2007.7.30(Mon)

7月の11日から14日は、ちょっと早めの夏休みでU、Yと一緒に田舎に帰ってきた。Uは日常的に運転しているとはいえ、私は半ペーパードライバー。Yは免許も持っていないというメンバーなのに、今回の旅行は無謀にも東京からレンタカーで東北僻地の我が田舎へと旅立つのである。果たして無事に帰れるか?

11日の水曜日、会社から直接東京駅へ。Uと待ち合わせて夕食を食べ、車を借りる手続きをして、残業続きのYをしばし待って出発。「私は首都高は無理!」と最初っから宣言しておいたので、まずUが運転席に。しかし私らの旅の場合、助手席はゆっくり休んでなんかいられない。ナビを見て後続車両を見て「今だ! 車線変更だ!」と叫ばねばならないのである。

最初の難関を何とか乗り越え、常磐道に突入。1時間経ったところで運転交代。今まで何度となく通った道だが、自分で運転をするのは初めてである。灯りが少なくて暗いのは怖かったが、交通量は少なく道はまっすぐで、かなり運転しやすかった。1時間でまたUが運転席に入り、また1時間経ったころ、高速終了。この先は山道になるので、また私が運転する。

この日、私らは北上する梅雨前線を追いかける形で移動していた。高速に乗っている間、空は何とかもってくれて助かったが、山道に入ってしばらくすると霧が立ち込めてきた。きゃー何も見えないー。ほとんど真夜中なので人が出てくる心配が無いのが唯一の救いだが、代わりに猪でも飛び出して来そうだ。きゃーきゃー言いながら峠を越え、何とか0時30分に父母宅に到着。

翌12日。木曜日。天気予報がずーっと悪かったので、今回は外で遊ぶ予定は立てなかった。この日は買出し&水族館(最近水族館づいているのである)で、地元なのに今まで行ったことがなかった“アクアマリンふくしま”へ。化石やら歴史やらの展示が多くて“お勉強”色が強く、展示も地味〜だったが、他の水族館とは違ってやっぱ面白かった。

目玉の1つ、秋刀魚の水槽は思ったよりも小さくて地味だったけど、もう1つの目玉、“潮目の海”の大水槽はさすがの迫力でしばし見入ってしまう。イワシの群イワシの群がすごかった!(せっかく持って帰ったデジカメを忘れたため画像が悪くてすみません。とにかくたくさんいるのは分かる?) ここは捕食者と被食者を同じ水槽に入れている(けど血みどろの水槽ってワケじゃない)ので、ときおり捕食行動も見られる。イワシも追われてトルネードを巻いている。うわー中に入りてぇ!

あと。出入口近くに子供を遊ばせておけるコーナーがあるんだけど、ここが私らのツボだった。だって岩の形をした壁からトウシマコケギンポが! イシガキカエルウオが! ヒトスジギンポが! 渋すぎでしょ〜。いつもは子供を見守るのが仕事であろうお嬢さんに、「このギンポと一緒に写真撮ってください!」とか恥ずかしげもなく叫んだのは、私らです。ゴメンなさい。

キッズコーナー1キッズコーナー2

ああっ……これも画像がヒドい。また撮りに行かなくちゃ〜。

時間が無かったのでバックヤードツアーに参加できなかったのは心残りだったが、空腹が耐えがたくなってしまったため、隣の観光物産センター“ら・ら・ミュウ”で回転寿司を食らう。すんごい勢いで皿が積みあがっていくのが、ちょっと恥ずかしかった。ここで海の幸を買い込み、途中の街で他の食材(酒含む)を買い込み、帰路につく。

この日の夕食は室内バーベキュー。野菜と肉と海の幸を薪ストーブで焼いて食す。昼食が遅かったので「あんまりおなか空いてないんだよね〜」とか言って食べ始めたのに、焼いたものが全部キレイになくなったのは何故? 不思議だ。畑で収穫したばかりのにんにくの丸焼きも美味かった〜。しかし食後、Yが急な体調不良でダウン。今回の旅は、水族館以外は食べる予定しかないのに……大丈夫か?

