2004.11.30

昨日、家に帰ってテレビをつけたら、いつの間にか『犬夜叉』が『ブラック・ジャック』になっててビックリした。この時間にテレビつけるの久しぶりだからなー。『BJ』、それほど読み込んだ覚えもないのに、ちょっと見ただけでどの話でこの先どうなるかちゃんと覚えていたのが、記憶力のない私としてはスゴイ。しかし子供向けであろうこの時間に、あんなヘビーな話を流してていいのか。ハートウォーミングっぽいのだけ選んで作ってるのかしら。『犬夜叉』よりはいいけどさ。『犬夜叉』ってサンデーでも読むの最後になる部類なのよね。つまらないとも言えないんだけど、なんか読むのにパワーがいるから。……いい意味で、じゃなくて。

≪なーんて話はおいといて、旅行記のつづき≫

島で目覚める旅行2日目、天気予報では雲ひとつない青空が広がっているハズなのに、ちょっとどんより気味だ。後で聞いたが、島の天気はいつもこうなんだそうな。晴れる日でも10時くらいまでは雲があるコトが多いらしい。風も少し強い。同室の母が外を見て、「ヤギだ」と呟く。は?と思ってみたら、ホントに灰色がかったヤギらしき動物が畑を囲む網に引っかかっていて、それを外そうとしている人がいた。(これまた後で聞いたら、全然事情が違った。ヤギは野生のヤギで、畑を荒らすので捕まえて喰おうと思ったのに、ちゃんと殺す前に死んでしまって食べられなかったそうな)。うーむ、島だなあ。

朝はけっこう慌しい。ホテルの朝食が8時からしか食べられないのに、8:45にはウェットを着込んでショップの迎えを待っていなくちゃいけないのである。急いで朝食を詰め込み、ウェットに体を詰め込んだら、迎えの車に乗って港へ。げぷ。港ではNさんがボートを用意して待っていてくれる。この日の客は私らのグループ4人だけだ(母は別のショップで講習中)。慶良間の内海なので、風があってもそう荒れるコトはなく、10分弱でポイントに到着。酔ってる暇などないくらいである。1本目は安室島の東牛(あがりうし)。ユビエダハナサンゴの群生が見事らしい。

ブリーフィングを受け、準備。マスクを洗うために海に手を入れて思わず「あったかい!」と叫んでしまった。このときの気温は21度。24度ある水温の方が高いのである。「これで“あったかい”と言ってもらえると嬉しいなあ、こんなに寒いのに」とNさんが言っていたが、なーにを贅沢な。伊豆ダイバーの私らとしては夢のような水温である。NさんもKさんも用意の段階では放任主義で、自分がOKと思った順に、次々バックで海に入る。入ったらすぐに潜る。透明度がいいから、水面で一度集合なんかしなくてもイイんである。(滞在中、ほとんどのダイブで透明度は20mあった。20mありゃあ伊豆ダイバーは大興奮するもんだが、NさんKさんは「これは慶良間のベストじゃない」とぶちぶちずーーーっっと言っていた。ぬゎーーにを贅沢なっ!)

エントリーして顔を水につけると、うわああああ、南の海っ。グアムほどではないが、3月の慶良間よりずっと澄んでいて美しい。アンカーロープが海底までしっかり見えている。うっひゃあ。浮かれながら沈んでゆくと、そこは聞いていたとおりサンゴの森であった。色とりどり、ではないが、同じサンゴが見渡す限り続くのも、また壮観である。森の枝に、いかにも南!って感じの魚たちが群れ泳いでいる。前日に食べたイラブチャーもいる。キレイ! 美味しそう! ブルーの、サンゴの似合う小魚はデバスズメダイたち。白と黒のしましまの小魚はミスジリュウキュウスズメダイ。沖縄ではよくいる魚らしいが、私らにとっちゃ何もかもが珍しい!

私らが魚に目を奪われている間に、Nさんはオニヒトデを見つけて退治していた。この辺りでも駆除作業は大変だそうな。はっと気づくと、サンゴの森の一部がなぎ倒されていて、どきどきする。どうしたんだろう……。サンゴの下の方も、なんだか半分岩みたいになっていて、これで健康な状態なのかどうか心配になってしまった。(なぎ倒されていたのは、台風の跡だと教えてもらった。数年前の台風で、海の中の揺れがすごくて、倒されてしまったのだと。あとサンゴはちゃんと生きていて健康だそうだ。ただやっぱり海水温の上昇で、ずいぶん昔とは違ってきてしまっているらしい)。

最近ダイビングとはご無沙汰していた友人(と言っても1ヶ月ぶりくらいなんだけど)が、ちょっと緊張してしまったのかエアが早く、1本目は短めで終了。すぐに次のダイブを控えているせいかもしれない。が、ちょっと物足りないほどだ。Kさんが出してくれる激甘の温かい紅茶が、ダイビング後には嬉しい。濡れた体に風が当たるとさすがに寒いので、ウェットの上にウィンドブレーカーを羽織って帰港。トイレ休憩とタンクの交換だけで、すぐに2本目に出発である。

2本目はさらに近く、阿嘉島の北浜(ニシバマ)南。北だか西だか南だかハッキリしろって感じのポイント名である。ニシバマには4つのブイがあって、その中の2つのブイからだけ、阿嘉島名物のアザハタを見にいけるそうで、Nさんもそれを目当てにやってきたのだが、2つのブイには先客がいたため、急遽、クダゴンベが見られる南のポイントに変更となった。クダゴンベは白地に赤で格子模様の入った魚で、色が鮮やかで紅白でめでたいため、ダイバーの年賀状によく使われるそうである。島からすぐなので、潜った底は白い砂地だ。白い砂はホントに細かくて、ちょっと触るとぶわーっと砂が舞い上がってしまう。とってもキレイなんだけど、ゲージやオクトを引きずらないように、注意が必要だ。

1本目から分かったのだが、Nさんは海に入った途端にいきなり強引になる。私らが全員カメラを持っているせいか、いい写真を撮らせようと必死なのだ。ここでは目玉のクダゴンベをぜひとも撮らせたいらしく、「この角度から!」と何度もタンクを掴んで引きずり回された。しまいにはカメラを取り上げられて、彼がシャッターを押す。……あのう、私ら、カメラは持っているけど、カメラ派ではないって言ったのに。「一つの被写体に対して一回しかシャッター切らない!」って怒られても困るのよう!

