2010.1.31(Sun)

天気のよい週末でしたが、いろいろ用事が詰まっていて遊べませんでした。昨日の土曜日は健康診断。法律で決められてるコトだけは最低限、という感じの年一回の健診なので、昨年末ウチに降りかかったコトを思えば意味がないような気もして仕方ありませんが……、ま、運が良ければ大きな病気を早期発見するコトもあるのでしょう。タダだしね。というワケで血を採られたり、あちらこちらを測られたりしてきました。

日曜日はTOEIC。1月は調べ物で忙しくて、ちーとも勉強してません。ですので、手ごたえは全くありませんでした。終わった後はS先輩宅へ。一度はTOEICがあるから、と断ったお誘いを復活させてもらったのは、ウチの爆弾の相談がしたかったからです。YとP先輩がとっくに集まっていたので、4人でいろいろと脱線しながら話をさせてもらいました。Yはともかく、先輩方は実体験が豊富なので、説得力があります。

夜になってファミレスに移動。ここからはUも来てくれて、こっちではウチの爆弾とは関係のないお喋りを、終電ギリギリまで楽しみました。うん、自分がしなくちゃいけないコトが、ちょっとだけ見えてきたかな。相談もできて良かったけど、関係のないばか話を楽しめたのも、ホントに嬉しかった。ぐったり疲れる試験後に駆けつけた甲斐がありました。

2010.1.29(Fri)

フィギュアスケート四大陸選手権を見てました―――って、たった、2時間の放映って、どうゆうコト?? 今さらながら、浅田真央だ高橋大輔だって騒ぐワリに、TV界にフィギュアの競技そのものが好きな人って、いないんだなあ。わかっちゃいたけどガックリです。つい見ているこっちもテンション落ちちゃったので、女子シングルの感想を少しだけ。……いや他のも全部見たんですけどね、感想書く気力がうせちゃった(←ゴメンなさい! こうゆうときこそ燃えるのがファンとしてあるべき姿なんだろうけど!)。

まず今シーズン一押しの鈴木明子ちゃん。う〜ん、全日本のときのが良かったですねえ〜。始まる前の表情で、演技の出来がわかっちゃう気がします。今回はちょっと、今イチの顔でした。でも彼女のストレートラインステップは引いて撮らないで欲しいな〜。そこが魅力なのに。私はストレートの全部を、スローでじっくり見たいくらいですもん。一瞬一瞬で、くるくる表情が変わるのよねえ〜。

ショート2位のアマンダ・ドブスは、体のラインがすごくキレイでした。手足が長いと、ちょっとしたポーズもドキッとするくらい絵になります。でも、ときどき演技が固い感じに見えてしまうのは残念ですねえ〜。フリーの4分間が長く感じるレベルでした。まぁまだ16歳なので、これからに期待です(←な・に・さ・ま!)

次に出てきたのは、浅田真央ちゃん。アマンダ・ドブスのラインがキレイだと感心したのに、その後でも全然見劣りしない! てか、やっぱキレイだと思っちゃうなんて、ホント理想的な体してるんですねえ。今まで見たことのないすごい緊張感もって演技していて、目が離せませんでした。あっこちゃんが今イチだったし、今回は真央ちゃんに軍配だな。

後に続く今井遙の、スピンやジャンプは良かったです。特に、ジャンプの後に演技が途切れないトコロがいい。ただ、ステップがちょっと重たく感じちゃいました。真央ちゃんの演技の後だからかしら? でも初めてのシニア最終グループで、この出来は立派です。そのまた次のキャロライン・ジャンは、すごく久しぶりに見た気がします。足が真上に上がったスパイラルがキレイでした。ほとんどノーミスだったんだけど、この人もずいぶん緊張してるように見えました。どこかの大会で大きなミスをしたらしいから、そのせいなのかも。

……と、ココまでで気力が尽きました。あ〜あ。

2010.1.28(Thu)

勢古浩爾『思想なんかいらない生活』読了。どうして面白かった本よりも、文句をつけたくなる本の感想を書きたくなるのか……。

普通の生活には≪思想≫なんかいらない! 知識人は一般人にとって何の役にも立っていないのを自覚して、偉ぶるのを止めろ! 一般人もなにやら難しいコトを言っているからといって有難がる必要はない!―――というのを長々々々語った本です。3センテンスで終わる内容じゃん。どうりで第一章が終わらないうちにうんざりしたワケだわ。知識人たちの≪思想≫もどうでもイイけど、あなたの不満もどうでもイイ。

知識人と言われる人たちの言語は難解すぎるとか、もっと分かるように話せとか、彼らの常識は仲間内だけでしか通用しないとか、その辺は同意するんだけど、読んでて一番強く思ったのは「ずいぶんコンプレックス持っているだなあ、この人は」でした。知識人の言動がいかに意味のないものかとツッコミを入れる章があるんだけど、ツッコまれている知識人のほうが気の毒になったくらい。そんなの本人の勝手じゃん、と思います。

あと「○○は××である。そうでもないか」とか「□□は△△ではないのか。どうでもいいけど」って、1人ノリツッコミですかって文章がヤケに目について、気に障った。なんなの、面白いつもりなの? それとも逃げ? TVドラマや大衆小説(って言い方もなんだかなぁ)の話題を入れて「私は庶民的ですよ〜、知識人とは違いますよ〜」ってアピールするのも、みっともない。普通が大事とか言いながら、普通を見下してるのは著者なんじゃん?

コンプレックス持つのは勝手だけど、不満を書き綴るのも自由だけど(私も今、書いているワケだし)、その鬱憤を人が金払って読む価値あると思っているのかしら、この人は? 本を出すってそうゆうコトでしょ? そこが、不思議でたまりません。

2010.1.24(Sun)

叔父の顔を見に行って、そのままイトコ2人と新年会しました。私を含めて集まった3人は皆、長男か長女。この年になると親の健康も気になるトコロで、この先の人生がどうなるのかどうかなんて話にも熱が入ります。そして、いかに弟や妹がアテにならないかも。向こうにも反論はあるのでしょうが、全員そっちの気持ちは分からないので言いたい放題でした。ん〜、言いっぱなしって気持ちイイ。

新年会と聞いて、自然に居酒屋飲みなつもりだったのですが、気になるイタリアンの店があるって話で、珍しく雰囲気ある店での飲みになりました。最初にビール。牛肉のカルパッチョ、ルッコラのサラダ、生ハムとチーズのモッツァレラチーズの盛り合わせ。ワイン(白も美味しかったけど、料理には赤のが合ったかも)を頼んで、ピッツァ・マルゲリータ、アラビアータのパスタ。最後はデザートとコーヒー。釜焼きのピッツァの生地が、もちもちしてて美味かったです。

5時過ぎに店に入ったので、ゆっくり食べて飲んでも解散は8時過ぎ。たまにはこんな健全なのもいいですね(1人は飲み足りない食い足りない、とボヤいてましたけど)。

2010.1.23(Sat)_2

≪つづき≫

そして野上駅から長瀞アルプスの登り口まで、店がない! こないだといい今日といい、どうもお昼計画が甘いなあ〜。……仕方ない、朝食の残りのパンとお八つで誤魔化すコトにしましょう。萬福寺の先から入った登山道を、パンを齧りながら歩き出します。あ、野上駅から長瀞アルプス〜宝登山は、道標もしっかりで安心でした。午前が午前だったので、ありがたかったなあ。

長瀞アルプス

おお、午後は迷わなくて済みそうだ!

