伊豆へ行ってきました。前回に引き続き冷たい雨は降るわ気温は急激に下がるわ台風は近づいているわで正直「メンドいな〜」という気持ちも強かったのですが、今回はUもYも一緒だし2人には1ヶ月以上会ってなくて話も溜まっているしで、仕方なく重い腰を持ち上げて出かけます。2人と合流してお互いの近況を話しているうちに、あっという間にいつもの駅に着きました。
空は相変わらずどよよんと重く雨は冷たくショップ前の海もかなり荒れています。荒れた海ってナゼかわくわくしませんか? 台風が来たときに堤防を見に行ってしまう人の気持ちも、わからなくはありません(大人だから行かないけど)。ショップには車組のE川さんと、初対面の男性2人組が待っていました。どこに行くか相談―――ってこの状況じゃ、西に期待するしかないので、今年は頻度が高い井田へ。
「西は晴れてたりしないかな」と期待しながら西へ走るも、なかなか天気は変わりません。ちょっとずつ明るくなっているような気はするのですが、雨はしつこく降り続いています。「まあイイや、今日は静かな海で潜れるだけで」と諦めて井田に着いたころ、やーっと雨が上がってくれました。しかもそこからあれよあれよと雲が流れていき、青空も見えるように! 晴れ女Y、鼻高々です。
が、ここで―――。トイレに行って出てくると、一緒に来た仲間たちが波打ち際を眺めていました。どこか不穏な空気も流れています。「……どうしたの?」。事故が、あったようでした。ガイドのSさんとTさんもレスキューに参加していました。今まで休憩中とかに救急車を見かけて「事故でもあったのかな?」と思ったコトはありますが、実際に遭遇してしまうのは初めてです。
10人くらいの人がレスキューに加わっており、行っても邪魔にしかならなさそうだったので「たいしたコトありませんように……」と見つめるしかできませんでした。ダイビング関係の事故って、あまりちゃんとニュースにならないのです(するべきだと思うんだけど)。だからこの日の事故も、詳細はわかりません。かなりシリアスな状況のようでしたが、救急車が来たときには意識も戻っていたそうなので、最悪の結末にはならずに済んだようです。
この状態では受付なんかできるワケもなく(できてものん気に潜っていられる気分じゃないし)、事態がある程度落ち着いてから準備をして潜ったので、この日のエントリーはかなり遅めになりました。事故の状況がわからないから「凪いでみえるけど実は入ったら流れているのでは」と不安もあったのですが、入ってみるとその不安は頭から吹っ飛びました。
キ・レ・イ! 青い! 7月になっても8月になっても春濁りが取れなかったのは、あれは去年? 一昨年? 今年は台風が1号から本州に近づいて、濁りを飛ばしてくれたのかなぁ。いつもの春よりキレイな海に出会ってる気がします。台風が1号から近づくのは温暖化の影響だろうから、諸手をあげて歓迎するワケにもいきませんが、でも今日のこの海を嘆く気にもなれません。つか嬉しい。
深度をずんずん下げ、ロープの先でアオリイカを待ちます。しば〜らく待ってもやって来ないので諦めて場所を移し、他の魚を見ていると頭上を大きな、かなり大きなアオリイカが通り過ぎていきました。遠くて春の風物詩の写真が撮れなかったのは残念〜。その後は……なにを見たっけ? この日私はグループの後ろのほうを泳いでいたので、Sさんが指すものはあまり見られませんでした。その代わりに自力でキイボキヌハダウミウシを発見! Tさんによると普通もっと深い場所にいるもので、ちょっと珍しいそうです。
浅瀬ではヒメユリハゼの群がキレイでした。あとボラの小さな群も、すごいスピードで通り過ぎていきました。すっかり満足して陸にあがり、このところのお約束“木瓜”で昼食を食べ、その後も休憩テーブルでだらだらお喋りを続けます。“木瓜”は今までにないくらいの混み具合で、ああ夏のシーズンが近づいてきたんだなーと実感しました。タイミングがちょっとズレていたから入れたけど、次はちゃんとお弁当持ってこないと危ないかも。
2本目も、ほぼ同じコースを回ります。ちらっと産卵床を確認すると、今度はペアが1組。シーズン始めだからか、やっぱ個体が大きいです。それに警戒心も強く、あまり近づくことはできませんでした。その後はガラスハゼ。秋にしかいないのかと思っていたら、春にもいるんですねぇ。1本目にSさんが教えてくれたのに見られなかったマツカサウオを、もう1度教えてもらいました。今回はちゃんと見たけど岩の隙間だったので写真はムリ!
