■ズボラな手入れと栄養を吸い尽くされた土にもめげず、1ヶ月以上前に蒔いたパセリの芽がやっと出てきてくれました。お茶のおまけについてた種だったので「悪い種なんじゃないか」と疑っていただけに、かなり嬉しい。がんばって大きくなれよ。
■ちょっと疲れていて「一山超えたら自分にご褒美だ…何がいいかな…やっぱマッサージかな…」と考えていたら、3万円分のエステ券をもらい、それに5,000円だけプラスして、フェイシャル(スペシャル長々贅沢コース)とボディ(オイルマッサージ)の、あわせて35,000円分の施術を受けられるコトになりました。エステは女のソープ。今から楽しみです。
■そろそろ買い替えを考えないといけないんだけど金がない、とボヤき続けていたら、新パソが転がり込んできました。メモリとドライブだけ自腹。ただし保障は一切無し。今までのパソはOSが98だっつー以外に不満はないし、よく働いてくれていたんだけど、さすがに使えないサービスとかが出てきたので、XPの入った新パソ相手に久々に取っ組み合いです。
「なんで前のにはATOK入ってるんだ?……入れたんだっけ。ソフトソフト(と探す)」「なんで前のにはDドライブがあるの?……HDD増設したんだっけ。偉かったなー、オレ(と自画自賛)」てな感じで、総じて昔のほうが一生懸命いろいろやっていたような。―――暇だったんですかね? まぁ何とかネットに接続してソフト入れて、だいたい使えるようにはしたんですが、なんせ保障がないので、使うたびにちょっとドキドキです。
■親に電話して「うちの親子関係って冷たくない? 何で用事が無いと音信不通になるのさ。『いや…別に用事はないんだけどな……元気か…?』みたいな不意の電話はないワケ?」と責める。自分の年齢は完璧無視です。だって最近、妙に寂しかったんだもーん。体調が悪いせいかしら?
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最近、イベントのあった日の日記しか書いてなかったので、ほかの日々を箇条書き。こんな具合に、生きてます。
25日の金曜日は、友達を誘って代官山に『Jazz'enka』を聴きに行ってきた。こばやしけいこさんが演歌歌手の田才靖子さんと行っているライブで、今回が5回目。前々から行きたいな〜とは思っていたのだけれど、いっつも日が合わず(次は行こう、次は)とだらだら延ばしていたら、5回で一区切りだというので焦って席を取ったのだ。「お願いつき合って」とたった2日前に泣きついたにも関わらず、来てくれた美濃ちゃんには感謝である。
フランス料理を食べながら聴くライブはすごく楽しかったし、面白かった。こばやしけいこさんの歌は前にも聴いたコトがあって好きなのだけれど、初めてみる田才靖子さんは可愛らしい人で、演歌もいいなあ〜(Jazzとコラボしてるんだけど)と聞き惚れてしまう。こばやしさんが日本語の歌を、田才さんが英語の歌(マリリン・モンローの『I wanna be loved by you』。これまたすんごく可愛らしかった)を歌うのも楽しかった。
ただ、ただ、ただね! もっと聴きたかったよ〜! こうゆうのに行き慣れてないので、2部構成と聞いて勝手に「1部と2部は同じものをやるんだろう。途中に客の入れ替えがあるのかも」と思い込んでしまって、まぁどっちにしろ1部の始まる時間には間に合わなかったのだけど、2部直前の時間を予約したら、そんな時間に行ったのは私たちだけ。あとの人たちは皆、たぶん1部の最初からずっとライブを楽しんでいたのでした。えーん。
再開してくれたら、また是非聴きにゆきたいです。
ばたばたばたっと、予定が決まっていく。忙しいときに限って予定を詰め込みたくなるのは何でなんだろう。こういう状況になるたびに「生き急ぐ」という言葉や「死にかけると性欲が高まる」という話を思い出す。思い出すが、でも死にかけてはいないので、高まっているのは購買欲だ。山用のザックと靴と、キレイな色の上着代わりに羽織れるシャツが欲しいよー。
