2007.10.28(Sun)

都内某所にでかけ、2時間脳を酷使する。……いや、酷使するというより、集中かな。2時間集中して何かするってのは久しぶりで、えらく疲れた。予想はしていたけどここまで顕著か私の弱点、ってのもわかったし、私の強みも予想以上だった。(つかその範囲は簡単すぎた?)

2007.10.22(Mon)_2

≪つづき≫

Uも半没→クリアを済ませて、次は全没。Sさんが手本を見せて、私に振ってくる。半没がすごく怖かったので全没も緊張したが、全没のほうが全然怖くなかった。水をちょっとずつ入れる緊張感が耐えられなかったみたいである。だいたい私が怖いのは水が入ってくるコトじゃないんだよね。怖いのは水が入った状態で「息をすること」なのだ。

私もUも全没→クリアのOKをもらったところで、Sさんが「3番目もやる?」と聞いてきた。Uは「2本目にする」と返事をしているが、私はとっとと済ませたかったので「やる」の返事をし、Sさんの手本を見てからマスクを全没させる。後はマスクストラップを外すだけ……なのだが、ここでまたパニックが襲ってきた。いや半没のときほど怖くはない。けどパニクってどっちが口でどっちが鼻だかわからなくなる。溺れそうになって(←気分的に)せっかく入れた水をクリアしてしまい、「どうしちゃったのー」って顔をしているSさんに「やっぱ私も2本目にさせてくれ」と弱気の合図。

その後は普通のダイビングになる。この日も海に光が差し込むいいコンディションで、うねりも前日より弱く、まったりできる。―――はずなのだが、脱着を失敗したのが尾をひいて、ちょっと落ち込む。悔しいなあ。できると思ったんだけど。ウミタナゴの群やベニイザリウオ、クロフチススキベラの幼魚、ヒメユリハゼなんかを見て、エキジットする。

ほとんど貸切の温泉丸を堪能してから、お弁当を広げて休憩。苦手意識があるだけで、実はやってみたらあっさりできるかと思っていたけど、やっぱり上手くやれなかった私は少しズルをさせてもらうコトにした。「鼻をつまんでやってイイですか?」。そう、私が怖いのは最初の一息だけ。鼻と口の区別がつかなくなってしまう一息だけ。そこさえ乗り越えれば、何とかなる。気がする。

OKをもらい、ゆっくり休んだ後の2本目も、1本目と同じ辺りで輪を作る。さっそく「どうぞ」と促され、マスクに水を入れる。……パニック!になりそうになったところで、ズルを思い出して鼻をつまむ。落ち着いて息をしてから、いよいよマスクを外し、またパニくりそうになったので鼻をつまむ。そしてゆーっくり指を外して、両手でマスクを持ち、再装着。―――できた! かなりギリギリだったけど、何とかやれた!

Uはズルをしないで、脱着成功。2人ともOKをもらったトコロで、Sさんが「4番目?」と聞いてくる。……うっ……。脱着は、やれた。しかしかなりギリギリだった。マスクを離して泳ぐ自信は、ない。今日は脱着が成功したコトで良しとしたい。ここまででいい。私は手で大きく×を作って「やらない」の意思を伝えた。「え?」という顔をしているSさんにもう一度×!

するとSさんは「見てて」の合図をしておもむろにマスクを外し、それを置いて、泳ぎ始めた。……Sさん……。私は「3番目が終わった後で(4番目をやるかどうか)聞いてくれ」と言った。確かに言った。それは聞いて、Noの返事だったら止めてくれ、って意味だった。なのにSさん……聞くだけですかい!

Sさんがぐるっと円を描いて戻ってきてマスクを再装着し、「どうぞ」の身振りをするときには、私はすっかり諦めの気持ちになっていた。これは、やらなきゃ終わらない……。マスクを外し、置いて、泳ぎ始める。おっと鼻をつまんだ手を離すのを忘れてた。手を離して……あれ? 全っ然、難しくないよ、これ? ぼーっとしか見えないけど、でも恐怖感は欠片もない。できる、できるわハイジ!