2本目が終了した時点で、2時間ほどの長めの休憩が入る。ウェットを脱いだ方が楽なんだけど、そう寒くなかったので、そのまま昼食を食べに行ってしまった。沖縄そば、ソーキそば、カレーライス、タコライスの4種類しかメニューのない店は海辺で、眺めは最高。頼んだタコライスも、とても美味しかった。食後はホテルの外にある休憩スペースで突っ伏して昼寝。最初のうちは木漏れ日が気持ちよかったが、最後の方は日が当たらなくなってしまって、ちょっと寒かった。明日はちゃんと着替えて部屋で昼寝しよう!と決意する。ズボラは良くないねー。

3本目は慶留間島のウンザというポイントに行った。とても浅く、平均深度が5mちょいの、リラックスして潜れるポイントだ。地形的にも面白く、ちょっとした洞窟ダイブの気分が味わえる。入り口から出口が見えてる穴ばかりだから、怖くは全然ないのが私ら向きだ。「洞窟の中から外を見ると、海の青さが一番キレイに見える」とNさん。いくつもある洞窟に入ったり出たり出たり入ったりして1時間ちょっとのダイビング終了。岸が近いので、海中から波の砕けるさまをぼんやり眺めるのも楽しかった。ときおり、キビナゴの群れが海面近くで腹を光らせている。キラキラしていてキレイだ。夜にしか開かないというイボヤギが、洞窟の中が暗いからかちょっとだけ開いていて、花みたいだった。

港からホテルに帰り、自分たちの分かる範囲でログ付けをする。各自がダイコンを持っているのでデータは問題ないし、写真と図鑑で何種類かの魚の名前は突き止める。分かんないのは夕食後にショップの人とつけるのだ。2日目の夕食のメインはグルクン(タカサゴ)の唐揚げ。グルクンの群もいたねー、と言いながら、美味しくいただく。季節外れでマンツーマンの講習を受けている母はぐったりしている。ワリといい加減そうなところを探したんだけど、意外にしっかり教えられてるらしい。がんばれー。

≪つづく≫

今回のログはコチラ(83本目)とコチラ(84本目)とコチラ(85本目)。写真あり。

2004.11.29

さて、やっとこさ虚脱状態から脱し、書ける状態になったよ、4泊5日の沖縄旅行記(今回は恐怖体験はナシ)、忘れないうちにさくさく行こう。まずは金曜日、飛行機で那覇に一っ飛び。前日那覇入りしたものの、フェリー欠航で足止めをくらった母からは、私らの飛行機が出る前に「船出るから先に島に行ってるよー」と、嬉しそうな声での連絡があった。これで一安心だ(が、一度乗った船がエンジントラブルで港に引き返し、別のフェリーに乗り換えなくちゃならなくなるなど、この後も母は大変だったらしい)。天気は回復傾向にあり、私らが着く頃には雲がだいぶ切れ、間からコバルトブルーの海が! サンゴ礁が! 白い砂浜が! 「明日っからあそこに潜れるんだよねーっ」と、ダイバー仲間も私も大興奮である。飛行機を降りると、そこは南国。気分は否が応でも盛り上がる。盛り上がらずにはいらりょうか。

慶良間諸島に行くフェリーは15時に出るので、2時間ほど空き時間があった。そこで前回は鮮魚部が休みでガッカリした牧志公設市場へ。今回はちゃんと鮮魚部も賑わっていて、「こんな色の魚、食べられるのーっ?」のイラブチャー(ブダイ)や、皮を剥がれたアバサー(ハリセンボン)が並んでいる。ハリセンボンって海の中で見ても可愛いんだけど、皮を剥がれてもやっぱり可愛い。大きな目と口がキュートなのだ(←「可愛い〜、美味しそう〜」に何の矛盾も感じない私たち)。売り場のおばちゃんに誘われ、刺身の盛り合わせ、アバサーの唐揚げ、ワタリガニの味噌汁の3品を1,500円で作ってもらう。うっふっふ。これでこないだの心残りが一つ片付いたぞ。

牧志市場の魚売場
真ん中辺りの青い魚がイラブチャー

刺身盛り合わせ
作ってもらった刺身盛り合わせ。もちろんイラブチャーも。

イラブチャーアバサー
左:イラブチャーのアップ/右:皮をはがれたアバサー

とても空腹だったので、追加で沖縄そばなどを頼み、腹がくちくなったトコロで泊港へと向かう。フェリーは定刻どおりに出航。港を出た辺りでがんがん揺れ始めたが、満腹だったのと船酔いの薬のせいで爆睡してしまい、目を覚ましたらもう渡嘉敷島が目の前だった。そこからは慶良間諸島の内海に入るので、揺れはほとんどなく、島に到着。今回お世話になるショップのガイド、Kさんが迎えに来てくれていた。事前に送ったダイビング器材が無事に届いているホテルにチェックインし、ダイビングの申し込みを済ませたら、あとはするコトがないので島の散歩をする。

島の浜
サンゴ拾ってくれば良かった〜!

伊豆とは浜からして違う。サンゴの死骸がごろごろしていて、それが細かくくだけて作られた砂浜。真っ白だ。波打ち際から海はコバルトブルーに、エメラルドグリーンに輝いていて、すぐにでも飛び込みたくなるくらい。端から端まで歩いても15分もかからないような小さな村で、その目の前の海に講習中らしい人が2人(講習生とインスト)が浮かんでいた。「あれ、母かなー?」と思ったものの、2人とも他に気を配る余裕などないようで、全然気づいてくれない。「がんばれー」と声をかけて、私たちは展望台に登った。

展望台より
わかる?この透明度!明日っからこの海に潜るんだぜ!

岡の上から見る海も、期待を膨らませる。膨張しきってはちきれそうだ。展望台からは歩いてきた浜と村が見下ろせ、講習中の人影も小さく見える。島ではまだ日が長く、6時くらいまではまだ明るかった。が、暗くなったら街灯もほとんどなく真っ暗闇になりそうだったので、日が傾いてきた頃、ホテルに戻る。ホテルで母とも無事に合流。ソーキの煮物を中心にした沖縄料理の夕食を取り、ダイビングショップに遊びに行って、次の日からお世話になるショップのオーナーNさんと、ガイドのKさんにいろいろ話を聞かせてもらった。でも次の日からのダイビングが控えているので、適当な時間に切り上げてホテルに帰り、就寝。なんせこの島で8本潜る予定なのだ。体調は万全にしておかないとねー。

展望台からの夕日
おっと、暗くなるまでに戻らねば。

≪つづく≫

2004.11.24

無事に戻ってきています。夢のような島滞在から一気に現実へと引き戻され、ちょっと虚脱気味ではあるけれど…。今回は山ほど写真を撮ったので、ログの整理にはかなり時間をくいそうです。次回っから、しばらく旅行記続きまーす。よろしければお付き合いあれ、と、とりあえずの帰京報告でした。

2004.11.18

Cカード取得のため、私たちより1日早く沖縄入りしなくちゃいけない母を、早朝に送り出す。明日の同じ時間に私らも出発だうわーい、とウカれながら、それでも母が1人で無事に島まで辿りつけるか心配で、飛行機の発着、船の運行状態などをネットで確認。飛行機は無事に出発し無事に到着、よしよし(ま、ウチの母が一番やりそうなのは、調子に乗って遊びすぎて乗り遅れ、なのだけど)、と思っていたら、船がシケのために欠航……。本日の宿を自力で現地で手配してもらわねばならなくなった。大丈夫かよ。明日の午前中に船が出てくれれば講習には間に合うのだけど、午前中の船も欠航したら結局私らと同じ午後の船だ。つか、私らの船は出るのか。出発前日にして不安がいっぱい。

