≪サイパン旅行記2日目-2≫
1時間ほどの短めの休憩をして、同じ場所から同じように海に入る。2本目も同じようにのんびりゆったり遊んだが、ガーデンイールポイントには行かず、ダスキーアネモネフィッシュを見に行った。日本で見られる6種のクマノミは制覇したが、これは初めて(しかし微妙〜な違いは正直よく分からないよぅ。写真を並べればそりゃ分かるけどさ)。1本目のエキジット直前に見たモンダルマガレイがゆったりと泳いでいるところも目撃する。海が透明だと泳いでる魚や自分たちの影が砂に映る、その風景も楽しめるのだ。穴からちょこんと顔を出したフタイロカエルウオも可愛いぜ。
次の日のボートダイビングに備え、2本目にはフロートの使い方の練習もした。必携というコトで購入したフロートだが実際に使うのは初めてだ。特にどのタイプのフロートをという指定はなかったので、私とSHINさんの買ったのは水面で使うタイプ、他の面子の買ったのは安全停止中に水中からあげられるタイプだった。つまり私たちのは遭難用、皆のは水中からあげて「この下にダイバーがいますよ」という合図にも使えるタイプなのだ。
水中で使うタイプは、ほんの少し空気を入れさえすればすごい勢いで水面まで引っ張られる。最初にKMさんが見本を見せてくれたのだが、入った空気が少なすぎたらしく水面近くまで行ったトコロで勢いをなくして戻ってきてしまい、それにKMさんが気付いてなくて「わかった?」って顔をしているので笑ってしまった。しかし紐には注意しなくちゃ危なさそうだ。Yは手に紐が絡まってフロートと一緒に急浮上しそうになっていた。私たちのも紐さえつければ水中タイプになるというので、帰ったら改造しようと思う。あと私のはちょっと空気が入りにくくて残念。まぁこんな緊急グッズを使うハメにはならないコトを祈る。
1本目だか2本目だか忘れてしまったのだが、TOYOさんのカメラにトラブルが発生した。水没してしまったのだ。見るとハウジングの中、半分くらいまでに水が入ってたぽたぽしている。うひゃー、こんな見事な水没、初めて見た! 今までは水没って言っても水滴が入ったくらいしか知らなかったよー。彼女は「えー、何も挟まってないのに!」と言っていたが、よく聞いたらなんと、買ってから2年くらいずーっとOリングにグリースを塗っていなかったというコトが判明。……今まで、よく無事だったなあ……。(帰国後、メールをもらった。カメラはダメになったがデータは無事だったらしい。せめてもの慰めである。)
今回のログはコチラ(110本目)。写真たっぷり。
2本目は注意したのでSlow表示も出さずにすみ、ホッとする。器材をおろしてまたピックアップの荷台に乗り込み、“にんにく屋グロット”とゆう、友人のガイドブックによると“ダイバーご用達の店”で昼食弁当(美味かった!)を積み込み、場所を移動して途中のPauPauBeachで昼食。ここの眺めもあまりに南の島らしい。ここでも潜れるらしいが、シュノーケリングも気持ちよさそうだ。浅瀬ではまた、現地の子供たちが水遊びをしていた。こんな海があるのが当たり前なんて、いいなあ! 2本を潜っているので、昼食後ものーんびり休む。木陰で寝っころがって、うとうと。ハンモックがあったら最高かも。
お昼を食べたPauPauBeach
PauPauBeachで水没チェックを兼ねて撮影。
海と空の境目。
≪つづく≫
≪サイパン旅行記2日目-1≫
サイパン2日目。ホテルに迎えが来るのが8時。女3人が交代で洗面所を使い、水着に着替え、朝食を……となると、どうしたって1時間半はかかる。つーコトで、6時半に起床。それなりの時間は眠ったハズだが、ほとんど眠らなかったような気分である。眠い眠いと言いながら準備をして、昨晩買っておいたサンドイッチやヨーグルト、屋台で買った果物などを食す。TVで天気予報をやっているが、サイパンのもグアムのに負けず劣らず分かりにくい。よく聞き取れもしないんだけど、どうもかなり大雑把な気がする。TVにはNHKも入る。……ホントにここは海外なのか?