「まぁ…なんだかんだ言って、あなたは今まで好きなように生きてきたし、これからも好きなように生きていくでしょう」という占い師の言葉が、かなりよすがになっている。
19日の土曜日は、久々に都合の合ったUと2人で伊豆へ潜りに行ってきた。最寄駅に着くとガイドのTさんが「お久しぶりです〜」と迎えてくれる―――が、あれ? 私、久しぶりだったっけ? 「To-koさんは1ヵ月空くと“久しぶり”って感じですよ〜」。なるほど。実は私もそう思ってます。
この日の予報は曇一時雨。しかし伊豆に着いたときには薄日が差し始めていた。「このまま何とか保ってくれ〜」と願いながらショップで荷造りをしていると、いきなり激しい雨が降り始めてしまった。なのに日差しはさっきより強くなっている。南国のスコールみたいだが海は伊豆なのよねえ。これで“潜ったらサイパン”なら雨に文句は言わないのだが、ここ最近のショップのログでは透明度3〜5mで、南国の海とは程遠い。「私は3m覚悟してるよ(U)」「えーっ、せめて5mは!(To-ko)」
行き先は、前回と同じ川奈にした。地味だが、湾だからあまり海況の良くない日でも潜れるし、雨が降っても屋根の下で休憩できるのが魅力なのだ。雨が弱くなった瞬間を見計らって車に乗り込み、川奈に着いたときには、あら、気持ちよ〜く晴れ上がってくれていた。同じようなコトを考える人が多かったのか、ショップオーナーのSさんに言わせると「G.W.以上に人がいる」。
着替えのために更衣室へ行くと、かなり年配の女性3人が、ドライを広げて「あらこれチャックがきついわ〜」とやっている。……お願い、晴れているんだから、そうゆうコトは外でやってくれ。狭い更衣室を占領されちゃたまらないっつーの。隙間に割り込みこっそり着替え、外でドライに足を突っ込む。……暑い。陸上で蒸される季節になってきたのが嬉しいようなツライような。いっそ早くウェットの季節になってくれないかしら。
器材をセッティングして海に入ると、あれ? あれあれあれ? 透明度がいいじゃないですかー! しかも水が青い。浮遊物があるのでかえって差し込む光の線がはっきりと見える。うひー、いいじゃんー! こうなると俄然楽しくなってしまう。海況が悪い、と聞いていたのに、川奈の湾内はとっても静か(ただし沖合いは荒れていたそうな)。浮かんでいるだけで楽しい。
なのに……。最初にヤマドリを見て、次にタツノイトコを撮ろうとしたとき、カメラに「バッテリー切れ」の表示が……。負けた。まだ大丈夫かなーと思って充電してこなかったのだ。しかもこんなときに限って、見たことのない生き物が見られるのはナゼ? 次にSさんが見せてくれたのはサギフエ。今まで一度も逢ったコトがなくて、一度逢いたいと思っていたのに。-200mから上がってきてくれたのに、記念写真も撮れないなんて!
その後、アオリイカの産卵床に行く。前日には来ていなかったそうだが、わりと大きなのが2杯、ふわりふわりと産卵床に近づいたり離れたりしていた。今年初のアオリイカ産卵シーンなのでしばらくじーっと見ていたら、Tさんが今度はミズガイを教えてくれた。これまた初めての遭遇だったが、ミズガイの見所のびらびら外套膜があまり出ていなかったので、これはまぁ諦めがつく(しかしサギフエは……サギフエーーー!)。その後、マルアジの群れに見惚れたりしながら戻り、1本目は終了。
お昼は駐車場でお弁当を広げた。これだけいい陽気だとコンビニ弁当でもピクニック気分で十分楽しめるのに、食後にTさんが、石垣から来たお客さんのお土産のパイナップルを切ってくれた。これがもう甘くて柔らかくて絶品! 食後もだらだら喋っていたら、あまりに気持ちよくて眠たくて眠たくてたまらなくなってしまった。海に! 海に行かねば!
