2010.12.27(Mon)

終わっちゃいましたね、全日本。もしいつかチケットを買って観にいくなら、ペアやアイスダンスなら国際大会を、シングルなら全日本をだな、と思いながらTVに貼りついてました。国際大会の枠に引っかからないような選手でも見応えあるし、国内大会だからか選手たちがのびのびと演技してくれているような気がします。今回のも例に漏れず、いい演技が続出でした。

男子では小塚崇彦が初優勝! 嬉しい! 本人のベストではなかったようですが、彼らしい品のある滑りだったと思います。織田信成の演技も、今回はじっくり楽しめました。やっぱ私は体の柔らかい、指先まできちんと伸びている選手の演技が好きなんだなあ。羽生結弦は、フリーになるとちょっと迫力不足になっちゃいますね。筋トレがんばれ!

本調子じゃない高橋大輔も面白かった。インタビューで「ショートのときは何をしているか自分でもわからなかったけど、フリーはちゃんとコントロールできた」みたいにを答えてましたけど、私はショートのステップのほうが好きでした。本人もそう言っているように、わけのわからない迫力があって。男子で残念だったのは、誰も4回転を成功させられなかったコトくらいでした。

女子はよりいっそう、見応えあったなあ〜♥ 鈴木明子もいい演技で、順位を4位まで戻してくれたし。でも、中野友加里が活躍していたとき「あと1枠あれば…!」と何度も悔しく思ったもんだけど、今回もそんな感じです。順位には納得だし、安藤美姫も浅田真央も村上佳菜子も好きなんですが、世界フィギュアであっこちゃんの演技が見られないのは寂しい。だから、あと1枠!

佳菜ちゃんの演技は今シーズンで一番でした。ジュニアのコたちも上手かったけど、やっぱ上位選手とは気迫で差がでます。佳菜ちゃんはそこでも見劣りしないのが、さすがだな〜。特にフリーは、終わった後の素の表情とのギャップが面白いくらい。浅田真央も、フリーではトリプルアクセルをキレイに決めていたのにホッとしました。今回はすごく丁寧に滑っているのが、素人目にもわかります。でもだからって、慎重すぎでもなくていい感じでした。

そして安藤美姫。圧巻! 今回は彼女に表彰台のトップに立って欲しいなあ(あっこちゃんがムリなら)、と思っていただけに、嬉しいです。トリプルトリプルは無かったけど、そんなの気にもならない存在感でした。今大会はショートも良かったし、言うコト無しです。終わった後の、全身を使ったガッツポーズからは「よっしゃー!」て雄叫びが聞こえてきそう。こうゆう人、好きです。

さ〜て、明日からは東北の田舎に父と妹と、帰ります。録画しておいたエキシビションは田舎で見てきます。それではまた来年!

2010.12.25(Sat)

クリスマス目里栗(←と、変換されました)。昨日のイブはちょっと残業して、父にお土産のケーキを買って帰り、大半を自分で食べたTo-koです。何か? キャラメルのが美味しかったっす。んでよしゅあくんの誕生日の今日は、1日台所の掃除に精を出していました。普段からこまめに掃除してれば年末に苦労しないで済むのに……と、毎年思う。でもピカピカになった台所はやっぱり嬉しくて、やった甲斐があったってもんです。

そしてもちろん、昨日も今日も全日本フィギュアの男女ショートを見てました。上位に食い込んできた羽生結弦くんは、まだまだ体がきゃしゃなのが難ですが、演技が面白いのでこの先が楽しみです。高橋大輔はジャンプがまだ安定してませんけど、ステップの魅せ方はさすが。織田くんはグランプリファイナルに続いて、変なトコでコケてましたね〜。でもやっぱ、彼の体の柔らかさは好きです。んで、わ〜い。小塚くんがトップだ! この勢いでの会心のフリーを期待です。

しかし男子ショートで2時間の放映時間があるのに、そのほぼ半分がフィギュアスケート豆知識みたいな、どうでもいいクイズショーなのは何でなんでしょ。国際大会に出られないレベルの選手の演技はどうでもイイってコトでしょうか。違う違う違うよ。そうゆう選手を見られるのは全日本だけなんだから、ちゃんと下位の選手の演技も放映して欲しいんだってば!

