山頂からもみじ台までは、何箇所か土がゆるくなっている場所がありました。でもここ数日雨は降っていませんので、ぬかるんでいる、というほどでもありません。今日はホントに歩きやすい、いい気候です。一丁平手前で大垂水峠に向けて道をわけ、静かな細道を歩いていくと、やがて林道に突き当たります。ここから「林道経由大垂水へ」と「モミの林を通り大垂水へ」と道が分かれていましたので、やっぱ森のほうがいいかな〜と迷っていると、ちょうど通りかかった方が「そっちに行くと国道をずいぶん戻らなくちゃいけなくなるから、林道経由のほうがいい」と教えてくださいました。ありがとう!
「奥」って言葉は心をときめかせるのかしら?
この道標を見るたび、わくわくします
またもや展望ポイント♪
ここからは初めて歩く道。さあて、この先はどんなかな
特徴ある葉っぱのこれは……叡山菫(エイザンスミレ)!
左:もしゃもしゃ。春ですなぁ/右:天然ドライフラワー
汚れ猫の目(ヨゴレネコノメ)を、ちゃんと見るのは初めてかも
んでも林道を歩くのはほんのちょっとだけ。すぐにまた分岐があり、細い道を下っていきます。下りきったところにあるのが、大垂水峠の陸橋。これを渡っていよいよ南高尾山稜に入ります。林道で出会ったおじさまたちが「南はアップダウンがあってキツいよ〜」とおっしゃっていたし、思い返してみれば草戸山〜中沢山を歩いたときも、地味なアップダウンが堪えたっけ。まぁ疲れちゃったら途中で下ればいいんだし、と、とりあえずは目の前の大洞山に向かって登っていきます。
アドバイスに従って林道を歩きますが、すぐにまた左に道を分けます
これも立坪菫(タチツボスミレ)かなー?
左:大垂水峠にかかる陸橋/右:梅の木平まで8.2km
大洞山山頂にはベンチがありました。展望はないけどいい加減おなかが空いていたので、ここで食事にいたしましょう。水でアルファ米もどすの初めてなんだけど、ちゃんと出来ているのかな〜? ……うん、水温が低かったからかちょっと固めですが、ちゃんと食べられます。けっこう美味しい。このご飯の量は普段の私にはちょっと多めなんですけど、歩いた後だし他におかずもないしで、ぺろっと食べられちゃいました。おなかが満たされたところで、さあ先に進みましょう。
左:展望のない大洞山山頂/右:今日のお昼
大洞山536mの先、道はコンピラ山514m、中沢山494m、泰光寺山475m、榎窪山420m、草戸山365mと徐々に標高を下げながら(つか、登って下りて登って下りて登って下りて)続いていきます。かなり急勾配の箇所もあり、巻き道がついている箇所もいくつかあるのですが、この日の私は妙に元気で「まだ登り足りない〜」とばかりに全てのピークをがしがし登ってしまいました。でも、コンピラ山の山頂標識は見逃してしまったなあ。ザック掛けのあるベンチがあって目立つハズなのに、何をぼんやりしていたんだろう?
なかなか歩きごたえのある、いいコースです
中沢峠にザックをデポして中沢山を往復し、ルートに戻った先に見晴台があります。津久井湖が見下ろせるこの場所で、前回はお昼を食べたっけ。ここで休憩をしていたご夫婦(?)とちょっとお話をし、「今日は花を撮りに来たんです」と言ったところ、この先にシュンランが咲いている、と教えてもらいました。それはゼヒ見たい! 彼らが撮った写真を見せてもらいますが、場所は「道のこっち側」とはっきりしません。「でもまあ、知らなかったらまず見つからないわね」とも言われてしまいます。ムッキー、見つけてやるぅ!
懐かしの中沢山……のハズなんですが、こんなだったっけ?
イノシシのイラストがカワイイ♥
見晴台からの眺めは覚えてます。雲が多くなってきました
この先、私の頭はシュンラン一色。かなりねちっこく探したんですけど、悔しいかな、見つかりませんでした。巻き道のほうにあったのかなー。咲いていたのは、スミレが何株かだけ。木々が芽吹きかけている雰囲気はあるんですが、まだ冬の色合いのほうが強いです。お昼を食べている頃からときおり強い風が吹くようになり、不穏な雲も広がったのですが、一時期ぱらぱらと小雨が降った程度で済みました。草戸山を通り過ぎた頃からその雲も姿を消し、再び青空が広がります。
左:ええい、もうわからん! 菫!/右:泰光寺山475m
木立の向こうに、今度は城山湖が見えてきました
長葉の菫細辛(ナガバノスミレサイシン)、でしょうか
今日、あちこちで見かけた春のサイン
……わかりません。うわぁぁぁ〜ん、菫って難しい〜
左:町田市最高峰、草戸山/右:季節限定、春の桜シュー
……えーっと、普通のカスタードのほうが好きかな……
展望台から見えるのは……町田市街?(←てきとー)
草戸山を過ぎてあとは下るだけーと思いきや、まだしばらく小さなアップダウンが続きました。四辻までほとんど標高は変わらず、そこからぐぐっと下って町に出たのは高尾山入口交差点のすぐ近く。最後は栄茶屋さんの自然生蕎麦でお疲れさま乾杯をしました。……自然薯と蕎麦というと、父と食べたかったとどうしても思っちゃいます。父が行きたがっていた高橋屋さんより、私は栄茶屋さんの味のほうが好きだったから、なおさら。でも一緒に食べたら絶対、「俺の自然薯のほうが旨い!」と言いそうだな〜。んで私もそう思う。実家で食べてた自然薯は、ほかのどこで食べるより美味しかったんですもん。
木々に緑はまだ芽吹いていないのだけれど、山全体で見ると冬の固さがほどけて、なんとな〜く柔らかくなったように見えます
草戸山から四辻まで、こんな感じの道が続きます
そして、いきなり下山後。暖かい自然生蕎麦(1,300円-100円)、自然生豆腐(350円)、中瓶ビール(550円)
帰りの電車に乗り込む頃には、また雲が広がり強い風がびゅーびゅー吹いていました。いい時間に下りてこられてよかったな。シュンランを見逃したのは残念だったけど、でも花も景色も陽気も、大満足の1日でした。(締めは前回同様、千代の家の酒まんじゅう(130円)→)
蛇滝口バス停(8:21)→1号路との合流点(9:21)→高尾山599m(9:53-10:10)→大垂水峠(11:06)→大洞山536m(11:31-11:46)→中沢山494m(12:15)→見晴台(12:25)→西山峠(12:48)→泰光寺山475m(12:56)→三沢峠(13:09)→榎窪山420m(13:15)→草戸山365m(13:43-13:55)→四辻(14:57)→高尾山入口交差点(15:05)
上:3Dサーマルジップアップシャツ、タホジャケット(移動時、休憩時、歩き始め)。下:Phenix裏地つきパンツ。他:PUROMONTEフリースグローブ。携行のみ:ピークシェルジャケット、patagoniaレインパンツ、帽子(クリマプラス)。カメラ:Powershot A610。厚手の靴下だと靴の中が蒸れて暑かった!
