2008.4.29(Tue)_2

≪つづき≫

鐘楼の脇を通って(桃色の花が咲き乱れる東屋あり。ちょっと散りかけ)少し登ったところで、一瞬だけ展望が開けます。気温が高くて霞んでしまっているのは残念だけど、でもやっと高さが実感できて嬉しい。思わず「わあ」と歓声をあげてしまいました。その少し先が、山頂。展望はないけどベンチがあって、何組もの登山者たちがくつろいでいました。単独のおじさんに頼まれて写真を撮ってあげたら、「あなたも撮りましょうか」と言ってくれ、せっかくなのでお願いします。

高水三山高水三山

話がズレますが―――。この日、何組かの方々と言葉を交わしましたが、皆さん感じが良くてホッとしました。というのも初めての単独行のときはちょっと微妙にウザい人に会ってしまって、1人で山に行くとこうなるならメンドくさいなーと思っていたからです。かと言って誰とも話さないってもまた寂しいもんですし。この日は少し喋ってあっさり別れてってのが、嬉しかったです。

高水三山

山頂のちょっと先にあったお稲荷さま? ペア。

ここで、初めての休憩をとり、ベンチに座ってクラッカーを齧りました。遠くは見えないけど、新緑が気持ちイイです。この日は下りてから遅めの昼食にする予定なので、5分ほどですぐに立ち上がり歩き出します。急な坂を下り気持ちのいい道を歩きまた登って―――。20分ほどで次の山頂、岩茸石山に到着〜。高水三山のうちで最も―――というか唯一、展望のいい山頂です。高水山の5倍くらいは人がいたかな。クッカーを出して料理をしてるグループもいました。

高水三山高水三山

気持ちのいい道と、ときおり楽しめる風景と。

奥多摩の山々が見渡せて、うひゃーとっても気持ちイイ。これで、東京なんだよなぁと、東京の端の山に来るたび毎度毎度感心してしまいます。山頂の標識には穴が開いていて、そこを覗くとちょうど棒ノ折山が見えるようになっていました。これ、分かりやすくていいなあ。棒ノ折山への分岐もあって、ぽっこりした山容を指差しながら「あそこまで行くんだよ」と言っているグループもいました。……かなり下って上り返さなきゃいけなさそうだな……。

高水三山

遠くは霞んでしまっていますが、でもやっぱりいい景色♪

高水三山高水三山

標識の穴を覗くと……、矢印が棒ノ折山(たしか)。

ここでは少しゆっくり休むつもりでしたが、ベンチがいっぱいだったのと、ちっともおなかが空いていなかったのとで、景色を楽しんだところでまたすぐに歩き始めました。この先の稜線はちょこちょこ展望の開けたところもあって、コースの中で一番楽しめました。下って歩いて登って、惣岳山山頂到着。青渭神社のお社があるのですが、網できっちり囲ってあるのが残念です。ここは日陰になっていて、かなり静かな感じ。でもさすがはGWで、ここでも休憩してるグループがたくさんいました。

高水三山高水三山

左:スミレ/右:え? ここを登るの?

岩茸石山頂ではちっとも空腹を感じなかったのに、惣岳山に歩いてくる途中で急におなかが空いた(このいきなり加減、どうにかして欲しい)ので、ここではSOYJOYを齧り(いろいろあってウチには今SOYJOYがかなりダブっているのです。だからしばらく山での行動食はSOYJOY一色)、またもや5分ほどの休憩で歩き始めました。う〜ん、今日はかなりいいペースで歩けているかも。

高水三山高水三山

左:一応、山頂の証拠写真/右:これはちょっと下った水場(飲めるの?)

高水三山

こうして見ると、針葉樹林も悪くない。

あとはもう下りるだけー。なんですが、ここからの下りには一つ、残念なところがありました。ゴール手前の1時間弱、車の音がうるさい! 線路のすぐ近くに下りるせいか、ひっきりなしの排気音が響きます。山なのに。山なのにー。入れなかった玉川屋かなり興醒め、でした。人里に出てすぐ、谷峨駅ちょっと手前が玉川屋です。おそばが有名らしいのでここでお昼にするつもりでしたが、入ってみると座るまでに30分、出てくるまでに更に30分という感じでしたので、あっさり諦めて多摩川に行ってみました。

多摩川お昼

多摩川渓谷をちょろっとお散歩。カヌー?をやっている人、釣りをしている人、絵を描いている人、お弁当を広げている人、ただ歩いている人―――。私もテキトなところでお店に入り、渓谷を見下ろしながらお蕎麦とビールのお昼にしました。お蕎麦は、まあ、普通の味でした。

御嶽駅から電車に乗って、16時すぎには自宅に到着。今年に入ってからすでにいつもの1年分以上の山に行っています(←いつもは年に3回がいいところ)ので、少し歩くのに慣れてきた気がします。そろそろ、1,000mを超えてみようかな。あと次は、もうちょっと長めのコースを歩くつもりです。

多摩川御嶽駅

2008.4.29(Tue)_1

体力作り&後悔する週末を減らすキャンペーン展開中のため、「ひとりでできるもん!」第2弾として奥多摩の高水三山に行ってきました。目標(1ヶ月に一度は山を歩く)の今月分はもう達成しているし、当初は予定していなかった山行なのですが、Yがどこかにウォーキングに出かけるというものですから、私の負けず嫌い魂に火がついてしまったのです。天気の予報も連休前半では最高でしたし。

が、起きてみると陽が照っている様子がありません。TVをつけると「朝のうちは雲が残り、晴れるのは昼から」と言っています。えー昼過ぎには下りてきちゃう予定なんだけどなー。でもまぁ暑すぎるよりイイか。4時間コースなのでそう早出をする必要もないため、軽く朝ご飯を食べてから出発です。

新宿まで行ってホリデー快速に―――ぎゃっ! 乗客の2/3は山登ら〜みたいです。早めに着いたので座れてよかった。おじさまおばさまに混じって、高校生くらい?の、大型ザックを持ったグループ(男のコ4人組と、女のコの4人組)がいました。「がんばれよー」とすっかりおばさん目線でエールを送ります。たぶん、いや絶対、私のほうがエールを必要な体力なんですけど。

青梅駅青梅駅

青梅駅で乗り換え。青梅のコンセプトは「レトロ」? ベンチはお弁当を食べるのにも楽そうな作りでしたが、ゆったりした分座れる人数が少なくなるので、もう何本か置くといいのにね。

■軍畑駅(9:20)→高源寺(9:43)→高水山759m(10:42−10:47)→岩茸石山793m(11:09−11:15)→惣岳山756m(11:45−11:53)→玉川屋(御嶽駅近く)(12:50)

高水三山高水三山

左:山登ら〜で賑わう軍畑駅/右:駅前の雑貨屋?

