台風18号が通り過ぎ、17号が上陸する前日、合間の1日を使って行ってきました、今年3度目の高尾山。会社の登山部(?)主催で、今回初めて参加する2名を含めて総勢7人。初参加の1人は初登山でもあるから、とにかくゆるゆるで〜と高尾山口駅には10時に集合します。駅前は人、人、人。「樹の里アドベンチャー」とかいうイベントをやっているらしく、1人が地図をもらってきました。どうやら1号路でクイズを探して歩くよう。でも私らが登りにとるのは稲荷山コースですので、クイズは帰りにね。
いつもながら清滝駅前広場は賑わっています
集合したときは空一面に雲が残っていましたが、登り始めると木々の間から陽の光が差し込み始めました。湿度も高めで、うひゃあ暑い〜。もう10月になるとは思えません。お喋りをしながらゆったりペースで足を運び、ちょうどCTどおりの1時間半で山頂に到着します。休憩場所には人がたまっているし、前も後ろも人が途切れるコトはなかったけれど、自分たちのペースで歩けないというほどではなくホッとしました。
左:稲荷山コース登山口/右:歩き始めが一番キツいっつーのに、まず待ちかまえているのは階段です
左:旭稲荷/右:広くて気持ちのいい尾根道
稲荷山展望台から都心方面。最近はまずスカイツリーを探してしまいますね。もちろんしっかり見えていました♪
左:一眼レフを持った女性に教えてもらった蔓人参(ツルニンジン)/右:え〜っと、キク科のなにか、だよね
最後に待っているのも、やっぱり階段。階段下は最後のひとがんばりのために休憩する人でいっぱいです
たぶんダメだろうなーと思っていたとおり、今日は富士山は雲の向こうです。丹沢の山々も、高い峰は雲に隠れていました。今日は高尾で正解かな。人が溢れる山頂では座る場所を見つけるのも一苦労でしたけど、なんとか席を確保して各自持ってきた(数人は山頂で買った)お弁当を食べます。ビールも飲みたいところだったけど、どうせ下山後は宴会になるのでガマンガマン。散らし寿司と凍らせてきたマンゴーゼリーでおなかもふくれましたし。
山頂から
う〜ん、とても山頂とは思えない(笑)
でも、うん。やっぱ気持ちイイですね
高尾が始めての人も多かったので、下山はまず薬王院を目指します。稲荷山コースもよく踏まれていて歩きやすいけれど、こっちのルートは更に観光コースで、サンダルやヒールの靴を履いた人もちらほら。薬王院でお参りをしたり力ソフトを食べたりクイズを探したりして賑やかな高尾は満喫したので、ビアマウントの開店待ちの大行列ができていた辺りから脇道に逸れ、琵琶滝を目指しました。ここは比較的人が通らないのか足元がけっこう山道ですが、滝から先はまた歩きやすくなります。
大本堂も好きですが、カラフルな飯縄権現堂もいいですよね〜
左:カワエエ……♥/右:観光道路な1号路
ビアマウント前からから横浜方面
左:釣舟草(ツリフネソウ)。近くに秋海棠(シュウカイドウ)も咲いてました/右:滝を過ぎたらあとはゆるゆる
左:錫杖を越せばあとは舗装道/右:こちらのお方がいるのは…
左:こちら。通るたびについ撮ってしまいます/右:ケーブルカー駅で終点。これから上がる人も多そうです
清滝駅についてもまだ13時半。おじさんたちはここからガッツリ飲みたいらしいので、高尾駅まで移動して居酒屋に入ります(こんな時間から開いてるんですねー)。んで3時間飲み放題コースを注文し、飲みまくり。私も中生2杯とサワー系を4〜5杯は飲んじゃって、おなかは空いてない、とか言ってたワリに〆の蕎麦以外はほとんど全部平らげちゃった……。今日は絶対、消費カロリーより摂取カロリーのほうが多いです。
17時にお開きになったので、その後は新宿まで戻って海の店と山の店をハシゴ。10月の連休に行きたい山域の地図を買いました。歩き回って、少しはカロリー消費できたかな?