長瀞アルプス長瀞アルプス

長瀞アルプス入口、萬福寺

そしてこの長瀞アルプスが、私はとても気に入りました。道は緩やかで歩きやすいし、人里に近いのに静かです。登り始めた時間が遅かったからか、陽が当たってぽっかぽかでした。履いてきたウールのタイツが、朝はそれでも寒かったのに、暑い〜。ときおり開ける展望や雑木林の雰囲気を楽しみつつ、天狗山分岐、氷池分岐、野上峠、小鳥峠と過ぎると、道は林道に合流します。え、もう終わり? ちょっと物足りないくらいのアルプスでした。

長瀞アルプス長瀞アルプス

陽射したっぷりの落ち葉道。梢越しの山並みもなかなかの眺め

長瀞アルプス長瀞アルプス

道標もたっぷり。氷池にはあちこちから下りられるようです

長瀞アルプス長瀞アルプス

左:日だまりの休憩ポイント/右:静かな道もあともうちょっと

林道をしばらく歩いた先に宝登山登山口があり、ここから長〜い階段を上っていきます。ひーん。20分弱で辿りついた山頂は、うわ〜すごい! 人で溢れかえっていました。ああ、でも気持ちのいい山頂ですねえ。眼下に秩父の街、その向こうには両神山、武甲山、そして名も知らぬ山々。しばし景色を楽しみ、蝋梅園の中を歩いてみます。花盛りというにはちょっと早かったですが、周囲には蝋梅のいい香りが―――と言いたいのですけど、黄砂なのかなあ、ちょっと埃っぽかったです。

長瀞アルプス宝登山

左:林道本山根線に合流/右:宝登山登山口

宝登山

登山口の近くにあった看板。こんなキノコ、生えてるのかな?

宝登山

最後の試練の長〜い階段。約200段あるそうです

宝登山

広〜い山頂。なるべく人のいない辺りを撮りました(^^;

宝登山宝登山

山頂のお約束

宝登山

山頂から。右の奥に見えるのは両神山

宝登山

秩父の街と、これも分かるぞ、武甲山

宝登山宝登山

盛りまではもうちょっと。蕾もまん丸に膨らんでます

宝登山

宝登山宝登山

左:蝋梅園の中に、雑誌から抜け出したみたいな山ガールが……と思ったら、その周囲にカメラを持った人がいて、ポーズの注文をつけていました。取材?/右:木の根本にはオオイヌノフグリ(……こればかりは漢字表記したくない)

宝登山

宝登山

こんなだもの。人が集まるハズですね

展望と花を楽しんだら後は下るだけです。満足な昼食をとっていないので、おなかもかなり空いてきました。宝登山神社奥宮にお参りをしてから、ロープウェイ山頂駅を尻目に、砂利交じりの林道っぽい道路をどんどん下っていきます。山頂からちょっと下った辺りには小動物公園もありました。この辺りは観光客っぽい人も多いですね。普通のスニーカーでも問題ないような道路です。

宝登山

宝登山は日本武尊ゆかりの神社だそうです。

宝登山

宝登山

危機に陥った尊を助けた山犬たちは、山の神の神使、大口真神(おおくちまかみ)だそうです。凛々しいなぁ…!

宝登山

山頂の売店はなんか可愛い雰囲気でした

宝登山宝登山

左:入口が派手な小動物園。中はどんな?/右:道はこんな

宝登山

町を挟んで見えるのは、午前中さまよった辺りかな?

道が舗装道路になり、山麓駅を過ぎるとすぐ宝登山神社の大きな鳥居が見え、今日のお山は終了〜。後は長瀞駅までまっすぐ歩いていくだけです。野上駅の周辺にはあまりお店がなかったのですが、さすがに長瀞は観光地。駅に近づくにつれて、どんどん店が増えてきました。駅で電車の時間を確認してから、駅前の土産物屋に併設された食堂に入ります。名物だという「おっきりこみうどん」を注文して、ふぅと一息。さて飲み物は―――う〜ん瓶ビールしかないのか〜ちょっと多いなあ。店を見回すと「缶ビールもあります」の張り紙がありました。お、それでイイや。

宝登山神社

宝登山神社

鳥居の向こうの階段を登る元気はありませんでしたが、なかなか立派そうなお社です

阿佐美冷蔵阿佐美冷蔵

有名な阿佐美冷蔵。……ちょっと寒いっすね

ドライだけは苦手なので一応「ドライじゃない缶ビールもあります?」と店のおばちゃんに聞いてみましょう。「え? どうかしら? ちょっと聞いてくるから待って」と、おばさんは厨房に引っ込んでしまいました。そして中でなにやら喧々諤々している様子……。あの、無いなら無いでイイんですけど……。しばらく待っても結論が出ないようなので、「じゃあ缶ビールはいいです、チューハイください」とお願いしました。と「えっ、私、チューハイの作り方わからないわ!」。……て、はい?

遅めの昼食遅めの昼食

左:おっきりこみうどん(\800)、チューハイ(\400)/右:サービスで出してくれました。美味しかった!

ポストま、その後作り方を知ってる別のおばさまが大声で呼ばれまして、事なきを得たんですが。なんか観光地なのに観光地っぽくなくて、自家製の漬物をサービスしてもらったから言うんじゃないですけど、和みます。時間が来たところで、まったり長々と電車に揺られて帰宅しました。次は長瀞メインで行ってもイイな〜。

長瀞駅

ゴール、長瀞駅。関東の駅百選だそうですよ

波久礼駅(8:57)→葉原峠(10:18)→道迷い→葉原峠(10:54)→岩根神社(11:11)→野上駅(11:51)→長瀞アルプス入口(12:04)→天狗山分岐(12:27)→氷池分岐(12:41)→林道合流(12:53)→宝登山登山口(13:03)→宝登山497m(13:20-13:42)→宝登山神社(14:12)→長瀞駅(14:24)

2010.1.23(Sat)_1

“登りたい山リスト”にピックアップしていた「宝登山(ほどさん)・蝋梅」の季節がやってまいりましたので、1人でふらっと出かけてきました。秩父ですので地元民のKおいちゃんに声をかけてみたのですけど、フラれてしまったので公共交通機関利用の旅です。

ん〜、どうルートを組み立てようかな。秩父・低山・電車利用となると、まず一番に頼りにするのがheppocoさんのブログです。「宝登山」でブログ内検索をかけてみると、「宝登山と岩根山」の記事がありました。ふむふむ。時間も歩く距離も、ちょうどいい感じのコースです。でも岩根山のつつじはまだ期待できないし、目的の蝋梅を最後に持ってきたいなあ〜と、逆コースを辿るコトにいたしました。いつもは低山でも地形図をプリントアウトして持って行くのですが、西武鉄道のサイトから簡単な地図を手に入れたから、今回はイイかな。普通の山の地図は持っているんだし。お昼もちょうど野上駅を通る頃になるだろうから、どっか店に入ればイイや。

途中で駅を通過するという安心感からか、なんだかいろいろいい加減な感じで準備を済ませ、出発の朝です。遠い秩父へ行くべく電車を乗り継ぎ―――て、東武東上線で人身事故!? うわ〜と焦っても、待つより仕方ありません。これで電車が遅れ、乗るはずだった秩父鉄道を逃してしまいました。乗り継ぎ駅の寄居から、出発地点の波久礼(はぐれ)駅は1つ先なんだけどな〜。歩こうかな、とふと思ったものの、出発する前に疲れちゃいそうでしたので、年代モノっぽい待合室でぼーっと次の電車を待ちます。

というワケで、予定より40分遅れて波久礼駅に到着。さあ行こう。荒川にかかる寄居橋を渡って、しばらくは車道を歩きます。とは言っても幹線道路ではないので、のどかなもの。道が沢沿いになり日陰になると、ちょっと肌寒いくらいです。沢の向こうには「風のみち歩道」という遊歩道が作られているようですが、入り口に気付かなかったのでそのまま車道を歩きます。と、山に登る分岐点が見えてきました。見える範囲で、沢にかかる橋、無し。沢の向こう側歩いてなくて良かったのかも。