高水三山

高水三山

駅前からしっかり標識があります。

出発駅の軍畑は小ぢんまりした駅でした。改札の外にトイレがあります。なんだかイイ感じの小さなお店もあって、飲み物やちょっとした食料も買えそうでした。トイレに寄って、軽くストレッチをしてさあ出発。この頃になるとときおり晴れ間が覗くようになり、緑がまぶしい。線路を渡ってちょっと歩くと広い道に出ます。

高水三山高水三山

左:歩き始めは線路沿い/右:皆さん何を見ているの?

高水三山

「無事に歩き通せますように」

高水三山

川が道に沿って流れているのが嬉しい。

高水三山

高源寺近くのこの門は?

30分弱で高源寺に到着。ここにも工事中の仮設トイレみたいなのがぽつんと一つ、設置してありました。

高水三山

皆さんココで、最後の荷造り。

さてここから本格的な登山道―――と思ったら、いきなりダム(?)の横の階段登りです。階段、キライなのにー。ふぅふぅ言いながら登り、すぐに樹林帯に入りました。杉が多かったかな? 菫以外のお花はあんまり見かけませんでした。ここ数日雨は降っていなかったのに(こっちは降ったのか?)意外と道がぬかるんでいます。スパッツ持ってくれば良かったかなーと思ったくらい。渓流沿いの道だからかな?

高水三山高水三山

歩きやすいところ。

高水三山高水三山

ぬかるんでいたり、岩ゴロだったり。

この日のコースは、けっこうイヤんな箇所が多かったです。滑りやすい岩が土から顔を出していたり、木の根っこが入りくんでいたり、階段があったり階段があったり階段があったり。道が凍るシーズンには来たくないなぁという感じ。でもときおりご褒美のように、歩きやすい道が現れます。あとほとんど樹林帯の中を歩くせいか、この季節に歩くには快適でした。もっと暑いかと思ってた。風がい〜い感じで通ってくれ、山頂辺りでは歩いていても指先が冷たく感じるときもありました。

高水三山高水三山

左:これじゃどこまで登ったんだか、さっぱり/右:心の支え

杉林の中を登って登って。「けっこう登ったんじゃないかなー」と思っても、全然展望がないので達成感がありません。見上げていた山が近くなってきて同じくらいの高さになって、いくつかは見下ろしちゃっりなんかして、となると「おおっガンバった!」と思えるのになーと頭の中でボヤいていると、何やらピンクの花と建物が見えてきました。せっかくなので山頂手前の常福院にも寄り道をします。狛犬がやたらカワイイ。このお寺にもトイレがあるみたいです。

高水三山高水三山

高水三山高水三山

着いた〜! な、常福寺。

≪まだ一つ目の山頂も踏んでないけど、つづく≫

2008.4.28(Mon)

前日、27日の日曜日はだらだらと過ごしました。だって起きてみたら両腕は軽い筋肉痛になっているわ、両膝は痣だらけになっているわなんですもん(←怠ける口実にはなりません)。当然、やっておきたいコトが溜まってしまったので、休みをとった月曜日は大忙し。

まずはパン焼き。今回はバタールに挑戦してみました。私、今までバタールというのはバターと何か関係がある名前だと思っていたら、違うのね? 「中間の」という意味らしいです。長さの問題か。ちゃんとレシピを読まずに作り始めたら、ええっ一次発酵を2回しなくちゃいけないの? 昼には出かけなきゃいけないのにー。焦りましたが、結果、今までで一番好みのパンになりました。

焼きたては外がカリカリ、中がふわふわ。パン切りナイフが欲しくなりますねー。そのままの味をまず楽しんだ後は、友人からもらった釜揚げしらす(これがまた旨いんだ)を山盛りに乗っけてオリーブオイルをかけまわして軽く焼いて。う、う、う、う、美味〜。お店で出てきてもおかしくない!

バタールバタール&シラス

たっぷり食べた後は久しぶりのエステに行って、そこから横浜に買い物に行って、夜は渋谷でYとお芝居を見てきました。パルコプロデュースの『49日後…』。古田新太さん、池田成志さん、八嶋智人さん、松重豊さんと役者が揃っているので期待していたのですけど、結果は……う〜ん。観終わったあとYと呑みながら「もったいなかったよねー」とボヤきあう結果となりました。いくら役者が良くっても、脚本が悪いとやっぱダメなんですねー。

なんというか、全てが中途半端なんですよ。たぶん作りたいのは笑いで入って恐怖で締める物語だと思うんですけど、そして笑えるシーンは随所にあるんですけど、決して大爆発にはならないの。恐怖も途中の脅かしに一番ビックリしたくらいで、最後まで見ても「んで結局なんだったの? 何がしたかったの?」ともやもやした気持ちが残ります。同じプロデュースの、同じ系統の物語だった『Vamp show』のが断然、良かった。つか比べモノにならないです。

役者もねー。紅一点の小田茜さんがイマイチでした。怒り方のパターンが1つしかないんですもん。最初のほうと最後のほうでは、怒る意味合いが違ってくると思うんだけどなぁ。あと八嶋さんの使い方! 八嶋さんはホントにいろんな役ができる役者さんなんですよ。なのに、ちょこまかよく動くうるさいだけのキャラクターしかもらえないんじゃ、気の毒です。「新しい彼を引き出す」くらいの役を書いて欲しかった。

先日誓ったとおりに少しずつ頼んだ料理をつまみながら舞台をこき下ろし(という程ヒドくはなかったのだけれど、なんせ役者が役者だったから期待が大きかったのよー)、翌日のお互いの健闘を祈って彼女と別れました。休日なのに早起きしなくっちゃ!