母の来た前日。夕食に何を作ろうかと頭を悩ます。身内とはいえ、やっぱり人に食べさすとなると、まともなもの作らなきゃな……よし! この間のリベンジだ! と、豚の角煮を作り始めた。前回は入れすぎて失敗したので、今度は何もかもを控えめに。やがて、台所にまたいい匂いが漂い始めた。何かを思い出させる匂いだ。これは……これは……ちまきだっ! そうか、豚肉と干し椎茸の匂いが、我が家の中華ちまきのベースであったか、と今頃気づく。気のせいか、もち米の香ばしい香りまでしてくる。母が死ぬ前に教えて欲しいレシピはいくつかあるが、その筆頭は中華ちまきだなあ、などと縁起でもないコトを考えてしまう。順番からいって、その前に祖母にレバーとごぼうの煮込んだのの作り方を教えてもらわなきゃいけないんだけど。

母がウチに泊まった昨日は、講習教材の復習をする彼女を見守ったり、旅行の手順を教え込んだり、そしてウチのトラブルの話を聞いたり。聞いてるうちにムカムカムカムカしてくる。なんでそうBさんに甘いのだ。最近人に「すべて抱えようとするな」と説教ばかりしてる気がするが(実は友達の1人も今ちょっと大変な時期なので、最近そんな話をよくする)、母にも言ってしまった。自分に体力があると思い込んでる人は、限界になるまで支えようとするから始末におえない。体力のありそな人に考えなしにもたれかかってくる人にも腹が立つ。「田舎で事件が起きてしまうかも」と前から心配はしていたが、前は本気5%だった。まさかウチでな、と思っていた。話を聞いた今は本気10%。ああもう!!

いろいろ話しているうちに、母に「なんでそう悪知恵が回るのだ」と言われた。ああしてみたら、こうしてみたら、というのをたぶん10個くらい提示したせいだと思われる。悪知恵かどうかは知らないが、私があれこれ取るべき手段を思いつくのは渦中にいないからだ。傍目八目だからだ。そういえば昔、ささやななえさんがそういう題名のマンガを描いていたなあ。けっこう好きだったような覚えがあるけど、その中でハッキリ覚えているのは「足の裏にできたほくろはガンかも」という話だけ。

というワケで、船が出るコトを祈りつつ旅立ちますので、明日から休みます。23日までは確実に。皆さんはお仕事がんばってくださおほほほほっ。

2004.11.16

■清水玲子さんの『輝夜姫』。長く長く続いていて、彼女のコトだから最後はきちんと締めてくれるんだろうと信頼はしていながらも、「これらのエピソード、全部必要なんだろうか…」とちょっと疑っていたのもまた事実。が、25巻では久しぶりにグッときた。人の強さを描かれると無条件に降伏してしまう。

■沖縄に向けて出発する日が迫ってきているというのに、なんと台風発生!! いやーん。今のところ台風が沖縄に向かう予報は出ていないものの、心臓に悪い。今回は島滞在なので、ちょっとでも海が荒れて船が出ないともう、予定が根本から崩れてしまうのだ。頼むよー。もうダイビンググッズも送ってしまったんだから、今さら天気に裏切られても困るのだ。

そ言えば先週金曜、ビッグ旅行の前の常として、横浜のダイビング器材量販店に行った。ちょうど店名を変えての新装開店セール中だったのだが、私らは「前のほうがよかった…」と嘆息。勝手に懐いていた店員のMさんが辞めてしまったというのも大きいのだけど、オープニングセール中だったせいもあるのだけれど、どうも営業色が強くなった気がする。Mさんに代表される、暴走しがちな私らの財布の紐を引き締めてくれる、量販店らしからぬ雰囲気が好きだったのに。それでもずらっと並んだ器材は物欲を刺激し、「何か買うものないかなあ」とついウロついてしまった。私は水中用のライトを購入。写真撮るときのピント合わせとか、人に合図するときとかに使うんだうふふー。新しいグッズの購入は何でも嬉しいね! ドライを買ったら、付属でまたいくつか必要になるグッズもありそうで、今から楽しみ。

■微妙に忙しくて、以前ほどまめに人のサイトを巡回できない日々が相変わらず続いているが、興味を失ったワケではないので、時間のあるときに、2ヶ月遅れくらいで誰かの日記を読んだりしている。んで久しぶりに顔文字だの(笑)だのについて、ぼんやり考えてしまったり。(笑)を、「笑えねえよ!」と、笑いを強制されてる気がする、とイヤがる人も多いけど、私はあれ、「ここは笑いどころね」の指定じゃなくて、「本人が笑いながら書いてます」の意味だと思うんだけど、違うのかしらねえ? まあ文章の雰囲気ぐらい文字で伝えろ、と言われたらそのとおりだけど、(笑)も顔文字も使いすぎなきゃ効果的、と、私は気軽に使っちゃいます。でも(爆)はイヤだというのが微妙なトコロ。

■あーでも正直顔文字も(笑)もどうでもイイ。台風、消滅してくれないかしら…。

2004.11.15

数日前に、伏見 憲明『変態(クィア)入門』を読了した。ゲイである著者と、女装家やインターセックス、トランスセクシュアル、トランスジェンダー等、性的には少数派な人たちとの対談集である。これが、予想外にすごく面白かった。

私は自分の性に対しては違和感もなければ嫌悪感もなく、欲情する対象は必ず異性であると、一番よくあるパターンなので(あまり物事を深く考えない性格のせいもあるかもだけど)、自分の性に関して掘り下げてみたり悩んだりしたコトなどなくて、だから最初はこの対談をしている人たちがあまりにいろいろ考えているのにビックリした。自分が何であるのかをきちんと探そうとしているのに。だけど、読んでいるうちに「ああそうか、皆、考えずにはいられない時期を通過してきたんだ」と分かってくる。

考えてみりゃ、当然だよなあ。思春期の頃には、多数派の中にあってさえ、自分が何者なのか、どこに属するものなのかと迷うものなのに、周りに自分と同じような人がいなかったら、さぞキツかろう。何人もの人が「自分の状態を表す言葉(TSとかTGとか)があると分かったときにホッとした」と、話しているのが印象的。私は、自分が受け入れられない類の性欲を私に対して発動されさえしなければ、家族や友達が性的にどのタイプだろうと、別にかまわない考えない人間だけど、それでも彼/彼女らの言葉を聞いて、何だか自分のコトもちょっと分かった気がした。

2004.11.14

書きたい本の感想があったのだけれど、腹の立つコトがあったので先送り。くそー。

両親がしばらく前からトラブルの火種をかかえていると、以前ちょっと書いたのだけれど、その話だ。おかげで5泊の予定で上京していた父が、たった1泊しただけでトンボ帰りしてしまったのだ。最終日に私や妹が河豚をおごると約束して楽しみにしていたのに! 「せっかくのデートだったのに!」と、妹も私も、大変腹を立てている。そして心配している。

状況はこうだ。あるところに、Bさんという人がいました。Bさんは重たい、けれど同時にとてもとても貴重な荷物を持っていました。しかしBさんが年を取り体力がなくなるに従って、荷物はどんどん重たくなっていきました。このままでは押しつぶされて死んでしまう、と思ったBさんは、荷物を人に預けるコトにしました。基本的に風に晒しておいた方がよい荷物だったので、銀行の貸し金庫などに預けるコトもためらわれ、また、あまりに貴重なので捨てるコトなどできなかったからです。