4月から勤務形態が変わってかなり長い間有給休暇が取れなくなってしまうので、有給の取り納めで行ってきました平日登山。冬が厳しかったせいか春が待ち遠しくて待ち遠しくて、春の花が咲き始めたよーなんて話を聞くとうずうずしちゃって、平日なら混雑もないだろうしそう言えば冬そばキャンペーン中だし、もう行き先は高尾しかないでしょう。それなりに長く歩きたかったので、南高尾山稜も絡めて歩くコトにします。南高尾は私が初めて単独で歩いたとき以来。懐かしいなあ。
さて今日の出発点は、高尾駅8:12のバスに乗って10分弱で着く、蛇滝口バス停。蛇滝をずっと「へびたき」だと思ってたんですが、「じゃたき」なんですねー。梅が咲き揃いだした里から、蛇滝水行道場への道標に従って山に向かいます。しばらくは舗装道路歩きですが沢が左手に流れているので、花がないかな〜と探しながらのんびり上がってゆきました。踏み跡がついている場所でそろっと沢まで下りてみると、あったーっハナネコノメ! 開きかけな感じですが、逢えたのが嬉しい。
蛇滝口バス停から高架橋をくぐって出発〜。いい天気!
左:生活に密着してそうな、ステキな水場がありました/右:「だいぶ工事が進んでいるなあ」なんて思ってたら、この辺りは3日前に開通してるんですね。圏央道が開通したら便利かなーとは思いつつも、高尾の山にトンネルが通っているのを見るとどうも複雑です
ここから左に入ります
梅もまだ五分咲きくらい? 丸い蕾がカワイイなあ
梅の枝が張りだした川を渡り、陽のささない道を上がっていきます
花猫の目(ハナネコノメ)もまだ開ききっていませんん。
んも〜、なんてカワイイの〜っ♡♡♡
近くには他の花もちらほら咲いています。名前はわからないけど春の花はどれも小さくて可愛いなー。写真を撮りまくり、道に戻ってまた少し進んで沢に下り……今日はけっこう長く歩くのに、全然前に進めません。ハナネコノメはわざわざ沢に下りなくても、この先の登山道沿いでも見られたんですが、他の花は沢沿いにしかありませんでした。しばらく行くと車が何台か停まっていて、さらに進んで階段を上がると水行道場です。滝の脇にお堂と稲荷神社が造られ、稲荷神社には灯明が怪しく揺らいでいました。
左:立て札に「千代田稲荷」とありました。千代田城(現在の皇居)の守護神として勧請され、明治維新後にこの地に奉遷されたそうです/右:二輪草(ニリンソウ)。見頃はまだ先ですねー
白いお花はボケたり白飛びしちゃったりして、難しい…
左が百合山葵(ユリワサビ)、右が東一華(アズマイチゲ)でしょうか?
これは何だろー。セリの仲間かと思ったけど、季節早すぎ?
左:駐車場の先には錫杖を模した案内柱(?)が。この先は一般車両立入禁止だそう/右:草の中につやつや光る青い球がいっぱい。蛇の髭(ジャノヒゲ)の種子のようです
修験道場に続く道だからか、お地蔵さまがたくさんいらっしゃいました
今度は山猫の目草(ヤマネコノメソウ)
今日初めて見つけた……立坪菫(タチツボスミレ)?
