2008.12.27(Sat)_2

今年中に日記の遅れを取り戻したかったのですが、仕事の大波が来てかえって遅れるハメになってしまいました。このまま遅れ続けていっそ1年遅れてしまえば季節感は合うかも……という悪魔の囁きに負けないよう、来年こそは!

明日っから携帯も入らない田舎でのーんびりしてきます。こんな細々サイトを未だに覗いてくださる皆さま、ありがとうございました。それぞれに、よいお年をお迎えくださいませ。

2008.12.27(Sat)_1

今年最後の山登りは、父と軽めに伊豆ヶ岳でした。恒例行事の餅つきのために上京してきて祖母宅に泊まっていた父とは、当日、池袋駅での待ち合わせ―――と思っていたら同じ電車の同じ車両に乗り合わせていたので、池袋到着前に無事合流。西武線に乗り換えて、正丸駅へと向かいます。

天気は快晴ですが気温の低いこの日、昼食の買い出しは私に任されました。では、体を温める鍋とお握りでも―――おっと。「何か希望はある?」「飯は何でもいいけどビール忘れるなよ」「……寒くない?」。聞くのがバカでした。父がビールを欠かすワケがないのです。そんなワケで、その日私のザックには昼食のほかにビールが1缶入ってました。

さて乗り込んだ西武線は、ボックス席でした。1時間半近く乗るのですから、これは嬉しい。旅気分が盛り上がります。おまけに暖房が入ってぽかぽかで……お分かりですね? 持ってきたビールは正丸駅に着くまでに無くなりました。「山頂ではなくてイイの?」「駅で新しいの買うからいい」。このアル中が〜(←人のコトは言えない)。

正丸駅ではほかにも山歩きらしき人たちが数人降りましたが、私たちがトイレに行ったり準備をしたり(ビールを買ったり)しているうちに、誰もいなくなってしまいました。さあ、私たちも行くとしましょうか。改札を出て右手の階段を下り、しばらくはのどかな舗装道路を歩きます。う〜ん、いい天気! 今日は伊豆ヶ岳へ登り、その時点で父の調子が良かったら子ノ権現へ、今イチだったら正丸峠へと向かう予定です。

伊豆ヶ岳伊豆ヶ岳

左:のんびりと集落を歩く/右:正丸峠との分岐には馬頭観音が

伊豆ヶ岳伊豆ヶ岳

左:分岐から山道に入る/右:根っこぼこぼこ

伊豆ヶ岳直登ルートと正丸峠への道との分岐には馬頭観音がありました。私たちが取るのは直登ルートで、こちらはここで舗装道から外れます。しばらく日の射さない樹林帯を歩き、木の根が露出している坂道をがしがし登ります。と、目の前に広い坂が現れました。一瞬道を見失いそうになりますが、坂の上部へロープが張られています。

伊豆ヶ岳伊豆ヶ岳

左:写真じゃわかりにくいけど、滑りやすい“泣き坂”
/右:泣き坂を登り切ると尾根に出る

「え? ここ登るのか?」という父の問いは、誰しも口にしたくなるものでしょう。家に帰ってからガイドブックを読み返してみると、この坂が“泣き坂”と呼ばれているとありました。さもありなん。足元も滑りやすい地質なので、ときどき手をついて半ば這うようにして坂を登りました。登りきったところは尾根になっていて、左手には「この先はハイキング道ではありません」の表示とともにロープが張られています。伊豆ヶ岳へは、右へ。

伊豆ヶ岳伊豆ヶ岳

左:“女坂”を行く/右:雪がちろっと残ってた。あと大きな霜柱

歩きやすい道をちょっと行くと、すぐに別の尾根道と合流します。正丸峠からの道ですね。そこからさらにちょっと行くと、目の前に男坂がありました。崩落の危険があるので通行禁止になっているとガイドブックにはありましたが、挑戦する人も多いみたいです。私もちょっと心惹かれていたのですけど、父が女坂を選んだので私も今日は大人しくそちらに向かいました。日陰の道はちょっと暗く、1,000mに満たないとはいえ頂上に近いこの辺りには、雪が残っていました。霜柱も見事で踏んづけて歩きたくなります。

伊豆ヶ岳

うひゃああ〜♪ これこれ♪

伊豆ヶ岳思ったより長かった女坂を登りきると(てコトは男坂の岩場もけっこう長丁場? 今度は挑戦してみたいなあ)、広〜い山頂に着きました。もう少し暖かければシートを広げて宴会もできそうです。ほぼ360度の展望も見事。特に関東平野がキレイに見渡せて、都庁のビル群までよく見えました。山名の由来の1つは「伊豆が見えるから伊豆ヶ岳」だそうですが、条件が良ければこりゃ本当に見えるかも! 富士山らしき白い山も、ほんの一部だけど見えました。

伊豆ヶ岳伊豆ヶ岳

左:広〜い山頂/右:851mにしてこの展望はご立派!