2本目はちょっと透明度が悪くなって水も緑になっている中、見つかるかどうか怪しいケロ(旧名:イザリウオ)を探しに行った。Sさんの後について泳いでいたら、いきなりSさんが振り返り「着底しろ」と合図を送ってくる。何?と思って前方に目を凝らすと―――おおっ! 今まで見た中で最大級のアオリイカが! さっきとは違う産卵床に、さっきよりも大きいのが2……4……6……。うわあ〜優雅だなあ〜と見とれつつも、頭のどこかで(刺身にしたら何人前?)と考えてしまう業の深さよ。
たっぷり堪能した後、ケロを探しに行く。が、探しても探しても見つからない。相当小さいヤツだという話だったので自力ではたぶん発見できないだろう、と、捜索はSさんTさんにお任せし、私は砂地のお約束のハゼ類を観察して遊んでいた。かなり長い間探してくれたが、ケロは結局見つからず、代わりに(?)赤いダンゴを2匹見せてもらう。戻り道で他に見たのはベニツケギンポ。
50分を超えるダイブ2本の後は、着替えてショップに戻りログ付け。今日の観察の成果で、「サビハゼって子供のときは中層を泳いでいるんですか?」と聞いたら、Sさんがやけに嬉しそうにぱあっと笑って、「よく気付いたね!」と褒めてくれた。えへ。砂地に着底している大人なサビハゼは見飽きるくらい見ているが、それと同じ形でミニサイズなのが固まって中層を泳いでいるのには、初めて気付いた。えへえへ。自分で何か見つけるのは嬉しいなあ。
ショップに戻ったのはかなり早い時間だったのだが、お喋りをしてるうちにおなかが空いてきたので、馴染みの定食屋で食事をしてから帰宅。とっても気持ちのいい1日だった。1人で伊豆へ通うのにも慣れちゃったけど、やっぱ連れがいると楽しいや。
水曜日は『スパイダーマン3』を見に行ってきた。映画行くたびに思うんだが、「初日観客動員数○人!」とかいうあおり文句。あれはホントなんだろうか。私が見るのはメジャーなのが多いし、今回は公開からまだそれほど日にちも経っておらず、しかもレディースディなのに、席はがらがら。快適は快適だけど、盛り上がりには欠けるよね。
さて中身はと言えば―――今までの2作とは違う意味で、面白かったです。市民の脅威となる悪と戦うヒーローというよりは、身内の喧嘩騒ぎで市民に迷惑をかけるヒーローの物語で、親友と争うのにもっと苦悩するのかと思っていたゴブリン・ジュニアのハリー・オズボーンも迷いなく悪の道を突っ走っている。道路越しのハリーのいやらしい顔はいいですなあ。なのに! なのに! 彼が一番の貧乏くじだと思うのは私だけ?
いいと言えば、調子に乗ったピーター・パーカーが全然カッコよくないのがいいです。所詮ピーター・パーカーはピーター・パーカーってトコかな。だからジャズ・バーで彼が喝采を浴びるのは、納得できない。道行く女の子たちの表情が正しいです。あんなにダサいんだから。ああ、あと恋敵の彼女が嫌な女じゃないのも、いい。あと“全てを把握している執事”もツボです。口を開くのが遅すぎる(そしてハリーは簡単に納得しすぎる)けど。
映画を1つ見に行くと、予告編で次々見たくなります。まず『パイレーツ・オブ・カリビアン』は見なくちゃ。2のときに1の伏線をキレイサッパリ忘れていたので、今回は復習をしてから……と思っていたんだけど、レンタルが全部貸出中。同じコト考えてる人が多いんでしょう。あと『極大射程』(→読了時感想)も見たいなあ。ボブ・リー・スワガーが私の思い描いていたより全然若造なのがアレですが、「ハロー、おまわりさん」の実写が見たい!