Bさんの荷物を預かったのはウチの両親でした。Bさんに昔とてもお世話になったから、Bさんが好きだから、Bさんが荷物に潰されて死んでしまうのを見たくなかったからです。Bさんに比べ、両親は若く、力もありました。荷物を持っても死なないとは思えました。しかし荷物はなかなか厄介なモノでした。ときに軽く、ときに重くなります。最近軽いから平気かなーと思って父が上京してきたのですが、やはり母1人では持ちきれず、飛んで帰る羽目になりました。いくら体力があろうとも、徐々に、徐々に、少しずつ、腕がくたびれてきているのでした……。

私は1年以上も前から言っているのだ。捨てろ、放り出せ、Bさんに返せ、と。それが貴重なのはBさんにとってだけで、持っていても両親のプラスになるコトは何もない。Bさんが潰されるのは見たくない、と父母は言うが、それでもBさんに返すべきだと、私は思う。だってBさんには潰れる以外の選択肢もあるのだから。潰れたくなければ、Bさんが捨てる決断をするべきなのだ。いかに貴重なものであろうと。どんなにツライ想いをしようと。

こう考えてしまう私は冷たすぎるだろうか。人間として何か欠けているか? 間違っているのだろうか。

2004.11.11

≪つづき≫

「今、ドライキャンペーンやってるんだよ。ドライ買わない?」

ドライキャンペーンをやっているのは知っていた。しかし保管場所がない、手入れが面倒、どのくらいの頻度で使うか分からない、など諸々の理由で、私らは今の時点でのドライ購入は考えていなかった。去年の今頃もやはりドライを買おうかと考えたのだが、そのときは「まだ早い」という結論になり、それを考え直す予定はなかった。この日まで、全然、全っ然、ドライを買おうなんて思っていなかったのだ。しかしこの日はナゼか揺れてしまった。ぐらっとしてしまった。Sさん、ナイス営業!

もともと欲しい気持ちはあったのだ。諸問題は何一つ解決していない。しかし買ってしまえば、何とかするしかなくなったら、何とかなるであろう。土曜日に一緒に潜ったSUさんがドライ購入をほぼ決めていて、カタログを見ながら素材がどうの性能がどうのと質問していたせいもある。SさんTさんに去年の秋くらいから「購入しよう購入しよう」と言われていたせいもある。冬の海を見てみたかったせいもある。そして何より、先週土曜の海は濁っていた。それが“今年最後の伊豆”ってのが、寂しい気がした。予想もしないほど寂しい気持ちにされられていた、せいもある。

まだ決定はしていない。しかし気持ちはほぼ傾ききっている。帰りの車中で友人と2人、話すのはドライのコトばかり……。「キャンペーンっていつまでですか?」との問いに、「もうホームページからは降ろすけど、何ヶ月先に買いますって言ってくれるなら、あなたのために開いておくよ」とSさんは言ってくれた。ぐぐぐぐ。「冬の伊豆も面白いですよー」とTさんも声を揃える。あ、ちなみに押し売りされているワケではない。自分のところで買わなくてもイイ、冬場のお客さんが増えるといいなとは思っているけど、と言ってくれている。欲しいのは私らだ。

静岡から神奈川に戻り、またダイビング仲間の1人を呼び出して一緒に食事をする。この日は早めに戻ってきたのに、店を3軒ハシゴして結局また終電近くまで喋ってしまった。「ところでTo-koの経済状態は大丈夫なの?(そんなに遊んでいて?)」と聞かれたので、「老後の備えはしてないけど、今は平気。一応収入の範囲内で遊んでます(ギリギリだけど!)」と答えた。借金はキライだから、借金してまで遊んだりはしませんヨ。とりあえず、沖縄旅行を終えるまでに結論を出し、説明を聞きにいくコトになりそうな感じ。どうやら“今年最後の伊豆”はまだもう少し先に伸びそうだ。

2004.11.10

≪つづき≫

眩暈ではなかった。イワシだった。私がマスクに水を入れた瞬間、イワシの群が突っ込んできて、私らを取り巻いたのだ。ノイズと見えたのはイワシであり、それが左から右へ泳いでいたのである。ダイビング中の視界はけっこう狭いので、それが一面イワシで埋められるとちょっと異様な風景である。うひゃあスゴイっと思ってイワシが泳いでいく方向に目をやると、そこには目の前をよぎった以上の大群が――! まるで銀色の壁のようである。それが一斉に身を翻す。銀色が光る。さあっと、まるでカーテンのように私らの目の前が開いていく。うわあああああ興奮しちゃうぜー。

最後の方は水深5mくらいの浅瀬で遊ぶ。このくらいの深さだと、岩についているのは海草ばかりだ。浮遊物の多さもあって、まるで春の海のよう。うーむ、残念だなあ。しかし魚影は濃く、スズメダイの群やクロホシイシモチの群、アカササノハベラ、シラコダイなどなどと遊んでいるうちに、浮上ポイントまで戻っていた。潜降ポイントとは違う場所なので、浮上した私らを確認して船が寄ってきてくれる。それに乗り込み、港へ。たった10分の移動とはいえ、濡れた体に風がキツい。寒い寒いと言っているところに、漁港のおばちゃんが温かい飲み物を差し入れてくれた。ありがたい〜。2本目の準備をし、ショップに戻って休憩する。

子猫たち
母猫と2匹がいなくなっていた(後から残りも迎えに来た)。

野?にひっそりと
ショップの庭にひっそりと。

深めのダイビングだったので、2時間強と長めに休む。近くの専門店からテイクアウトした野菜カレー(ウマ〜)が昼食。ショップの近くだととにかくのんびりできるのが嬉しい。日向で体を温めて、2本目に挑む。カレーの量が多かったので、体にぴったりしたウェットを着ると、口からカレーが出そうに……いや失礼。船に乗せてもらって海に出ると、風向きが変わったのか、さっきよりだいぶ凪いでいる。SUさんは皆を待たずに潜降を開始。しかしSさんの目の届く水深3mくらいでぴたりと止まって、他が降りてくるのを待っている。カッコいいなああ!

静かな水面に調子に乗り、私もフリー潜降に挑戦してみた。ボートの場合、ウエイトは最近2kgにしているのだけど、この日は「フリー潜降になるかも…」と言われたので3kgつけている。静かなら潜降は問題なしだ……と思われた瞬間、失敗に気付いた。船から海底へと伸びるアンカーロープは、斜めに張ってある。そして私は、垂直に降りている。つまりロープと私の距離は徐々に開いていくワケだ。((ロ、ロープが見える範囲にいるなら問題ないよね…))。

そう、透明度がいい日なら問題なかった。グアムのように20〜30mも先が見えれば、いやそこまで行かなくても15mの透明度があれば、全然怖くはないハズだった。しかしこの日の透明度は5〜7m。静かにはなったが1本目と透明度は変わらない。ロープは徐々に見えなくなってゆく。((や、やばい…))。そこで結局、ちょっと潜ってはくぷくぷくぷとロープに向かって泳ぎ、またちょっと潜っては……という風に、階段状の潜降をするコトに。当然ちっともカッコよくない。ちくしょー。後で聞いたらSUさんの経験本数は約130本だそうだが、あと40本潜ってもあそこまで出来るとは思えない。