8時に、他の部屋のメンバーとホテルロビーで待っていると、これから2日間私たちをガイドしてくれる、春日龍さんがやってきた。真っ黒に日焼けした顔は日本人には見えない。彼はKMさんがかつてCカード取得講習をした人で、当時は力士だったそうだ。その後相撲をやめ、ダイビングのプロになった。最初にダイビングを教えたのがKMさんで、ショップオーナーとしても先輩なので、KMさんは彼にとってきっと永遠の先輩なのだな(体育会系の人は先輩後輩関係から抜けられないのよねぇ)。聞かないと元相撲取りとは思えないくらい、引き締まった体の小柄な人だった。
ピックアップトラックと春日龍さん。
2日間お世話になりました。
彼が乗ってきたのはピックアップトラック。「サイパン式でお願いしますー。助手席に乗れるのは2人だけ、あとは荷台に乗ってください」と言われ、小柄なYとSHINさん以外の5人は荷物と一緒に荷台に詰め込まれる。それは全然かまわないし風は気持ちいいくらいなのだけど、日差しがマジにキツくて炙られているようだった。途中でタンクも詰め込み、まずは空港近くのOBYAN BEACHに向かう。オブヤンと読みたくなるけど、オブジャンビーチ。この日の午前中2本をこのビーチで潜る予定。
やってきたオブジャンビーチは、絵に描いたような南の海だった。とっても静か。白い砂浜からエメラルドグリーンの浅瀬が続き、かなりの沖合いで波が砕けていて、そこから海の色が深い青に変わっている。浅瀬では現地の子供たちが遊んでいて、腰くらいの深さのトコロで器材を背負い輪になってブリーフィングを受けている私たちに、「コンニチワー」と声をかけてくる。あ、海の中でブリーフィングをしたのはあまりに暑くて陸でやってたら倒れてしまいそうだから、ね。
「ここから腹這いになってあそこの波の切れているところ、あそこがサンゴの切れている場所ですので、あそこから外に出ます。ちょっとリップカレントがあるからねー。行きはいいけど、帰りは自力で泳いでくるのはキツいので、張ってあるロープを手繰って帰るように。手は絶対放しちゃダメだからねー」という注意にドキドキしながら、海に入る。沖に出るまで浅瀬が続き腹をするので、カメラ等をぶらぶらさせておかないように、やたら紛失物が多い海だから、というのにも緊張する。落としたり無くしたりしちゃ泣くに泣けないカメラは、BCDのベルトにしっかりと挟んでおいた。
しかし緊張したのは、帰りの頼みのロープを見ながらリーフの切れ間を抜けるまでだった。沖に出てしまえばもう青い青い青い海にただただ舞い上がるばかりである。ひょっとするとサイパンにしちゃ今イチなのかもしれないけれど、25mの透明度、差し込む強い日差し、沖縄の海で名前を覚えた南洋系の魚との再会、ミクロネシア固有種との初対面……と、いちいちに感嘆するのに忙しくて緊張なんかしている暇はない。1本目ではここの名物だというガーデンイールを見に行った。どこで見たよりも大きいので「海が温かいとチンアナゴも大きくなるのかー」と思っていたら、ここのはチンアナゴじゃなくてアキアナゴなんだそうだ。へーえ、私ゃチンアナゴ=ガーデンイールなんだと思っていたよ。
ここには白地に黒い横じま、背中が黄色のオヤビッチャが特にたくさんいて、しかも人を恐れる風もなく近くまで寄ってくる。ときおり不意に目の前に現れてビックリさせられるほどだ。サンゴで遊ぶミスジリュウキュウスズメダイやミツボシクロスズメダイにも頬が緩み、ときおりひっくり返って海の中から空を眺め、ホシゴンベをカメラで追いかけ……、とにかくのーんびりと遊べるポイントなのが嬉しい。
ただし、事前のブリーフィングのとおり、エキジットはちょっと大変だった。本格的なリップカレントはこんなモンじゃないんだろうが、私のはいているヤワいフィンでは進めないくらいの流れはあって、ロープがなければ体を持っていかれてしまいそうだ。ほとんど腕の力だけで必死になってエキジットしたが、浜に戻ってから気付くとSlow表示が出てしまっていた。ビーチダイビングなのに〜!
≪つづく≫
今回のログはコチラ(109本目)。写真たっぷり。
始まったばかりなのに中休みとゆう、まるで今年の梅雨のような旅行記でございます。梅雨らしい梅雨を! 夏らしい夏を! 「今年は変だ」って台詞にはもうウンザリしたわ!
……今週ずっと体調が今いちパッとしなかったため、やさぐれております。休みボケだかサイパンボケだか夏バテだかしらんけど。ただ単に疲れてるだけかもしれんけど。往復2時間もかかる会場での某説明会に出席したら、いかにもお役所仕事などうしようもない説明会で、肝心なコトを説明してくれないから満席の会場でマイクを持っての質疑応答に立たなくちゃいけなくて、繊細なガラス細工のような私の心がダメージを受けただけかもしれんけど。結局悪いのは曖昧な方針打ち出してる大元の国だーっ!と、叫びたいだけかもしれんけど。あーやる気しない。
と。中休みしたのは別に愚痴りたかったからではない(ワケでもない)。「わーい、久しぶりに更新されてるー」と思って見に行ったいでこさんのトコロで、ひっそりとバトンを渡されていたのに気付いたからである。遅くてスミマセン。んでせっかくバトンを渡してもらったのだけど、ゴメンなさい、走れません。この企画、それほど多くない巡回サイトでももう何人もの方が答えていて、「へぇ、流行ってるんだなー。でもこうゆうのが私に来たら困るなー。まぁ回してくる人なんかいないか」と思っていたものなんだもの。
私、ほとんど意識的に音楽を選ばないんですよ。音楽は好き。聞くのも歌うのも踊るのも好き。でも、アーティストの名前を覚えないし曲名もわからないし買わないし落とさないし自主的にかけない。だから「◆今コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量」は0、「◆今聞いている曲」はナシ、「◆最後に買ったCD」は……数年前に買った松本幸四郎&松たか子の『見果てぬ夢〜ミュージカル ラ・マンチャの男より〜』かな? ホントは英語バージョンの、全ナンバーが入ってるのが欲しかったんだけど(松たか子のアルドンサなんか認めるもんか!)、舞台見て盛り上がって何でもいいから欲しくなっちゃったんだっけ)、「◆よく聞く、または特別な思い入れのある5曲」…も、特にナシ。ああ『ラ・マンチャ』のテーマ曲(『見果てぬ夢』じゃなくて、「聞けよ〜けーがれはーてーしー世界よー♪」の方)は聞くだけで涙がこみ上げてくるけど。あとLotRの曲とか…あの舞台のあのときにかかっていた曲とか……。結局曲そのものより、シチュエーションとコミでしか思い入れてないみたい。今は生活を反映して、海に似合う曲が耳に残るかな―――。
