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2003.6.30

後から読み返して「へー、このときはこんな風に考えていたのか」とか「ああ、あれは楽しかったなー」と記憶回復のよすがにするのが楽しくて、自分でも意外だったが、けっこうマメに日記を書き続けている。(それを人に楽しんでもらったり共感してもらったりしたらラッキー!って気持ちも、もちろんある)。でも、日々の全てを記録しなくちゃいけないと思っているワケではなく、ここに書いていないコトなどいくらもあるのに、なんでこんなに書きたいコトが溜まっちゃうのだろう…。書いても書いても追っつかない。…ネット中毒って、こゆ状態を言うのでしょうか…?

まぁイイや。金曜日、神羽恵子先生のダンス公演『桜の森の満開の下』に行ってきた。なぜ先生と呼ぶかというと、もう10年近く前に一時期先生のクラスを取っていたコトがあるから。その縁で毎回公演の案内は送ってもらっていたのだが、毎回毎回見事なくらい先約のある日に重なっていて、行きたい行きたいとはずーっと思っていながら、何年もご無沙汰していたのである。が、今回は珍しく行ける日だったので、嬉々として公演会場のある阿佐ヶ谷に飛んでいった。

いやーーーーっ、先生、相変わらずカッコいいっ! 一般的な美人、とは言えないかもしれないけど、とにかくカッコいい女性で、笑い方がすごくステキで、そしてとにかく体が美しい。ダンスを長くやってる人の体ってたいてい美しいのだけど、幾つよ先生! 彼女はとにかく勢いのいい人で、人見知り癖のある私は初対面から気圧されっぱなしだったんだけど、内心、すごく慕ってました。憧れてた。先生が自分でスタジオを開くなら、多少遠くても通うんだけどなー、といつも思ってた。今でも行きたいかも。でも先生がクラスを持っているのは複合スタジオみたいなところで、そこのシステムがあまり好きになれなくて、辞めちゃったんだよねぇ。もったいなかったかなぁ…。

とにかく、私は先生の振り付けが好きだった。ちゃんとストーリーのある振り付けで、やるのは難しかったけど、楽しかった。今回の公演は坂口安吾の『桜の森の満開の下』をベースにしていて、朗読が入ったりしながら、ダンスでイメージを喚起させていくもの。ダンスもしっとりした、モダン風のものが多かった。…けど、私が一番興奮したのは、やっぱ黒い長いコートを翻して踊る、ジャズなのだよねぇ。ああカッコよかったなあ。そのダンスで先生に絡むのは、なんとアロックの須貝さんだ。ひゅーひゅー。

須貝さんもねぇ、こうやってちゃんと女と絡んでくれさえしたら、私もアロック離れなんかしなかったのに。あ、アロックというのはダンスドラマで有名なダンス集団で、ダンスの質の高さに一時期ハマって公演に通い詰めたんだけど、そこは演出が女性のせいか、男性ダンサーばかりを大事にする集団で、女性ダンサーはただの飾り物扱いで、それがだんだん詰まらなくなってきてしまって、観に行かなくなってしまったのだ。たまにゃ「男の世界」のドラマがあってもいいけど、基本的には男と女が対等に絡んでこそ、話が膨らんで面白くなるってもんじゃないのさ。

もう一人、ゲスト出演していた上垣内ふみさんも良かった。この人は今回初めて見た人で、写真だと人の良さそうな柔らかい感じに見えるのに、舞台メイクをすると若い木の実ナナって感じ(顔がね)。体さばきも可愛くてカッコよくって、いい味を出していたなー。とにかくいいダンス公演で、終演後、体を動かしたくてたまらなくなってしまった。もう体は大分固くなってしまったけど、てか先生のような体になれたコトは過去一度もないんだけれど、下手でもイイから踊りたーいっ。SPACE CHANNEL5やりたーいっ!(<おい。)

2003.6.28

「雑巾を縫ったり、丘に登ったりして戦争というものに対決しているなんて偉い人だと私は感心した」

中村伸郎 『おれのことなら放つておいて』 より

カーーーーーッコイイじいちゃんだなあ! 雑巾を縫ったり丘に登ったりする人もカッコいいが、それを見て「そうやって戦争に対決している」と感じる感性が、すごく好きだ。“アンタもすごいよ”って感じ。もし戦争になったら、私もそうゆうやり方で対決したい、するしかないだろう、と思っているから、なんか肯定されたみたいで嬉しいし。芝居の趣味は合わなさそうだけど、こんな感じの老人(しかし彼に「老人」という言葉はそぐわない)になりたい。芝居についての話も、旅の話も、友人の話も、どれも面白く、特に家族について書いた随筆が秀逸。巻末の俳句も好き。俳句なんて嗜まないのに〜。

