明日っからまた伊豆である。今回は天気が期待できそうなので、気分が盛り上がってくる。昨日行ったダイビング器材の店の店員さんによると、水温はだいぶ上がってきているらしいけど、透明度も間に合うように回復してくれるとイイなぁ。
ところで。いつもの面子で旅行に行って自炊をする場合、ほぼデフォルトで私が台所に立つコトになる。自宅では人のために作る機会があまりないので、けっこう楽しんでやっているし、私が料理をしている間、皆も椅子にふんぞり返って新聞を読んでいるワケではないので(メンドくさい器材洗いや、お風呂の準備をしてくれている)、その状態に不満はない。たっぷり遊んでから帰るとかなり遅くなっており、そこから準備を始めると8時9時の夕食になってしまうので、おなかを空かせた狼どもに「お母さーん、ご飯まだー?」とせっつかれるのも、別に構わない。が。
皆が食事を始めているのに、自分がまだ台所に立っているのはイヤだ。皆だって落ちかないし、私はツマラない。だから、全部の料理が同時にできあがるように調整するのに燃える。しかも私は食い意地が張っているので、温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいまま食卓に並べなきゃ気が済まない。そこで宿泊地に向かう車の中から、料理の手順を組み立て始める。(えーっとまずあの下ごしらえをして、あれを冷やしてる間にあっちを切って、あれを煮ながらあれを始末して…)。いつもと違う台所でいつもと違う量を限られた材料で作るとなると、手順の組み立てを無意識にできるまでの腕には、私はまだ達していないのだった。
ある程度料理をやってる人なら当然、上手い人なら意識もしないでやってしまうコトなので、上手く行ったからって威張るほどの技術ではないのだ。でもやっぱ料理が順番に調子よく出来上がっていくのは気持ちいい。『料理の鉄人』でタイムアップの10分前には1品も仕上がっていなかったのに、終了の合図のときには何品もの料理がずらっと並んでいるあの感覚。料理のレベルは違えども、感覚的には似てるんじゃないかと思う。こないだの旅行のときは、我ながら満点のタイミングで全てが片付いた。料理が全部同時にできあがり、更に台所も同時に片付いたのだ。き〜もちよかったなぁ。「まるで流れ作業のように仕上げてったよね」という友人の言葉に天狗になった。
さ〜て。今週末は何を作ろうかな。これも、今から楽しみになってきた。
先週末、劇団ファントマの『Kitty』を観てきた。ファントマ初の動物もの(しかも宮崎ワールドをずいぶんパロってる)…だそうだけど、うわーどうしちゃったのこんなファントマ初めて!って感じ。こんなにマジメなファントマ観たコトない。もちろんギャグは入っているけど、芝居の流れをぶった切ってのえん魔さんの独演ショーもないし、観客いじりもない。2曲入った歌の入り方が、モロにミュージカルっぽい。ダンス風の(もっとちゃんと踊って欲しかった!)シーンもあるし。そして何よりいつもと一番違ったのは、美津乃あわさん。あんなに非力な美津乃さんは初めてだ!
今までの美津乃さんの役って必ず最強で、集団のトップであるにしろ孤高の人であるにしろ、男も女も敵わないってトコロで共通してたのに、今回は違った。確かに精神的には特別に強い。けどカラスに食べ物を奪われてバカにされたり(彼女の役は黒猫)、他人に「お願いだよ、力を貸してくれよ」っていう美津乃さんは初めて見たーっ。どうしちゃったのーっ。…とはいえ、決してツマラなかったワケじゃない。面白かったし、酒場の雌豚どもが殺されるシーンや、初めて心を許した人間の悲しい嘘に黒猫が気付いたシーンでは、ホロリとしてしまった。あとラストも。
観ながら「どうもこうゆう“一途な想い”ってのには弱いなー」とは思ってたんだけど、ラストシーンで一度涙を流してしまったら、そのまま本気で泣きそうになって焦る。うーん、どうもまだ不安定だなあ。こうゆうときに悲しい作品見ちゃいけないや(まさかファントマが悲しいとは予測できなかったけど)。ま、とにかく珍しいものを観させていただきました。でもたまに毛色の変わったものもやりながら、今までのファントマ路線も貫いて欲しい。えん魔さんの独演ショーや最強の美津乃さんに、まだ飽きてないんだもの。特に最強美津乃さんには、飽きる気がしないんだもの。
あと、今回も客演してた保村大和さん。嬉しい〜。髪を切ってくれたおかげで、久しぶりに保村さんをカッコいいと思えました。やっぱ隠すのは良くない、例えツルツルになっても保村さんはカッコいいと思います。短髪の保村さんを見た瞬間「あ、渡辺いっけいに似てる」と思ったけど。…いや渡辺いっけいがカッコよくないとかそんな話じゃなくて。彼の舞台での芝居も好きですってホントに。
久しぶりにお会いする方とのデートの約束を電話で交わし、「やっぱ電話は早くていいわぁ」と思う。もともと私は電話が苦手なのだけれど、その苦手さをぶっ飛ばす勢いで、メールでの打ち合わせをメンドくさがるようになってしまったのだ(おかげで話が流れてしまったお約束も…。ああもったいない)。数人相手のオフ会ならまた別だけど、一対一なら電話の方が絶対に話が早くまとまるもの。ってなワケで勝手なお願いですが、私の携帯の番号を知ってる方々は、電話での打ち合わせに応じてくださると嬉しいです。「いつ・どこで。プチッ」のエージェント方式でもOKです。では。
…じゃなくて。TVで、軽装で山に入って遭難してしまう人が増えている、というニュースをやっていた。ハイキングに毛の生えた程度とはいえ、私も一応山が好きなので、他人事とは思えなくてつい見入ってしまう。私がときどき山に行くようになったのは友人の影響で、彼女にまず最初に連れていかれたのは山グッズの専門店だった。「靴と雨具だけはいいのを買わないと後悔するよ」と言われ、山用のしっかりした靴とゴアテックスの雨具の上下を買った。「あとザックも体に合っていないとね。中身が濡れたら悲しいからザックカバーも。あ、ステッキもあると楽だよ。遭難したときように、この防寒シートがあるといいよね。汗かくと冷えるから、山用の下着や服もあった方が…」。
言われるままに買い物かごにモノを放り込んでいくと、すんごいコトになった(いくら何でも大げさでは、とお思いでしょうが、富士登山の計画が既にあったのです)。レジのおじちゃんに「山はいいよー。お金かけずに楽しめるからね!」と言われても、強張った笑顔で「今はとてもそうは思えません…」と返すしかないくらいだった。あのときのおじちゃんの「今だけ! 今だけだって!」ってフォローがホントだったってのは、ダイビングに金をつぎ込んでいる今ならよく分かるし、買ったグッズは遭難時用の防寒シートを除いて、一つ残らず役にたっている。
一年のほとんんどが雨の、NZのルートバーントラックを小雨の中で歩いたときも、私は芯まで濡れるコトはなかった。箱根の山で「この山にそんな装備で入るかよ〜」と笑われたときも、その後雨が本降りになって、川になった道を歩かなきゃいけなくなり、重装備に感謝した。備えあれば憂いなしってホントだなーと思った。それと、ハイキング程度の山歩きのときも、カロリーの高そうな予備の食料は欠かしていない。それでもなー。もし遭難してしまったら「準備が足りなかった」と言われそうな気がする。
TVで言っていた“軽装”ってのがどの程度なのか、私は知らない。実際に「いくら何でもそれは…」ってくらい装備の甘い人もいるのだろう。それも、たくさん。でもいくら準備を万全にしても、山がそれを上回ってしまうってコトもあるに違いない。私にはプロの登山家だった叔父がいる。彼は南米の山に登ったまま還ってきていない。かなり昔の出来事だけど、今でも山で遭難のニュースを聞くと、つい彼を思い浮かべてしまう。そして「どうしようもないときだってあるよな…」と、悲しいような何か言いたいような、何とも説明しづらい気分になってしまうのだ。
でも! 注意して避けられる事故もあるからね! 気をつけようね!(私も!)