*****
■稲荷山コース登山口(10:06)→高尾山599m(11:26-11:58)→清滝駅(13:27)
上:mont-bell速乾長T+mont-bell Tシャツ。下:mammutタイツ+M.H.W.スカート。携行のみ:ピークシェルジャケット、綿手袋。カメラ:Powershot A610
なんか最近、毎週渋滞にハマっている気がします。昨日の土曜日は、祖母を助手席に乗せてお墓参りに行ってきました。お彼岸は絶対に混むとわかってはいたけど、片道1時間半の距離の霊園に行って帰るのに、たっぷり8時間かかっちゃいました……。10時に祖母宅を出て帰ってきたのが18時。途中でお昼を食べたとはいえ、まさか明るいうちに帰れないとは思わなかった。お彼岸渋滞、舐めてました。
そして今日は窒素を吸いに葉山へ。最近伊豆以外で全然潜っていないので、今年は佐渡の海を計画したかったのですけれども、仲間たちの都合がつかず……。結果、近場で馴染みの(でも久しく行っていない)葉山に行くことになりました。なんと4年ぶり! 日曜日は混んでいるらしく、ピックアップ時間は早めの7時半を指定されましたが、それでも伊豆に行くのと同じ時間の電車に乗れば大丈夫。近いってイイなあ。
問題は天気です。ちょっと前までは曇りの予報だったのに、いつの間にやら「ときどき雨」が加わり、ぐっと冷え込んだ前日には「1日中雨」の予報になってしまいました。予報どおり、家を出るときから雨が荷物を濡らしてくれます。なんで? 久しぶりにKが来るから? こんなときばっか、予報が当たらなくてもいいのに! (でも水に入っちゃえば天気は関係ないさ)と自分に言い聞かせながらピックアップ駅で降り、(待ち合わせの出口ってどっちだったかなあ〜)ときょろきょろしていると、改札の向こうに懐かしのKM谷さんの笑顔がありました。
挨拶をし、ご無沙汰を詫びて(伊豆でばったり会ったコトはあるんですけど)、海の様子を聞きながらショップの車で海沿いのテラスハウスに向かいます。今日はKM谷さんは2組のゲストを2本ずつ、つまり4回潜るのだとか。うひー大丈夫なのか。時間早めの私らはKM谷さんの1本目と3本目でガイドしてもらうコトになります。ショップにつき申込書を書いていると、お久のKがやってきました。そしてちょっと遅れてUも。しかしどうもUの様子がおかしい。妙にテンションが低いのです。
「……風邪、ひいた……」。あ〜急に寒くなったもんね。でも大丈夫なの? 「耳抜きもできるし、平気」。心配ですが、Uは久しぶりの葉山を楽しみにしていたもんなあ。第一陣で潜るのは私らのほかにも3人いましたが、彼らはガイド無しで潜るそうなので、KM谷さんは私らだけをガイドしてくれます。あとの展開を考えると、これは良かった。他の人に迷惑をかけずに済んだから―――。
おっと話が先走りました。ウェットに着替え、再度車に乗り込んでエントリーポイントに向かいます。道端でのセッティングも懐かしい。雨に打たれながら海に入るなんて物好きだよなあ、と思っていたら、海の上には他にも物好きがいました。シーカヤックを操る人々。お互い好きだよねえ、となんとかく親近感がわいちゃいます。さくさくと用意を進めて器材を背負い、さあ海へ。葉山の潜降ポイントまでは、まず海のなかをしばらく歩き、ちょっとした岩場に上がって、更に先の海に入る形になります。
こっから海へ。画面上部に見える岩場の、さらに先から潜ります