女子のほうはさすがにそんなバカなコトはなく(女子のほうが選手層が厚いからなのか、ファンが多いからなのか)、名前を知らない、あるいは覚えていない選手も含めて、いろんな演技が見られました。下にもぞくぞくと有力な選手が控えているようで、心強い限りです。中でも、ショートの4位に入った庄司理紗は、14歳とは思えない演技で見応えありました。ステップでちょっと背中を反らすポーズがキレイで、ハッとさせられました。

あまり順位は良くなかったけど、13歳の鈴木春奈も先が楽しみです。背中が柔らかくて、すごく楽しそうに滑ってたのが好印象。あと石川翔子(←20歳の選手なのに、初めて見たかも…)の演技も、ムードを作り出すのが上手で良かったです。安藤美姫は新しいショートに馴染んできましたね〜。高得点も納得の演技。村上佳菜子はアクセルジャンプの失敗が残念! 浅田真央は復活の兆しが見えて、嬉しい限りです。でも、私は安藤美姫のほうが完成度高かったと思うけどなあ〜。

とまあ、楽しんだ男女ショートだったのですが、一つだけ(て、もうさっきも文句は書いたか)。なんで、なんで鈴木明子の得点があんなに低いのっ!? ジャンプ一つ失敗しただけじゃん! ときどき妙〜な言いがかり(としか思えない難癖)で技術点を削られるあっこちゃんですけど、いつもは高い演技構成点までがあんなに低かった理由がわからない。全っ然、納得いきません。

2010.12.19(Sun)

今の我が家はちょっとした小康状態で、どうにか日帰りなら遊びに出られそう。ずーっとご無沙汰の山も気になるのだけど、やはり10月にドタキャンしてしまった海(しかも私のためのツアーだったのに…)でしょうと、久しぶりの海に行ってきました。なのに、海に行くのを決めた頃から「この冬一番の冷え込み」をTVで連発するようになります。水曜日も木曜日も金曜日も肌が切れそうな空気で、「こ、こんなんで海に入るの、私?」と自分でも信じられない。

土曜日は快晴で陽射しのある間は気温もそこそこ高く、「これなら……」と期待も高まりますが、夜の天気予報では「明日は全国的に晴れますが、関東だけは寒気が入り込み……」とか言っています。静岡って関東? 関東? ……うん、もう諦めねばなりますまい。山用のあったかインナーを取り出して荷造りし、当日は暗いうちに家を出ます。さささ寒いよぅ。仲間にフラれたため1人で伊豆に入ると、いつもの駅でTさんが出迎えてくれました。

駅で迎えられたのが私だけだったので、ひょっとしてゲストが他にいないのかとドキドキしましたが、顔見知りのビナさんと彼のお友達のK餅さんが車で来るとのこと。ちょうどいい人数でホッとします。少し風が強いので、ポイントは富戸に決まりました。ちょっと遅れたビナさんたちが到着したところで、ショップの車に乗り込み、海へ―――。久しぶりのダイビングで緊張したのか、前日あまり眠れず、移動中が眠くてたまらなかったです。

空は、ときおり晴れ間も見える曇りってトコでしょうか。しかし前日から4〜5度は気温が下がったみたいで、寒い。最高気温も10度までしか上がらない予報です。ガイドのSさんに聞くと、水温も数日前からガクっと下がって17度とのこと。ひーん、着込んではきたけど耐えられるかなあ〜。寒さのあまり、私のレギュまでフリーフローし始めました。寒さのあまり部品が縮むことがあるそうで、少しずつ空気が漏れてしまっています。

Tさんが「予備も持って来てますよ」と言ってくれましたが、空気も軽く漏れているだけだし大丈夫でしょう。「じゃあ、エアの節約で直前にバルブ開けますね」。は〜い。さすが12月でエントリースロープもがらがらです。フィンを履いてマスクをつけて、じゃあバルブ開けてくださ〜い。「あ、潜降直前でいいですよ」。……え? 水面移動、シュノーケルでするの? 波がちょっとあるのに? こうゆうときはシュノーケルじゃなくてレギュで息をしろと、いつも言ってませんでしたっけ?