戻ってマスクを装着したときには、有頂天になっていた。できたー。Sさんも大喜びで「OK!」を送ってくる。最初はためらっていたUも、4番をクリアした。3人で握手を交わし、万歳。嬉しい〜。4番までやって良かった。3番までだったらこの「マスクがなくても大丈夫」って感覚はわからなかった。Sさん、強引でありがとう! さあじゃあ残りは普通のダイビング―――と泳ぎ始め、ふと振り返るとUが何の意味もなくマスクを全没させていて、しかもその表情がすっごく得意そうで、吹き出してしまう。もちろん私も意味なく全没させてみました。

2本目ではセジロノドグロベラの幼魚やクロヒラアジ、小ぶりなブリたちを見て、エキジット。浮かれながら後片付けをしてショップに戻り、ログ付けをする。今回はズルをしちゃったけど、このズルでしばらく遊んで、次第に慣れていきたいな。―――そうね、500本目くらいまでには……(遅いよ!)。それまではマスクを蹴り飛ばされたらとっさに鼻をつまむ、を脳に叩き込んでしのごうと思います。ともあれ特別講習をしてくれたSさん、結局最後までつきあってくれたUには感謝。

祝杯あげて帰ろう!と思ったのに、候補にあげた3軒がことごとく休業していて、空きっ腹を抱えたまま、寂しく帰路につかねばならないのだけが残念だった。

今回のログはコチラ(233本目)とコチラ(234本目)。写真ちょこっと。

2007.10.22(Mon)_1

≪つづき≫

22日、月曜日。他にお客さんがいるとは思っていなかったので、てっきりTさんから講習を受けるコトになると考えていたのだが、Nさん夫妻がアドヴァンス講習を受けていて、Tさんはそっちの正規の講習に入ってしまうので、この日の私の先生はSさんだ。講習は鬼と噂の……。どきどきと朝食を食べながら、心の支えのUを待つ。ショップの目の前の海は、前日より少し穏やかになっているみたいだ。ちょっと雲があるけど、でもいいお天気。

さて、わざわざ有給を取って特別に頼み込んだ講習。何をやるかというと、マスクの脱着である。200本以上も潜っておいて、アドヴァンスも取っておいて今さら言うのは大変恥ずかしいんだが、未だに私はマスクの脱着に自信がなかった。が、マスククリアはできるようになっていた。苦手意識を克服するために、潜る際には必要がなくても必ず1回はマスクを全没させてクリアするようにしていた。だから、マスク脱着も、やればできる気がする。

―――でも、自信がないんだよなあああ! これじゃいかん、これじゃいかんとは、ずーっと思っていた。「Cカード取るときにできるまでやるでしょ?」とSさんTさんには言われていたが、私がCカードを取ったのは海外で、講習はかなり甘かった。マスク脱着は合格条件なので1回はやったけれども、必死の一瞬芸だった。またできるかと聞かれれば自信はない。が、翌月に控えた海外では、最初に実力を確認するためのチェックダイブがある。もしかしたらそこで脱着をさせられるかもしれん―――今だ、今がんばるしかない!

と、かなり悲壮な決意だったワケだ。仲間を誘っても誰も乗ってくれないし。Uは心の支えに来てはくれるが、「私はやらない!」と頑なに拒んでいるし。時間になってUがやってきて、Sさんと私らは波が静かそうな富戸に行くコトになった。ちなみにNさん夫妻はTさんと伊東へ行っている。

さて今日やるコト。「段階を踏んでいこう。まず1番目はマスクの半没ね。2番目は全没。3番目はいよいよマスク脱着」。ふむふむ、とSさんの説明を聞く。2番までは、できる。問題は3番だ。理屈でいえば2番と3番にはたいした差がないのだけど、私にとっては大違い。「で4番目は―――」「4番目!?」 ちょちょちょちょっと待て。私がお願いしたのはマスク脱着だ。その先があるなんて聞いてない。「ホントは講習でそこまでやってなくちゃいけないんだけどねー」。だから私の受けた講習は甘かったんですってば! マスク脱着は一応やったけど、その先なんてやってない。

4番目は、取ったマスクを置いてぐるっと泳いで拾って再装着、だった。「やる?」「―――3番目が終わった後に、聞いてください。3番目までは頑張りますけど、そこまで余裕があるかやらないとわからない……」(←これで200本が聞いて呆れる)。聞いているうちにUもその気になってきたみたいだ。「To-koがやってる脇で私もこっそりやろうかな」。……なんで、こっそり?