2008.4.26(Sat)

いつかは穂高の稜線を歩きたいと思っているのですが、そのためには一度きちんと三点確保を学んでおこうと、講習会に参加してみることにしました。お世話になったのは歩きにすと倶楽部さん。講習会に参加するのは初めてでちょっと緊張していたのですが、予約のときからとても親切に対応していただきました。

さて当日。集合は追浜駅に8:30。ひょっとすると年輩の方ばかりかなーと思っていましたが、意外に20〜30代の若い方も参加していました。若い世代が5人に、60代〜が10人ってところだったかな。講師は主催の太田さん、助手のKSさん、KYさん。女性のKYさんは現役クライマーだそうです。私は倶楽部に加入しないでのゲスト参加だったのですが、他の方は全員会員みたいで、倶楽部での山行がよく話題にあがってました。

追浜駅から近くの鷹取山へと歩き、まずは自己紹介とストレッチ。それからアシストのお二人がロープをセットしておいてくれた場所へ移動して、私を含む初心者グループはまずロープの結び方、ハーネスの付け方、カラビナの使い方などなどを教えてもらいます。その間、経験者の方たちは5mくらいの岩場をどんどん登ってらっしゃいます。トップロープというのかな。登る人がロープをつけて、アシストのお二人がそれぞれビレイをしていました。

三点確保講習会ここですでに私の頭の中は「こ、これって岩登りじゃないの?」でした。確か申し込んだのは三点確保講習会……。でも太田さんは「今日は別にクライミングの練習をするワケじゃなく、アルプスの稜線とか、岩場、鎖場を歩くときに役に立つ実践的な練習ですから」とおっしゃっていた。履いているのも登山靴。要は岩に慣れろ、というコトなのでしょう。こんな角度の岩登り、普通の登山道では出てきません。だいたいロープをつけていなきゃ、この高さでも絶対ムリです!

レクチャーが終わったところで、岩に2本セットしてあるロープを2回ずつ、計4本登ります。思ったより登るのは楽でしたが、降りるときに足をかけられる場所を探すのが難しい。でもKYさんに「上手、安定している」と褒められました。わーい。岩を登り切ったところからは、海も見えます。曇っているのが残念だなー。ここまでで12時を回ってしまったので、持ってきたお握りを食べました。じっとしていると、ちょっと寒い。

休憩が終わると、今度は鎖場を想定してロープをかけている岩場で、カラビナのかけ替えを練習します。これが一番実践的というだけあって、山道にこうゆう場所はありそうだなーと思える斜度。でも登ってみると、なかなか急でそう簡単ではありませんでした。落ちそうな場所はないんだけど、手を使わないと登れない感じです。1人ずつ登って降りて、これはあっさりと終了。

三点確保講習会

下から見るとこんな感じ。

三点確保講習会

上から見るとこんな感じ。

次に場所を移動して、また岩登りです。経験組はKSさんと一緒にもう登り始めていましたので、順番を待って私も挑戦。太田さんは「新しいコース作るから、こっち1本終わった人は来て〜」と消えていきました。今度の場所は8mくらい? さっきよりも急で、登っている人を見ると手がかりがなく、なかなか難しいみたいです。隣の、ほぼ90度の岩ではホントのクライマーの方々が練習していました。初心者らしき方がきゃーきゃー言いながら登っているので、こっちも笑ってしまいます。

三点確保講習会三点確保講習会

見た目よりもけっこう難しいんです。

さっきより苦労はしたけれど、こっちの壁も何とかクリアします。おばさま、おじさま方に「巧いわねえー、これで初めてなんて才能あるのよー」とおだてられ、調子にのるワタクシ。うきうきと太田さんが作ったというコースに向かいました―――ら! えええーっこれ? 登るの? 太田さんとKYさんがビレイしている2本のコース。太田さんのほうがまだ簡単そうなのでそっちをやろうかと思ったら、「先にKYさんのやってくださーい、終わった人はこっちね」と太田さん。えええええーっ。

たぶん垂直ではないんでしょうが、私には90度に見えます。しかも高い! 高いところに行くと足元がぞわぞわするのにー。しかもそんなところを、そう巧くもない(ごめんなさい!)おばさま方は果敢に登っていきます。「あ、ダメ、落ちるかも〜」と言いながら結局落ちないのがすごい! ここで引いては女が廃ります。私もカラビナにロープをセットし、岩に足をかけました。

三点確保講習会三点確保講習会

左のロープが多少なりとも簡単そうな方。

そこからはもう夢中。不思議ですが「高くて怖い」とは思いませんでした。高いというのを意識したらお終いだと思っていたからかも。とにかく次の手がかり、足がかりを探すことだけに集中します。一番高いところに辿り着いたときも周囲を見回す余裕なんかありません。KYさんに「降りま〜す」と声をかけたので地面を見下ろしたはずなんですが、その記憶もありません。岩の他はすべて意識の外、という不思議な感覚でした。

降りるときも岩だけを見、2/3くらい下ったところからはロワーダウンという方法で下ろしてもらいました。降りてから聞いてみると、20mくらいのルートだったそうです。ぎゃっ! それから太田さんのほうのコースを片づけ、最後にKSさんのをもう一度登りました。疲れていたのか、いい気になっていたのか、最後のKSさんのコースで、登るときと降りるとき、1度ずつ落ちました。と言ってもしっかり止めてもらったので、横に振られただけなんですが。

15:30、片づけに入り、またストレッチをやって講習は終了。追浜駅まで歩く途中に鎖場の危ない山の話になり、KSさんが名前をあげたのが「東北のF山くらいかなー」。そっそれ、地元の山です。去年の大晦日にも登っています。やっぱ危ないんだ、あの鎖場……。解散は追浜駅で。思ってたよりずっとアクティブで、楽しい講習でした。毎年受けてもイイかもしれない。

その後、友人らと落ち合い、横須賀の牛タン専門店に。久しぶりに行ったのですが、やっぱ美味かった〜。たくさん遊んで、たくさん喋って、たっぷり食べて。充実の週末でございました。

2008.4.20(Sun)

こんにちは! 日曜クッキングの時間です(いつまで続くかねぇ?)。今回は山北駅前で買った桜の花の塩漬けを使うべく、何を作ろうか頭を悩ませました。定番の餡パン? ドラ焼き? でも餡を小豆から作るほど気合入ってないし、スーパーで買える餡は甘すぎだし、餡を売ってる和菓子屋を知らないし―――。甘納豆入り蒸しパン、なんてどうだろう?