でもやれと言われればやらねばならぬ(←そんなコトはありません)。慎重に海に入り、シュノーケルの先が波をかぶってないか、一息ごとに確認しつつ……ああ緊張する。なんとか無事に潜降ポイントまで着くと、Sさんが「潜降オッケー?」と聞いてきます。ちょ、ちょと待て。まだ私のバルブ、開いてない! Tさんに振り向くと、Tさん、オッケーのサインを返して潜ろうとしているではないですか。「Tさ〜〜〜〜んっ!」と思わず叫んでしまいましたよもう。

ちゃんとバルブを開けてもらい、潜った海は―――あ、キレイだ。ちょっと白みがかった青ではありますが、相当遠くまで見えています。20mはあるかな。それに思ったより冷たくありません。浅瀬の移動中なんか「温かい」と思うくらい。ただし水温は17度なんで、これはインナーの効果でしょう。メリノウールってすごい! 生き物は……おお、こんなに冬の雰囲気なのに、まだ南洋系がガンバっています。チョウチョウウオ系が目立ちました。

透明度がいいからか、それとも個人の性質なのか、この日のゲストは3人が3人ともばらっばらです。先頭にSさん、最後尾にTさんがついてくれている安心感もあったけど、皆好き勝手に獲物を探す探す。Sさんが何か見つけて呼んでいるのに、しばらくそれに気づかなかったりもしました。ふと顔を上げると近くをキビナゴの群が過ぎり、その後をゴマサバが3匹、すごい勢いで追いかけていきます。うふふ。

黒地に黄色の模様が映えるキンチャクダイの幼魚を、岩の隙間に見つけてしばらく粘ったのですが、結局写真は撮れずじまい。でもその後で、無防備にふらふらしてる別個体を2匹見かけました。これから寒くなるけど、ガンバって生き延びろよー。

別の岩の隙間には、フリソデエビもいました。ただダイバーの視線に疲れたのか、エサとなるヒトデを抱えて奥へ奥へと引っ込んでしまっていました。あと嬉しかったのはシマキンチャクフグの幼魚。フグ系って、顔が可愛いんですよね〜。縁起でもない名前のキタマクラだって、可愛くて好きです。

50分以上潜ってエキジットすると、うひー、濡れた体に冷たい風が吹きつけます。冬はこれがツライのよねえ。急いで2本目のセッティングを済ませ、車に戻って着替えましょう。今日は外でくつろげる陽気ではなかったので、車の中で食事をしました。温かいスープが嬉しいなあ。

2本目は砂地から岩場を巡りました。砂地にはめぼしい生き物はいなかったけど、透明度がいいと風景が気持ちいいです。地味で珍しくないハゼ類も、観察していると面白いしね。砂地と岩場の境目では、久しぶりのガラスハゼを教えてもらいました。しかも2匹。同じムチカラマツにはイボイソバナガニもついていて、ずいぶん賑やかでした。色鮮やかなレンテンヤッコの幼魚はちょっと珍しかったかな。恥ずかしがり屋で、写真撮れなかったのが残念でした。

それぞれが思い思いに楽しんで、なんと2本目は1時間オーバーのダイブでした。この寒いのに! あと冬の富戸は、陽がかげるのが早いですね。2本目が終わったときには、もう日暮れの気配です。器材を洗って、着替えて、ショップに戻ってのんびりログ付け。10月のドタキャンを謝るはずだったのに、逆にいろいろと気を使ってもらっちゃいました。ありがとう、ありがとう。事態が落ち着いたらせっせと通って恩返しいたします。

富戸

15時ちょっと過ぎなのに、もう夕方っぽい富戸の海。干してある秋刀魚が美味しそうです

さてショップを辞したあとは、横浜まで移動して忘年会。昼間は都合のつかなかった仲間たちが集まってくれ、魚の美味しいお店で食べて飲んでお喋りして終電近くまで楽しみました。Uも、Yも、Kも、いつもいつもありがとう!

