2006.10.29(Sun)

女子ショートの前座扱いだった男子フリーに比べて、この女子フリーの時間の取り方は何なんだ。やっぱ氷上の華だから? それにしちゃ選手が若めのせいか太めの子が多いなー(私の理想体型はジャズダンサーなので)、とか余計なコト考えてる暇がないくらい、面白かったです女子フリー。次々と転倒する選手。やっぱフリーのプレッシャーは相当なものなのか、それともまだシーズンの始めでプログラムが出来上がってないのか(浅田真央選手のフリーのプログラム、ジャンプに失敗はあったけど、こないだと比べて格段に滑らかになってたし)。なーんて思ってたらキミー・マイズナー選手がパーフェクト。おおさすが。でもこれじゃ次の安藤美姫選手やりづらいだろうなーと心配してたら、彼女もパーフェクト。すげぇ。点数出た段階で叫んじゃった。

*****

話は変わるが先週、年に一度の健康診断に行ってきた。とは言っても義務化されたものだけをやっているという感じなので、身体測定に毛の生えたようなモノである。前もって問診表に最近の体調についてチェックさせられるのだが、それについて当日医師から何か聞かれるコトはない。去年まじめに答えたけど自動回答っぽい答えが結果の表に書かれていただけだった。「規則正しい食事をしましょう」とか「休肝日を作りましょう」とか。

まぁいいや。実は今回、気になっていたコトが2つ、ある。まずは体重。夏ごろから「痩せた?」と何人かに言われていたし、そう言われれば一時期気になっていた下腹が最近気にならないと思っていて……いやウチにも体重計はあるんだけど、たぶんクリニックのの方が正確だろうとここ数ヶ月はあえて量っていなかったのだ。結果は―――う〜ん、たいして変わってないなあ。たしかに2kgは軽くなっているし、ほとんど体重の増減のない私にとっちゃ2kgマイナスでキープされてるなら嬉しい限りなんだけど、それだけで見た目に出るかしら?

痩せた原因もよく分からん。引っ越してから2年弱ほぼ毎日続けている徒歩通勤か(片道たった15分なのに?)、瑞牆山や燕岳に登ったからか(たった2回で?)、毎日1缶空けていたチューハイ系の飲み物を止めたからか(いやいやこれは2ヶ月前からだ)。あとは病気くらいしか考えられないけど、8月くらいの軽い不調は脱していて、気力体力ともに問題なく思える。う〜ん? 単なる老化現象かしらん?

話はちょっとズレるけど、チューハイ系の飲み物止めたのは効いた。6月に沖縄に行ってから、疲れが出たのか強烈な日差しにやられたのか微妙に体調が悪くなって……具体的に言うと皮膚の弱い部分、主に腹に湿疹が出るようになってしまっていた。海に入った後(2日ほどで治る)と、酒を飲んだ後(酔いが醒めれば治る)に。海の方は止められるワケもなく、上がった後にしつこくシャワーを浴びて塩分を残さないように心がけた。酒は―――

酒の方も、止められるワケがなく「悪いのはアルコールじゃないわ! 糖分よ! 甘味料よ! 着色料よ! 香料よ!」という野生の勘……というか願望……のもと、カクテル・チューハイ系の飲み物を断ったのである(ビール・ワイン・焼酎なんかは今までどおり)。これが、効いた。湿疹はほぼ出なくなったし、お通じがよくなったし、吹き出物が減った。たまに飲むならいいけど、毎日1缶っては良くなかった――ってそりゃそうか。

おっと、健康診断でもう1つ気になっているのはコレステロール値。去年引っかかってしまって以来、意識的に油を多く採るようにしているので、結果が楽しみである。……まさか今度は高すぎる、なんてコトはないよね……。

2006.10.28(Sat)

スケートアメリカをTVで見る。男子のフリーと女子のショート。織田選手、優勝おめでとー! でも「日米対抗フィギュア」のときも思ったけど、フリーの衣装は似合ってないよ。ショートも見たかったな〜。フランスのアルバン・プロベール選手は面白かった。ずーっと軽々と気持ちよさそうに飛んでたのに、最後のジャンプ失敗が残念だった。ああいう茶目っ気、日本人選手にも欲しい。あとこないだ「手足長すぎ」と書いたエバン・ライザチェク選手。なんで黒ずくめ? 闘牛士の衣装とか似合いそうなのに。あとこの人はもうちょい股関節が柔らかくなると見栄えがすると思う。

浅田舞選手は最近いいね〜。ちょっとジャンプに失敗したみたいだけど、ホント流れがきれい。タンゴの衣装もよく似合っていた。安藤美姫選手も良かった。スピード感があるし、彼女、あんなにステップ上手だったっけ? いやいや日本人選手が調子いいと見ていて楽しいです。やっぱ肩入れする対象のあるなしは大きいもの。そして浅田真央選手。ピンクの衣装かわいい〜。似合う。さっきから衣装の話ばかりしてるけど、美を競うスポーツである以上、大事ですよ。こないだは「演技? なにそれ?」って感じだったのに、同じ人間とは思えないくらい情感たっぷりで、失礼だけど「演技できるんじゃん!」とビックリした。明日のフリーが楽しみ。

ところで、やけにエッジが氷を削る音が音声に入っていたけど、前からこんなだったっけ?