さて富戸。平日の富戸は、空いていた。温泉丸だって入り放題だ。陸上も日差しが気持ちいい。「1本目は2番目まで。できたら3番も」ということで用意をし、水に入る。ちょーっとうねりがあるが、講習に支障があるほどではない。浅場で場所を見つけ、3人で輪になってまずはSさんが1番の半没の手本を示してくれる。そして、さあどうぞ、と促してくる。

実は内心、2番目までは楽勝だと思っていた。ほぼ毎回マスクを全没させているのだ。なのに講習のときと同じシチュエーションになった途端、パニックを起こした記憶が蘇ってしまったのか、急に怖くなってしまったのだ。水をちょろっと入れる。怖い。怖い。怖い怖い怖い怖い! 必死に我慢してクリアする。顔には出ていなかったらしく、Sさんが「OK」のサインを出してくる。Uが半没をやっている間(←結局やってる)、私は不安でいっぱいだった。これでこんなじゃ、脱着なんかできるワケない……。

≪つづく≫

2007.10.21(Sun)

20日、土曜日。2週間後に控えた九州旅行で、初めて自分1人でダイビングをしようとしている母が、その事前練習をしたいとやってくるコトになっていたので、それに備えて部屋を掃除していた私はふと気付いた。……なんか、暑い。天気がよく暖かいとはいえもう秋。Tシャツで汗ばむくらい暑いのは、変じゃないか? しかも頭がときどき痛む。(そういえば昨日くらいから痛かった)。もしかして、と体温計を咥えてみるといつもより早いペースで数字が変わっていく……。

たいしたコトはない。ないが、しっかり微熱があるじゃん! 私は慌てた。だって翌日から2日間伊豆で潜る予定になっているのだ。しかも今回は休めない。日曜は母を連れてのダイビングだし、月曜はわざわざお願いした私のための特別講習だ。他のお客さんがいるときだと迷惑になるから、わざわざ有給をとったのだ。「一緒に講習しなくてもイイから来て心の支えになって〜」と泣きついたUも来てくれるコトになっている。今回は、休めない!

でも、海に入れば、治る、気がする…。鼻が詰まっているワケじゃないから、ダイビングにも支障はないハズだ(良い子は真似をしてはいけません)。とりあえず漢方系の薬を飲み、母が来るまで仮眠をとり、夜は妹も一緒に食事に出かけ、また薬を飲んでとっとと寝た。21日の日曜日、熱は下がっている気がする。よしGOだ!(止める気なんかなかったけど)。車窓から日の出を見ながら、いつものように伊豆へ向かった。すっきりの、秋晴れ。

途中見た海がなんとなくざわざわしてるように見え、東で潜れるか心配していたが「今日はIOPも行けますよー」とのコトなので、私と母、それに前回も一緒だったS水さん、アドヴァンス講習中のNさん夫妻の5人で、海洋公演へ乗り込む。波は―――うーん、やっぱちょっとあるなあ。たいしたコトはないが、今まで穏やかな日に上手く当たっていた母には初めての波かもしれん。まぁ、いい練習にはなるだろう。夏に比べるとだいぶ空いてきたセッティング場所で用意をし、エントリー

今年は秋になっても今イチ抜けず、この日も透明度は10くらいだった。しかしとにかく天気がいい。浅場は日の光が差し込んで気持ちのいいブルーだ。多少揺さぶられるけど、今年産まれた若いアオリイカがふわふわ泳いでいたり、色鮮やかな小魚ズが群れていたりして、まったりできる。特大のアオブダイも迫力だったし、クエ穴にいたイシダイは今まで見た中で最大級。最後のほうではこれまた大きなマダイが母に向かって泳いできて、母はちょっと嬉しかったらしい。良かったのう。

昼食後の2本目も、1本目と同じ1の方面へ。1本目でも見たクマドリイザリの白バージョンがキレイだったので、もう1回ちゃんと撮りに行くコトにした。クダゴンベとかの、こうゆう白と赤系のコントラストがはっきりしている魚は、年賀状に人気らしい。カメラを持っていない母はSさんにお任せして、何枚か粘る。ちょっと深場にいるので、私が撮っている間はS水さんが中層で待機し、途中で交代。その後、オレンジのイロイザリも見に行った。

他には何がいたかなー。うねりが入っているからか、今年2回目なのにあまり落ち着きのない母を、後半は眺めていた気がするなぁ(眺めているだけかい!)。九州では、無事に、楽しく潜ってきてくれればイイのだが。エキジット時にはときどき大きな波が来るので注意が必要だったけど、母は波はそんなに怖くなかったみたい。うねりは、慣れだからねぇ。体が持っていかれても慌てなくなれば、ちっとも気にならなくなるのだが。

