2009.6.15(Mon)

昨日はは父がやってきたメインイベントで、奥多摩の某お寺に梅もぎに行ってきました。伯父と従兄弟と父と私と、父の友達夫妻がここ数年の固定メンバー。お寺で集合して、脚立を使い木の枝に登って梅の実を集めていきます。が、どうも今年は生りが悪いそうで(ご近所もそうだったというし、水戸の偕楽園でも例年の半分だったとか……。たまにそうゆう年があるようです)、目標の米袋6つには届かず。でも何とか4袋集めました。私もウチ用に3kg強もらっておきます。

いつもはお寺でお昼をいただいて帰るのですが、こんな事情でかなり早くに終わってしまったので、祖母宅まで戻ってお昼にするコトにしました。父のお気に入りの美味しいお蕎麦屋さんがあるんだそうです。なのに、せっかくおなかを空かせて戻ってみたら、お店は休み。仕方ないので隣のとんかつ屋さんで定食を食べました。思ったよりボリュームがあって、く、苦しい……! 夜は母に妹も含めて飲みに行く予定なのに、大丈夫かな。ちょっと不安がよぎります。

夜は新宿のタイ料理屋に行きました。案の定、まだ満腹感が抜けません。「私はいい……飲んでるから」と弱気なスタートを切りましたが、このお店がけっこう美味しくて、更に香辛料が胃を刺激するのか、思っていたよりちゃんと食べられました。父は逆だったようで、「思ってたよりお昼が残ってる……情けない……」を連発していましたが、タイ料理屋を出てから寄った喫茶店で「今頃になって空いてきた」とホットドッグをパクついていました。元気じゃん。

新宿で父母と別れ、家に戻って……そこから梅を始末する元気はありませんでした。ので梅の始末は今日になってから。最近友達と飲んだときに、梅酒3種の飲み比べ(ブランデーベース、焼酎、普通の)をして、焼酎が一番すっきりしていて好みだったので、梅を仕込む今年は奮発して久米仙で梅酒を漬け込んでみました。どんな味になるのかなー。あと蜂蜜漬けを小瓶に1つ。残りは梅ジャムにしました。瓶2つとタッパー1個分できましたよ。

梅ジャムに私は梅の核を入れるのですが、種を割るのに今まで金づちを使っていて大変だったので、今年はペンチを導入しました。そしたらまぁ簡単に割れるコト! 今までの苦労はなんだったのって感じです。―――しかし金づちとかペンチとか、料理の話だとは思えませんね……。

2009.6.13(Sat)_2

≪つづき≫

一休みした後は、城山へ。高尾山頂付近は階段が続きますが、後は広すぎるくらい広い、歩きやすい道が続きます。桜の木には小さなサクランボが生っていました。山麓ではあまり花を見かけませんでしたけど、この辺りでは小さな黄色い花が目立ってました。あとドクダミの花と。写真を撮ったりお喋りしたりしながら、たるたる歩いて城山到着〜。

高尾山高尾山

左:「これより奥高尾」/右:目立ってたのは、苦菜(ニガナ)?

高尾山

紅葉の時期はさぞ見事だろうけど、緑の姿もけっこう好き

高尾山高尾山

左:行く手の木々の間から、城山が見えます/右:サクランボ

高尾山

ヤマツツジもどっちゃり

高尾山

遠くはぼんやり

城山茶屋でなめこ汁を買って、コンビニお握りと一緒にお昼にしました。残ったビール1缶をまた2人で空けて、「やっぱり足りない……」。買う?と聞いてみましたが、どうも父はこのくらいの山で割高なビールを買うのは気が進まないようで、「相模湖までガマンする!」だそうです。せっかちな父にせかされて、短めの休憩が終わったら相模湖へと向かいます。

高尾山高尾山

左:まあ一応、お約束の(?)「小仏城山」/右:邪魔だっつーの、と思ったけど花にとって余計な存在は私のほう(もちろん追い払ったりしませんでしたよ!)