波久礼駅から野上駅へ波久礼駅から野上駅へ

やっと辿りつきました。出発地点の波久礼駅

波久礼駅から野上駅へ波久礼駅から野上駅へ

駅前からすぐ見える寄居橋

波久礼駅から野上駅へ波久礼駅から野上駅へ

左:いい天気ですがまだ陽が差し込んできません/右:舗装道路の左手、沢の向こうの遊歩道。しっかり整備されてるようです

分岐から坂を上って行くと、みかん園の看板が増えてきます。この辺り、いくつものみかん園があるみたい。途中からみかん園の中を通る、入っていいのかどうか迷うような細い「旧道」を歩けるようになっています。うん、やっぱり土の道はいいわ〜。しかし惜しいかな、舗装道路も斜面を縫うようについているので、細道はすぐに終わってしまいます。……んで? ここからはどう行けばいいんだろう……。この辺り、道標がないワケではないのですが、ちょっとポイントがズレていて分かりづらいんです。

波久礼駅から野上駅へ波久礼駅から野上駅へ

左:分岐点を右に進みます/右:「小林みかん山を経て長瀞へ」

波久礼駅から野上駅へ波久礼駅から野上駅へ

左:坂の途中にやけにキレイな東屋が/右:道の傍のたわわな実り

波久礼駅から野上駅へ波久礼駅から野上駅へ

左:みかん農家が立ち並ぶ道/右:入っていいの?な感じの細道

波久礼駅から野上駅へ

「旧道」はやっぱり雰囲気がいいです

波久礼駅から野上駅へ

おお! 1月だけど里はもう春なんですね

とにかく次の目標ポイントは「葉原峠」。道標があったので、それに従って道を上ってみたのですが、民家の庭みたいな場所に出てしまいます。あれ〜? 一度メインの道路に戻り、地図を見て確認しますがよく分からない。あのお庭に、入ってしまっていいのかなあ? 迷っていると、タイミングよく通りかかってくれたおじさんが「どこ行くの?」と声をかけてきてくれました。葉原峠、と答えると、「ああ〜、こっち(私の行ったほう)からも行けるんだけど、入り口が分かりづらいんだよね」。ですよね!

波久礼駅から野上駅へ波久礼駅から野上駅へ

左:旧道から車道に出た地点。……で、その「葉原峠を経て長瀞へ」の矢印はどこを指しているの?/右:ここかなーと思って車道からちょっと登って見ました。が、この道の先がお庭でした

で、教えてもらったのが道をもう少し登ったトコロの分岐です。「たしか道標もあったと思うよ」と教えてもらい、お礼を言って歩き出します。んでちょっと先に、それっぽい登り口がありました。道標も、怪しいけど一応ある。こ、ここかな。ちょっと登ってみましょう。人のウチの裏山歩いているみたいだけど、道はしっかりしています。途中で、例の分かりづらい入り口からの道と合流し―――ここには、しっかり道標がありました。入口に付けてくれよ!

全体通しての印象なのですが、この辺りの道標、野上駅→波久礼駅を想定して設置されてるんじゃないかと思います。波久礼駅からだと、入り口には道標が無いのに、舗装道路とぶつかる場所には道標があるってケースが、多々ありました。

波久礼駅から野上駅へ

「たしか、あるよ」と言われた道標。葉原峠・岩根山・野上駅と、行きたい方面の名前は確かに書いてあるのですが、この看板の右上の怪しい矢印で道を確信できる人が、いるでしょうか……?

波久礼駅から野上駅へ波久礼駅から野上駅へ

左:入り口は怪しくこんな感じ/右:少し登ると、道もしっかりしてきます

波久礼駅から野上駅へ波久礼駅から野上駅へ

左:私が入るのをためらった道との合流点。ここに道標があってもな〜/右:ホント、人のおウチの裏山って感じです

波久礼駅から野上駅へ波久礼駅から野上駅へ

左:林道に出てきました。ここにも道標あり/右:しばらく林道を歩くのかと思いきや……

さて気持ちのいい山道も束の間、すぐにまた舗装道路歩きになります。コンクリ道路を登っていくと「葉原峠」の小さな道標がありました。……が。ここで私、行く道が分からなくなってしまいます。えーっと、今、私、どこにいるの? だって地図では「葉原峠」は舗装道路から一登りしたトコロにある感じなのですよ。てコトはこの道標は「舗装道路で葉原峠に一番近い場所」なんじゃないの? 昔の山越え道の、葉原峠は別にあるんじゃ?

波久礼駅から野上駅へ波久礼駅から野上駅へ

左:すぐに舗装道路に出てしまいました。がっくり/右:葉原峠

波久礼駅から野上駅へ

これは葉原峠手前から。正面にうっすら浮かぶ山はなに山?

ちょうど道標の向かいに、細い道がついています。これか? ハイキング地図と山の地図と両方だして見比べますが、やっぱ葉原峠は舗装道路上にはなさそうに見えます。方角も確かめてみたけれど、現在地がはっきりしないとどうしようもない。この細い道も、舗装道路も、どっちも方角違う気がするんだけど……。しばらく迷いに迷った末、ダメ元で細い道を登ってみるコトにしました。少し登ると道は太くなり、やっぱこっちか?と思わせます。……が、方角は違うみたいなんだよなあ。

道が途切れないものだから、「もうちょっと行ってみよう」「もうちょっと」と、けっこう先まで進んでしまいます。やがて道は林道っぽくなり、下界に町が……あれはどう考えても、樋口駅の辺り、だよなあ……。う〜ん。だいぶ登ってきたし、戻るのメンドい……。この道を辿っていっても、どこかには着きそうだしなあ……なんてつい思ってしまいますが、いやいや低山で迷う典型パターンだこれは!と、来た道を葉原峠まで戻るコトにします。

波久礼駅から野上駅へ波久礼駅から野上駅へ

左:ダメ元で登った細い道/右:こんなに立派な道なのに、登山道ではありませんでした

迷いに迷って30分以上をロスした葉原峠からは、ひたすら舗装道路を下る下る〜。これも、地図の道とは違う気がするんですけどねー。人里に近い低山は、舗装道路やら作業道路やらが入り組みすぎていて大変です。しばらく下りると、岩根神社がありました。あれ? てことは舗装道路が正規のルートだったのかな? よく分かりませんが、やっと現在地が把握できたので一安心です。つつじのシーズンもまだまだ先の静かな境内を下って行き、後はひたすら車道歩き〜(heppocoさんのレポの「山道コース」は、見逃してしまったみたいです)。

波久礼駅から野上駅へ波久礼駅から野上駅へ

左:諦めて舗装道路を辿ります/右:道標が出てきてホッ…

波久礼駅から野上駅へ

いきなり視界が開けました。いいですね〜♪

岩根神社岩根神社

狛狼さまたち。秩父には狛狼さまが多い気がしますが、みんな日本武尊伝説に基づくモノなのかしら?