片づけをし、ショップに戻ってログ付け。カメラをTVにつないで写真を見ていたら、とっても悔しいコトに気付いた。撮ってるときは全然気付かなかったけど、オレンジのイロイザリが、あくびしてた! 初めて撮ったその瞬間の写真が、しかしボケボケ。悔しい……! 他の写真はけっこうピントが合っていたのにー。

今回のログはコチラ(231本目)とコチラ(232本目)。写真あり。

S水さんはご飯を食べずに電車に乗る、Nさん夫妻は明日の講習の予習中、なので、母と2人で夕食を食べに行き、駅まで送ってからショップまでのーんびり歩いて帰った。夜の風が歩くのにちょうどいい。そして温泉にのんびり浸かって、古いダイビング雑誌を読み漁って、この日も早めに就寝。熱がある感じは、しない。やっぱ海が効いたのかなー?

≪つづく≫

2007.10.17(Wed)

カムカムミニキーナの『軍団』を観に行ってきた。八嶋さんも出る本公演はかなり久しぶりなんじゃなかろうか。チラシが楽しげで楽しみにしていたのだけれど、ああ……。『超人』よりはマシだった。あの暗い暗い救いようのない話よりは。しかし今回も暗かった。なんだろなー、人間関係のひりひりというかピリピリというか、気持ちがささくれだって悪いほうに悪いほうに転がってしまう、そうゆうイヤ〜な感じが、ここんところのカムカムの芝居には漂っている。

「―――松村さんが、大人になっちゃったのかなー。もう能天気に何かを信じて突き進む話が書けなくなっちゃったのかな」。舞台後こう口にしながら、当たってないとイイな、と願う。だって大人だからこその突き抜けもあると思うのだ。てか大人が開き直ったら楽しいのに。そうゆう話が観たいなあ。

カムカムは、上手いのだ。松村さんの喋りは今回一番笑えたし(よくどうでもイイことをああも重々しく喋れるよなー。それだけなのに、涙が出るほどおかしい)、藤田さんの女を捨てた芝居は大好きだ(しかし今回は男装だったからか、そうゆう楽しさはなかったけど)。八嶋さんのキレのある演技もすばらしい(怖い役をやるとホントに怖いんだよー。上手いのはわかってるからもっと楽しい役をやってくれ!)。以前は主役級と脇役の間に差がありすぎたけど、レギュラー陣はどんどん力をつけている。

だから、惜しいのよ。これでもう少し救いのある話をやってくれたら、間違いなく楽しめるのに。全員死んで終わりってラストは別にいい。ただ楽しい道中にしてくれたなら。あと松村さんと八嶋さんはちゃんと絡んで欲しいなあ。上手と下手に別れて話が展開していて、舞台中央を使わないってのはマズいと思うわ。

観劇後はベトナム料理を食べ食べ感想をひとしきり言って、最後は結局また旅行の話に。1ヶ月なんてすぐに経ってしまうだろうな。旅行そのものはきっともっとあっという間に終わってしまう。だから計画段階も楽しまないと。

2007.10.14(Sun)

バレエ教室の発表会を見に行ってきた。友達がその教室で教えていて、出演もするからだ。前半には小作品をいくつかやって、後半はジゼルをやるというので、後半だけ見ることにした。バレエを見るのはホントに久しぶりで、しかもジゼルは好きな話でもあるので、ホントに楽しみにしていた。

さて、見た感想。プロの舞台ではなく、趣味でバレエをやっている人たちの発表会なので、技術はやっぱそれなりだった(しかし通しでやるなんて、ガンバってるとは思う)。でも技術がない中にもセンスのよしあしはあるんだなーとか、さすがに主役クラスをやっている人は上手いなーとか、ゲストダンサーはこうゆうのに出るときどんな気分でいるんだろう(技術が違いすぎるから。ピルエットなんか無理やり回していたし)とか、いろいろ考えながら見ていたので、かなり楽しめた。

生徒さんのなかでは、第二幕のウィリの女王ミルタをやった人が一番印象に残った。上手いし、演技もいい。次は第二幕のジゼルかな。ウィリのなかで中心となって踊る4人の中では背の高い彼女がひときわ上手くて(背が高いから主役とかできないのかなー)と思っていたら、フィナーレでは他の衣装に着替え、前列で花を受け取る人たちの仲間に入っていた。どうやら前半の小作品のなにかを踊ったらしい。良かった良かった。しかし私の眼の確かなコトよ(自画自賛)。