もう少し近くで見たかったな〜。「飯縄大権現の野仏。狐に乗った烏天狗で背中から翼が生えている」そうですが、狐は確認できませんでした
水業道場の、蛇滝
左:来た道/右:行く道
ここでやっと、道が山道になります。このルートは初めて歩いたのですが、とても雰囲気が良くて気に入りました。それにさくさく登れるし。まだ早い時間なのにもう下山してくるのは、近所の方なんでしょうか。1組はゴミ拾いをしながら歩いていたらしく、火ばさみとゴミ袋を手にしてらっしゃいました。……あ。軽い登山用に小さなトングとゴミ袋のセット、作ろうかなあ。飴の包み紙くらいは拾うようにしてるんですが、手で触りたくないようなゴミもありますもんねぇ。
あら、気持ちいい道じゃないですか
左:空っぽの繭。何が出てきたんだろう?/右:ひっくり返った樹木のねじねじの根っこ
道の具合も陽気も丁度いい感じで、気持ちよく登っていくと蛸杉の辺りで道は1号路とぶつかり、急に賑やかになります。そっか、子供が多いのは、今は春休み中か。そこから浄心門まで1号路を歩き、門手前で今度は4号路に入ります。この4号路も、歩くのは初めて。今まで何度も行こうとはしたんですが、その度に工事中だったり通行禁止だったりしたのですよねー。今日も途中から「いろはの森コース」に入らなくてはいけないようですが、吊り橋は歩けるみたいなので行ってみました。
たこ杉♥
浄心門
このルートも平坦で気持ちよく歩けます。途中で「いろはの森コース」に入り、最後に木の階段をだーっと登るともう山頂は目の前でした。やたらに立派そうな建物が建設中だったので何ができるのかと思えば、新しいトイレのようです。え〜こんな大きなのが必要?と思ったけど、高尾を訪れる人の数を考えれば必要なのかもな。春霞で遠望がきかず、山頂から富士山が見えなかったのは残念でしたが、丹沢の峰々はしっかり楽しめました。
4号路に入った途端また人が減って、静かなお山が楽しめます
やっと通れた〜! みやま吊り橋♪
左:山頂手前は木の階段が続きます/右:十三州大見晴台の山頂〜
んで、予定では山頂の大見晴亭でとろろそばを食べようかな〜と思っていたんですが、のんびり撮影してたワリに早めに山頂に着いてしまったし、ナゼか大見晴亭が開いていなかったし、ビジターセンターでトイレだけ借りて、このまま先に進むとしましょうか。おっとその前に、代わりの昼食を準備しなくてはと、アルファ米の袋に水を注ぎいれておきます。非常用にずっと持ち歩いていて賞味期限が切れてしまっていたのを、やっと食べられる♪(まだもう1袋あるんですけど…)。
山頂からの眺めはこんなでした♡
忙しい毎日を過ごしているKが「土曜日なら一緒に行ってあげても、よくってよ(脚色:To-ko)」と言うので、雨模様の予報を承知でいつもの店にダイビングの予約を入れました。そしたら前日になって予報が晴れに変わるのは、日頃の行いが良…(ry
日頃の行いにも限界があるのか、実際は曇りときどき晴れの天気になりました。しかしハッキリと違うのは気温です。ダウンを着ていると暑くて、かなり強い風が吹いても寒くありません。春ですねー。そんな陽気なのに、ゲストは私ら2人と江さんだけです。江さん、名前を聞いたときは聞き覚えなくて初対面かなーと思ったんですが、お顔に見覚えがありました。めったに来ないお客さんだそうですけど、私らもいい加減長いからなぁ。いろんな方と顔を合わせています。
んでこの方「写真の江さん」と言われるくらい、写真に詳しい。今日は私の新しいカメラの進水式だったのですが、ハウジングを見ただけで「おっ、S100ですね!」と目を輝かせる方です。後で、最近彼が撮ったという桜やカワセミの写真を見せていただきましたが、お世辞抜きに個展を開いてお金取れそうな出来でした。カメラの操作方法とかコツとかにもアドバイスをもらえて、同じ日に潜れたのはラッキーだったなあ。
それから、この日もう一つ覚悟してたのは、私の非純正ハウジングに対するSさんの反応です。きっと「あ〜あ」って言われるんだろうなあ、「えー買っちゃったのー?」って笑われるんだろうなあ、と思ってドキドキしてたんですが、この買い物はSさん的にはアリだったようで、「最初は高いと思うけど、長い目で見たら絶対に非純正の方が安い」と言ってくれました。あああああ〜〜良かった〜〜〜!(自分的には「やっちまった…」と思っていたので)。
おっと話がズレた。海です海。陸上は風が強くても気持ちいい日和でしたが、海のコンディションは悪かったです。西伊豆はダメ、I.O.P.も潜水注意。富戸か川奈かの選択肢で、最近ダンゴウオが目撃されたという川奈に行くコトになりました。あ、江さんは最初っからダンゴ狙いだったみたいですけど。んで珍しいコトに、体調不良でTさんがお留守番です。え〜っ、ダンゴを探すのにTさんが居なくて大丈夫なの〜?(←小さいものを探すのは、Tさんのほうが断然上手いのです)。
久しぶりの川奈に着くと、えっなんでこんなに?ってくらい、混んでいます。言っちゃあ悪いけど、川奈ってマイナーなポイントじゃなかったっけ?と不思議でしたが、停めてある車のナンバーからすると西伊豆から流れてきた店が多いようで、なるほど今日は潜れるポイントが限られているからの混雑なんですね。このポイントは浅めだしタンクが8Lなので、いつもより重めのウエイトをつけて海に入ります。海面は穏やか、海中は味噌汁です。ぎゃー。
「昨日の雨で透明度は良くないと思う」と言われていましたが、入った瞬間、春濁りがやって来てしまったのがわかります。だってモロに海藻が海に溶けこんでいる感じなんですもん。入ってすぐにダンゴがいるという場所に向い、しばらく探しましたが誰も見つけるコトができません。代わりにホソウミヤッコやアオウミウシがいたので、被写体になってもらってカメラの練習をします。う〜ん、まだ操作に慣れないなあ。ピントが合わないのを、今回からはカメラのせいにはできないんだから、ガンバらなきゃ。
終わってみれば1本目のダイブは、アオウミウシ祭り。4個体目くらいまではいちいち写真を撮っていたんですが、その後の3〜4個体は「またアオか〜」と無視しちゃいました。アオは好きなのに、居すぎると面白くないってのも勝手な話だよな〜。水深3mくらいでは陽の光も差し込み、悪くない海のような気もしますが、10mくらいまで潜ると浮遊物で光が遮られ、暗い海になります。暗いから生き物も活発に動いてはいません。それでもハゼを眺めたり、じっと隠れている魚を見つけたりして楽しめるのだから、私らも逞しくなったものです。
昼食休憩の後の2本目は、やっぱりダンゴ探しです。Sさんが現地サービスの方に居場所の最新情報を聞いてきてくれたので、そこを中心に探します。探します。探しまくります。……いませんでした。3mmもないような小さな小さなウミウシは見つけたんだけどなあ。残念。その後も珍しい生き物は見つかりませんでしたけど、上がり際に伊豆の代表魚、タカノハダイとミギマキの子供を相次いで見つけたのは嬉しかったです。両方とも3〜4cmくらいで、可愛いサイズでした。
エキジットに向かって深度を上げていると、ずいぶん体が揺さぶられるようになっているのに気付きます。急にうねりが入ったなあ〜と、何の気なしに水面を見上げると、入るときには静かだった海面がかなり波立っているのが見えました。あらら海況が急変だ。浮上して水面に顔を出すと、強い風がびゅーびゅーと吹きつけてきます。ときおり大きな波が砕けるのにぶつからないよう、タイミングを見計らってエキジット。転んだら後でSさんに何か言われちゃうなーと思ったので、ガンバりました。
器材を洗って着替え、「今日は残念だったねー」と言いながらショップに戻ります。そしてショップに着く1分前、私の口から悲鳴が上がりました。「カメラ忘れたーっ!!」 ……カメラ忘れたコトなんか、今までなかったのに何でよりによって今日なんだー。青くなっていると、Sさんが戻ってくれると言うではないですか。あああありがとうございます! 江さんとKをショップで下ろし、Sさんは私を連れて川奈にとんぼ返りです。ああ、一番近い川奈で良かった……!
