2005.1.27

相変わらず黙々と書類を作っては関東各地に届ける日々。どこに行こうとそう変わったコトもなく(散歩を楽しめる季節ならイイけどこの寒さじゃ!)、通りすがりの不動産屋の物件情報をちらっと眺めるくらいしか気晴らしはないのだけれど、昨日、川越市に行ったのは楽しかった。(あ、浜松行きも楽しかったか。ウナギ食べたし)。川越に降り立ったのはたぶん初めてだと思うが、駅から目的地までの間に“蔵の道”ってのがあって、そこが歩くだけで楽しい道だった。どっしりした蔵や、年代モノの看板や、色の褪せた藍ののれんや、窓を覆う格子戸の、なんと堂々としてなんと色気のあるコトか。(そしてそれに似せて作られた偽モノの、なんと安っぽくなんとけばけばしいコトか)。雪まじりの雨の中の外出の憂さが“小旅行気分”に塗りつぶされ、一気に機嫌がよくなりましたよ。いかにも城下町っぽい地名が残っているのも楽しいし、今度は遊びで行ってカフェーでお茶でもしたいなあ。

2005.1.25

先週の土曜日は三浦半島で潜ってきやした。月に2回潜るなんて夏のようなペースで、おいおいあんた忙しいんじゃなかったのかい、それに冬は夏ほど潜らないと言ってなかったかいって感じなのだけど、仕方ないのですよ。だって2月は引越しとスキーで潜れるか分からないし、2月も後半になると海が濁ってきちゃう可能性大なんだもの。金曜日の残業を21時で切り上げ、家に帰って大急ぎで荷物をまとめて友人宅に押しかけ、寝たのは2時近く。土曜日は6:30起きだというのに、ダイビング前は充分な休養が必要だというのに、褒められたこっちゃありません。

それでもガンバって起きた土曜日、嬉しいコトに空は晴れ渡っていました。珍しく予報よりも好天気です。迎えにきた三浦のショップのKさんに連れられ、やってきたのは小坪マリーナ。2003年10月以来で、2度目の利用となるのですが、やはり10月と1月では空気が違いますね。澄んでいるのです。海の向こう、江ノ島の後ろには雪をかぶった富士山がハッキリと見えました。海の近くでこんなに富士山が大きく見えて、三浦っていい場所だなあ! 木曜日は海が荒れたとKさんは言ってましたが、この日の海は凪ぎ。鏡のようです。小坪でも逗子でも船酔いに泣くコトの多い友人にとっては嬉しい海況でした。もちろん私にとっても。

海と富士
小坪マリーナと凪いだ海と富士山

しかし、海は残念ながら濁っていました。濁って……というのは言い過ぎか。でもクリアではありませんでした。透明度は1本目が10mくらい、2本目はもう少し落ちて8mくらい。木曜日の荒れから回復していないようです。冬の、澄みきった海を期待していただけに残念だったけど、でもドライに関しては、回を重ねるごとに楽になっていくのがハッキリわかって嬉しかったですね〜。今回はボートで深めのダイビングなので、ウエイトを軽くできたおかげもあるんだけど、でもやっぱりmyドライってのはいいです。思いきって買ってよかった。

ところでドライで潜ると、水圧を肌で感じるのはご存知でしょうか? ちょーっと潜っただけで圧がかかり、真空パックにされかかっているように体が締めつけらるのです。そのまま行ったら体中痕がついちゃいます。ドライは中圧ホースでタンクと繋がっていて、胸のボタンを押せば空気が入ってくる仕組みなのですが、潜るたびに少しずつ空気を入れて外の圧力と中の圧力を同じにしないと、すんごく苦しい思いをする羽目に陥るのです。

―――この中圧ホースを、私は、思いっきりつけ忘れました。2本目、ある程度潜ってから「そろそろ空気を入れようかなー」と思って胸のボタンを押したのですが、何の反応もなく……あれ?……はっ! 繋げた記憶がないっっ! と慌てて背後をさぐって、ホースを繋ぎました。運良くすぐにホースが見つかったので事なきを得たのだけれど、ああビックリした。でも自分では落ち着いて対処したつもりで、誰にもバレなかったと思ったのに、しっかり皆気付いてました。チクショー。

