2013.1.23(Wed)

『ホビット 思いがけない冒険』を観てきました。楽しみではあったものの、3部作を映画館でそれぞれ複数回見るという熱の入れようだった『tLotR』のときと比べると、だいぶ冷静な自分がいます。だってさー、原作に対する愛情がまず違うし。あの短い話を3部作にする意味がわからないし。それなのに1作品が長いって、どうせ変に膨らませて戦いのシーンばっかになってるんだろうし。ねぇ? な〜んて思っていたら、あら大変。上映が終わりかけているではないですか。なんだかんだ言いつつやっぱ大画面では見ておきたい。行かなくちゃ!

……はい、見ました。見てきました。いや〜面白かった。長いけど退屈はしませんでした。ただ『tLotR』でこちらもだいぶ贅沢になってしまいましたので、ホビット庄が映っただけで涙うるうるにはなれません。けどねー、懐かしいんですよ。『tLotR』が指輪ファンを喜ばせる映画だったとすれば、『ホビット』は『tLotR』ファンを喜ばせる映画になっています。全体としては原作20%、戦い30%、「Run!(←とにかく逃げてばっかりなのです)」10%、インディ・ジョーンズ20%、そして『tLotR』の同窓会20%という感じ。フロドやガラドリエル、サルマンなど「えっこの人も出てくるんだ」って嬉しくなっちゃいますね。前情報を入れてなかったから余計に。

登場人物だけでなく、『tLotR』と同じようなシーンまでいくつか入っています。ガンダルフが蝶に話しかけて大鷲が助けに来るとか、指輪がビルボの指にするりと入るトコロとか。初っ端からして、ビルボの「待ちに待った誕生日」ですもんね。いろんなエピソードが『tLotR』に繋がっていくのでしょう。うん、こうゆう膨らませ方だったら大歓迎。「コップをこわせ」の歌や、「はなれ山の歌」も良かったなあ〜。うーん、もっと期待して待ちわびているべきだったのかも、知れん。ごめんP.J. まぁやっぱり戦いは多いし、トーリンの宿敵アゾグは気色悪いんだけど。

茶色のラダガストの大活躍(そして際立った変人っぷり)や、岩の巨人のケンカ(?)など、へぇそう来るか、な、驚きもあります。ゴラムの登場は「おお〜っ出た〜っ」な感じ。スメアゴルの目は可愛いのに、ゴブリンを食べちゃうトコ、怖いよゴラム。今回の旅の主役たち、ドワーフの一行の中では、私はキーリがお気に入り。弓矢を操る美形に弱いワケではないですよ?(……いや強いとも言えませんが)『tLotR』では私はレゴラス派ではなくてボロミア派です。気配り上手なお髭のおじいさん、バーリンもいいですねえ。トーリン・オーケンシールドは原作よりずいぶんと若々しく情に厚いようですが、それでもやっぱ頑なすぎです。

ラストで≪はなれ山≫が意外に近くに見え、えっもう着いちゃうの? と思いましたがまぁこの調子で膨らませるなら、あと2作は必要なのかな。まさか序盤だけでこんなに戦いのシーンがあるとは、思わなかったものなあ。この先には蜘蛛やら森のエルフやら樽やらスマウグやら五軍の戦いやら、盛りだくさんですもんねえ。しかし指輪の世界に最近接してなかったから、だいぶ忘れてるな〜。久々に読み返してみよっかな。……ところで、ビヨルンは出てくるのかしら。トム・ボンバディルのように割愛されちゃわなきゃイイんだけれど、戦闘派だから大丈夫かな。

とりあえず次回作は、もうちょっと期待して待ってます♪

2013.1.20(Sun)

≪つづき≫

今日は帰るだけ……なのはもったいないので、まずは朝風呂。箱根の朝それからバイキングの朝食をとりつつ今日の予定を確認。「最短距離で金時山だけ登る」って案に約1名未練たらたらでしたが、頂上近くの岩場に雪が付いてて初心者にはキツいかもなのでボツになりました。まぁ私もちょっと歩き足りない気分ではあったんですが、大半のメンバーが“山歩きパートはもう終了”モードでしたからね。

結局、箱根神社に寄って帰るコトに決定し、チェックアウトを済ませ車を列ねて神社へ。今年初の御神籤を引いてみたら中吉。欲張らずに控えめにしていればそのうちいいコトありますよ、だそうです。なんか最近、そんな御神籤ばっか引いてる気がします。んで、「そのうち」って何時来るんですかね? 神社をぐるっと一回りして戻ると、さっきはすんなり入れた駐車場が大渋滞してました。人気のスポットなんですね〜。