手持ちの本にレシピがなかったので「甘納豆 蒸しパン」で検索し、シルフィーさんのレシピを参考にさせてもらいました。これ、超簡単。こんなにお手軽でイイのかーってくらいです。私は桜の塩漬けを目立たせたかったので、甘納豆は生地に混ぜ込みました。あと甘さ控えめが好きなので、砂糖を半分に。

蒸しパン結果。簡単だったのに、私の好きな蒸しパンの味になりました。卵やバターを使っていないからか、粉の味がしっかり出てる感じ。もちもちしてるのもそれでかな? あと甘納豆入りの場合、砂糖は更に少なくてもイイかも。今度は30gくらいでやってみよう。黒砂糖でも作ってみたいわ。

2008.4.19(Sat)

Yと伊豆で潜ってきました。仲間うちで日程の調整がなかなかつかず、一緒に行こうとずいぶん前に予約をしていたら―――前日の関東は「春の嵐再び?」の強風に見舞われました(私の傘もご昇天)。前回の春の嵐のときに大荒れの伊東の映像がTVで流れていたので、思わず(平気か?)と心配になったのですが、天気予報&波予報を見るとなんとか大丈夫そう。まぁダメならショップから連絡が入るだろう、と準備を進めておきました。

さて当日。連絡が入らなかったので、予定どおり家を出ます。雨はあがっていますが、風がちょっと強い。横浜についたとき、Yからメールが入りました。「電車に乗り遅れた!」……なんですとー! 仕方ないので1人寂しく伊豆に向かいます。すんごく眠いけど乗り過ごしそうで眠れない〜。ショップ最寄の駅には、ガイドのTさんが迎えに来てくれていました。聞くと他のお客さんはいない、とのコト。ある意味ラッキー。迷惑をかけずに済みます。

40分遅れで、Y到着。東の海はかなり波があるので、風下の西に行くコトにしました。場所は井田。今年に入って5回のダイビングのうち、3回が井田とちょっぴり井田づいていますが、まだ飽きてないからイイもんねー。伊豆を横断し西の海が見えると、そこはベッタベタの凪ぎでした。うわーやっぱ風下だー。天気も予報を裏切って、日焼けが心配なくらいの陽差しです。うふふ、嬉しい。

準備を済ませて水に入ると、透明度はやっぱり春だ、の3mくらい? でもその割りに暗い感じはしません。深度を下げてゆくに従って視界も開け、深場では7〜8mくらいは見えていました。今回目立っていたのは、スズメダイの大群。井田だとネンブツダイやクロホシイシモチの大群を見るコトが多いのですが、この日はスズメダイばかりが目につきました。

あとはキンチャクダイ。幼魚から成魚まで各種取り揃えております!という感じで、いろんなサイズの、柄がついてないの、つきかけ、ついているのがどっちゃりいました。後はオオモンイザリウオとか、ツリフネキヌヅツミ、ガラスハゼ辺りかな。水がずいぶんと温かく、最後まで全然寒さを感じませんでした。Tさんが「体感温度だと17℃かなー」と言うのでダイコンを確認すると―――「ええっ嘘っ!」。なんと20℃。私のはちょっと高めに出るので、たぶんホントは19℃。黒潮が当たったみたいです。

お昼休憩は最近の井田のお楽しみ、「木瓜」に行きます。店の兄さんが「今日はタカベ丼はないけど、ヤリイカ丼があるよ〜」と声をかけてくれたので、それを注文。生姜の効いた、弾力ぷりっぷりのヤリイカ、ウマ〜。これに筍と豆腐の味噌汁がついて、更にサービスで筍・蕗・スナックえんどうの炊いたのをつけてくれました。「豆腐以外は米も含めて井田産だからねー」とのコト。うーん、贅沢。

食後、車の中でお茶を飲みながらのんびりし、さあ2本目。朝の青空が嘘のようにどんより曇り(←これで予報どおり)雨もぽつぽつ降ってきました。1本目終了時にセットしておいたタンクのバルブを開けて―――あれ? 何だかシューって音がします。どこ? 見るとレギュのファーストステージ部分にOリングが見え、そこから空気が漏れていました。

私の器材はショップでオーバーホールしてもらい、今朝、組み立てたばかり。どうやらTさん、手で締めただけでレンチを使うのを忘れたらしいです。危ない危ない。Sさんが現地のサービスでレンチを借りて、締めなおしてくれました。再度バルブを開けて残圧を確認し、「ちょっと減っちゃったかなー。でもエアが一番長いから大丈夫だよね!」とSさん。違う、一番長いのはKですよぅ。

地形に沿ってぐんぐん潜り、管から顔を出しているニジギンポを撮り、コウイカ(SP)を撮り、イボイソバナガニを撮り……。井田は平均水深が深めになってしまうから、なるべく浅いほうにいようと思いつつも、ナゼか深いほうにばかり面白い生物がいる気がします。コモンウミウシ、ダイナンウミヘビ、ダルマガレイ……。ハッと気付くと、やばーDECOが出そうだ。Sさんに申告して浅瀬に移動してもらおう。

と思ったそのとき、私のいた場所よりちょっと深場からSさんが手招きをします。見るとマツカサウオだー。ちょっと迷いましたが、久しぶりのマツカサウオだったのでちょろっと下りてしまいました。2枚だけ、シャッターを切って……あっあと2分。浮上しよう!と顔をあげたそのとき、Yがぐんぐん深度を上げていくのが見えました。ダイコンを指差して必死でアピールしています。―――DECO、出したな?