2010.12.14(Tue)

会社の健康診断のため半日会社を休まなくてはいけなかったので、ついでに午後も休みを取って、楽日を迎える『12月文楽鑑賞教室』に行ってきました。

健康診断を受ける病院が今年から変わったのですけど、診察で初めて「心臓に雑音が……」と言われてどきっとします。が、説明を聞いている途中から、女医さんのいでたちのほうに気を取られてしまいました。白衣の下にミニスカートで、黒い腿丈のストッキングで、しかも豹柄のファーつき。わぁ……。あ、心臓は自覚症状が無ければたぶん問題ないでしょう、とのことでした。あと視力がちょっと落ちていたのがショックです。

間の空いた時間は、山の店をうろうろして潰しました。最近ちっとも山に行けていないから、せめて買い物でストレス発散したいのか、あれもこれも欲しくなってしまって困ります。ウールのセーター、いいなあ〜。冬用ジャケットも欲しいし、あ、アンダーウェアも。でも目移りしすぎて、今日は散財せずに済みました。サイズ確認したから、そのうちにネットでぽちっとしちゃいそうだけど……。お昼を食べて、午後は久しぶりの文楽です。

鑑賞教室は2回目ですが、今日も高校生かな? 制服を着た女のコたちがいっぱいいて「ヤバい、黒子、ヤバい〜〜〜」を連発してました。黒子のどこにそんなに惹かれたのかは、不明。あと着物教室の生徒さんらしく、着物姿の団体さんも迫力でした。こちらは若い人からご年配のかたまで。ぎりぎりで駆けつけたので、席に座ってすぐに『伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)』が始まりました。今回は火の見櫓の段だけです。

この演目はちょうど1年前に見ているんですが、2回目となるとさすがに最初の感動はなかったなあ〜。というか、いきなりの見せ場だったので感情移入する暇がなかっただけかも。あと、舞台セットも簡易版だった? 照明も明るめで、櫓に登るときの仕掛けがばっちり見えちゃったのも残念でした。それでも人気の演目を、また見られたのは嬉しかった。

お七が終わると、今度は『文楽の魅力』の解説です。解説をしてくれた3人は前に見たときと同じ顔ぶれで、解説の中身も一緒でしたが、話の枕や端々に変化があるので、2度目でも十分楽しめました。人形の顔の仕掛けをいろいろと見せてくれるので、今度鑑賞教室のチケットを取るときは、ガンバって前のほうの席を押さえたいです。解説が終わったところで15分の休憩を挟み、次は初めて見る『三十三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)』です。

これはさすがに見応えがありました。鷹狩の段では、飛び回る白鷺に大喜び! 鷹も飛んでいましたけど、木にとまる姿も見せなくちゃいけないからか、ちょっと飛ぶのが大変そうでした。この物語の原型は聞いたことのある異類婚姻譚なのですが、前世の縁だとか敵討ちだとかのエピソードを重ねてあるのが、さすが文楽って感じです。お柳と平太郎のいきなりの展開にもビックリ!

平太郎住家より木遣り音頭の段の見せ場は、木遣り音頭のシーンだそうですが、私は平太郎の家の仕掛けが楽しかったです。本体の柳が切り倒されるので、その化身のお柳が消えてみたり、未練にひかれて戻ってみたり。壁が透けてその向こうにお柳が現れる場面はキレイでしたし、どんでん返しで消える場面はおお!って感じで、ちょっと笑っちゃった。んで、母を呼ぶ声にはちょっと泣かされました。

しかし、やっぱり義太夫節にはなにか人を催眠に誘うものがあるのかも! ちっとも退屈なんかしていないのに、眠くて眠くてたまらなくなって、目を開けているのが大変でした。三浦しをんさんは「義太夫を聞きながら寝るとぐっすり寝られる」と書いてらっしゃいましたが、そんな、もったいなくて出来ません! ただの寝不足じゃない証拠に、大夫が口を閉じるとすーっと眠気がなくなるのよ〜。

ちょっと間を空けちゃったけど、まだ熱は冷めていないようです。次は2月公演で『芦屋道満大内鑑(葛の葉子別れの段)』のチケットを取るつもり♪

2010.12.12(Sun)

金曜日のショートは録画で、昨日のフリーと今日のエキシビションはTVに齧りついて、グランプリファイナルを見てました。

一言で言うなら、満足! 男女シングルは半数が日本人選手で、今までの勢いからしたら表彰台独占なんじゃ?と思えるくらいで、そうゆう結果にならなかったのは残念ではありますが、でも皆がいい演技をしての結果なんだから仕方ない。安藤美姫のガッツポーズが見られただけで、あっこちゃんと佳菜ちゃんのらしい演技が見られただけで、私は満足です♪