ショップに戻ると、私の器材もKが干していてくれました。ああホント、皆にご迷惑を……。帰りを急ぐ人がいなくて良かったです。そこからのんびりログ付けをして、私とKはショップ近くの中華居酒屋で夕食をとって帰りました。居酒屋のおかみさんにいつの間にか顔を覚えられていて「2人とも生よね!」と言われたのには、ちょっとビックリ。食事を終えたらちょうど電車が出てしまった時間で、次の電車まで30分もあったので「じゃあもう1杯ずつ…」とかやっちゃったから、またしっかり印象づけちゃったかもしれません(しかも次の電車にも遅れそうになって、心配もされちゃった)。
陸の上にも海の中にも、春が来たのを感じた1日になりました。
天気のいい休日は遊びに出かけたくなりますが、近ごろ出歩きすぎているので、そろそろ家の用事もしなくちゃいけません。ですので今日は家の掃除をして、それから山用の雨具を洗濯。撥水性能が蘇らないかなーと思ったのだけれど、洗ってたらシームテープが剥がれてきちゃいました。どうやらもう寿命みたい。新しいレインウェアが欲しいとは思っていたけど……また出費が……。んでその後は、陽射しに誘われて久しぶりに自転車でお出かけです。近くの公園まで、春を探しに行きました。
水がある景色がいいな〜と、こちらの公園へ
やっと梅が満開になっていました
紅梅も
馬酔木(アセビ)の花も鈴なり
これは猫柳(ネコヤナギ)かな。あのビロードの愛らしい姿から、こんな風に変わるんですね。……ちょっと怖い、かも
水鳥。カモの仲間ですかね〜?(追:頭の後ろまで白い線が入っているのはオナガガモだそう。この写真じゃ尾が長いかは分からないなぁ)
これは特徴あるからすぐ調べられた、金黒羽白(キンクロハジロ)。今日いちばんたくさん見ました
木の上でも鳥が鳴き交わしてました。私の素人目でも鳥の姿をとらえられるくらい、いっぱいいた。名前はさっぱりです
一番身近な野鳥の雀(スズメ)。激減してるらしいのが心配です
たまには近所の散策もいいですね。
この週末はなかなか慌しい日程でした。まず土曜日は会社の登山部(非公認)の計画に便乗して、箱根の明神ヶ岳に登ってきました。一昨年辺りから活動しているらしいんですが、私は去年の至仏山に続き2回目の参加です。今年は夏の奥穂を目指して3月、5月、6月に山行計画があります。んで今年最初の活動の3月は「富士山と稜線を楽しむ山旅」だった筈なんですが、17日の土曜日はずーっと雨の予報が出ていました。行くんですか? ホントに行くんですか?と確認しながら1週間が過ぎ―――。
金曜日に参加メンバーにメールが回ってきました。「行き先、集合時間に変更無し。ただし目的を「雨中訓練」に変えます!」。……やっぱり行くのか。まぁ雨だからと言って遭難するような山ではない(と思う)し、しばらく雨の山を歩いていないし、いいか。そして案の定、都内で拾ってもらったときから、冷たい雨がしとしとしとしと降っています。こんなときは予報が外れてくれてもイイのにな〜。他の車メンバーと箱根のお宿で落ち合い、レインウェアに身を包んで、さあ出発。
宮城野から明神ヶ岳への道は、懐かしいコースです。あれはまだ定期的に登山を始める前。友人らと大雄山最乗寺から明神ヶ岳・明星ヶ岳を歩いて箱根に泊まり、翌日は箱根観光ってプランを立てて出発したものの、明神に着く前に雨が降り始めてしまい、明星を諦めて宮城野に下りたのでした。お昼を雨の中で傘さして食べたり、ぐちゃどろの道を歩いたり、もう泣きそうになって下りてきて、下山してからもいろいろ嫌な目にあって、しばらく箱根を恨んでいたものです。……ありゃ、懐かしいっつーより、思い出したくないコースでしたか。
まぁでも今回は覚悟はできています。宮城野から別荘地の脇を通り、ひたすら稜線に向けて登る登る登る。稜線まで登ると景色も楽しめる筈のコースですが、この日はな〜んにも見えません。ときおり雲が流れて箱根の街が見えるのがせいぜいでした。もともとの予定は金時山までの縦走でしたが、出発時には「金時まで行くかどうかは明神に登ってから決めよう」、稜線に上がる頃には「今日は金時は諦め、矢倉沢峠から下りよう」に変わっていました。ま、そうだよな。
左:宮城野交差点から出発〜/右:あれ? 近道なんかあったっけ?