Kさんはウミウシマニアなので、この日の獲物はほとんどウミウシ。動かないのでカメラの練習には最適だし、よく見るとなかなかキレイなので、小さなウミウシは私もキライじゃありません。でも小さいものばかりじゃ…と思っていたら、一瞬だけ1mを超えるクエが出てきてくれ、大物欲も満たされました。あとムレハタタテダイとかネンブツダイの大群とか。客は私ら3人だけだったのでのーんびり潜れて練習もできたし、天気さえよければそれほど寒い思いをせずに潜れるってのが分かって、満足できる1日でした。濁る前にもう1度くらい行きたいなー。

今回のログはコチラ(95本目)とコチラ(96本目)。写真あり。

2005.1.21

いくら忙しかろうと友人が苦労して取ってくれたチケットを無駄にするワケにはいかない。つか仕事ごときに私の趣味の邪魔をされるつもりもない。というワケで残業を放り投げて行って来ましたPARCO劇場は『なにわバタフライ』。三谷幸喜脚本演出による戸田恵子の一人舞台で、戸田さんはミヤコ蝶々の少女時代から晩年までを語る語る二時間語る。やー、面白かった!! 全然飽きなかったし、「二時間も」という感じはちっともなかった。

友人は「本物のミヤコ蝶々を思い出そうとしても、戸田さんが勝ってた」と言ってたけど、私には本物の記憶があんまりない。だから似ているのかどうかは分からないんだけど、雰囲気はあったんじゃないかと思う。戸田さんに見えなかったもの。もともと彼女は役によってちゃんと印象の変わる、ステキな役者さんではあるんだけどさ。二時間、一人で喋って反応して恋の始まりから破局まで結婚から離婚まで死別まで……スゴイなあ。ホントに凄い。とてもカッコよくて、惚れ惚れしました。

衣装の工夫には笑ったし、お父さんにはもっと笑った。いや久しぶりにイイ舞台が見れました。

2005.1.19

15日から物件情報集め始めて、今月いっぱいくらいかけて検討・内見をし、来月頭くらいに決定・契約、末には引っ越し……という予定だったのだけど、よくよく引越しに日数をかけられない体質なのか、15日に動き始めて18日にはもう居住申込書をFAXしておりました。必要書類が今週末に揃って審査に通れば決定です。が、私も妹も正社員の肩書きはもっていないので、ちょっと審査が心配。申込みしてる物件については、決まったら書きまーす。審査が通らなかったら虚しいので……。

ところで今回の立ち退きに際し、後悔してるコトがある。「立ち退いて欲しい」と言われたときに、引越しにかかる費用の交渉もせずに、あっさり「わかりました」と言っちゃったコトだ。ナゼかと言うと、取り壊し等の家主の都合で立ち退きを求められた場合、立ち退き料をもらえるか引越し費用の一部を負担してもらえる場合が多い、というのを知らなかったからなんだけど。別にゴネるつもりはないが、半年の猶予期間で60〜70万の引越し費用をためるのはウチの財政状態では不可能で、今回の引越しで貯蓄の大半が飛んでしまう以上、引越しにかかる費用のせめて一部を請求しておけばよかったと思う。ダメもとで。「敷金は全額返金?」ってトコロまでしか思いつかなかったよ失敗(←懐痛すぎ)。

んなワケで貧乏に拍車がかかる今日この頃。冬の足音に怯えるキリギリスの心境で、ダイビングやスキーの予定を立ててしまいました。冬になっても歌を歌っていられるかしら。

2005.1.14

最近仕事で外に出るコトが多いのです。しかも千葉とか埼玉とか、物件の安いトコロ。通勤にも遊びにも大変だから移る気は全然ないのだけれど、でもつい気になって不動産屋の物件情報を覗いては「うひゃー、6畳3部屋で7万っていくら松戸でも安くないかーっ?」とか遊んでます。どこでもドアがあったら即契約なのだけど……。つか、それだったら沖縄にでも海外にでも住めるのか。ともあれ引越し前ってのは宝くじを買ったときと同じような感じで夢が広がる(妄想を楽しめる)のがイイですねえ。