この岩場に上がった途端、Uの様子がおかしくなりました。KM谷さん、U、K、私の順で歩いていたのですけれど、UがKM谷さんの後についていかないのです。彼が歩いたルートからちょっとずつちょっとずつ逸れていき、でも声をかけようかと思うとふらふらとルートに戻ります。Kが「大丈夫?」と聞くとちゃんと「大丈夫」と答えます。ほ、ホントか? ゆっくり時間をかけて岩場を横切り、再度海に入って潜降ポイントにも辿りつきました。KM谷さんの指示にもちゃんと従っているし、合図でしっかりと潜降もします。
透明度は悪くありません。葉山らしい景色が懐かしく、伊豆とはちょっと違った生き物たちも面白く、これで天気が良くて陽が差し込んでいれば気持ちイイんだけどなあ。1本目は権太郎岩周辺い行きました。Uは中性浮力もきちんととっているし、泳ぐのがいつもより超遅いけど大丈夫そ……いや、いやいや! KM谷さんが生物を探すのを膝立ちの姿勢で待っているUの両手がゆっくり上がっていきます。まるで、まるで、水死た……(以下自粛)。
息してるよね?と目を凝らすと、やがてUの吐いた空気が泡になって水面に向かって上がっていきます。でもUの体はゆっくりと傾ぎ―――はっと元に戻りました。この人、寝てる!? その後も何度か、眠っては起きるUを目撃します。寝てるだけならイイけど、レギュが外れでもしたら大変だ……とUから目を離さないようにしていたのですが、次の異変はUではなく私の身におきました。右の腰辺りで、ぼんっぼんっと破裂音がするのです。
な、何事?、と視線を向けると、予備の呼吸源であるオクトパスからぼこぼこと泡が吹き出しているではありませんか。そう言えばセッティングのとき、オクトがフリーフローしていました。KM谷さんが軽く叩いたら直ったので(←こうゆう事象はときどきあります)そのまま潜ったのですけど、それが再度水中で発生しちゃうなんて珍しい。しかし今度は、叩いても振っても息を吹き込んでも戻りません。ええっ? KM谷さん〜助けて〜。
KM谷さんにオクトを差し出すと「わかった!」と笑顔で受け取ってくれ、オクトを叩きはじめます。それ、私もやったよう〜。今度は振っています。それもやったよう〜。止まる様子のないエア漏れに心配になってゲージを見ると、ちょっと前まで150以上あったエアが、もう130になっています。いや、もう120です。しばらくするとKM谷さんは諦めたようで、スレートに「圧が弱くなったら止まるから、そのままで。こまめにゲージをチェックして、残圧が50になったら教えるように」と書いてきました。
これが伊豆の、20m以上の深場だったら怖かっただろうなあ〜。でも今日は葉山。水深は8mちょっとです。ヤバくなったら1人で浮上すればいい、と思うと気が楽。腰でぼんぼん言ってるオクトは鬱陶しいですが、あとは普段どおりのダイビングを続けられました。Uも寝たり起きたりしながら、それなりに魚を見ているようです。1本目はUの不調(?)と私の器材故障のせいか、結局10mより深くは潜りませんでした。そしてトラブルにもかかわらず、77分のロングダイブでした。寒かった〜。
見たのはオヤビッチャ、コロダイ、アカメフグ、チャガラ、キヌバリ、小さな小さなウミウシたち。ちょっと珍しいのはアカハチハゼとシマウシノシタ。シマウシノシタは砂に潜って休んでいるところ、気づかずに手をついたUにビックリして飛び出してきました。1本目を終えて水から顔をあげると、相変わらず雨が降っています。うひー寒いっ。岩場まで戻ったところで、KM谷さんは次のグループを迎えるために先に行き、私らはUを支えながら、ゆっくりとセッティングポイントに戻ります。
