2012.12.16(Sun)

この土日は、毎年恒例某イベントのお手伝い。寒風に吹かれるわ体力は使うわの2日間なのですが、毎年とっても楽しみにしているのは極上の娯楽がセットでついてくるから。そして長いつき合いの仲間たち、先輩たちと一緒に仕事ができるからです。暇な時間にはたくさん話して笑って、でもいざ仕事となるとボスがしっかり締め私らはきっちり働く。役に立つ。ああ会社でも、こんな風に仕事ができたらいいのになあ。

毎度毎度楽しくて達成感あって、でもだから余計、月曜に会社に行きたくなくなるの。それが困る。

2012.12.9(Sun)

週末は今年最後の田舎帰り。金曜日に祖母宅に行き、土曜早朝に出発のいつものパターン。笹子トンネルの事故後初めての運転なので、ついついトンネルの天井に気をとられてしまった以外、特に問題もなく麓の街に到着する。滞在中の食料を買い、ついでの買い物でスーパーに隣接するカー用品店に向かうと、店の前にずらっと行列ができていた。開店待ちにしては人数が多い。と、中から店員さんが出てきて「列のこの辺りの人の作業は午後になります!」と声を張り上げた。……ああ、週末は荒天の予報がでているもんねえ。降雪前の駆け込みタイヤ交換か。

行列を横目に、さくっと買い物を済ませて山の家に向かう。途中、道端にうっすら白いものが残っている場所もあったが、道はまだ凍っていない。ぎりぎり間に合った〜。この日は家の手入れをしたり、タイヤ交換を見守ったり(←手伝うほうが、きっと危険)。夕方にはボーと一緒にチー&Nao宅に招かれ、除染がちっとも進まない話なんかをしながら、宴会。東京も寒いが山の家の空気はやっぱりもっと冷たくて、星がとてもキレイだった。

田舎田舎

左:起きたら愛車ムッくんが白くなってた。手前は伸びすぎた木のうちの1本/右:残り2本と、やっぱり白くなってた畑

日曜は午前中いっぱいかけて前庭の木の剪定作業。父母があまり大きくなりすぎないように手を入れていた木が3本あるのだが、もう3年はほったらかしにしてある。伸びすぎて電線にかかってしまっている箇所をどうにかせねば、と高枝切りバサミを購入して(←鋏もダメになってしまっていたので)臨んだ作業だったが、3年は長い。鋏ではどうしようもないほど育ってしまっている枝もあるので、途中から鋸を取り出してきて悪戦苦闘。うー、これ、次回もやらなきゃ。まだまだ大きすぎ。

遅めのお昼を食べて、掃除をきっちりやっていたらもう15時だ。雪もまたチラつき始めたし、帰るか。家の周りの雪はほとんど融けていたけど、昨日問題なく通ったばかりの山道は数箇所凍結していて、1回後輪がすっと滑る感覚があった。焦るほどではなかったけど、スタッドレスでもこうだもんなあ。麓に着いたら雪の気配もなくて、ハッとするくらいキレイな名残の紅葉が道端に次々現れる。……と思っていたら高速に入った途端、雪を天井に積んで真っ白になった車が目の前を通り過ぎていった。積もったのは会津? 福島市かな?

その後もときどき、白い欠片を撒き散らしながら追い越し車線を走っていく車がいる。もう冬なんだなあ〜。徐々に暮れ行く空の色がキレイ。ただ、行きも帰りも強い横風が吹いていたので、車高の高い軽のムッくんではスピード抑え目にしなくちゃ怖かった。それでも渋滞があまりなかったおかげで、20時過ぎには祖母宅に帰りつく。ふと気付くと、田舎までの往復くらいじゃ肩が凝らなくなってるわ。慣れって強い(でも慣れた頃が危険だと言うので、気をつけます!)。

2012.12.3(Mon)

さて。気を落ち着けてNHK杯の感想第2弾。男子とエキシ。

……とは言っても、女子ほど書くことないんですよね。面白くなかったからではなく、地上波で放映される選手が少なかったから。NHK杯っていつもはアイスダンスやペアも放映してなかった? シングルでも下位の選手から放映してなかった? 地上波しか見られない人間にとっちゃ貴重な大会だったのに、なんか、民放みたいなヒドい扱いになっちゃったなあ〜。浅田真央が高橋大輔がと持ち上げるなら、ファンが増えるようにフィギュアの魅力が伝わる放映をして欲しいわ。

ショートの演技の途中で棄権してしまった村上大介くんを延々と映していたのも、どうなのか。朝の練習で肩を痛めたらしいのだけど、演技中の転倒でそこを更に痛めてしまって泣く泣く棄権。その村上くんの痛そうな悔しそうな顔、演技続行か中断かの話し合い、続行してスピンで肩にかかる負担に耐えられずやっぱり棄権……の痛々しい様子を、ずーっと流すのはナゼ? 生放送だったら仕方ないけど、録画じゃん。悲劇の選手を映しとけば視聴率取れるでしょ、な匂いがぷんぷんして、こうゆうのは好きじゃない。私は選手の笑顔が見たい。早い回復を祈ります。