箱根神社箱根神社

長い石段を上がって御本殿へ

箱根神社

狛犬さまは雪で目隠し

箱根神社

九頭龍神社 新宮。芦ノ湖畔の本宮は縁結びで大人気だそうですね

箱根神社

箱根神社

箱根神社

御本殿の彫刻。作られたときはさぞかし鮮やかだったでしょう

箱根神社箱根神社

最後に芦ノ湖畔の鳥居へ。遊覧船が気持ちよさそう

ここで解散となり、帰りも渋滞無しで自宅最寄り駅まで送ってもらっちゃいました。東名から見えた白い丹沢の山並みがカッコ良くて、あの中にいないのがちょっと悔しかったけど……。近いうちにしばらくご無沙汰している丹沢にも行きたいなあ。山歩きをした実感はあまりなかったのですが、天気にも恵まれ、賑やかな初歩きでした。今年はどこに行けるかな〜?

2013.1.19(Sat)

2013年の初登りは珍しく、グループ登山でした(つか、単独で計画する気力がなかった…)。会社の登山部(非公認)で選んだ行き先は、去年雨に祟られ途中で断念した金時山。去年と同じく明神ヶ岳から登って縦走する予定です。

下山後の温泉&宴会が魅力だったのか、今回は一際参加人数が多く、なんと12人! しかもそのうち女性が私含めて4人というのが嬉しいではないですか。あまりガンバりたくない人たちは明神でお昼を食べて下山、歩く人たちは金時まで足を延ばすって計画も決まりました。が、それに水を差したのが成人の日の大雪です。雪の翌日に登った人のレポには、ノートレースとか腿まで埋まったとか書いてあります。気温も低いしそう融けているとは思えない…。さてどうなるどうする?

…というワケで当日です。近くから参加するメンバーがいたので、自宅最寄駅まで迎えに来てもらえ、今回はすっごく楽させてもらっちゃいました。全員の合流場所は箱根の宿泊所。私たち含め3台分のメンバーは予定時間に到着したのですが、残り1台が首都高の渋滞にハマったらしくなかなかやって来ません。結局全員が揃うまで1時間くらい待ちました。

やっと揃ったトコロで余分な荷物を宿に残し、さあ出発。空には雲一つなく絶好の登山日和。こないだがこないだだったので、皆の機嫌も上々です。宮城野の交差点を過ぎ、舗装道路をショートカットする道に入ると、もう足元が白くなり始めました。車道にはほとんど雪が残っていなかったのに、ちょっと脇道に入っただけでこれですか。別荘地の傍らを通り抜け本格的な山道に入るとますます雪は深くなります。

明神ヶ岳

宿から宮城野交差点に向けて移動中。行く手にはこれから登る山の稜線がくっきりです。やっぱ白いなー

明神ヶ岳明神ヶ岳

住宅地には雪の気配もありませんが、別荘地に入るとこれです

明神ヶ岳

そして山道に入るとこんな

トレースはしっかりあるのですが細いし、細い竹(笹?)が積もった雪でたわんで道に覆い被さってきていて、中腰になって歩かなくちゃいけない箇所もちょくちょく現れます。人数が多いせいもあるのですがなかなか足が捗らず、尾根に登るまでCTをずいぶんオーバーしました。その先は展望が開けるたびに写真タイムが加わって、やっぱりスピードは上がりません。出発が1時間遅れたせいもあり、いつの間にか「今日は金時、無理じゃね?」というムードが形成されつつありました。う〜ん。なかなか金時に、辿りつけませんね?

明神ヶ岳

稜線ではこんな

明神ヶ岳

ふーじーさーんーっ

しかし今日は暑い! 歩き始めからアウターを脱ぎ、帽子・手袋・ネックウォーマーをとり、袖をまくり上げ、髪をまとめて首筋に風があたるようにして……それでもまだ暑いっ。もっと薄手の服を重ねれば良かったよぅ、と反省。雪を握って手を冷やし、その手を首筋に当てて冷やし…を何度も何度も繰り返してしのぎました。

明神ヶ岳明神ヶ岳

左:トレースを踏み外すと膝までしっかり埋まります/右:山頂まであともうちょっと!