伊豆ヶ岳

新宿の高層ビル群や西武ドームが一望できる

伊豆ヶ岳

さてこの先どうする? と聞きながら、「もう今日はここまででもイイかなあ」という気持ちに私はなっていました。疲れてはいません。でも、とにかく寒かったのです。薄着はしてなかったつもりなのに、かなり冷えちゃいました。父が行きたいといえばつきあう気はありましたが、父も「今日は短いコースにするか」と言ってきました。まだ昼食にも早いし、こう寒くては腰を落ち着ける気にもなれないし、そうと決まったら正丸峠を目指して出発です。

ショートコースになったのだから、と、さっきは巻いた小ピークにも登ってみます。展望はないけど、ここも宴会のできそうな広いスペースがあり、五輪山の標識がありました。正丸峠まではずっと、歩きやすい道だったような気がします(←もう忘れかけている)。途中に小高山ってのもありました。そしてここを歩いている最中がとにかく寒かった! 頂上にいるときも風が冷たくて寒かったのですが、そのときよりも芯まで冷える感じ。ずっと下りなので歩いていても体が温まらないのです。

伊豆ヶ岳伊豆ヶ岳

正丸峠への途中にある五輪山と小高山

伊豆ヶ岳伊豆ヶ岳

左:正丸峠までは歩きやすい道/右:正丸峠の奥村茶屋にて

正丸峠では奥村茶屋が開いていました。それを見たとたんに父が「弁当は持って帰ってここで食おう」と言い出します。どうやらそれを狙って、こちらのコースを主張したようです。確かに正丸峠もお弁当を広げる感じではなかったし、私も冷えていたのであっさり同意して茶屋に入り、一番体の温まりそうなカレーうどんを注文します。……体の冷えそうなビールも注文したのは、なんででしょう……。茶屋の窓からも関東平野が一望です。元旦には都庁のビル群の後ろから昇る初日の出を拝もうと、たくさんの人が集まるそうな。30年も続けて通ってる方もいると、茶屋の方に伺いました。

伊豆ヶ岳

奥村茶屋ご自慢、関東平野の展望

伊豆ヶ岳伊豆ヶ岳

左:茶屋から急坂を下り暗い林の中へ/右:人里まで下りてきた

人心地ついたところで帰路につきます。茶屋から急な階段を降り、坂道を下り、暗い林の中を小さな沢に沿ってしばらく歩くと、呆気ないくらいすぐに人里に戻りました。舗装道を歩いて馬頭観音まで着くと、後は朝通ったのと同じ道を戻ります。人里に下りてくると一気に空気も暖かくなって、「ゲンキンだけど、寒くなくなると歩き足りない気分になるね〜」と言い合いました。すると珍しく父のほうから「じゃあ次は春に高尾にでも行くか」と提案してきました。やった!

伊豆ヶ岳

キレイな氷の彫刻ができていた

安産地蔵尊だったかな?正丸駅に着くと2分後に出発する電車が! 飛び乗ったその電車で、頂上で飲むつもりで朝買ったビールを空けたのは、言うまでもありません。朝飲んで昼飲んで昼過ぎに飲んで―――もう何も言うまい(って私もお相伴してるんで、何も言えない、ですね)。歩行時間が全部で3時間ちょいと、少し物足りない感はありましたが、でも展望が最高で今年の歩き納めにちょうど良かったのではないでしょうか。来年はどこに行けるかな、と思いつつ、居眠りを始める親子なのでした……。

■正丸駅(9:32)→正丸峠との分岐(9:54)→伊豆ヶ岳851m(11:02-11:17)→五輪山(11:29)→小高山(11:42)→正丸峠(11:59-12:36)→正丸峠との分岐(13:03)→正丸駅(13:23)

2008.12.24(Wed)

聖なるイブは出不精な美濃ちゃんを天岩戸から引っぱりだし、神楽坂で懐石料理のディナーを楽しんできました。以前上高地でお世話になった山ちゃんが、今年いっぱいはこちらのお店で働いているからというので、期限ギリギリになりましたが遊びに行ったのです。予約もコースも山ちゃんを通してなので全部お任せで、とても楽しみにしていました。店に着くと、「お待ちしていました」と小上がりの半個室に通してくれます。あら、1階では一番いい席なんでないの、もしかして?

飲み物を頼んでしばらくすると、山ちゃんが顔を出してくれました。―――え! 懐石料理のお店に来てビックリするようなコトじゃあないのですが、山ちゃんは着物姿です。うわ、似合う! いつものカジュアルな印象が強かったのですけど、彼女、キリっとした美人なのですよね。粋、という言葉がぴったり! 私らが予約を入れた時点ではそんなに混んではいなかったそうですが、その後予約がいっぱいになってしまったそうで、2階席を担当しなくてはいけない彼女は「ときどき顔出すから〜。ゆっくりしてってね〜」と去っていってしまいました。

お料理は美味しかった〜。山ちゃんの友達だからなのか、お料理を運んでくれた男性が、あまり堅苦しくない口調で料理の説明をしてくれます。特に野菜が美味でした。椎茸なんか、特別な種類なのかと思っちゃったくらい。ご主人縁の地の食材もいろいろと入っていました。