とても居心地のいい喫茶店を見つけた。小さな薄暗い店で、穴場なのか空いている。コーヒーが美味しくて、ケーキ類は目移りしちゃうくらい、どれも繊細で美しい。特にミルフィーユの苺の艶とパイ生地の薄さったら! 一緒にいた友達と「いい店を見つけたね!」と有頂天になって喜んでいたら、……布団の中にいた。とゆうコトは、店で売っていた、かわゆい容器に入ったジャムも夢ですか(←寝しなに『死者の果実』をぱらぱらめくってた影響?)。箱に2つ詰めてもらったらいいプレゼントになるね、2つで1,000円なら手頃だし、と話したのも夢ですか。ファンタジーの、普通の行き方では行けない店に迷い込んだ気分。あんなにリアルだったのに、悔しいー。
仕事で、役所に書類を出しに行く。たまたま場所がダイビング器材の店の近くで、たまたま欲しいグッズがあったので、「ラッキー♪ ついでに寄ってきちゃえ。混んでて思ったより長引いちゃいましたあ、とか言っときゃイイや」と思ったんだけど、行ってみてびっくり。ホントに混んでやがんの。驚異の3時間待ちで、寄り道する余裕なんかあるワケもなく、素直に帰ったのに帰着は定時の1時間後。同じような使いは何度もしてるけど、こんなに待たされたのは初めてだ。
役所で提出書類のチェックを受けて受理してもらうってだけなのに、何でこんなに時間がかかったのか。確かに混んでいた。でも窓口は5つあった。そして私の前には50人ほどが列を作っていた。1つの窓口に10人。一人5分としても、50分。余裕を考えても、1時間半もあれば私の番が回ってくるハズだ。なのにナゼ? …書類の不備が多すぎなんだよ! 私の作った書類にはとーぜん不備なんぞなかったので、3分で終わったわよ! 書き方の説明書見りゃ分かるでしょうに。1人で20分も30分もかけてるんじゃないよ!(←待ってる間中、「なんて厳しいチェックなんだろ…私のは大丈夫かしら、ツッコまれたらどうしよう」とブルってたのを棚に上げ)。
寄り道ができなかったので、ぷりぷり怒りながら帰りました。「不備がないって自信がある人のための、クイック窓口があってもいいと思わない!?」と友人に携帯でグチりながら。でもそんな窓口がホントにあったら、「絶対私の書類には不備がある…。『“自信がある人”専用って書いてあるでしょう?』とイヤミたっぷりに言われたらどうしよう!」と妄想をたくましくして、足踏みしてしまうこと請け合いだが。
土曜日。ここがホントの連休の始まり。友人がもう1人参加して、4人でダイビングショップに向かいました。海況さえ許してくれれば、この日はこれまた初めての伊豆海洋公園(こっちは東伊豆のダイビングのメッカ)に連れていってもらうハズだったのですが、残念ながら少し風があるので、お馴染みの富戸になりました。富戸はウェットを着たまま入れる温泉があるので、気温の低い日には向いてます。ポイントはいつもの“ヨコバマ”ではなく“脇の浜”。少し波があって、ドキドキします。
前の日はスチールタンクで、ウエイトを4kg(→3kg)つけたので、アルミタンクの今日は5kgで潜降に挑戦してみました。…が、少し波があって暴れてしまったのか、全然潜れません。少し沈みかけては浮上の繰り返し。一度なんか潜降して着底した後に、また浮上してしまいました。普通、一度着底したらもう浮かばないので、ウエイトが足りてないと思ったのでしょう。前日に引き続きガイドをしてくれているSさんに1kgウエイトを足されてしまいます。ガックリ。
しかしここで一つ問題が発生します。最初、私は2kgずつを左右の腰に、1kgをBCDのポケットに入れて潜ったのですね。ところがそのウエイト配分を知らなかったSさんが、足した分のウエイトをまた左のポケットに入れてしまったのです。潜降した場所は少しうねりが入っていたので、その場で留まるコトに必死だった私は、Sさんに右に入れてくれと伝えるコトができませんでした。結果、私は右に2kg、左に4kgという、非常にバランスの悪い状態で泳がなきゃならなくなったのです。これが非常に大変でした。(今考えれば、落ち着いてから自分で入れ替えればよかった…)。どうバランスを取ろうとしても、体が左に左に傾いていってしまう。途中からはヤケになって斜めになったまま泳ぎましたが、そっちに気を取られたおかげで、写真は一枚も撮れませんでした。
あんまり透明度よくないし、と酸っぱい葡萄のような言い訳で、昼食後の2本目は最初からカメラを諦めます。それより潜降潜降。今度は左右のバランスを取りましたが、6kgでもすんなりは潜れず、ムリヤリめに潜っていきます。中性浮力はかなり掴めてきたけど、潜降はまだまだだなあ。ま、一つずつ上手くなっていくしかありません。この日は、イラをよく見ました。大きめの、不恰好だけどキレイな色をした魚なので、見かけると嬉しいです。深い方は暗めで水温も低かったので、寝てる魚が多かったかな。富戸以外ではあまり見かけないというベラギンポがちゃんと見つかったのも良かった。小さな魚ですが、よく見ると貝殻細工のようにキラキラ光ってる部分があってキレイでした。