ってぐらいしか、答えられらないわ。これが本や映画ならもうちょっと何とかなったんだけど。でもありがとー、いでこさん。最近ネット上では人と何の交流もなく閉じていたので、投げかけてもらって嬉しかったよー。バトン落としてゴメンねー。
≪サイパン旅行記1日目≫
6月16日〜19日の4日間、サイパンに行ってきた。主催は三浦のダイビングショップで、パスポートのコピーを送って旅行代金を振り込んだ他は、自分でな〜んの手配もしていない。手元にクーポン券があるワケでなし、ショップからは簡単な日程表が1枚送られてきただけで、出発前夜に荷造りをしながらも「ホントに行くのかよ」と半信半疑である。何人のツアーなのかさえ、聞いてない。行き先がサイパンじゃなくて伊豆ですって言われた方がしっくりくるような、そんな気さえ、してくる。
半疑だからって行かないハズがない。16日、どんよりした空の、雨の切れ間を縫って6時ちょい前に家を出る。横浜方面に住むmyダイビング仲間のUとYは、ショップオーナーにしてツアーの引率者のKMさんと一緒にワゴンで成田までやってくるのだが、私は成田で合流するコトになっていた。2時間ほどかけて第一ターミナルに到着。成田で合流する参加者が他にいるのかもしれないが、残念ながら顔も名前も知らない。いつしか雨がかなりしっかり降り出していた。荷物の最終チェックをして、携帯片手に皆を待つ。
待ち合わせの8時半ほぼぴったりに、ワゴン組が到着し、これから4日間をともにするメンバーと初の顔合わせ。ワゴンでU、Yと一緒にやってきたのはSHINさんという年配の女性と、TOYOさんという私と同年代の女性。とっても仲良さそうで、最初は親子での参加かと思ったけれども、ただのダイビング仲間とのこと。成田で知らずに隣に立って待っていたのは、大柄な男性の「親父」さん。彼は私よりちょっと年上のUと同じ年代で、SHINさん・TOYOさんのダイビング仲間だそうだ。親父さんとTOYOさんは抜群に背が高く、一緒にいるとこの私が小柄に見えるくらいだった。
思ったより少ない、3人×2組という6人だけがツアーの参加者で、バランスのいい構成だった。どの人とも仲良くやれそうでホッとする(←三浦のショップはかなり頻繁にイベント開催してるので、がちがちの常連ノリの人だとやりづらいなあ、と思ってた)。さて飛行機はノースウェスト航空。アメリカの航空会社を使うのは初めてだったのだが、チェックが厳しい厳しい。チェックが何重にもあるので列が遅々として進まず、チェックインするまでかな〜りの時間がかかった。手荷物検査も混むと言うので、先に出国審査まで済ましてしまい、コーヒーを飲みながら出発を待つ。
行きの座席はスチュワーデスの前の座席。特に何にもなかったが、足を伸ばせるのは嬉しい。機内食はなかなか美味しく、サービスはちょとぶっきらぼうで、やたら冷房が効きすぎているっていうのが3時間半の旅の印象だった。え?もう着いたの?ってくらい、あっけなくサイパン到着。1時間の時差があり、到着は現地時間の15時。ドメスティックか?と思うくらいの小ぢんまりとした空港で、税関も入国審査もほとんどノーチェックだった。厳重なのは出発時だけなのかしら? 迎えのバスで宿泊先のハファダイビーチホテルまで連れて行ってもらい(道沿いに南洋桜が花盛り!)、夕食までの開き時間を利用してぷらぷらと散歩に出る。
散歩時に。ホテル近くのビーチ。
ホテルのすぐ近くにはスーパーが2軒。どちらも遅くまでやっているし、朝食はここで買えそうだ、とか、ああやっぱりここも日本語の看板が氾濫してるねー、とか、日差しがキッツいなあ、とか様子を探りながら町を歩く。そのままビーチに出て、砂浜を歩いてホテルに戻る。途中で釣りをしているチャモロに人に挨拶。こうゆうのがグアムじゃなかったのよねえ! ホテルのロビーで夏仕様になった面子と待ち合わせ、毎週木曜日にやっているというマーケットに行く。食べ物の屋台が出ていて、野外ステージでは地元の小学生がダンスを披露していて、観光客と現地の人が半々くらいで入り混じっている雑多な雰囲気のマーケット。
チャモロ料理、フィリピン料理、中華などなどで楽しく迷い、買ったものを分け合って食事。パイナップルの切り身は美味しかった〜。食後は賑やかな場所から少し離れ、浜辺で星を見上げてまったり。空が広くて気持ちよすぎる。のんびりしているうちに、Uが眠り込みそうになったので、次の日のダイビングに備えてホテルに戻り、1日目終了。途中のスーパーで朝食も買って帰った。グアムよりお握りが美味しそうに見えたけど……失敗したら悲しいので止めておく。ダイビング前は慎重になるのだよ。さて、明日はどんなポイントに行くのかなー。
≪つづく≫
無事に、疲れきって帰ってきております。仕事に余裕があるのをいいコトに、また1日休みを取ってしまったのだけど、9時に「休みます」電話をして次に気付いたときには17時のチャイム(「皆さんおうちに帰りましょう」ってヤツ)が鳴っていました。すげぇ。あと、どこでどう焼いたのがマズかったのか、目の周りを白く残して顔が真っ赤になっていしまってます。スキーでもしてきたかのようなパンダ焼け。全体的に焼けちゃったなら分かるんだけどなぁ。腕も、手首から先だけ黒くなっていますが、この理由はハッキリわかる。長袖のウェットスーツを着ていたせいですね。
とゆうワケで、行って来ましたサイパンだ。三浦のダイビングショップ主催の、3泊4日のツアーです。同行したダイビング仲間のUとYは一応ガイドブックを読んで予習をしたらしいのですが、グアムのときのガッカリ感から未だ抜け出せない私は、「期待しなけりゃガッカリもしないしねー」とか言って、何一つ、予備知識を仕入れませんでした。以前サイパンに行ったことのある妹も、私のグアム話を聞いて「サイパンも同じ感じ」と言ってましたしね。旅行の楽しさの半分は計画をたてるところにある!と思っている私にしちゃあ、珍しいパターンです。おかげで出発直前になっても気分が盛り上がらなかったったら!
