2010.10.11(Mon)_2

≪つづき:去年の日記の掘り起こし≫

駐車場とは反対側の街のはずれで店に入り、がっつり蕎麦をいただきます。美味しゅうございました。修善寺、小さいけれどいい雰囲気な街で、今度は泊まりできたいな〜と思わされます。暗くなってからそぞろ歩きをしてみたい。食後は急ぎ足で駐車場まで戻り、帰路につきました。ここで失敗。この後私らはUの車のある駐車場に行き、一緒にレンタカーを返しに行って、Uの車で宿泊所に移動する予定だったのに、ナビのセッティングを面倒がってレンタカー屋を目的地にセットしてしまったのです。

昼食のお蕎麦昼食のお蕎麦

がっつりお蕎麦。鰻にとろろに温玉に天かすに……

「……この道知らないよね?」と気付いたときはすでに遅し。最短距離ではあるものの、暗い山道に導かれてしまっていたのでした。雨の後だし山陰だしでどんよりした感じの、対向車さえほとんど来ない道の長く感じたコト! なんとか見知った海沿いの道に出たときにはホッとしました。ここから駐車場に寄り道するのが遠回りになった分、返却時間にちょっとオーバーしてしまったのですが、追加料金はサービスしてもらえました。良かった〜。

追っかけで来てくれたUの車に乗り換え、3人で宿泊所へ向かいます。Uは何度か宿泊所に車で来ていますので、狭い山道も慣れたものです。この日の夕食はシーフードたっぷりのシチュー。もう夜は冷えるので喜んでもらえました。良かった良かった。

さて最終日。ダイビングに出かけるUと朝ご飯を食べて見送って、私とYは寝直し。起きてからは温泉行ったり、宿泊所の片づけをしたりして、のんびり過ごします。と、Uから「Taji嬢が潜りに来てる!」とメールが入りました。Taji嬢は一時ダイビングショップで頻繁に会っていたダイバー仲間で、とある病気で潜れなくなってしまった人です。えっ潜ってるってコトは自然治癒したのかな。治癒は難しいって聞いてたけど、それは嬉しい!

夕方になってUのダイビングが終わるのを見計らい、宿泊所を出ます。出る前も途中のバスででも「今から行くよ〜。そっちは何時頃終わりそう?」のメールを入れているのに、Uから返事がありません。おかしいなあ、Uはいつも即行で返事くれるのに。駅に着いて電話をしてみますが、出ません。ありー? 仕方ないのでショップに電話を入れてみました。「あははー、Uさん、潜ったポイントに携帯忘れて、今、取りに行ってますー」。

……なるほど、返事がないワケだ。駅で待っていてもツマラないので、ショップまで押しかけて行って待たせてもらうコトにしました。行くとTaji嬢がまだショップにいて、久しぶりに元気そうな顔を見られたのは嬉しかった〜。やっぱり自然治癒してドクターストップも解除されたそうで、前ほどガツガツではないけど、ちゃんと潜ってるそうです。今は別のショップに通っているらしく、前のように頻繁に顔を合わせるコトはなさそうだけど、でも彼女が元気でどこかで潜っていると思えるだけで嬉しい。

ショップからの夕暮れしばらくお喋りをして、再来週にはスペシャルダイビングをしよう(来週は田舎に帰るつもりなんで延ばしてもらいました)という計画が固まった頃、Uが息せき切って帰ってきました。車なんだからそう慌てなくてもいいのにー。それではそろそろ帰路につきますか。……と、ここからが長かった〜。伊豆から帰るのに、今まで経験した覚えのない渋滞に巻き込まれました。

ここを抜けたら流れるハズ、の予測が何度も外れ、最初は「夜ご飯、どこで食べる?」なんてのん気に話していたのが、そのうち「終電に間に合うかな…」って会話になります。ひーん。結局、解散場所近くまでたどり着いてから「急げば大丈夫だからファミレスで!」ってコトになり、やっと夕食にありつきました。三連休、侮れず。まさか伊豆でこんなに混むとはなあ……。

ともあれ、最初の予定とは違ってしまったけど、仲間たちと過ごせて懐かしい顔も見られて、いい連休でした。

2010.10.11(Mon)_1

この連休は予定を変更して田舎に帰ろうかと思ったものの、母と電話で相談した結果、田舎に帰るのは次の週末にして、連休は当初の予定どおりにYと出かけるコトになりました。Yと計画していたのは、八ヶ岳しらびそ小屋泊まりのまったり山行。紅葉が楽しめるといいねえ〜と話していたのに、天気予報がどうも良くありません。ギリギリまで待ちましたが、好転の兆しが見えず、仕方なく伊豆でのんびりプランに変更となりました。伊豆だったら、と、Uも2日目からの参加が決まります。