ところでこの日、最後の最後がちょっと大変でした。岸の近くで浮上してエキジットポイントを見たら、今から入ってくる人で長蛇の列。団体さんとぶつかってしまったようです。ホントならエキジット優先だそうなんですが、団体さんは避けてくれる様子さえありません。仕方なくBCDにエアを入れて、水面でぷかぷか浮きながら待ちます。…待ちます。……まだ待ちます。団体さんの後に、また別の団体さんが入ってきてしまったので、10分ぐらいは待ったんじゃないかしら。途中でシビレを切らしたSさんが“オレたちは上がりたいんだ!”ってアピールをしてくれて、やっと上がれました。
この日はいろいろと上手くいかなくてガッカリしていたのですけど、ショップでのログ付けが終わったあと、「なかなか上達しなくて悔しい」みたいな話をしていたら、Sさんが「いや、少しずつだけど上手くなってるよ、ちゃんと」と言ってくれました。「え! ホントですか! ホントですか!?」と食いつく私たちに、Sさんは「うん、今だから言えるけど、初めての時…井田だったけ? あの時は“大丈夫かよ”と思ったもん」と笑います。ああ、そういえば初めてこのショップにお世話になったのは、去年の同じ連休のときでした。そうか、もう1年もお世話になってるんですね。あの時から比べれば……うん、自分でも上達してるって思えます。チョットはね。
そうそう、この日一緒に潜った人はかなり本格的に写真をやってる人で、ログブックに自分の撮った写真を貼り付けていました。それがスゴク綺麗で、思わず「わー、こうゆうのってイイですね!」と褒めまくってしまったのですが、何と半分くらいはデジカメで撮ったモノとのこと。しかも外付けストロボもつけてないって言うのです。ひゃー、デジカメでここまで撮れるなんて。あと、自分で撮った写真をシールにもしていて、私たちのログブックに一言書くときも、そのシールを貼ってくれました。も少しマトモに撮れるようになったら、私も作ってみたいなぁ。水中でリラックスするのが好きなので、あまりカメラに熱中する気はないけど、もうちょっとだけ、上手くなりたい。
というワケで、いろいろ課題を残しつつ、今回の連日ダイブは終了。この日も伊豆に泊まります。連休はあと2日もあるんですもんね。…と、連休が終わってから書く虚しさったら。残り2日は散歩したりプールに行ったりして、まったり過ごしました。
今週末の隅田川花火大会を楽しみにしていたのだけど、特等席をゲットできるツテを持つ父が手首を骨折し、上京を断念したので、残念ながら今年は行かないコトにした。あの人ごみに揉まれつつ花火観賞をするバイタリティはない。しかしナゼ骨折など…と思って電話してみたら、真っ暗闇(ウチには街灯なぞない。だいたい街じゃないし。)の中で川に転がり落ちたそうだ。高さを考えれば首を折っていてもおかしくない状況で、手首でまだ良かったとホッとするものの、思わず「ばかだねー」と言ってしまう。ホントに何も見えないくらい暗かったらしいんだけど、それならゆっくり慎重に歩こうよ!
さてさて。先週の金曜日は会社をサボって、友人2人とダイビングに行きました。週末だとどうしても混むし、何となく週末のたびに天気が悪くなる気がするので、一度平日に行ってみたかったんです。ご存知のとおりまだ梅雨が明けず、空は曇ってましたが、でも人が少ないのは狙いどおり。いつもなら混み混みの、西伊豆のダイビングのメッカ、大瀬崎がほとんど貸切でした。今まで通り過ぎるばっかりで、大瀬で潜るのは初めてなんですが、あんな空いてる大瀬があるなんてビックリ。
その日はガイドのSさんと私たちの3人だけ。海も凪いでるから中性浮力の練習しながら潜りましょう、と言われます。Sさんにはもう何度もお世話になっているので、彼も私たちに慣れてきてくれたみたい。技術はなかなか上達しないけど、基本的に体育会系の精神している私たちに、毎回何かしらの課題をくれます。講習料も払ってないのに、いろいろ教えてもらってホントにありがたい〜。1本目は“湾内”。その名の通りのポイントなので、流れもなく波もなく、リラックスして潜れました。言われたとおりに、呼吸だけで浮力をコントロールするのを意識しながら泳ぎます。透明度はそう良くありませんでしたが、魚の種類はかなり多く、のんびり楽しめました。
2本目は“大川屋”というポイント。外海に面していて、ちょっとだけ流れがあります。1本目、水中移動のときに重さを感じた私は、ウエイトを1kg減らしてチャレンジ。ちょっと潜りにくかったけど、一応潜降に成功して一気に嬉しくなります。いい気になったおかげか、中性浮力の感覚も掴めてきました。今までは、着底して魚を見るたびにイチイチBCDのエアを抜いて沈んでいたのですが、息を吐き気味にするだけで、すんなり降りられるようになりました。浮くときはその逆。息を吸ってちょっとだけ息をこらえると、ふわーっと浮いていきます。適度な高さにきたら呼吸再開。Sさんに教えてもらったとおりで、これなら砂を巻き上げずに済みます。なーんだ、簡単じゃん!(<おい!)