≪つづく≫

2007.7.26(Thu)

友達とかっぱ橋道具街に行く約束をしている。買い物をした後は神谷バーで電気ブランを飲もうね、と、数年前から言い続けている。なのにちっとも実現しない。私はかっぱ橋で北京鍋が買いたいのだ。もう買う店もブランドも決めている。―――はっきり言って、かっぱ橋に行かなくても買える。なのに約束が邪魔をして買えない……。

つまり数年間、ウチには中華鍋がないのだ。かっぱ橋で買うつもりで、それまでは手持ちの小さなフライパンとソテーパンでしのげると思っていた。実際しのいで来た。しかしやっぱり炒め物には中華鍋が欲しくって、そうあちこちでボヤいていたら、年をとって重い鍋が振れなくなった祖母の家から、お古の北京鍋がやってきた。

―――デカイ。私が欲しかったサイズよりも2サイズか3サイズはでかい。平均的な賃貸住宅の我が家の流しで洗おうとすれば鍋だけでシンクがいっぱいになるし、五徳に載せれば二口あるコンロのもう片方のスペースを圧迫する。使い切れないんじゃないか。そう思って、もらってからしばらくは仕舞いっぱなしにしていた。

それを昨日から使い始めたんですけどね奥さん! やっぱ炒め物は中華鍋ですよ。大きいから底のほうしか使ってないけど、だから周りに油が飛ばないし、やっぱり炒め物は強火で短時間にかんかんといきたい。……昨日今日とまだ2日しか使っていないのに、今までどうやって料理をしていられたのかが、もうすでに分からない。

*****

↑の日記を書いてからしばらく経つのだけど、だんだん中華鍋に生気が戻ってきて鍋らしくなってきた気がする。新しいのを一から育てたかったが、錆びかけていたのをちょっとずつ蘇らせるってのも、これはこれで楽しい。

2007.7.23(Mon)

さて7月。初日の映画の日は、やっとのこと『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』を観に行ってきた。長い長いとさんざん聞いていたし、友達なんか途中で寝ちゃったと言っていたのであんまり期待していなかったのだが、けっこう面白かった。期待しないってのは大事だねー。

もうこのシリーズはあれこれ考えずに、ただ目の前に展開するスペクタクルをぼーっと楽しむのが良いです。開戦前の“パーレイ”でなぜジャック・スパロウとウィルを交換するんだかも、ベケットがなぜ「撃て」の命令を下さないのかもさっぱり分からないんだけど、でも大渦巻の中での撃ちあいでそんなのどうでも良くなりますわ。海賊大集合のわちゃくちゃさも気に入った。

ところで映画館で予告編を見て初めて知ったんだけど、ライラの『黄金の羅針盤』が映画化されてたのねー!? あの、かなりシビアな、設定の難しい、人がころころ死んでいく話のどこまでをどう映画化するんだろう…?

2007.7.21(Sat)

伊豆のショップの常連仲間で、現在ダイビング休止中、復帰の目途もたたないTaji嬢といろいろ話していて。なんにせよダイビングのできなくなる病気はイヤだよね、という話になったとき、Uが「病気は何でもいやだよ。食事制限のある病気とか、絶対いや!」と言った。食いしん坊の私たちにとって“食事制限”は恐怖の言葉である。なのに……。

日常生活はほぼ今までどおりできる場合、の条件つきだけど。「好きなものが好きに食べられない病気と、ダイビングができない病気とどっちがイヤかな―――……ダイビングができないほうかも、知れない……」。出てきた答えに自分でもびっくりして、思わず小声になってしまった。食べるのが死ぬほど好きな、この私が!

もう潜れないかもって思ったとき、自分の最後の1本はどれだっただろうって思い出して、1本1本をもっとちゃんと潜っておけばよかった、と後悔した―――という、Taji嬢の言葉が刺さる。ああ、ホントにそうだよね。ダイビングに限らずなんでも、やれるうちにやっておかないと、大事にしないと、ダメだよね。

2007.7.19(Thu)

やっと6月が終わる……(とっくに終わってます)。

6月30日の土曜日は、ダイビング仲間のU、Yと一緒に伊豆へ行ってきた。Yはちゃんとドライを持っているのに寒い時期は潜ろうとしないので、約5ヶ月ぶりのダイビングだ。もったいないったら!