2006.10.26(Thu)

21日の土曜日はダイビング仲間のU・Y・Kと伊豆へ。のびのびになっているアドヴァンスド講習の残り3つを一気に済ませるため、泊りがけの予定だった。が、前々日になってショップオーナーのSさんから「お客さんが多いのでナイト以外の講習はムリ」と連絡が入り、行ってみたら「東が大荒れで西にしか入れない。ナイトをやるなら西に2往復するしかなくて、時間的にかなり厳しくなるけどどうする?」って話になってしまった。西に2往復……。いったい何時に終わるのだ。あまりに、あまりだ。

相談の結果、この日は昼間のファンダイビング2本だけにする。行く場所は安良里。いつもの黄金崎公園のビーチダイビングではなく、初めてのボートだ。混んでいる、というだけあって客は満員の12人。初心者もいる半数の6人はガイドのTさんに連れられて黄金崎ビーチへ。私ら4人を含めた残り6人はSさんに連れられて安良里ボートへ。一緒した2人は顔なじみのTaji嬢とKURA嬢で、安良里に向かう途中も話が途切れない。2時間近くずーっと喋りっぱなしだったので、Sさんに「今日は皆元気だねー」と笑われた。

安良里ダイビングセンターに着いたのが、確か11時くらい。器材を降ろした船着場(?)にはダイバーフラッグを付けた漁船が2〜3隻並んでいる。ああ伊豆のボートだなあ〜。本数を重ねた面子ばかりなのでさくさくと器材をセッティングして、ボートに乗り込む。おっとこの日は私のニューフィンデビュー。今までの軽くて扱いやすい初心者向SF-5から、もうちょい重めのボニート485(白)に鞍替え。ホントはパワーエムデンが欲しかったのだが、ぐずぐずしているうちに生産中止になってしまったのだ。

1本目に潜ったのは「沖の根」というポイント。港から5分くらいだろうか。薄曇なのでちょっと暗く、透明度は8〜12m。この季節にしてはあまり良くないが、それなりに見える視界だ。大荒れだった東を考えればベタ凪の海に潜れるだけで御の字だろう。船からジャイアントでエントリーし、潜降ロープを使って13mくらいの水底まで降りてゆく。地形としてはがぽこぽことある感じ。ポイント名になっている沖の根が一番大きな根みたいだ。

この日も群がスゴかった。15mくらいの深場から切り立つ根を見上げると、水面の方で何種類もの群が交差して泳いでいる。小魚の群を、大きめの魚の群が捕食しにきているのかもしれない。途中でスズメダイの群がすーっと降りてきたりも、した。残念ながらSさんの水中ライトの調子が悪くて点かなかったので、ハナタツ以外あまり生き物を教えてもらえなかったのだが、群を見ているだけで楽しい。自力でもいくつか生物を発見した。この日潜った6人はホントそれぞれが自分勝手に獲物を追いかけている。

夏を越えた体はすっかり水温の高い状態に慣れてしまっていて、22度だと冷たく感じる。夏の初めには20度超えただけで「温かい〜」と言っていたのに、脆弱になるもんだ。30分を超えた辺りからじわじわと寒くなり始め、帰りのボートでは風に体温を奪われ、震えがくる。そろそろ;ウェットの限界だろうか。昼食を挟んでの2本目は保温タイツをスーツの下に着込む。これで下半身はかなり温かくなったが上半身はやっぱり寒い〜。13,000円もするんじゃなけりゃ、上半身用も即行購入するんだけど。

2本目のポイント名はアジ根。沖の根とそう離れてはいない。休憩中にSさんのお知り合いのガイドさんからニシキフウライウオのペアがいる場所を聞いていたので、まずはそこへ向かう。1本目の終わりにもちょっと探したのだけど、見つからなかったのだ。―――しかし、かなり詳しく場所を聞いたにもかかわらず、今度もやっぱり見つからない(らしい)。撮影のポイントなんかを語っただけあってSさんが必死で探しているのが分かる。私も(この隙に私の方が見つけちゃったりして〜)とか思いながら周囲を探すが、やっぱり見つからなかった。