イブの晩餐イブの晩餐

先付と向付。京人参ウマ〜。ホタテ甘〜。

イブの晩餐イブの晩餐

椀盛と八寸。椎茸とクワイLove♡

イブの晩餐イブの晩餐

焼物と蒸し物。柔らかい〜。

イブの晩餐イブの晩餐

食事とデザート。雑炊が嬉しかったです♪

すんごくゆっくりさせてもらって(私らが最後に残った客だったかも)、最後の頃には山ちゃんともお喋りできました。途中にも、ちらちらと顔を出してくれてはいたんだけどね。山ちゃんが来年やろうとしているコトの話には、ちょっと興奮してしまいました。新しいコトを始めようとしている友達は、無条件で応援したくなってしまいます。すごいなあ。自らを省みるに落ち込んでしまったりもするのですが、まぁそれはこっちの話。彼女の新生活が、上手く行くといいな。楽しいものになるといいな。私もまた遊びに行かせてもらうよ>山ちゃん。

2008.12.23(Tue)

透明度のいい12月、絶対に2度は潜るぞ!との決意のもと、1人で伊豆へと行ってきました。天気は上々であるものの、やはり師走。仲間にも総フラれ、ショップについても他にゲストの姿はありません。「どこに行く?(どこでもイイよ)」の問いに、翌日の仕事もあることですし、早く終われそうなI.O.P.へ行くことにしました。このところ続いてますが、冬はやっぱり東伊豆ですもんねー。Tさんにお弁当を持たされたSさんと、今日は2人っきりの勝負?です。

I.O.P.に着いてみると、ここはなかなかの賑わいです。なのにナゼ、ショップには……いや、いやいや。季節柄、サンタの格好をしたダイバーが何人もうろついていました。私も一度やってみようかな? ま、友達と一緒のときのがいいので、今日は普通に。2人だけなのでさくさくと準備を進め、手抜き……じゃなくて、あっさりしたブリーフィングを受けて海に入ります。この日もちょっと波がありましたが、前回の訓練ダイブを経た私に怖いものはありません!(←ちょっと嘘)。な〜んの問題もなくエントリーいたしました。

で、この日のダイブについてはあまり書くコトがないのですよね〜。10日前に潜っているので、海の中もそうそう変わりません。透明度はまぁまぁ。天気がよくて水が青くて気持ちいいのも前回と同じ。うねりがないので落ち着けるのが違うくらいです。が、それでツマラないかと言えばそんなコトはありません。青い水に浸かって中性浮力でぷかぷかしているだけで、気持ちいいのですよね〜。まだ水温も下がりきっていないので、南からの季節来遊魚もたくさんいて賑やかです。

1本目のコースはお約束の1の根巡り。タテジマキンチャクダイはカワイかったなー。こないだに引き続き、ナシジイソギンチャクにはアヤトリカクレエビが乗っていました。クエ穴付近でSさんがピカチューを捜索してくれるも、やっぱり見つかりません。でもウミウシが目立つようになりました。スケロクウミタケハゼを探したり、オクリダシの入江ではラブラブ――つか、猛アタック中のヘビギンポにをじっくり観察したり。

お昼休憩もまったり。空気は冷たいですけど、ダウンにくるまって日向にいると十分のんびりできる気候でした。2本目は砂地をリクエスト。「前回はオオセがいて当たったけど、今日は外すかもよ?」と言われましたが、いいのです。そりゃ暗い水の中で砂地の地味な生き物と戯れたいかと聞かれればYesとは答えられませんが、ある程度水がキレイなときは、私は砂地の風景を見ているだけでかなり楽しい。海底の砂に波が描いた模様を見たり、ぽっかり浮かんで空を見上げたり―――。

で、はい。この日の砂地は“外れ”でした。目玉といえるような生き物はなんにも出てきてくれなかったです。一番深い辺りでSさんがエイを見たらしいのですが、後ろにいた私には見えなかった〜。ちょっと追いかけてみたのですが、そろそろDECOが出そうだったので諦めました。さて帰ろうと振り返ると、ありゃ。潜っているときはゆるや〜かな斜面でほとんど水深が変わらないように感じていましたが、けっこう潜っていたようです。振り向くと目の前に坂道がありました。

希望通り砂地の地形を堪能して、浅瀬移動で安全停止をして、この日のダイビングは終了。2008年の潜り納めです。ショップに戻ってのログ付けの後、SさんとTさんに「また来年もよろしく〜」のご挨拶をして、東京に戻りました。今年は山に行く回数を増やした分、海の回数が減ってしまったけど、それでもよく潜りました。お疲れさまを、自分にも。

2008.12.21(Sun)

20日の土曜日と21日の日曜日の2日間、都内某所で受付嬢?の仕事をしていました。受付のある場所は、屋根はあるけど壁のないオープンスペースなので、寒い寒い。日の照っている日中はワリと暖かいのですけど、夕方になって日が陰ると一気に冷え込みます。受付なので手袋をすることもできなくて、冷え性の私は特に指先がツラかった……!