この日は晴れてムシムシ暑かった。最寄駅でガイドのTさんに迎えてもらう。また私らだけだと思い込んで車に乗り込んだが、この日は他にもお客さんがいた(これでビックリするのも失礼な話だが)。セブでCカードを取ったばかりで、この日が初ファンダイブだというY口さん夫妻。ショップに着くと前泊の2人連れも。夏だなあ! こちらのお客さんは名前を聞きそびれた。

向かうポイントはIOP。途中でお昼を買いにコンビニに寄ったのだが、そこで別の車を運転していたショップオーナーのSさんが慌てて駆けてきた。前泊していたカップルが「東京に17時までに帰りたい」と言い出したらしい。無理ですから! つか、もっと早くに言えばいいのに。前泊だったんだから、先に出て早めに潜るとか出来たのに。潜ってショップに戻っていては間に合わないので、ここからSさんの車は彼らが置いてきた荷物を回収しに、ショップに引き返す。初めてのお客さんとはいえ、なんだかなー。

Tさんの車に乗っていた私ら3人だけ、先にIOP着。しかし器材はSさんの車なので、着いたからって先にできるコトはほとんどない。だらだら待っていると、30分遅れでSさんたち到着。しかし最初に考えていたグループ分けで潜っていては間に合わないので、スケジュール立て直したり、ばたばたしている。私もY口さん夫妻に施設の案内をしてあげたり。ショップのTシャツを着ていたからスタッフに間違われたワケじゃないよね…?

新たなグループ分けの結果、Tさんと私ら3人が一緒に潜り、Sさんは残り4人の面倒を見るコトになった。Yが久しぶりだし、皆のんびりダイブがしたかったので、コースは一番近い1のを回るコトにした。海に入ると透明度はあんまり良くない。3〜5m。陸上でドライを着るのは死ぬほど暑くて、入ってからもしばらく暑かったが、水深20mを超える辺りから急に冷たい潮が入って、そこだけは10mくらい見えていた。

しかし水が冷たいので深場に行きたくはない。後でTさんが「誰も降りてこないんだもん!」と文句を言っていたが、だって寒かったんだもーん。いや何か珍しいものがいたら降りようとは思っていたんですよ? でもTさんが指したのはルリハタで、上からも見えたから。上のほうが濁っていたから、下も暗かったしね。あと見たのはハナタツ&いつもの伊豆の魚たち。

お昼休憩を挟んでの2本目は、Yのドライ講習につきあった。見える範囲で適当に遊んでますよ、とは言ったがなんせ透明度が5m。動ける範囲が狭すぎる。おまけにTさんの視界に入るように頻繁に位置を変えねばならず、くるくるまわる私らは真剣だったが、Tさんはおかしくてたまらなかったそうだ。5mの深さで、揺れも多少あり、あまりめぼしい生物は見つからなかった。

Uと私が「それでイイですよ」と言ったからの、こんなダイビングになったのであるが、さすがにそれではあんまりだと思ったのか、講習が終わったところでTさんが私たちを“送り出しの入り江”に連れて行ってくれた。ここでヨウジウオとホソウミウバを見せてもらう。なぜか両方とも同じウツボにひっついていて、写真を撮りたいのにウツボが邪魔だった(でも、せっかく直ったデジカメが今度はバッテリー切れ。充電してきたのに何でよー!)。

2本目を終えて陸にあがると、Sさんは「早く帰りたい」カップルを最寄駅まで送りに行っていて、Y口さん夫妻が暇そう〜に待っていた。初めてのショップで勝手がわからないだろうに、かわいそうに。いつもはのんびり過ごせるのに、この日は朝からばたばたしっぱなしだった。もぅ頼むから、特別なリクエストがあるんなら早めにショップの人に言ってくれよう。私らが器材の片付けをしているうちにSさんが戻ってきたので、Y口夫妻はSさんと一緒にショップへ。私らも遅れて追いかける。