私もかなりヤバめだったので皆と一緒に斜面を登り、ある程度の水深になったところで横移動に入りました。ホッ……。DECO出したからって死ぬワケじゃないんですけど、なるべく出したくないんです。浅瀬でははぐれブリやヒラムシなんかがいました。最後に5m付近で安全停止をし、YのDECOが消えたのを確認して、エキジット。さすがに2本目の最後はちょっと寒かった。

片づけをして帰りの車中では爆睡。朝から眠たかったんですよー。で、ショップでログ付けをし、横浜まで戻ってから食事呑みに行きました。かなり空腹だったので勢いで頼んでしまい、最後はかなり無理くり詰め込むコトに。Yと2人だとどうもこうゆうパターンが多い気がします。「渋谷のとき(←次に会う予定)は控えめにして、足りなかったら追加注文しようね!」と何度目かの誓いを新たにし(←懲りない)、帰路につきました。

2008.4.18(Fri)

2回目に受けたTOEICの結果が届きました。前回の点数は予想外に良かったので今回の結果をベースにしようと思っていたのですが―――あれ? 上がってる? 770点でしたよ! てコトは私の実力はこの辺りなのかと思ってしまいそうですが、あれだけ分からなかったのに、どうして? 今「これだけの点数を取れます」といって仕事を見つけても、役に立たない自信がありますよ。だって分かってないんですもん。TOEICの結果の有用性に疑問が生じてきてしまいます。

しかし受けたときの感触ってのは当てにならないモノですね。てっきりリーディングで点数を稼いだのかと思いましたが、点数が上がっているのはリスニングのほうでした。……うーん、今回も勘が冴えわたったのか? 勘といえば、「文法が理解できる」、「短い会話において詳細が理解できる」みたいな項目別に自分の取った点数と平均点とが分かるのですが、「文書の中の情報をもとに推測できる」って項目が、妙に点数高いです。

若かりし頃、7ヶ月かけて西欧を旅していたとき、英語が通じないエリアがいくつかありました。特に通じなかったのはスペインとドイツかなー。あのときは貧乏旅行でホテルなんかほとんど泊まらず、個人でやっているペンションみたいなのを利用するコトが多かったのですが、オーナーさんは英語を喋れなかったりするのですね。ですから『旅の六ヶ国語辞典』みたいな本を片手に苦労していました(今でも私はドイツ語で「2人部屋1つ空いてますか?」と聞ける)。

さて、ドイツの某小さな町に行ったときのこと―――。インフォでペンションを紹介してもらい、行ってみるとオーナーらしき老婦人が庭の手入れをしていました。道から「こんにちは。2人部屋1つ空いてますか?」と声をかけると、老婦人は「□□□○○××△△△nacht?」と答えました。彼女が口にした文章の中で、聞き覚えのある単語はnachtだけでした。私はとっさに答えました。「Drei, Drei, Drei Nacht!」。そして無事に部屋を取ることができたのでした。

そのときの一瞬、私の頭の中で起こったコト。(nachtはたしかnightで“夜”だった→そういえばガイドブックに、小さなペンションなんかでは1泊だけだと断られるコトがある、最低3泊必要、と書いてあった→この状況で夜って単語が出るってコトはきっと「何泊するの?」と聞いているに違いない→ラッキ! 3泊の予定だ!→3は、アイン、ツヴァイ、ド…→)「Drei, Drei, Drei nacht!」と、なったワケです。どうよ、この勘。

TOEICの結果の話に戻ると、9つの項目のうち、8つは平均点以上でした(「語彙が理解できる」はかなりギリギリだったけど。やっぱ単語を覚えなきゃー)。そして1つだけ平均点を大きく下回った項目―――それは「文法が理解できる」。New Zealandの語学学校に行っていたとき、「君は日本人なのにどうして文法ができないんだ! んでどうして文法ができないのにそんなにお喋りなんだ!」とさんざん言われたのを思い出します。

私の語学―――それは勘と勢い!

2008.4.13(Sun)

雨の日曜日はまたもやパン焼き。山北のお祭りで買ったざぼんのピールを練りこんだ、イングリッシュマフィンを焼いてみました。ちゃんと分量を量ったのにナゼか水分が多くて、でも捏ねているうちに何とかなるんじゃないかと捏ねまくっていたら、腱鞘炎かっつーくらい腕が痛くなってしまいました。結局、追加で粉を投入。レシピより自分の感覚を信じなきゃダメだなー。

イングリッシュマフィンイングリッシュマフィン

焼いている途中と、焼き上がり。

でもそれだけ捏ね捏ねしたのが効いたのか、きれいに膨らんでくれました。レシピではホットプレートで焼くことになっているんだけど、ホットプレートがないのでソテーパンで代用。イングリッシュマフィン最初のはちょっと火加減に失敗して焦げ色が強く出てしまいましたが、第二弾はかなり上手に焼けました。例によって例の如く、焼き上がりをまずぱくっといただきます。ジャムはいただきものなんだけど―――金柑?のマーマレード。美味し。

2008.4.12(Sat)

先月の給料の○0%を1日で使う、大散財をしてきました(衝動買いではなく、一応予算は組んでいたんですよ? 物欲様がご光臨なさったときから……)(←誰に対する言い訳だよ?)。

横浜でいつも行く山の店に行き、まずは店内をぷらぷらしてから、リストアップしてあった“欲しいもの”をカゴに放り込んでいきます。途中で、顔馴染みの店員の山Sさんがお客さんにザックを勧めているのを目撃しました。お客のおばさまが背負っているのは、OSPREYのTALON。こないだ私が買ったヤツじゃないですかー。しかも色もおんなじ。横目でおばさまを眺め(ふふ、私のほうが似合うぜ)とほくそ笑みます。どうやら私、新しいザックをずいぶん気に入っているらしいです。

某コーナーの売場で、店長さんに質問をしました。いつも山Sさんと話すコトが多いから店長さんとは初めて話したんですが、山Sさんと店長さん、似てる……! どこがって客の質問にまず「ふっ」と笑うところです。まーた素人がくだらない質問しやがって、というところでしょうか。その後「あなたの質問には如何に意味がなく」「本当に気にしなくてはいけないのはどこか」というのを丁寧に説明してくださる悪気のないお二人なので、「ふっ」も全然気にならないのですが―――接客態度としては、正直すぎやしませんか?(でもそうゆう彼らが私は好きー。)

んで買うつもりだったものたくさん、買うつもりがなかったもの少々を購入。店になかった商品についてはお取り寄せを頼みました。何を買ったのかはまた後日。でもこの日の買い物の結果、我が家の押入れには小さな棚が入り(この棚もこの日ドンキで購入)、立派な「山コーナー」ができました。さて私はこのグッズをちゃんと活用できるのでしょうか?

2008.4.11(Fri)

この日私は疲れていた―――そう、疲れていたのです。だからあんなコトをしでかしてしまったのです。あんな、ばかなコトを……。

年度末決算で3月の最終週から3週間、ずっと残業が続いていました。この日も21時まで残業をし、私はやっときた週末に浮かれていました。会社帰りに遅くまでやっているスーパーに寄り、晩御飯にあてるおかずと、週末だからたくさん飲んじゃえーの酒を、ぽぽぽいっと買い物カゴに放り込んでいきました。レジに並び財布をだ―――! あれ? 財布がありません!