1日目の土曜日はずっと雨の予報だったので、出発ものんびりでした。出発前に田舎の母に電話をかけて様子を聞き、「行ってくるね〜」の挨拶をして出かけます。今日は車を借りて買い物をするくらいしか予定がありません。昼過ぎの電車に乗り、途中でYと落ち合って伊豆へ。着いたときはまだ曇りでしたが、駅前で車を借りて買い物をしているうちに、ぽつぽつと雨が降ってきてしまいました。宿泊所に車で行くのは珍しいので「せっかくだから」と頼まれた買い物で慣れない街を走り回ります。

私の運転とYのナビの組み合わせははなはだ不穏で、最後にすっかり暗くなった山道をきゅきゅきゅきゅきゅきゅっと走って懐かしの宿泊所へ。山道は東北の田舎で慣れているハズなのですが、やっぱ初めてだと緊張します。でも一番緊張したのは、宿泊所に車をつけるときかも。建物に突っ込んでしまいそうでドキドキしました。この日は簡単に、やっぱ伊豆に来たらこれでしょう、の刺身メインで夕食。翌日は遅くなりそうなので、翌夕食の仕込みもしておきます。

明けて日曜日。空はやっぱりどんよりしていて雨の予報も出ているから、やっぱりハイキングは無理だなあ〜。一応準備だけはしてきたのに。仕方ないから雨プランにしましょうか。昨夜、緊張しながら突っ込んだ(「建物に」じゃなくて「駐車スペースに」です)車を引っ張り出すのに四苦八苦しましたが、なんとかどこにもぶつけずに街に降り、自分の車でやってきたUと合流します。待ち合わせ場所の駐車場でUを見つけたのでクラクションを鳴らして合図をしたら、前の車が急かされてると勘違いしちゃったみたいで、慌ててどいてくれました。す、すみません……!

Uの車は待ち合わせ場所に置いて、まずは伊豆三津シーパラダイスに向かいます。すぐ近くのあわしまマリンパークは以前行ったコトがありますが、こちらは初めて。さすがに連休で空いてはいませんが、水族館に皆で来たときの常で、ゆっくりゆっくり見て回りました。南洋のカラフルな魚も好きなんですが、伊豆ではやっぱ地元の魚に愛着が―――だったら潜れよ、って感じですが。イルカや海獣のショーも堪能して(海獣は最初のほうを見逃しちゃいましたが)、午前中をたっぷり楽しませてもらいました。

三津シーパラ三津シーパラ

ハロウィン仕様の水槽もありました。左:かぼちゃにはハナヒゲウツボの赤ちゃん/右:かぼちゃの前にはニシキテグリ

三津シーパラ三津シーパラ

イルカのショーに移動。鼻先で輪を回したり大ジャ〜ンプしたり

三津シーパラ三津シーパラ

左:ハロウィン水槽に戻って、マンジュウイシモチの幼魚とカクレクマノミ/右:チンアナゴとニシキアナゴ(と移り込んでる私のカメラ)

三津シーパラ三津シーパラ

左:ハリセンボン。ふぐ系の顔ってなんでこんなに可愛いのー!/右:なにギンポだろ? こんなに全身晒してていいのかおい

三津シーパラ三津シーパラ

これはニモ水槽か? ツーショットでは撮れなかったけど、ニモ(カクレクマノミ)とドリー(モンガラカワハギ)が同居する珊瑚の水槽

三津シーパラ三津シーパラ

海獣のショー。左:よいしょっと/右:お客さんの近くでご挨拶

三津シーパラ三津シーパラ

左:ぅおっぅおっぅおっ/右:ショーはイルカにバトンタッチ

三津シーパラ三津シーパラ

左:イルカたちも揃って挨拶/右:見事なハイジャンプ

三津シーパラ

最後に揃って大きくジャ〜ンプ!

「そろそろおなか空いたね〜」と、次は修善寺に向かいます。伊豆にはもう何年も(ぎゃっ、ひょっとして10年以上?)通っているというのに、実はまだ一度も行ったコトがありません。午前中はぱらぱら降っていた雨も止んでくれたのをいいことに、駐車場に車を置いて街を見物して―――たんですが、なんで私ら、観光にこんなに時間がかかるんでしょう? レンタカーは16時までには返さなきゃいけません。ハッと気付くと「早く店を見つけて入らなきゃ!」な時間になっていました。

修善寺

修善寺。紅葉はまだまだだけど、ここのはちょっと色づいてました

修善寺

水の流れる街ってのは、いいですよね〜。朱色の橋があればなおさら

修善寺

静かな夕暮れ時を楽しみたくなるような街でした

≪つづく≫

2010.10.6(Wed)

妹が毎週買っている少年誌を回してもらっているのだけど、そのうちの、たった2ページのマンガが超ピンポイントでツボに嵌って、げらげらげらげら大笑いしました。笑いすぎて、1コマ読んでげらげら、次の1コマでげらげら、2ページ読むのに10分くらいかかりました。このところ1人でいると鬱々としてるコトが多くって、こんなんじゃ私まで病気になってしまうと思っていたけれど、そんな負の気が吹き飛んだ気がします。

ありがとう>早乙女ロマン先生。あなたは天才だ!