でもやっぱり、仕事のできる、気心の知れた仲間との仕事は、やりがいもあるし楽しいものです。向き不向きもお互いが承知していて、役割分担もできあがっているし。この集団に入ると、私は本当にリーダーには向いていないなあ、と思い知りますよ。いや別にリーダーになりたいワケではありません。縁の下の力持ちが、私の本分だと思うし、そのポジションが一番気楽です。えーっと、縁の下では役立ってる……と、思いたいのですが。

最近では滅多に会えなくなってる人たちと会えて、一緒に仕事ができて、楽しい2日間でした。

2008.12.18(Thu)

なかなか取れないチケットをYが取ってくれたので、久しぶりの観劇日となりました。仕事帰りに渋谷に駆けつけ、パルコ劇場で作・演出、三谷幸喜の『グッドナイト スリイプタイト』を観てきました。中井貴一と戸田恵子の2人芝居です。いつものような(←って久しぶりなので最近の三谷作品の傾向は知らないのですが)ドタバタすれ違い喜劇ではありません。場所は夫婦のベッドルームに限定されていますけど。

そう、2人はある夫婦のの始まりから終わりまでの30年を、時間を行ったり来たりさせつつ演じていました。舞台の上方には終わりまでのカウントダウン?の電光表示も。最初は意味がわからなかったけど、これによって残された時間がだいたいわかる―――って、怖っ! これ、身につまされる人も、多いんじゃない? 性別によってどちらに感情移入するか分かれそうだけど、三谷さんはどちらをどう思って書いたのか、気になるところです。

中井貴一はガンバっていましたね〜。でもやっぱ、戸田さんの芸達者さには負けてます。まあ役柄的に彼女に振り回される(しかもそのワリに彼女に気を遣わせ、彼女を少しずつ削いでいく)役割ではあるのですが。しかしホント、彼の“優しさ”のピントのズレかたは男性にありがち! 変にカッコつけで人からどう見られるのか気にしぃなところも、彼女の表情の微妙なニュアンスにちっとも気づかない鈍感さも。

人によっては“自分勝手に好きなことばかりやってる”と言われそうな彼女の、職業の移り変わりの繋げ方が、三谷さんらしい遊びになっていて好きでした。私は彼女が生き生きとしていられるなら、それが一番だと思うけどなあ。だいたい彼女が仕事に走ったのは旦那のせいでもあるんだし(←こう女性に甘いから、私は男性ギライの濡れ衣を着せられるのですよね。でも同性には味方しがちなもんじゃないですか?)

遊びと言えば、効果音もBGMもすべて生演奏で、しかもミュージシャンたちがときどき舞台に絡んでくるのも、よかった。だいたい私は生歌とか生演奏に弱いのです。音楽を楽しんでいる彼らの表情が、大好き。自分が音痴で楽器もできないからの、憧れも大きいかもしれません。あ、あと忘れちゃいけない戸田さんの体の柔らかさ! いくつよあの人。スゴいなあ。私も負けずにストレッチしなくちゃ!と思いましたよ。来年の目標に、体の柔らかさを取り戻す、も入れておこうかなあ。

観劇後は、もやし料理中心の居酒屋でYと乾杯。時間が限られていたし、どう料理してももやしはあっさり食べられるので、けっこう飲んだワリにもたれませんでした。ああ、芝居って本当に、イイですねえ(←じゃあもっと観れば?)(←だって当たり外れが大きいんだもん……)。

2008.12.14(Sun)

フィギュアスケート グランプリファイナル2008のエキジビションを見てました。私のご贔屓の中野由香利が今回もふるわなかったのは残念だったけど(でもファイナル出られたんだから)、でもどの選手の演技も見応えあって楽しかった〜。浅田真央はさすがだし、キム・ヨナの演技も、安藤美姫の挑戦も、嬉しかったです。順位も順当だと思う。や、安藤美姫はロシェットより上じゃね?とは思うけど、まぁ。

ところで今シーズン大化けしてビックリしたのは小塚崇彦! え〜っどうしちゃったの?ってくらい上手になってます。そして私は彼の演技が好きだ! 前から期待してた、なんて嘘は言いません。前は視野にも入っていなかった(でもさー、TVの放映はなるべく見ます、程度のファンにとっちゃ仕方ないかもよ。男子が取り上げられる時間は女子に比べて断然短いし、トップクラスのダイジェストしか放映しなかったりするんだもの)。だから、思いもかけなかった選手がいきなり出現!みたいな感じで、嬉しかったです。

高橋大輔は、昔の日記のどこかに書いてあるかと思うけど、最初魅力がさっぱりわからなくて、でもシーズン重ねるごとに「まぁ確かに上手いよな…。しゃーない、認めるか…」(←何様だ)と評価が変わっていったのだけど、例えばトーク番組に出ている彼は決して嫌いではないのだけど、でも彼の演技にはどうもやりすぎ感を感じてしまって素直に「好き!」とは言えません。

けれど、小塚崇彦の演技は好き! 伸びやかで素直で、いつもの顔よりリンクに立っているときの顔の方が3割増でカッコいいところも、選手として素晴らしい。しばらく見てない織田信成の演技と比べてみたいなあ。しかして彼のフリーの衣装はどうしてああシンプルなのでしょうね? 似合わないひらひらを着ろとは言わないけど、練習着?と思っちゃうのはさすがに地味すぎない? せめてショートのときくらいの色気は入れて欲しいなあ。あ、エキシビションのは(もちろんプログラムも)キュートで良かったです。