5月の10日は久っしぶりに舞台を観に行ってきた。招待券を当てた友達が誘ってくれた、The CONVOY SHOW Vol.26『ATOM'06』。ずーっと前、何年も前に主催の今村ねずみさんのインタビューをTVで見たコトがあって、そのときから興味を持っていたグループだったので、いそいそと出かけてきた。
まずは、誘ってくれた友達には感謝、である。こんな機会でもなかったら、見たいな〜と思いつつもわざわざチケットを取ろうとはしなかっただろう(だって高いんだもの)。そして、CONVOY SHOWのファンの皆さまには、ごめんなさい。特にCONVOY SHOWに対するネガティブな感想は聞きたくないという方が万が一ここを読まれていましたら、続きは読まないほうが精神衛生上良いかと思われます。
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―――いいですか? さて。私たちのもらった席は2階席だった。招待券なんだから文句を言うつもりはない。顔の表情も、ある程度は肉眼で読み取れる位置だった。開演のブザーがなり、客席が暗くなり、ざわめきが消える。その瞬間に鳴り響く大音響。幕が開き、照明が舞台を照らし、男性7名によるオープニングダンスが始まる。何もしてないのに体温がかーっとあがる(更年期障害じゃないっすよ)。うおおおおおぉー私やっぱり舞台が好きだーーー!
……と、これがこの日のハイライトでございました。いやね、オープニングダンスを見ているときも選曲が?だな、とか、振付があんまり好みじゃないなー、とか、惜しい、背中が硬い人が多い!(←男性ダンサーは背中で魅せないと!)、とか、は思ってはいた。思ってはいたんだ。だけど、そのままなら良かった。楽しめた。
が、その後始まった芝居が……! 滑舌が悪くて聞き取るのに苦労するし、哲学っぽいコト言ってるけど結局意味が分からないトコロとか「ここは笑う場所なんだろうなー」と思いながらも笑えないトコロとかが翻訳劇っぽいし、演出が古いっつーか(懐かしのギャグをやったからではなくて)ベタっつーかだし(例えば母の詩の朗読でバックに流れる曲が♪母さんが〜夜なべ〜をして〜♪だったとか)。合間合間に入るダンスもやっぱり振付が趣味じゃないの!
分かっている、分かっているんだ。たぶん私の言っているコトは的外れなんだ。私が言っているのは、温泉に入りに行ったくせに「水が温かいじゃん!」と言ってるようなもんなんだろう。グリーンサラダを注文しておいて「彩りがない!」と言っているようなもんなんだろう。海に入っておきながら「しょっぱいよ!」と言っているようなもんなんだろう。CONVOYの魅力は、1つの舞台で芝居も歌もダンスも楽器も詩もタップも和太鼓も全部ちょっとずつ楽しめるトコロなんだろう。
でも私は、舞台の世界に浸りたい。芝居の合間にダンスが入るのは大歓迎だけど、それは芝居と乖離してちゃいけない。雰囲気を高まら盛り上がらせてくれなきゃダメだ。歌の入るミュージカルなら尚更だ。効果的に入る音楽と歌声が、どんなに感情(……つか、もっと本能的な“何か”だよね)に響くか、私はよく知っている。ダンサーの肉体がどんなにしなやかで美しいか、その熱気を感じてどれだけ興奮するコトか。生の演奏を聴くのも好きだし、詩の朗読(これにはあまり馴染みがないけど)ももっとじっくり聞きたい。タップ踏みながら詩を詠まれてもねぇ。いろんなものをちょっとずつ、というのは食事のときだけでイイ。しかもそのワリに、全部がちょうどイイよりちょっとずつ、長すぎる。