2組目を率いて海に戻っていくKM谷さんと入れ違いで、私らは一度ショップに戻ります。温かいシャワーを浴びて温かい飲み物を体にいれて、やっと人心地。この状況ではさすがにUは2本目を諦めましたので、2本目は私がUの器材を借りて潜ることにしました。1時間ほど休んで、Uには「先に帰っちゃっていいからね〜」と念を押し、再度海へと戻ります。雨はますます強くなっているような? もう今日は観念するしかなさそうです。
2組目がなかなか海から上がってこなかったので、陸番スタッフさんと一緒に車の中で時間を潰しました。やっと上がってきたと思ったら、KM谷さんは「ちょっと待ってください〜エネルギーが〜」と謝りながら、アンパンにかぶりつきます。いや、ごゆっくりどうぞ……。私ら、待たされるのよりKM谷さんの水面休息時間が短いほうが心配です。しばらくして準備を終えたKM谷さんに連れられて向かうのは、鮫島。群が期待できるそうです。
2本目は不調も故障もなく、順調順調。入った海は冷たい風の吹く陸上より暖かく感じますし、透明度もさっきよりいい感じ。岩の間を通る箇所では、憧れの「葉山ブルー」に近い雰囲気まで感じます。イサキの幼魚やキビナゴの群れ。やっぱり小さいウミウシたち。ひらひら泳ぐ南方系の幼魚たち。ブチススキベラやクロユリハゼ。ちょっとビックリしたのはカゴカキダイの大群です。そう珍しくはない魚だけど、こんなにたくさんをいっぺんに見るのは珍しいかもしれません。
ちょっとだけ、「葉山ブルー」?
2本目はなんと86分。浅すぎてダイコンに記録されない分も含めたら、絶対1時間半越えてます。長すぎっ。それでも移動が多かったせいか、1本目より寒さは感じませんでした。ずっと雨が降っていたワリに水の中は穏やか―――と思っていたら、最後の最後、2mくらいの水深になった辺りで急に水が濁ってきます。ありー?と不思議だったけど、水面から顔を上げて納得。風が強くなっていて、水面が波立っていました。
またもやKM谷さんは次のお客さんのために走っていき、私とKはのんびり岸に戻ります。この移動中に風に吹かれたので、一気に体温が下がってしまいました。ぶるぶる。陸番スタッフさんがヒーターを入れてくれて、助かった〜。帰らずに待っていてくれたUのいるショップに戻り、器材を洗って乾いた服に着替えたらやっと昼食です。時間は15時過ぎ。1本目入ったのが9時だったから、お昼ちょっと過ぎには終わるかと思っていたけど、葉山のダイブが長いのを忘れていたよ〜。
無言で、あっという間に弁当をたいらげ、やっと落ち着いてログをつけたりお喋りをしたりして待っていると、2組目のゲストとKM谷さんが戻ってきました。お疲れさまです! ホントならこの後、美味しいものでも食べに行くつもりでしたけど、今日は大人しく帰りましょう。それでもUは、私を駅まで車で送ってくれました。そのまま別れて、途中で夕食をとってから帰ってもまだ20時。器材の始末と洗濯が、その日のうちにできました。
いろいろトラブルがあったけど、誰も怪我なく終わって良かった良かった。でも今度は、健康体で遊ぼうね〜。あ、そうだ。KM谷さんが私と同じカメラを使っていました。ハウジングがSeaToolだったので触らせてもらったけど、Recseaのが小さくて私には扱いやすくて合ってると思います。うふふ、良かった♪