2本目では、アオリイカの産卵が(薄ぼんやりとでしたが)、見られました。あとホタテウミヘビも。Sさんが水中スレートに「ウミヘビ」と書いた途端に、友人がぎゅっと身を固くしたので、「ウミヘビって名前のサカナだよ?」とSさんがフォローを入れていたのが可笑しかったです。あと最後尾を泳いでいた私だけが目撃できたのもいました。皆が泳いでいった後に砂地からもこもこっと出てきた魚。斑点のある地味な色なのに、ヒレだけがキレイな黄色をしていたので、じーっと観察しておいて、あとでSさんに聞いてみたら「キビレミシマかなあ。いいもの見たね!」と言われました。普段は砂から目だけを出していて、見つけるのが難しいそうです。ダイバーが泳いだあとにビックリして出てくるコトがあるので、最後尾にいる人だけが見るってパターンが多いみたい。やた! そんな珍しい魚なら、カメラに収めておきたかったなー。ボーっと見ちゃってましたよ。
その日は友人のリクエストで、2本が終わってから食事ってコトにしました。でも全部が終わってみると、時刻は4時。「これから食べたら夕飯入らなくなっちゃうよね? 抜く?」とSさんに聞かれましたが、2本終わった安堵感で急に空腹を覚えた私たちは、「ムリです(我慢するのは)! コンビニでいいから寄ってください!」と訴えて、夕食までおなかを誤魔化すコトにしました。こんな不規則な食事に付き合わせちゃって、Sさんには申し訳なかったなあ。それからショップに戻ってログ付けをして、その日は伊豆泊まり。連休はまだ始まったばかりです。(…つか、カレンダーによるとまだ始まってないんですよね)。
お久しゅう。有給使って三連休を四連休にし、伊豆に行っておりました。天気予報からすると、連休途中のどこかで必ず崩れるハズだったのですが、ほぼ毎日晴れ間も望める薄曇。もー、早く梅雨が明けてくれないかしら。予定通り2日続けてダイビングに行ってログを一気に4本分増やしましたが、その話は長くなるので後でゆっくりするとして、連休明けのビックリから。
4日も休むと会社に出る気も失せるってモンですが、でも遊んだ分は稼がねば!と、疲れた体にムチ打って出社し、パソコンの電源を入れようとした瞬間、何かがおかしい、と気付きました。机の上が何となく汚れている。モノの置き場所が変わっている。そして何よりパソコン(ハード)のカバーが外れかけてボロボロになっている! よく見るとモニタも歪んでいるし、ハードの上に置いてあったスキャナも変な形になってます。何? 何が起こったの? さっぱりワケがわかりません。周囲の机を見ると、何も変わったトコロはない。私の机だけ。私のパソコンだけが!
連休の間に局地的な台風でも来たのか、ゴジラが襲来したのか、それともこれは所謂イジメなのか。涙目になりながら(嘘)周囲の社員に聞いてみますが、誰も原因は知りません。それでも、誰が見てもおかしい状態なのは明らかなので、休日出勤をしていた同フロアの人や管理会社の人に問い合わせをしてもらって、私はパソコンの復旧作業&掃除を始めます。ケーブル類もほとんど抜けていたものの、最悪のハードのクラッシュはありませんでした。カバーもスキャナも力ずくで元の形に戻しました。モニタが歪んで傾いてるのだけは直りませんでしたが、ほとんど席にいない上司のモニタをかっぱらいました。そして事故の目撃情報もチラホラ集まってきました。
どうも私の机の上に、人が落ちたらしいです。……は? 私の勤務地はごくごく普通のオフィスで、吹き抜けなんぞはありません。どうやったら人が落ちるっつーんだ?と思い話を聞いてみたら、日曜に空調設備の工事があって、脚立の上に乗って作業していた人が脚立ごと私の机の上に倒れこんだようです。しかし目撃者の証言が怪しい怪しい。複数の業者さんが入っていたので、まず時間を特定しようとしたのですが、3〜4人は証言者がいるのに「午後だった…っぽい」としか分からない。人の記憶って曖昧なものですね!
その後、管理会社の問い合わせで落ちた人が特定され、次の朝(今朝)、その人の上司やら現場責任者やら数人が私のトコロに謝りにきました。菓子折りと代替モニタ持って。ああもう、気まずい気まずい。脚立から落ちてしまったのは仕方ないけれど、そゆ失敗して報告しない(たぶん、本人が上司にも言わなかったんじゃないかと…)ってのがマズかったです。明らかに目で分かる異常があって、バレないワケがないのに。こっちが犯人探しする前に、自主的に謝ってもらうんだったら、こっちの心象もずいぶん違ったのにね。
会社の使いで、午前中は六本木〜麻布辺りを歩き回る。会社で座っているより断然た〜のしい。六本木ヒルズの中でさまよったり、ATMに書類忘れて慌てて走って戻ったりしたので、予想してた以上にいい運動になった。歩いたのは車ががんがん走ってる大きな道路ばっかりで、空気はもちろん悪いんだけど、それでもうっすら汗ばむのが気持ちいい。調子よくおなかも空くし、やっぱたまには体を動かさないとなー。
しかし“暗闇坂”って名前は、聞くたびにドキドキするわ。ただの坂なんだけど、坂の上から見おろすと、実際に暗い気がして胸が踊る(←?)。異形のものたちが棲む世界に通じる坂のように思えてしまうのは、その手の本の読みすぎかしら? あと近くにある鯛焼き屋にも心惹かれてる。あそこって確か、有名な店じゃなかったかな。皮がぱりっと薄くて尾まであんこが入っているんだよね。このルートを辿るのは今日で3度目なので、そのうち寄ろうと計画中。でもこう暑いと、どうも鯛焼きって気分にならない。やっぱ寒いときに、はふはふしながら頬ばらないと。
ところで、ダイビング関係の本を読み漁ってるうちに、「ナビゲーションダイブやってみたいな」と思うようになってきた。もちろん今は絶対ムリなんだけど、基本スキルがきちんとできるようになったら手を出してみたいな、と。てか、やるべきなんじゃないか、と。でも今日六本木ヒルズでさまよいながら…端的に言うとまた迷ってたんだけど…、陸でもこんなに方向音痴なのに大丈夫かしら、と心配になってきた。海底でさまようなんて、ぞっとしない。それに、ダイビングには確実にタイムリミットがあるのだし。そういえばゲームでも、時間内に何かしなくちゃいけないってのが苦手なんだった。今から陸上で訓練するべき? ……ああ。まったく、やりたいコトが多すぎる。
昨日の日記が悲愴な感じで始まって脳天気に終わっているのは、途中で最近びっくりした出来事を思い出したせい。友達と、ぐちゃぐちゃドロドロの人間関係を報じているテレビを見ながらお喋りをしていたら、そのドロドロ関係にハマってる人たちをさして友達が、「本人たちが満足してるならそうゆう関係だってあっていいけど」と言い出したのだ。これにはホントにびっくりした。というのも、彼女は私の友達にしては珍しいくらいモラリストで、そんな関係を聞こうものなら「人の道に外れてるよ!」と怒るタイプの人だったからだ。「そんな関係があってもいい」と言うタイプでは、絶対になかった。