あー……でもここまで熱を入れて書いておいておきながらなんだけど、1階席で見たのならもう少し楽しめたかも。1階席と2階席では明らかに熱気が違ったから。言っても詮ないコトだけど、もっと無名なうちに見ておきたかったなー。
「つづく」と言っておきながら1週間も放置とはこれ如何に……って、単にGWでゆるんだネジが戻らなかっただけなんだけど。立ち直るまでに1週間もかかってしまった。シアワセって怖いねー(←まだ投げやり)。
*****
≪さて、つづき≫
後は本当に、なんっにもしないで過ごした。伊東で車を返し、食材と酒を更に買い込んで宿泊所へ。ここに泊まるときのお約束、海の幸を楽しみ、酒を楽しむ。温泉に入るとほぼ満月の明るい月が窓の外に浮かんでいる。昼間は暖かかったが夜は東京より断然冷える。「夜は長いよ〜」と言っていたUだったが、1週間ほとんど寝ていないとかで、早々にダウン。私とYも朝が早かったし、Kはとにかく疲れているとかで、布団の誘惑に素直に従った。
次の日の5日は何の予定もなかったので寝倒すつもりだったのだけど、最近あまり長い睡眠を取っていない悲しさで、7時にはすっきり目覚めてしまった。皆が起きるまで、Kが持ち込んだ『鉄子の旅』(面白かった!)を読みながらごろごろ。“何もしない”って家でもできるんだけど、いつもとは違う場所で、友人たちと一緒にいるだけで、なんでこんなに違うものになるんだろ。10時くらいまでには他の3人も起きてきたので、ゆっくり朝食兼昼食。
午後は思い思いに過ごす。マンガを読んでる人あり、ゲームをしてる人あり、また寝に入ってしまった人あり、昼間っから飲みに入る人あり(←オレ)。私はゲームをやりつつ、本っ当に久しぶりのお菓子作りをした。オーブンが無いので苺のヨーグルトムースを。難しい菓子ではないから、まぁまぁだったかな。もう少し柔らかく仕上げても良かったかも。外の天気は上々だったが、いつもなら「こんな天気にもったいない!」と言い出すYも、まったりしている。相当ぐったりだったみたいだなー。
夜は、札幌以来スープカレーにハマっているというUが、野菜ゴロゴロのスープカレーを作ってくれた。私はサイドディッシュの海草サラダを作っただけなので、たいそう楽。人の作ってくれる食事ってありがたいです。ホントに。次の日は仕事のUは夕食後に1人帰るハズだったが、この頃になると「朝帰ってもイイ」モードに突入していた。私らは長く一緒にいられた方が嬉しいけど、大丈夫なのかしら(←と思いつつ、朝帰りに諸手を挙げて賛成)。
夜も前夜と同じく適当に遊び、Uは6日の早朝に帰っていった。私らも彼女を送り出すために早起き……ってちょっと待て。いつもより睡眠時間短くないか? この日は全国的に大荒れな天気の予報だったので、昼過ぎくらいに宿泊所を引き上げた。予約よりタクシーが20分も遅れて怒っていたときも、おかげで乗った1本後の電車が混み混みで辛かったときも、熱海からの普通列車には座れてホッとしたときも、普通に眠たいだけだったのに、2人と別れて1人になった途端に気絶しそうな眠気が襲ってきて焦った。
それでも何とか家に辿りついたが、一晩眠った次の朝鏡を見てビックリ! 何だか最近疲れてるよな〜と思っていた顔の皮膚がぴっかぴかに蘇っていた。嬉しいけどどうして? 普段より肌の手入れしてなかったし、睡眠だっていつも以上に不足していたのに。温泉が効いたのかそれともストレスのない喰っちゃ寝生活が良かったのかパソコンを触らなかったのが良かったのか(その代わりゲームをしまくっていたけど)。まぁ何にせよ普段よりいい生活してたってコトだよね!