2本目は透明度がガックリ落ちていた。3〜5m。ちょっと離れると見えなくなってしまうのだが、メンバー6人は相変わらず自由気ままだ。私も何かに夢中になって、ときどきSさんを見失いそうになった。Sさんのフィンが白でなかったら危なかったかも。私のフィンも白なので皆が目印にしていたようだ。う〜ん、迷子にならないようにしなくっちゃ! かなりのレアだというエナガイザリウオを見せてくれたが、肉眼では特徴の「エスカが長い」というのがよく分からなかった。固体が小さかったからかもしれない。写真も角度が悪くてエスカの長さは確認できず。

エナガイザリウオ

エナガイザリウオ。手…じゃない、ヒレがプリティでしょ。 頭の、
ちょっと赤くなってる部分がエスカだと思うんだけど……わかる?

これを見ている辺りで、SさんがKのライトを「貸して」と持っていってしまった。最初のニシキフウライウオの辺りでかなりの時間を食ってしまったので、エナガイザリウオを見た後すぐに潜降ロープの見える位置まで引き返し―――たトコロで、Sさんが「ここで待ってて!」の合図をしてどこかへ泳いでいってしまった。私が岩の上でホバリングをして遊んでいたら、Uが腕を引いてくる。振り替えるとSさんがライトで「早く集まれ〜」の合図を送ってきていた。待ってて、と言われてもガイドには注意を払っとかなきゃ、ダメだな。

Sさんが見せてくれたのは、やっぱりニシキフウライウオである。ライトで探したらすぐに見つかったらしい。「長めに時間とって写真を撮ろうね」と言っていたのだが、もう最後の最後だったので窒素がかなり貯まっていて、あまりじっくり撮影するコトはできなかった。私は上の位置にいる個体を撮った後、下のほうにいる個体は皆撮影済みだと思って粘っていたのだが、振り向くとまだKが順番待ちをしていた。なのに潜降ロープの方ではSさんが「そろそろ切り上げて〜」の合図をしている。ご、ごめん!

エナガイザリウオ

ちょっと角度が悪いけど、ニシキフウライウオ。頭が下です。

どうせ5mで3分は安全停止をするので、Kの撮影が済むのを待って一緒にロープへと戻った。そしてゆっくり浮上。エア消費がちょっと早かったUは1人で先にあがって(もちろんSさん承認のもと)、ちゃんと安全停止をしていたらしい。やるなあ〜。この日は透明度があまり良くなかったり、久しぶりのボートだったりしたワリに、全然不安感がなかった。気心の知れた同士だからかしらん。

今回のログはコチラ(186本目)とコチラ(187本目)。写真も少々。

ショップに戻ってログ付けをし、清算や次回の予約をしていたら、もう20時。やっぱりナイトを諦めたのは正解だった。やってたら23時くらいまではかかっただろうから。一緒に潜った6人全員で食事をし、帰宅組のU、Taji嬢、KURA嬢は電車に。私とYとKは某宿泊所へ。なんだかこの日はYが絶好調で、2時くらいまでワインを飲みつつ喋りまくった。次の日はゆっくり寝て食事をして、昼くらいに帰途につく。講習をできなかったのは残念だったが、一緒に潜ったメンバーといい海といい、うん。満足。

2006.10.23(Mon)

書きそびれた先週のモロモロ。

■16日の月曜日だったかな? 「日米対抗フィギュア2006」を見る。見始めたのは高橋大輔のところから。う〜ん私にはやっぱりこの人の良さがよく分からない。(顔なのか?)。ステップに定評があるんだそうだけど、う〜ん? その後のアメリカのホープの選手(名前忘れた)も上半身が固すぎて見応えなし。んでその次に出てきた織田信成が、日本男子選手の中で、私は今一番好き。

解説では「彼の膝の柔らかさはスゴい」とばかり言っていたけど、彼の上半身の柔らかさも素晴らしいと思うよ〜。男の人は上半身固い人が多いのよね。ジャンプやステップは膝の柔らかさがモノをいうんだろうけど、表現にモノをいうのは上半身の柔らかさだと思います。フィギュアの場合。最後(?)に出てきた全身真っ黒のアメリカ人選手は手足が長すぎてぶんぶん振り回してる最中に千切れるんじゃないかと思った。