ゲストダンサーのなかでは、アルブレヒトよりも村の青年(?)をやったセルゲイさんが好きだった。ジャンプの後の着地の軽いコト! 彼もたぶん小作品のほうで主に踊ったのね。あとこの話、ヒラリオンに冷たい!と思う。ジゼルにフラれるのはしょうがないとしても、ジゼルが死んだのはお前のせいだとアルブレヒトに責められるわ(あんたが嘘をついたせいじゃん)ウィリに踊り殺されるわ。少しはかばってやれよ>ジゼル。

さて友達はというと、ジゼルの母親のベルタを好演していた。ほぼマイムばかりで彼女の踊りを見られなかったのは残念だった(第二幕ではウィリの集団の中にいたらしいが判別できず。先生だからきっと後列にいたんだろう)けど、思ったよりも出番が多い重要な役で嬉しい。あとで調べたら、アルブレヒトが遊びだったのか本気だったのかも解釈が分かれているらしく、いろんなバージョンを見比べたくなった。ジゼル第二幕の幻想的な美しさは格別だもん。白鳥の湖の群舞も森の中だけど、ロマンチックチュチュでジゼルに軍配!

2007.10.13(Sat)

13日の土曜日は、出発まであと2ヶ月を切った海外旅行の打ち合わせ&買い物をするために横浜へ。連れのU、Y、Kと私の4人が揃うのは久しぶりである。上高地で雨に降られて大変だった話をするとUが本当に嬉しそうに「それで? それで?」と聞いてくる。あの日雨だったのは一緒に行けなかったUの呪いかと思っていたが―――やっぱそうだったか

とにかく久しぶりに山で雨に降られてしまい、雨具がボロくなっているのを痛感したばっかりだったので、お茶を飲んだ後はまず山の店へ。欲しいのはザック、ザックカバー、折り畳み傘。最近のはホントに機能的になっていて、この日は値段の下見だけだったのに迷いに迷ってしまった。目をつけた品は、次回のセール時に買う予定。

次はKの希望で海の店へ。Kの買い物のはずだったのに、結局買ったのはUのインナーとYのフィン。私も何か買うものないかなーとうろうろしたが、特に必要なものは見つからなかった。何か買いたい! だいたい必要な器材は買ってしまっているので、どれかが壊れない限り買えないんだけど購買欲だけはあるのよー。困ったもんだ。

そして最後はYのデジカメを見に。私が強く強く強く押して、FinePixを買わせる。私の今のカメラは大変気に入っているんだけど、ダイビングで他のお客さんの写真見てると、FinePixも明るくてイイのよねー。これにハウジングがつくとかなり大きな出費だが、せっかくの旅行だもの。いい写真を撮っておかなくちゃ。

そして最後にがっつり喰って、解散。久々の宴だったしおなかも空いていたのでがんがん食べてしまったが、別れた直後に気持ち悪くなってしまった。うーん、最近体力落ちているのかなー。情けないったらありゃしない。

2007.10.7(Sun)

≪つづき≫

というワケで2本目は予想外のボートダイビングと相成りました。しかも差額はお店の奢りとのコト。ゲストが10人もいるのにSさんのお財布は大丈夫でしょうか(でももちろん好意には甘えます)。用意した器材を軽トラに積み込み、ちょっと離れた安良里港へ。時間が押しているので大急ぎで準備をし、漁船2艘にチームごとに分かれて乗り込みました。ポイントは船で5分ほどの“沖の根”です。

ポイント上に船を泊め、背中からどぼんと水に入ります。漁師さんは「ちょっと流れてる」と言っていたけど、それほどでもなかったような? しかしうねりはあります。アンカーロープに沿って潜降し、17〜8mくらいまで潜ってもまだ揺れている。についた生物の写真を撮ろうとしても波と一緒に体が移動するので、かなりキツいです。これだけ深くてこれだけ揺れるってスゴいなあ。

2本目の目玉はイサキの大群でしょうか。最近よくみるygじゃなくて、成魚の群が私たちを取り巻くように泳いでいきました。前の人が見えなくなるくらいで、かーなり気持ちよかったです。後は大きなマダイかな。群ってほどじゃないけど7〜8尾はいたでしょうか。特大サイズで漁師さんがいたら大喜びだろうなーと思って見てました。あとはタキゲンロクダイとか。