と、言いながらもちょっとだけ……。織田信成は、惜しかった〜。ショートの4回転3回転が美しかっただけに、残念です。久しぶりに高橋大輔の上にいけたのにねえ。今シーズンの彼の演技を見るのは初めてだったんだけど、ショートもフリーも好みでした。でもエキシビションのジャズは……。らしくない演技に挑戦したそうですけど、やっぱ合ってないです。今までのコミカル路線も、ちょっと違うと思うんだけど。

小塚崇彦は今回は今イチでしたね。大きな失敗はなかったけれども、いつものスピード感は感じませんでした。こうなると、圧倒的だったというフランス大会のフリーを見損ねたのが悔やまれます。高橋大輔も、珍しく2回もコケてましたねえ。彼の演技も今シーズン初めてだったので、私は楽しめました。エキシビションの演技はさすが! カッコつけてもちゃんと絵になるから、好きです。

トマシュ・ヴェルネルは今回あんまり印象に残ってません。マイケル・ジャクソンが似合わないから、かも。フローラン・アモディオは今まで意識してなかった選手です。撮り損ねたフランス大会で2位だったそうだから、ショートは見たハズなんだけどなあ。でも雰囲気は好みでした。雰囲気作りが上手そう。優勝のパトリック・チャンは……フリーの演技は、さすがでした。4回転の美しいコト! 文句は言えません。

―――なのにまた、「なんであんま好きじゃないのかなあ」と考えながら見てしまったのですけど。う〜ん、指先の雑さじゃないなあ。確かに美しくはないけど、それほど雑でもないもの。振り上げた足がキレイじゃないけど、でも男子にそんな選手はたくさんいるし。やっぱ顔か? 顔なのか。それとも足が短いからか(ファンの方、ごめんなさい)。んでも、そんな私でも「こりゃ優勝もしょうがないかあ〜」と思っちゃうくらい、見事な演技でした。

女子は一人負けしたレイチェル・フラットが痛々しい……。彼女の持ち味が全然出ていなかったですよね。スピード感もなかったし、いつもの彼女の演技とかけ離れていたのが残念です。2位のカロリーナ・コストナーは、私の好みではありませんでした。なんか、全然印象に残らないの。フリーとエキシビションと、全く違ったイメージで演技したハズなのに、どっちも同じように見えました。

安藤美姫はショートを変えたんですね? 新しいほうが私の好みではありましたが、点数が悪かったのはまだ滑りこんでいなかったからなのかしら? その分フリーは見応えありました。鈴木明子と村上佳菜子はもう何にも言いますまい。2人ともムードを作るのが上手くて、大好きです。ショートもフリーもいい出来でした。エキシビションのあっこちゃんのベリーダンス、佳菜ちゃんのタンバリン、いいよ〜。

優勝のアリッサ・シズニーは、これまた「仕方ないなあ〜」のいい演技でした。私の好みではただキレイに滑るよりも、もっと物語を感じる構成のほうに軍配を上げたいのですけど、うん、確かにキレイだった。スピンの早さは圧巻でした。演技の雰囲気としてはコストナーのに近いのに、こんなに印象の差があるのは何でなんでしょうね?

エキシビションでは、ちょっとだけだったけどアイスダンスやペアの演技も見られるのが嬉しいです。ジュニアのペアで、高橋成美&マーヴィン・トランが優勝したってのは、ビックリ! 彼らが活躍してくれたら、ペアの試合ももう少し見られるようになるだろうから、ガンバって欲しいものです。ああ、ホントにファイナルにふさわしい見応えでした。

と、しまった。全然「ちょっと」じゃなかったか……。

2010.12.11(Sat)

映画の公開が近づいたので、しばらく前からぽっつりぽっつり『ハリー・ポッターと死の秘宝』を読み進めていました。ええ、まだ読んでいなかったのですよ…。前半でハリーが「誰も僕をわかってくれないっ」と相変わらずうだうだやっていたので、ああもうこの僕ちゃんは!と後ろから頭をはたきに行きたくなります。周囲の気持ちをちっとも分かってないのは、ハリーなのにね? ダンブルドアも、あれじゃおちおち死んでられないでしょうに。