さてお待ちかねの女子は安藤美姫が良かった。ちょっと痩せたのかな? 全般を通しての印象は「軽くなったなあ!」。ジャンプもそうだけど、スケーティングも軽〜くキレイに流れていて、トリノのときとは段違いに良くなっていました。こりゃ次に期待が高まるわ。浅田姉妹は、今回はお姉ちゃんの方が良かった。浅田真央は気持ちよくくるくるとジャンプしてくれるけど、表現の点では浅田舞に一日の長がある。浅田舞はバレエをやっているそうで、指先まできちんと気を遣っていて、美しかった。アメリカ側の選手は、あんま印象に残ってないや。

■18日の水曜日は、横浜アリーナに米米CLUBのコンサートに行ってきた。全盛期の頃に行かなかったのを後悔していたので(あの頃は興味があってもお金がなかった。今以上に)、友達に誘われたのを幸い、初参加。2階席と言うからたいして見えないだろうなーと思っていたのに、行って見たら1階のサイドでちゃんと肉眼でステージ上の人の表情までよく見えた。大画面もすぐ近く。おかげでテンション高く楽しめる。

友達とそのまた友達は「昔に比べて大人になった!」と言っていて、確かにそうなんだろうけど、でも面白かった。踊り続けていたので終わったら腰が痛くなったけど。運動不足だ〜。「なんかまた来年もやりそうだよねー」と言っていたら、今朝のニュースによると解散撤回したそうですね?

■あとは……久々に父と飲みに行ったり。自家製野菜を食べ、港直送の新鮮魚を食ってるヤツは口が驕ってて困る。

そんなトコ。

2006.10.20(Fri)

真っ昼間の新宿を歩いていたら後ろから妙な車が近づいてきた。つか、最初に来たのは声だった。スピーカーで何やら語る声。最初は街宣車?と思ったが選挙とも右翼とも宣伝とも違う。振り向くと屋根に拡声器を2つつけた地味なワンボックスカーが道を走っていた。ワリと若そうな兄ちゃんがマイク片手に運転席にいる。走っているので何を言っているのか分からない。周囲の人も怪訝そうに車を見ている。結局最後まではっきりとは聞き取れなかったのだが、どうやら「世の中がいかに間違っていて」「自分がいかに正しい解決法を知っているか」を主張しているらしい。電車の中や道で、同じような独り言を同じような調子で呟いている人はけっこういるが、この手法で訴えてくる人を見たのは初めてだ。

こないだ清水義範の『発言者たち』を読んだばかりなので、つい(あっ発言者だ!)と思ってしまった。あの本読んだときはサイトで日記なんか書いてる自分をつい振り返ってしまったものだけど、でもやっぱ日記やブログを公開してるだけなのと、手紙を送りつけたり今日のみたいに暴力的に聞かせようとする行為との間には相当の開きを感じるわ。あと余計なお世話だろうけど、ホントに何か言いたいなら車止めた方がいいと思うなあ。全然聞き取れないんだもの。――車止めたら通報されるかもしれんけどね。

2006.10.16(Mon)

10月11日の水曜日は母と妹を連れて、伊豆へ行ってきました。母は今年2度目、妹は1年以上空けての久々ダイビングです。途中でUとも落ち合って、4人でいつものショップの最寄駅へ。天気予報は曇り一時雨でしたが、朝の時点では秋晴れでした。風は北東。けどほとんど無風で東でも潜れるというコトなので、静かそうな富戸に行きます。久しぶりにIOPに行きたかったけど、ちょっとうねりがあるらしく、残念でした。

車で30分も走れば着く富戸は、さすが平日の空きっぷりです。この季節は嬉しい温泉丸もがらがら。平日の海に行くたびに「やっぱダイビングは平日だよなー」と思いますね。週末ばかり天気が悪い気がしますし。危なっかしい手つきの母と妹を横目で見つつ器材をセッティングして、海へ。初心者はガイドのSさんとTさんにお任せして、私とUは後ろの方からついて行きました。手間をかけさせない、くらいしかできるコトが無いもので……。人を助けられるようになるまでには、まだまだ修行が必要です。

海が近づくにつれて緊張しまくっていた妹がなかなか沈めなかったり沈んでも浮いちゃったりしてましたが、母はこないだに比べたら格段にリラックスしています。やっぱダイビングも慣れですね〜。透明度はこの季節にしては悪く、7〜10mくらいでしょうか。白く濁っていますが、最初はずっとソフトコーラルの見事な浅場で遊んだので、明るさはまあまあ。うねりもほとんどありません。