岩根神社岩根神社

横から見るとあばら骨が目立ちます

岩根神社波久礼駅から野上駅へ

左:岩根神社のお社はこんな/右:すぐボロボロになってしまいそうな道標に従って、ショートカットの山道へ

波久礼駅から野上駅へ波久礼駅から野上駅へ

左:が、あっという間にまた舗装道路に/右:この車道歩きは暑かった

道を下りきり、荒川沿いの車道を野上駅に向かって歩いているとき、自転車に乗った中学生くらいの女のコが、すれ違いざまに「こんにちわ〜」と挨拶をしてきました。「こ、こんにちわ……」。山ならともかく、町で挨拶されるなんてないものだから、返事が小さくなってしまいました。ビックリしたあ〜。おっとそうそう、駅周辺でお昼を食べるんだった。お蕎麦でもないかしら?と探しながら歩きますが、開いていなかったり、ちょっと1人では入りづらそうなお店だったりで、決めかねているうちに野上駅に着いてしまいました。

波久礼駅から野上駅へ波久礼駅から野上駅へ

高砂橋で荒川を渡れば、野上駅はあともうちょっと

≪つづく≫

2010.1.17(Sun)

前夜、久しぶりでマジ泣きして、起きたらまぶたが2倍くらいにはれ上がっていました。ので、片付けも家の仕事も何もかもほったらかして、1日中フテ寝。こんな日だってあるさ。ふん。ふんふん。

2010.1.16(Sat)_2

≪つづき≫

今日のコースは、去年歩いた部分に比べて、小さく、そしてしっかりとアップダウンを繰り返す感じですが、初めて歩く道なので巻き道は使わずに歩きます。狭い山頂の生藤山を過ぎ、急な岩の道を下っていると、以前ここを歩いた人が「氷がついてて怖かった」と言っていたのを思い出しました。意外と雪を楽しんで歩いている今日ですが、ありがたいコトにこの斜面は乾いていて、アイゼン無しでも全然滑りませんでした。

笹尾根

生藤山。浅間峠を出てから初めて、人に会いました

笹尾根

生藤山の先の急斜面。たしかに、ここが凍っていたら怖そうだ

笹尾根笹尾根

左:「醍醐丸3.3km・和田峠4.9km」/右:「生藤山が認定ポイント」……って、何の?

その後は、なにげに本日最高峰の茅丸〜連行山〜醍醐丸と続きます。これだけ連続してピークがあるんだもの、お昼はどこか適当にと思っていましたが、狭かったり濡れていたり単独の先客がいたりで、どこも素通りしてしましました。おなかも空いてきて、そろそろ座って足を休めたいんだけどな〜。最後の醍醐丸も、片面が開けてはいるものの日陰で、ベンチも湿っています。う〜ん……。ここまで来ちゃったら、もう、陣馬までガマンする? 陣馬なら広いしベンチもトイレもあるし。

笹尾根笹尾根

左:茅丸/右:連行山

笹尾根笹尾根

左:この辺りは、さっきの雪景色が嘘みたい/右:「上川苔7.7km、陣馬高原下7.0km」。やっと半分を過ぎました

笹尾根

ひときわ目立つあのお山は、大岳山ではあるまいか

笹尾根

醍醐丸からは奥多摩の山々がキレイに見えます

よしそうしよう。でもおなかはぐーぐー言っていますので、陣馬でお八つに食べるつもりだった草餅を先に食べるコトにしました。これで何とか保たせてくれ。針葉樹林の中の道をひたすら下り、林道にたどり着いたらすぐ和田峠です。茶店は開いていませんでしたが、車が何台も停まっていました。ちょうど私の前を、犬を背負ったカップルが出発―――て、犬は、歩かないの? けっこう大きな犬で、重たそうでした。

笹尾根笹尾根

醍醐丸で、奥多摩の山並みにかんぱ〜い(杯はないけど)

笹尾根笹尾根

醍醐峠を過ぎ、祠に手を合わせ、

笹尾根笹尾根

「和田峠0.1km・陣馬高原下バス停3.8km」の道標のある場所で舗装道路にぶつかるとすぐ、

和田峠和田峠

和田峠到着。閉まった茶店のシャッターの落書きが、寂れた雰囲気を醸しだしていました

一息入れて、茶店脇の、見上げるとうんざりするような階段を登りだします。うわ〜、ここにきてこの階段はキツいな〜。無心に、ただ一歩ずつ、一歩ずつ……そうやって歩いていると、いくらバテてようがキツかろうが、やがて目的地に到着するのが山歩きのありがたいトコロです。視界が開け小屋が見えて、白い馬が見えて、ややややっと着いたよ〜(て、和田峠から20分ちょっとなんですが)。木々が無くなった辺りから、吹き溜まっているのか急に雪が深くなり、足がずぼずぼ埋まるのには参りました。

陣馬山

先の見えない長い階段。先行者は犬を背負ったカポー

陣馬山

陣馬山頂もほど近い辺りから、今日歩いてきた稜線(だったかな?)

山頂には、好天の週末ですもん、もちろん人が大勢います。白い馬の近くでは、おじさんが初心者らしき女のコたちに、遠くに見える山々を教えてあげていました。私も近くで聞いていると―――ありゃ、さっき南アルプス?と思った白いお山は、大菩薩だそうです。道理で近いと思った。それでもその向こうには、ホントの南アルプスが見えていたんだから、方角的には間違ってなかったってコトですね。私にしては上出来♪

陣馬山陣馬山

左:茶屋も営業してました/右:おじさんが「大菩薩」と指してた山……だったと思う。肉眼ではもっとハッキリ見えてました

富士山は、残念ながら雲に隠れて見えなくなってしまっていました。けど関東平野の広がる向こう、左手にも、白い山がぼんやりと見えています。そんな遠くまで見えるとすれば、方向は日光かな? 今日歩いてきた稜線も一望で、あれが生藤山かな〜、あの高いところが茅丸かな〜と考えるのも楽しいものです。ひとしきり眺め回して満足して、やっと食事の準備をする気になりました。時間は遅くなりましたが、展望を楽しみながら広い、日当たりのいい山頂で荷物を広げていると、ガマンして良かったと思えてきます。

陣馬山

関東平野、一望。肉眼ではその向こうに白い山も

陣馬山陣馬山

左:陣馬のシンボルは青い空が似合います/右:昼食はキノコ入りラーメン。彩りが欲しかったな〜。青菜でも入れれば良かった

んで食事の後は下山だけ〜。今日は陣馬高原下へと下ります。ここも初めて歩く道。陣馬直下が雪解け水でドロドロになっていていやらしい感じでしたが、道そのものはいい感じです。最初のうちは周りも雑木林ですしね〜。ただ、日陰に入るとかなりしっかり雪があるので、滑らないように気を使いました。でも結局この日は最後までアイゼンいらず。今年も持ち歩くだけで終わるのかな〜。周りが針葉樹に変わり、急な斜面を下ると、道は舗装道路にぶつかります。

陣馬山陣馬山

左:赤茶けた土の道はちょっと苦手。湿っているとよく滑ります/右:陽当たりのいい雑木林。気持ちいい〜

陣馬山陣馬山

左:道が舗装道路にぶつかるトコロ/右:「陣馬高原下バス停1.3km」

陣馬山陣馬山

舗装道路に出てから15分くらいで、人の住むエリアへ

陣馬山

人の住むエリア手前には、境界を守る神さまがいます(←ホントか?)

最後は民家の間を歩いてバス停へ。日当たりのいいバス停には、キレイなトイレもありました。手を洗ってすっきりして、30分ちょいバスに乗って高尾駅へ戻り(バス料金540円也)、今年の初歩きは終了です。去年に引き続き予想外の雪が楽しめました。で、こうなると―――来年の初歩きは笹尾根の残り、槙寄山から奥多摩湖への道を選びたくなりますね。よし!

陣馬山陣馬山

左:バスが停まっている〜急げ〜/右:出発を待つ人々。さっき見えたバスはまだ出発しないようです。奥の建物は新しそうなトイレ

上川乗バス停(8:00)→浅間峠(8:57)→熊倉山966m(9:55-10:04)→三国山960m(10:29)→生藤山990m(10:35-10:41)→茅丸1,019m(10:54)→連行山1,016m(11:09)→醍醐丸867m(12:02-12:08)→醍醐峠(12:17)→和田峠(12:36)→陣馬山(12:58-13:40)→陣馬高原下バス停(14:30)

2010.1.16(Sat)_1

海を楽しんだら、今度は山! というコトで、今年初めてのお山に行ってきました。ホントは、ソールの貼り替えに出している登山靴が戻ってくる日が今日だったのですが、できたら土曜日に出かけたい。もしかして金曜日にはお店に届いているのではないかしら? と思って問い合わせてみると「ホントは土曜の午前中に戻ってくる予定なんですけど、1日早めてあげますよ〜」と言ってもらい、無事に金曜日に登山靴を取り戻すコトができたのです。ぴかぴかの登山靴にアイゼンを合わせて、よし行こう!