すっかり小塚くん語りになってしまいました。でもそれだけ衝撃的な大化けだったってコトで。見たい選手がまた増えたってのは、とにかくファンとしては嬉しい限りです。

2008.12.13(Sat)

伊豆へと行ってきました。久しぶりにKと一緒です。「季節外れに暖かかった前日・前々日から比べると、平年並みの気温で寒く感じるでしょう」という予報でしたが、一時期の冷え込みからすると朝起きるのが断然楽です。

まだ暗いうちに家を出て、途中で夜明けを迎え、Kと合流して伊豆入り。迎えに来てくれたTさんとショップに行き、Sさんも加えてI.O.P.に向かいました。ゲストは私ら2人だけ。「今日はどこのポイントですか?」と聞くと「どこでもイイよ〜好きなとこ連れてくよ〜」だそうです。ですので移動時間の短い東伊豆で、生き物が面白いというI.O.P.になりました。

さてI.O.P.に着いてみると、さすがに休憩用テーブルには空きが目立ちます。こないだ来たときは混み混みだったので「空いてますね〜」と言うと、Sさんは「思ったより混んでる」とのこと。そっか、こないだは感謝祭だったからか。空いているテーブルのうちからエントリー口を見下ろす席を選び、用意を始めます。朝は雲が多かった空は、この頃から青い部分が広がり始めました。

―――そして、波が立ち始めました。最近はちょっとくらいの波では「よく見てタイミング図ってね」くらいしか注意されないのに、どういう周期で波がくるのか、どのタイミングで入るべきか、どうゆうラインで泳ぐといいか、この日は細かいインストラクションが入りました。こりゃ、たまには欲しいと思っていた、訓練ダイブの機会でしょうか。

準備万端を整え、エントリーロープに並んで順番を待ちます。目の前にはガイドさんに連れられた男性2人組が、波の治まるタイミングを待っています。と、そこに女子が1人、打ち上げられてきました。波打ち際で転がってしまって立つことができず、大波が来るたびに呑まれてもまれています。ガイドさん1人が手助けしようとしていましたが、どうにもできないようでした。

陸から1人が駆けつけ、上がるのか入るのかを確認して、ガイドと協力して彼女からタンクを取り上げ、空身で上がらせようとします。なのでてっきり私はダイビングを終えて上がってきた人が、波に押されてエントリーロープの方に来てしまったのかと思っていたのですが、私の前にいたSさんによると、彼女は私らの前の前にいて、エントリーしようとしていた、とのことでした。入ろうと思って失敗してしまったみたいです。

んでそうこうしているうちにSさんはじりじりと先に進むのですが、私は「Sさん、それは助けに行こうとしてるの? それともエントリーの準備なの?」とちょっと迷ってしまいます。前のグループはやっと波の切れ間をとらえたらしく、海へ―――。が、すぐ押し戻されて、膝下くらいの浅瀬でバタバタやっています。ガイドさんは「泳いで泳いで泳いで!」と叫んでいました。えーっあんなに進まないの? 男性であれなら、私、大丈夫?

とうとう、私たちがエントリーロープの先頭になりました。Sさんが波を読みます。波を読みます。波を読みます。―――まだ? ずいぶん待ったと思う頃、Sさんが振り向いて言いました。「行こうか」。合図が出たら逡巡せずに行動しろ、というのはさんざ仕込まれていますので、すぐに泳ぐ体勢を取ります。水深はまだ膝下くらい。水底のごつごつに手をかけて押し戻されないように。

あとは、必死でした。しばらくは砕ける波の作る泡でなんにも見えません。ロープ先端からまっすぐに出るのは難しいから、一度左に出てから泳げと言われていたので、そっちを目指します。と、やっとクリアになり始めた視界の中に、エキジットロープが…。ありゃ、左に来すぎたか。波打ち際だけ必死になって泳げ、後はそんなに頑張らなくても大丈夫、と言われてましたが、自分が進んでるんだかどうだかわからず、力を抜くと押し戻されそうで、結局潜降ポイントまで一生懸命泳いでしまいました。後からTさんに「2人ともすごいスピードで飛び出して行くんだもん。私とSさん置き去り」と笑われました。

潜降ポイントで集合して息を整え、さあやっとダイビングの始まりです。中に入ってもうねりはありましたが、こっちは大騒ぎするほどのものじゃありません。とりあえず1の根に向かい、イロケロを見てカミソリウオを見て…。あ、先端で嬉しかったのはアヤトリカクレエビでしょうか。梨の皮みたいなナシジイソギンチャクに乗ったエビは思っていたより大きくて、はっきり認識できました。

クエ穴の近くにいるというピカチューが見つからなかったのは残念だったな。そろそろシーズンなのでお目にかかっておきたいもんです。んで浅瀬に戻って―――10m以深になるとかーなり揺れていて、エキジット時の波が心配になってきます。いつものようにオクリダシの入江に寄って、さあいよいよのエキジット。

ロープに頼らずに足の着くところまで泳げと言われていましたが、波に押されて流されてしまいそうになり、ここで流されたらもう自力では戻れない、と必死でロープに掴まってしまいました。後ろではKもたいへんなコトになっていたみたいですが、人のコトを気にする余裕なんてあるハズありません。何とか転ばずにエキジットしてカメラを見ると、ハウジングの重りが半分に割れていました。す、水没しなくて良かった……!