左:近道はこんな/右:んで次の写真ではいきなり稜線です(^^;
道はとにかくぐちゃぐちゃ。晴れていれば展望が楽しめるような箇所は下から強い風が吹き上げ、帽子を飛ばされそうになります。きゃー。晴れていればあっちに富士山、あっちに相模湾が見えるんだけどねえ〜なんて会話も、そのうち「なんでこんなコトやってるんでしたっけ……」「この訓練、なんの役に立つの?」なんてボヤきに変わってきました。それでも本気でヘタれている人はいなさそうです。お昼は、明神ヶ岳山頂端っこの木立の下で立ったままお握りを齧って済ませます。うわ〜こんなの久しぶり!
木彫りの仏像さまたちも雨宿り(黄色いケースの中にも仏像さま)
真っ白な世界ですなー
明神ヶ岳からぐぐっと下る辺りが、この日一番の難所でした。急斜面で足元がぐちゃぐちゃで掴まる場所がないんです。しかも土は粘土質で滑る滑る。転んだら泥だらけになるのは目に見えているので、かなり神経をすり減らしました(勢いで駆け下りてる人もいましたけど)。難所を過ぎれば後は気持ちいい(筈の)道。背の高い笹のトンネルあり、雰囲気のいい広葉樹の森あり。景色が期待できない今日は、遮るものがある箇所のほうがホッとします。あ、雪もちょっとだけ斜面に残っていました。
急坂を下りてちょっと一息つける辺り
笹のトンネル内は風も雨も弱くてホッとします
しかしこうして丸一日雨の中を歩いてみると、私のレインウェア、相当撥水性能が低下してます。こないだ洗って防水スプレーかけたのに、やっぱ専用洗剤使わないとダメだったかしら。それとも、さすがにもう寿命? 服装の選択も間違えたかもしれません。登っている最中は暑くて暑くて汗かいて、それが山頂で冷えて手の指先が冷た〜くなってしまいました。標高が1,000mを切ると寒くなくなりましたけどね。スパッツも、もう買い換え時かも。
矢倉沢峠まで辿りつけば、山道はあともう30分だけ。足元も歩きやすい土質に変わって、気分的にも楽でした。最後の最後まで、私ら以外の登山者は見かけません(当然か)。登山口でやっとこの日初めての集合写真を撮り、仙石原バス停からバスに乗って、宿に向かいます。頭の中は温泉!ビール! 今回も私は1人部屋を割り振ってもらったので、心置きなく荷物を広げて濡れたものを干し、お風呂で人心地を取り戻して、18時からは夕食席でのお疲れさま乾杯第一弾。食後、ナゼか卓球とかビリヤードとか始まってしまって、それが終わってから部屋に集まっての乾杯第二弾。日付が変わる直前まで、よく飲みよく食べよく喋りました。
この部屋を独占できました♪
夕食も美味しかった〜♥
日曜日はお彼岸のお墓参りに行きたかったので、朝風呂に入って朝食を済ませたところで、お先に帰らせてもらいます。宿の辺りでは明るい曇り空でしたが、登山鉄道の車窓からは谷間を這う霧の固まりが幻想的に見え、その霧の下ではど〜〜〜〜んよりした重たい曇り空になっていました。11時頃に祖母宅に着き、祖母を助手席に乗せて霊園に向かって出発。途中で昼食をとって無事にお墓参りを済ませましたが、渋滞もあって全部で6時間くらいかかりました。あ〜疲れた〜。
朝食はバイキング。洋食も美味しそうだったなー
今日はお山のてっぺんまでちゃんと見えます
箱根登山鉄道には久しぶりに乗りました
体力と精神力が磨り減った週末でした。無事に終わって良かったです。
■宮城野交差点(9:53)→明星・明神分岐(11:03)→明神ヶ岳1,169m(11:53-12:09)→矢倉沢峠(14:05)→登山口(14:20)→金時山登山口バス停(14:33)
上:ジオラインL.W.+ジオライン3Dサーマルロングスリーブジップシャツ。下: Phenix裏地つき。行動時のみ:Heritage上下ゴア雨具+Foxfireゴアレインハット+SEILEN防水手袋。移動時のみ:mello'sフリース。携行のみ:ダウンジャケット
この週末は久しぶりに妹と、田舎の家に行ってました。金曜の仕事後に祖母宅で集合して、20時半頃に出発。途中のSAで軽くご飯を食べて、日付の変わった1時過ぎに到着です。現在うちの敷地に住んでいるチー&Nao夫妻から「雪がけっこう降っているので、最後の私道には入らないほうがいい」と言われていたので覚悟はしていましたが、最後の集落を通りすぎた辺りから雪が降り始め、実家に着く頃にはかなりの降りとなっていました。
が、道路にはまだそれほど雪は積もっていません。除雪車が出たばかりというコトもあり、敷地手前までは難なく到着できました。未舗装の急斜面の私道手前に車を停め、真っ暗ななか、歩いて家に向かいます。私道の雪は15cmくらいかな〜。この日はいい加減疲れていたので、家に着いたら即寝たのですが、寝たと思ったら緊急地震速報で叩き起こされます。茨城県で震度5弱。もう勘弁してよ……。そして朝起きたら真っ白の世界。
あっ、天然のクリスマスツリー!