さて先週末の話。8日の土曜日に行ったダイビングです。前日から伊豆のショップに泊まりこんだ私と友人は、去年暮れに「また春にー」と別れたEさんと早くも再会してしまいました。ちょっと笑う。だって彼は「リゾートに行くかドライを作るか」で悩んでいたのですよ。それで「やっぱ南の海が……」とか言っていたのに、結局奥さんと日程の折り合いがつかず、南の島へはいけなくて、ドライを買ったそうなのです。奥さんはリゾート派ダイバーで「伊豆なんかじゃ潜らない!」らしいので、いっつも1人でやってきます……なーんてのはヒト事だから別にどうでもイイんだけど、彼が来るとなると天気が心配。ナゼかよくバッティングする私らなのですが、Eさんと一緒で晴れたコトが1回しかないのです!

心配は的中。予報じゃ1日晴れるハズだったのに、Eさんともう1人のゲスト、Iさんが来た辺りで雨がパラつき始めました。寒いです。晴れていたって「この季節に潜るなんて正気かよ!」って感じなのに、これじゃあ……。つい文句を言ったら「僕だって1人で来てるときには晴れてる」と反論され、お互いにそっちが悪い!と責任を押しつけ合ってしまいました。大人げなくも。大人げないと言えば、年末っから私らの間では「良かった探し」がちょっと流行っているので、このときも「でもウェットじゃなくて良かった〜」「雪じゃなくて良かった〜」となりました。これ、続けているとどんどんイヤミになってきて、人をイジめるのに最適です。

陸上は寒かったのだけど、海はなかなか。この日デビューのmyドライがさっそく効力を発揮してくれ(つか気温より海水温のが温かかったんだけど)、海の中ではそう寒くもありませんでした。1本目で年末に見たクマドリイザリウオの個体と再会。強く生き延びろよー! あと新たにオオオンイザリウオが見れました。1本目は久しぶりだったのでドライの扱い方も練習。新しいドライは浮力がキツいというので、余分につけてるウエイトが重かったです。2本目はやっと晴れてくれ、水中も明るくなったので、砂地の上の中層を泳いで遊びました。水がクリアなので浮遊感が味わえて楽し。

と、その前に。2本目は久々に潜降の失敗をしてしまいました。ドライからちゃんと空気が抜けていなくて、しかも2kgもウェイトを減らしていたので全然潜れず、じゃあ頭から行っちゃえ!とヘッドファーストで潜ろうとしたら、抜けていなかった空気が全部足に行ってしまって、水面で倒立前転しそうになりました。アセッた〜。その直後、浅いところで練習してたら、今度は友達が足を風船にしてしまいました。お互い体で失敗覚えられて良かった……と、思おう。

その後、静まりかえった砂地へ。見事なくらい生き物がいなかったです。でも波が砂に作った模様がキレイだったから良し。ぐるーっと砂地を回ってに戻ってきたら、ガイドのTさんに連れられたEさんグループにばったり会いました。何か写真に撮っているので覗いてみたら―――ピカチューだっ! うひゃー、初めての遭遇です。練習するから、と1本目は持って入らなかったカメラを持ってきて良かった! 生き物はちょっと少なめだったんだけど、ピカチューだけでも満足できました。

最初のドライのときのように疲れきってはない、と思っていたんだけど、次の日曜は夕方まで死んでました。やっぱ疲れはするみたい。エアの減りもいつもより早かったし、早くドライでも楽々潜れるようになりたいです。

今回のログはコチラ(93本目)とコチラ(94本目)。写真は2本目だけ。

2005.1.13

今までは「ひー間に合うのか間に合うのかホントに終わるのかーっ?」って状態だったけど、やっと少し落ち着いて、何とか回りそうな気がしてきました生きてます。

なーんか書きたいコトが飛んでしまったので、とりあえずは日々の記録。6日仕事。7日仕事。午後から外出だったので少しでも仕事を片付けようと、いつもより1時間半くらい早めに出社したら掃除のおばさんたちが入っていて、邪魔になって睨まれる。……嘘。こっちが「ひー、邪魔してゴメンなさーい」と勝手に小さくなっていただけ。午後から浜松へ。初浜松だったので(たぶん)、仕事後に浜松城に行ってみたり。夕方伊豆まで戻り、馴染みのダイビングショップに泊まる。友人と合流。年末に作ったドライスーツで初ダイブなのだ。思ったよりもキレイな色でうひひー。