再度確認しててみましたが、やっぱり財布は出てきませんでした。どこに忘れたんだろう……。この日は朝から一度もお金を使ってはいません。つコトは、家だ。前日の夜、家で財布の中身を確認した覚えがあります。私は商品の入ったカゴを店員さんに預け、家に走りました。距離は徒歩5分ってところでしょうか。鍵を開け、部屋を、玄関を捜索。ありません。え?

じゃ、じゃあ会社か―――。弁当箱を出し入れしたときに何かの拍子で転がり出てしまったのでしょうか。週末でなかったら「明日回収すればイイや」になったかもしれませんが、財布の中には週末に山の店で使うつもりだったクーポンが入っているし、それに第一、クレジットカードなきゃ山の店での散財もできない! 会社、戻るしかないか……。今ならまだ、1人2人は残っているから入れるハズ。

15分かけて歩いていくか、空気の抜けた自転車に頑張ってもらうか―――。そう、間が悪いことに私のチャリのタイヤはへなへなでした。しばらく乗っていなくて、空気入れてあげなきゃなーとずっと思っていたのです。が、もう病体にムチ打ってもらうしかない! チャリを引っ張り出し、会社に走ります。後輪の感覚が危うい〜。社員さんに笑われながらデスクの引出の鍵を空け……ぎゃっ無いっ! な、なぜ? どこに行ってしまったの?

ここで私は真っ青になって(それまではどっちかにあると確信していた)必死で頭を働かせました。思い出せー思い出せー最後に使ったのはいつだー。前日、別のスーパーに寄っています。そこか? 落し物がなかったか聞きに行くか? それが本当に最後か? その後、家で財布を出したんじゃなかったっけ? あれは本当に前日の夜だったか? ―――あ! ああああああっ! シナプスきたっ!

さっき、スーパーに入ったとき、スーパーのポイントカードの残高を確認するため、財布を出しましたね? てコトはあのスーパーに入るまでは財布を持っていましたね? で、今はない。あの後、手放したものは?―――そうです。買い物カゴです。店員さんに「財布を取ってくるので預かってください」と渡したあのカゴ。あの中に、おそらくは商品の下に、財布が転がっているのではないですか……?

ええ、ありましたとも。店員さんにバレないように、さりげにカゴを受け取った瞬間、カゴの中に財布が見えました。すーーーごくホッとしたけど、無表情でお礼をいい、こっそり財布を出して会計をすませました。

………疲れていたんです……。

2008.4.5(Sat)_2

≪つづき≫

山頂近くになって、また道は舗装道に戻ります。両側の稜線を楽しみながらのーんびり歩き、山頂にやってきたとき―――「ああっ富士山があった! こっちに移ってた!」(←富士が移動したワケじゃありませんもちろん)。しばらく姿を消していた富士山が、思っていたのと違う方向に、思ってもみなかった大きさでばばーんとそびえています。「西伊豆で見る富士とはありがたみが違うよね」とUが感嘆していまししたが、まったく同感。海や車中から見る富士山は綺麗な山な特別の山ではあるのですが、山の上で見る富士山は“霊峰”という言葉がぴったりです。

大野山

ばばーんと現れた富士山。嬉しい。

大野山山頂には小さな祠(小さなお地蔵様が三体)、東屋、トイレ(山とは思えないくらい立派な水洗です)がありました。山道で見る桜はもう終わりかけでしたが、頂上のはまだまだ蕾が固そうです。でも富士があるから問題ナシ! お弁当を広げられる芝生スペースもたっぷりです。

そう言えば、混んでいるとイヤだなと思っていたこのコース、ほとんど人には会いませんでした。山頂にも私たちより先に来て休んでいるのは2組だけです。設置されている方位板で山岳同定をしたりしながら景色を楽しみ写真を撮りまくった後で、富士山が一番キレイに見えるポイントを選んでシートを広げます。

大野山

もいっちょ富士山。

大野山

眼下には丹沢湖。

大野山

なんて気持ちのいい山頂♪

大野山ここに山頂の標識があるのですが、それをYが読み上げました。「おおのやま、ななせんにひゃくさんじゅういちめーとる」。―――……「いやいやいや!」「違うから! 723.1mだから!」。「えー? でも小数点が消えちゃってて読めないじゃん」「常識で考えようよ!」「ないから! 日本に7千m級の山は!」「あっても登れないから! 死んでるから!」 Yのちょっとした(?)間違いに、Uと私の猛抗議。ちなみに後から来た家族連れの、小学生くらいの女のコがおんなじ間違いをしていました。

気を取り直してお弁当を広げます。私のはお握り、豆腐バーグ(おろし添え)、シメジ入りオムレツ、エンダイブとささ身の胡麻サラダ、コーンと人参入りポテトサラダ。ご飯がお握りになったくらいで、普段のとあんま変わり映えしませんねー。もうちょっとコテコテのピクニックランチも良かったかな。あと桜餅を、人数分持って行きました。Uはキウィと苺を、Yは各種お菓子を持ってきてくれました。ホントはワインでも持って行きたかった……。

(ここに写真を載せたいトコロですが……どうやら後半の写真データをうっかり消してしまったようです。賑やかに広げたお弁当も、下山時の素晴らしい景色も、撮りに撮った花たちも、頼朝桜も、山北のお祭りも、ぜーんぶ消えてしまいました。くっすん。また撮りに行かなくちゃ。)

山頂ですんごくのんびりして、さて今度は谷峨駅に向かって下山を始めます。登りは珍しくもほぼCTどおりに歩けた私たちですが、下りは結果から言うと、やっぱりCTの1.5倍かかりました。今回は疲れて足が動かなかったせいではなく、1.そもそも下りでもあまりペースアップできない。2.景色がキレイで何度も立ち止まってしまった。3.あっちにもこっちにも花がありつい足が止まってしまった。4.お喋り好きの人に2回つかまった―――のが、原因かと。