高尾山高尾山

左:花の名前、図鑑見てもちっとも分かりゃしない!(逆ギレ)
/右:さあ、下山にかかりましょうか

この先も、私は初めて歩く道。んでこの日歩いた中で、この城山〜相模湖の道が、私は一番好きでした。人が少なかったからだけではなく、雰囲気がいいのですよね〜。途中にぽこぽこお地蔵さまがいます。「ひょっとしてこの道、古道なんじゃない? 城山って名前からしてさー、お城があったとか? そういえば、八王子城址ってあるよね? その出城くらいあってもイイんじゃない?」。いやだって、昔の街道ってびっくりするくらい山道だったりするから、この細い道が古道でも別に変じゃないですよね?

高尾山高尾山

気持ちのいい道なのに、ほとんど人に出会いません

高尾山高尾山

左:お地蔵さま。そんなに古くはなさそうです
/右:ここを下りればもう舗装道路

テキトな推理(?)をしながら、廃業した茶屋らしき建物跡を通り過ぎ、舗装道路に出ました。ここにも小さな茶屋(富士見茶屋。こっちは現役)があって、それがなかなかいい雰囲気。店の前のテーブルの上で、犬が見張りをしていました。その先の大きな道路を渡って、また未舗装の道に入ります。舗装道路は遮るものがなく暑かったので(雲が途切れると、けっこう日差しは強かった)、日影に入るとホッとしました。川にはのんびりボートを漕いでいる人もいて、のどかーな感じ。

高尾山

ちょっと立ち寄りたくなる雰囲気の富士見茶屋

相模湖へ相模湖へ

弁天橋を見おろしながら歩きます

相模湖へ相模湖へ

左:山蛍袋(ヤマホタルブクロ)/右:……わかりません

小さな橋と弁天橋とを渡って、相模ダムに着きます。ここから終着点の相模湖公園まではもうほんのちょっと。まず目に入った貸しボート屋で手漕ぎボートを借り、1時間楽しみました。つか、強めの風のせいかボートが流れるので、1時間漕ぎまくりました。父が。私もちょっとだけ漕いでみたけど、すぐに「疲れた」とオールを返します。いい天気の土曜だというのに、スワンボートも手漕ぎボートもほとんどいませんでした。カヌー競技の練習してる団体がいたくらいかな。あと大きな遊覧ボートと。

相模湖へ相模湖へ

左:小さな橋を渡って―――/右:水が落ちている風景って、たとえ人工でもなんか好き

相模湖へ

弁天橋へ

相模湖相模湖

相模湖、手漕ぎボートの上から。すっかり雲が無くなりました

ボートの後は、お待ちかねのビールでお疲れ様の乾杯。いい具合に効いて、帰りの電車も寝っぱなしでした。

高尾山口駅(8:28)→高尾山599m(9:48-10:07)→城山670m(10:54-11:20)→登山口(12:17)→弁天橋(12:36)→相模湖公園(13:02)

2009.6.13(Sat)_1

上京してきている父と、高尾山登ってきました。もともとは4月に予定していたのに、悪天候のため次に父が上京してくるまで延期となってしまっていたコースを、やっと歩きに行けるのです。山はきっと暑いだろうけど、父が希望している「相模湖に下りてボートに乗る!」は今頃のほうが気持ちイイかもしれない。

父と、ついでに付いてきた母が泊まっている祖母宅に、私も金曜日夜に向かいます。「高尾だけだからのんびりでイイだろ」と、父が提示してきた出発時間は翌朝7時。あ……。私はもっとゆっくりでもイイと思ってたんだけど、行くというなら行きましょうか。午後から風が強くなる予報も出てるし、早め早めの行動が吉よね。

6時に起床し、軽くご飯を食べて、駅近くのコンビニでお昼のお握りを買います。そして父との山歩きには欠かせないビールも。何を忘れてもこれだけは忘れませんね〜父は。電車を乗り継ぎ(とは言っても、他の山に比べると断然近いのが嬉しいところ)高尾山口まで。ナゼだか異様に眠く、電車の中では寝っぱなしでした。高尾山口駅〜ケーブルカーの清滝駅はこないだ通ったばっかりなので、迷わずさっさと歩きます。

