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ぷらぷらす


■2020年、もう半分終わっちゃうの…?■

「原発あってもなくても」。外部リンクです。To-koも脱原発を強く希望します。
「あってもなくても」じゃなくて「あってはいけない」の意志表明です!

たま日記:新旧取り混ぜ更新中

2020.8.4(Tue)

PARCO劇場オープニング・シリーズの三谷幸喜3作品3連発公演の『大地(Social Distancing Version)』(7月30日13時の回)と『三谷幸喜のショーガール〜告白しちゃいなよ、you〜』(8月4日18時の回)に行ってきました。もともと『大地』は友人Yが抽選でチケットを取ってくれていたのですが、それがコロナで公演中止となり全席払い戻しになりました。その後日程を変更してチケットを再発売してくれたのはいいものの、元々当選していた人への優遇は一切なく、おまけに1人で申し込める席は1席だけという、ちょっと文句をつけたくなる発売方法。一度当選した人は日付変更で席獲得の選択肢を与えてほしい! 席の間を空けるのはいいけど、せめて1人で2席は申し込ませてほしい!

……と文句を言っても発売方法が変わるワケもなく。公演期間を3回に分けて3回抽選、1回の抽選で第3希望まで申し込めるというシステムだったので、Yと希望日を合わせてそれぞれ申し込みをしました。最初の抽選……2人して全て落選。2回目の抽選……2人して全て落選。座席間隔を空けての販売で席数も少なくなっているし、全然当たる気がしません。観劇に飢えていた私はYに「ショーガールなら取れそうなんだけど、行かない?」と誘ってみます。『ショーガール』はPARCOで繰り返し上演されてきた演目だそうで、Yは「あれは観たことあるんだよね…」と一瞬迷ったものの、でもやっぱり飢えていたらしく「まぁもう1回観てもいいか!」と同意してくれました。

『ショーガール』は1人で2席まで申し込めたので、さっそく席を取ります。そして『大地』の最後の抽選――。Yから「第1希望で当選した!」とメールが来ました。慌てて自分の結果を確認してみると、私も当選していました! ただし、第3希望で、です。「当たったのは嬉しいけど、違う日かぁ。複雑だね」と喜びきれない私に、Yは「2人とも当たったんだからイイじゃん。『ショーガール』のときに『大地』の感想も話そうよ」といたって前向き。そうね、物事のいい面を見なくちゃね。というワケでまずは『大地』を観に行きます。久しぶりの渋谷。人の多い街も久しぶりでちょっとビビります。いや通常よりは人出は少ないんですけどね。劇場の入り口で熱を測られ、消毒されて、間の空いた席に座ります。

と、ここまで楽しみにしていた『大地』なんですが―――正直、ちょっとガッカリでした。三谷幸喜の舞台ってひたすら楽しいものと後味の悪いものがあって、今回のは“後味の悪い三谷幸喜”でした。残念ながら彼が年を取るにつれて、後味の悪いものが増えてきている気がします。私はやっぱりハッピーエンドがいいなあ。途中が辛くても泣いてもいい。でも最後には希望の光が欲しいです。いろいろ大変だけど、でもやっぱ人間って捨てたもんじゃないよねって思いたい。特に今みたいな状況では救いが欲しい。途中に笑えるシーンはあったし役者も良かったのになあ。それにこの話は舞台を日本にしたほうが面白かったと思います。ただ、幕が下りて、役者の挨拶に拍手を送っているとき、なんか泣きそうになりました。劇場で芝居を観ているという、ただそれだけが嬉しくて。

そして、ある意味すべり止め扱いだった『ショーガール』が拾い物でした。第一部がミュージカル仕立てのちょっとしたお芝居。第二部が懐メロや定番ミュージカルソングも入ったショータイム。ストーリーなんか無いに等しかったけど、歌って踊ってというだけで心が弾みます。役者がたった2人なのに舞台上でもSocial Distanceを笑いに仕立てつつ保っていましたが、最後の最後に2人の間を隔てる仕切りを川平さんが破って2人で手を取り合って歌ってくれたのに、グッときました。観終わった後にPARCO屋上庭園のオープンスペースで、夜景を眺めながらYと軽く飲んで食べて喋って。芝居の感想を言い合うのも久しぶりで楽しかった。こうなったら3連発公演の最後の1つも観に行こうかな、と思います。

2020.6.27(Sat)