んで、期待しなかった結果がどうだったかっつーと、えへへ。楽しんできたのでした。海外旅行だと思わなければ、日本人が多くても英語が使えなくてもそれなりに楽しめるのねー。それにサイパンはグアムより田舎っぽいのです。グアムが新宿区にあるのなら、サイパンは神奈川県辺りにありそな感じ。チャモロの人もよく見かけたし、建物が低いから空が大きく見えるし、客引きがうるさいのは同じでもグアムほど怖くないし、事前の期待の差があるとはいえ、サイパンの方が好ましいなあ、と、滞在中ずっと思ってました。現地ショップのガイドさんのおかげで、高級魚(の仲間)の刺身にもありつけたし。
……てな感じが、全体の感想。順を追っての詳しい旅行記は明日から書きまーす(←そう忙しい時期でないとはいえ、さすがに1日休んだ後は仕事が溜まっていたらしい)。
先週の土曜日、毎年6月の恒例行事で、友人が出展している「国際ミニチュアショー」を見に行ってきた。去年よりちょっと出展者スの数が少ないのか、ちゃんと休憩スペースが作られているのが嬉しい。そう広いスペースではないのだけど、1周すると1時間はかかってしまうのだもの。私は自分でミニチュアの作品を作る趣味はないので―――やろうとしてもムリだけど―――、パーツだけを置いてあるのよりも、ちゃんとディスプレイしてあるのを見るのが好き。同じようなパーツを使っていても、飾り方で全然違う風になるのが面白い。
友人の作品は相変わらず細かくて可愛かったけれども、忙しかったのかあまり品数がないのが寂しかった。大きな作品が1つだけでもあると目をひくと思うんだけどなー。非売品でもイイから。友人2人と連れ立って会場に行き、会場でもう1人と合流し、会場を出て食事に行った店でさらにもう1人がやってきて、5人で旧交を温めた。……久しぶりに会うのは会場で合流した1人だけで、あとはいつものダイビング仲間なんだけど。
久しぶりに会う彼女はもう3人の子供のお母さんなので、私たちとは活動時間が違ってなかなか会えないのだ。ずっと前から「一度お茶でも」と言っていたのが、やっと実現したというワケ。数えてみたらもう4年近く会っていなかったので、その間に私たちがハマった遊びの話をしたり、向こうの家族の写真を見せてもらって、その変わりっぷりにビックリしたり。まだまだ子供たちは手のかかる年齢だから、夜とか丸一日とか遊べるようになるのは相当先だろうけど、久しぶりに会っても久しぶりの感じがしない間柄なので、大丈夫。
その場にいたうちの2人とは一緒にサイパンに行く予定なので、ついでに軽く打合せ。今回はダイビングショップのツアーなのだけど、やっぱ人に手配を任せるのって性に合わない。とりあえず今回は下見にして、次に行くときは自分たちで手配しようね、と意見が一致した。人任せだと全然実感が湧かないのだ。明日出発なのに。荷造りをしたのも昨日の夜やっと。3泊4日で、伊豆に行くのとそう荷物に変わりはない(払った金額は一桁違うけど)。久しぶりに温かい海に潜るので、器材をいくつか入れ替えたくらいだ。うーん、何か忘れている気がするなあ。
そう言えば昨日の夜は、田舎の両親から野菜の詰まった箱が届いたんである。頼んだ米のほかには、アスパラ、山東菜、壬生菜、蕪、それに山ほどの苺が入っていた。嬉しい。―――嬉しいんですけどね。旅行に行く1日前に届いても、ほとんど消費できないの。妹は滅多に料理をしないから食べ頃を逃してしまうわ…。とりあえず今日の弁当と夕食にできるだけ使って、あとは野となれ山となれ。田舎からの野菜は特に、無駄にしたくはないんだけど。(←「あれでも減らしたんだ!」だそうです。両親によると。)
も1つの6月の恒例行事、梅もぎは旅行と重なって行けなくなってしまったのが残念だ。一昨年去年と少しずつレパートリー増やして梅を漬け込んできたのにー。でも、だから、その分楽しんできまっす。明日っから4日間、南の海で潜ってくるのだ。台風が発生しませんように。行ってきまーす。
≪つづき≫
さて2本目。午前中に比べてちょっとは波が出てきたが、船着場からそう遠くもないので、ポイントの上に着くまでは順調だった。「んー、ちょっと濁ってるけど、下まで降りたら抜けるから」と言われ、エントリー。たしかに透明度はガタ落ちている。あの日の伊豆が白濁した印象だったのに比べ、この海は緑濁という違いはあるものの、視界の悪さではタメをはるくらいだ。「それでも下まで行けば…」とRikaさんの言葉を信じて潜っていったものの、視界は一向によくならない。
海底に着いた時点で、Rikaさんが先行して潜っていたほか2人のゲストを集め、「透明度が悪いので場所変える。浮上」と指示を送ってきた。「まぁこれならこれで仕方ない」とは思っていたものの、もっといい場所にいけるならそっちの方がイイ。とゆうワケで、海底滞在時間1分で浮上。「お2人が待っててくれてよかった〜。先に行っちゃってたらどうしようかと思いましたよ」というRikaさんの言葉を聞きながら、1本目と同じ岩骨へ向かう。
