安全停止 / ウエイト / エントリー、エキジット / オクトパス・ブリージング / 軽器材 / 減圧症 / サーモクライン / 残圧 / Cカード / 重器材 / 水面休息 / スーツ / Slow表示 / 体験ダイビング / ダイコン / タンク(本数) / 窒素酔い / 中性浮力 / DECO(減圧) / 透明度 / ドリフト / ナイトダイビング / ナビゲーション / 根 / バディ / 春濁り / ビーチダイビング / ファンダイビング / 吹き上がり / フリー潜降 / ブリーフィング / フリーフロー / フロート / ボートダイビング / マスククリア / 耳抜き / リップ・カレント / レギュレーターリカバリー / ログ
各ダイビング指導団体が発行する、「この人はダイビングの基本的なスキルは学びましたし、基本的な知識はもっていますよ」という意味の認定書。車の免許とは違うので、持たずに潜っても罰せられるコトはない。ただ、これを持っていないとダイビング・ツアーに参加できなかったり、タンクを借りられなかったりはする。
Cカードには、O.W.(オープン・ウォーター)、アドヴァンスド、ダイブマスター、などレベルがあり(呼び方は指導団体によって違う)、ショップにガイドを頼む場合、カードのレベルによって連れて行ってもらえる場所に制限があったりする。が、ダイビングは経験がモノを言うので、O.W.しか持っていない人が下手だとは限らないし、アドヴァンスドを持っている人が上手いとは限らない。
ダイビングの基本スキルの一つ。水に潜ってゆくと、水圧のせいで耳の内側と外側の圧力に差が生じ、鼓膜が内側に押されて痛くなる。放っておくと(つか放っておけないくらい痛くなるのだが)、鼓膜が破れてしまったりもするので、それを防ぐため、内圧と外圧を同じにしてあげなくてはならない。やり方としては、鼻をつまんで息を中耳腔に送り込む方法が一般的だが、唾を飲み込んだり顎を左右に動かすだけで耳抜きができてしまう、羨ましい体質の人もいる。
私はもともと耳抜きがしにくい体質だったらしく、何度目かのダイビングでムリヤリ耳抜きをして、鼓膜を痛めてしまった。でも、たいていは訓練で何とかなるそうなので、ダイビングに詳しい耳鼻科の先生に相談すれば、諦めなくても大丈夫。
これも基本スキルの一つ。何かの拍子にマスクに水が入ってくるのは日常茶飯事なので、鼻からマスクの中に空気を送り込んで、水を排出しなくてはならない。他人のフィンで顔を蹴られた拍子にマスクが外れてしまうという事故もあるので、そうゆう場合でもパニックにならないように、Cカードの講習ではマスクを全脱して再装着、マスククリア、という練習をさせられる。とてもとても怖かった。
ただ、これもやっぱり慣れである。ベテランは、マスクを装着しないで潜って海底で装着するのなんかヘでもない、と言う。私は最近(20本目くらいから)やっと、マスクの曇りを取るために、自ら水を入れてマスククリアできるようになった。そのうち全脱も平気になるよう、ガンバるつもり。
どの深度でも、浮きも沈みもしない浮力が保てるコト。これまた基本スキルの一つ。浮力が自分でコントロールできていないと、沈む場合は珊瑚にぶつかって傷つけてしまったり、魚の巣に突っ込んでしまったり、意図しないトコロに手をついてケガをしたり、ウツボなどをビックリさせて噛まれてしまったりする。海底がある場合はまだイイが、深い場所で潜る場合は、どこまでもどこまでもどこまでも沈んでしまうコトだってありえる。
逆に浮いてしまう場合、安全な浮上速度を守れないので減圧症になりやすくなるし、急浮上で肺が破裂してしまうコトもある。とっても危険。
ダイビングで深度を下げるに従って、体にかかる圧力は大きくなり、その圧力下で呼吸を続けると、体内にどんどん窒素が蓄積されてしまう。窒素は深度を上げて圧力を下げれば、自然に少しずつ排出されるのだが、残留窒素が多いまま浮上すると、骨の内部に気泡が生じて関節痛のような症状がでたり、ヒドい場合には死んでしまったりする。同じ条件でもなる人とならない人がいて、「こうすれば絶対にかからない」という約束はないし、一度かかったらもう潜れない体になる可能性もあるしで、恐ろしい。