「春眠やたしか煙草が無かつたはず」
「水打てば雨降る俺のすることは」
「木槿咲くこんな近道あつたとは」
「ストーブを焚く日焚かぬ日また焚く日」
「除夜の鐘おれのことなら放つておいて」
「熱燗や風呂は入らずとも死なず」

同書の巻末より。上から春の句、夏の句、秋の句、冬の句×2、新年の句、だそうな。うーん、ホントにカッコいいよこの人。

2003.6.27

悶々と考え事をしていたので、仕事が終わったあと家にまっすぐ帰る気がせず、会社近くのA駅とB駅の間を1時間半もさまよってしまった(ホントはB駅付近のめちゃ美味しいカクテルを飲ますバーに行こうとしたんだけど、久しぶりに行ったら閉まってたので、結局駅の間を往復しただけ)。歩いてるうちに気持ちが落ち着いてきたし、足も痛くなってきたし、そろそろ帰ろう…と思ったら、それまでかすかに降っていた雨が突然夕立のようなどしゃ降りに。駅と駅のちょうど中間の住宅地で、傘を買えるコンビニもなくて、当然ぐしょ濡れ。頭冷やすのに雨は必要ないっつーの>雨の神さま。

というのとは全然関係ないんだけど、ネットで注文していた弁当箱がやっと届いた。品切れで注文から1ヶ月待ちだった、「森の工房」の2段楕円弁当箱。かなり前に、たしか有里さんのサイトでこれを買ったと書いてるのを読み、「へー、木の弁当箱だと冷めても美味しいのか。いいかも」と思ってブックマークしていた品である。しかし弁当箱に4千円というのは私の金銭感覚からすると厳しく(今までのなんかミスドの景品だ)、さらにその頃は弁当を持っていくようになったばかりだったので、続けられるか自信がなく、買おうと決心するまでずいぶん時間がかかってしまった。

しかし、ときどきサボりはするものの意外に弁当作りは続いているし、使ってた弁当箱もクタびれてきたので、先月思い切って購入ボタンをぽちっとな、と押してしまったワケだ。そして3日ほど前に品物が届いた。……いいっすよ、これ! 「森の工房」の写真より断然いい! あの写真では損をしてるんじゃないかしら。本物はすんごく可愛らしく、上品。白木で木目は美しく、全体のバランスもいいけど特に蓋が好き。ちょっと厚みがあって、何とも適度な重みがあって。重ねると、しっとり吸い付くみたいに段と段と蓋がハマる。同じ内容の弁当でも美味しそうに見えるよ〜。てか、実際美味しい気がする。

サイズも、大食いじゃない女性にならピッタリだ…っつーことは、私には微妙に小さいのだけど、最近ちょっとは胃が小さくなってきてるし、座ってるだけの会社勤めでそんなに食っても仕方ないから、合わせようと思う。男性だと足りないかも。てなワケで、お弁当箱購入を考えている婦女子の皆さまはご一考あれ。To-koはオススメします。

2003.6.26

友達で、基本的に健康で丈夫なんだけど、よく聞いてみると実はときどきひっそり体調を崩していて、「あのときは車に酔って気持ち悪かった」だの「あのときは頭が痛くて…」って話がぼろぼろ出てくるコがいる。表面上はホントに平気そうなので、こっちも全然気がつかないのが申し訳ないんだけど、こうゆう人が「ダメ」と言うときはもうホントにダメな段階に行っちゃってて、困る。逆に小出しにするコもいて、彼女の場合こっちも気を使うし無理させないし、だから大きく崩れたりはしないので、前者のコには後者のコを見習ってくれよー、といつもお願いしている。

と、人のコトなら「小出しにしろ小出しに」と言えるのだけど、さて自分を省みると、前者の彼女と同じようなタイプであると気付く。誰かれ構わずに弱みを見せたりできないし、てか、したくないし、人に頼られるのも嬉しいし、そうやって平気な顔をしてずっと過ごして、ふと気付くと息苦しくなっていて、「もうダメだーっうひょーっ」となってしまう。しかしこれでは相手も困るであろう。今まで平気な顔をしていたのに、実はダメでした、といきなり言われたって面食らうだけだと思う。できれば大事に思ってる相手をガッカリさせたくない。ない…けど、ほどよいバランスってどうとればイイんだろう。ああもういい年なのに! いつかは大人になれるんだろうかワタシ。