会社帰りにふっと空を見上げたら、大きな虹が出てました。うああ、と思わず声が出てしまったよ。カメラを持っていなかったので、慌てて携帯で撮影。肉眼ではもっとハッキリ見えてたんだけどなー。
珍しく、山も海もない3連休でした。やったのは、ほぼ2年ぶりにお世話になる伊豆の宿泊所の大掃除です。遊ばせてもらっているのだから、たまにはお礼奉公(?)しないとね。土曜の朝に祖母宅に行って車を出し、先週と同様、U宅に向かいます。しかし今回は皆が移動をする時間帯。渋滞は考慮して祖母宅を出たのに、予想以上に混んでいたので5分ちょっと遅れて集合場所のU宅に到着します。ここでUとYの2人を乗せて、さあ出発〜。
伊豆に向かう道はあちらこちらで詰まり気味だったものの、お昼を少し過ぎた頃には小田原に到着。Yが事前に調べていてくれた店でがっつりの刺身定食をいただき、街を少し歩いて和菓子や蒲鉾を買いました。そこから宿泊所への道は順調。最寄の町で更に食糧を買い込み、海岸から山へぐんぐん上っていきます。そして暗くなる前に、無事に懐かしの宿泊所に到着しました。窓を開けてこもった空気を入れ替え、掃除機をかけて軽く床を拭いて、台所まわりを掃除して。
本格的な掃除は翌日に残し、あとは寛ぐだけ。夏野菜たっぷりカレーを作り、ワインを開けて、温泉に入って……いつものような夜が過ぎて行きます。この日は1時半くらいに就寝。寝るときはまだ室温は暖かかったのですが、明け方にはひんやりした山の空気になっていました。さすがに東京とは違うな〜。明けて日曜はお掃除日。遅めの朝食をたっぷりとってから、近所のホームセンターに掃除用具を買いに行き、それを使って床を磨いたり台所を拭きあげたり。替えカーテンの丈が合わなかったので裁縫までしちゃいました。自分ちだったら放置しそうなのに、人んちだと働く気になるのが不思議です。
仕事の都合でUは日曜まで。夜になったところで町に行き、気になっていたイタリアンレストランで夕食。それから馴染みのダイビングショップに寄り、置きっぱなしにしていたUとYの器材を車に積み込みます。Uと駅でお別れした後は宿泊所に戻り「やっとお酒が飲めるよう〜!」。気兼ねのいらない宿泊所だと昼間っから飲んでたりしますから、夜の10時まで飲めないのはキツかった。最後の夜だから飲んじゃわなくちゃ〜とペース早めでグラスを傾けていたので、2時に寝たときにはけっこう酔っ払いでした。
夜に雨が降りだしたせいか、2日目の夜は湿度が高く、それほど冷え込みませんでした。最終日はざーっと雨が降ったり青空が見えたりと、天気はめまぐるしく変わります。この日もやり残しの掃除をして、汗をかいたところで温泉に入り、食材をキレイに片づけて、15時をまわったころ宿泊所に鍵をかけました。さあ帰ろう。いつもは海沿いを通って帰るのですが、3連休で渋滞が予想されます。ですので今回は、初めての箱根越えをします。潜ってないから高所移動も大丈夫♪
伊豆スカイラインと箱根新道を使ったのですけど、ここは晴れているときにまた通りたいなあ。絶景っぽかったのに雲と霧に包まれてほとんど景色が見えず、残念でした。小田原に出ると、峠越えのときの激しい雨が嘘のように穏やかな空が広がっています。ああ良かった。その先はいつも混む辺りで渋滞にがっちり掴まり、よく分からない街中で迷走しているうちに台風ばりの強風&叩きつけるような雨に遭遇し、やっと見つけた店で夕食。最後にU宅→Y宅と巡り、それぞれの器材をおろしてから家に帰りました。やー、盛りだくさんのドライブだったわ。