最後に5m付近での安全停止を済ませ、気をつけていたのに出てしまったSlowにがっくりしながら船で港に戻る途中、どこからかピピピピピピ…と電子音が聞こえてきました。発信元はT井さんのダイコンで、DECOのアラームでした。ボートでかなり深めだったし、デジイチを持ったT井さんは私よりほとんどいつも深い場所にいたとは言え、かなり厳しいダイコンです。彼女は100本以上の経験者でしたがDECOを出したのは初めてで、しかも浮上中に出てしまったため(だからたぶん一番軽いアラームではあったのでしょう)、そのまま上がってしまったそうです。ああ、やっちまいましたね……。

2本目はかなり深かったしDECOを出してしまった人もいたので、途中のコンビニで時間つぶしをして窒素を抜いてから、東伊豆に戻ります。店に戻ったのはもう19時半くらいになってしまいました。西伊豆は遠い……。日帰りグループにはログをつける時間がない人もいました。私たち3桁チームは偶然全員が泊まりでしたので、ゆっくりログ付け。しかし夕食はコンビニ弁当になってしまいました。まぁたまには、ね。

今回のログはコチラ(228本目)。写真は1枚だけ(泣)。

食事をしてお風呂に入り、就寝。9月の連休の時にはまだ蒸し暑さが残っていましたが、もうすっかり秋の夜です。おかげでぐっすりと眠れ、翌7日はすっきり目覚めました。前日よりも雲が少なくなり風もやんで、店の前の海はだいぶ穏やかになっています。食事をしてのんびりしているうちに、常連のK原さん、E川さん(珍しく奥さん連れ)がやってきました。前夜、いつの間にかミ川さん(初対面)も来ていたみたいです。最後にやってきたのはこれも初顔の弦姉妹。前日から潜ってる6人を加え、ゲストは全部で12人です。

この日のポイントは富戸になりました。行ってみると脇の浜にはまだ波が打ち寄せていて空いていましたが、そのぶんヨコバマに人が集まったみたいで、9月の連休に引き続き混み混みです。この日も私とYはSさんチーム。他に初心者の弦姉妹とミ川さん、ベテランE川さんとその奥さん(彼女はまだ初心者っぽかった)が一緒に潜りました。弦姉妹はホントにCカードを取ったばかりで伊豆も初めてというので、ついつい気を配ってしまいますねー。

初心者組が潜降できなくて、Sさんが3人のBCDに石を詰めまくるという一幕がありましたが、無事に揃ったトコロで1本目は浅瀬の岩場を散策します。初心者が一緒だとSさんが指すものも違ってくるので、私らは後ろで好き勝手に自分の獲物を探して遊びました。この日はあまり珍しい生き物はいなかったんですが、キンギョハナダイやコガネスズメダイの幼魚はやっぱカワイイですね。あと今年生まれたアオリイカとか。

お昼休憩を挟んでの2本目は砂地へと向かいました。こっちには何がいたかなあ……。かなり地味目のダイブだった気がします。ムレハタタテダイ数匹、ハタタテダイ(←伊豆では珍しいらしい。私はムレとの区別がつきません)、コロダイ・ヤマドリ・マハタの幼魚、白いおひげはイセエビの赤ちゃんかも? そしてやっぱりアオリイカってところでしょうか。

水温はこの季節にしては低いです。21度。2本とも寒い寒いと思いながらのダイビングとなりました。まだお昼休憩頃までは太陽があってぬくめたのが救いですね。あと富戸は温泉丸が嬉しい。この日もお世話になりました。シャワーと更衣室は混み混みでうんざりするくらいでしたけど……。ああ早く空き空きシーズンにならないかなあ。空き空きシーズンは寒いんですけどね……。

この日はゆっくりログをつけてもまだ18時前。弦姉妹とミ川さんと一緒に食事をしてから、私とYは家路につきます。残った彼女らは次の日だいぶ落ち着いたIOPに行き、数千匹のボラの群れを見たそうです。う、羨ましい―――! それに比べて私らの潜った2日間はいいコンディションとはとても言えませんでしたが、でも、それでも楽しかったです。やっぱり海はイイですねえ。

今回のログはコチラ(229本目)とコチラ(230本目)。写真たっぷり。

2007.10.6(Sat)