私はあまりモラルに重きを置いていなくて(人の道ってのはあると信じてるけど、決まりごとがまず先にあって、それに人が従わなくっちゃいけないって考え方が好きじゃない)、だからかなりのインモラルな関係を聞いたとしても、「でもどういう状況で何を思ってそうなったのかは、本人たちにしかわからないし。自分だって絶対にやらないとは言い切れないし」と思ってしまうので、そうゆう話になったときは、彼女と意見が対立するコトが多かった。ま、対立と言っても別にお互い相手を同意させようとしていたワケじゃなくて、「私はこう思うな」という表明をしていただけなんだけど、でもこう価値観が違うと結論だけを言っても通じないだろうと思っていたので、「こういうコトもありえるじゃない? だから…」と丁寧に説明するように、気をつけてはいた。
その彼女が! いったい何があったんだろう。…いや何があったってワケじゃないんだろうけど、たまたまそうゆうモードだったのかも知れないし、ひょっとすると彼女の内に存在しているモノに私が気付かなかっただけってコトもあり得るけど、でもその一言で彼女の印象がちょっと変わったのも確か。それが私には驚きだったし、嬉しかった。そう。嬉しかった。「そうだよね!」と言えるのももちろん嬉しかったけど、いくつになっても人って変わるんだなって感じられたのが、ホントに嬉しかった。それぞれの持ってる道徳観って、変わりにくい部分だと思うのに…。
私も変われる。人も変われる。今は上手くいかない人とだって、いつかは上手く付き合えるようになるかもしれない。今仲良しの人と、もっともっと仲良くなれるかもしれない。そう思うと、明るい気分になってくる。どこか根深いトコロが脳天気なんだ私は。もともと持てないモノだったなんて、諦めたりなんかしない。
八重子さんの、7/13のメロンタタウタ*メモを読む。こっちの事情で勝手に反応しているだけなんだけど、いくつかのキーワードがちょうど突き刺さる状態だったので、何度も何度も読み返しているうちに、泣きたくなってくる。あんまり自分の頭の中でだけ完結させちゃいけない、楽しいことを楽しいことを、と無意識に考えるのを避けていたけど、ああホントに私も、反省したり思い悩んでばかりだ。
人はそれぞれ自分勝手なルールの中で生きていて、それは別に絶望する理由でも何でもなく当たり前のコトで、だからこそ、ほんの少しでも触れ合えたと感じられる瞬間が愛おしいのだけれども、ときどきあまりにも違いすぎて、どうしたらいいのか分からなくなる。私がとてもとても大事にしているモノも、他人にとっては価値がないのだ、と思い知らされたり、逆に他人の大事なモノが私にはどうしても分からななくて、思い切り踏みつけて壊してしまったり。
人を傷つけるか自分を押し殺すか、という岐路にたったとき、泣きながら人を傷つけてしまう自分の弱さが心底イヤになる。泣くことで、人を傷つけるコトを正当化してしまう自分のズルさが。強く強く強く強くなりたい。そうすれば少しは優しくもなれるだろう。
………
「同じ人に、なにかを改めて見出しては印象が刷新されるのは素晴らしいことだ」
…ってのはホントだよなあ…。それがネガティブな発見で、落ち込んだりショックを受けたりするコトもままあるけれど、そういうパターンも含めて、なにかを改めて見出せるってのは素晴らしい。長く知り合っていても知りえなかった側面ってのは絶対あるし、それに人の価値観もルールも、固定の、絶対のものではない。「この人がこうゆう考え方をしてるなんて」という発見も、「この人がこんな風に考えるようになったなんて」という発見も、どちらも視界を、そして私の立つ場所を広げてくれる。
ねぇ。まだ梅雨明けないの? 去年は海の日の連休直前に明けたと思うんだけど。だからやる気満々で、18日は休みを取って、金土連日のダイブだ!と意気込んでいたんだけど。まあぁぁーーだあぁぁぁあ?(←椅子をガタガタ揺すりながら。)
土日は久しぶりに完全休養。ゴロゴロしながらも部屋の掃除をして台所を磨いて、そしたら後はすることないので(←寂しい)、図書館に行ってダイビング関係の本を読み漁ってました。とは言っても小さな図書館、そんなに種類はありゃしない。一番読みたかった本は注文して届くのを待ちます。でも、なんの前情報もなく読んだ本でも面白いのはあって…つか、今の私にはダイビングの話ってだけで楽しいのかも。ネットしてても、ついダイビング関係のサイトばっかり覗いていますもん。
去年は海外に出ていないので、今年は11月頃、南の島か沖縄に行こう!と仲間たちと話しています。だからダイビング雑誌の旅行の広告みるのも楽しくって。あっちの島もイイし、こっちのクルーズも楽しそうだし、この方面だとシーズンオフかな? こっちならマンタのシーズンだ!と、“旅行に行く前の楽しみ”を思う存分味わってるトコ。一昨年G.B.Rに行ったけど、ちょっと天気が悪くて抜けてなかったし、透明度が30mとか40mなんて未知の世界。話を聞くだけでワクワクしちゃいます。
…もしかすると初めての体験ダイブ(G.B.R.)のときは、そのくらいあったのかなぁ? あのときの世界も、もう一度体験したい。ダイビングにハマッている人が口を揃えて言うように、世界観が変わった!と思いましたよ。少なくともその瞬間はマジに。ま、世界観ってゆうのは大げさかも知れないけれど、新しい世界への扉が一つ開くのは確か。私なんぞはまだ戸口に掴まって、その世界を扉の隙間から覗き見してるだけですが、それでも充分楽しいです。でもいつかは泳ぎだすぞ、大海原へ。
とりあえず週末は伊豆にレッツゴーです。もう雨でも構うものか! 海に入ったらどうせ濡れるんですもんね。あ、でも風は勘弁して欲しいですけど。
……ああ…っ。天気がいいとソワソワする。先週潜ったばかりなのに! 来週末は2日続けで潜りにゆくのに! 金さえあれば毎週でも潜りたいくらいだよ〜。早く梅雨が明けないかなああっ。
どうも今年はダイビングに熱をあげてしまったようで、この日記でもダイビング話を書くコトが多くなると思うのだが、そのたびに「ダイビング用語ってどこまで通用するんだろう…」と考えてしまう。自分ではやったコトがないけど、人の体験談を聞くのが好きな人ってのは、いると思うのだ。私みたいに。そうゆう人にも、できたら楽しんで読んでもらいたい。やってる人にしか分からないような体験記は避けたい。……が、私は書き飛ばしたい。いちいち用語やら器材やらの説明なんかすっ飛ばして、とにかく書きたい!