映画はpart1でどこまでやるのかな?と上巻を読み終え、下巻も1/3くらいまで進んだ昨日の金曜日、残業で遅くなるついでにレイトショーのを見てきました。上巻で泣いたのは、ドビーの最期。今まで登場人物が、重要人物も含めてずいぶん死んでしまっていますが、ドビーの死がいちばん悲しかったかもしれません。シリウスにしろダンブルドアにしろ、「え? ホントに死んだの?」って感じだったからかなあ。

んで見た映画はと言えば、相変わらずの駆け足です。えー、ダドリーとの別れはやらないの? 幸せなクリーチャーは? あの話、すごく嬉しかったのに。ハリーたちが帰れなくなったとも知らず、ハリーの好物を作って待っているってシーン、切ないのに。ハリーのダンブルドアに対する恨みつらみも、割愛ですか! おかげで(?)ハリーがやたら物分りのいい子に見えます。それにしてもハリー、老けたなあ〜

そして映画だと際立つのが……ハリーたち、ハーマイオニーがいないと何もできないね? 「ハーマイオニー、ハーマイオニー、助けて!」って感じ。何でも出てくるバッグという小道具もあるし、まるでドラえもんに助けを求めるのび太のようです。後は……言わずばなるまい。スネイプ先生。……ちょっと、崩れすぎじゃね? 『謎のプリンス』の頃のが好きです! 戻ってきて!

映画を楽しみ戻ってきて、その勢いで下巻の残りに取り掛かり、ついさっき読了しました。―――やっぱり。やっぱり! やっぱり!!

いや〜、スネイプ先生を信じてて良かった。彼が好きだと、最高だと、いや主役は彼だと、ずーーっと言っていたではないですか。ふっふっふ。映画の続きも楽しみですが、別に彼の見せ場があるワケではないんだよな〜。原作で彼が死んだ後の流れを読んで「え? それだけ? 今までさんざん悪口言ってて、彼に対するフォローは無しかい!」と口をとがらせていたんですけど、最期の最期、エピローグで報われました。涙、滂沱! ここだけは、割愛しないで欲しいです。

しかして、やっぱり詰め込みすぎだったのか、原作を読んでもピンとこなかったトコロも多々々々。ハリーがダンブルドアを信じると決めたってのは大事なトコだと思うんだけど、ずいぶんあっさり流してない? 死の秘宝より分霊箱探しを優先するって決心から、それを読み取らなきゃいけなかったのかなあ。正直、後からそう心を決めたって描写が出てきて「え?」って思ったわ。あとペチュニアおばさんは妙〜に思わせぶりだったけど、最後まで謎は解けなかったよねえ? 番外編でもあるのかしら? それにスリザリン寮の必要性が、最後まで分かりませんでした。最後の戦いに「意外にも多くの生徒が残って」いるべきだったよなあ。

しかしまぁ、何だかんだ言っても楽しませていただきました>ハリー・ポッターシリーズ。指輪物語のように何度も何度も読み返しはしないかも知れませんが、魔法がぎゅっと詰まったきらきらな世界への扉を開いてもらいました。ありがとう。

2010.12.6(Mon)

「おとっつぁん、お粥ができたわよ」 「いつもすまないねえ〜ごほっごほっ。こんなとき、おっかさんが生きていてくれたらねえ〜」 「おとっつぁん! それは言わない約束でしょ!」 ……を、地でやっている今日この頃。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

とは言え、久しぶりの穏やかな週末でした。母が亡くなってからほとんどの週末は、強行軍で田舎に帰るのが続いていて、さすがに疲れた。12月最初のこの週末は気候も穏やかで、父と買い物がてらの散歩に出たり、古い友人の訪問を受けたりして、それなりに忙しく、でもゆったり過ごせました。日曜の夜は父が突然「フランス料理を奢ってやる」と言いだして、妹も一緒に3人で近所の小さなビストロに出かけました。テーブル席3つとカウンターだけのお店は居心地もよく、料理も美味しくて、大満足。

大嵐に号泣したときもあったので、3人でこうゆう時間を持てたのは、とても嬉しい。それ以上に、こうゆう時間を作ろうと父が考えてくれたのが、何より嬉しい。

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