ショップに戻ると、あれ? 1人増えて―――Taji嬢が! たぶん一番よく顔を合わせる常連で、しかし現在、ダイビング休止中のTaji嬢が来ている。「うわあどうしていたの大丈夫なの会いたかった!」と思わず叫んでしまったよ。ログ付けをしながらもいろいろ聞きたくて、結局一緒に夕食に出て、一緒に東京まで戻る。ああ、また彼女と潜りたいなあ……。

今回のログはコチラ(215本目)とコチラ(216本目)。写真は1本目だけ、ちょっぽり。

2007.7.17(Tue)

ナゼかまた日記の日付と出来事の日付が大きくズレてきてしまった(←更新をまめにしないからだ!)ので、6月29日までの出来事を一気に消化。

親しい人と、初対面の人と。普段ひっきーなので、人に会う予定が集中した6月は楽しかった。22日の金曜日は、旧友と待ち合わせて飲みに行く。古〜い付き合いだけれど、今までは居住地が離れていたこともあって、彼女と差しでゆっくり話すのはずいぶん久しぶり。結局「今どうしてんのー?」って話が多くなっちゃったけど楽しくて、嬉しかった。

さて彼女にも「エステにはまりそう」と言ったとおり、翌土曜日は某エステ(?)の体験コースを受けに行ってきた。お肌チェックで肌がぼろぼろと診断され、回復させるために半年で18万を注ぎ込めと言われる。それだけ注ぎ込みゃミイラだって蘇るわ!―――とは言わず「すごく気に入ったんだけど他のところと比較したいんで」と答えたが、そんであっさり引き下がったのは好印象。やってもらったフェイシャルマッサージも気持ちよかった。ただ化粧品はちょっと重ためな感じ。

日曜は梅ジャム作り。梅酒はとっとと漬けたんだけど、残りは採ってから1週間もおいておいたのでちょっと黄色くなっていしまった。まぁジャムだからそれもあり。瓶を煮て梅を煮てつぶして種を砕いて(←これが面倒)砂糖を入れて。ここまで先延ばしにしておいてなんだが、作り出すとやっぱり楽しく、ジャムを詰めた瓶を並べると、達成感も味わえる。いいねえ。

27日の水曜日はまたもやエステへ。もらったタダ券+αで、この日は全身オイルマッサージをやってもらった。1時間かけて全身をゆっくりゆったりマッサージしてもらって気持ちよくないハズがない―――けど、特筆すべきコトもない。今度機会があったら、インドエステのアユール・ヴェーダをやってみたいなぁ。それかタイ古式マッサージだっけ? ソフト整体みたいなヤツも。

28日は会社帰りにビックカメラへ。書き忘れたがmyデジカメは塔の岳で壊れてしまった。バリアングルの液晶モニタを引っくり返すのを忘れてウェストポーチに入れて歩いていたら、いきなり液晶が使えなくなってしまったのだ。しかしその時点では私は心配していなかった。だって5年の長期補償に入っている。翌週明けに修理に持ち込んで「あ〜液晶が割れてますね〜。液晶割れは補償対象外なんですよ〜」と言われるまでは。

なにーふざけんなーと思ったが、今のデジカメを大変気に入っているので修理代は払う気だった。「液晶の修理はけっこう金かかるよー」と脅されて見積が出るのをドキドキして待っていた。が、何がどうなったのかわからないけど結局タダで直してくれた。やっほー! ありがとう! 悪口書かないでよかったよー。これで6月最後のイベントに間に合うぞー。

2007.7.10(Tue)

≪つづき≫

さて2本目。これは完璧自由行動のファンダイブである。SさんとTさんが何とかエビを見たい、遠いし27mくらいの深さにいるらしいけど、通常はもっと深場にいて見られないエビだ、というので、そこを目指すコトにする。しかしSさん、エントリー直前に「あっ」と言って振り返って、「残圧が70になったら教えてね」って―――、ブリーフィングはそれだけかあ?