…とばかりも言っていられない。ダイコンの指示を守る、安全停止をする、前日の夜更かしはしない、酒は飲まない、煙草は吸わない、水分をたくさんとる、ダイビング直後の激しい運動は控える、24時間は飛行機に乗らない、車でも直後の峠越えなどは避ける、など、気をつけるポイントはいくつかある。とにかくムリなダイビングはしないこと。
ダイビングコンピュータ。潜った時間、最大深度、平均深度、水温、水面休息時間、残留窒素量などを計って記録してくれる優れもの。これを使って計画を立てるコトもできる。ダイビングしている最中には「今あんたの居るのは水深何mのところよ。このままの深さに留まるなら、あと何分だけにしときなさいよ」だの、「あんたちょっと調子に乗りすぎ。体に窒素が溜まりまくっているから、水深何mのところで何分安全停止をしなさい」だのと注意もしてくれる。…てか、それがメインの仕事。一緒に潜っていたとしても、一人一人微妙に差が出るから、安全のためにはそれぞれ個々に持つのが望ましい。
体内の残留窒素を排出させるため、浮上するときに、水深の浅いトコロで何分か留まるコト。特に窒素量が多いんでなければ、5mで3分ぐらいってパターンが多い。ビーチダイビングのときは安全停止のため浅瀬で遊んでいるコトが多いので、ガイドさんに連れられるままになっていると、気付かないうちに安全停止が終わっていたりもする。
一緒に潜る人。たいていの指導団体では、単独で潜るのはご法度になってると思うが、基本的に、2人ともCカード(と自信)を持っていたら、ガイドなしで自分たちだけで計画を立てて潜るのはオッケー。バディと一緒に潜るのは事故をおこさないためなので、お互いに装備に気を配り、水中で見失わないように行動し、安全に、無事に、一緒に戻ってこなくてはいけない。
ガイドについて潜る場合でも、自分のバディには気を配るべき。まだ自分のコトで手一杯で、人を助けるまではできなくっても、目を合わせてOKサインを出し合うだけでも、安心できるときも多い。
軽器材3点セットといえば、マスク・シュノーケル・フィン。5点セットといえば、+ブーツ・グローブ。6点セットだと+メッシュバッグ(濡れた器材をそのまま入れられる網バッグ)……だと思う。目の悪い人だと度つきのマスクを作れるし、ダイビングをしなくても素潜りとかで使えるので、重器材は持っていなくても、軽器材は自分のを揃える人が多い。安いのを探せば、6点で2万円くらいかな。
普通、レギュ(レーター)、オクト(パス)、BCD、ゲージの4点をさす。レギュはタンク内に入っている圧縮された空気を普通に吸えるようにするもので、タンクに取り付ける部分(ファーストステージ)と、口に咥える部分(セカンドステージ)から成る。間は高圧ホースで繋がっている。オクトは予備のセカンドステージで、レギュが故障した場合や、バディのエアが切れてしまって自分のを分け与える場合などに使用する。
BCDは救命胴衣みたいな形の浮力調整装置で、これに空気を入れたり出したりして浮力を調整する。ゲージはタンクの中にどれだけエアが残っているかを示す計器で、ダイビング中も常にチェックが必要。現在の水深を示す水深計や、コンパスが一緒についているタイプが多い。値段はピンキリで、セット価格だと下は5万円、上はン十万…。私のは量販店で買ったので、税込み9万強だった。
エントリーは海に入ること、エキジットは海から出ること。ビーチダイビングの場合は海にエントリーしてから潜降ポイントまで泳いでいくパターンが多い。
ボートダイビングの場合は、ジャイアント・ストライド・エントリーか、シッティング・バックロール・エントリーの、どちらかを使って海に入ることが多い。ジャイアント〜はエントリー場所に立ち、大きく一歩踏み出す形で、足からどぼーんと水に入る方法。ダイビング専用の船で、水と同じレベルに専用のエントリーステップがあるなら楽だが、漁船とか小さなボートとかでポイントまで移動する場合、船の縁に立たなくてはいけないので、バランスを取るのが大変。
シッティング〜は船の内側を向いて船の縁に腰を掛け、背中から倒れこむようにざんぶりと水に入る方法。最初だけちょっと怖かったが、一度やってしまうと、実はとっても楽。水面からあまり距離がない場合にしか使えないが、私はこっちが好きである。倒れこむ前に、下に人がいないか確認するのを忘れずに。あと水の中で一回転する必要はないので、暴れないように。