そんなワケで掃除な連休。たまにはこうゆうのも、イイもんです。
久しぶりのUとの山登りの日でした♥
運動不足を嘆くUとの行き先に選んだのは、大菩薩嶺。福ちゃん荘に車を停めれば3時間弱のCTでぐるっと周回できるお手軽コースのわりに標高は2,000mを越え、展望も期待できる百名山。うん完璧。唯一の問題はUの家から中央道が遠いコトです。福ちゃん荘駐車場の利用条件は食堂の利用だから、ぐるっと歩いてお昼を食べて帰ればいいよね。CT3時間だと、私らなら4時間は見ておかなきゃいけない。てコトは8時には歩き出したい。ネットでルートを検索するとUの家から福ちゃん荘まで4時間かかります。
てコトは……4時出発!? いや、いやいや。祖母宅からの移動時間も忘れてはいけません。祖母宅からU宅までは、約1時間。てコトは……はい。3時出発ですね。金曜日に祖母宅に泊まり早寝を試みますが、なかなか寝られません。一度眠っても真夜中過ぎにナゼか起きてしまい、それからまた寝られない。結局2時間も眠ってないと思います。大丈夫か私。2時半に布団をあげて準備を整え、予定通りに3時出発。そんな時間なのに道を歩いている人がいます。寝ろ!(お前もなー)
走ったコトのない道にどきどきしながら、時間よりだいぶ早くU宅に到着します。ナビをセットしたりして時間を潰し、4時に近くなったトコロでUに電話。すぐさま出てきてくれたUは「なんか眠れなかった……」と言っていました。遠足前の子供か私らは。そこからの道も順調順調。Uが握ってくれたおむすびを車中で食べながら、遠い中央道を目指します。しかし私が使ったルート検索サイトは、一般道の平均速度を相当ゆっくりにしているみたい。ナビでの到着予定は7時になっていました。
最後の山道に緊張しながらも、ナビさまのお告げどおり福ちゃん荘に7時に到着します。食堂のおばさんに声をかけて駐車場所を指定してもらい、車のキーを預けると「戻って、2人分のオーダーをしていただいたらお返ししますから」と言われました。人質か。いや鍵質か。トイレに寄って日焼け止めを塗ったら、さあいよいよ出発です。天気は晴れで無風。ただし雲の動きが早く、ときおり陽が遮られます。ちょっと肌寒く、歩くには最適の気候でした。久々のUに先導を任せ、唐松尾根に踏み込みます。
ほぼ1年ぶりの唐松尾根はまだ青々としていて、ときどき吹き抜ける風が気持ちいい。花はほとんど咲いていませんでしたが、登るにつれて秋の気配が色濃くなっていきます。途中で振り返れば雲の合間に富士山。雲の上から頭だけ出しているのは、南アルプスの山々。後ろから来る人たちに道を譲りながら、ゆーーーっくり一歩一歩登っていきます。CTが1時間だから1時間半くらいかかるかなーと思っていたら、なんと雷岩まで、CTの倍の2時間近くかかりました。……ちょっと、運動不足が過ぎるかも。
左:唐松尾根へ、さあ出発/右:眼下に見えるのは塩山辺りかな
左:ときどき雲が通り過ぎます/右:いつ見えなくなっちゃうか分からないから、と、途中でも撮っておきましょう
だいぶ登って岩が目立ってくると、秋の気配も強くなります
遠目で見ると花のようだけど、これは穂なのかしら?
富士山は今にも隠れてしまいそうだけど、いい景色〜♪
左:がんばれU!/右:花錨(ハナイカリ)
梅鉢草(ウメバチソウ)
秋の麒麟草(アキノキリンソウ)かな〜?
これは何だろう……
アップにするとこんな感じ
うお〜! 南アルプスがずらっと!