そして初めて歩く、稲荷山コースへ。入り口がわかるか心配でしたが、そこは高尾山。立派な標識がちゃんと出ていました。おっと、この日の天気は薄曇。蒸し蒸しとしています。どうせ急ぐ必要もないし、の〜んびり登ればイイのに、父はさっさと歩き始めました。あのさー、そのまま元気に歩けるならイイけどさー(いや私が付いていけませんが)、どうせ後でバテるんだから!と声をかけ、ゆっくり歩いてもらいます。それでも汗が噴きだして暑〜い。ほとんどずっと樹林帯の中を歩いていく感じなので、日差しがキツくないのが嬉しいコースですね。

高尾山高尾山

左:標識に従って「稲荷山コース」へ。後ろから覗いているお猿がちょっと気になる…/右:コースの始まりは階段から

お稲荷さん(旭稲荷)を過ぎ、展望台でちょっと休憩を入れます。ここが稲荷山(396m)の山頂らしいですが、山頂っぽさは全然ありません。展望は残念ながら、近くの八王子市が見下ろせるくらいでした。晴れていれば新宿や、筑波山まで見えるそうです。ここでもうすでにビールが飲みたい気分でしたが、まだ高尾山にも着いていません。先に進むといたしましょう。

高尾山高尾山

左:額紫陽花(ガクアジサイ)/右:おっ祠がある

高尾山高尾山

左:「旭稲荷」さんでした/右:子狐さんの抱き方がカワイイ

高尾山高尾山

もー。なんでそうガツガツ歩きたがるかなー。のんびり行こうぜ

高尾山高尾山

左:道の上に建物が見えたな、と思ったら/右:そこが稲荷山展望台

道はゆるやかに登っていきます。人も、思ったほど多くはありません。だんだんと道が広くなって、5号路にぶつかり、そして最後に長い階段を登ると―――もう山頂! 人が少ないのは稲荷山コースだからかな、と思っていたのですが、山頂も4月よりだいぶ空いています。4月はお花見狙いだったのかしら?(私らが登ったときはまだ全然咲いていなかったのに)。担いできたビールはお昼用だったのですが、暑くて暑くて「ここで1本飲もうよ〜」と2人で半分こいたしました。ビール、2本じゃ足りなかったかなあ(いや買う気になれば、高尾山頂でも城山でも買えるんですけど)。

高尾山高尾山

左:階段を登って……/右:最後の長い坂の前で、皆さん休憩

高尾山

高尾山山頂から。うっすら丹沢の山々が見えました

≪ダメだ〜眠い。続きます≫

2009.6.10(Wed)

いつも行っている山の店が協賛している『山岳映画の夕べ』の情報をYが仕入れてきてくれたので、Uも一緒に東白楽の会場に足を運びました。定時ダッシュで会社を出ても、到着したのは上映開始時間を数分過ぎてから。幸いなコトにまだ開会の挨拶の途中でした。先に行って席を確保してくれていた2人の横に息を切らして滑り込みます。

山岳映画ってTVのドキュメンタリ番組みたいのかな〜と漠然と予想していましたが、自分たちの登山を映像で残そうと活動している会の作品の上映会でした。アマチュアの皆さんですが、もう40年以上も活動されていて、このイベントも10回目だというのですから、大したものです。ナレーション、字幕、音楽を入れて編集したホームビデオの上映会って感じで、でも皆さん本当に楽しそうにやってらっしゃって、ほのぼのとした会でした。

この日、上映された作品は「庚申山、栗駒山、屋久島、鳥海山、白山、虎毛山、燕・常念」の、全部で7点。白山は前から興味があったので嬉しかったです。映像を見て行ってみたいな、と思ったのは鳥海山。撮影者はなんども登られているみたいで、山のいろんな表情を楽しめました。作品として一番好きだったのは、ダントツで虎毛山ですね。単独で行って自作自演で撮ってらっしゃるというこの作品が、ユーモアもあって面白かったです。山も、ちょっと気になりましたし。

15〜20分の作品7点と、途中に協賛の企業の挨拶なんかもあって、会が終わったのは21時近く。周辺にはあまりお店がないので、横浜まで出てたっぷり呑んで食べて帰りました。帰り道ではちょと千鳥足。

2009.6.7(Sun)