…とゆうワケで、説明コーナーを別に作りました。とりあえず思いつく言葉だけ書いたので、これからも増える予定。ダイビングに全っ然まっったく関心のない方は……もーーーホントすみません〜。おほほっ。
週末遊びすぎているせいか何のせいか、夜、一人で家にいるときどうも活動的になれなくて、だらだらと『ER VII』を見てました。昨夜など、6話分を一気に見てさすがにグッタリ。しかしさー、アメリカの連続ドラマってシリーズ最後にまとめようとする気が、全然ないのね。あれだけ多くの登場人物が抱えてる問題を全て解決しろなんて無茶は言いませんが、何となくでいいから、「いろいろ大変なコトも多いけど、人生捨てたモンじゃないよなー」的感慨を抱けるような終わり方にしてくれれば…と毎回思ってしまいます。VIIシリーズのこの展開であの終わり方はないんじゃないのーっ!?
さて以下ネタバレ。シリーズを重ねるごとに、私の中での評価がぐんぐんあがっていくドクター・ロマノ。今回も、特に後半のコーデイ絡みのエピソードで株をあげてくれました。憎たらしいときはホンっトに憎たらしいけど、カッコいいときも半端じゃなくカッコいいんです、彼は。コーデイの結婚式のとき、ナーバスになってる彼女に憎まれ口を利きながらも安心させてあげるってエピソードも良かったけど、医療ミスを犯したコーデイが、ロマノの助けなしでの執刀を恐れるようになったとき、わざと姿を隠し暗がりから彼女の様子を見守っているシーン。あそこでグッときました。今では彼の微かな笑顔が見られるたび、嬉しくて仕方なくなるくらいです。
逆にどんどん評価が下がっていくのが、ドクター・ベントン。もう下がりようがないくらい下がってます。ホント自分のコトしか考えてない男で、今の彼女、クレオがどうしてあんな男と続けられるんだか、理解の外。クレオ自身も特別好きなタイプじゃないんですけど、ベントンとの関係に関する限り、全面的に彼女の味方をしたくなっちゃいます。彼の行動は全て自己満足のためで、それで相手がどんな気持ちになるのか、全然考えていない。病気との闘いに疲れて、もうこのまま静かに死なせてくれと懇願している患者が意識混濁状態に陥ったのをいいコトに手術を強行しちゃうし(「延命措置拒否」ってあるんじゃないの?)、ベントンの身勝手が理由で傷ついているクレオに「愛してる」とか言っちゃうし(←この状況で言われても嬉かない。っつか悲しくなるだけってシーンでの言葉なんですよ!)。あの状況では「ごめん」でしょーっ。それが言えないならせめて黙って抱きしめろ! 傷ついてる彼女に甘えるんじゃねぇ!…と、テレビの前で本気でムカついちゃいました。
悲しいコトに、ホッとするような暖かいシーンがどんどん減ってゆく『ER』。その中で唯一(と言っていいくらい)頬を緩められるのが、マーク・グリーンとエリザベス・コーデイのラブラブっぷり。…ああでもこれも今シーズン限りなのね…。次のシーズンでは……あああ。耐えられるかしら。しかしその展開が待っているのに、今回のマークの大手術は何? あれはホントに必要なエピソードだったの?…と、思わないでもないんですが、まあ『ER』でその場しのぎをやるのは今に始まったコトじゃないし。ドクター・コーデイの美人っぷりが眺められるだけで良しとしましょう。彼女、どんどん美しくなってゆくので、気がつくとぼーっと顔を見ちゃってます。あと全然関係ないけど、ジン・メイ・チェンもどんどん美しくなってゆくなー。美人を見るのはシアワセなので、大歓迎です。
あと今回可哀想だったのは、ドクター・ウィーバー。(コバッチュも彼なりに頑張ってるのに可哀想だけど)。確かに彼女は憎まれ役ですが、同じく憎まれ役のロマノも呼んでる結婚式に、彼女だけ呼ばないってのはあんまりじゃないかしら>ドクター・グリーン。彼女はそこまでヒドいコトをしましたか。損な役割で損な性格だけど、他の登場人物と同じくらい欠点も美点もある人なのに。それから今回、彼女のよき友人であったドクター・レガスピー(女性)にオトされるという、びっくりの展開を見せてくれたウィーバーなのですが…。
あのね。ウィーバーはもともとストレートだったのです。でもレガスピーの友情を失うのがイヤで、レズビアンとしての関係を受け入れたワケ。んでやってみたら案外いけた…というか、受け入れるコトが可能だった。それだけの話だと思うのです。いきなり自分がレズビアンだった、今まで気付かなかったけどそうだった、と、目覚めたワケじゃないと思うのですよねー。見ている限りでは。なのに、とある女性患者がレガスピーにセクハラされたと訴えて病院で問題になったとき、一緒に闘ってくれないと言って怒るのですよ、レガスピーは。…そりゃ無茶じゃないかしら。今までそうやって生きてこなかった人間をいきなりそうゆう関係に引っ張り込んでおいて、そしていきなり「レズビアンとしての誇りを持て」って…無茶じゃない? 要求しすぎじゃない?(そして次に手を出すのが早すぎ!>レガスピー)。
『ER』は未だに好きなドラマではあるのですが、回を追うに従って、その人間関係にモヤモヤするコトが増えてきました。その原因はどうも、この「要求しすぎ」にあるんじゃないかと思います。その人が何をやってくれたのかを数えるんじゃなくて、何をやってくれないかばかりを数えているような…。それは(実際の人間関係でも)、とても寂しいコトだと思えて仕方ないのです。
土曜日の城ヶ島ダイビングのため、金曜夜に重い荷物を引きずって友人宅へ(そしてそのまま日曜夜まで居続け)。同じく金曜にやってくるハズだった友人が0時過ぎに電話をかけてきて、「まだ自宅に辿りついてないの〜。行くの明日の朝にするわ」とヌカすハプニングがあったものの、土曜のピックアップの時間には、ダイビング仲間4人が無事集合。4人揃ってのダイビングは今年初めてであり、しかも2本ともボートダイビングなので、多少緊張する。でも楽しみ。
迎えの車に乗り込み、まずはガイドのOさんに「海の状態はどうですか?」とチェックを入れる。するとOさんはにこやかに、「荒れてましたね〜! 昨日まで、城ヶ島はクローズだったんですよ。今日は問題なさそうですけど、透明度は期待しない方がイイかも」とおっしゃる。…やっぱそうか。土曜の天気は、晴れ間もある曇り、といったトコロで潜るには問題なしだけど、海の中はそう簡単に回復しないからなぁ…。ま、この時期では仕方ないか。潜れるだけでも良しとしなきゃ。