夜の間ずっと降り続けていたようで、だいぶ積もっています。今回は妹の手があるコトだし、煙突掃除と水源の確認をしたかったのですけど、この天気じゃどちらも無理。薪ストーブに火を入れただけでもヨシとしましょうか。後は布団乾燥機かけたり、TVにチューナーかませたりくらいしか、できないかな。おっとその前に車を動かしておこう。国道の辺りまで走ってトレースつけておかないと、明日動かせなくなっちゃうかもしれないもんね。
と、車を動かそうとして、いきなりスタック…! えーっ、ここ10年くらい、スタッドレス+四駆で対応できないなんてコトはなかったのに。自力では何ともできなかったので、チーの助けを借り、車の下の雪を掻きだしジムニーに牽引してもらって、脱出しました。水分が多い春の雪なのか、とにかく固まりやすい雪で、ちょ〜っと押すとすぐに固まってしまうのです。それが車の下にぎっしり詰まっているんだものー。チーが居てくれて、ホント助かりました。
左:足がずっぽり/右:わりと大きな鳥が家の近くに来てました。たぶんカケスじゃないかなーって、妹が言ってた
車を動かなくなる心配のない場所まで持って行って、もうこれで一仕事済んだような気になります。だって牽引なんて初体験だったんだもの。緊張した……。ですので午後は他の家仕事をしつつまったり過ごし、夜はNaoちゃんの手料理をご馳走になりました。んで前日が寝不足だったので早寝したんですけど、この日の夜中も地震があり、起こされてしまいます。いったい何時になったら落ち着くのでしょうね。
ここまでの雪景色は久しぶりです♪
日曜は妹が午後から仕事がある、というので朝一番でバス発着場まで送り、私は郡山へ。震災から1年の節目の日ですので、駅前でもイベント、街中でも「福魂祭」というのをやってました。朝はキレイに晴れていましたけど、昼頃から雲が出てきて冷たい風も吹いてきます。そんな中、「さようなら原発 3・11福島県民集会」にも参加してきました。2:46には進行を中断して黙祷をします。静まりかえった会場に、外からサイレンや鐘の音が聞えてきました。きっと今、日本のあちこちで祈りが捧げられているコトでしょう。
駅前のイベントでは、可愛い女のコたちが元気にチアリーディング♡
「福魂祭」には屋台がたくさん出てました。私はご当地ものというコトでお昼に浪江焼きそばを食べたんだけど……ごめんご当地でもあまり好みじゃなかったです!(焼きそばというより焼きうどん?)
安積国造神社に寄り道
御神楽殿ですが……巨大なお多福が、なんか怖い……
アップにするとこれですよ?
次はこちらのお寺へ。スピーカーから読経が聞こえてきたし「東日本大震災物故精霊一周忌供養」とあったので、外から手を合わせたんですけど……去りがけに「俗名○○四十九日供養〜」と聞こえたような……あれ?
こうゆうお顔に弱いんです
左:震災で倒れてしまったのかなー?/右:ふわふわ
野球場に参加者いっぱい。1万6千人集まったそうです
加藤登紀子さん。福島でのオープニングコンサートのあと、東京の集会にも参加すると言って途中退場していかれました
帰りの東北道は、かなり激しく雨が降ったり、頭上で雲がぴかぴか光っていたりで、ちょっと怖かった。東北道なら宇都宮餃子かなー、と寄ったSAは大混雑。考えるコトは皆いっしょですね。あまりに混雑してるので、食後ゆっくり席でお茶を飲める雰囲気ではなく、立ったまま通路をふらふらしていたら……見つけてしまいました、ウミウシガチャポン。あるとは聞いてたけど、見たのは初めて!
いい年してやるか?とは思ったけど、「震災復興支援商品」の名前がついていればつい財布から小銭を出してしまうTo-koは、やっぱ雰囲気に流されやすい日本人の一員です。ゲットしたのはソライロイボウミウシ。伊豆では見ないウミウシだけど、イボ系じゃないのが良かったな〜
そんな感じで休憩しつつ、無事に祖母宅に帰りつきました。実質1日だけ滞在の慌しい田舎帰りだったけど、でもたまには妹と行かなくちゃね。
土曜日に受けたデジカメワンポイントレッスンの成果が現れました! はっきりと目に見える変化があったのです!―――……変化が現れたのは私の腕にではなく、私の持つカメラになんですけどね……(ボソッ)。つまり、新しいカメラを買いました!
ふと思い返せば、私が初めてデジカメを買ったのは10年前でした。おお、一昔! キヤノンPowershotの、たしかA200だったと思います。その頃集めていた食玩の写真を日記に載せたい、そして何より海の中で写真が撮りたい(それまでは水中用の写るんですを使ってました)というのが購入理由で、最初のうちは見た魚をログ付け時に「これ何ていう魚ですか?」と聞けるだけで満足してました。が、デジカメはどんどん進化します。周囲のダイバーが撮った写真を見ているうちに、A200の機能では物足りなくなってきました。
んで3年ほど経った2005年、後追いでダイビングを始めていた妹にA200を売り払って(←鬼)手に入れたのが、同じくPowershotのA610。万年ビンボーの私にとっては思い切った買い物だったので、浮かれた日記がこの辺とかこの辺にあります。このカメラはホントに気に入った。最初は絞りだのシャッタースピードだのF値だのさっぱりで、オートじゃないとロクな写真が撮れなかったけど、ちょっと分かってくると自分で遊べる分面白い。水中でもきっちりピントのあった写真が撮れるようになりました。サイズが大きいのは難だけど、A610は壊れるまで使い倒す気でいました。
が、カメラが壊れる前に、カメラを水中に持って入るためのハウジングが壊れやがった……。修理に出そうとするも修理不可能で、新品を買おうにも在庫がもう無い。動かなくなったボタンは使わなくてもガマンできるものだったので、じゃあそのまま使おうかと思ったら、修理できるかどうか確かめるのに弄ったから、そこから水漏れする可能性があるという。なんですとーっ? 仕方がないので、またカメラ売り場に向かいます。ところが、A610を買ったときは当たり前のようにどのカメラにも水中ハウジングが別売りで発売されていたのに、2010年、水中ハウジングがあるのはハイエンドモデルとローエンドモデルの両極端だけになっているではないですか。お手頃価格のカメラに、ハウジングがついてない!