最近安定していたUが珍しく浮上しかかるというトラブルを乗り越え(私は何もしてませんが。Sさんがすごい勢いで助けに来てくれました)、浅瀬に戻って見たのはヤマドリ。最後の最後、もうフィンを脱ぐというときにYがタコを見つけていました。陸に戻って器材を洗い、着替えて、また山を越えて東伊豆に帰ります。エントリーが遅く、昼食休憩もの〜んびりしたワリに、早く帰れたかな? ショップでログ付けをし、E川さんも一緒に5人で夕食を食べてから家に帰りました。
常連のE川さんが、九州に転勤になるという話はちょっとビックリ。寂しくなっちゃいますが、何ヶ月か毎には戻ってきて潜りに来るそうですので、それを待つとしましょうか。てか、九州でいいダイビングスポット見つけてくれたら、遊びに行けるかなあ。それもイイかも。
今月は、お寂し山に登ったきり下りてこられなくなりました。ここのところそう落ち込むコトもなかったのだけど、久しぶりに来たと思ったらあり得ないくらい長い! いつもは1週間もすればけろっとしてるのに、なんやかやで下りかけては登りかえしの繰り返しがもう1ヶ月! どうしちゃったの私。
原因は特にないのだけれど、仕事が暇なのも一因かなぁ。先月は忙しかったのでガクっと来たというか―――。仕事に生き甲斐を感じているワケでもないのに、あんまり暇だと自分が役立たずの評価しかされていないようで、どうにも悲しくなります。送ったメールに返答がないとか連絡すると言った友達から音沙汰がないとか、いつもならそれほど気に病まないコトに意味があるような気がして堪らなくなる。そしてこんなときに「精密検査をしてください」と検診の結果が届く。ああもう!
昔っから分かっているコトなんだけれど、私は一人に弱いなあ。
久しぶりにどこにも出かけなかった土日。……つか、なんで土日になると天気が崩れるの? 金曜日の夜に「もしかしてもしかするかも」と荷物を揃えお握りと蕪の浅漬けの弁当を作って、土曜日も朝の5時に起きて天気予報をチェックしたのに! 雨が降り出すのが夕方って予報なら行ってしまえ、と奥多摩行きを計画していたのに……予報を見たとたんに「奥多摩の山は雨が降ったら滑りやすそうだしなー」と弱気になって(眠たかったのかも)、そのまままた布団に這い戻ってしまいました。
結局のところ16時まで雨は降り出さず「行けたんじゃん……」と暗澹とした気分になりました。(いやきっと奥多摩はもっと早くに降り出していたハズ! こんな天気じゃ展望も無かったハズ!)。今回はちょっと長めに歩く山だったから中止にしちゃったけど、こうゆうときのために第2候補の半日くらい歩ける山も考えておいたほうがいいなー。
んで何をしていたかというと、ぐでぐでしたりうだうだしたりだらだらしたりそんな自分がイヤになってちょろっと苗を買ってきて植えてみたり(バジルとシソ。うまく共存してくれるかしら?)またパンを焼いたり(パン・オ・レ。ってただ牛乳で練ってるだけじゃん〜!)女子バレーの世界最終予選を見て興奮したり(セルビア戦は心臓に悪かった……)。
ん〜、軽すぎて、今イチ。
そして最後の最後に衝動買いをしたりしてました。こないだ神保町の山の店で見てちょっとイイなと思っていたBARIGOが36%offになっていたのでついふらふらと……ポチっとな。方位、高度、気圧、温度のわかる腕時計、no.46の白です。ポチっとしてからネットで調べてみたら、けっこう評判もいいみたい。―――あれ? でも私に必要だったのはアラーム機能のついた腕時計だけじゃなかったっけ? 980円くらいで買えるよな、と思っていなかったっけ?
あーあ、山に行けてさえいりゃこんな衝動には駆られなかったのに!(←ホントか?)