2010.10.3(Sun)

さて今日はダイビング! 雨でも潜るぞーな気合で望んだ日曜日でしたが、嬉しいことに土曜日の晴れがそのまま続きそうな空模様です。これから悪くなるのかもだけど、でも朝だけでも嬉しいや。途中の駅でYと合流して「午前中だけでももてばいいね〜」と空を眺めながら伊豆を目指します。いつもの駅に着くと、珍しくショップオーナーのSさんが迎えに来てくれていました。「やあ」と上げた手には、包帯が巻かれています。

「……また怪我ですか」。思わずそう言ってしまいました。いやいや先に心配すべきなんですけど、でもSさん、今年は小さな怪我が多いんだもの〜。聞くと、草刈り中に手も一緒に刈ってしまって今日は潜れない、とのこと。それでいきなり満員になった謎が解けました。Tさん1人がガイドだと、いつもの半分しか受け付けられませんもんね〜。あれ、でも、今日は3潜る人を受け付けてませんでしたっけ?

「そう、普通だったら2本チームと3本チームに分けるんだけど、今日はTさんしかガイドがいないから、彼らの2本目と3本目を一緒に潜る形にしてくれる?」。Tさんと3本チームのゲスト3人は、もう本日のポイント、富戸に行っているそうです。なるほど、だからSさんのお迎えか。ショップに行くと、やっと夏バテから回復したという営業部長のおじいちゃんポメラニアン、G太がお出迎えしてくれました。ここで車組のO林さんも加え、富戸へと向かいます。

富戸に着いて準備を済ませるも、まだTさんたちチームは1本目から戻ってきません。ですので、ぽかぽか陽気の中に座って海を眺めつつ、お喋りをして待ちます。いや〜、ホントに天気予報が外れて良かった♪ 3本チーム(初対面のカップルと、shinoさん)が戻って、彼らの水面休息が終わるのと、いよいよ海です! いつもよりちょっと遅めの出発でした。

1人のガイドに6人というのは、このショップにしてはぎりぎりの人数です。Tさんは慣れないお客さんを中心に見たいだろうし、私らは最後尾をのんびり付いていきましょう。海に入ると、おお、なかなか見事なブルーの秋の海ではないですか。流れもうねりもないし、今日はのんびりできそう。いつものようにソフトコーラルの上を泳いで深場に下りようとしたそのとき、今まで陽が差し込んで明るかった海が、ふっと暗くなりました。

見上げると、うわあああ〜。イワシだあ〜。太陽の光を遮るほどの群、群、群。その群にカンパチがアタックしてきて、逃げ惑うイワシは人間のコトなどお構いなしに、頭上を、左右を、流れていきます。視界をイワシに埋めつくされるこの感覚! ぽーっと口を開けて、見惚れるしかありません。銀色の小魚がいっせいに向きを変えるときの、その煌めき。なんてキレイなんでしょう……(←イワシたちは必死なんでしょうけど)。

ずっと眺めていても飽きのこない景色ですけど、じっとしているワケにもいきませんので、後ろ髪を引かれつつ下りかけていた深場に向かいます。この日はナゼか、Tさんに「写真を撮れ!」とよく呼ばれました。小さな可愛いサイズのミノカサゴを見つけたときも、ちゃんと撮れ、と念を押されます。後で聞いたら、ネッタイミノカサゴかキリンミノカサゴかはっきりしなかったので、証拠写真が欲しかったらしいです。ひーん、私が今、水中用に使ってるデジカメ、前のほど良くないのよぅ。そんないい写真は撮れないよぅ。

浅瀬に戻るとさっきと同じ辺りでまた、イワシの群を見ることができました。同じ範囲を行ったり来たりしているのかな。これで1本目を終えて陸に戻ると、留守番役のSさんが暇そう〜にしてました。さすがに体が冷えたのでウェットを脱ぎ、温泉丸に浸かって一息つきます。う〜ん、次回からはドライかな〜。お昼を食べ、デザートには昨日焼いたさつま芋のパウンドケーキを配りました。「洋風芋羊羹だと思って食べてくださいね!」と言い訳がましい私を、皆は「美味しい」「ちゃんとパウンドケーキだ」「売れる」と慰めてくれました。優しいなあ。