山頂に着いたときにはもうすっかりのんびりムード。賑わう山頂の片隅で雪の上にシートを敷いて、火器を持ってきたメンバーがお湯を沸かします。大きな富士を眺めつつ、思い思いの温かいものを食べて、この面子にしては珍しくまったり過ごしました。1時間ちょっとで腰をあげ、やっぱり今日はもう全員揃って来た道を帰るコトとします。下りは滑りそうなのでアイゼンを付け、往路とはまた違って見える景色を楽しみながら道を辿ります。相模湾は午前中より青く鮮やかに見えました。

明神ヶ岳

金時山への稜線もまた辿りたかったけど、仕方ない

明神ヶ岳

右のグループは中国か韓国の方々で、餃子を焼いてらっしゃいました

明神ヶ岳明神ヶ岳

左:雪たっぷりの山頂/右:パラグライダーも気持ち良さそう!

明神ヶ岳

うひゃあ、この景色!

明神ヶ岳

相模湾に向かって下っていくみたい

明神ヶ岳

真っ白な雪面に、ウサギの足跡が一筋(わかる?)

明神ヶ岳

うん、今日はこれで満足だ

宮城野の交差点に戻ってきたのは15時ちょい過ぎ。まだ早いですが谷間の箱根の町は陽が陰って、もう夕暮れの気配でした。見上げると尾根にはまだ陽がたっぷり当たっていたので、山にいる方が日を長く感じるかもしれません。宿泊所に帰って温泉にゆったり浸かり、夕食でも呑んで、そのあと一部屋に集まって宴会。……ええ、会社では「あの人たち、山登りに行ってるんだか呑みに行ってるんだか分からない」ともっぱらの評判です。今回は初参加の人も多く、皆が張りきっていろいろ持ち寄ってくれましたので、ちと飲みすぎました。

明神ヶ岳明神ヶ岳

この宿の食事はなかなか美味しくて嬉しい♪

23時近くに解散し、もう一度温泉に浸かってから倒れ込むようにしてベッドへ。お休みなさ〜い。

≪つづく≫

*****

■宮城野交差点(9:51)→明神ヶ岳1,169m(12:15-13:23)→舗装道路合流地点(14:48-14:58)→宮城野交差点(15:05)

上:ジオラインEXP.+R2ジャケット+サーマシェルジャケット(歩き始め&休憩時のみ)。下:ウール L.W.タイツ+インシュレーテッドパンツ。他:帽子(クリマプラス)、ネックウォーマー、SEILEN防水手袋、スパッツ。携行のみ:タホジャケット。カメラ:Powershot A610

2013.1.15(Tue)

この連休は2013年初めての田舎帰り。いつものように金曜夜に祖母宅に泊まりに行き、土曜早朝に田舎に向けて出発。いつもなら高速に向かう道も空いている時間帯に出発したのに、妙〜に混んでいます。不思議に思いつつ隣の車をふと見ると女のコ2人が乗っていて、後部座席にはスキーが積み込まれていました。あ、そっか。気付いてみると、あの車もスノボを屋根に載せてるし、あっちの車のルーフボックスにもきっとスキーが入っているのね。うんうん、冬の連休だもんね。

でも多くの車は関越道に流れたらしく、常磐道はいつもよりちょっと車が多いかな、のレベルで、順調に昼前には田舎の家に到着〜。薪ストーブに火を入れて掃除をし、この日と翌日はこないだの続きで前庭の木の剪定作業をします。今回は脚立を引っ張り出してきて、鋸で大枝もぎこぎこ。剪定の知識もないので、変なところを切って木を弱らせてしまったんじゃないかと心配ですが、でもだいたい、父母がキープしていた大きさに揃えられました。夜は2日とも、ボーと、チー&Naoちゃんカップルと飲んで食って喋って。

田舎の景色_201301田舎の景色_201301

麓の町の白鳥飛来地。震災後の冬は飛来数が激減してましたが、今冬はちょっと戻ってきたように見えます。水鳥もたっくさん。

さて最終日。やっぱ2泊できると余裕があるな〜と目覚めると、窓の外が真っ白になっていました。前日、チーのアドバイスに従って車を上げておいて良かった〜(田舎のウチは未舗装のがたがた坂道を下った場所にあるのです)。家を閉める作業をして、予定していたより早く出発します。出発時の積雪は15cmくらいだったかな〜。まだ除雪車は出ていなかったものの、舗装道路まで出ると何台かの車が通った後のようで、なんとか麓の町まで出られました。途中、対向車が坂道を上れなくて引き返したりチェーンを装着したりしていました。

田舎の景色_201301

2階の窓から見た景色

ここまで来ればもう安心♪ 地元の友人、春日ちゃんと驚子ちゃんと久しぶりのランチデートです。窓から見える街には雪が積もる様子はありません。でも雨には白いものが混じってきて、夜には雪に変わるかな? 東京の予報も「雨から雪」らしいし、名残惜しいけど早めに帰るコトにします。ランチを食べた店のTVに「現在の渋谷」の大雪の様子が映っていて2人が心配してくれましたが、「東京だよ〜昼の間は積もらないよ。積もる前に帰れるし、だいじょぶ!」と笑い飛ばしてしまいました。