あんまり仕事が暇なので(どうして私の仕事にはこうムラがあるんだか)今のうちに年休を消化しようと思い、会社を休んで『ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛』を見てきました。第1章のときはあまり期待していなかったので「おお!」と思いましたけど、今回はまぁ予想通りに楽しめましたという感じ。
しかし今度はずいぶん原作と変えてきましたねー。第1章のときは「原作ではちらっと書いてあるだけのことを、ここまで膨らますか!」とビックリでしたが、今回は原作に書いてもないコトがずいぶん大きく扱われている。いやそれならそれでもイイんですけど―――どうせならスーザンの仲間はずれもナシの方向に変えてくれないかしら。
……どーせどーせムリでしょうけどね。また「戻りたくなかった」とか言わせてるしさ(←これも原作にはなかったぞ)。だいたいアスランが「現実を生きろ」と言ってるんじゃないのさ(←これもなかったけど)。それに従ったら罰せられるの? ったくさー。
それにしてもナゼ! なぜピーターはああも偉そうなのですか? 原作の「あなたの王位を脅かす気はない」どころか、ぽっと出のカスピアンが邪魔だと言わんばかりのあの態度! どして? ピーターまで帰れなくするつもりなの? ってかこのピーターを受け入れてスーザンを拒否するナルニアってなに? 結局、ナルニアにどれだけ焦がれているか、が尺度なのかしら。だから現実のピーターはああも苛だっているのかしら。
カスピアンが古のナルニアに憧れていたってのも、ばっさり切られていましたねー。あの年齢でおとぎ話を信じてたらばかみたいに見えると思ったからかしら? でもそれが現実にある世界を撮っているんだから、イイじゃんねぇ? アスランもルーシー以外とは交流しないしさ。アスランがスーザンに息を吹きかけるシーン、けっこう好きだったんだけどなあ。
あとまぁ「指輪……」と呟いちゃうシーン(音楽も)がときどきあるとか、あの軍勢はやりすぎだろとか、ああそうだ! トランプキンとの腕試しをあのタイミングでするのはヒドくない? 殺されかけて息も絶え絶えの小人にいきなり剣をつきつけるとは―――しかもエドマンドにやらせる理由をちゃんと説明してないから、押しつけてるように見えるし。なんか、原作にはあった子供たちの矜持や優しさが、映画には欠けてる気がします。
映画のほうが良かったのは―――スーザンの戦闘シーンかな。弓を引く姿も大立ち回りもカッコよかったです。カスピアンもどうせ惚れるならその勇姿に惚れればイイのに。あとは……えーっと……。あ、4人が帰るときに腰のところで小さく手を振っているクマが可愛かった。うん、いろいろ言ったけどそこそこ楽しかったですよ。次の章も見に行くつもりです。
映画後は神保町の山の店へ(←またかい!)。店員さんにもいろいろと教えてもらい、2時間ほど店内をウロついてから、“安くてボリュームあって懐かしい味がする”という「まんてん」のカレーを食べて帰りました。噂どおり安くてボリュームあって懐かしい味がしました。
≪つづき≫
西岳と東岳の間の鞍部に風穴があり、下から冷たい風が吹き上がっていました。この先に龍頭神社奥宮の祠があったハズなのですが、どこだったんだろ? 東岳直前の鎖場が、一番本格的でした。こないだ習った三点確保のいい復習だと思い、なるべく鎖は掴まないように心がけましたが、何回かは頼っちゃっいました。高度感もあって、緊張する場所も何箇所かあります。軟弱なふくらはぎがぷるぷるします。
ぜぇぜぇ言いながら東岳(1,660m)に到着〜。頂上から降りてきたお兄さんが「この先はなだらかになるよー。最後に1箇所、鎖場があるけど」と慰めてくれました。休憩テーブルもあり、のんびり落ち着いているパーティーもいます。私たちもちょいと食料をつまんで、さあもうあとひと踏ん張り。「なだらか」ってのはちょっと言いすぎですが、少なくとも手を使わないで歩ける道を歩き、出発から約3時間で剣ヶ峰(1,723m)に到着です。
“なだらかな”道
山頂では15人くらいが散らばってお昼を広げていました。混んではいますが、居場所がないほどでもないので、私たちも場所を見つけてお昼にします。今日のメニュはコンビニお稲荷さんと魚肉ソーセージ。山頂の方位盤によると富士山や南アルプスも見えるらしいのですが、この日はそこまで遠くは見えませんでした。西岳を過ぎた頃からうわ〜〜と雲が上がってきたり、その数分後には青空が見えたりと目まぐるしく天気が変わります。
左:Kおいちゃんと。/右:山頂の祠
隙を見て撮った山並み。見えていたのは三国山方面かな?