―――3日で元に戻っちゃいましたけど。そして崩れた生活リズムはなかなか戻りませんでしたけど。
今年のGWはまったりだった。もともと、盆と正月とGWには旅行に行かないコトに決めている。いつもよりも高い金を払っていつもよりも混んだ場所に行く気になれないからだ。しかしせっかくの休日なのだから「ここではないどこか」に行きたい……となると、行き先は実家か宿泊地のある山か海か。友人らとの日程調整の末、5月の4連休にいつもの伊豆に行くコトととなった。
GW前半の4月の3連休は、ほとんど家を出ずに過ごした。洗濯をして掃除をして溜まっていたあれやこれやを片付けて、それでもまだ多少はぼんやりする時間も残る。東京でもまだ「気持ちのいい陽気」と言える気温と湿度で、窓を開けていると風も入ってくる。これまた贅沢な時間の過ごし方かも知れん、と思う。
29日の夜だけは、上京してきた父母と食事に出かけた。渋谷で待ち合わせだったので原宿のICI石井スポーツを覗きに行き(そして買うつもりもなかったカリマーのタウンユースのバッグに散財をし)、渋谷のモンベルで父の登山靴を買い、イタリア料理を食す。美味し。父母が一緒に上京するのは珍しいし、妹もたまたま時間が取れたしで、久しぶりの一家揃っての外食だった。
間を2日空けての5月3日は気持ちよく晴れてくれた。お昼過ぎにYと落ち合って、伊豆へ。さすがにいつもより混んでいるが、鈍行なので座っていけた。2人分とは思えないくらいの食材を買い込み、宿泊地へと向かう。旅行の予定を立てる際、皆が口癖のように言っていたのが「ゆっくりする! 何もしない!」。それぞれ仕事やら私生活やらが立て込んでいて、お疲れモードだったのだ。
この日はゆ〜っくり食事を作り、温泉に浸り、ちょろっとゲームをし、早めに就寝。次の日、4日は休みだと言うのに早起きして(←ゆっくりライフはどうした)、伊東へと向かう。ここで1日遅れて参加のUとKを迎え、予約していたレンタカーで河津七滝へ出発した。伊豆へはほとんどダイビングで来るので、行ってみたい場所は実はまだまだあるのだ。
途中、短い渋滞が数箇所あったが、ちょうどお昼ごろに七滝到着。到着直前にぐるぐるぐるぐる回る場所があって、ハンドルを握っていた私(事故後初めての運転で緊張中)が「なんでカーブが終わらないの〜っ!」と悲鳴をあげたら、UとKが声を揃えて「だってループ橋だから」と冷静にツッコんでくれた。ぐるぐる回るのは立体駐車場だけで十分だよ!
昼食を食べた店の駐車場に車を入れるときも、かなりビビった。その前、コンビニの駐車場にバックで車を入れたときは怖くなかったのだが、頭から建物に向かって突っ込むという状況が事故の記憶を蘇らせたのか、建物に車を近づけるのが怖くて怖くて。Kによると「ピリピリしたオーラが出てた」らしい。しかし緊張していただけあって、ブレーキとアクセルを踏み間違えるコトなく、無事に停車できた(←それが当たり前だっつの)。
左:「清流の近くならやっぱお蕎麦!」と言っていたくせに、季節限定の三色うどんに惹かれてしまった。左から蓬、竹炭、桜。他に頼んだ野菜と野草の天ぷらも美味しかった。/右:花よりダンゴな私でも、腹が満たされれば花に目がいく。
昼食後は七滝巡りへ。人は多かったがうんざりするほどではなく、清流の近くはやはり涼しく、思っていたよりずっと楽しめた。が、最初なので七つの滝を全部回ったが、もう一度来るコトがあったら次は車道から入った初景滝から釜滝までの4つだけでイイや。この4つは途中の道も楽しめるし、滝そのものもキレイだったり迫力だったり面白い形だったり、それぞれ喜べる。かに滝や出合滝はいちいち車道に戻らなきゃいけないのがマイナスで、一番高さのある大滝は周囲の施設のせいで雰囲気まるでナシ!だった。
左:踊子もいたりする、散歩道。/右:清流に紅葉はよく
似合う。たとえ紅葉していなくったって。
滝4連発。左上:マイナスイオンたっぷりの初景滝。ガイドブックに写真がよく載っている踊子の像もあり。/右上:高さはないけど地形が面白いへび滝。/左下:深く青い水がとてもキレイだったえび滝。/右下:迫力ある釜滝。もうちょっと滝壺に近づきたかった〜!
歩き回って喉が渇いたので、茶屋に入って一休みする。ここの喫茶部は苺のメニューで有名だそうだが、私の頼んだみかんジュースもすごく美味しかった。国見みかんで作ってるって言ってたかな〜? 一息ついたところで、海辺に出て伊東に戻る。「早く着きすぎるようだったら途中で遊んで行こう」とのんきに考えていたが、途中にかなり長い渋滞があってとてもそんな余裕はなかった。昼食から運転を引き受けてくれていたUは貧乏くじだったかも。
≪つづく≫