岩骨の方も、へいぶ根付近ほどではないが波が出始めていた。「台風のうねりかなぁ」というガイドの言葉に、台風4号が発生しているのを初めて知る。4号はまだ日本の天気図にも現れてこないくらい遠かったが、それでも海への影響が出るのは早い。流れもかなり速くなっていたので、アンカーロープからもう1本ロープを海面に流し、エントリー後はそれを辿ってアンカーに集合する。こっちの水面も、午前中に比べればずいぶん濁ってしまっていたが、海底まで行くとまだ8mくらいの視界はあった。
同じポイントでも2本目はコース取りを変え、浅めで遊ぶ。海況が悪い分サービスしなくちゃと思ったのか、Rikaさんがいろいろと楽しませてくれた。ダイナンウミヘビがお尻を振りながら砂地に潜りこむところを見せてくれたり、誕生日サービスで胴上げ(!)をしてくれたり。スミレウミウシとのご対面はまた次回のお楽しみになってしまったが、こっちのポイントではアオウミウシの交接が見られた。そのほかトウシマコケギンポ6兄弟を探したり、マメダコの巣を覗きこんだりも。
ボートにあがって船長さんからの差し入れ、熱く甘い紅茶をいただいていたら、船長の携帯がなる。サービスのスタッフが遅いので心配して連絡をくれたらしい。場所を変えたせいで30〜40分は押しているから、そりゃ心配もするわな。私たちのおなかもペコペコだ。しかし陸に戻ってもまだやるコトは多い。器材を片付け(その前にまたもやトイレに駆け込み)、着替えてログをつけて……。昼食のために食堂に行ったのはそろそろ4時になろうとしていた。まぐろとイカのミックス丼をいただく。2年前と変わらず、食堂はおばちゃんのサービスが良くて嬉しい。
今回のログはコチラ(108本目)。写真たっぷり。
城ヶ島を出たあとはまず、三崎港産直センターのうらりまで行った。が、15分の差で閉店に間に合わず。新鮮な魚介が夕食になるハズだったのにー。2本目のポイント変更がなかったら多分間に合っていたけど、ま、仕方ないか。あの変更はしてくれて嬉しかったもの。魚はダメだったが、途中でケーキを買ってもらった。誕生日にケーキを食べるなんて何年ぶりだろう…。友人宅に戻ってしばらくすると、ダイビングはできなかったもう1人もやってきて、賑やかに夜を過ごす。
ドンペリと鴫立亭のチョコケーキでお祝いしてもらいました。
次の日はほとんど一日中『塊魂』をやって過ごす。何が楽しいゲームなんだろうと思ってたけど、こりゃハマるわ。単純なだけに止められない。また王様がいい味出してて、アテレコやって遊んで喜んでいたら、普段の口調まで王様口調になってしまった。サウンドも耳について離れない。遊びほうけてもう1泊させてもらい、次の日やっと家に帰る。ああ、シアワセな誕生日だったなあ……。
一昨日、私と新居との間の蜜月は終わりを告げた。黒い悪魔がやってきてソフトコアな気持ちにさせられたからだ。黒い悪魔生存地帯に住んでいる宿命とはいえ、こんなコトで季節を感じさせられるのは勘弁して欲しい。(ってヤな書き出しだなー。)
*****
さて、6月の頭には今年も誕生日がやってきた。正月からもう半年近くが経ってしまったなんて! 仕事仕事でプライベートが足りないと、こんなにも早く時が過ぎるものかとビックリだ。そこで、不足ぎみだったプライベートを取り返すべく、誕生日には城ヶ島に潜りに行ってきた(えーっと。ダイビングばかりしているようだけど、日記が続いているだけで、実際に行っているのは2〜3週間に1回くらいです)。前日遅くに三浦半島在住の友人宅に泊まりにいき、当日朝早くにはもう1人の友人もやってきて、原チャと車を連ねて城ヶ島へGo!
前日の大荷物を持っての移動中には雨がヒドくて天気が心配だったが、明け方にはありがたくもやんでくれ、薄曇の1日。風もほとんどなくて嬉しい。利用したダイビングセンターは私にとっては初めてのサービスだったのだけど、友人Kが2度ほど行って顔見知りになっていたおかげもあり、初の顔合わせから楽しく過ごせた。ガイドのRikaさんはサービス精神の旺盛な威勢のいい女性で、城ヶ島名物(?)の粘土で作った地形図を使ってのブリーフィング中から喋る喋る。「水中でのコミュニケーションには自信がある」と豪語するだけあって、水の中でも喋る喋る。
おっとまた先走ってしまった。この日のゲストは私たち3人だけ。ポイントまで行くボートには私たちのほかにもう2人が乗り合わせたが、彼らはどこかのショップのイントラのようだ。客を連れてくる前の下見ダイブらしく、当然セルフで潜っていたので、ガイドは2人とも(Rikaさんともう1人。アシスタント?)私たちと一緒に潜ってくれた。ショップの利用は初めてだが、2年ほど前に1度、城ヶ島には潜ったことがあり、そのときの暗さと怖さはハッキリと覚えている。今回はどうだろう……と恐る恐るエントリーすると、おお、悪くなさそうだ。
1本目は相模湾側の岩骨というポイント。何の問題もなくアンカーロープの上で集合し、潜降する。潜降して海底に着いた途端、カタクチイワシの大群が頭上を行き過ぎる。お、おお? 悪くないどころでないぞ。かなりイイ。Rikaさんに導かれるままに進むと、陸上にあるのと同じような雛段型の地形が面白い景観を作っている。Uと私の大好きな地形、ドロップオフもある。地形はある程度透明度がよくないと分からないから、ここがこんな面白い地形だなんて、前のときにはわからなかった!