……と、行き先ですね。初歩きをどこにするかは、ワリとあっさり決まりました。去年は奥多摩の笹尾根を歩いたんだよな〜。数馬バス停から槙寄山登って、浅間峠から上川乗バス停に下りたんだっけ。あの尾根は気持ちよかったなあ。じゃあ今年は浅間峠から、その続きを歩いてみようかしら。生藤山も登ってみたいと思っていたし、そのまま陣馬まで続けるってのもイイんじゃない?―――てな感じで。

去年は雪景色を期待していったのに、行ったときには雪は残っておらず、なのに途中で降りだしてしまって、何から何まで予想外でした。今年もきっと大した雪はないんだろうな〜とは思ったのですが(アイゼンを持ったのは、あくまで「念のため」)、出発間際に今度こそ快晴が期待できそうだと判断し、ザックの蓋ポケットに偏光サングラスを放り込みました。

暗いうちに家を出、電車を乗り継ぎ乗り継ぎして武蔵五日市へ。6:59到着の電車を降りた瞬間、ホームがぱーっと明るくなりました。ビックリして振り向くと、ちょうど山の端から朝日が昇ってくるところ(もうだいぶ前から空は明るくなっていたけれど)。ふふ、テンション上がるなあ〜。7:10のバスに乗り込み、上川乗バス停へは30分強(680円也)。数人が一緒に降りましたが、浅間嶺へと向かう方が多いようでした。

笹尾根へ笹尾根へ

左:起点の武蔵五日市駅/右:バス停に並ぶのは山ノボラーばかり

バス停裏の、小さいけれど小奇麗なトイレに寄って、身支度をしてストレッチをしてさあ出発。いつものコトながら皆さんさっさと出発されるので、歩き始めた私の前後に人はいませんでした。……と、ココにきて初めて(登山口、わかるかな?)と心配になってきます。いつもは人の山行記録を探して予習をしてくるのですが、なんせ去年降りてきたのと同じルートを登るので(いくら何でも分かるだろ!)と油断してしまったのですよね。

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左:ココは覚えているぞ、上川乗バス停。左奥がトイレです/右:うんうん、この三叉路も覚えてる♪

うん、バス停から向かう方向はわかる。三叉路を左に入って橋を渡って、ああ工場みたいのは覚えてるなあ。でも山道って、どこから? とりあえず進行方向左に登山口があるのは確かなので、見逃さないように気をつけて進んで行きます。周りの風景も、見覚えがあるようなないような……。路肩に雪の積もったスペースがあるけど、こんなトコ通ったっけ……?(それにしても、雪、けっこうある!)。こんなに歩いたっけ……? そう思ったちょっと先に、登山口が見えました! ちゃんと道標もあります?。ああ良かった〜。この先はなんとなく覚えているから大丈夫!

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左:道標を見つけてホッ…。「浅間峠2.0km、熊倉山4.2km」/右:登山道に入る辺りの、道端の雪はこんな感じ

……錯覚でした。方向感覚だけでなく、記憶力も怪しいのを忘れてました(←だって記憶力がないんだもん)。でも道はちゃんとしているし、雪もたいして積もってないし、迷う心配はありません。ただ、(こんな急だっけ?)(こんなに時間かかったっけ?)と、記憶にあるより苦労をします。ま、下りと登りの差もあるんだけど―――。樹林帯を黙々と、やがて現れる雑木林をふわふわ気分で登ってゆくと、記憶よりも遠かった浅間峠に着きました(でもかかった時間は、CTより短いんですけど)。

笹尾根へ笹尾根へ

左:まだ薄暗い樹林帯。地面も固く凍っています/右:おっ、日陰にはちょっと雪があるなあ

笹尾根へ笹尾根へ

左:こんな印のついた木がたくさん。林業の組のマーク?/右:祠 in 祠。たくさんお祈りしちゃいました。もちろんいつもの、「今日も無事に楽しく歩けますように」も含めて

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左:今日歩く道って「関東ふれあいの道」まんまじゃん! 「上川苔1.7km、陣馬高原下13.0km」/右:この辺りの道には枝がずいぶん落ちてました。雪で折れたのか枝払いでもしたのか、どっち?

笹尾根へ

あら? 日向にも意外に雪が残ってますね

笹尾根

東屋のある浅間峠。「熊倉山2.2km・三国山3.3km」

気がついていなかったのですが私の前には先行者がいたようで、私が峠に着いたのと同じくらいに、槙寄山方向に出発していきました。私の行くのは逆方向で―――うわ。浅間峠から熊倉山へ向かう道を見ると、いきなり雪が深くなっているではありませんか! それまでは地面がうっすら白くなっているくらい、多いトコロでも3〜5cmくらいだったのに、15cmくらいはありそうです。足跡があるので新雪とはいきませんが、それでも、まだあまり踏まれていない雪だ〜♪

笹尾根笹尾根

左:浅間峠から熊倉山方面。雪が多いの分かります? え? 分からない?/右:じゃあ、これでは? それとも……

笹尾根

これで、どう?

ふわふわだし傾斜もないし、とりあえずアイゼンはいらんでしょ、と踏み出すと……うわあ、楽しい! ふわっふわのパウダースノーです。日向では雪の表面がちょっと凍っていて、踏むと雪の下の枯葉とその上に張った薄い氷が一緒に割れて、シャクシャク音がします。奥多摩の低山で、こんな雪が楽しめるなんて! 歩けば歩くほどどんどん嬉しくなってきます。それに眩しい〜。偏光サングラス、持ってきて良かった〜。斜面をトラバース気味に歩く辺りではちょっと慎重になりましたが、でも滑っても大事にはならない道です。851mのピークを過ぎ、約1時間で熊倉山へ。

笹尾根笹尾根

左:梢の向こうには真っ白な富士山/右:雪は深くなったり薄くなったり

笹尾根

きゃー、道の真ん中にシェロブが!

笹尾根

冬だからこその陽当たりの良さ、熊倉山

1時間? ありゃ。軽い荷物だというのに、CTをオーバーしています。雪でペースが落ちたのかしら。まさかもうバテたワケじゃあ、ないよなあ。まだまだ予定の行程は前半戦で先が心配にもなりますが、このコース、逃げ道はたくさんあります。それに何より、展望の笹尾根を今回こそ満喫できそうで、それが嬉しい! 熊倉山山頂は広くはないけれど、片方向が開けて日当たりもいいし、丹沢方面がキレイに見えていました。誰もいないのをいいコトに、タイマー使って記念撮影。我ながら頬が緩みきっています。

笹尾根

こ〜んな展望♪

笹尾根

富士山の左側に伸びる丹沢の山並み……じゃ、ないかな〜

笹尾根笹尾根

熊倉山山頂でご満悦

熊倉山を下りて次のポイントは三国山と思いきや、途中に軍刀利(ぐんだり)神社元社があります。広くてベンチもありましたが、木々に囲まれているので、ちょっと暗い感じなのが残念ですね〜。あ、木々の間から展望はあるのですが、ベンチのあるトコロが日陰だったのです。さっき休憩したばかりでもあるし、ここでは写真だけ撮って先に進みました。神社からすぐで、今度は三国山です。三国○○ってのはよく聞きますが、ここは東京・神奈川・山梨の三国の県境になるそうです。

笹尾根

「軍刀利山西峰」と手書きで書かれた道標のある場所から

笹尾根

遠くに白く見えるお山は南アルプス?(こんなに近く見えるかな〜と思いつつも、白い山を見ると反射的に「アルプス?」と思ってしまいます)