潜ってすぐは水深18m強の砂地である。砂地が広がっていて、ところどころにサンゴを載せた岩が点在していて、明るかったらさぞかし気持ちがイイだろうという地形。このボートポイントに潜るのは4回目になるが、見覚えのないトコロで、「へえー、こんな場所もあるんだ」と面白がっていたら、実はSさんも知らない場所だった。台風でアンカーが流れてしまったらしいのだ。潜った瞬間「どこだよここーっ」と思ったと、後でSさんが言っていた。おいおい。

砂地の生き物は、残念ながらあまりいなかった。ハナハゼ、キュウセン、オキゴンベなどのお馴染みの魚がちらほらいるくらいである。が、ときおり見上げるとかなりの高頻度でイワシの大群が見つかる。壮観だ。((あのイワシを食べにカマスとか来ないかなー))と期待したが、その光景は見られなかった。スズメダイに混ざって、ツノダシが1匹だけ泳いでいった。寒いときに南方系の魚を見ると、強く生きろよ…と思う。

「今日のダイビングは深めなので、2本目なんかすぐに減圧出ちゃいます。こまめにダイコンをチェックしててね」と言われたとおり、この日はまめにダイコンを覗き込んでいた。ツノダシを見た辺りでチェックすると、減圧が出るまでの残り時間がもう5、6分になっている。((そろそろ深度上げた方がいいかな…))と思ったとき、Sさんが大きなトビエイを見つけてしまった。トビエイは上から近づかれるのを嫌うらしいので、Sさんは「着底しろ」と合図を送ってくる。それに従って着底すると、そこがトビエイを狙えるベストポイントで、ついカメラに夢中になってしまった。

2〜3枚写真を撮ってダイコンを見ると、ぎゃっ残り時間があと3分になっている。驚かさないようにトビエイからそろそろと離れ、ちょっと深度を上げると、友人も同じタイミングでふーっと上がってきたので、((ああ残圧ヤバくなったんだなー))と可笑しくなった。その後すぐにSさんも深度を上げてくれ、浅瀬で遊んで2本目終了〜。が、ナゼか浅瀬の方が水が冷たくてちょっとツラかった。データ的には21度あって、決して寒すぎる海じゃないんだけど…。港に戻るとまた漁港のおばさんから温かい飲物の差し入れ。ここの人は皆親切でありがたい。この良好な関係がずっと続きますように。

ショップに戻り、器材の片付けをして温泉に入って着替えをして…。それでもまだ3時ちょいすぎである。ここのボートポイントだと車での移動がないから、ホントに楽だ。久しぶりにまだ外が明るいうちにログ付けに入れた。「最近ログ付けが楽しいんだよねー」とは友人の言葉であるが、私もそう思う。最初のうちはガイドさんに教えてもらった魚の名前をただ書くだけだった。しかし魚の名前が徐々にわかってくると、観察するのもまた楽しくなってくる。「今日いた群はネンブツダイ? それともクロホシイシモチ?」「今日のはクロホシイシモチ! だって点があったもん」とか「最近覚えたのがいた! アカササノハベラ!」「あ、下半身が(←魚の下半身って何だ〜)黄色いヤツだよねー」とか私らがやっているのを、Sさんも楽しそうに聞いている。

思うに、Sさんは私らに対してすっかり先生の気持ちになっているんではないか。自分がCカード講習をやったみたいに、((一人前になるまで見てあげないと))と思っているんではないか。この日も私がタンクを1人で担ごうとしているのを、じっと腕組みして見守っていたそうである。いつも私は人に手伝ってもらっていたので、友人が手を出そうとしたら「大丈夫でしょ」と言ったとか。うーむ、鍛えられるなあ。

「秋頃ってけっこう魚覚えてるんだけど、春になったら忘れてるんだよねー」、「今年は伊豆最後だから、また来年、暖かくなったらですね」とか言いながら精算をしていたら(そういえば料金もまた値引きしてくれた。「こないだ濁ってたから」と言って。「こないだも値引きしてもらいましたよ!」と言ったら、「じゃあ今年たくさん来てくれたから」だって。嬉しいけど経営大丈夫なのかー?)、SさんTさんが言い出したコトで、私らの“今年最後の伊豆”は、いきなりぐらり、と揺れてしまったんである……。

≪2日続きで揺れたまま、つづく≫

今回のログはコチラ(81本目)とコチラ(82本目)。写真は2本目に2枚だけ。

2004.11.9

普通の他愛もない夢もちゃんと見ているんだけど(沖縄旅行に出かけようとしたらクーポンが届いてなくて慌てる夢とか)、どうもこの頃、物語チックな夢が多い。昨日のは――弱々しくて小柄な老婦人が人(たぶん自分のダンナ)を殺してしまう。夢が始まったのはもう殺人は行われた後で、彼女は必死で死体を隠している。そこに「以前ここに住んでいた者です」と名乗る、やはり老齢のに差し掛かったくらいの男が尋ねてくる。が、彼は異様に勘が鋭く、話しているうちに彼女が殺人を犯したコトを察してしまう。電球がなかった、買ってなかったというのが無実の証明になるのに、老婦人があまりに挙動不審なので棚に置いてあった電球に男が気付いてしまい、「そこにあるのは電球じゃないんですかねえええ?」とすんごくイヤミたっぷりに指摘する。老婦人はあまりに怯えてオドオドしちゃって、と、男は前の住人から家の管理人にいきなり変わってしまい、「私は下にいますから、ゆ〜〜〜っくり休んでください」と、ハッキリ脅迫だと分かる口調で言う。もうあんまり男がイヤらしくて、老婦人が哀れで、私は((ダメだ、誰かに相談するんだ! このままじゃドロ沼にハマって骨までしゃぶりつくされてしまう!))と思っている。そこで場面転換。さっきの2人に加え、今度は老婦人の息子である、壮年の男も登場。脅迫者が「これは全部奥様が自分の意思で買われたんですよ、ねえ?」と老婦人に振ると、彼女は男の顔色を伺いつつおどおどと「そうだよ、母さん、自分で買ったんだよ」と言う。男は日本の妖怪マニアらしく、部屋にはフィギュアをはじめ妖怪グッズがところ狭しと並んでいる。息子は「これを自分で買った? これを? 100万じゃないですか! それが4つ? こんなものを母さんが欲しがるワケがないでしょう! どうしちゃったんですか!」と激昂。私は((ああやっぱり強請られているー! 打ち明けろ、息子に打ち明けるんだ!))とやきもきしている――という夢。男が老婦人を追い詰めるトコロがすんごいリアルで気持ち悪かった。

*****

さて。6日の土曜日、今年最後の伊豆ダイブに行ってきた。「寒いからイヤ」と1人減り2人減りして、今回は私ともう1人だけの参加である。朝のうち少し雲が出たものの晴れ間も多く、気温も20度を越す、こないだよりも全然条件のいい日和だったというのに、根性なしどもめ! いつもの如く最寄駅にはショップガイドのTさんが迎えに来てくれていた。他のお客さんは?と聞くと「SUさんって男性と、それから……またEさんが」と笑う。Eさんとは9/24のダイビングで初めて出会い、以後、全てのダイビングがかち合っているのだ。4回も続けてかち合うなんて珍しいので、「狙ってんじゃないのー」と言ってまた笑う。