か〜なり冷えてしまったのでお風呂に入り、つい長話。あんまり長く浸かっていると汗が出てしまうのですが、体が冷えているときにはありがたいものです。そして着替えてお昼休憩。もこもこのダウンを着ていると暑いくらいの陽気です。この季節では嬉しいなあ。休憩中に某器材ショップのサンタお姉さんが宣伝がてらのプレゼントを配りにきてくれ、ジャグリングの芸も見せてくれました。

たっぷり休んでの2本目は、ツリーを見に砂地へ。まあ一応季節のお約束ですからねー。揺れてはいるけど透明度は悪くなく、砂地の模様が気持ちいい。砂地は生物が地味なコトも多いけれども、砂に水が青く映えるのが好きなのですよね〜。ダイビングの醍醐味って感じがする。この日もあんまり派手な生き物はいなくて、そろそろ帰ろうかな〜って頃でした。

DECOが出そうなのを気にしてSさんや私よりも浅い場所を泳いでいたKが、ライトをぐるぐる回して合図を送ってきたのです。何だろ?と思って上がってみると岩の上にサメっぽいのがいます。ちょっと前に「この頃ネコザメ見てないね〜」と話していたのでぱっとネコザメかと思いましたが、どうも違うような気がする。近くに貼りついて写真をぱちゃぱちゃ撮っていると先行していたSさんと後ろにいたTさんがやってきました。

そしたら2人の興奮具合ったら! 私とKはサメか〜ふ〜んって程度の嬉しさで写真を撮ったらさあ上がりましょうって感じだったけど、SさんもTさんもサメの周りをぐるぐる回っていろんな角度から写真を撮りまくっています(サメの正体はオオセって奴で、Tさんは初めて見たらしい)。あの〜DECOが出そうなんですけど〜。

無減圧の残時間が2分になって、もう勝手に上がっちゃおうかな〜(それまでもオオセよりずいぶん浅瀬にいたのですが)と思ったころ、やっとSさんが浮上を始めてくれました。が、深度を上げてもなかなか残時間が増えない! ちょっとどきどきしましたが、深度10mくらいでやっとぐーんと時間が延びてくれました。

2本目はだいぶ波が収まってくれていたので、エントリーもエキジットも問題なし。やっぱたまには訓練ダイブをしておくもんですね(でも1本だけで十分!)。波は大変だったけど、生物が面白い1日でした。ただし、呼吸には気をつけなきゃいけませんね。1本目が終わった後しばらく頭が痛くて「ちゃんと呼吸してたつもりなんだけどな〜」と思っていたのですが、2本目の水面移動の後に、休憩中におさまっていた頭痛がぶりかえしてしまいました。て、ことは、水面移動中の呼吸か! どうやら波に負けないように必死になるあまり、呼吸を止めていたようです。ばか……。

器材を洗ってショップに戻り、ログ付けをしてそれでもまだ17時くらい。東で人数少ないと終わりが早くてイイな〜。まだ食事には早かったので、この日はそのまま帰路につきました。Kはこの日が潜り納めだったけど、私はもう1度時間を作って潜りに行くつもり。せっかく透明度のいい季節なんだもの。月に1回だけじゃもったいない。

2008.12.8(Mon)

初めて、文楽を観に行ってきました。ずーっと前から興味はあったのですが、「これは観なくちゃ!」と思ったのは10月に三浦しをんさんの『あやつられ文楽鑑賞』を読んでから。どだい私は何かを熱く語られるのに弱いのです。「これが素晴らしい!」と熱弁をふるわれると「そ、そんなに素晴らしいのか…」手を出さなきゃな気分になるし、「これはヒドい!」と憤慨されると「ど、どんなにヒドいんだろう…」と確かめてみたくなる。愛がぎゅっと煮詰まっているしをんさんの文章に、影響されないハズがありません。

というワケで、早速公演の予定を調べてみました。次の公演は12月かー。あ、ちょうどその頃、母が上京してくるなー。母も祖母とのお出かけ先を探しているし、ちょうどイイかも。演目は『源平布引滝(げんぺいぬのびきのた き)』。―――知らないや。えっ平日だと17時開演の20:50終演? 4時間もやるの!? 芝居だと基本2時間、長くても3時間なのに、ビックリです。

母が行けるのは日曜か月曜で、できたら日曜を取りたかったのですが、チケット発売日の昼休みには日曜のチケットは売り切れていました。人気なのですね。これまたビックリ(←失礼な…)。仕方なしに、月曜のチケットを取りました。17時からだと会社帰りにはいけません。仕方ないなあ…休むしかないか(や、ちょうど年休消化をしたかったのです、それだけですよ)!