笹尾根笹尾根

左:「軍刀利神社元社」。日本武尊が草薙の剣を祀ったのが始まりみたいです/右:元社からの眺め

笹尾根笹尾根

左:「軍刀利神社元社10分、三国山20分」ってこのCTは嘘ですからー(そんなにかかりません)/右:三国山。「生藤山0.2km・醍醐丸3.6km」

笹尾根

三国山からの眺め。写真左に富士山。右の方にはさっきの白いお山も

≪つづく≫

2010.1.11(Mon)

伯父のお見舞いに上京してきた父と伯父の家で落ち合い、夜は妹も交えて近所の店に飲みに行きました。話題はやっぱり、年末に落とされた爆弾のこと。本人が主張するように、自力でなんとかできるものなのか。私も調べ始めたばかりで、友達にも相談し始めたばかりで、まだ分からないコトも多い。答えなんか無い気もしてきてる。でも放っておくのもな〜。できないな〜。

2010.1.10(Sun)

≪つづき≫

起きて、朝風呂に入って、食事して―――。のんびりの朝を過ごしていると、まずはUが車でやってきました。遅れて電車組のYとKが到着します。今日は久々に、仲間4人でのダイビングです。いい天気ですが、まだちょっと波が残っているかな? 他にお客もいなかったので、相談の結果、富戸に行くコトになりました。Sさんは今日もお留守番で、Tさんと私ら4人だけのお気楽ダイブです。

昼食を買いこんで富戸に向かう途中、前日の海況について語っていると「To-ko、楽しそうだね…」と呆れられました。いやだって! 無事に済んだら限定ですが、トラブルってテンション上がるものじゃないですか? ホントなら今日もちょっとくらいはウネリが残っていて欲しいくらい。皆にも昨日の気分をお裾分けしたいくらいでしたもん! なのに、着いた富戸はベタベタの凪でした。……いいんだけどね……。

準備を済ませて海に入ると、海の中も穏やかです。エントリーポイントの浅瀬の透明度は今イチですが、ちょっと移動すると、10mくらいは見えてきます。ま、昨日の深場には及ばないけれど、とにかく穏やかなのが○ですね。天気もいいので水面から降り注ぐ日差しが明るく、温かくさえ感じます。コースはいつもの、ソフトコーラルをたっぷり楽しむコース。珍しい生き物はいませんでしたが、穏やかなので魚の動きが活発で、特にキンギョハナダイは青い水に映えて鮮やかでした。

1本目の後半で、ナゼかデジカメのハウジングの調子が悪くなりました。マクロやフラッシュの切替ボタンを押しても反応してくれません。ええ〜ここを使えなければ、水中じゃ使いモノにならないじゃん! 不調の理由は分かりませんが、後半ダメになったのを考えると水圧が関係している気がします。最近、緑青が気になっていたから、そのせいかなあ〜。

写真は撮れませんが、アオサハギ、ベンケイハゼ、シマウミスズメ(yg)なんかを見て帰路につき、エキジットロープがぼんやり見えだす辺りで、Uがふわ〜っと上がっていきました。大丈夫かな?と心配して見ると、本人はいたって冷静で「あと少しだから浮上する」と合図してきます。久しぶりのダイビングで緊張するとか言ってたのに、落ち着いてるなあ〜。こちらも安心してロープ沿いにエキジット。昨日とは全然違うダイビングが楽しめました。

まだ、濡れた髪で風に吹かれても快適に過ごせるほど気温が高くないので、昼食休憩は室内に行きました。風が遮られると、日差しがぽかぽかで、眠たくなってしまいます。の〜んびり休憩をしてからの2本目は、久しぶりのミジンベニハゼに逢いに行くコトになりました。富戸でミジンベニハゼを見るのは初めてな気がします。「臆病だから出てこないかもしれないけど」とTさんに言われても、ちょっと期待しちゃうなあ〜。

富戸の砂地は暗いイメージがありましたが、この日は気持ちよかったです。透明度はよくて12という感じなのですけど、あまり深くないせいか日の光が差し込んで、明るく感じました。訓練ダイブもたまにはいいけど、やっぱ穏やかな海は落ち着くなあ〜。さて、お目当てのミジンベニハゼはガラス瓶の中に住んでいました。最初に覗いたTさんが「ダメ、お尻を向けちゃっている」と言っていたのですが、順番に覗いているうちに視線に慣れてきたのか、瓶の口近くまで出てきてポーズを取るようになってくれました。

しかし瓶の中の魚を撮るのは、コンデジには至難の業です。どうしても手前の瓶の口にピントが合ってしまう。このときは水深が浅いせいか、ハウジングのボタンも調子よく動いてくれたのですが、それでもミジンベニハゼにピントが合いません。私だけが目玉生物を独占しているワケには行かず、数枚粘ったトコロで場所を譲ります。次に瓶の前に貼りついたUが、写真を撮った後に満面の笑顔でOKサインを出してくるので、てっきり会心の出来の写真が撮れたのかと思ったら「見えたよ!」のサインだったとか―――。水中でのコミュニケーションは、なかなか難しいです。

ミジンベニハゼを見た後は砂地に長居はせず、いつものコースに戻ってソフトコーラルの浅瀬で遊びました。ここで見たのはセホシサンカクハゼやハリセンボンくらい。んでまたエキジットロープの辺りまで戻ってきて、1本目と同じ辺りでまたUがふわ〜と浮き始めました。きっとまたクールに対応してるんだろうな〜と何の気なしに見上げると、ナゼか私に向かって手を伸ばしてきます。あれ? 今回はぎりぎりまで浮上せずに粘りたいのかな? 自分のウエイトを重めにしていて余裕があったもので、何とか引っ張り下ろそうと試みてみました。

手を引っ張って海底の岩に掴まれるように―――何とか成功しそうになったのですが、気付いたTさんが戻ってきて「浮上させろ」と合図してきます。Uも素直にそれに従っています。粘りたいんじゃなかったのかな〜? 浮上して海面を移動する2人を意識しながら、残り3人はロープ沿いにエキジット。上がってから聞いてみるとUは別に粘りたかったワケではなく、ただ単に2本目はロープが見えていなくて、エキジットポイントに近いのが分からなかったそうです。なんだ〜。ま、久しぶりの4人でのダイブ、無事に終わって良かったです。

ショップに戻ってログ付けをして、帰りはUの車で分かれ道の駅まで送ってもらいます。車中では、年末からの懸案事項を皆に相談。話しているうちに、ちょっと泣きそうになってしまいました。でも話して良かった。終点の駅の近くでは夕食に、広島風お好み焼きの店に寄り、心配事とは全然違う話をして、たっぷり飲み食いして、元気も取り戻しました。

友人というのはホントにありがたいものです。皆、ありがとう。

2010.1.9(Sat)_2

≪つづき≫

上がろうとする人が切れ、波も静まったタイミングで、Tさんが「行け」と合図してきます。あまり深い場所でロープに掴まってしまうと、波に押されてロープの反対側に持っていかれると注意されていましたので、なるべく自力で岸に戻ろうとしましたが、それでもやっぱりちょっと早めに掴まってしまって、ヒヤっとする瞬間がありました。なんとか立って、沖を睨み、波に不意打ちをくらわないようにカニ歩きで岸に上がります。

水が腰くらいになったとき、少し大きめの波が来ました。腰を落として踏ん張ってその波をやり過ごします。次の瞬間、引き波と一緒に何かががんっと足に当たりました。へ?と思って見下ろすと、なにか大きな黒いモノ私の足から離れ、流されていくところでした。そして、今まで私の前にいた、ビナさんがいない。