帰りに山北駅でやっているお祭りに行くつもりなのに、逆コースの谷峨→山北を選ばなかったのは、谷峨に下りるほうが景色が楽しめるとどっかのサイトに書いてあったからでした。正解です。山頂からしばらく、ホントに気持ちのいい景色を楽しみながら歩けました。山開き(4/29)がまだだからなのか、牧場に牛がいなかったのはちょっと残念。山頂から少し下りたところにもキレイな東屋があり、ここで酒宴を張っているおじさまグループがいました。ここからも富士は見えますし、もう少し寒い時期ならこっちのほうが風がなくて休むのにイイかもしれませんね。山頂は稜線上にあるのでちょっと風が強かったです。

1時間ほど歩いたところで舗装道に出ます。ここが野瀬開戸なのかな? 小さな東屋がありその傍らに野菜やジャムが置いてありました。無人販売所です。すんごく美味しそうだったので、300円でかりん水あめを購入。またそこからしばらく歩くと、“頼朝桜”があります。ちょうど花の見頃でした。写真を撮っていると、年配のご夫婦が車でやってきて、おじさんが話しかけてきました。

「どこから来たの?」「○○からです」「そもそもこの道は街道で源頼朝が……」(←フリとは全然関係のない、唐突に始まる歴史語り)。いやこのおじさんが語る語る。こっちが口を挟む隙もないくらい切れ間がちっともない流暢な語りで、幕府がどうしたとかどこの藩主がとか普請のためにどうとか延々と続きます。私は話しかけられたときにちょっと離れていたのをいいコトに、彼の相手はUとYに任せてしまいました。その間、奥さんに「この桜から挿し木をした桜がウチの庭にあるから、親の桜を見に来たの。でもウチの桜のほうが色が濃いわー」とかぽそぽそ話してはいましたけど。

やっとのことで奥さんが「この方たち、谷峨駅まで歩くんですって。そろそろ行かせてあげないと」と口を挟んでくれ、おじさんは「それなら。この先に立派な枝垂桜があって、そこがウチの本家だから。分家の○○から聞いてきたと言って庭のベンチで休ませてもらえ」と言い置くと、あっという間に車で走り去ってゆきました。―――あの人、桜を見る暇あったのかしら……。「んで、あの人何を喋ってたの?」と聞くと、Uは「わかんない。聞いてなかった」。……だーよーねー。

そこからまた山道に戻り、しばらくしてまた舗装道に出ます。そこに、おじさんの話どおり立派な枝垂桜のあるお家がありました。つか、桜だけじゃなくて家も立派。庭も広くてキレイに手入れをされた花が咲き誇っています。お庭で手入れをされていたおばあさんに声をかけ、桜の写真を撮らせてもらいました。さっき会ったおじさんのコトを話すと、「ウチがここに越してきたのは元禄×年で……三百××年前(←正確な年は忘れた)ね……」とまた、滔々と話が始まりました。元禄って!

ここから車道を歩き、吊り橋を渡り、田畑の広がる野を歩いて、谷峨駅へ。車道歩きが多いと言っても、車がばんばん走る道とはほとんど交わらないので、舗装道路もけっこう気持ちよく歩けました。谷峨駅からは電車で1駅戻って、出発点の山北駅へと戻ります。本当はここで“さくらの湯”に入って汗を流して帰るつもりでしたが、桜祭りのイベント会場と隣接した建物にあるせいかすんごく混んでいたのでお風呂はあきらめ、屋台をちょっとだけ冷やかして電車に乗りました。屋台でざぼんのピールを、駅前で桜の花の塩漬けを購入。250円と315円だったかな?

最後に途中駅の藤沢で降りて、一杯飲んでから、解散。いやー、なんだか「こうであったらイイな」と思うとおりの、山遊びの一日でした。

■山北駅(8:40)−バス:190円−大野山入口(8:50)→登山道入口(9:50)→犬クビリ?(11:05)→大野山山頂(11:15〜12:40)→野背開戸?(13:40)→嵐?(14:15)→谷峨駅(14:50)。“?”がついているのは「たぶんここがそうだろう」というポイントです。

2008.4.5(Sat)_1

今月こそは!と行ってきました、山登り。“お花見がてらのハイキング山行”ってコトで声をかけ、UとYをゲット。場所はシートを広げるのに適してそうな神奈川県、大野山を選びます。調べてみるとちょうど予定の日に、出発駅となる御殿場線の山北駅では桜祭りのイベントが行われるようでした。うーん、あんまり混まないといいなー。

遠足前のように張りきって前日夜から弁当の下ごしらえなどをし、さくっと目覚めた朝4:30。天気予報は降水確率0%のハイキング日和です。弁当を詰めて電車に乗り、横浜駅でぎりぎりで駆け込んできたYと合流。途中でUとも合流。朝っぱらから電車のドアを何度も蹴りつけて悪態ついている可哀相な人(←こんな天気のいい日にそんな怒らなくてもいいのにねえ)がいましたが、その人が降りた後は平和な車内となり、あっという間に乗換駅の国府津に到着しました。いつもダイビングに行くときと同じ電車だから、つい乗り過ごしそうになっちゃった。

寝坊したYが朝ごはんを買いそびれたというので国府津で何か購入するつもりでしたが、国府津駅にはKioskも見当たりませんでした……。仕方ないので私の朝ごはん、エンダイブとベーコンを挟んだロールパンを1つ譲ります。「これ、私が焼いたんだー」と言うと、Yは「……買ってきて?」と聞いてきます。いや違うから! 買ってきたパンをトースターで焼いたのを、わざわざ報告はしませんから!

山北駅始点駅の山北には、8:20到着。ここは改札の外にKioskあり(Yは「あれだけじゃ足りない」とパンをゲット。スイマセンね)。バスの時間までは20分あって、しかもそのバスに乗っている時間は5分だけらしいので歩くかどうか迷っていたのですが、トイレに行ったり荷物の整理をしたりしているうちにバスの時間になりました。やってきたバスは……山登ら〜でぎっしり! 後ろ乗りなのに後ろの扉が開かないとかで、前から乗らされました。

これじゃ登山道も混み混みかなーと思ったら、大野山入口で降りたのは私たちのほかにもう1組だけ。他の人たちはどこまで行くんでしょ? 西丹沢行きだったから丹沢に登るのかしら? まぁ空いているのに越したことはありません。さっさと歩きはじめたおばさまグループの後に続いて国道から脇道に入ります。