さて堤防の外の海は、ちょっと浅場にうねりがあった。透明度も光が届かない分ちょと悪い。その中を、エビを目指して泳ぐ泳ぐひたすら泳ぐ。幸い深い場所はうねりも流れもなく静かだった。が、とにかく遠い。まだかなーまだかなー……空気、無くなっちゃうよ……? やがて四角いコンクリートの立方体の枠がたくさん沈められている漁礁に辿りついた。お、着いた?

と思っていたら、Sさんが周囲を見回してすぐに「戻るよ」の合図を送ってきた。え? もう? ここでしばらく探すのかと思ったのに。しかし私の残圧は80。水深は27mを超えている。Sさんがその気でも正直探す余裕はないだろう、と思っていたから助かったんだけど。「戻るよ」の合図のすぐ後に残圧を聞かれたので、私のエアが少ないから探すのを諦めたワケじゃなさそうだ。

戻る途中で、左手をイサキの群が泳いでいくのを見た。イサキはキレイな魚なのだけれど、暗くてハッキリ見えないのが残念だなーと思いながらぼーっと見ていると、あれ? 大きくなってない? 大きく……あっ、いつの間にかイサキがブリになっている!(要はイサキがブリの群に追いかけられていたんです)。かなり大きな群がすぐ近くをすごい勢いで泳いでいくのは迫力で、水中でSさんと「やったー」ポーズを交わしてしまった。

ブリの群が通り過ぎると、岩の隙間から隠れていたイサキがわらわらと出てくるのも、また楽しい。うひひー。……とかやっているうちに、私の残圧は50になっていた。70になったら教えろと言われていたものの、さっき聞かれたときが80だったので70の申告は省略してしまっていて、でも50から下は「要注意」のゾーンになるのでSさんに「残50」を知らせる。えっ?という顔をするSさん。……いやだからさっき80って言いましたがな。

さて、ここしばらく、私は残圧50を切ったことがない。いやエキジット時に40とか50ってのはあるんだが、こんな水深(まだ17mくらいはあった)で50を切ったコトはない。思い出すのはあの日の悪夢。―――が、2年の月日は私を図太くさせていた(おまけにDECOも出てなかったし)。“Sさんが何とかしてくれるや〜”。そんなに焦るコトもなく、ただいつも以上にSさんにくっつくようにだけはして、私は泳いだ。

水深が10mを切ると、ありがたいコトにエアの減りは遅くなった。そう、焦りさえしなければ当然そうなるハズなんである。5mのところでSさんが安全停止の姿勢に入ったときも、私はのんびりしていた。3分はここにいるのねーと、残圧を示すゲージを確認もせずにぼーっとリラックスしまくって周囲を見回していたら、Sさんに「行くよ!」と肩をたたかれる。え? もう? これは完璧、私のエアが少ないせいだったろうなー。ちなみにこのとき、残は20。

そこからの浮上は、いつも以上に注意した。かなり深くまで行ったし、安全停止もちょっと短めだった(気がする)。Slow表示が出ないよう、ゆっくり泳ぐ(←だから残圧は!?)。無事に陸にあがったとき、残圧は15だった。ふー。結局目当てのエビが見つからなかったので、サービスの人に聞いたら、私らは遠くに行きすぎたらしい。実際は「皆が言うほど遠くないよー」だそうだ。Tさんが「ブリの群を見たって言えなかったよー。場所聞かれたら、あんな遠くまで行ったの?って怒られちゃうかもしれないし」と言ってたが、うーん、そこまで遠かったのか?

シャワーを浴びて着替えた後は、ショップに帰ってゆっくりログ付け。Sさんたちは「2本目はブリが出てくれなかったらかなり寂しいダイビングだった」と言っていたし、実際見た魚も少なかったのだけれども、私は1ヵ月ぶりの窒素補充で十分満足していたのだった。いつもは潜れない場所にも潜れたし、またこうゆうイベントがあったら行きたいな。

今回のログはコチラ(214本目)。デジカメ修理中のため、写真なし。

2007.7.9(Mon)