雲に隠れたり現れたりする山々を眺めながら休憩をし、さて下山に取りかかります。山頂を越えて少し先で、道は白井差ルートと梵天尾根のルートに分かれます。白井差ルートのちょっと下に、山頂でも見かけた管理人さんらしき人がいました。んでここから私たちは、踏み込んではいけない廃道に―――。山ももともと自己責任の世界ですが、この道に踏み込む以上遭難するワケにはいかないと、ルートの先までしっかり確認しながら下ります。
下山ルート。何度か沢を渡ったりも。
てってけてー。てってけてー。足場が悪いところもあるし沢を渡ることろもありますが、赤テープは途切れずしっかりありました。がんがん手を使って転ばないように……。おいちゃんは登りや岩場では私よりよほどしっかりしてましたが、下りだけは私の方が強いみたい。ときおりフラつくのが後ろから見ていてちょっと怖いです。晴れたり曇ったり通り雨があったりの空の下、下り始めて1時間ほどたったところで休憩を取り、さらに30分弱歩くと駐車場の上に出ました。ほっ……。道に出て来た道を振り返ると―――(写真→:真似しないでください)。
両神山で出合った花たち。アカヤシオが名物だそうですが「どれがアカヤシオ?」。一番たくさん咲いていたヤツ↓かなあ?
下山後は西武秩父駅まで送ってもらい、(ビールを飲んで)池袋まで爆睡。翌日はいつもとは違う場所に筋肉痛が出ました。肩と、腕と、太ももの前。
■上落合橋(8:50)→八丁峠(9:38〜9:43)→西岳(10:20)→東岳10分休憩→剣ヶ峰(11:45〜12:30)→分岐(12:35)→途中で15分休憩→上落合橋(14:10)
昔はばりばり山を歩いていたという(そして今はすっかり衰えたという)Kおいちゃんと一緒に両神山に登ってきました。今年初めての1,000m超えではあるし、おいちゃんと山を歩くのは初めてではあるしで、私は一番一般的そうな日向大谷口からのピストンで登るつもりだったのですが、おいちゃんは別のルートを考えてました。「日向大谷からだと歩く距離が長いから、こっちで!」。前日の夜、おいちゃん宅に泊まりに行った私に、おいちゃんが地図で指し示したのは上落合橋からの八丁尾根ルートでした。
「え? こっちって鎖場が連続するってルートじゃ……」「そんなたいしたコトないよー」「距離はともかく、CTは日向大谷からとそう変わらないんじゃないの?」「いや、こっちだと下山にショートカットを使えるから」―――「ってこの地図の、薄い茶色の破線じゃないの!?」。ちょっと待て。私が今入っている保険はちゃんとした山岳保険じゃないから、赤い実線ルートが補償対象なんだぞ。赤い破線でさえ対象外なのに!
まぁ内心「八丁尾根ルート面白そうだな。今回は無理でもいつかは」と思っていたので強い反対もできず、下山ルートはおいておいて、とりあえず上落合橋から登ってみることになりました。軽く朝食を取って家を出たのが6時ちょい過ぎ。登山口まではけっこう遠かったです。最後の分岐から雁掛トンネルをくぐると、廃墟マニアが喜びそうな怪しい雰囲気の、日窒鉱山の集落がありました。私もその気があるので、ちょっとワクワクします。一部まだ使われてそうな建物もあったけど、夜にここにいるのは怖いな〜。
落合橋と上落合橋の間には、車を6〜7台停められるスペースがあり、車がずらっと停まっていました。皆さん早いなあ(←見習えよ)。トイレは無し。1台分だけ空いてたスペースに車を停め、用意をして8:50出発です。上落合橋脇の登山口には登山ポストがあり、「このコースは初心者向きではありません」の看板もあります。えーっと……(←ばりばり初心者)。
登山口から八丁峠までは、樹林帯の中をひたすら登ります。展望はあんまりないけど、最初は道の近くを流れていた渓流がだんだん下のほうになって、木々の隙間からちらちらと周辺の山々の稜線が見えて、だんだん高くなっている実感はあります。おっと、天気は曇。朝のうちはかなり雲が低くどよ〜んとしていましたが、予報では午後に向かって好転するハズです。湿度はかなり高く、ムシムシします。
