2015.11.8(Sun)

しばらく日記にフィギュアスケートの感想を書いてませんでしたが、相変わらずフィギュアは大好きで、放映されてる大会は全て録画してみています。いちいち書かなくなったのは、熱心に見るあまりGPシリーズなんか録画の消化が間に合わず、半年遅れ1年遅れで見ていたりするからなのですが―――今シーズン試合に復帰した浅田真央のコトは書いておかねばなりますまい。

私がフィギュアで一番重視するのは演技です。点数に出ない演技です(←不満)。もちろん演技ってのはスケーティングあってのものです。ジャンプ飛ぶ前に演技が途切れないためには力まずジャンプできる技術が必要だし、転んでしまっては選手の気持ちも途切れてしまう。上手くいっているときとそうでないときは、演技のノリが如実に違います。でも技術があるだけでは私は見ていて面白くない。上位選手でも好きじゃない選手はいくらでもいます。世間で「演技力がある」と定評があっても全然心に響かない選手もいる。例えば町田樹選手は私はキライでした。あれは演技じゃなくて自分に酔っていただけです(ファンの方すみません)。演技には自信が必要だしある程度ナルシストな方が面白かったりもするんですけど、「俺、今、演技してる〜っ」って力みは傍から見てると鬱陶しい。

好きな選手はまず特別枠で鈴木明子です。彼女が現役時代のうちに試合を観に行く努力をしなかったのを、今でも後悔しています。彼女の演技はわけがわからないけど心に響く。悲しい演技じゃないのに、見ていてぶわーっと涙がこぼれてきた試合が何度かありました。村上佳菜子も、とっきどきだけどそんな演技をする。涙は出ないけど、別にフィギュアを観て泣きたいワケではないので、演技を楽しみにしている(いた)選手はロシアのアリョーナ・レオノワ、ウズベキスタンのミーシャ・ジー、怪我した後の高橋大輔、初めの頃のキム・ヨナ、昨シーズンからの本郷理華。理華ちゃんにはつい明子ちゃんの影響を探してしまってるって理由もあるんだけど、でも昨シーズンから急に見せる演技をするようになったのは事実です。

んで日本のエースに対してなんなんですけど、今まで、浅田真央の演技に関しては私は楽しみにはしていませんでした。彼女はとにかく姿がキレイで、どこを切り取っても絵になるんだけど、ときどきハッとするくらい美しいポーズをする。技術はすごいし、スケートに対する姿勢も好き。でも彼女の演技は、真面目すぎるというか一生懸命すぎるというか、演じようという気持ちが透けて見えてしまっていました。だから今イチ、入れ込めなかったんです。―――それが、今回は違った。演技前の彼女がTVに映ったとき、ちょうど演技開始の表情を鏡の前で練習していて、それを見た瞬間(あれ?)と思いました。んで試合が始まったら、まま真央ちゃん〜1年休んだのは正解だったよ!と思わず興奮してしまう化けっぷりです。ああだからフィギュアは面白い。力みがなくなって自信ありげ。ショートの挑発するような表情なんか、今まで絶対できなかった。表情だけで、客席から歓声も上がってましたよね。フリーで何度か失敗しちゃったのは残念だったけど、泣きの演技もやっぱり良かったです。

というワケで今シーズンのフィギュアが、俄然楽しみになりました。去年の大会の録画でまだ見てないのもあるけど、今年のは溜めずにリアルタイムで見るぞー!

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