前にいつ潜ったのかとっさには思い出せなかったあの日あの頃。そして次の予定の30日(←6月の)まではまだ間のあったあの日あの頃。なのに週末の予定はバタバタと埋まってしまったあの日あの頃。晴れ上がった空を見上げてはため息をついていたある日、伊豆のショップからメールが届いた。件名は「イベントへのお誘い」。開いてみると「20日の水曜日に八幡野でイベントがあります。ビーチクリーンとファン1本、お弁当つきで4,000円。いかがっすか?」と書いてあった―――。

迷った。迷ったけれど最初っから心は決まっていた。次の日には「行きます」の返事を出し、当日の8時過ぎには伊豆のいつもの駅にいた。空は梅雨だっつーのに快晴(つか梅雨に入ってからもう1週間も晴れている)。暑くなりそうだ。駅前でショップのSさん、Tさんに迎えてもらって、そのまま八幡野へ向かう。後部座席に座っているのは私一人。「ひょっとして、参加は私だけですか?」「だって平日だもん」「……ですよね、普通来ませんよね……」。

八幡野に向かう途中、道路脇に鹿が転がっていた。「鹿が死んでる!」というSさんの叫びに来た道を振り返ると、おお、確かに鹿だ。しばらく話題になっていたが、結局、剥製だったんじゃないかという結論に落ち着いた。「いくら何でも鹿はいないでしょう」とのコトだが、でもだって、丹沢にはたくさんいるんだよ? 私は生きてた気がするなあ……と言ったら「いや生きてはいないよ」と冷静なツッコミが入る。だから! 言いたいコトは分かるでしょう!?

八幡野ダイビングサービスの前に車を停めて、説明を待っている間にも事件があった。駐車してあった参加者の車に、別の車が突っ込んだのだ。停まってから突っ込んだので両方ともたいした損傷はないみたいだったし、お互い顔見知りで穏当に済みそうだったのだけれど、目の前での事故だったのでドキドキした。あー、車は怖いよぅ。

そんなこんなしているうちに9時になり、説明が始まる。ビーチクリーンというから私はてっきり浜辺の清掃をするんだと思っていたら、海底の清掃をするとのこと。ビーチ班とボート班に分かれ、網のゴミ袋と軍手を支給される。私はビーチ班で、普段は潜れない港内を潜る。漁船なんかが泊めてあるところだ。ヘドロみたいな海底でゴミだらけだったらイヤだなあ〜と思っていたが、入ってみるとあら意外。かなりキレイな海だった。

水深は浅い。せいぜい5m程度である。強い日差しがカーテンみたいに射し込んでいて、とても明るい。透明度だって10mは見えていて、悪くない。堤防に囲まれているからうねりもない。海底は砂と岩で生き物もたくさんいる。カゴカキダイの幼魚が何匹か群れている。クサフグものんびり群れて浮いている。ボラが泳ぎ回る。ボラってこんな扁平な顔してたんだ…。初めて気付く。Sさんがホウボウの赤ちゃんを教えてくれる。見せびらかすみたいに鰭を広げていて、カメラを持っていないのが悔しい。

ゴミ拾いだって楽しかった。かなりキレイとはいえ、やっぱりゴミはある。テグスやら釣りの仕掛けやらタバコの吸殻やら空き缶やら。なんでこんなものが?ってものも落ちている。ゴミを見つけて袋に突っ込むのはナゼだか楽しく、大物を見つけると嬉しく、サーチ&リカバリーの講習をやってるみたい。影がさしてふと見上げると、すぐ頭上に漁船の底があるのも初体験。うひー。

この日はビーチ班とボート班両方で軽トラ1台分、500kgくらいのゴミが集まったそうである。そんなに多くなかったので、中心となっている方たちがゴミの分別をやってくれた。それが終わってから解散式があって、お昼ご飯が配られる。

今回のログはコチラ(213本目)。デジカメ修理中のため、写真なし。

ビーチクリーンの成果

ビーチクリーンの成果の一部と、ゴミの分別を
してくれてる主催者の皆さん。

≪つづく≫

2007.7.4(Wed)

こないだTVで『ダイ・ハード』をやっていて、つけっぱなしにしたまま他のコトをやっていたら、聞こえてくる声があまりにバカっぽくて逆に気になってしまった。「うおおおーなんてことだーどうすりゃいいんだー」「あああーしまったーひでぇぜー」って、そんな感じの台詞の連続でこれでどうやって話が展開してるの?ってつい目を向けてしまう。吹き替えの声がバカっぽさを倍増させてたけど、字幕で見たらちゃんと見られる映画なの?