店を出たのが15時ちょっと過ぎ。途中でガソリンを入れて高速に乗ったのは15時40分くらいだったでしょうか。カーナビの到着予定時刻は19時前でした。トイレ休憩を1回入れ、ほぼ中間地点のSAに到着したのが17時20分頃。予想外に雪が降っていたのでかなり速度を抑えましたから、いつもより少し時間がかかりました。が、ここまでは渋滞らしい渋滞は無し。……それでも、不穏な気配はどんどんと濃くなってきていました。

まず、運転していて怖い。雪混じりの雨のせいで視界が狭まり、横殴りの風が吹いています。それなのに速度を抑えず走り抜けていく車、車、車……。徐々に道路が、うっすら白くなっているのに。皆さん、スタッドレスだよね? いやスタッドレスでも滑るときは滑るよ? そして中間地点のSAに着く手前10kmくらいで事故が3箇所。壊れた車が4台ほど転がっていました。どれも運転手に怪我はなさそうだったけど、車の前がひどく潰れている車もあります。1箇所では焦げ臭い空気が立ちこめていました。

そしてその先のICから先が、雪で通行止めになってしまいました。げーっ。ナビで検索し直すと、到着予想は21時になってました。でも……もっときっと、かかるよね。でもでも、まさかあんなにかかるとは思わなかった。車を置くのが祖母宅だから、終電までに間に合えばいいな。いや日付が変わるまでに帰れればいいな。……いつになったら、茨城県から出られるの? 途中までは時速5kmくらいでとろとろ進んでいたのに、とうとうぴくりとも動かなくなります。時刻は日付が変わった1時40分。到着予想はいつの間にか朝の4時になっていました。

カーナビの推奨ルートに従っていたら、朝になってもココにいるかも! 方向感覚に自信がないのと、わかりやすい迂回ルートがないので道を外れるのを躊躇していましたが、もう限界です。か〜なり遠回りになる道を選び、来た道を引き返しました。んでこれが、多分正解だった。雪が積もっているので速度は出せないし、前後にずらっと車が並ぶコトもありましたが、その後は停まってしまうような渋滞には出逢わず、なんとか、なんとか、なんとか、無事に祖母宅に帰着しました。車を停めたのはなんと、朝の5時20分! いつもは夕食とって、トイレ休憩を2回くらい入れて、のんびり4時間ちょっとで帰ってくる距離を、給油1回・トイレ休憩1回だけで、14時間半かかったよ……orz。

んで今日は、祖母宅で1時間弱の仮眠をとっただけで、自宅に帰って着替えて出勤。ひ〜〜〜〜っ。

2013.1.10(Thu)

あぎゃ! 年末のご挨拶も新年の決意表明も(おまけに大掃除も年賀状書きも)しないうちに、いつの間にかこんな日付に! おかしいな〜今年の年末年始は家でゆっくりできるような気がしていたのに、祖母とNORIちゃんちに行ったり海に潜ったり美濃ちゃんちでぐだぐだ箱根駅伝見たりしていたら、あっという間に休みが終わってしまった。まぁ海の話なんかはそのうちきっとUPします。

で、昨日はU、K、Yと新年会だったワケですが、4人のうち3人がどうも、良いスタートをきったとは言えないみたい。本格的な風邪を引きこんだり、身内に不幸があったり、事故にあったり、モンスターな人に絡まれたり、大きな出費を何とか捻出しなくちゃいけなかったり、安物買いを責められたり。スタートがこれじゃ2013年が思いやられるよね、な私たちが誰からともなく言いだしたのが「でも本当の正月は節分だから!」。う〜む、神道も仏教もキリスト教も都合のいいところだけつまみ食いな、日本人らしい言い訳ですね。でも3人のうちに私も入っているので、私の2013年の正月も節分からってコトにして、新年の抱負もその頃に宣言しようと思います。……それまで、忘れてなければ、ですが。

が、世間的にはそれも通用しないでしょうから、10日ほど遅れましたが、とりあえずはご挨拶だけ。新年明けましておめでとうございます。相変わらず本題に入るまでが長い「ぷらぷらす」ですが、今年も細々、過去を振り返りながら続けていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

……「節分が本当の新年」は立春新年の考え方なワケですが、もし節分な2月3日の直後に何か悪いコトが起きたら、旧暦正月が今年は2月10日ですので、それまで新年を迎えるのを先送りしたいと思います。あら、2012年、長いですね?

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