本当なら6日の土曜日にダイビングの予定を入れておりました。が、またもや仲間に総フラれ状態での1人参加で、おまけに土曜の天気予報がかなり悪い――。こりゃ日程をズラすしかないでしょう。ピタパン金曜日にショップに電話をし、予約を日曜日にズラしてもらって目覚めた土曜日、まず耳に入ってきたのは屋根をたたく雨の音でした。うっし。この日はやっと実現が決まった旅行の下調べなどしつつ、ダラダラと過ごします。あ、ピタパンを焼きました。

さて日曜日。目覚めたときはまだ雲が残っていましたが、この日はこれから晴れるハズ! 前日焼いたピタパンに、野菜とウィンナを詰めたピタサンドを齧りながら、一路伊豆を目指します。伊豆のいつもの駅に着いた頃には、空も気持ちよく晴れわたっていました。ガイドのTさんに迎えられたのは―――えっ私1人? 日曜なのに? この天気なのに? だいぶ暖かくなってきてるのに?

「今日はどこに行きましょうか〜」というTさんに、「昨日はどこだったんですか?」と尋ねると、「昨日はお客さん全員にキャンセルされて潜らなかったんです……orz」という悲しい答えが帰ってきました。え〜っそれは根性なさすぎでしょう〜。自分もキャンセルしたくせに、の言い草ですが、いやいや翌日潜りに来ればイイのです! 「……えっと……どこ行きましょうか?」。

ショップの前の海は、ちょっと波がありました。「I.O.P.はキツいけど、富戸なら」とのコトで、アオリイカの産卵を見に行くことにしました。今日のゲストは私だけなので、オーナーのSさんはお留守番。Tさんと2人で富戸へと向かいます。日曜日なので空いているかな?と期待したのですが、行ってみると施設近くの駐車場は満杯。I.O.P.目当ての人たちもこちらに流れてきてしまったのか、それともアオリイカパワーなのか、どちらでしょ。

人の多さはセッティング場所まで行くとますます明らかになりました。いつもはいない堤防の先まで、人でぎっしり。学生なのかなー? 同じ年頃の大団体です。この人たちに水中で会いたくない! Tさんへのリクエストはもちろん「人のいないところ」。じゃあアオリイカは2本目にしましょうか? ただし2本目で外すと取り返せないですけど、と言われ「イイです! 団体と産卵床に行ってもイカ逃げちゃうし」と1本勝負でお願いしました。

エントリーはグループの隙間を狙って、案外すんなり入れました。波はありますが、砕ける波ではないのがありがたいところ。ただし、うねりはかなり強いです。透明度も、う〜ん、いいとは言えないなあ。ただやっぱり晴れているのはありがたい。日光が差し込むので明るいし、それに水温がずいぶん上がりました。水に入ってしばらくは「ぬるいな〜」と思っていたくらいです。外も、ウェットの人が過半数でしたもんね。

どうにかこうにか浅瀬を進み(I.O.P.の1のみたいなカジメの林じゃないのが嬉しいトコロ)、いつも寄る根の辺りで生き物を探します。Tさんが悪戦苦闘してる中、私はスミゾメミノウミウシを発見。可愛いサイズで、一瞬だけ静かになった隙をついて証拠写真を撮ります。1枚撮って念のためもう1枚と思ったら、ぐわんぐわん揺れるので1枚だけ。こりゃ浅瀬はダメだ〜と深いほうに逃げますが、水深15mになってもまだ揺れている。20m付近でやっと静かになりました。

この深度は、海もキレイでした。キレイっても透明度10mくらいだと思いますが、でも明るいし静かだし、浅瀬と比べたら断然イイ! と、Tさんがウミウチワについたスミゾメミノウミウシの塊を見つけました。個体が分からないくらいくっつきあった大きなのがダンゴになっていて、うひー気持ち悪いっ。さっき1匹見つけて喜んでいたのに、これじゃ有難みもあったもんじゃありません。Tさんによると、産卵のために集まっているじゃないかとのコト。この日も、もう1つ別のウミウチワにスミゾメダンゴができていました。