*****

さて。ジリアン・ホフマンの『報復』読了(←2週間も前にな!←逆ギレ)。冒頭から怖くて恐ろしくて胸の悪くなるような描写が続く。だからこそその後の主人公の女性の怯えが理解できるし、彼女が救われるコトを望まずにはいられなくなるんだけど、もうとにかくヒドい。加害者が抵抗できない被害者をひたすらいたぶる描写が読めない方は手を出さない方がいい作品です。

……という感想はおいておいて。カバーの折り返し部分の人物紹介が丁寧すぎるのをどうにかして欲しい。「ジョン=探偵、メアリー=被害者、ウォルター=犯人」みたいの! 家系図が入り組んでいて「え? この人とこの人はどうゆう関係だっけ?」と混乱するような場合にはありがたいが、この話には必要ない。だって主要人物少ないし。忘れてしまうような過去の人物も出てこないし。

それから最後まで読んでも結局分からなかったんだけど、(以下ネタバレ→)キューピッドが犯行を重ねていた間、レイプ犯は何を していたの? 彼はキューピッドが誰かを知らなかったんだよねえ? じゃなきゃバラすよね、法廷で。最近は海外でだけ犯行を繰り返して満足してて、だからフロリダでは何もしていなくって、彼に不利な証拠は全部キューピッドが仕込んだものって理解でいいのかしら

2007.7.2(Mon)

6月17日、日曜日。週末だっつーのに、2日も続けて早起きしてしまった。軽く朝食をとって、父の運転する車で今度は西多摩の某市へ向かう。途中のICで伯父と従兄弟も合流する。そう、この日は毎年の恒例行事(去年も一昨年も旅行でサボってしまったが)、父のお友達がやっているお寺に梅もぎに行くのだ。

目標は米袋5つをいっぱいにするコトである。米袋と言っても5kgや10kgではない。あれは何kg入るんだろう……。米屋の奥に置いてあって、口がくるっと開いていて、米に埋まった枡がのぞいているような、大きな紙製の袋。太さは一抱えくらい、高さは80cmくらいか? それを地面に置いて取った梅を注ぎ込む注ぎ込む。

最初のうちは脚立に乗って手を伸ばしていたのだけど、それだと微妙に手が届かない場所もあって、そのうち木の枝に手をかけ足をかけ体重をかけ……。2年間を空けてしまった私は、梅もぎに何を持っていくべきかをすっかり忘れていて、この日の服装はTシャツ。おかげで腕に無数の引っかき傷を作ってしまった。それでも木に登るなんてシチュエーションはそうそうないので、楽し〜い。収穫ってだけでも楽し〜い。

子供の頃から通っているので「昔はこの木が元気よかったけど、もう年だねー」だの「昔は小さい実しかならなかったのに、大きな実をつけるようになって……。立派になったねぇ」だのと、まるで親戚のおばちゃんのような感慨も抱く。今年は生ってない木には全然だったけど、生った木の生り具合が半端じゃなくて、午前中だけで目標を達成するコトができた。お寺で昼食をいただいて、現地解散。おっとそうそう、もう終わりかけの頃に父の友達が来て、自分ち用の梅を取っていったんだった。

西多摩からは私の家に移動。今年は何の用意もしていないから、うちでは梅酒と梅ジャム用に2kg強だけを取り分けてもらう。昨日今日と動き回って疲れたので、ちょっと昼寝をしているうちに妹が帰宅。しばらくまったりしてから、夕食は外に食べに出かけた。ああ、けっこう疲れたよぅ。そして、前日の山登りの筋肉痛のピークが、朝にではなくて夕方に来たコトが、今さらながらショックなTo-koなのであった……。

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