まぁでも今日はそれも想定内。時間はたっぷりあります。Uは大菩薩が初めてなので、目立たない山頂への往復もしておきましょう。山頂への道を踏み出すと、林の中に入った途端に空気がひやっとしました。霧もかかっていて、よく言えば幻想的。山頂で写真をとり、やっぱ休憩は展望のいい場所だよねーと雷岩に引き返します。林の中では指先がかじかむくらい冷えていたのに、雷岩のところまで戻ると空気の温度がハッキリ違いました。
左:ま、せっかく山頂まで来たんで/右:霧のかかった林に太陽がくっきり差し込んで光の筋を作ってました
それでも稜線は風があって、じっとしていたら冷えそう。ですので上着を羽織ってお茶休憩にします。Uの持ってきてくれたトマトと梨。私の入れたコーヒー。雷岩での展望は目まぐるしく変わります。白い霧が流れてきて何も見えなくなったと思ったら、10秒後には富士山や南アルプスが顔を出す。空を見上げると雲がすごい速さで流れていきます。うん、空も秋っぽいですねえ〜。
雷岩では思い思いに人々が休憩してます。もちろん私らも
雲がだいぶ上がってきてしまいました
雷岩からは「ちょっとペースアップね〜」と、私が先にたちます。私はここから介山荘に向かう開けた稜線が大好き。休憩中に富士山も南アルプスも見えなくなってしまいましたが、上日川ダムを見下ろしながらゆっくり下っていきます。介山荘のほうからも、どんどん人が上がってきました。大菩薩も若い登山者が多いなあ。標高2,000mちょうどの神部岩を過ぎ、賽ノ河原を過ぎ(避難小屋を覗き)、順調に介山荘へ。
う〜ん野紺菊(ノコンギク)か嫁菜(ヨメナ)か、はたまた全然違う花か(どちらも葉っぱが違う気がするのよねぇ)。花の同定って難しい
岩場を通り過ぎて振り返る
行く道。鞍部に賽ノ河原避難小屋が見えています
ずっと見えている上日川ダム
また来た道を振り返る
賽ノ河原
介山荘が見えてきました
介山荘からまた振り返る
あとは足に優しい道をひたすら下るだけ。逆コースをとる人も多いみたいですが(私も初めての大菩薩のときはそうだった)、私はやっぱ急な道を登りにとるのが好みです。おかげで今日は歩いている間中ずっと、お喋りしっぱなしでした。下りはCTとそう差異がなかったので、ちょうどお昼時に福ちゃん荘に戻れます。次はもっと寒い時期にきてほうとうと馬刺しかなーと言いながら、今日はお蕎麦をいただきました。Uは焼き茄子ときのこ汁。
富士見山荘。今日もここからの富士山は見えませんでした
山菜そば(700円)とたっぷりのもつ煮(400円)
というワケで、リハビリな山行は成功でした。あとは温泉に寄って帰るだけー。……なんですが、ここからが長かった。まずは美肌の湯、やまと天目山温泉に向かいます(3時間500円)。大菩薩ではうまいコト団体にかちあわずにいられたのですが、この温泉で団体につかまってしまいました。最初は貸切だった露天も団体さんに占領され、なんか落ち着かな〜い。お湯も景色もなかなかだったのに、惜しいなあ。
それでもゆっくり風呂を堪能したあとは、下道を走って大月インターに向かいます。インター手前で「中野トンネル〜小仏 渋滞30km」の表示を見ますが、ここが地理のダメな女の大失敗。「げっ30km!?……あ、でも中野トンネルって中野にあるんだよね? てコトは調布の先だから、小仏の先が渋滞してるってコトかー。じゃあ関係ないね!」と突っ込んでしまったのです。中野トンネルは中野区にありません! 山梨県にあります。
というワケで、高速に乗ってすぐ渋滞に突入。流れが詰まってすぐ、後方から緊急車両がやってきます。げっ新たな事故? 原因はよくわかりませんが、この渋滞はかなり手ごわくて、なかなか前に進めません。自然渋滞じゃないんだから、下道は流れていたかも……。乗ったのが失敗だったかも……。愚痴愚痴グチりつつ、なんとか相模湖までやってきます。Uは緊張の糸が切れたらしく何度か意識を飛ばしていましたが、ハンドルを握っている私はまだガンバらなくてはいけません。