……今流れていったの、ビナさん!? ココまで0.01秒で考え、とっさに手を伸ばそうとしましたが、ここで掴んでも私も一緒に流されるだけだし、流されたら私だけが自力で帰れない可能性もあるしと次の0.01秒で考え、ロープを強く握ってビナさんを見送りました。あ〜『岳』にこんなシーンありましたね。久美ちゃんに三歩が「自分はは死なないから」とか言うシーンで。

私が安全地帯に辿りついたころ、後ろからやっとTさんが上がってきました。で、こちらを見て「ビナさんは?」「……流れていきました」「ええっ!?」。そりゃそうですよね。Tさんはガイドとして、客が上がったのを確認してからエキジットしたのに、まさか流されるとは。しかも、後ろからグループが来てしまったらしく、ビナさんが自力で上がってくるまでにちょっと間が空いてしまったので、しばらく2人で沖を見つめてしまいました。

休憩前に2本目のセッティングをするためタンクを取りに行くと、係の兄ちゃんが何やら無線機で話しています。「沖のブイにいる人、さっきから10分くらいずっといて、マスクもしてないんですけど―――助けに行ったほうがいいかもです」。えっ。でも次の瞬間、兄ちゃんが「あっ、誰か助けに行きました」と言葉を続けました。見ると、ブイの近くに浮いていた人がマスクを手渡されていました。あ〜、たぶんエントリー時にマスクを落としちゃったんですね。んで仲間が拾って届けてあげた、と。

「そういえば、さっき私らがブイに行ったときも、浮いている人たちいましたね〜」。何人かが、手持ち無沙汰にぷかぷかしていたのを思い出し言ってみると、Tさんが「ああ、あれたぶん、担架で運ばれたのと同じチームですね」。人数が多いグループだと、先頭が波を見計らって入ったとしても、途中で波が大きくなって、最後の人は巻かれてしまったりするそうです。待っていたのはグループのうち先頭のほうで、溺れかけていたのは最後の人、と。なるほど。

お昼休みに入ってからも、周りは大変です。海から上がってくる人たちの中には、肩を貸し合って歩いてきて、道端の岩に座り込んでぜーぜーやってる人がいる。「メンバーの技量を見極めてエントリーしてください」というアナウンスがひっきりなしに入る。おまけに救急車がやってくる! ビナさんの話によると、救急車で運ばれたのは私らが見たのとは別の人みたいです。担架の彼女は、救急室で寝ていたそうな。てコトは、私らが潜っている間に、また何かあったの?

「これって“潜水注意”ってヤツなんですかね〜。朝の海況は“オープン”だったのに」と聞くと、ビナさんが「でも1本目に入る前から“注意”でしたよ」と教えてくれます。―――そ、そりゃ確かに「荒れているI.O.P.を見たい」と言ったコトはありますよ。Sさんたちは安全思考で静かなときしかI.O.P.に来ないから、今イチI.O.P.が難しいってのを実感できなくて、どんな風になるのか見てみたかった。でもそこに潜りたいとは言ってないよぅ!

休憩中はずっと「2本目どうしましょう」って話をしていました。意外に透明度がイイので、ビナさんは2の根に行きたい風でしたけど、このうねりで中性浮力をキープって私にはキツい! 丁重にお断りさせていただきます。しかし代替案がなかなか出てこず、ふと海を眺めると、相変わらず波打ち際でゴロゴロと転がるダイバー続出。その中で、ロープにも掴まらずスロープの中央をすたすたと海に向かって歩いていく人がいました。ちょうど大きな波が来ましたが、少しも慌てず頭をがっと下げて波を耐えます。すごい! あれは、私にはまだ無理だ〜。

その後は、ビナさんが流されてしまった理由を聞いたりして笑っていたら、2本目の話はどこかへ行ってしまいました。器材を背負って海に入るという段になって「で、どこ行くんでしたっけ?」「決まってないですよ」。あれだけ話して決まらなかったんだっけ〜、でまた笑い、結局無難に砂地から1の根のコースを取ることにします。さあ、また緊張のエントリーだ!

ロープに掴まって海に入り、波を読みます。Tさんが「行きましょう!」と振り返ったんですが、その背中越しに大きくなりそうなウネリが……。Tさんはあれに耐えられるかもしれないけど、私にはムリ!と判断し、先に進むTさんにはついていかず待機していると、そのウネリがやはり大きな波になりTさんにぶつかり―――。次の瞬間、足元にTさんが戻ってきました。波にぶつかった瞬間に足が開いてしまったらしく「こ、股関節が……」とか言いながら起き上がる彼女を見て、思わず笑ってしまいます。ついて行かないで良かった〜。

そして次のタイミングでは、ちゃんと揃ってエントリー。透明度はまたちょっと落ちてしまっていたかなあ。相変わらずうねっているので、1の根付近で大人しく遊びました。でもホソウミヤッコやマツカサウオがいて、生き物はワリと賑やかでしたよ。岩にはりついたホソウミヤッコを見ていたとき、写真を撮ろうとするビナさんがぐわんぐわん揺れているので、Tさんが馬乗りになって抑えようとしていたのがおかしかったです。しかも全然効いてないし!

2本目のエキジットはスムーズでした。浅瀬でロープが空くのをしばらく待って、自分でも水面の様子を確かめてエキジット。我ながら上手くできた〜と満足で、Tさんも褒めてくれました。人もだいぶ少なくなった陸で器材を片付け、「今日はスゴかったねえ」話をしながらショップに戻ります。ショップではSさんが「こっちでもときどき大きな波が来ていたから」と心配そうに待っていました。

伊豆海洋公園伊豆海洋公園

I.O.P.はまだお正月仕様。立派な門松と、絵馬もどっちゃり

ログ付けをし、帰るというエビさんを引き止めて、4人でプチ新年会をしました。ビナさんが車で去っていった後もしばらくSさん、Tさんとお喋りをしていましたが、寝不足が続いていたので、21時ごろでもう眠くなってしまいます。温泉にまったり入らせてもらい、早めに就寝。大変だったけど、いい経験にはなったなあ〜。外ではまだ、波音が大きく響いていました。

≪つづく≫

2010.1.9(Sat)_1

正月が終わって最初の週末。しかも連休。というコトで、潜り初めしてきました。いつもの電車でいつものように伊豆入りし、いつものようにTさんに迎えてもらいます。ショップで待っていたのは、お久しぶりのビナさん。連休だというのに、この日のゲストは彼と私の2人だけでした。……大丈夫っすか……。オーナーのSさんは足を捻挫中とのコトで、Tさんと3人でI.O.P.に向かいます。

ところでこの日は、ピッカピカのいいお天気でした。伊豆に向かう電車の窓から見る海も、鏡のように凪いでいる。……ように、見えました(電車からだと沖のほうばかり見えるから、たいてい静かに見えるのです)。ところが駅からショップへの途中に通る海岸は、意外に波が立っているではありませんか。I.O.P.をリクエストしたビナさんに、「う〜ん。風向きは問題ないんだけど意外に波が立っているんだよね」とSさん。相談の結果、行ってみて海の状態を確認してから決めるコトになりました。

さて、何となく展開はお分かりですね? いつも無駄に長い日記ですが、今日のは特別長くなると宣言しましょう。途中で昼食を買い込みI.O.P.に着くと、Tさんは「ちょっと海況を見てきますから、降りないで待っていてください」と言い置いて、車の外に出て行きました。………。「戻ってきませんね」「きませんね」「波、高いのかな〜?」。窓から覗いてみると、エントリー口を見下ろせる辺りに、Tさんが微妙な顔をして立っています。

やっと戻ってきたTさんは「たま〜に大きな波が来るんですけど、タイミング見計らえば大丈夫だと……」と、口調も微妙です。まぁやってみましょう。荷物を下ろしながら海を見ると、確かにときどき、どどーんっと波の砕ける音が響いています。気になって気になって、着替えをしながら、器材のセッティングをしながら、ちらちらと海に目をやってしまいました。エキジットロープの辺りでは、波にもまれて転がっている人が続出です。