暖かい海でのダイビングでも、水温は体温よりはずっと低い。そんな中で潜り続けていると、体温はどんどん失われてゆく。それを防いで体温を保ってくれるのが、ウェットとドライ、2種類のスーツである。ウェットは名前どおり濡れる。が、体とスーツの間に侵入してきた水を逃がさず、とすると水は体温でぬくもるので、それが体を冷えから守ってくれるのである。もちろんスーツが体にフィットしていないと水がどんどん素通りしてしまって、意味がなくなる。厚みがあるほど暖かいが、それでも真冬の日本の海に対応するのはムリ(私は)。
ドライは濡れないので、普通の服の上から着られる。水を侵入させず、体の周りの空気をキープするワケだ。これを着れば真冬の海でもイケるが、夏場はキツい。暑すぎて陸上で死ぬ思いをするハメになる…そうだ(持ってないんだもーん)(←2004年末に買いました)。値段はウェットが2万〜、ドライが7万〜。
ダイビングでは1回潜るごとに、圧縮空気の詰まったタンクを1本使い切るので、潜った回数=本数になる。海外旅行では「Where are you from?」が挨拶代わりだとしたら、ダイビングでは「何本潜ってるんですか?」が初対面の挨拶(←ホントかよ)。初心者から脱却し、自分の面倒が自分で見られるようになるのは、だいたい50本目くらいから…と言う人が多いので、現在22本の私などまだまだバリバリの初心者である。いつか「ああ、まだ30本? 大丈夫、50本も潜れば自信がつくから」とか言えるようになりたいもんだ。
ところでタンクにはアルミのとスチールのがある。アルミの方が軽いので、余分にウエイトをつけなくてはいけない。だいたいスチール時+2kg。
重り。海水は浮力が強いし、ウェットスーツは浮くしで、潜降するには、たいていの場合ウエイトが必要である。これが足りなくて潜降できずに水面でジタバタしていると、ガイドがBCDのポケットに石を詰めてきたりする(コトもある)。ベルトにつけて腰に巻くのが一般的だが、ウエイトを入れるための場所がついているBCDもあり、それだと腰に負担がかからなくて良い。緊急時には浮力を確保するため、ウエイトは捨てなくてはいけないので、ベルトにしろBCDにしろ、簡単に外せるようになっている。ドライ着用時には足が浮かないよう、足首にもアンクルウエイトをつける。
水中で、どれだけ先が見えるか。透明度○○m、という形で使う。ホントは水平方向でどれだけ見えるかは透視度、垂直方向でどれだけ見えるかは透明度というらしいが(……逆だったかも)、差がないことも多いしメンドくさいので、私はどっちも透明度で片付けている。
ナビゲーション・ダイブ。ガイドの後ろをただついていくんじゃなくて、自分でルートを決めて自由に動き回るダイブ。もちろんちゃんと帰ってこなくちゃいけないから、自分の現在位置と帰り道の方向は把握できてなきゃいけない。地形を覚えてルートを辿るナチュラル・ナビゲーションと、コンパスでルートを辿るコンパス・ナビゲーションがあり、両方を状況に応じて使うのが正しい……らしい。(←まだやったコトない)。
自分が今までどうゆうダイビングをしてきたかって記録。どこで、どの季節に、どんな天気で、どんな海況で、どのくらいの深さを、どのくらい長く潜ったか。また装備はどんなもので、ウエイトは何キロつけたのか。エアの消費はどのくらいだったのか、などなど。今後のダイビングの参考になる。書く書かないは自由だが、見た魚の名前やイラスト、一緒に潜った人のコメントなどもあると、後から見たときに楽しい。ログ付けをするためにも、もっとたくさんの魚の名前を覚えたいものである。
減圧モードになるとダイコンに点滅するアラーム。体の中に窒素が溜まり過ぎたので、何mで何分の安全停止を行いなさい、という指示も一緒に表示される。これが出なくても安全停止を行うコトが多いが、それはあくまでより安全なダイビングをするため。緊急の場合には安全停止なしに浮上をしても大丈夫だろう、という基準範囲内でのダイビング(いわゆる無減圧ダイブ)である。しかし一度DECOマークが出てしまうと、必ず安全停止を行わなくてはいけない。もし指示を無視して浮上すると減圧症になるかもよ、という危険なダイブである。更にDECOマークを出したまま浮上すると(指示を守って安全停止を行うとマークは消える)ダイコンにロックがかかり、24時間使えなくなる(私のは)。