深場の水温もだいぶ上がってきましたが、それでも長居するワケにはいきません。帰りたくない(つか浅瀬に行きたくない)けど帰らなきゃ。ぐわんぐわんの浅瀬を突っ切り(途中でヤマドリの求愛待ちをしましたが、♂♀が近くにいるのに出会ってくれませんでした)、エキジットポイントに着くと―――ありゃずいぶん混んでいるなあ。中ではほとんど他のダイバー見なかったのに。安全停止でしばらく停滞している間にも、人はどんどん増えている気がします。ある程度待ってから水面に顔を出すと、きゃー。ロープに10人くらいの人が鈴なりになっていました。

重ねて言います。波はあるけど、砕ける波ではありませんでした。なのに全然列が進まない。ロープに頼りきっているから1人がよろけると、あっちへよろよろ、こっちへよろよろ。後ろからもどんどん人が上がってきて、間を空けるコトもできません。(自分だって初心者の頃は迷惑かけたんだから。微笑ましいと見守ってあげよう)という天使の声と(何やってんのさー、トロいなー!)の本音の声が、私の中でせめぎあう。ああこんなにウララカな日なのに。

ようよう岸に上がり、のんびりとお昼休憩を取りました。外にいて、風を気持ちよく感じる気候。1日ズラしたのは大正解です。休憩していた場所から、エントリー口の堤防で休んでいる団体が見えたので、彼らの動きを睨みつつ2本目に行くタイミングを計りました。しかしなかなか難しい。動いたなーと思っても、もったもた……いや、のんびりしてるんですもん。こちらもけっこうのんびり休んだので、とっとと行っちゃおう、とエントリー口に向かいました。

行くと、一番の団体はまだ用意が終わっていません。彼らは、抜かせそうだな。と、隣のほぼ支度を終えたグループが「産卵床まで行ったら―――」と話しているのが耳に飛び込んできました。すぐさま(一緒になりたくない!)(急ぎましょう!)と目で会話を交わします。急いで器材を背負いましたが、さすがにこのグループは抜かせず、エントリーロープで彼らの後ろに並びました。うねりに押されてきたのか、潜降ポイント辺りの水面にはちぎれた海草が固まっています。やーん。

水に入ると、透明度は更に落ちていました。おまけに水面移動中に海草やら木の枝やらのゴミが!ゴミが! かき分けながら進みさっさと潜降。ダッシュで産卵床を目指します。陸で抜かせなかったグループを海の中で抜かすのだ! 目論見は当たり、沈めてある木の枝までやってきたときには、周囲に人気はありませんでした。ただし産卵床もぼんやり黒く見えるだけで、こりゃイカが来ていてもわからないかな〜と思ったとき。Tさんが興奮した様子で頭上を指差しました。

そこからしばらくはもう2人でアオリイカ満喫。ちょうど少し透明度がよくなり、大きなアオリイカたちが何ペアも何ペアも優雅に泳いでいるのがよく見えました。うねりがあるのに、よくもあんなに優雅に動けるなあ。私なんか波に押されて気付いたら産卵床にぶつかりそうなほど近寄っていたというのに。でもそれでも逃げないんですから、産卵に夢中になっているんですね。卵を産みつける瞬間が見られないかと凝視していましたが、それははっきりわかりませんでした。

ショーを満足するまで堪能し、ふと気付くと透明度が落ちてイカの姿も見えなくなっていました。振り向くと、いつの間にか産卵床の周りに人の輪ができていて、そのせいかイカが逃げてしまったみたいです。Tさんに招かれるままに人の少ないほうに移動すると、そっちではまだちゃんと見られました。メスを争ってオス同士がケンカしているところも、です。うーん、迫力。去年はあまりアオリイカに巡りあわなかったので、嬉しいなあ。

後はまったり、砂地を泳いであそびました。暗い砂地ではサビハゼがやけに目立つような気がします。何もいないと思っても、手をつこうとするとささっと動くのでビックリする。ホンベラが絡み合って産卵をしているのも、面白かったです。あといたのはヒラメくらいですか。浅いほうに戻ってくると、ウネリで地面が動いているみたいに錯覚する、あの気持ち悪い感覚がありました。カジメがないので酔う気はしませんでしたけど。富戸の海エキジットも、今度は上手く人のいないタイミングを狙ってくれ、すんなり上がれました。ほーらね、人さえいなきゃこんなにスムーズ(だって、そんなにたいした波じゃないでしょ?→)