土曜日は梅雨の晴れ間が期待できそうなので、リハビリ第2弾で歩いてきました。今度は一応でも“登山”と言えるくらいのことはしたい。でも体力はまだ自信ないから3〜4時間くらいにしておきたいかな。移動がちょっと長くなるから電車は避けて車にしよう。……と思って候補に挙げたのが八ヶ岳の白駒池からにゅう〜中山を周回するコースと、三ツ峠山。行ったことののない三ツ峠山は、本来だったら修験道の歴史が感じられるという達磨石ルートを選びたいところですが、今回は最短で登れる三ツ峠登山口からの往復が無難かな。両方惹かれるプランなのでギリギリまで天気予報とにらめっこしながら迷います。前日昼の予報で甲府地方に1日快晴マークが並んでいたので、今回は三ツ峠山に決定〜!

さて当日。早起きしてまず見た空はどんより曇っていて、道中では小雨がパラついたりもしましたが、駐車場についたときには少し青空も望める天気に落ち着いていました。日の長いこの時期、しっかり明るいのがありがたい。駐車場がそんなに広くないとの前情報だったので心配してましたが、トイレ(水洗でキレイ)もあるメインスペースから少し下がった場所に車を止められ、軽く腹ごしらえをして身支度します。う〜ん久しぶりだ! ニヤつきながら歩き始めた道は、広くて半分舗装してある感じですごく歩きやすい。このコースは山荘の人が車を入れているらしく、舗装はすぐに無くなりましたが結局山頂近くの山荘まで車が通れる幅の道が続いていました。しかしこんなに段差の少ない道なのに、足は重い。情けないなあ。

三ツ峠山三ツ峠山

左:登り始めの道はこんな感じ/右:小窓のついた切り株

ベンチのある休憩ポイントを過ぎ稜線に近づくにつれ、道端の花が気になってきます。そう、この山を選んだポイントの一つは(今まで知らなかったけど)この時期花を楽しめそうというコトだったのです。ピークにはちょっと遅いかもだけど、山頂近くには珍しい花もあるらしい? 登山道からちょっと離れた、植生を保護するネットに囲まれた斜面はクサタチバナの花畑になっているようでした。予想していたよりも早く、登り始めて1時間ほどで山荘の看板が出てきて、そこからちょっと登れば稜線です。稜線を、まずは三ツ峠山を構成する三山のうちの一つ、木無山方面へ。

三ツ峠山三ツ峠山

左:ミヤマカラマツ(深山唐松)/右:クサタチバナ(草橘)

三ツ峠山三ツ峠山

左:稜線の木無山へ伸びる道。遊歩道みたい/右:アヤメ(菖蒲)

三ツ峠山

すぐに休憩スペースがあって、どーんと富士山。雲の多い天気ですが、キレイに見えてるじゃないですか! しかし外出自粛しているうちに、すっかり雪が消えてますね…

展望地を過ぎ登山道が分岐する箇所に木無山の看板がありました。その先のちょっと小高くなった草原地が山頂になるのかな? 柵に囲われて入れなそうだったので分岐の少し先まで行ってみましたが、やはり山頂に通じる道はないようです。残念。少し戻って脇道に入ると、ここが天狗岩かな? 切り立った岩場の上に出ます。展望はいいけど怖い。端っこには近づけません。古びた鎖が下がっているのも見えたので、クライミングポイントなのかな。

三ツ峠山三ツ峠山

左:木無山山頂らしき辺り/右:鎖のかかっていた岩場

三ツ峠山

天狗岩のうえで写真撮ってもらいました。浮かれてます♪

更に戻って今度は三ツ峠山荘へ。山頂には小屋がいくつかありましたが、営業をしているのはこの山荘だけのようでした。小屋のちょっと先には開けたポイントがあり、三ツ峠山で一番高い開運山が望めます。切り立った岩場が屏風岩で、三ツ峠山のシンボルだそう。クライマーが登っていたら迫力でしょうね。さてメインの開運山は後回しにして、まずはもう一山、御巣鷹山に行きましょう。休業中らしき四季楽園の小屋を過ぎ、巻き道のようなちょっと暗い道を行きます。なんか花は無いかな〜……と目線の高さくらいで探してましたが、なんか気配を感じたのでしょうか、ふと視線を落とすと―――ぎょっ!!!