タンクに空気がどれだけ残っているか。だいたい最初の圧は180〜200kg/cm2(タンク容量は8〜14L。日本で一番多いのは10Lタンク)。残圧計の数値が0 になったら、当然呼吸ができなくなるので、ダイブ前に「残圧が○○になったら自己申告するように」と指示を受ける。ガイドさんは全員の残圧を考えて潜水時間やコースを決めるが、自分でもこまめなチェックをするコト。慌てたり緊張したりすると息が速くなって空気の消費も早くなる。体格による個人差もあって、普通大柄な人ほどエアがはやい。
何ににも掴まらずに潜降するコト。ボートダイビングをする場合、アンカーロープに掴まって潜るときが多い(上手い人はロープを目安にするだけのコトも)。ロープに掴まっていると、ウエイトが軽めでもロープをたぐり寄せて無理矢理潜ってしまえる。潜降スピードの調節も楽。フリーでウエイトが足りないと海面であたふたしてしまうし、浮力の調節に失敗すれば急落下もあり得る。つまりフリー潜降の方が難しい。…けど、ビーチダイビングではたいていフリー潜降なので、これが出来なくちゃ話にならないって基本スキルである。しかしいくら基本でも難しいものは難しい。
夜のダイビング。2004年1月現在、未体験。昼間とはまた違った魅惑の世界が広がっているらしい。カニやエビやウニが活動的になっていたり、魚が寝ている姿が見られたり。ライト片手に真っ暗な海に…ってのは今のところ恐怖でしかないんだが。
岩やサンゴの固まりが海底から盛り上がっている場所。魚や他の生物がたくさんいて、見応えのあるポイントになっているコトが多い。隠れ根ってのは、海面からは見えない根のコト。
ドリフトダイビング。潮の流れに乗って移動する、ボートダイビングのスタイルの一つ。当然、潜降場所と浮上場所が異なる。ダイバーが潜降した後、ボートはダイバーの吐く泡を目印に移動して、移動先でダイバーを拾う。潜降にも浮上にもコツがいるため、中級者〜上級者向き。流れの速いポイントでは大物をよく見られるらしい。
浮き。ドリフトなどで、沖で船に拾ってもらう際に目印になる。考えたくないが遭難した場合にも目印になる。たいてい派手なオレンジ色。膨らまして使うのだが、ダイビング中はたたんでポケットにしまっておく。海外では携帯が義務付けられているトコロも。
Cカードを持っていなくてもできるダイビング。ガイドが器材のセッティングから水中での空気の調節から、全てやってくれる。不安だったら手も繋いでもらえる。客がしなくちゃいけないのは、落ち着いてゆーっくり息をするコトだけ。最初のうちは息苦しさを感じる人もいる。あとは耳抜きさえできれば誰でも楽しめるが、これが最初のダイビング体験になる人が多いと思うので、キレイな海でトライするコトを強く強くオススメする。ちなみに私の体験はグレートバリアリーフで、大感激モノだった。この体験がなかったら講習の途中で挫折してたかもしんない。潜る深さはたいてい10m以内で、30〜40分の水中散歩が楽しめる。
これまた基本スキルで、Cカード取得時には、何らかの原因でレギュが外れてしまった場合、どうやってそれを探し、咥えて、中に入った水を出し、呼吸を再開するか習う。水を出す方法は、「自分の息を吹き込む」か「パージボタンを押し、タンク内の空気を使って水を追い出す」かのどちらか。肺の中に空気が残っている場合は、自分の息を使った方が簡単である。レギュが見つからずにパニックになりさえしなければ、そう難しい技術ではない。
エントリーポイントまでボートで行くダイビング。重たい器材を背負って歩かなくてイイので、船に酔いさえしなければとても楽。いきなり深い場所に潜り、深い場所から一気に浮上するコトが多いので、安全停止をするなどして減圧症にならないように注意する必要アリ。
ビーチから歩いて海に入り、ある程度の深さになるまで水面を泳いでいってから潜るスタイルのダイビング。場所によっては、海に入るまで重たい器材を背負ったまま歩かなくてはならず、入ってからも波を蹴散らしながら歩かねばならず、波打ち際では波にもまれて苦労せねばならず、水面移動で酔いそうになったりせねばならず、ボートダイビングよりも体力を使う。が、ツアー代金が安いし、浅瀬でのんびりと長時間楽しめるという利点もある。ボートのように出発時間を気にする必要がないってのも、いいトコロかな。
浮上速度が早すぎるとダイコンに点滅するアラーム。体内にたまった残留窒素は浮上時にゆっくりと排出されていくので、あまり早く浮上してしまうと窒素の排出が追いつかず、減圧症になりやすい。が、ダイコンの安全浮上速度はかなり厳しく、ほんの一瞬ふわんと浮いてしまったり、ダイコンをつけた手を上げるだけでこのアラームが点滅してしまうので、特に深場から一気に浮上するボートダイビングの場合、Slow表示が出ないようにするのはなかなか大変である。