……A610は、海に持っていけないだけで、陸上はまだ使える。だったら、遊ぶ要素はそっちに任せておいて、水中は安いのでもいいかな。別に水中写真を極めるつもりはないのだし。A610が壊れたら、思い切ってPowershotのSシリーズ(←機能が良さげ)をハウジングと一緒に買おう。それまでの繋ぎとして海のほうは妥協しよう。「普通の電池が使える」のと「バリアングル液晶」も、できたら欲しかったのですけど、ローエンドモデルでは望むべくもありません。つか、Sシリーズも専用バッテリーか。まぁスリムにしようと思ったら、そうなっちゃんだろうけど……。じゃあもう、キヤノン、止めちゃう?
という流れで買ったのが、ソニーのサイバーショットDSC-W350。スイングパノラマ機能が面白そうだったのが、決め手でした。んでまたカメラに合わせてハウジングも買います。ダイバーはカメラ替えるたびに、ハウジングも買わなきゃいけないんですよ……。これが財布に痛い。カメラは安くても、ハウジングの値段ってそう変わらないんだもの。妥協で買ったので浮かれた日記は書いてませんが(いや浮かれてないのは別の理由か)、始めて使った日の日記はこちらにあります。いやー日記って便利だなあ。んで妥協で買ったワリに、このカメラにはけっこう楽しませてもらいました。
最初っからわかってはいましたけど、水中で小さいものにきっちりピントを合わせるのは苦手です。だけど水中モードにしたときの色合いはなかなかキレイだし、海の中の風景を撮る分には問題ない。もちろん陸上では何の不満もありません。重くてかさばるA610と違って、ポケットに入れて気軽に持ち歩けます。目当てのスイングパノラマ機能も面白い。……と、思っていたのですけれど。こないだのカメラ講習で、やっぱり水中マクロには使えないってのが、どうにもこうにも悲しくなってきてしまいました。
ちょっと調べてみると、次に買おうと思っていたPowershotのSシリーズで、S100ってのが去年の暮れ辺りに出ています。この評判がとてもいい。おまけにめちゃくちゃ、マクロに強そう! これでウミウシを、ダンゴウオを、ミジンベニハゼを、撮りた〜いっ。DSC-W350の買い取りを妹に持ちかけると、ちょうど前に売りつけたA200が壊れて新しいデジカメ購入を考えてたと言います。「おっ、じゃあハウジングと予備のバッテリーをつけるよ。どう?」。難なく交渉成立です。もちろん機能の弱点もちゃんと言いましたよ。でも妹は伊豆マクロに拘ってないから、いいのです。
そして、S100をポチりました。ここまでも衝動買いに近いものだった(なんせ講習受けた2日後にポチっている)のですが、この後がまたヒドかった。まずは、キヤノンの出しているS100用のハウジングを買おうとしたんですよ……。だけど、ここでその評判まで調べてしまったのが、悪かった。いや調べるなら、S100をポチる前にすれば良かった。皆さん声を揃えて「キヤノンの純正ハウジングは使えない。値段は張るけど、専用メーカーの出してるハウジングを買うべき」とおっしゃっているではないですか。
ひ、非純正ハウジングって純正と比べて、めちゃ高いんですけどー! でも、頭を過ぎるのはカメラより先に壊れてしまったA610のハウジングです。A610は今でもまだ活躍中なのに、またハウジングが先に壊れてしまって陸上でしか使えないカメラが、もう1台増えても困る。それに純正ハウジングでは、使えないカメラの機能があるというではないですか。それにキヤノンのサイトにはっきり、「ストロボを使用しての撮影時には、画像の一部が暗くなります」って書いてあるじゃないですか。純正のくせに開き直るんですか。それに…。それに…それに……。
はい。カメラよりも高い(!)ハウジングもポチってしまいました。RecseaのWHC-S100です。正直、これを書いている今、ちょっとやっちまったかな…って気がしないでもなくもない。カメラが壊れたら何の役にも立たない箱になる品物に、○万円……。実は最近、ちょっと金額の大きな買い物が続いていたんです。んで「10万使うも20万使うも同じじゃー」みたいな、変なモードに突入してしまってまして……。同じじゃない、同じじゃないよ>To-ko。来月の生活は苦しいよ!
後はもう、S100が修理不可能になるような壊れ方をせず、長生きしてくれるのを望むばかりです。買ってしまったものは仕方ないんだから、こうなったら元を取るべく楽しむだけ。あ〜早くこのセット持って海に入りたい!
目覚めてみると雨は上がってました。やった! 朝食をとり、さっそく河津に向かって出発です。予約を入れるときに河津桜を見に行きたい、と言ったら「まだ一分咲きなんで来週のほうが……」と言われたのですが、来週はまた別の用事があるので、と無理にお願いしました。幸い、土曜日のうちに少し開花が進んで三分咲きくらいにはなっているようです。河津に行くのは初めてなので、たぶん満開でなくても満足できるでしょう。
混むよ、とさんざん脅かされましたが、開花が遅いせいか空がどんよりなせいか時間が早いせいか、河津桜の遊歩道はのんびり歩ける程度に空いていました。開花状況もなかなかです。花を楽しみながらのんびり歩き、駅の近くの屋台で桜磯辺と甘酒を買って、帰りがちょうど昼食の時間帯になりそうなのでサンマの押し寿司も買って、またぷらぷらと海岸沿いの駐車場まで戻ります。
やっと咲き始めたばかり
真鴨(マガモ)のペア?