地形だけではない。生物も豊かである。イワシの群に始まり、小アジの群、キンギョハナダイの群、カゴカキダイの群、ハクセンアカホシカクレエビ、ミズヒキガニ。夏場には珍しくもないソラスズメダイも、出会うのが久々なので「わあ!」な気分になる。他に生物がいたら写真を撮りまくったであろうに、他にいすぎるので無視されたのがヒラタエイ。産卵期を迎えているそうで、岩の上にたくさんはりついていた。さんざん遊んでアンカーロープの下に戻ってきて、最後に出会ったのがハナタツ。おなかが大きくててっきりメスだと思っていたら、育児嚢を持っているのはオスなんだそうな。あとで出産シーンの写真を見せてもらったが、時期が来ると育児嚢が割れてちっちゃなハナタツがぽろぽろ出てくるらしい。
「南国みたーい」を連発しちゃうくらい、大満足して1本目終了。最近ナーバスに潜っていたUがすっかりリラックスできたみたいで、それもまた嬉しい。Uはグアムを思い出す海と言っていたが、私は沖縄を思い出した。グアムというにはちょっと暗い(天気のせいで)。陸に戻り、2本目の器材をセッティングしてから休憩に入る。今日は2本潜ってからの昼食になるので、食べられるのは3時くらいになるかなーと思っていたら、ショップが「今見てきたイワシですよー」と、サービスでつみれ汁を出してくれた。ウマー。
「東京湾側で栄養素の豊富な海だから透明度はちょっと落ちるけど、生物が多い。ちょっと前までの人気者のダンゴウオはいなくなっちゃったけど、今は紫が美しいスミレウミウシがいます」。2本目、東京湾側のへいぶ根に向けて期待も膨らむ。
≪つづく≫
(今回のログはコチラ(107本目)。写真たっぷり。)
≪つづき≫
機嫌よく1本目を終えて、昼食を食べ、ゆ〜っくりと休憩してから2本目へ。今度はビーチからのエントリーになるが、潮が満ちていたのでゴロタを歩く距離が短くて楽だった。フィンをはくのに今回もYは苦労していたが、前回に比べれば極めてスムーズにエントリー。私もウエイトを1kg減らしてみたので、最初だけちょっと潜りにくかったけど、頭から強引に2mも潜れば落ち着いた。潜った浅瀬は光も差し込んでいて青く、悪くなさそうだ。
―――という予想は、残念ながら外れた。深度を下げると濁りが残ったままなのがよく分かる。透明度5〜6mくらいだろうか。「2本目をビーチにしたのは失敗だった。ボートポイントに入った潮がビーチまでは届いてなかった」と、あがってからSさんTさんが言っていたが、私は「前回よりはマシ」ってだけで特に不満にも思っていなかった。つくづく安上がりな女である(?)。10mちょいくらいのところでアオリイカの産卵を見物。……って透明度が悪いため、産んでる瞬間は分からなかったのだけど、産卵のために沈めた木の上で、大きなカップルがホバリングしていた。シーズン初めにやってくるアオリイカは大型のが多いのだそうな。
1本目との間の休憩中にSさんとIさんが「この海で見られるサメは何種類いるの?」「ネコザメ、ドチザメ、ナヌカザメ、あとは……サカタザメかな」と話していて、最初の3つは見たからあともう1つだと思っていたら、タイムリーにも2本目でサカタザメに遭遇した。ネコザメとドチザメはよく見かけるが、今日は2種のサメと初お目見えである。しかしこのサカタザメ、サメには見えない。平べったくて砂に隠れるようにしている姿は、まるでエイである。(と思っていたら、ホントにサメって名前のエイなんだって)。
深場でひとしきり遊んでから、徐々に陸地へと向かい水深をあげてゆく。5m付近で3分間の安全停止。ウエイトを減らしたのに、まだスーツ内に少し空気が残った状態で中性浮力がとれた。こりゃも少し慣れればあと1kg減らせる。嬉しい〜。しかも2本目の安全停止での中性浮力は完璧! ダイコンを睨んで水深を常にチェックしていなくても、呼吸を意識していなくても、自然に5mをキープである。うひゃー、いつもこれができれば!
この辺りから浮上までの5m以浅の水域に、チャガラの幼魚の群、ドロメの幼魚の群、イワシの幼魚の群などがいた。秋に見られる幼魚の群は南洋系の魚のが多いのだけれど、この季節の幼魚の群は伊豆土着のなんだそうな。ああ、春ですねえ……(うっとり)。海からあがって器材を片付けたあとは、ショップの庭先にあるプールの一部を仕切って作られた温泉にスーツのまま入り、冷えた体を温める。これがもう最高に気持ちイイ! 「夜に入ったら気持ちイイだろうなあ〜。星を見ながら波の音聞きながら」。「……ビール飲みながら」。次に泊まるときは入っていいと約束をもらう。
サイパンへは軽器材を持っていくつもりなので、ついでに整理をしようと、ずっとショップに預けっぱなしにしていた器材を全て担いで持って帰る。しかも今日はお土産つきだ。実は、「今日ボートやるんだったら、朝の漁で取れたばかりの鯵をお裾分け」という条件があったのだ。クーラーボックスにいっぱいに入った鯵はとても4人のゲストでは分けられず、ショップのお知り合いにほとんどを配ったのだけど、それでも持たされた袋の中を見てみたら20尾も入っていて、嬉しいやら捌く手間にクラクラするやら。器材を持ち帰る日じゃなかったら、とても嬉しいお土産だったのにぃ。
小ぶりのこの鯵、捌く手間の甲斐はありました。
さすがの鮮度でめちゃウマ♪
帰路の途中の駅で、この日のダイビングは不参加だったUと落ちあい、食事をする。そこで私は「透明度のある季節じゃないし、お金もないし、耐えられるか分からないけど、サイパンまでダイビングはしないつもり」と力説していたのに、ナゼかいつの間にか、間にもう1度潜りに行くコトが決まっていた。―――おや?