2本目は砂地にネジリンボウを見に下りました。初対面のカップルはまだあまり経験がないらしく、ブリーフィングのときにネジリンボウへの近づき方のレクチャーを受けていましたが、砂地に下りるとTさんは彼らを止め、まず私に写真を撮れというではないですか! え〜、これで私が逃がしちゃったらどうするのよぅ! プレッシャーを感じながらそろそろとネジリンボウに接近し、何枚か写真を撮ったところで「もう近づいていいですよ」と合図を出します。うひー、緊張するってば。

あと嬉しかったのはアジアコショウダイかな。でもひらひらひらひらしてるので、なかなか写真は上手く撮れません。浅場と深場の境目では、またイワシの群に楽しませてもらいます。んで浅瀬をのんびり泳いでいると、棒みたいに細長い何かが水中で立っているのが見えました。何だろ?と思って近づくと、なんと2匹の魚がお互いにがっちり噛みつきあっているではないですか。うわ〜こんなの見たことない!と、そのケンカシーンにカメラを向けました。なのに魚たちはケンカを止めてしまうではないですか。……私のデバ亀ぶりが、あからさますぎたかなあ……。

すっかり満足してダイブを終え、ショップでのんびりログ付けをして、Yと夕食をとってから家に帰りました。雨の予報だったのに、お昼休みに陽だまりでぽかぽかできるほどで、結局夕方まで雨の気配もありませんでした。強力晴れ女のYのパワーの恩恵に与れたのかも。さあ秋の海、今年はどれだけ楽しめるかなあ?

*****

しかし―――たった3日前に田舎に帰る父母を見送ったばかりなのに、離れてしまうと気になって気になって仕方ないなあ……。もともと11月には帰省を予定していたけれど、事態が変わってしまったのだから、やっぱ10月にも帰ろうっと。

2010.10.2(Sat)

今日は伊豆にさくっと潜りに行く予定でした。が、どうやら時間が取れそうだと判断した週半ばにショップのスケジュール表を見ると、なんと満員で受付終了になっているではないですか。夏だけダイバーも減り始める時期なのに、いったい何があったのでしょう?(←失礼) 天気予報も土曜が晴/曇で、日曜は雨/曇だったから、できれば土曜が良かったんだけどなあ。でも雨でも行けちゃうのが海です。窒素を吸いたい気持ちにガマンもできず、日曜日に予約を入れました。

ですので、今日は暇です。午前中はごろごろ怠惰に過ごし、午後は久しぶりにパウンドケーキなぞ焼いてみました。秋だから、さつま芋でも入れようかなあ。手持ちに応用できそうなレシピが無かったので、ネットで検索をして、適当なレシピを手に入れます。手持ちの本じゃないと分量の癖がわからないのが困るけど、まぁやってみよう。芋をふかして、2/3を潰してバター・砂糖・牛乳と混ぜて、1/3はダイスにして―――。

この時点で「おや〜」とは思ったのです。芋の量が、かなり多い。私のイメージはちょっとしっとりめのパウンドの中に、ダイスの芋がころころ入っている感じなんだけど、これじゃずいぶん重たくなっちゃうんじゃないの? しかし途中で方向転換もできず、レシピどおりに作業を進めます。失敗の気配もないまま材料を全部合わせ、型に入れてオーブンで小1時間。いい色に焼きあがったトコロで、網に載せてしばらく置いておきます。

んでそれから、秋山セールをやっている好日山荘にお出かけ。馴染みの店員の山Sさんとお喋りしたかったのですが、接客に忙しそうで声をかけられませんでした。残念! ついでに(?)店もぐるっと見て回ったのですけど、今のところ特に欲しいものもありません。……いやあると言えばあるんだけど、今欲しいものは高価なものばかりだから、もうちょっとちゃんと検討してから買いたいのですよね〜。結局、小物数点を買って帰ってきました。

で、すっかり冷めたパウンドケーキを切ってみます。うっ……やっぱ、重い。味見してみるも、ケーキというより洋風芋羊羹のような感じです。明日のお八つに差し入れるつもりで作ったけど、持って行くの止めようかなあ〜。数瞬迷いましたが、これは私の目指していたものと違うだけで、失敗作ではないと思い直し、持って行くコトにしました。あと私の好みからしたら、ちょっと甘すぎたかな。

さつま芋ケーキさつま芋ケーキ

お芋たっぷりに黒ごまの風味は悪くないんだけど

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