ショップに戻って器材を洗い、のんびりログ付けをしてもまだ16時前。東で、しかも1人だと早いなあ。次に潜るのは、いよいよの旅先での記念ダイブになるので、久しぶりに重たい器材をごろごろ引っぱって家に帰りました(そして途中、英語で「結婚している」と嘘をつくハメに…。タイミング悪いっつーの)。

2009.6.1(Mon)

会社の臨時休業日が運良く映画1,000円のファーストディだったので、『天使と悪魔』を観に行ってきました。いつもの如く原作はほとんど忘れていたのですが、始まってみるとあら犯人を覚えているじゃないですか! でも、この作品の目玉は推理じゃないので全然問題ナシでした(原作を読んだときは「この作品を片手にバチカンやローマを旅したい!」と思ったように、目玉は観光案内だと思います)。

んで、映画ならでの目玉はというと、儀式の楽しさに尽きるでしょう。宗教の善悪はちょっと置いておいて、私、けっこう宗教儀式って好きなのですよねー。キリスト教に限らず、ですが。今回の映画も枢機卿たちがぞろぞろと出てきただけで、見る甲斐あった!と思ったくらいです。前教皇の指輪潰すシーンとか、最後の身支度のシーンとかも、好き。バチカン公国やローマの観光名所ははるか昔とはいえ辿ったことがあるし、ホント懐かしく楽しかった。

ストーリーは原作とは違う部分も多そうです(よく原作覚えてないんだけど)。だいたいこの話、『ダ・ヴィンチ・コード』の前の話だったよね? あとイルミナティの説明とか、悪魔崇拝の話とかが省かれてしまっているのも残念でした。そうゆう暗黒話も好きなのに〜。そうゆう話がなくて1時間ごとにタイムリミットが定められて殺人が起こるので、映画は全編これクライマックスという感じでラングドンが走り回ってます。んでも薀蓄がないと、ラングドン、あんま利口に見えない……。

しかしカメルレンゴって、原作でもあんな危ない橋渡りっぱなしだったんだっけ? めちゃくちゃ大きな賭けとはいえ、よくやるもんです。上手く使ったら、かなりの成果だせる人なんじゃないでしょうかね〜。あんなに呆気ない最後が残念なくらいでした。あとコンクラーヴェで閉ざされたシスティーナ礼拝堂の扉、一度開いたら後は開きっぱなしって感じじゃない? あんなに出入りができてイイんでしょうか。それにしてもこれ、ローマでロケしてるのよね? この内容でよく教会が撮影許可出したなあ。

映画の後は、インド式エステへ。通常27,000円の施術が3,600円ってチラシが家のポストに入っていた(←怪しい)ので、初めての店に行ってみました。あ、一応ネットで評判は調べてから、ね。山登りの後ではあることだし、リンパマッサージとあったのでちょうどいいかと思ったのです。インド式ってのにも興味があったし。

んで結果は―――。27,000円なんて、絶対払わない。まぁどうせ回数券買えば割引になって、そんな正値払っている人なんかいないんでしょうけど。私に「今日入会してもらえれば……」って提示した額だって、1回1万4千いくらだったしね。でも、インド式と謳っておいて普通のオイルマッサージと何が違うのかよく分からなかったし、リンパも効いている気がしなかった(筋肉痛のふくらはぎを揉まれたときは超痛かったですが)し、第一最初から「サービス価格だから来ました」って言ってるし、もちろん入会はせずに帰ってきました。

あ、3,600円なら別に不満はありません。しかし何度かこうゆう割引サービス利用してますが、終わった後の強引な勧誘を上手く断る台詞はないものか。そのメンドくささ込みでこの価格、とは覚悟しているんですけど、でもやっぱメンドくさい。じゃあ行かなきゃいいじゃん―――というと、その通りではあるんですけど。でもエステの通常料金、高すぎるんだもの! それでもときどき、ほぐして欲しくなるんだもの! ああ近くに力先生さえいれば……と結局、最後は妄想で終わる1日でした。

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