ところで何人かで潜る場合、見る順番ってのがあります。岩場に張り付いている生き物など、せいぜい2人ぐらいしか同時に見られないため、見終わったら場所を譲らねばなりません。これが、なかなか難しい。いつも一緒に潜っている仲間だと順番もある程度決まってくるのですが、知らない人と潜ると先に見たいのかどうか分からなかったり、なかなか譲ってくれなかったり、逆にどの程度待たせていいか分からなかったり、するのですね。初心者だと、どきたくても上手く動けなかったり、どこうとして砂を巻き上げてしまったり、生き物を驚かせて逃がしてしまったり、します。

ばりばりの初心者に場所を譲れと言っても無理な話なので、この日はSさんが指し示すものを見るのは諦めました。後ろの方でUと2人で適当〜に遊びます。だいぶ自分でも生き物を見つけられるようになっているので、たまにはこうゆうのも楽しいものです。私がショウジンガニや巨大ヤドカリ、シコクスズメダイ、クロヘリアメフラシなんかを見つけて遊んでいる間に、Uも全然違うトコロで何かを撮影しています。こゆときは、後から写真を見せ合うのが楽しいのですよね〜。ときどき悔しい思いもしますけど。

ほとんど10m以内の明るい浅場で1時間ほど遊び(目玉はソラスズメダイや小さなイワシの群でしょうか)、エキジット―――したところで、ナゼか1人で堤防の方に泳いでいってしまったSさんが叫んできました。「全員もう一度入って!」。え? 私ら4人とも上がって、フィンもマスクも取ってしまっているのですけど……。戸惑う私らの様子を見て、初心者に無茶な注文を出してしまったと思ったらしいSさん、「いいや、2本目に見に行こう」と上がってきました。何がいたのでしょう? つか、2本目にもいるの?

冷えた体を貸切温泉丸で温め、のんびりめの昼食休憩を挟んでの2本目は、もうちょい深めの砂地へ行きました。雲が出てきたせいもあって、ちょっと暗く感じます。砂地のお馴染みのハゼたち(キレイどころはハナハゼ)やテンス類を見つつ進んで行きますが、あれ? あれあれ? やがて生き物がちーっともいなくなってしまいました。ちょっと寂しい。しかし唯一見える生き物の、ホンソメワケベラの幼魚がずーっとくっついてきて、私たち6人に順繰りにまとわりついていました。こいつも寂しいのかな? それともひょっとしてクリーニングがしたいの?と私の近くに来たときに手を差し伸べてみましたが、残念ながら無視されてしまいました。

そろそろ砂地が切れるかなーという辺りで、やっとトビエイ様が姿を見せてくれました。砂の上でじーっとしているのをいいことに、周りを囲んで写真を撮っていると、トビエイと私の間に何やらが飛び込んできました。ムレハタタテダイ! 安良里のときと同じような幼魚の群です。あの時のバッテリー切れの無念を晴らすべくカメラを向けましたが、残念、海の青さがありません。くーっ。おまけにプレデターみたいなトビエイの顔をアップで取ろうと思いっきりズームにしていたもんでピントが合わない!……つまり、またもやせっかくのシャッターチャンスを逃してしまったのでした。

トビエイ

う〜んちょっと遠いな〜。でも近づいたら逃げちゃいそう……。

トビエイのアップ

よっしゃ、ズームだ!(←でもピント合ってません)

ムレハタタテダイ

とかやってたら、いきなりカメラの前に飛び込んできた、
写りたがりのムレハタタテダイ(←ピント合わないっつーの)

最後の最後に大逆転があって満足して上がろうとしたところ―――そうだ、1本目にSさんが見せたがっていたのがありました。今回は全員で水面を移動し堤防の近くに行きます。「ナンヨウツバメウオの幼魚がいる」そうなのですよ。行っちゃう心配なんかしなくていいくらい、波任せな風情の群がいました。しかしこれ、撮るのが難しい〜。ほとんど水面なので波に翻弄されるし、フラッシュをたかないと水面の青がキレイに見えるけれどもブレるし、フラッシュたくと暗くなってマリンスノーが写りこむし……。何枚も撮ったけど何とか見れるのは最後の1枚だけでした。

ナンヨウツバメウオ1

おっ、いたいた! 分かる?

