2014.2.28(Fri)

大野更紗『さらさらさん』読了。彼女の文章は『困ってるひと』でしか読んだコトがないので、は〜、やっぱこの人は象牙の塔の人なんだなあ、と初めて感じた。彼女の言葉を借りるなら、“テキスト強者”。

つねづね「小難しい言葉を駆使する人たちってのは、本人たちにとってはそれが自然な言葉なだけで、同類の人たちと話すときは問題なく意志の疎通ができてるのか。それとも何となくの感覚で喋っているだけなんだろうか」と不思議だったんだけど、この本に収められた対談を読む限り、お互い同士は通じ合ってるみたいね、なんか。

でもそれが聞いてる(読んでる)方にも伝わるかというと、そんなコトはなくて。私はしょっちゅう話の筋道を見失いました。なんせ一文が長すぎてねー。センテンスが終わったとき「えーっと、何の話だったっけ?」とわからなくなって読み直してばかりでした。ま、対談を文字に起こしているから、相槌とかが省かれて余計に分かりづらくなっているのかもしれないんだけど。ただ大野さんは、想定される読み手に合わせて言葉ががらっと変わるので、その点は面白かった。

とにかく大野さんのエネルギッシュさには圧倒される。体は、大丈夫なのかしら。大丈夫なハズが無いよなあ。体のことがあるから余計に、何かを為さねばならないという気持ちが強いのかもしれないけど、つい「そこまで無理をしなくても」と言いたくなってしまう。うーん、私が怠け者すぎるのかしら。向上心が無いのかしら。……うん、無いな。向上心というより、社会性とか人に尽くそうとする志向が、無いのかも、しれない。

ちょっと気になったのが、彼女が嫌いだと言いつつときどき言及する世代論。私は彼女よりずいぶん年上で、彼女の世代とは違うんだけど―――全てが右肩上がりで未来に希望ばかりだった世代なんか、ホントにあったのかな。あったという話は聞いたコトあるけど、それって単に昔は良かった話なんじゃ? 今が閉塞的だというけれど、そうなの? 昔より楽になってる面もあるんじゃないのかなー。状況というより受け止める人間のほうがひ弱になってるんじゃないかな、と、おばちゃんは思います。研究したワケじゃないので、単なる感覚だけど。(あり? 人間がひ弱になったのも時代のせいって話なのかな? そう言われちゃどうしようもないなー)。

2014.2.9(Sun)

今週は福島の予定でした……が、金曜日に「2013年の成人の日並みの降雪」という予報が出て、急遽中止にしました。さすがにもう15時間の渋滞はゴメンです。これで雪が積もらなかったらガッカリだな〜と思って迎えた土曜日の朝、起きた時点で屋根にはうっすら雪が積もっていて、まだ雪はこれからが本番らしい。うん、中止は正解だったな、と部屋でまったりしていました。しかしまさか、45年ぶりの大雪となるとは! 滅多に見られない雪景色の東京。これは東京離れずにいたのは正解でしたね〜。

雪の東京雪の東京

今朝は雪がやんでます。車や郵便受けの上に雪がこんもり

雪の東京雪の東京

借りてるウチはこの細い道の奥にあるのです。うひー/屋根から雪がずり落ちそう。東京でこんな様子が見られるとは

今日は朝からいい天気で気温も上がるそうだから、あっという間に溶けてしまいそうですね。家事も一段落したし、雪に弱い東京のニュースをひとしきり楽しんだら、木々がたっぷりある近所の公園に散歩に行こうかな(選挙は期日前で投票済み)。

(夜:追)

雪の東京

梅かな? 梢の先は春なのに……

雪の東京

雪の東京

広場にはぽこぽこと雪だるまが並んでいます

雪の東京雪の東京

左:野鳥もいろいろいました。ハクセキレイも雪の上で餌探し/右:一番多かったのは、やっぱりハト。林の中だからかキジバトです

雪の東京雪の東京

左:この子は何だろ? 胸の模様が見えないけど、ヒヨちゃん?/右:誰もいないベンチ

雪の東京

昨日は凍りついていたであろう池も、氷がゆるんでいます

雪の東京

すんごく気持ちよかった♪

久しぶりに公園へ行ってきました。出かけたのが昼近かったので木々についた雪はすっかり落ちてしまっていましたが、それでも雪の広場はなかなか気持ちよかった。舗装してある小径は半分溶けた雪でぐちょぐちょでしたけど、土や草の上の雪は足の下できゅっきゅっと気持ちよく固まってくれます。土の上の雪も最終的にはぐちゃぐちゃになってしまうけれど、舗装道路の上の雪よりは始末がいい気がしますねぇ。

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