八丁峠で一息入れ、この先の岩場に向けて靴紐をしっかり締めなおします。ここも晴れていれば展望はあるのかな? 私たちが行ったときは、遠くはぼ〜んやり霞んでしまって、すぐ近くの山しか見えませんでした。ここから剣ヶ峰までがいわゆる八丁尾根になるのですが、いやー楽しかった(過ぎてみれば)。西岳(1,613m)までは、行蔵峠も含めいくつか小さなピークがあります。登って降りてまた登って。
左:どこからだったかなー? 車を停めた駐車場が見えました。/右:矢印の辺りをよじ登っているパーティーが見えました。え、あそこを登るの?と悲鳴をあげたくなる。登り切ったところが東岳でしょうか。
西岳から。ちょっと雲があがって遠くまで見えるようになりました。
≪つづく≫
またもや1人で伊豆へ行ってきました。雨ならダイビングにしようと思っていたので、雨降りは覚悟の上でしたが、なにも気温まで一気に下がらなくてもイイじゃない? 27℃から13℃への急降下をTVで連呼しているので、もこもこに着膨れての伊豆入りです。着いた頃はときおり雨がパラつく程度で、そう暗くもありません。
最寄の駅でTさんに迎えてもらったのは私一人。ショップに着いても私一人。さ、寂しい……。どうもGW直後なので(天気のせいもあるかも?)、皆さんお休みモードに入られているようです。北東の風が吹いているので、潜れるのはショップの目の前の海か西伊豆。私一人のために車を出してもらうのは何だか申し訳ないし、最近西伊豆は続いているしで、目の前の海を選びます。
「好きなだけ時間をかけていいよ」と言われ、のんびり準備をして、Tさんと一緒に目の前の海にエントリー。ちょっと離れた場所からエントリーしたことはあるけど、ショップからこんなに近い場所から入ったのは初めてでした。1本目は久しくお目にかかっていないネコザメ狙いで、少し長い水面移動をしてから潜ります。波は無いので移動はイイんですが―――うねりが! 波長の長いうねりで、海底の海草がぐわ〜んぐわ〜んと揺れます。潜降ポイントに着いたときには、微妙に気持ち悪くなっていました。
(水の中に入ったらもっと気持ち悪くなるかしら……)と、ちょっぴり不安を感じながら潜降。吐くときの手順を頭でさらったりもしてしまいます。でもホッとしたことに、水中で体ごと揺られているときは酔いは酷くならず(結局1本目の最後までちょっとしたムカつきがありましたが)、水中ゲロッパはしないですみました。15〜16mの辺りでネコザメを探していると、なにやらTさんが叫んでいます。え?
顔をあげると、おおっ! 40〜50cmの魚の大群が! カンパチ?と思いましたが、後から聞くとブリ、あの大きさならイナダかな〜とのことでした。こいつらがぐるぐると周りを回ってくれます。ぼーっと見惚れていたらTさんがしきりに「写真を撮れ!」の合図をしているではありませんか。おっとそうか写真写真……。カメラを出して電源入れてマリンスノーが映らないようにフラッシュ禁止にして……とやっているうちに、大群は向きを変えて遠ざかって行ってしましました。ごめん、Tさん。
その後、今度はイワシの大群がやってきます。どこまでもどこまでも途切れず続く群につい、「ここに網があったら……」と思ってしまう食い意地の張ったワタクシ。食べ放題ですよ! イワシの群を堪能し(結局ネコザメは見つからず)、戻る途中にまたもやイナダの大群がやってきました。そしてまたもや、Tさんに「写真!」の合図をされるまでぼーっと見惚れるワタクシ。酔ってたせいか、どうもボケボケです。
目当てはゲットできなかったものの、あの群には滅多に逢えないと興奮するTさんと一緒に庭の温泉に浸かり、まったりと休憩します。だんだん空が暗く、雨が強くなってきました。お茶を飲んでお喋りをして、体が温まったところで2本目へ。今度はアオリイカ狙いです。産卵床が沈めてあるそうです。今回はほとんど水面移動がないので、酔う心配もありません。
しかし狙いのものにことごとく逢えない日なのか―――産卵床でしばらく粘りましたが、見えたのはイワシだけ。Tさんが「邪魔!」というくらい、2本目もイワシの群はすごかったです。1本目に見た群より、個体の大きさは小さめだったかな? Tさんは「2本目は外した」と言っていましたが、キヌバリやチャガラの子供、ハモ、ニシキハゼなんかがいて、私的には問題なく楽しく潜れました。