屋台もたくさん出てました(まだ準備中)
観光客へのサービスなのかなー? すげ笠姿の釣り人が
桃色が濃くて、可愛らしい♥
河津桜と菜の花がずーっと海岸線まで続いています
桜の塩漬けを搗きこんだ桃色の餅。ウマ〜
逆光だけど、これは分かるぞ。目白(メジロ)
ログハウス館ってのがありました
おっ、この木はずいぶん咲いてるな〜
あ〜楽しかった♪
最後に海を見渡す遊歩道(こちらにも河津桜がちらっと)をちょっと歩き、ショップ近くの駅まで送ってもらいました。ちょうど電車が来たところで、後はとろとろと東京に戻ります。河津桜はいつもより1ヶ月近く遅いみたいだったけど、遅くても春はゆっくりやって来ていました。春の雰囲気を感じると、心もちょっと緩みますね。春よ来い。
雛祭りな今日は、Yと伊豆に行ってきました。日曜日から出歩きっぱなしで休みナシなんで起きられるか心配だったんですが、「土曜日は行楽日和!」な予報にはガマンができません。が、蓋を開けてみれば、空はどよよよ〜〜ん。こ、これから好転するんだよね? 電車の窓から見える海も、ちょっと波立って見えます。今日は東伊豆は潜れないとのコトで、すっごく久しぶりの井田行きとなりました。今日のゲストは私たち2人と、岳さん、蟻さん。前に一度、ご一緒した方たちかな?
西に行くと、海はとても静かになりました。空は……ま、途中降っていた雨が上がって、青空の欠片がときおり見えるだけで、ガマンしましょう。今日はデジカメワンポイントレッスンがリクエストできる日でしたので、レッスンを受ける私たちはガイドのTさんと、受けない岳さんたちはSさんと潜ります。教えてもらうのは、基礎的なコト。着底する前に地形をよく見る、砂を巻き上げない、生き物を脅かさない、光の当たり具合を考える……。基礎だけど、大事なコトですね。
そんなワケで前半は浅めの場所で、いつもは撮らないような生き物を相手に練習練習。それだけでは私らが満足しない(←そんなコトはないのに〜)と思ったというTさんの気遣いで、後半はオオモンケロやハナタツを見させてもらえました。透明度も20mはありそうな青い海で、スズメダイやらクロホシイシモチやらキンギョハナダイやらの群が賑やかなのも井田っぽくて楽しくて、ずいぶん長い時間潜ってしまいました。
青い海を先導するTさん。右下のダイバーは別のショップのチームです
あんまり気持ちよさそうに浮かんでいるので。別チームの、たぶんガイドさん(知らない人)
上がると、とっくに着替えたSさんチームが「長いよ〜」と迎えてくれました。1時間くらい潜っていた?と聞かれたので、いやそこまで長くはなかったですよ、とダイコンを見ると潜水時間はなんと58分。……2分足りないだけじゃん。どうりで寒かったハズです。急いで着替えてトイレに駆け込み、ホッとしたところで昼食休憩。食事処『木瓜』を楽しみにしていたんですが、団体の予約が入っていて入れなかったは残念でした。仕方ないので、念のため買っておいたカップ雑炊で体を温めます。
2本目は1本目の訓練の成果を確かめるべく、ちょっと遠くまで泳ぎます。「でも、40分くらいまでにしてくださいね!」。Tさんは、地元のサービスに今いる生き物を確認していました。「クダゴンベですか〜。でも私としてはボ○○○ウミウシが見たいなあ」なんて会話が聞えてきます。ふふふ、Tさんはマクロ好きだからなあ。私ゃ久しぶりにクダゴンベも見たいけど。器材を背負って海に入り、今度は浅場を移動します。井田の浅場はホントに楽しい。
途中から深場に移動し、教えてもらった生き物を探します。見たコトのないウミウシを見つけたので「これは珍しい!」と撮っていたら、近くにもう2匹いてガックリ(でも実際、珍しいらしいです)。Tさんの様子からして、ああこれがさっき話してたボ○○○ウミウシだな、と見当がついたのですが、なんとなく聞いていた名前だったので、私、ボサノヴァウミウシだと思い込んでいたのですね。んで(確かに模様がボサノヴァっぽい!)とか納得していたら、正しくはボブサンウミウシでした。ボしか合ってない…orz
クダゴンベは見られなかったのですが、帰りには自力でシロタスキウミウシを発見します。キレイなウミウシで、やっぱり珍しいそうで、これを見つけられたのは嬉しかった〜。しかし私のデジカメでは、色が今ひとつキレイに出ません。ピントもしっかり合わないしな〜。練習練習、と思って砂地にいるハゼ類を撮りまくりましたが、ほとんど全滅でした。ま、砂と同化している生き物は他のカメラでも難しいとは思うけど……。
2本目は40分ちょっとで終わったのですが、それでも海から上がるとSさんに「遅いよ〜」と言われます。えへへ、見るものが多すぎて。器材を洗い、着替えて、最後に春の井田名物の菜の花畑で写真を撮って、後は爆睡しながら東伊豆のショップに運んでもらいます。Sさん、いつもありがとう。岳さんたちは「帰路が長い」と早々に引き上げてしまいましたが、私らはの〜んびり。ログ付けをして、その後も長々とカメラの扱いで盛り上がりました。
田植えの時期まで菜の花畑になる田んぼ。防風林の向こうは海♪
んで、結論は―――私のデジカメは伊豆の海に向いていない。陸上ではいい。リゾートの海でもいい。伊豆だってワイドを撮るなら問題ない。でもマクロは撮れない……! 「え〜っ、ワンポイントレッスンの結論がそうですか!? カメラが悪い、ですか!?」。抗議をしてもカメラの性能が変わるワケではありません。小さい物を撮らなければいいんだよ、と笑われましたが、春濁りの伊豆の海で他に何を撮れって言うんだよーっ。
ログ付けをしているうちに、雨がぽつぽつ降りだしました。明日の午後まではもつんじゃなかったっけ……。ガックリしながら地魚の回る寿司を食べに行き、駅でYと別れます。私だけは伊豆にお泊りで、明日はSさんたちと河津桜を見に行くのですが、さてどうなるコトやら。