この日歩いたコースは、標識がすごくしっかりしていました。ただ最初の最初、脇道に入ってしばらくすると目の前にトンネルがあり、その手前を左に曲がるように標識がついています。ここだけ、すごく迷った。というのもガイドブックによるとバスを降りてすぐに御殿場線を渡るコトになっているのに、どこで線路を渡ったのか全然わからなくて、そのトンネルをくぐらなきゃいけないんじゃないかという気になってしまったからです。

そもそもこの日選んだコースでも半分くらいは車道歩きなのに、もう一つのコースを選んだら3/4が車道歩きになってしまうと、トンネル前で地図を広げてうーんと悩みましたが、結局は表示に従ってトンネルをくぐらず左に曲がるのが正しかったです。でも結局、どこで御殿場線を渡ったんだろ……。迷っている間に、先行のおばさまグループはずいぶん先に行ってしまいました。

さてこの日、私は前回の山歩きの反省を踏まえ、CTの1.5倍で歩く計画をたてていました。なんせ私たちはノロいのです。小学生に抜かれご老人に抜かれるグループです。どんなお手軽な山であろうとCTどおりに歩こうと思うのが間違っている!と開き直りました。最初っから1.5倍の時間がかかると覚悟しておけば、焦ることもないでしょう。

大野山への道大野山への道

左:車道から見える大野山山頂(真ん中)/右:里も花盛り

が、しかし。この日の私たちは快調でした。暑すぎず寒すぎずの気候のせいか、急な上り坂がないせいか(←たぶんこっち)。車道歩きと行っても途中からはずいぶん細いになり、ほとんど車を見ないままに、ほぼCTどおりの時間で登山道入口にたどり着きました。途中でおばさまグループを抜いたときには、あんまり珍しい状況に、つい顔を見合わせてしまいましたよ。

大野山への道大野山への道

左:コース途中の共和小学校。遠くに大野山山頂も見えている。/右:花の名前はさっぱりですが、つい撮ってしまいます。

入口からの山道もとっても素敵。いやもう気に入りましたよ大野山。ほとんど急な登りがありません。ちょっと登っても息が切れる前に平坦な道に戻り、呼吸を整えることができます。ときどき桜も咲いています。ちょっと終わりかけ? 木の間からちらちらと見える稜線は箱根の明神、明星ヶ岳とか金時山でしょうか。視線を下げれば菫やら名も知らぬ花やらがいっぱいです。

大野山大野山

歩きやすい、平坦な道が多い。

大野山大野山

左:新緑が本当に気持ちイイ。/右:木の間からちらちら山頂が。だいぶ登ってきたのが分かります。

大野山写真を撮ったりお喋りをしながら歩いていると、かなり(え?もう?)な時間で(←あくまで“私らにしては”)、頂上直前にあるという階段に着きました。しかし、この階段はキツかった。頂上に広がる牧草地に沿ってどんどん登っていくのですが、いきなり無口になってしまいます。

かなり登って後ろを振り返ると、うひゃー! 広がる街は小田原かな? その先にはたぶん海が見えるのでしょう。この日は春霞で海までは確認できませんでした。箱根の山々も、さっきより大きく見えます。ただ、さっきまでその向こうに見えていた富士は、いつの間にか見えなくなっていました。うーん残念、霞んじゃったかな。

大野山大野山

花で気を紛らわせながら、ガンバる。

先頭に立って歩いていた私は、階段が終わったとたんに思わず「うひゃー!」と叫んでいました。後ろからUが「登る甲斐ある?」と聞いてきます。ある、ありまくり! 今まで大野山自体の稜線に隠れて見えなかった山の向こう側が、いきなりばばーんと飛び込んでくるのです。丹沢です! 中には谷筋に残雪のある山もあって「カッコいい〜」と見惚れてしまいました。

大野山

登ってきた方。

大野山

丹沢方面。

階段を登りきったところにあるベンチでちょっとだけ休み、さああとひと頑張り。ここから10分の山頂を目指します。たぶん犬クビリのこの辺で、トレイルランナー数人とすれ違いました。

≪つづく≫

2008.4.2(Wed)

TVをつけたら『あらすじで楽しむ世界名作劇場』をやっていました。不定期な番組なのにたまたま何回か遭遇していて、けっこう好きな番組です。意外な展開にいちいち入る「え〜〜っ」の声はウザ―――って知らない話のときには私も一緒になって(え〜〜っ)と思っているのに、自分が知ってる話だと(そんなコトも知らないのかばーか)と思うのだから勝手なものです。

で、今回は『ピノッキオ』も『フランケンシュタイン』も『ロミオとジュリエット』も『ああ無情』も読んでいたので、ちっとも(ほおおお〜)とは思えなかったのですが(プレゼンの出来不出来はもちろんありましたけど)、唯一ちゃんと読んでいなかったのが『二十四の瞳』でした。小豆島、女の先生、12人の無垢な子供たち、というキーワードしか知らなかったので、粗筋を聞いて本を読んだ気になる、という番組の趣旨は十分堪能したのです。

が、それよりなにより、羽野晶紀のプレゼンで芝居が見てええええぇぇーーっ!!って気に、させられました。久しぶりの羽野晶紀の演技、役者の目線ひとつで変わる場面、気持ちよくぱーんと入ってくる音楽と、舞台の魅力がちらちらするプレゼンで、ああいい役者がいい脚本でいい演出で楽しそうに演じている舞台が見たい!と、強く、強く思いました。羽野晶紀は、やっぱ、TVに出てるのもったいないよ……。

2008.4.1(Tue)

引っ越した当初、近所に古びた銭湯があって、それがなんとなく嬉しかったものです。ウチのお風呂が壊れたら入りに行こうと、通りかかるたびに思っていました。が、お風呂が壊れる前に、その銭湯が取り壊しになってしまったのです。わかっていたらウチのお風呂がどうであれ入りに行ったのに、気付いたら工事用シートで覆われているんじゃどうしようもありません。救いは工事が建て替えのため、というトコロでした。老朽化してて危険なところを直すなら仕方ないけど、せめてあの“古き良き”の風情は残して欲しいと、この1年ちょっと、工事用シートを眺めながら祈ってきました。

そのシートがですね、今朝、はがされたワケですが―――現れたのは新建材の、安っぽい、地方の集会施設みたいな建物……。なんですかこれはスパ施設ってヤツですか。わかってない、ちっともわかってないよおおおおお!

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