8日、IOPで初ダイブ(←この日の日記は後で書きやす)。9日、1日死ぬ。夕方から久々の料理。偉い! 10日は友人の新車でドライブ。久里浜からフェリーに乗って千葉に行き、房総の下の方をぐるっと回る。途中、地図に“鍾乳洞”の文字があったので、「行ってみる?」と探してみた。が、「入り口」と書いた棒は見つかったものの、肝心の鍾乳洞がわからない。そこで犬と散歩をしている地元のおばさんに道を聞いたところ「ああ、あそこの(と山を指差す」白い棒が立っているところが入り口だけど……見たらガッカリするわよ。ほんとにねえ……見たことにして、このまま帰りなさい。悪いコトは言わないから」と言われる。そこまで言われたらかえって見たくなりそうなものだけど、そのときはそのあまりの心の篭りっぷりに圧倒され、「わかりました」と素直に引き返してきてしまった。ちょっと惜しかったな。その後、イチゴ狩りをするつもりだったのに、閉まるのが早すぎでできませんでした。ガックリ。でも海の幸は堪能。そして今週はずっと仕事、と。

ああそうだ、昨日辺りからちょっと早めに帰れるようになったので、そろそろやんなきゃな引越し先を探し始めました。2月中には引越す予定なのにまだ何もやってないと言うと、けっこう多くの人が「えっ!」と驚くけど、私らは即断即決なのだよ。今住んでる家だって、1日で決めたもの。その前にしたのは住む場所をだいたい決めて住宅情報誌をぱらぱら見ただけ。その住宅情報誌には家を探すにはやたら時間がかかるみたいなコトが書いてあって、そのときは久しぶりの家探しだったので「そっかー、今は大変なんだー」とその気になっていたけど、1日目であっさり決まって拍子抜けだった。正月に田舎に帰ったとき、親に聞いたら「俺はだいたい見に行った1軒目で決めてた」と言うので、親譲りなのかもしれません。だから今回もあんま心配していないの。

来週辺りから、通常モードに戻れるとイイな。つか、撮りためた写真の整理がしたいです。

2005.1.5

明けましておめでとうございますー。新年早々グチりますが、仕事始めの今日から23時過ぎまで会社にいましたよ! おまけに金曜日は浜松へGo!らしいです。仕事のないときならお出かけ大好きですが、この状況ではねー。心置きなく日記を書けるようになるまでは、まだしばらくかかりそうです。

ところで年末も慌しかったもんだから、1年を振り返るのを忘れてました。正月とともに忘却のかなたへ……と、悪い年だったならしてもイイんですけど、去年は何があったってワケじゃないながらもいい年だったので、ちょっと書いておきましょう。うん、いい年でした。その前があまりよくなくて、春くらいまではその感覚を引きずっていたんですけど、その後、気がつくと「ああ面白かったな」って年になっていました。

一番ハッキリしてるのは、友達とたくさん喋れたコト。時間とか頻度の問題じゃなくて、去年は周囲でいろいろあったせいか、かなりツッコんだ話をするコトが多くて、それがとっても嬉しかった。「この人ってこうゆうトコロまで考えるんだ」って新しい発見がたくさんあって、近しい友人たちを見直した――というと今まで見損なっていたみたいだから違うな――今までも好きだった人を、より一層好きになりました。人を好きになれた年が、悪い年のはずがないね。惜しむらくは、あまり新しい出会いがなかったコトなんだけど……まあ、私がウェルカムな態度でいたら、きっといつか出会えるでしょう。

あとも一つ書き忘れ。田舎での心配事が、なんとか一つの区切りを迎えました。私は何にもしなかったけど、父母は相当ガンバったようで、私もホントにホッとした。まだ後は引きそうだけど、刃傷沙汰や傷害事件の起きる可能性を、もうそんなに心配しなくてもよさそうです。これに関しちゃ腹の立つ話は山ほどあるんだけど(原因に対しても、警察に対しても)、今日はやめておきましょう。落ち着いた頃に書くかも。書かないかも。

ともあれ、今年もよろしくお願いします。

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