ふとビナさんが、「あの人……、大丈夫かな」と呟きました。彼の見ているほうに目をやると、エキジット口から沖へ、引き波で流されてしまった人がいます。しかも、マスクをつけていない! エキジットで失敗して波にもまれ、流してしまったんでしょうか。ビナさんが「助けに行ったほうがイイかな」と迷っている間に、仲間なのかスタッフなのか、数人が助けに行くのが見えました。その後も流されたこの人、上陸に四苦八苦。きっともうパニくっていたのでしょうけど、波が来るたびに転んで、最後は器材まで人に持ってもらって、陸に上がってきたときにはふらふらでした。

ちなみにビナさんはかつてインストをしていたという方で、この日は300以上潜っている私が一番経験浅い、という布陣でございました。つまり、私さえ大丈夫なら何とかなる、といった感じです。ひー。Tさんが「大きい波が来ると、いくつか続いて、その後必ず静かになるから。よく見極めて、焦らないで行きましょう。特に上がるときは注意して。さっきの人みたいになるとパニくっちゃうけど、失敗したら沖に戻って落ち着いてからやり直して」と、いつになく真剣にレクチャーしてくれます。

セッティングを済ませ、エントリーロープに掴まって、いよいよ私たちの番がきました。どきどきしながら波を見ていると、何やら周囲が急に慌しくなります。エントリーロープの脇を行ったりきたりしている人がいる、と思ったら、今度は器材を背負っていない人が海に走っていき、その後からスーツも着ていない普段着の人が、チノパンの裾を濡らしながら海に入っていきます。え? え? 何が起こったの?

エントリーロープのつけられた岩は、海に入る辺りでちょっとカーブしていますので、私の位置からはロープの先は見えませんでした。Tさんに「邪魔にならないように下がっていよう」と合図され、少し後ろに下がります。ビナさんはいつの間にか、誰かのBCDを引き上げていました。さっき走っていった普段着の人が「とりあえず乗せて!」と叫ぶ方を見てみると、これまたいつの間にか担架が用意され、そこに誰かが乗せられようとしていました。

担架にうつ伏せて運び上げられたのは、若い女性ダイバーでした。息も絶え絶えといった風情ですが、上半身をちょっと起こして、自力で呼吸はしているようです。どうやらホントにヤバい状況ではなさそうでした。ホッ……。彼女が、たぶん救急室に運ばれていき、エントリー口は急に静かになりました。Tさんがくるっと私たちの方を見て、そして言います。「えーっと、……どうしますか?」。―――て、ココで聞かれても!

でもですね。不思議なんですけど、そんなに恐怖を感じてはいなかったのです。確かに波は大きいけれど、合間を狙えば大丈夫な気がしました。ビナさんも「沖に出ちゃえば大丈夫だと思う」と答えています。私も「行けます」と答え、再度ロープに掴まって波打ち際まで進みました。ここでしばらく大きな波をやり過ごし、静かになった機を逃さず海に入ります。波が泡だって視界が悪いので、岩にぶつからないように気をつけながら進むと―――。

浅瀬のスロープに、フィンやらマスクやらが散乱してました。さっきの担架の人のかしら。それとも他の人が落としたの? しかしココで拾ってもどうにもできません。エキジットのときならガンバったかもですが、今は無視して沖に出ることを優先しました。沖の水面で集合して潜降して、その後はあまりいつものダイビングと変わりません。ただ、やはり水中にもウネリが入っていて、20m潜っても揺れているのには参りました。あと深場の透明度が意外とよく、水が青いのは嬉しかったです。

1の付近でイソンギンチャクモエビやアオリイカ、ピカチューなんかを見て遊び、さて今度は緊張のエキジットです。水深5m未満ですぐ目の前はスロープという場所で、Tさんが「ここで待て」の合図をしてきました。……が、打ち寄せる波も引く波もキツくて、海底の岩に掴まるくらいじゃ位置をキープできません。ちぎれた昆布のように波に体を任せ、寄せては返し寄せては返し。Tさんより浅瀬には行かないように気をつけているのが精一杯でした。

≪つづく≫

2010.1.5(Tue)_2

正月休みの記録をざざっと。12月29日、東北の田舎に帰省。最後の週末にはイベントの手伝いがあったので、なかなか大掃除にとりかかる気になれず、28日に仕事納めから帰ってから掃除を始めたら夜中の2時まで終わりませんでした。28日に恒例の親戚行事が今年は事情で流れてしまったので、どうせならと仕事納めに出たのですが、とってもツマラなく、休んで朝から掃除してれば良かったと後悔しました。当然、帰省のバスの中で爆睡です。

んでふらふらしている頭に、母から爆弾を落とされます。いきなりすぎる話に理解しきれず、とりあえず帰ってからちゃんと考えるコトにしちゃいました。この日は近所に散歩に行ったくらいで、次の日の30日もぐーったり。田舎に帰ると、毎度こんなな気がします。

田舎の風景

この宿り木の写真も、帰省のたんびに撮っている気がします(12/29)

んで大晦日は、高校時代の友達3人とデートしてきました。この会合が、もう毎回楽しみです。友達とのランチ。蟹トマトクリームのオムライス卒業後に皆それぞれ違う人生送ってて、それでこんなに長続きするとは思わなかった。嬉しいものです。最近上手くいっていない人、順調な人、迷っている人……。私は親の抱える爆弾の話を聞いてもらいました。あれこれ喋って、喋るだけで少し軽くなれました。シアワセな話は聞いてても楽しいしね。しかし、前から思ってたけど、母は強し! 昼前から夕方まで一緒で、でもまだまだ喋りたかった。今回参加できなかった人も含めて、ゼヒ泊まりで喋り倒したいな。

この会合のために久しぶりにハンドルを握ったのですが、なんとか無事に終わりました。正月休みだというのに街ががらがらで、いつも渋滞する辺りもすいすいだったのが不思議でした。

田舎の風景田舎の風景

今回は雪がないと思っていたのに、元旦からいきなり雪景色(1/1)

田舎の風景

1月2日は晴天。うっすら白い山の散歩道に出かけました(1/2)

田舎の風景

田舎の風景

雪はあるけど、氷はやっぱ少ないですねえ〜(1/2)

田舎の風景

田んぼはだいぶ溶けたかな?(1/2)

1月4日の立派な霜柱元旦から東京に戻る4日までは、ゆっくりまったりの正しいお正月でした。こうゆうお正月がずーっとずっと、永遠とはいかずとも、まだ当分の間は続いて欲しい。それには何をどうすればイイんだろう? いろいろ、たくさん、考えなくちゃならなさそうです。いろいろ、たくさん、助けてもらわなくてはならなさそうです。

2010.1.5(Tue)_1

ちょっと遅い挨拶ですが、明けましておめでとうございます。よいお正月を過ごされましたでしょうか? 私はいつもどおり、ずっと田舎に籠もってました。今年は家族だけ、4人の正月でした。

さて新年にあたって、今年の抱負なぞを。えーっとねーー(←と、今考える)

1.溜め込まない。

……「2」を考えたけど、いいや。欲張らない。1つだけにしときます。小さなトコロでは「ちょっと痩せたい」とかあるんですが、大事なのは1つでイイや。いろいろ考えるコトの多い年になりそうだけど、今までの「いい加減」を貫き通したいと思います。そのためには、忙しくても山や海といった息抜きを忘れず、人と逢うのを億劫がらず、ゆるゆるの構えでいきたいです。

その一環として、「ぷらぷらす」を今年も細々と続けていくつもりですので、どうぞよろしくお願いいたします!

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