トビエイのアップ

う〜む、水面の感じが面白いんだけど、
フラッシュ禁止にするとボケちゃうなあ…。

ムレハタタテダイ

最後の1枚。ちょっとマリンスノーが写りこんでるけど、
水面の鏡像がキレイに入ってて、まぁ満足です。

初めてのナンヨウツバメウオに喜々としながら器材を片付け、温泉丸で軽く温まってショップに戻り、この日デジカメデビューした妹と、私・Uの写真を見ながら、の〜んびりログ付け。久しぶりの東伊豆はやっぱりゆったりできてイイです。17時半には全部終わりますもん。その後は早めの夕食を食べて帰宅。今年2回のノルマを果たした母は「もう次行きたい〜」、久々の妹は「やっぱ潜らなきゃダメだ…」と言ってました。私を見習うとよろしいわ。おほほ。

今回のログはコチラ(184本目)とコチラ(185本目)。写真たっぷり。

2006.10.15(Sun)

さて芝居を楽しんだ後はもちろん食事。鶏メインのお店で美味しい料理を食べつつ、ひとしきり芝居の感想を話してから、私の占いの話へ。さんざ話して思ったのですが、私の友人らこそ占い師になった方がいいのかも知れません。あるいはカウンセラーか。「一生働きますねって言われた」と話すと「そりゃそうでしょ〜To-koが暇もてあましてカルチャースクールに通うとか想像できない!」です。意外に家庭的かも知んないじゃん、と抵抗しても「家庭的なのと家庭に入って満足するのとは違うでしょ」とバッサリ。

あと「ちょっとやそっとじゃビクともしない」タイプだって話で「そういえば前に同じようなコト言ってたよね?」と聞 いたら、ちゃんと根拠を教えてくれました。「もしね、明日食べるものがない、お金もない、そんな状況になったとして、To-koだったら『あっ確かあの山に食べられるキノコが生えていたはず!』とか言ってキノコ採りに行きそうなんだよね」。だ、そうです。え〜っそれは野生児だって話ですか?

「てゆうかね、そういう状況になって、とりあえずその場をしのぐために消費者金融に行って返すあてのない金を借りたり、しなさそうなんだよね。その場を誤魔化す方法じゃなくて、その状況で生きる方法を考えそう」。―――うわ〜なんだか嬉しい評じゃないですか! 実際その状況でキノコを採りに行くかどうかはともかく! どの辺に自負心くすぐられてるんだか自分でもサッパリわからないのはともかく!

見知らぬ人(占い師)に自分語りをしまくり、友達に甘やかしてもらって気が済んだ。なるようにしか、ならん。私が一人でうじうじ考えていたってしょうがない。私は私のやりたいように、やる。それで下手な目が出たら、またそのとき考えればイイや。―――最初っから分かっていたコトだけど、納得するまでには時間と手間がかかるのよねー。やれやれ。

2006.10.12(Thu)

占いの後は銀座に来た真の目的、博品館で上演されている『Zi-PANG!!』を観に行きました。ダイナマイトしゃかりきサーカスというグループが劇団ファントマの中心役者4人をゲストに迎えて贈る、アカペラミュージカルです。ミュージカルそのものが久しぶりなので、いきなり越路吹雪の愛の賛歌のメロディで「携帯〜をオフにして〜♪」と上演中の注意が始まったときには、ちょっと引いてしまいました。客を乗せるのって難しい。こっちの心の準備ができてないうちにいきなりハイテンションで来られても困るんですよ。

そんなワケでちょっと引き気味で始まった舞台……が、面白かったです。一度ノってしまえば、声の織りなすハーモニーというのはやはり素晴らしい! 物語は各種日本昔話を寄せ集めてアレンジした単純な核に、ファントマらしいギャグを散りばめたもので、でもファントマでダレてしまう妙に凝ったシーンはほとんどなく、気楽に楽しめました。役者の魅力で言えばファントマの4人が光り、しゃかりきサーカスのメンバーはその分歌が迫力で、お互いのいい部分が上手〜く組み合わさっていた気がします。

しかしあの歌唱力のある面子に混じってなお見劣り、いや聞き劣りしないファントマの3人(伊藤えん魔さん・美津乃あわさん・浅野彰一さん)の声は凄い。本当にいい声をしています。美津乃さんと浅野さんは途中でソロがあったのにえん魔さんはないのか〜と思っていたら、最後の最後でいきなりの北島三郎。ヤラれました。皆で歌っているときでも美津乃さんの声は独特だからか、きちんと聞き取れますもんね。ああ好きだ〜美津乃さん。浅野さんは、いつも思うコトだけど、カッコつけてるときよりバカやってるときの方が生き生きしています。盛井さんは役者としての参加でした。

この舞台、音関係は全っ部、アカペラ。BGMも効果音も全部アカペラなのです。それで全然違和感がないのが凄かった〜。いやその場で口から出した方が役者に合わせやすいのかも知れませんが、でも臨機応変に音が出るってコトだものね。凄いです。凄い凄いとバカみたいだけど、これしか言えない。終盤大虐殺があるのですが、死んだ人が皆舞台に背を向けて倒れていて(ああ死にながら歌い続けなきゃならないなんて)と思ってしまったのは、ちょっと可笑しかったけど。ご苦労さまでした。

それにしてもダイナマイトしゃかりきサーカスのゆうきさん……ファントマの舞台で端役やってたの観た気がするんだけど……気のせい? てっきりファントマのメンバーで(芝居では端役なのに、この歌唱力で大抜擢されたのか!)と観てる最中ずーっと思い込んでいたのに、どうも違うらしいのですよね。でもあの控えめな演技とぽってりした唇には絶対見覚えがあるんだけど。うーん?