え〜、今度こそ気を落ち着けてと。次は総合3位のロス・マイナー……の演技を、実はよく覚えてません。フリーなんか相当いい演技だったらしいのに、なんでだろ? 上手いけど面白みに欠けたのかしら(私がぼーっと見てただけだったらスミマセン)。彼にフリーで逆転されてしまったハビエル・フェルナンデスは覚えてるんだけど。ショートの『マスク・オブ・ゾロ』は高〜い4回転をキレイに決めて、カッコよかった。雰囲気をがらっと変えての『チャップリン・メドレー』は面白いプログラムなのに、今回はジャンプミスで演技がぶつ切りになってしまったのが残念。

さて注目の高橋・羽生対決は、今回初めて羽生に軍配があがりましたね。アメリカ大会のときは男子ショートが放映されなくて、それなのに最高得点を獲っちゃったもんだから、フリーの放映の冒頭に演技が流れたんですよね。今回も録画とはいえ、試合の流れで羽生くんのショートを見るのは初めてです。んで滑り出した瞬間に思ったのは、(うわ〜ナルシーに磨きがかかったなあ!)。このショートには絶対的な自信をもっているのか、4回転も軽々飛んで、観客へのアピールもがんがんしてきます。彼は手足が長くて頭が小さくて、ホントに絵になる。いいねいいね。今大会でも最高得点を更新です。

対する高橋大輔はもアピールでは負けていない……というか、そっちは彼のほうがまだ上だと思います。彼が髪をかき上げるだけで黄色い歓声があがる、スターの貫禄。今回はジャンプでちょこちょこミスが出たのが響いて2位に終わりました。羽生くんがフリーの後半で崩れたから、高橋大輔が逆転するかと思ったんだけどなあ。どうもジャンプが安定しませんでしたね。フリー後半で体力を使いきってしまってスピンでコケてしまう羽生くんには、まだまだ負けないで欲しいです。

1時間番組の男子フリーだったのに、40分ぐらいで結果が出てしまったので(やけに早く終わるなあ。で、この後は日本人選手の演技をまた流すのかよ?)と思っていたら、始まったのがアイスダンス。うひゃあ。ホントにおまけみたいなもんで、リード姉弟と優勝したメリル・デービス/チャーリー・ホワイトの2組のフリーしか見られなかったんだけど、ちょっとだけでも見られて嬉しい(←すっかり卑屈)。リード姉弟はなかなかの好演技で、初の5位。それでもやっぱ、優勝ペアと比べるとまだまだですねえ。ツイズルのスピードが全然違うもの。優勝ペアのショートが『ジゼル』だったそうで、それは見たかったなあ。

エキシも男女で1・2位を獲った日本人選手と、アイスダンス・ペアの優勝カップルしか放映してもらえませんでした。リード姉弟さえ流さなかったよ? せめて各競技で表彰台にたった選手くらいは全部、やって欲しかったなあ。放映されたのが全部マジメ系だったのも、ちょっと残念。エキシはお祭りなんだから、もっと遊んで欲しいです。高橋大輔とあっこちゃんの即席ペアでタンゴとか、見てみたい。見たなかでは、真央ちゃんの『メリー・ポピンズ』が一番好き。あれ、ホント可愛いです。試合のプログラムより、こっちのほうが好きなくらい。

書くことないとか言いつつだらだら書くのはTo-koの常。さあ、いよいよファイナル。今回みたいなもやもやのない、いい試合が見られますように。

2012.12.2(Sun)

珍しく風邪をひいてしまったので、今週末は大人しく家で休養するコトにし、NHK杯の録画を見てました。ファイナル前に全部見られて良かったじょ。

まずは女子の感想から。今井遥ちゃんのショートは、ジャンプを確実に決められるように構成を変更したらしいのに、その冒頭のジャンプから失敗しちゃいましたねぇ。それで動揺したのか、その後も危なっかしくて出来は今イチ。フリーはナゼか地上波では放映されませんでした。日本人選手の演技は順位低くてもたいてい放映するのに、ショートよりフリーの演技のほうが出来が良かったらしいのに、どうしたんだろ? アグネス・ザワツキーと並んで19歳には見えないクセニヤ・マカロワは、なかなかいい雰囲気を出す選手ですね。でもショートのラストの決めポーズがお釈迦さまの説法印のように見えてしまうは、私だけ?(曲名からしてヴァイオリンを弾いてるのは分かるんだけどー) フリーで順位落としてしまって残念でした。