さて、城ヶ島。陸上に遊びに行ったコトは何度かあるが、ダイビングは初めてである。ここで潜るとき利用させてもらうコトになる城ヶ島ダイビングセンターが、まず良かった。暖かい湯がたっぷり出るシャワー、広々とした更衣室、室内にも屋外にもゆったり寛げるスペースがあり、無料の飲み物も置いてある。ポイントごとに地形の粘土模型があって、事前のブリーフィングも分かりやすい。難を言うならトイレが一つしかないコトくらいかな。混みあってる時期にはキツいに違いない。
あと、ダイビングセンターのスタッフは、特筆ものに親切。私らが1本目のセッティングをしてるときに、ちょうどスタッフが1本目を終えて上がってきたのだけれど、「中は寒いし暗いよ。ライト貸してあげるから持ってきな。5mmのワンピしか着てないの? オレが今着てるフード付ベスト貸そうか?」と、全然関係のない私らを気遣ってくれる(施設は利用しているけれど、ガイドは他のショップにお願いしているのに)。ホントは有料で貸し出してるライトを、無料で2本も使わせてくれるなんて…。
ボート(つか漁船)に乗り合わせた女性スタッフも、感じのいい人だった。今回利用したショップに不満はないけど、送迎サービスの差さえなかったら、ダイビングセンターにも一度、直接ガイドをお願いしてみたいな。地元の強みでいろいろ教えてくれそう。お昼を食べた食堂の人も、感じのいい人ばかりだった。ダイビングに行くときって、たいていお昼はお弁当なのだけど、今回は食堂なのも嬉しい。せっかくの城ヶ島だもの。Oさんが連れて行ってくれた食堂には、“ダイバーのための特別メニュー”があって、少しだけお安く食べられたし、いろいろサービスしてもらった。
今回みたいに、2本終わってからの遅めの昼食だと、おなかは空くけど、後の心配しないで思う存分食べられるのがイイ。合間に食事だと、2本目の船酔いとか海酔いとか心配で、セーブしなきゃいけないから。それに飲めるし。運転手のOさんが「いいですよ」と言ってくれたので、遠慮なく生ビールを頼む。食堂のおばちゃんが「私らが開いたイカから取ったんだから、新鮮よ〜」と言って出してくれたイカの白子(初めて食べた)やゲソ揚げを肴に、たった今見た海の中の話をしながら、プチ打ち上げ。あとで食堂のおじちゃんに「ねぇちゃんらの酒は楽しい酒でイイねぇ」と誉められる。「えへへー。それだけが取り得なんですー。」
おっと話が先走った。海の話。今回の海は、寒くて暗かった。1本目のときはうねりと流れが入っていたので、アンカーロープに掴まって潜降していくとき、何にも見えなくて「ナイトダイビングってこんな感じかなー」と思ったくらい。下まで行くと多少周囲が見えるようになるんだけど、それでも光が届かない。透明度のあるときは、20mを越えてもちゃんと色が分かるのに、今回は全部白っぽく見える。ライトを当ててやっと本来の色が浮かび上がる世界。ライト借りてて良かった〜。それでも生き物はたくさん居たので、がんばって写真も撮ったけど、今回は海の中の写真は全滅。デジカメじゃ無理だったみたい。ウツボをいいアングルで撮れたと思ったのに、残念だ…。
1本目にたくさん見たのはヒラタエイ。見れて嬉しかったのはハナタツ(ピンク色した、キレイなタツノオトシゴ)。見逃したのはタコの目。他の3人は見たってのに、私はどうやら他の方向を向いてたらしい。くそっ。2本目は透明度こそ変わらないものの、うねりは入っていないし、水温がちょっと上がって、1本目よりも落ち着いて潜れ、生き物もたくさん見つけた。特にスズメダイとメバルの群れは嬉しかったなー。メバルは砂場の海底で立ち泳ぎしてて、最初ちょっとビックリした。海流を避けて休んでいたらしいんだけど、生えてるみたいに見えたんだもの。
魚の種類も数も多い。色は全然わからなかったけど、サンゴもたくさん。うーん、こりゃまた透明度のいいときにリベンジしなくちゃ、だ。上がったときにボートで配られるヤクルトも含め(1本目酔いかけていたんだけど、これを飲んだ途端すーっと楽になった)、すっかり城ヶ島が気に入ってしまった。あの透明度でも楽しめたんだから、海が澄んでいたらどれだけ楽しめるコトか。秋になったらもう一度行ってみようかな、と画策中。
ところでココから、ダイビングに夢を持ってる方は読んじゃいけない尾篭な話。今回また、海中にいる間にトイレが限界になってしまって(だって冷えるんだもの!)、船着場に着くやいなや、あの重たい器材を装着したままトイレに向かって走ってしまった。減圧症になりやすくなるから水分を控えるのは厳禁だし、こりゃもう海中で放尿できるようになるしかないんだけど、あれってやろうと思ってできるもんじゃないのね! 長年トイレでするものだと認識してたもんを、いきなり海中でやろうとしても、体が拒絶するのよ。
…とOさんに訴えたら、「ああ。あれはね、足がどこかに付いていないと難しいのよ。体が浮いてるときってのは、なかなかできないのよねー。今度は海底にくっついてやってみればいいですよ」とレクチャーされた。…あのぅ、海底にくっついて不自然にじっとしていたら、バレバレだと思うんですけど…。海中で放尿できるようになったら一人前と言う説(?)もあるくらいだけど、これってホントに一人前になった方がイイんだろうかどうなんだろうか。悩むトコロではある。
最近、週日も心は海に飛んでいるコトが多いので、気を紛らわすために人さまのログを読み漁ったりしているのだけど、中に、自分が克服しなくちゃいけない点として「海に入るとときどき突然ワケもなく怖くなる」ってのを挙げている人がいて、すごいシンパシーを覚えてしまった。…そうなのよねぇ、怖くなるのよ。私は泳げないワケじゃないけど、泳力に自信はない。息継ぎが苦手なので、クロールだと25mもキツいんじゃないかな。平泳ぎなら100ぐらいは楽勝なんだけど。
ダイビングは泳げなくてもできる(ある程度の泳力を持っていないとダメって基準はあるんだけど、実際チェックしてるショップは多くない、らしい)。でも泳げた方がいい。水を怖がらないために。どっかで怖いと思っていると緊張して上手くいくものもいかなくなってしまうし、少しでも上手くいかないと簡単にパニックを起こしてしまう。Cカード取得で教え込まれるコトのほとんどは、パニックを起こさないためのものだ。それくらいパニックは怖いのだ。