どこに潜ります?と聞くと、「今日はボートにしようかと思うんですけど」と答えるTさん。このポイントでのボートでは2回ハズレが続いている。1度目は私らがリクエストを出したので、状況が悪くても文句を言える筋合いじゃなかった。2回目は「もし海況がよかったらボート」というリクエストを、ショップオーナーのSさんがただのリクエストと勘違いして、海況が悪いのにボートになってしまった。このときの海が最悪で、Sさんは相当責任を感じていたらしい。「次は海況がいいときしか潜らない! 絶対!」と鼻息荒く言っていたのだ。

「今日は大丈夫ですよねえ〜?」と聞いてみると、「もうSさんがスゴかったんですよ」とTさんがまたまた笑う。「今日はハズすワケにはいかない!」と言って、岬の先まで自転車を飛ばし、さらに山に登ってポイントのチェックをしてくれたそうだ。太陽の反射で透明度までは分からなかったが、静かなのは間違いない、と言う。私としても、静かであるならイイ。透明度がいいに越したコトはないが、そこまでは望まない。本来なら10月11月ってのは一番透明度がいいシーズンなのだが、今年は変なのだ。

なんだかんだでけらけら笑っているうちにショップ到着。Sさん、Eさん、SUさんに挨拶をする。Eさんに「また会いましたねー」と声をかけると、Eさんは「もうギリギリまで予約入れないで、昨日天気予報みて、これなら間違いないと思って予約を入れたんだー。雨男と疑われてるんじゃないかと思って」と言うので、はっきりきっぱり「あはは。実は疑ってました」と答えておく。彼は「でも今日は晴れだから疑い晴れた?」と言っていたが、私は内心「だから雲が出たんじゃないのか。昨日まで快晴だったのに」とまだ疑っていたのは、さすがに内緒。

準備が出来たトコロで歩いて3分の漁港へ行く。が、久しぶりに見る漁港は何かが違う。「あの……あそこ、屋根がありましたよね?」。建物の脇に、トタン屋根のついた作業場みたいな場所があったハズなのに、今はすこーんと抜けている。「ああ、どっか飛んじゃったみたいですね」。台風23号のときか。そういえばショップにもやっと屋根職人さんが入っていた。200枚も瓦が割れてしまっていると言う。保険に入っていなかったそうだし、すごい出費なんじゃないだろうか…。少しでも助けになるように、せいぜい売上に貢献するしかない。

そういえばついで。ショップ近くに居ついている野良猫が、とてもとても可愛い子猫を4匹産んでいた。まだ手のひらに乗るサイズの子猫たちと母猫が室外機の下のスペースに寝転んでいて、覗き込んでもあまり警戒する様子がない。Sさんは「全部は生き延びられないだろうから、持って帰らない?」と、たぶん半分以上本気で言っていた。野良猫がショップの庭で死ぬコトが、何度かあったそうなのだ。飼えるものなら……。この辺はまだ野良猫が生き延びる余地のある土地柄なので、頑張れよ、と思う。

海には、まだちょっとだけ波がある。船が止まっていると酔いそうなので、準備ができた順に次々とバックでエントリー。ひやん、とする。冷たい。そして顔を水につけると……ああ、ダメだこりゃ。まだ完全回復はしていない。アンカーロープを結んだボンテンで集合し潜降をするが、ロープの先は暗い海底に消えている。うひー。SUさんが完璧な中性浮力フリー潜降をしているのを、「カッコいいなー」と横目で見ながら、私はロープに掴まって潜降。下は多少抜けているのでは…と期待していたが、水面近くが濁って太陽光が入ってこないので、やっぱり暗い印象が勝っていた。

潜ってすぐ、小さめのトビエイを見かける。岩場で休んでいたが、私らに気付いてゆうゆうと逃げていった。トビエイはマンタの仲間で、両方の羽(?)を同時に上下させて泳ぐ姿はカッコいい。うふふーと思ってまたしばらく泳いでいくと、後ろの方で不審な動きがあった。何だろう?と戻ってみると、やったー! ドチザメ! これまた岩の陰に隠れていたが、私らが近づくとやはり逃げていってしまった。でも初めて見れて嬉しい。相変わらず岩の上のサンゴがキレイなポイントだ。これで明るければなあ……。

特に何も見るものがない場所で、毎回一度はやるコトにしているマスククリアをした。わざと水をがばっと入れて、鼻から息を吐き、マスク内の空気を抜く。水を入れて歪んだ視界がマスククリアで鮮明になった瞬間、ぐらっと世界が揺れた。ドラマやアニメの眩暈の表現みたいに、視界にノイズが入り、そのノイズが左から右へ流れてゆく。ええっ何が起きたの? まさか私、眩暈起こしてるのか? 海の中で?

≪つづく≫

2004.11.8

ジョン・グリシャム、『評決のとき』読了。読み始めてすぐ「ああこれ映画で見たわ」とは気付いたんだけど、せっかくなので読んでしまった。で。うーん、ジョン・グリシャムってこんなにツマラなかったっけ? 映画に比べて冗長で焦点が合っていない。だらだらしてて、盛り上がるべきところを盛り上げないので、平板な印象。これが初めての長編なせいかなあ?

という感想はどうでもイイんだけど。私が気になったのは「この小説の主人公のジェイクは自分の投影である」と、作者本人が前書きでハッキリ言っているコトである。彼が言ったりやったりしたコトはほとんど、自分がその場にいたら言ったりやったりするコトである、と。そりゃ小説の登場人物ってのは、多かれ少なかれ作者の一部を反映しているんだろうけど、こうまでハッキリ言ってるってコトは、その反映具合が半端じゃないに違いない。でも……、こんなイヤな人間が自分で、いいのかグリシャム?

でもきっと違うのだ。何となく、何となくだけど、自分の欠点をイヤな部分を客観的に書いている、というのとは、違う気がする。ひょっとして私がイヤなヤツだなーと思う点――ジェイクの身勝手なトコロ、強引なトコロ、甘ったれなトコロ、打たれ弱いトコロ、すぐ他人を責めるトコロ、考えナシなトコロ、大事な場面ですぐ酒に溺れるトコロ――を、グリシャムは欠点だと思っていないのではないか? むしろ好ましいと思っているのではないか? タフだと思っているのではないか? という気がしてしまって、これは国民性の違いというヤツだろうかうーむと考え込んでしまった。

国民性の違いかどうか、他の人の行動もよくわからない。映画のときも、どうしてあの台詞で陪審員たちがコロっと転ぶのかよくわからなかったが、あれはまあたぶん、白人と黒人の関係性を知識としてしか知らないせいだろうなーと思えた。が、原作を読んでみると、更にわからないコトが増えてくる。まず幼い娘をレイプされ犯人の白人を射殺したアール・リーが理解できん。犯人を殺したいと思うのも、実際に殺してしまうのも、それを「しなくてはいけないコトだった」と思うのも、そこまではわかる。でもそれを「皆、事情は理解してくれるハズだ。正しいコトをしたのだから、すぐに釈放されるハズだ」と考えてしまうのはわからない。