チケットは1等5,700円、2等4,700円と、歌舞伎や人気の舞台に比べて意外にリーズナブルです。最初は1等を取るつもりだったのですが、1等だと取れる席が床(大夫さんと三味線さんが座る場所)の前になります。前のほうなんですけど、舞台を斜めから観る感じ。初めてなんで床の前ってのがいいのかどうかがわかりません。芝居ならちょっと後ろでも中央がいい席なんだよなーと、2等で調べてみると、中央の一番後ろの席が取れるみたいです。2等たって1列前の席は1等なんだし、これは中央のほうがイイかも…と、2等の席を取りました。

さて行く日が決まったら粗筋の予習です。ええ、粗筋くらいは知っておいたほうが楽しめる、としをん先生がおっしゃっていたからです。ネット社会のありがたさ、ちょちょっとググって、粗筋を載せているサイトを2つ3つ読んで、準備は完了です。ただ、妹や父も含めて前日夜に新宿で呑んだ際に、母に仕入れた粗筋を披露したら「要するに荒唐無稽な話なのね」とちっとも飲み込んでもらえませんでした。話を理解するより目の前の酒と料理に集中していた聞き手のせいだと思います。

そして今日。国立劇場小劇場にて『源平布引滝』の「義賢館の段」、「矢橋の段」、「竹生島遊覧の段」、「九郎助内の段」を観てきました。面白かった〜。ひょっとして寝ちゃうかも、と心配していたけど杞憂でしたよ。長々しい会話ばかりが続くところではダレちゃう感もあったのですが、それでも面白かった。初めてなんでいろんなコトに「へぇええ〜」と感心ばかりしていました。思っていたより人形が大きいコトにも。舞台の作りにも。小道具の多様さにも。それを扱う手つきの鮮やかさにも。人形の所作の細やかさにも。大夫の語りわけにも。思ったよりもわかりやすい台詞にも。

しかし初心者には文楽って忙しいです。芝居なら、舞台だけに注目していればいい。でも文楽は舞台上で人形が動いていて、舞台脇に作られた床で大夫が風景を、台詞を語っている。台詞が理解しやすいようにか、字幕もあります。んで初心者なもんで耳にはイヤホンガイド。人形見てイヤホンガイド聞いて字幕読んで語りを聞いて。ああ忙しい。ハッキリ言って三味線まで気がまわりません。慣れればきっとイヤホンガイドはいらなくなると思うのですが、この日は借りてよかったです。文楽のお約束とか、舞台に設けられた道具が何を表しているのかとか、そういう知識が得られたから。

1人で老若男女を演じ分ける、大夫さんの声にもビックリしました。義太夫ってこうゆうもんなんですねー。上手い下手はわかりませんけど、印象に残ったのは最初に語った竹本三輪大夫と最後に語った豊竹咲甫大夫。三輪大夫はたぶん最初だから印象的だったんですが、咲甫大夫はすごく聞きやすかった気がします。どの声にも無理がなくて。あとねー。この商売は命を縮めるんじゃないかと心配しちゃいましたよ。大夫さん、真っ赤になって血管切れそうな顔で語るんですもん。

一番面白かったのは、二段目「義賢館の段」。これが演じられるのは30何年ぶりと言っていましたが、もったいない〜。見所は「九郎助内の段」なのかもしれませんが、私は「義賢館の段」のが面白かったです。まず義賢がカッコいい! 見せ場で髪を振り乱して見得を切った姿は、ぞくっとするくらい色っぽかったです。あと小まんが凛々しくていい! 片肌脱ぎで小刀を逆手に持って闘う姿、勇ましすぎます〜。この人、百姓娘なんじゃなかったっけ?

短い「矢橋の段」も良かった。「百人にも千人にも勝つて万と付けられて」 の小まんが大活躍。追手の男たちをちぎっては投げ、ちぎっては投げ。ここも人形の動きが面白かったです。続く「竹生島遊覧の段」は、ほとんど船上ってコトもあり、動きが少なくてちょっと飽きちゃうところもありました。ただ、最初のほうの波の動きや、小まんの泳ぎは「おおっ」って思わされましたね。この段だけ、床に大夫がずらっと並んで、1人1役で演じていました。最後の「九郎助内の段」もちょっとダレちゃいました。意外な事実は次々判明するわ、死体が生き返るわ、馬は出てくるわ、実盛伝説に繋がる台詞はあるわ、盛りだくさんなのにな。観るほうも、そろそろ疲れていたのかもしれません。

終演後、近くでお茶して母と祖母とはお別れ。次は1人で行くことになるかな? とりあえず来年の文楽の東京公演は、全部観にいくつもりです。全部っても4回しかないんだけど。

2008.12.6(Sat)

今日は久しぶり(←でもないか)の散財日〜。午前中に家の仕事を済ませ、横浜へと向かいます。海の店にちょろっと寄ってから、山の店へ。さあ買いたいものがたくさんあるぞー、と、まず冬用パンツの物色から始めました。標準体型から外れた私に合うパンツはなかなか見つからないのですが、この日は早々に候補が2つ現れました。

まずは日本の某メーカーのは―――良くも悪しくも、山用だなーという感じ。もともとは裏地付きのを考えていましたが、これはメーカー独自の素材を使っていて、薄手だけど暖かそう。それにストレッチが効いていて膝を上げてもストレスはなさそうです。ただ……。山用のウェアってどうしてこうもモッサいのか。わかってます、私の体形も、悪い。でもただでさえデカい尻をナゼ強調されねばならんのか。機能的なら見かけは捨てるべきなのか。

次のは、MAMMUTのカーゴパンツ。見た目けっこう固そうでしたが、穿いてみると、あらこっちもストレッチ素材。ただしさっきのほど伸びはよくありません。保温性はどうなんだろ? 少なくとも夏用のよりは厚手だけど、裏地はないし発熱機能もないみたい。穿いてみると―――何これ!? すすすすごくシルエットがキレイなんですけどー。私のデカ尻を上手くカバーしてて、ジーンズよかキレイに見えるくらい。長さも問題なし。山用でこんなに合うの、初めて!