(今回のログはコチラ(106本目)。写真2枚。)
よしながふみの『大奥』はどこに行くのだろう。今のトコとても面白いのだけど。“人当たりがよくて甘く見られるが実はキレる補佐役”好きの私としては、久道がもろツボなのだ。男性陣の方は中心になるのかと思った人たちがあっけなく消えてゆくが、久道は大丈夫だろうなあ? とにかく早く単行本になりますように。
*****
遊びの予定がなくってもも少し建設的に生きにゃならんと思いつつ、だらだら過ごした週末を挟み、5月21日は日帰りで伊豆へ。いやいや4日のダイビングからの、たった17日が長かった。最近ショップのオーナーSさんにも「あまりのめり込みすぎないようにね?」と冗談めかして嗜められるくらいハマっている。「落ち着けー、こないだの透明度を思い出せー、潜ったってろくな魚はいないぞー」と、自分で自分をクールダウンさせようとしている傍から、「何もいなくてもイイ! 潜りたい!」ともう1人の自分が喚いている。遊ぶために借金するようになったらどうしよう……。(←ないない。ケチな私も同時に存在してるから、利子を払うなんて耐えられない!)
この日も天気は快晴。東風だがほとんどあってないような風で、途中の車窓から見る海は凪いでいる。うー、悪い予感がする。こないだのように「潮が入っていないから濁りが溜まっちゃって…」と言われるんじゃなかろうか。最寄駅から迎えの車でショップに行き、今日潜るポイントを相談する。事前に「3月からずっと同じ地域でしか潜っていないから、他の場所に行きたい」とお願いしていたのだ。しかし海況やら渋滞情報やらのモロモロの要素を考えて、今日も結局同じポイントに1ボート1ビーチで潜るコトにした。
「透明度はハッキリ言って悪いから」と言われ、やっぱり、と思ったが、まあせめてこないだよりは良いコトを祈ろう、と諦めの境地で器材の用意をしていたら、船の予約をしに港へ行っていたガイドのTさんが「船長がいい潮が入ってきてるって言ってるよ!」と嬉しそうに言いにきてくれた。「でもあんまり期待しないようにね。船長は漁師でダイバーじゃないから」とSさんに言われても、やっぱりちょっとは期待してしまう。船には他のショップのダイバーも乗り合わせたが、一緒に潜るのは友人のKとY。それとときどき顔を合わせるIさんの4人である。あともちろんSさん、Tさんも。
こないだ乗ったのと同じ船だったので、船長が「お、また来たね」と迎えてくれる。ポイントについて順々にエントリーし、アンカーロープに行くと、先に海に入っていたSさんが「5mまで潜って待ってて」と指示してきた。言われたとおり潜降し、5m地点でロープにつかまる。少し流れがある。Yがなかなか潜ってこなかった(ひそかにKもトラブっていたそうなのだけど、全然気付かなかった)ので、その深さにしばらくいたのだけれど、透明度はあまり良くない。まぁでもこないだよりマシか……と思っているうちに、やっとYもやってきて、揃って海底まで下りる。
と―――おぁっ! 抜けてるーっ! 後からSさんに「今日も決していいワケじゃないんだけどね」と言われたけど、なんせこないだの透明度が1〜2mだったから、私の基準は限りなく甘くなっていた。だってだって、ソフトコーラルの色がわかる!(←わかるのが当たり前です)、あんなトコロまで見えるっ!と、まるで初めてリゾートに行った清水玲子さんのようにウカれてしまった。主観的には15mくらいは見えているんじゃないかと思ったが、甘くみてもせいぜい10mだそうである。相変わらず私の感覚って当てにならない。しかし最初は置いてくつもりだったカメラを、船長の言葉を信じて持って入って良かった!