もしも私が大事な人をずたずたにされ、復讐せずにいられない気になったとしても、捕まって裁かれるコトを覚悟して行動するんじゃないかしらん。「情状酌量があればいいなあ」とは思うかもしれないけど、それ止まりだと思う。他の黒人や同情的な白人が「アール・リーは英雄だ」と言うのもわからん。同情するのも、罪を償う必要はないと考えるのも理解できるけど、英雄? まあ黒人社会からしたら白人を恐れずに立ち向かったって意味で、英雄になるのかしら……。うーん、これも頭でしかわからないなあ。どっちにしろ、間違っていなければそれは正しいコトなのだ、と思い込める感覚が、私にはわからない。

まあ他にも、いろいろ国民性の違いは感じたのだけど。二日酔いでげろげろ吐いた直後に、「体が油を欲している」と言って、油ぎとぎとの揚げ物を食べたがる辺りとか。

2004.11.5

思いっきり掃除とかをするつもりだった祝日を寝倒してしまったので耐えられなくなったのか、それとも掃除の神さまがご光臨になったのか、昨日は21時ごろになっていきなり壁掃除を始めてしまった。今借りている部屋は機密性が高い。と言えば聞こえはイイのだが、要は風が通らず湿気がこもるので、玄関を入ってすぐの廊下の壁に、油断していると、何とカビが生えるのだ。まあ半年に1度拭けば済む程度なのだけど。が、壁一面にカビコロジを噴きかけ、水拭きをしているうちに気分がノッてきて、冷蔵庫と流しの下も掃除。掃除ってキリがないけど、でも確実に結果が見えるから気持ちイイねー。残りも日曜にやらなくちゃ。一部がキレイになると周囲の汚れが気になるから。

と、気持ちよく眠りについたハズなのに、今度は王位継承の争いの夢をみた。本来は王位継承権第一位なのにその権利を奪われようとしているか、現在の王よりも優秀で次の王位を狙える位置にいるのに虐げられているとかってお方を、王位につけようと一生懸命になっている夢。謀反を起こそうと人を集めるんだけど、集まるのはただ騒動を起こしたいだけのならず者ばかりで、薄暗い煙の立ち込める居酒屋で木の厚いテーブルを囲んでビール片手に気炎をあげている彼ら(服装はヴェネツィアのカーニバル。道化師の仮面をかぶっている人が多い)を見ながら、「こんなんじゃ謀反は成功しない。あの方の恩を受けた奴らは何をしているんだ。乱を恐れる事勿れ主義者ばかりだ」とか嘆いているの。

ホントはその謀反を起こすまでにも壮大なドラマがあって、「ああまた私、物語チックな夢みてるよー。忘れないようにしなくっちゃ」と夢の中で思ってたんだけど、起きたら忘れた。夢は脳が記憶を整理してるんだ、と聞いたコトがあるけど、いったいどんな記憶をどう処理したらこうなるんだろ。教えて賢い人。

2004.11.4

秋晴れの気持ちのいい日を丸々ツブして寝込んでいると、もったいない気がする反面、贅沢な気分にもなれる―――けどやっぱりもったいないよう! 風邪はほぼ治ったけどさ。こじれないウチに治りそうで良かった。今週末のダイビングも3週間先の旅行も、諦める気はさらさら無いもーん。

夕方頃から起きだして、お弁当のおかず用に豚の角煮を作り始める。途中まではすんごくイイ感じで、肉もほろっとほぐれる柔らかさで、「もう私ってば天才〜」と舞い上がったけど、結果はダメダメ。すごく味が濃くなってしまった。ガッカリだ。2時間も煮込んだのにー。どうも煮込んで味を決めるのって苦手だなあ。最初に煮汁の味見したときに、「薄いんじゃないか」と思ってしまうのよねぇ。好みは薄味めなんだし、足りなきゃ食べるときに何か足せばイイんだから、薄めにしときゃイイのに―――と、毎度後悔する(←学習能力あるんじゃなかったのか?)。

3週間先に迫った沖縄旅行には、いつものダイビング仲間の他に、母が同行する。なんと、Cカード取得のためである(私が焚きつけたんだけど)。いわゆるシニアダイバーに当たるし、本人もいきなり現地で教材渡されて一からってのはキツい、と言うので事前学習コースを取るコトになり、先月実家に講習の教材のテキストとCDが送られてきた。テキストは別に問題ない。そう難しいものではないので、読んでおいてもらえばいい。問題は、CDである。CDをパソコンで見る方法を、私が電話でレクチャーしなくてはならないんである。それも、昨日やった。

なんせ私の手元には現物がないので、画面がどうなっているか説明させるトコロからやらねばならない。彼女は私以上にパソコン用語を知らないから、テキストファイルだのexeファイルだのと言っても通じない。1つフォルダを開くたび、中に入ってるファイル名を全部読み上げさせるワケである。「中央になんか映ってて右上に黒い四角と縦棒2本とイヤホンみたいなのが出てて、左下には右向きの矢印と左向きの矢印が……」なんて説明を聞きながら、状況を推理するワケである。ああ、テレビ電話が欲しい!

結局、CDを無事に見られるようになるまで、たっぷり30分はかかった。途中もうムリかと思ったけど、我ながらよく辿りついたと思う。電話の向こうから「NAUI(PADIと並ぶダイビングの大手指導団体)の世界へようこそ…」という声が聞こえてきたときは、嬉しかったなあ。そこから、どうやって停止させるのか、どうやったらメニュー画面に戻るのかを突き止めるのがまた大変だったけど。これだけ苦労したんだから、母にはぜひ一発でCカードをゲットして欲しいと思う。つか、落ちたら指さして笑ってやろうっと。

それにしても、「イヤホンみたいなの」って何だったんだか。

2004.11.2

自業自得を堪能中。微熱と空咳。咳は軽いけど、出だすと止まらなくてちょと苦しい。が、根性で週末までには完治させる! 祝日が1日あるから何とかなるだろう。

奥田英朗『最悪』を読んでいるが、全然ノれない。大それた望みを抱いているワケでもなく、日々平凡に生きている人たちが、これでもかこれでもかというくらいヒドい目に遭って、最後は犯罪に走ってしまう話……らしい。今はまだヒドい目に遭っている最中なので、これからどう進むのかは未知数なのだ。しかし、このヒドい目に遭う人たちがちっとも好きになれない。確かに悪い人ではなく、ささやかなシアワセを求めて一生懸命生きている人、と言えなくもないのだけど、でも好きになれない。同情できない。罪を犯すにしろ、胸の空くような痛快な犯罪はやらんだろうな、と思うと読む気も失せる。……大半読んじゃったから読むけどさ。

ネットを始めてから、信頼できる本読みさんたちの書評を頼りに本を探すようになって、昔に比べるとだいぶ日本人の書いた物語を読むようになった。あ、コバルトとか栗本薫とか司馬遼太郎とかは昔から読んでいたけど、それ以外の、おじさんが書いたような、ベストセラーになるような本は毛嫌いしていたのだ。でも読んでみると面白い本にもたくさん出合って、昔ほど翻訳もの贔屓ではなくなったのに、『最悪』を読みながら、そういえば昔は日本の本の(と括るのもどうかと思うが)こうゆう感じが好きじゃなかったんだよなー、と思い出してしまった。なんつーか……鬱屈した感じ。