三ツ峠山三ツ峠山

左:かろうじて残っていたサラサドウダン(更紗灯台)。地面に落ちてる花のほうが多い/右:三ツ峠山荘。人気はなかったけど扉は開いてます

三ツ峠山三ツ峠山

左:山荘から見える開運山山頂と屏風岩/右:これも終わりかけのサンショウバラ(山椒薔薇)

三ツ峠山三ツ峠山

蛇がいました。しかも……アオダイショウでもヤマカガシでもないよねこれ? 頭が三角な気もするし、もしかしてマムシ? 鎌首をもたげてこちらを警戒してるような気もする……。後で調べようとそーっと近づかずに写真だけ撮って、その場を離れます(実際、マムシのようです)。うかつに踏み込んでたりしたら、危なかったかも。その後しばらく木の根やロープがみんな蛇に見えて、心細かったです。ちょっと先で開運山へ向かう道と分かれると景色が開け、電波塔のある御巣鷹山まで一登り。山頂は電波塔の施設で占められていましたが、フェンスに沿ってぐるっと回ってみると一応山頂標識がありました。

三ツ峠山三ツ峠山

電波塔の建つ御巣鷹山

さて後は最後の一山、開運山へ……と思ったのですが、この間にがっつり檻で覆われた花がいくつもあります。本格的なカメラ持った人が多い気がするのは、このせいか? 御巣鷹山からちょっと下った脇道にある最初の檻を覗くと……おおお、アツモリソウが一輪ある! ちょっと色が薄い気がするのはピークを過ぎたからなのかしら? そのすぐ下の本道脇の檻には、アツモリソウが数輪! うん、やっぱり盛りは過ぎてしまっているようですが、逢えただけでも嬉しい。分岐に戻り今度は開運山への道を登っていくと、次の檻にいたのはカモメランだそうです。この花の名前は初めて聞いた気がします。出会った登山者に花の名前を教えてもらえるのが何だかえらく嬉しい。山頂手前の檻にはキバナアツモリソウもいました。

三ツ峠山三ツ峠山

絶滅寸前のアツモリソウ(熱盛草)。檻の外から撮っているので角度は選べないのです…

三ツ峠山三ツ峠山

左:カモメラン(鴎蘭)/右:こっちは白花かなあ?

三ツ峠山三ツ峠山

左:キバナアツモリソウ(黄花熱盛草)。これはいい角度で撮れました/右:三ツ峠山は電波施設に占領されてますなぁ

三ツ峠山

富士山はもちろん、南アルプスや八ヶ岳まで見える山頂

開運山の山頂もそんなに広くありませんが、数組が思い思いにくつろいでいます。雲が多めながら遠くの景色までよく見え、アルプスや八ヶ岳に至る峰々が堪能できました。ああ…やっぱり山は(も)いいなあ……。富士山の麓には雲が広がっていて、あれは河口湖から立ち昇る霧かしら? 予定ではここでお昼にするつもりだったけど、あれ? 計算間違えたかな。9時半にもなっていなくて、いくら何でも昼食には早すぎます。余分に持ってきたパンを齧りながら景色を楽しみ、でも日差しが強くなってきたので30分ほどで下山にかかります。この時間、登ってくる登山者と何組もすれ違いました。人気の山なんですね。

三ツ峠山三ツ峠山

左:山頂から山荘のある広場を見下ろす/右:ツルシロカネソウ(蔓白銀草)

三ツ峠山

最後にも一度、開運山からの富士山。ちょっと雲が出てきました

駐車場に戻ったのは10時半を過ぎた頃。うーむ、いくら何でも軽すぎたか。登り始め、あんなに重かった足も途中から気にならなくなってました。駐車場は車でいっぱいで路肩にまで車が並んでいます。早め行動は正解だったかも。こんなに早く下りてしまったので、いつもだったら天下茶屋に寄ったり温泉楽しんだりするんだけど、今回は我慢。途中休憩がてら道の駅に寄ってお土産買っただけで、のんびり家に帰りました。あ〜楽しかった。梅雨が明けたら、もうちょっと長めに歩きに行きたいな。

*****

■三ツ峠登山口駐車場(6:54)→木無山(8:05)→天狗岩(8:15)→三ツ峠山荘(8:30)→御巣鷹山1,775m(8:52)→開運山1,786m(9:15-9:45)→峠登山口駐車場(10:35)

上:ジオラインノースリーブ+mont-bell半袖シャツ。下:M.E.夏パンツ(膝上切り離し)+mammutタイツ。携行のみ:メッシュ手袋、夏用帽子、アームカバー、M.E.夏パンツ(切り離し部分)、M.E.速乾長T、TNFウィンドストッパー、サンダーパスジャケット、patagoniaレインパンツ。カメラ:Powershot S100

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