10月頭の三連休も、また伊豆へと行ってきました。同行者Yも私も先週の上高地の疲れをまだ引きずっていて、「2週間続けてのイベントはツライね…山の荷物もまだ片付けてないのに…」とボヤきながらの伊豆入りとなりました(←自業自得)。石垣島辺りにとっても強い台風15号(だったっけ?)があり、そろそろ影響が心配です。天気は薄曇。最高気温の予想は24度。だいぶ涼しくなりました。

いつもどおりガイドのTさんが最寄り駅まで迎えに来てくれています。三連休なのでS水さん(男性1人参加)、T井さん(女性1人参加)(←この2人は以前会ったコトあり)、名前聞きそびれた2人組、そして私ら2人の合計6人が車に詰め込まれてショップまで行くと、常連のK内さん夫妻(←はるか昔に会ったコトあり)他2名(こちらも名前不明)が待っていました。

「今日は東はキツいので、西に行きます。西も台風の影響が出てきているんだけど、講習じゃなければ大丈夫らしいから」と、この日は本当に久しぶりの安良里に行くコトになりました。東は台風の影響ではなく、風のせいでウネリがあるそうで、確かにショップ前の海にもかなりの波が打ち寄せていました。湾になっているからいつもは静かな海なのに。久々に行く安良里はやはり遠く、寝不足だった私はうとうとしていたのに酔ってしまいました。たまには西に行きたいね、とか言ってたけど、やっぱたま〜にでイイや。

さて着いた黄金崎公園は―――あれ? あれあれ? 黄金崎って東が荒れていても嘘みたいにベタ凪ぎな場所ってイメージが強いんだけど―――今日の黄金崎は―――こんなに波の高い黄金崎、見たコトないよ! Sさんから懇切丁寧に“波への対処の仕方”の説明があり、経験本数2桁台と3桁台でグループ分けされます。私はS水さん、T井さん、K内夫妻、Yと一緒に3桁チームで、Sさんに率いられるコトになりました。

さて、器材を背負っていよいよ海へと入ります。Sさんに言われたのは大まかにまとめれば「波をよく見て静かなタイミングを狙え」「泳げと言われたらためらわずに泳げ」の2つ。私の前に3人が波に突っ込んで行き私の番になったとき、先のほうでエントリーのタイミングを指示していたSさんが叫びました。「止まって!―――To-koさんは行って!」。行け? しかしSさんの背後には大きな波が崩れかかっています。

え? 行くの? あの波崩れそうなんだけど。でも私の後ろは止まれってコトは、私は間に合うって話なのかな? 間に合いそうもないんだけどなー。でも合図が出たらためらわず入れって念押しされてるし―――ええい仕方ない行くしかない(←0.01秒の思考)。ざんぶと海に突っ込むと、案の定すぐに大きな波に体をさらわれ、岸のほうに押し戻されます。ああああやっぱりなああああ。

その波が引くタイミングに合わせて思いっきりキックをし、波が砕けるエリアを抜けて沖で集合、そして潜降。透明度もあんまりよくありません。魚は……何がいたかなあ。カミソリウオのペアとかハワイトラギス、ウミテング、ササハゼくらいでしょうか。かなり地味でした。水中でもうねりがあり、たとえ何かがいたとしても落ち着いて写真を撮っていられるコンディションでもなかったからイイんですけど。

さて水中は問題なく終わっても、問題はエキジットです。また波の砕けるエリアを通り抜けなければ……。「前の人とは十分間を空けるように。じゃないと前の人がコケたとき巻き込まれるから」と事前に言われていて、そうしたつもりだったんですが、これがなかなか難しい。かなり離れたからもうイイかなーと泳ぎ始めると、波の勢いですんごい速さで岸に突っ込む形になり、十分離れたハズの前の人にぶつかりそうになります。後で聞いたらもっともっと間を空けなきゃいけなかったそうで。まだまだ勉強が必要ですなー。

それでも何とか無事にエキジット。私は「久しぶりに訓練ダイブができたわ」と喜んでいたくらいなのですが、Yが「怖かった…2本目はキャンセルしようかな…」なぞと弱気なコトを言い出しています。とりあえず様子を見ようとセッティングをして食事をしていると、Tさんが思いがけないコトを言い出しました。「ちょっと状況が悪いので2本目はボートにしましょう」。

今回のログはコチラ(227本目)。写真はこの海況にしてはガンバりました。

≪つづく≫

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