翻訳ものでも気に障るのはある。もちろん。たとえばシリーズ何冊分も延々悩まれると、「いい加減に開き直れよ」と思う。「私を認めて認めて!」の自己主張がウルサすぎるときもある。でもやはり翻訳ものは、ちょっと距離を置いて眺められる。日本人の書いたものでリアルな日本が舞台だと、状況が下手に現実に近いせいか、ウザったさもひとしおなのだ。この物語の主人公たちも、いかにもいそうな人たちだ。で、きっと私とは気が合わない。ヒドい目に遭ってはいるけれど、彼ら自身がその不幸のかなりの部分を招きこんでいる感じがする。

日々命の危険に晒されているとか、食べるものもないとか、病気で思うように体が動かないとか、そんな状況でなかったら、彼ら程度の不幸な状況だったら、私はも少し楽しく生きられる気がするよ。状況は変えられないかもしれないけど、気の持ちようは変えられるもの。世の人がみんな持っているものでも、自分にとって大事じゃないものは捨てて、身軽になるよ私は。

なーんて、あまりにイライラするのでガマンできずに書いてしまったけど、ラストで大感動が待っていたりして。そしたら謝りまーす。

2004.11.1

10月最後の土曜日、またまた伊豆へ行ってきた。台風で被害をうけた宿泊所はまだ復旧していないので――つか、あと半年は復旧しそうもないのだが――今回も日帰り。最近、我らが天照大御神の調子が今ひとつなので、金曜日まで晴れ渡っていた空は雲に覆われている。機嫌を直してくれるなら裸踊りでも何でもするのにー。

ショップの最寄駅に着く頃には、雨が降り出した。午前中はもつと言っていたのに、天気予報の嘘つき。そろそろウェットで潜るには寒くなってきたせいか、それともこの雨のせいか、客は私と友人2人、それにこのところ鉢合わせするコトが多いEさんの、たった4人である。やった。その4人で設備はイイけどちょっと飽きてきた黄金崎にするか、設備は悪いけど久しぶりで黄金崎よりも近い井田にするか相談し、結果、井田へ。2年以上行っていないポイントである。何もかも全て懐かしい。(←西伊豆への車中、客層が同年代ばっかりなので昔のアニメ話で盛り上がった)。

雨は、そうヒドくはないけれど止む気配もなく降っている。ウェットを着て、器材のセッティングをしている間も寒い。ウェットは蒸れるので、この状態で寒いなんて相当である。簡単なブリーフィングを済ませ、ちゃっちゃと海へ。海に入った途端にひやっとして「ぎゃっ、水温まで低い!」と思ったけど、これは錯覚で、水中では全然寒さを感じなかった。防寒グッズバンザイ。透明度はなかなか。海も青い。状態は悪くない。しかしナゼか耳が抜けず、そういえばこないだココに潜ったときに鼓膜を痛めたんだった…と思い出して、ちょっと焦る。幸い友人がまたSさんの水中指導(マスクの位置の直し方)を受けていたので、その隙になんとか耳を抜く。その後は全然問題なく潜れた。

井田は、入ってすぐに急角度で落ち込んでいる地形である。斜面は岩場で、20数メートルまで降りると、今度は砂地が広がっている。こうゆう地形で暗いと落ち込んだ先が見えず、どこまでも引きずりこまれてしまいそうで怖いのだが、この日の透明度は悪くなかったのでそうゆう怖さはなかった。ただし、中性浮力を取るのは苦労する。かなりたっぷり空気を入れているつもりでも、急角度だからすぐに重くなってしまうのだ。砂地の砂が細かくすぐに撒きあがってしまうので、かなりの注意が必要だ。Sさんの指導の甲斐あって、私らのグループは上手に泳いでいたと思う。途中出あったグループには、完璧立ち泳ぎでブルドーザーになっているコもいた。注意してやれよ。

砂地に入ってすぐ、手漕ぎボートが沈めてある。そこにコガネキュウセン。ちょっと泳いでいくと今度はコンクリブロックがあって、そこにはノコギリヨウジ! 写真に収めるのには失敗したけど、嬉しい〜。馴染みのキンチャクダイもいれば、その子供もいる(全然模様が違うので、写真を撮ったときはチョウチョウウオかと思った)。イソギンチャクの中には、小さなクマノミがいる。赤ちゃんのくせにやたら気が強く、自分のテリトリーに入ってきた何倍も大きい魚たちを、攻撃しまくって追い払っていた。

同じイソギンチャクの中に、もっと小さい小指の先くらいの魚がいたので、「うわー、こんなに小さなクマノミ初めて見た!」と写真を撮ったのだが、後で聞いたらミツホシクロスズメダイという別の魚だった。ヒメジ系だけど見たコトないなー、と思ったのはオジサン(←そうゆう魚がいるんです)の子供。浅瀬の岩場に戻ればキンギョハナダイの群れ。メスもカワイイけど、オスは艶やかで美しい。さんざ楽しんで、1本目終了〜。

水中では問題なかったものの、陸に上がって寒風に晒されると震えてくる。2本目の準備だけして、着替え。メンドくさいけど寒いんだから仕方ない。屋根のある設備がないので、車の中で昼食をとる。お湯がもらえて、温かい食事ができるのだけが救い。食事のあと、シャワーを浴びながらまたウェットに着替える。濡れたウェットは着づらいので、20分近くシャワーの中で格闘。おかげで温まったけど、ああ、もうホントにウェットは限界だわ……。

2本目はちょっぴりコースを変えて。砂地と岩場の境目くらいにはハナタツ。サンゴの後ろに隠れていて、全身を見せてくれない。ちっ。少し泳いだ先にはミナミゴンベにミナミギンポ。なんで魚ってこう似た名前が多いんだーっ。覚えられないじゃん。視界の端をタカベの群れが横切る。背中の黄色が目立っている。ちょっと見上げるとイワシの大群が銀色に光っている。キレイ。その群れを追いかけて……ボラ、かな、もっと大きな魚が近づいてくる。ああ、見飽きないなあ…。

深いトコロは深いので減圧出るぎりぎりになったものの、その後浅場でゆっくり遊んで窒素を抜き、ダイビング終了〜。寒さに震えながら後始末をし、叩きつけるようになった雨の中、東伊豆のショップに戻る。いつもと違う魚をたくさん見たのでログ付けもより楽しい。今回はそれぞれベストショットがあった(私はミナミゴンベ、友人2人はコガネキュウセンとアオリイカ、Eさんはハナタツ)ので、カメラのデータをSさんに渡す。後でショップのホームページに公開してもらうのだ。

雨がかなり激しく、伊豆もかなり地盤が心配な状態なので、電車が止まったりしないうちに……と神奈川まで引き返す。神奈川でこの日不参加だったダイビング仲間を呼び出して、一緒に夕食。結局終電近くまで話し込み、帰った途端、疲れ果てて布団に倒れこむ。そういや私は先週末から何となく風邪ぎみなのだった。遊んでる間は忘れていられたんだけど。ま、これで悪化しても自業自得ってコトで。

今回のログはコチラ(79本目)とコチラ(80本目)。写真たっぷり。

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