入ってすぐに出会ったネンブツダイの群も嬉しかったけれど、1本目の目玉はナヌカザメ。卵(Izuzukiさんによると、ナヌカザメの卵は人魚の財布と呼ばれているんだって。へえ〜!)は見たことがあるけど、成体に逢うのは初めてだ。妊娠中だそうでおなかが大きく、岩と岩の間に横たわってぐてっとしていた。あとはアオサハギとかスズメダイの群とかネンブツダイの群とか。かなり魚の種類が増えてきている気がする。嬉しいなあ。
≪つづく≫
(今回のログはコチラ(105本目)。写真1枚。)
≪つづき≫
2本目はビーチから。今度は1本目と組み合わせを変え、KとYと私だけがSさんにガイドしてもらうコトになりました。このビーチポイント、私とKは3回くらい潜ってますが、Yは初めてです。
「今日は魚を楽しめる状態じゃないので、ちょっと練習を……」と、セッティングをしているとSさんが言い始めました。その途端に「出たー! Sさんの講習モードーっ!」といっせいに声があがります。「いやそんなんじゃないから! ホントに簡単なのだけ! コンパス見るだけだから!」と慌てるSさん。すんごく年上の人に何なんだけど、Sさんのこうゆうトコが可愛くて好きです。で、Sさんがやらせたかったのは要するに「途中で『北はどっち?』って質問をするので、コンパスで探してそっちを指す」って練習でした。
「自分が思った方向じゃない方を指してたら、壊れてんじゃないかって思うかもしれないけど、絶対にコンパスが正しいから」とSさんが言うので、「Sさん、それは自分の方向感覚に自信がある人の話ですよー。私は自分の方向感覚のなさに自信があるから、コンパスを疑ったりしません!」とキッパリ答えるワタクシ。こんなときだけ自信満々です。
この日、波はほとんどありませんでした。3月6日のあの海を経験したKと私にとっては、凪も同然です。しかし1本目の失敗でナーバスになっていたYにとって、ゴロタ石の転がる海を足の立たないトコロまで歩いて行き、そこでフィンをつけるという作業は難しかったようでした。難なくフィンをつけた私とKはぼーっと沖で浮いて待っていましたが、Yは波打ち際で苦労しています。相当いっぱいいっぱいだったらしく、サポートに行ったSさんが「顔を水につけて!」などと矢継ぎ早に注文をつけていたら、すんごい剣幕で「ちょっと待ってよ!」と怒鳴り返していて、Yには悪いんだけど笑っちゃいました。
その怒鳴り声をキッカケに、Kと2人でYを助けに向かいます。Sさんがちょっと遠巻きにして(あはは)見ている前でYの体を支え、フィンをつけたのを確認してから手を離しました。でも後で聞いたら、Yは私たちが体を支えていたのに全く気付いていなかったそうです。フィンをつけ、大暴れしている間にズレてしまったマスクを直し、やっと沖のブイに向かって泳ぎだすY。陸では2本目を諦めたUが、心配そうに見守ってくれています。ブイまではまたもや距離があったので、Yは溺れかけた子犬のような形相で必死に泳いできます。つい心配で、「もう少し! がんばって!」とひっきりなしに声をかけ続けずにはいられませんでした。
ブイについてからはスムーズでした。というより、ダイビングそのものについてはあまり書くコトがありません。1本目と同様に静かで透明度は最悪でした。ただ岩の間の大きなイセエビと、岩の上のコクチフサカサゴを見つけたので、1本目よりは彩りがあったでしょうか。途中の「コンパスを使ってみよう」練習も難なくクリア。コンパスの指す北と私の北はズレていましたが、「やっぱりね」と思っただけです。しかしこのうっかりするとはぐれそうな透明度の中でも、陸地がどっちだか分かってるってだけで、なんとなく安心感があるってのは新発見でした。事前にコース取りを教えてもらっていたので、今どの辺にいるのか分かるのも面白かった!
2本目の安全停止では、Yが浮上してしまいそうになって、それを止めようとしたSさんと組んずほぐれつ。最近Sさんと誰かが団子になってるのを見てばかりいる気がします。そこからゆっくり浮上して海面に……出たとたん、Yがすんごい勢いで陸に向かって泳ぎ始めました。後でSさんが「向かってる方向がエグジットポイントより右よりだったから止めようと思ったけど、とても追いつかなかった」というくらいの勢いです。潜降前に声をかけながら泳ぐなんて気遣いをした私がバカみたいにさえ思る泳ぎっぷりでした。
「周りに皆がいなかったから、追いかけなきゃ!と思ってガンバったんだよー」と後からYが言っていましたが、違います皆あなたの後ろにいましたから! 足の立つくらいの浅瀬まできて、やっと周囲に人がいないのに気付いて怪訝な顔をしてたのも、きっちり見てました。「そろそろ浮上の時間かな」と見当をつけてショップから見にきてくれていたUも、陸からきっちり見守っていましたから。
ほとんど魚を見なかったのであっさりとログをつけ終わり、買い物をしてから宿泊所へ。魚をたっぷり食べた夕食後ののんびり時間に、「今日の透明度はヒドかったよね」「誰かの行いが悪いとでもいうのかねえ、こんなに清く正しく生きてるのに」「でも私帰ったらネットで伊豆の他のポイントのログ調べる〜」「あたしも! 他のところが良かったら悔しいよね!」「……そうゆうトコロなんじゃないの?」「へ?」「だからそうやって人のシアワセを喜ばない辺りが悪いんじゃないの?」「……それはあたしだけじゃないもん! こないだ渋滞に巻き込まれたときに、反対車線も渋滞し始めたら喜んだくせに!」と、極めて低次元な争いを繰り広げました。
この日の夜と次の日は久しぶりに皆でゲームをして遊びました。それから宿泊所の付近で長めの散歩をして、台風の爪あとを見て回ったり。しかしどうも我が友人の宿泊所とその下の家が一番ヒドい被害を受けてる気がします。ほとんど被害の痕の見られない家も多かったですもん。歩きながら今年の予定をいろいろ話しているうちに、「この4人にはどうしてこんなにやるコトが山盛りなのか。やろうよ、とまず言い出すのは誰なのか」と言う話になり、ナゼか皆で責任を押し付けあったのですけど、結果的にUと私がタッグを組んで何かを言い出すと最強、という話に落ち着きました。私、自分では、誰かがやろうと言い出したコトを調べて具体的な計画を立てる、いわば丁稚なポジションにいると思っていたんですけど、おかしいなあ。
とゆう感じで、の〜んびり遊んだGWでした。次のイベントはサイパンですが、その前に何度か潜りにゆきます。
(今回のログはコチラ(104本目)。写真なし。)