ダイビング前の打ち合わせのコト。どうゆう地形をどうやって回るのか、どのくらいの深さまで行くのか、何分ぐらい潜るのか、どうゆう魚が期待できるのか、何に注意すればいいのか、残圧がいくつになったら知らせるのか、万が一はぐれたらどうするのか、等々を教えてもらう。何か不安な点があったり、特別に見たい魚・やりたいコトがあったりする場合も、このとき自己申請する。
離岸流。砂州とかリーフを乗り越えて波が押し寄せているような場所で発生する。乗り越えてきた水は、砂州やリーフの狭い隙間から沖へ戻っていく。その狭い隙間に発生する、沖に向かう強い流れ。強い流れに掴まると、あっという間に沖に流されてしまうらしい。流れの幅は狭いので、掴まったら流れに逆らって泳ぐのではなく、脇に逃げるようにするといい……と教わった。
バディがエア切れを起こしたり、呼吸源にトラブルがあったりした場合に、自分のエアを分け与える方法の一つ。予備の呼吸源であるオクトパスをバディに渡す。2人で1本のタンクを使うので、当然エアの消費は早くなる。残圧によってはすぐに浮上を開始しなくてはいけない。
深く潜れば潜るほど、血液中に溶け込む窒素の量は多くなる。その窒素によって引き起こされる、酒に酔ったような症状のコト。個人差もあるし体調によっても違うので、何m潜れば窒素酔いが起こるとは言えない。30mほどで酔う人もいれば、50m潜っても平気な人もいるらしい。酒に強い人は窒素酔いにもなりにくい、という俗説もある(真偽不明)。症状も千差万別なのだが、気持ち悪くなる人よりも、気持ちよくなっちゃう人が多いみたいだ。判断力がなくなるので危険とも思わずにどんどん深度を下げていって帰れなくなるコトもあるらしい。エアを美味しく感じたり、視界が狭くなったり、音楽が聞こえたりって話も。対処法としては、すぐさま浅い場所に移動するしかない。
春になって海水温があがると、海藻類の成分が海に溶け出し植物プランクトンが発生して、海が濁る。伊豆では、早いときには2月後半くらいから始まり、台風などで潮が入って吹き飛ばされるまでけっこう長く続く。どんより緑の海は、別名「味噌汁」とも。慣れればそれなりに季節物として楽しめる(でもあんまり長く続くのは勘弁な! 春先の風物詩であって欲しい)。
温かい水の層と冷たい水の層の境目のことで、陽炎みたいに視界がゆらゆら歪んで見える。伊豆の夏の海は、上の層は暖かくニゴニゴ、下の層は冷たく澄んでいるパターンが多い。澄んでいるのはいいのだが、急激な温度変化はけっこうツライ。
水中で深度を上げたときに、気圧がかからなくなって膨張した空気のせいで、水面まで急浮上してしまうコト。BCDに入れた空気を抜くのが遅れてそう なっちゃう場合もあるんだけど、“吹き上がり”というと普通ドライスーツ内部の空気の膨張によるもののような気がする…(そんなコトない?)。
特に危ないのが足に空気がたまって足から吹き上がってしまう場合。エアを抜くバルブは二の腕部分についているので、空気を上半身に持ってこないと抜けない。体が安定した状態で空気を抜いてから浮上しないと、足からひゅーっと引っ張りあげられてしまい、どうするコトもできないままに水面まで一直線、という大変危険な状態になってしまう。
ただ楽しむために潜るダイビング。楽しみ方は人それぞれ。地形を堪能したり写真にこったりレア生物を探したりただただのんびりしたりその全部を味わったり。ファンダイビング以外には物探しや清掃などの作業を目的とするもの、調査・研究を目的とするもの、講習を目的とするもの、などがある。
レギュレーターのセカンドステージから空気が出っぱなしになってしまう状態。あっという間にエアが無くなってしまうので、かなりマズい。下を向けたり叩いたりすれば止まるのは故障ではない(←私のオクトも水に入るとフリーフローする癖がある)。
ダイビングの合間に取る休憩のこと。文字通り水面で休む必要はなく、水圧がかかっていない状態(つまり陸上や船上)で過ごせばオッケー。休憩中に体に溜まった窒素が抜けていくので、ちゃんと水面休息を取らないと減圧症になりやすくなっちゃいます。水分をたっぷり取って、ゆったり過ごしましょう。