浅瀬のほうに戻ってくると、さっきよりもうねりの間隔が短くなっています。こりゃちょっと波も出てきたかなー。気をつけなきゃ、と思って水面に顔を出し、沖のほうを振り返ると、Tさんが「ちょっと待って!」と叫んでいるところでした。おっ気がついて良かった〜。ここで聞き逃して上がろうとしたら後で何を言われるか……。Tさんが「待って」と言った大き目の波がぶつかってくるのを、体を低くしてやり過ごし、無事にエキジットします。ふっふっふ、このくらいの波じゃもうビビらないもんね〜。
器材を片付け、また庭の温泉に浸かり、昼ご飯を食べてログ付け。更に内風呂の温泉にも入って、それでも16時前の電車に乗れました。ショップ前の海は当たり外れがあるけれど、それにカジメ酔いも怖いけれど、でもこのお手軽感は素晴らしい! 時間があったのでまた横浜の山の店に寄り道をしてから帰りました。
さて。突然ですがわたくし、家を買いました。
家を買うなんて、私には生涯縁のない行為だと思っていました。実はけっこう古い考え方をする人間なものですから、家を買うってのは、パートナーがいて初めてできるコトだと思い込んでいたのです。正式に結婚していなくてもイイ。でも同じ方向に向かって共に歩めるパートナーがいてこその行為だと―――。女1人では耐えられない重荷になるだろうし、第一、寂しいじゃん、と。
でも。でもですね。興味があって覗いたいろ〜んな方の持ち家生活ブログを読んでいるうちに、考え方が、変わってきたのです。そりゃやっぱり、パートナーがいる人の方が多い。1人で家を持っていても、それはたいてい、男性です。でも、女性も、いないワケじゃない。たくましい、カッコいい、女性がかなり、いらっさる。しかも皆さま、楽しそうです。そっか、1人で家を持っても別に、常に1人でいなくちゃいけないワケじゃないよね!(←目から鱗)。
だんだん、ガンバれば、私にも持てるんじゃないかって気になってきました。それからは、楽しかったなあ。どんな家がいいのか調べて考えるのが。外観でいうなら国外メーカーのに好みのが多いけど、日本の国土にはやっぱ国内メーカーがいいかしら。大きさはどうしよう。基本的には1人で使っても、たまにはお客さんを迎えたり、できたらイイな。
楽しい懊悩の時間を過ごして―――東北の田舎の親の家の近くに、やっと、私の家が建ちました。
お約束としてはまず自分の部屋の中で建てるらしいんですけどね(←え?)、私がやったら障子に穴を開けてしまいそうなので(←え?)、田舎の畑の中に建てました。居間兼寝室(兼台所?)一間、風呂トイレなし。建坪は1畳くらい? 持ち運び可。
初めて持った、私の家です。
今回の帰省の第一目的は、実は、コレでしたー。えへへ。ホントはフライが緑のがイイなーと思ってたんですけど(朝日が差し込んだときに気持ちよさそうじゃん?)、持っている方の感想を読み比べた結果、mont-bellのステラリッジ2型に。買ったのは4月12日です。自分にどれだけできるかまだ全然わからないのですが、とりあえず入梅前に1回担いで歩いてみるつもり。
連休後半、3日〜6日は東北の田舎に帰ってました。今年はまとまった休みが取りづらく、人出が集中するだろうなーとはわかっていたけど、お正月とは比較にならないくらい道が混んでた! バスが1時間半も遅れたのは初めてです。帰りは意外にも渋滞無しでした。「皆5日に帰りたくなれ〜」という私の呪いが効いたかな?
当初は連日晴れの予報だったのに初日の午前中は雨。「全国的に晴れてます〜」とTVで言っている翌4日の午前中も霧雨(ウチは天気予報番外地なのです)。4日の夜〜5日も霧雨が降ったり止んだり。ちゃんと青空が広がったのは最終日の6日だけでした。くそー。
以上、春の田舎の光景。
でもこの季節に田舎に帰るのはずいぶん久しぶりで、新緑と花の盛りの山々を眺められたのは嬉しかったです。山道も散歩したし。高校時代からの友達、春日ちゃんとも逢えました。お堂の周りをくるくる散歩してお茶して。他の友達とは予定が合わずに残念だったけど、春日ちゃんとはその分のんびり話せましたよ。他の皆は、また今度ね。
春日ちゃんと巡ったお堂。亀がたくさん、ひなたぼっこをしていました。
連休に突入する前は新緑だった桜の並木道が、帰ってきてみれば濃い緑がむゎさあっと茂る夏の木々に変わっていたのに、ちょとビックリ。