2006.10.9(Mon)

占いオタクの友人の話を楽しんではいても、「行こうよ」と誘われたら「只ならイイけど占いに何千円も払うのは…」と断る私が、どうしたワケだか不意に「占いに行きたい!」気分になってしまって銀座の占い師のところへ行ってきた(母ではない)。8月末の脱力電話からほぼ1ヶ月、もやもやしているのにもう飽きてしまったのだ。最初は手相だけでお手軽に済ませるつもりだったが、だんだんいろいろ聞きたくなって算命学とかいうのでも占ってもらい、結局けっこうなお支払いをするコトに―――。が、後悔はしていない。

うわー私弱ってるなあ、と思ったのは、両手を取られて「あなたは本当に優しい人ねえ」と言われたとき。言われた途端に涙がぶわっと吹き上げそうになって、自分でビックリした。天気のいい休日に密室で占い師に手を握られ涙する三十女! およよ〜(←いくつだお前←前文に書いてあるだろ)。その後も話しながら何度か涙が出そうになって必死で堪えた。どうしたんだ私。つか、占いに来ている時点でもうおかしい。

でもね。そんな状態でも「はあ〜占い師ってのは口商売なんだなあ〜」とかもどっかで冷静に感心してましたよ。「あなたはこうでしょう?」と言われて「いやどっちかというとこうで……」と話すと、次にその話題が出たときには微妙〜にニュアンスが変わっていたりするの。前言ったコトと方向性は同じでも、広義に捉えれば私が話した内容を含まなくもないって感じで「言われてみれば私はそうかも」と思わされる話に変わってたりするのね。さすがだ。

しかし私が否定しようと変わらなかったコトもある。「あなたの精神力は大変強い」。「あなたは苦労をした方がいい。苦労しても乗り切れるし、その中で成長するタイプだから」。あんまり苦労、したくないんですけど。そう言っても「あはは、そうよね。でも大丈夫。ちょっとやそっとじゃビクともしない人だから」といなされる。「あなたは頭で考えすぎちゃうコトがあるんだけど、最後は『ま、いっか』になっちゃうでしょ?」ってのは、図星だと思った。合ってます、と言ったら「そうでしょ? ま、いっか〜の星を持ってるのよ」だって。その星を持ってない人は大変なんだそうだ。そら、そだろうな。

他にもいろいろ言われたんだけど、最後に彼女はこう言った。「ま、なんだかんだ言って、あなたは今まで思ったとおりに生きてきた筈だし、これからもそうするでしょう」。―――そうかも、しれない。これからもそうできるなら本望。

な、気がする。

2006.10.5(Thu)

ダイビングにハマった途端に街にあふれる「ダビング」の文字にさえぴくんと反応してしまうかのように、自転車を買おうと決めた途端に人が乗ってる自転車のメーカーを確認せずにはいられなくなってしまうかのように、今は何を見ても本を読んでも“自分の意思を明確にしない人”に過敏になっている。ああこの登場人物も、あの登場人物もそうだなあ。そしてその登場人物をもどかしく思う人に感情移入している。虚しい。

幸不幸は自分では選べない。家が裕福ではなかったり、顔が不自由だったり、病弱だったり、テストの点を取るのが上手くなかったり、勤務先がいきなり倒産したり、姑が意地悪だったり、天変地異に何度も遭遇してしまったり、UFOに攫われて改造されてしまったり、悪の組織と戦わなくてならなかったり、するだろう。不幸の連鎖としか思えない状況に陥るかも、しれない。―――でも、少なくとも今の日本において、不幸のほとんどは「何がおこったか」ではなくて「どう対応するか」が、問題なんじゃないだろうか。

川原泉さんの『ドングリにもほどがある』の実咲さんは、「生まれつき運がいいんじゃなくて、苦境にも気付かないタイプの、精神的軽業師」と評されていた。私はわりかし、このタイプに近い。不幸に気付かないというより、不幸を引きずらない。昔の恨みは記憶に残らないし(思い出そうと思えば思い出せるが)、楽しい記憶は鮮明に残っている。そして、イヤな事には近づかない。それと丸っきり逆をする人は………何が、楽しいんだろう?