ほぼ気持ちは固まっていたのですが、一応、後からやってきたUにお伺いをたて“見かけを取ってよし!”の答えをもらってMAMMUTを買い物カゴへ。それから帽子、ガス缶、2台目のストーブにスノーピークのギガパワーマイクロマックスウルトラライト(1台目は“地”。これは仲間との共有財産です)、冬の低山ハイク用グローブ、THERMOS山専ボトル(0.5L)。山用と聞くとなんとなく高機能のような気がしちゃうのは、踊らされてる?

予算? 何それ? 美味しい? と現実逃避をぶちかまし、ここまでをぽいぽいぽーいとカゴに入れました。そして冬パンツと同じくこの日の目的、アイゼンのあるコーナーへと向かいます。本格的な雪山をやる気はありません。けど冬の丹沢とか奥多摩に行く程度でも、アイゼンがあったほうがいいらしい。6本爪の軽アイゼンってヤツを買おう。そう思っていました。が、ここで立ちはだかるのが顔馴染みの店員、山Sさんです。

それまでもしきりに「八つの赤岩の頭まで雪山を見に行け」とうるさかっ熱心に勧めてくれた山Sさん(←さすがに雪山に登れ、とは言わない)。4本爪、6本爪のアイゼンがイカに頼りないかを力説してくれます。「でも〜丹沢とかだし〜とりあえず6本買って、万が一それじゃ足りないような山に行くようになったら10本とか買おうと思ってるんですけど〜」なんて私の抗弁は聞いてもくれません。

「そう! だから普通なら10本買えって言うの。だけど今8本爪がセールになってるから8本薦めてるんだよ!(あなた前爪が必要な山には行かなさそうだし)」。……えーっと……その前に軽アイゼンも買うって選択肢はナシですか。ちなみに山Sさんはどんな低山でも12本だそうです。重いし嵩張るしってのも6本を買う理由にはなりません。「行動中に温かいものが欲しいなんてのは贅沢なの! 必要なもの持って、最後に来るのがTHERMOSなの。THERMOS持つならアイゼン持てってーの!」。だ、だから持ちますってば……軽アイゼン……。

でもねー。聞いているうちに爪は8本以上がイイってのに、納得させられちゃったんですよね。セールになってる8本爪、6本より安かったし。「わかった、わかりました、8本にします!」と宣言し、このために履いてきた登山靴に合わせてもらいました。調整をしながらまだ語る山Sさん。「さっき言ってたみたいな低い山で8本出したら、な〜に大げさなってバカにする人がいるかもしれないけど、そうゆうのは聞くな。んで何か言われても絶対、4本や6本を買い直しちゃダメ」と。

これだから山Sさんのいる横浜の店に、来たくなるのですよね。何か買いに行っても「そんなの必要ない」と売ってくれないコトもある、山Sさん。話は面白いし、いろんなコトを教えてもらえます。―――長いけど。この日も彼に逢ったおかげで、買い物が30分は伸びました。いつもなら大歓迎なのですが、この日はこの後の予定もあります。16時ごろ、やっと店を出て、Uの車に乗り込みました。そして西に向かってドライブです。

だんだんと暮れてゆく街並みや山並みを楽しみながら西へと走り、小田原でYと合流します。彼女は伊豆で潜っての帰りです。そこから松田きらきらフェスタへ。イルミネーションが見たいという私のわがままに、Uが見つけてきてくれたスポットでした。そしたらココがすんごい当たり! そう混んでもないのに、クリスマスイルミネーションと夜景が一緒になって、視界全部がキラキラしてる! わ〜い。

車窓の夜景車窓の夜景

空の色が変わっていく、その様子にうっとり

車窓の夜景車窓の夜景

山並みがどんどん近くなり、富士山も姿を現しました

松田きらきらフェスタ

松田きらきらフェスタ松田きらきらフェスタ

松田きらきらフェスタ松田きらきらフェスタ

小高い丘の上にあるハーブ園が会場になっているので、街の夜景を借景に、視界全体がイルミネーションで彩られているようです

テンションは上がりますが気温は低い。夜景に満足したらささっと引き上げです。それから夜のドライブを楽しんで、夜の宴帰り道にある人気のカレー屋で食事。いつも外まで行列ができているのにこの日は静かだったからチャンス!と思ったのに、店の中にもまだ長い行列がありました。ぽんぽこになるまで食事を詰め込み、駅まで送ってもらってこの日はお開き。

夜の宴夜の宴

夜の宴夜の宴

美味しかったけどボリューミー。今度はも少し注文を控えよう

あ〜盛りだくさんでおなか一杯だぁ。いつもながら、つきあってくれたUとYに感謝!

Copyright© 2001-2012 To-ko.All Rights Reserved.