相模湖から下道に下りますが、時間が時間だけあって、この先の下道もところどころで渋滞がありました。山歩きは午前中で終わったのに、U宅近くまで辿りついたときにはもう19時をまわってるじゃないですか。おなか空いたね、と目についたお好み焼き屋に入ったら、ここでも高校生の団体とかち合いました。お風呂・渋滞ときてこれで3度目。ひ〜ん。ビールが飲めないのもツライよぅ。
21時にU宅に着き、途中睡魔と戦いながら22時に祖母宅帰着。そこからまた1時間かけておうちに戻る……。いやいや帰路が長かった。でも久しぶり(1年半ぶり?)にUと歩けたのは良かったです。次はこんなに間を空けずにリハビリ続けて、もうちょっと長く歩ける山にも行けるとイイな。あと今回の旅で、愛車ムッくんが1万キロを達成しました。やほー。
*****
■福ちゃん荘(7:17)→雷岩(9:02)→大菩薩嶺(9:16-9:22)→雷岩(9:33-10:09)→介山荘(10:58-11:21)→富士見山荘(11:54)→福ちゃん荘(12:00)
上:mont-bell速乾長T+mont-bell半袖シャツ+ピークシェルジャケット(休憩時のみ)。下:mammutタイツ+M.H.W.スカート。他:夏帽子。携行のみ:patagoniaレインパンツ、綿手袋。カメラ:Powershot A610
えーっと、いつから更新してないんだっけ……。3ヶ月? しかも健康への不安を匂わす日記が最後で止まってしまって、ご心配してくださった方もいるようで申し訳ない。元気です(まだ再検査は控えてますが←だからこうゆうコト書くのが悪いですねすいません)。更新が止まったのはただ単に、暑くてPC立ち上げる気力がなかったのと、海外ドラマ『CSI』を見るのに忙しかったせいです。でも秋の声も聞こえてきたコトだし、ぼちぼち再開〜。
**書いた日記を、2012年6月からUPしてませんでした**
さて今週末は定例の(?)田舎帰り。金曜夜に祖母宅に泊まり、土曜の早朝に出発するいつものパターンで北上します。今回は地元の友人2人とデートがあるので、途中のSAから時間の確認メール。休日の7時だというのに、すぐさま2人から返信があってビックリします。……いや休日だからといって惰眠を貪る私がおかしいのかもしれないけど……偉いなあ。交通量は多かったものの、一度も詰まるコトなく10時過ぎに田舎の家に到着。
しかし今回はな〜んもしなかった。行く前は「畑の雑草を片づけて…」とか思っていたのだけれど、最近寝不足だったところに気持ちのいい山の風に吹かれちゃひとたまりもありません。寝倒しました。まぁちょこっとだけ片付けもやったし、ボーとも話したし、薪ストーブに火はいれたし、たまにはのんびり過ごしてもイイよね。山の家に行く理由が義務だけになってしまっては、もったいなさすぎるもの。(たま、か?)
雑草の中でなんとか育ってくれた秋桜もそろそろ終わりかな〜
土曜の夜から降りだした雨は、日曜日も続く。ざーっと降ったり晴れ間が見えたりと目まぐるしく、これじゃあ外仕事はできないなあと、この日ものんびりしていたら、名残の蚊に相当食われてしまいました。お昼過ぎに帰路につき、途中の春日ちゃんちにお邪魔します。ちょっと遅れてお久の驚子ちゃんも到着し……なんだか色んなコト喋ったなあ。話があっち行ったりこっち行ったりで、帰る時間になっても全然喋り足りなかった。やっぱ高校時代からの友人である皆と、泊りがけで喋り倒したい!
後ろ髪を引かれつつも17時過ぎに2人とお別れし、東京に向かいます。帰りも順調で、途中で夕食をとっても祖母宅に帰りついたのが21時過ぎ。……そこから、また自宅に帰らなくちゃいけないのがメンドくさいんだけどね。でも祖母宅に車を置くようになってから、祖母の顔を定期的に見られるようになったのは良かったです。今までは祖母の担当は母って感じだったから、私とはたまに会うだけだったものね。
土日だけの田舎通いはくたくたになるけど、当分続きます。次はもうちょっと働かなくちゃな。