…でもねぇ、ふと、怖くなるときがある。本当に、「ふと」。別にこれといったキッカケなしに、怖くなる。これはどっから来るんだろう。潜っていないときでも、足のつかない場所で泳いでいると、同じような怖さを感じるときがあるんだよね。…って、遺伝かな。父親が同じだ。足のつくトコロだと泳げるくせに、足がつかなくなると途端に泳げなくなる(昔、調子よく泳いでいたのに「そこ足がつかないよ」と言われた瞬間に溺れたコトもあるらしい)。そこまで極端じゃないけど、私も似たトコロがあるのかも。
こんなの遺伝するんだろうか。遺伝子に「水怖い」と書いてあるんだろうか。でもどうせなら、かつての水泳部で5kmの遠泳とかやってて、今でも一人で平気に沖に泳いでいってしまう母親の血を継ぎたかった……。ってなワケで、今週末もダイビング。海況さえ許してくれれば、初めてのポイントに行く予定なので、ちょっと不安でたくさん楽しみです。
しかしさー。水が怖いのにスキューバダイビングして、高所恐怖症のケがあるのにバンジージャンプやらスカイダイビングやらして、マゾじゃないのかアタシ。
昨晩の適当パスタの覚書。オリーブオイルとクレイジーソルト、白ゴマ、細かく切った三つ葉たっぷりをボールに入れ、茹であがったパスタ投入。熱いパスタで何となく三つ葉に熱を通し、削ぎ切りにしたカツオのタタキを混ぜ、胡椒と醤油で素早く味を調える。皿に盛ったら大根おろしを山ほどのっけ、おろしにも醤油をかけ、混ぜつつ食べる。適当成功。彩りもよく、サッパリ。うまー。でも三つ葉はさっと湯をくぐらせた方が、もっと馴染むかも。あればスダチとか絞ってもイイかもね。
さてまた日付は遡って。先週の土曜日、ダイビング仲間の2人は抜け駆けして潜りに行ってしまった。いや私も誘われたんだけど、6/21に潜って7/5に潜る予定があって、更にその間かよ!と思って断ったのだ。3週間連続はさすがに負担が大きすぎる(財布の)。すると「じゃあ夜からおいでよ」と誘われたので、土産にオレンジヨーグルトケーキを作って、ホイホイ出かけていった。(MEMO:彩りにピンクグレープフルーツ。苦味があると思って蜂蜜に漬けてはおいたんだけど、まだ苦味が強めだった。オレンジやレモンの方が無難かも)。
しかし2人が経験本数を増やしているというのに、私が何にもなしというのは寂しい…と、対抗心がムクムクと育ってくる。間の悪いコトに(←?)、私と彼女のウチの間には、ダイビング器材量販店の□×があり、財布には珍しく小金が入っていた。えェえェ買っちゃいましたよダイビングコンピューター。略してダイコン。スクエアの赤、22,800円。潜りに行かなくても他で使ってりゃ世話はない。店の人にも「勢いづいてますね」と言われちゃうし。ふん、これで潜水時間も深度も水温も、そしてもっとも重要な、体内の残留窒素量もばっちり把握さ。ああ早く使ってみたい。
おかげでその夜は、友人らのダイビング話も寛大な気持ちで聞けました。うふ。
次の日の日曜は、別の友人の招きで生春巻きパーティーへ。行くまでは義理のお付き合いの気持ちが強かったのだけど、行ってみたらホステスのYさんがすごく面白い人で、初対面の人もたくさんいたのに、ほとんど笑いっぱなしで夜遅くまで居座ってしまった。自宅で生春巻きを作ったコトのあるのが私だけで、「じゃあTo-koの指導で作ろう!」と言われたときは困ったけど。適当な材料を適当に巻けばイイんだよ、くらいしか言えなくて。ま、最初はマトモな材料でマトモに作っていたけど、中身が足りなくなった頃には「ヒジキなんてどう?」とか「春雨だけで白いの作ろう」とか、みんな適当にやってたけど。料理なんてそんなモンさあ。
「家事をやる土曜日」と「おつきあいの日曜日」しか予定がなかったのに、思いがけず両日とも楽しい時間が過ごせ、いい気分転換になった。週末は人に会うのが吉です。
悲しいニュースを聞いた。元・惑星ピスタチオの平和堂ミラノさんが亡くなったそうだ。享年38歳で、死因は脳内出血だとか。ピスタチオ退団後、田嶋ミラノさんになってからは、舞台を観にいくコトもなくなってしまっていたが、ショックに変わりはない。彼女の作りたかった芝居の方向性は何となく伝わってきていたし、ピスタチオのカラーとは合っていなかったけど、それはそれで好きだった。残念だ。ホントにホントに残念だ。……心よりご冥福をお祈りさせていただきます。
それから「やっぱり!」(ファンにとって)のニュース。劇団ファントマの主演怪女優・美津乃あわさんと、主演男優・浅野彰一さんが4月に結婚していたそうな。「え…っ! なんか、すごいウルサい家庭になりそうじゃない?」がニュースを聞いたときの私の第一声。主演のお二人が別れちゃったりしたら劇団の存続も危うくなるだろうから、末永くお幸せに、とこれも心よりお祈りさせていただきます。ところで劇団のホームページに結婚式の写真が載せられているのだけど、これが楽しそうで楽しそうで。こっそり覗かせて欲しかったくらい!
……書いてみても、やっぱり並べるニュースじゃないよなぁ。しかしこれを私が聞いたのは同時だったのだ。友達と電話で話してて「あ、そうだ。実は訃報があるんだよね…」と聞かされたのが、最初のニュース。それで「まだ若いのにねぇ。ショックだ…」としんみり聞いていたら、「あともう1個ニュースがあるの」と、結婚の話を聞かされた。……えーっと、どうやって私は気持ちを切り替えればイイのですか。悲しんでいいんだか喜んでいいんだか。
だから次に彼女に会ったときに、「なんで一緒に聞かせるのよー。対応に困るじゃんよ!」と文句を言った。「…To-koが悪いんだよ」「えっ、私が何したって…」「To-koが携帯でWebメール受けられるようにしてくれないからじゃない。To-koにメールできたら、その都度ニュースを送れるけど、できないから話さなきゃいけないコトが溜まるんじゃん。月に200円なんだから契約しなよっ」。…えーっと…。まさか話がそこに飛ぼうとは。でも携帯メールをやり取りするような友達でJ-PHONEじゃないのは2人だけで、他の人とはスカイメールで事足りているんだもーん。メンドくさがり屋でスミマセン。(いや別に200円が惜しいワケじゃないのよ? ホントよ?)