6分間練習の直前、リンクサイドに長洲未来が映ってあれ? 中国大会にしか出ないんじゃなかったっけと思ったら、2名が出場辞退したため追加招待されたそう。うち1名がアリッサ・シズニーなのは残念ですが、未来ちゃんがまた見られるのは嬉しいな。今回は中国大会のときよりもジャンプが安定していて、いい感じです。ただステップには今一つ勢いがなかったような気がするけど、予定していなかった出場だったから練習不足なのかもしれませんね。スピンはさすがで3位表彰台です。おめでとう。

李子君(リ シクン)―――というか、コールされているように「ジジュン・リー」と呼んだほうが響きがいいけど、彼女も中国大会より格段にいい演技でした。手足がほっそりしていて可愛い。まだジュニアの体型で体が軽いからか、難しい3+3をあっさり決めるし、体も柔らかくてポーズをとったときのラインがキレイ。上出来のシニアデビューで、今後も活躍して欲しいです。エレーネ・ゲデバニシビリも、今回から好きになった選手です。ジャンプで失敗しても、演技が情感たっぷりで見せてくれました。フリーの『ドン・キホーテ』は雰囲気ぴったり。ショートもフリーもスピンで乱れて、最後がよたよたって感じになっちゃいましたが、終わった後の「やっちゃった〜」な苦笑いが可愛い。今まで名前がインプットされてなかったけど、よし、覚えたぞ(←ホントか?)。

さて、浅田真央ちゃん。ショートはすごく良かったです。滑り出しの表情はちょっと作りすぎであまり好きじゃないんですが、その後の自然な笑顔は可愛い。軽やかなステップ、きれいなスピン、そしてジャンプがぽんぽんと決まり、演技後に笑顔がはじける完成度の高いいい演技でした。しかしフリーでは崩れます。転倒はなかったものの、3回転の予定が2回転になったのが3回、1回転になったのが1回。そのほかの要素は乱れるコトなく決めたものの、正直、出来がいいとは思えませんでした。彼女の黒鳥っていいとこ「元気」なので(黒鳥は彼女の持ち味じゃないと思う)、勢いが削がれると台無しです。

逆にショートの失敗をフリーで挽回したのは、あっこちゃん。でもショートも決して悪い出来ではありませんでした。カナダ大会のときより演技は迫力があったと思うし3+3も決めたのに、ただルッツジャンプがすっぽ抜けて1回転になってしまったんですよね。その後の誘うような挑むような眼力はさすがあっこちゃんで、失敗を忘れさせる演技をしてくれましたけど。本人は演技終了後に天を仰いでいて、リンクサイドに戻ったときには長久保コーチに花で頭をこつんと叩かれていました。いい師弟関係ですねえ。

特筆すべきは彼女のフリー『O(オー)』。素晴らしかった。素人目にわかるミスはほとんどなく、プログラム全体を通して見たときの感想は、ただただ圧巻というばかり。今まで見た彼女の演技の中でも1、2を争う出来だったと思います。終盤までスピードが落ちないどころか加速を感じるほどで、特に最後のコレオグラフィックシークエンスは、音楽を表現するとはこうゆうものなのか、という感動まで湧き上がりました。なんか、涙が出ちゃったよ。本人も会心の出来だったのでしょう、最後の音楽が消えると感極まったように、一瞬顔がゆがみました。ああ、これを生で見た人はシアワセだ。私もすぐに巻き戻してもう1回みましたよー。

ショートで9点の差があったとはいえ、真央ちゃんが滑り終わった時点で、私はあっこちゃんが逆転するだろうと思いました。ところが結果はご存知のように、真央ちゃんが0.05点差で逃げ切り。―――納得できません。もう一度言おう。納得できません。ショートで9点差が付いてたんだから仕方ない、という意見もありますが、私は納得できない。真央ちゃんが会心の……いや、そこそこの出来だったのなら「ショートで点差ついちゃったのが痛かったね」で済んだと思う。でもあっこちゃんのあのフリーと、真央ちゃんのあのフリーで、9点差がひっくり返らない? なんで?

つくづく、ジャッジの考える「演技」と私の考える「演技」の間には深くて暗い川があります。真央ちゃんの技術点が高いのはいい。確かに転倒はしてないし流れもあったし他の要素の完成度は高いしね。でもフリーの真央ちゃんの演技構成点が、あっこちゃんより高い理由がわかりません。真央ちゃんの点が高すぎるのじゃなかったら、あっこちゃんの点が低すぎる。あっこちゃんは、曲そのものだったよ? コレオの辺りから観客を曲の世界に引きずり込み、総立ちにさせて、大歓声をあげさせた。演技を見て泣いたのは、今シーズンではあっこちゃんのこの演技だけです。この感動は、点数に反映されないの? だとしたら、演技って何? 曲を表現するって何? ジャッジが見てるのは「構成点」だけで、「演技」ではないのでは? 計算するな、感じろよ!

……熱くなってしまったので、男子とエキシビションの感想はまた後日。

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