ある人の日記を読んでいて、「傷つけられた」という言葉を躊躇わずに使えちゃう人とは、相容れないかも、と思った。私は「傷つけられた」とはそう簡単に言えない。人と衝突して「……傷ついちゃったな……」と思うコトはあっても。そう、「傷ついた」なら、人が言っても別に気にならない。よしよし、としてあげられる。

よしながふみさんの『フラワー・オブ・ライフ』に白血病だった男のコが出てくるのだけど、彼が同級生に自分が病気だったコトを告白したのに対して、担任の先生はこう言う。「あんたが自己紹介で自分が白血病だって言った時から、あんたは人間関係においてそのヘビーな過去の分、みんなより強者の立場に立ったのよ。あんたにそのつもりが無くても、それはそうなったのよ。………自分の言った事で相手が多少気を遣うだろうな、くらいの想像もできなかったとしたら、あんたは馬鹿で子供で無神経だわ」

ちょっと違うけれども、「傷つけられた」という言葉も、それと同じ押しつけを持っている。「傷つけられた」と発言した時点で、その人は一方的な「被害者」だ。―――自分のした選択は、どこに行ってしまっているんだろう? プレッシャーがあったにしろ、状況に追い詰められたにしろ、その道を選んだのは自分じゃないんだろうか。話を聞いて「ああそりゃ他に道はなかった」と思えるコトは、本当に稀だ。ああもできた、こうもできた。でも、やらなかった。

結果を知っているからの、後知恵だろうか? でもそうなら、結果を知っている本人こそが、後知恵を働かせられるんじゃないだろうか? ああもできた、こうもできた。でも、やらなかったのだ、と。自分が選んで、こうなってしまったのだ、と。

騙される方が、苛められる方が、傷つけられる方が悪い、という言いぐさは大嫌いだ。その人の立場になかった他人が言うべき台詞ではない。けど、本人は考えるべきなんじゃないんだろうか。私は一方的な被害者なのか? どこかで間違わなかったのか? 他の方法はなかったのか? 相手は何を考えていたんだろうか? 自分は、相手を、傷つけてはいなかっただろうか?

脈絡がない? でも全部繋がっている。モヤモヤと渦巻いて渦巻いて、きっと何かを探してる。

2006.10.3(Tue)

「お客様、失礼ですが」といきなり背後から声をかけられた。私の手にした商品を一瞥し、彼女はこう続ける。「―――サイズが、違いませんか?」

「いや違いません違いません私のなんかほんとささやかなものですから」とか「いくらなんでもこれは嘘だと思うんですけど」とかいう抗弁空しく、買わされてしまいましたいつもより2サイズも大きいブラジャー。確かに脇のラインはこの方がすっきりするけど、脱いでビックリ玉手箱みたいなのはあんま好きじゃないのにー。いや玉手箱ならいいけど空き箱でガッカリはイヤだ! ああ、でもあの羞恥プレイには耐えられなかった……!

友よ、心あらばいつもと違う体型も、黙ってスルーしてください。

2006.10.1(Sun)

悩んでいる、という程ではないんだけど、ニンゲンカンケイでモヤモヤ。長い付き合いで友人に対して期待することが大きくなってきてしまったのか、それとも友人の生活が変わってしまって私を気にかける余裕がなくなってきてしまったのか。どうも後者の気がするんだけど、それは私が考える故の私寄りの、私にだけ都合のいい見方なのか。寂しいと感じるのはおかしいんだろうか。なーんてぐるぐる考えている。

楽しい時間を過ごしたい。愚痴や深刻な話があってもいい。話したコトで多少なりともマシな気分になれるのなら。現実にはムリだと分かっていても、バカな解決策を次々ぶち上げて笑いあえるといい。どんな展開になろうと、私が会話の相手をしている意味があるのなら。私の反応にかかわりなく、たがひたすらに流れこぼれるネガティブな言葉を聞くコトだけを求められるのは、苦しい。自分がスポンジになった気分になる。ドス黒い言葉を吸って吸って吸って、腐ってしまいそうだ。

見当違いの気遣いをされても、困る。私が怒るのではないかと我慢を重ねて溜め込んで、爆発なんかされたくない。一度や二度の深刻なケンカでこの関係が壊れてしまうと思っているのなら、それはとても、とても悲しい。そんなに信用ないのか?

「修羅場になっても大丈夫だよ。私たちのコトなんだから、絶対解決できる」。共通の友人の言葉はとても嬉しいし、そう言ってくれる人がいるのは、シアワセだ。でも、自分が何をしたいのかを口にしてくれない人を、ちゃんと修羅場に持っていけるのだろうか。

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