しかも、途中ではガマンしてる自覚がないのが、また困る。ホントに自分でも平気な気でいるのだ。自覚してるなら小出しにしようもあるけど、気付かないんだもんなぁ。そりゃ、ところどころで「?」と思うコトはあっても、やり過ごせちゃうし、それがストレスの種になってるとは自覚してないのよね。それが小さなキッカケでいきなり発芽しちゃって、「あれ? なんで私ってばこんなコトでこんなに怒ってるの?悲しんでるの?」と不思議になって、あらためて考えてみて、やっと種に気付くパターン。理屈で怒るワケじゃなく、先に感情が来るってのは、それが当たり前なのかしら。でもなー、もう少し上手くやれたんじゃないか、と、猛省モード。

ところで、逆に私がよりかかっちゃう場合、やっぱほどよいバランスの取り方が下手な私は、ついべたーっと甘えちゃうのだけど、私が程度を過ごすと「To-ko、それは甘えすぎだよ」とびしっと言ってくれる人がいる。これはホントにありがたく、得がたい存在だと思う。大事にせにゃあね。

2003.6.25

潜ってみると透明度は5〜6m。この季節にしてはまあまあだ。ウェットではまだ寒いかな〜と心配もしていたけど、水温も20度を越えていて問題なし。ただ、いつもならアオリイカの産卵シーズンなのに、今年は水が温かすぎるせいか、あまりアオリイカは出てきてないらしい。それでもミノカサゴ、クマノミの小っちゃいヤツ、ヒメジ、ソラスズメダイ、カップルで群れてるクロホシイシモチなどなど、伊豆の海でお馴染みの魚を満喫。あと幼魚の群れがすごかった。白いのと赤くて細長いのと2種類いて、白いのは何かの魚、赤いのは海老だそうな。あれが海老になるとは、想像できない。あ、ワカメの生えた巻貝を背負った、すんごい大きなヤドカリもいたっけ。

1時間近く潜って、1本目終了。富戸は温泉があるので、さっと入って体を温め(温める必要ないくらいの気温だったけど、海を見ながら入る温泉は格別)、軽く昼食。ウェットを着ていると暑いので上半身だけ脱いでいたら、この時間だけでかなり焼けてしまった。油断大敵。さて、2本目。「一応自力で潜れるみたいなので、2本目も同じ感じで行きましょう!」とSさんは言う。あ、あれを自力で潜れると言うのですかあなたは…って感じだけど、正直、練習させてもらえるのはありがたいので、「は〜い!」といい返事をして、沖へ。

潜降ポイントについてBCDからエアを抜く。すると少し沈んで、また浮き上がってしまう。あ〜あ、やっぱりダメか。…あれ? でも何かおかしい。BCDから空気を抜いているのに、なんで私の顔は完璧水面上に出ているの? 沈まないって言っても、これは沈まなすぎ。どうして……あ! 給気と排気のボタン押し間違えてる! これじゃ沈むわけがない。今度は間違えずに排気ボタンを押し………たら、すとーんと沈んでしまった。途中で慌てて耳抜き耳抜き。あっという間に底につく。とってもスムーズにフリー潜降成功。1本目、一緒に苦労した友人は…と思って周囲を見回すと、彼女もすでに海底に着いていてびっくり(←失礼な)。

Sさんも1本目との差に驚いたみたいで、スレートに「早いね!」と書いてくる。ふっふっふ。しかしあの沈み方からすると、ホントはもっとウェイトが軽くてもイケるはず。目指せ4kg(アルミタンク使用時)。2本目は1本目よりも移動距離が長く、あまり写真を撮る余裕がなかったので、中性浮力の練習をしながらSさんのあとをついて行く。20mを越えると冷たい水の層があって、視界はクリアになるけど、さすがにウェットで長居はできない。うーむ、そのうちドライスーツかなー。(けど今回Sさんに「ドライはウェットで完璧に潜れるようになってから」と釘をさされてしまいました。)

冷たい水の層と温かい水の層を行ったりきたりしたせいか、2本目はマスクが曇りまくりだった。1本目と同じようにマスククリアをして、それでもまた曇るので、ヤケになって何度も何度もマスククリアを繰り返す。最初は少しずつ水を入れていたんだけど、だんだんガバっと入れるようにまでなった。苦手なスキルも慣れるようになるんだなぁ。50本も潜れば他のコトもできるようになるかも、と、希望がもてる。2本目は45分くらい潜って、今年初のダイビング終了。初めて使ったマイ器材(特にレギュ)は、とっても使いやすかった。水中写真も、もっと上手く撮れるようになるぞーっ。

そうそう。ダイブ終了直後から、腰が痛く、さては変な使い方をして痛めたかと心配した。腰にウェイトを6kg も巻き、重たい重たいタンクを背負うのだから、ちょっと姿勢が悪いと腰にくるのだ。けどどうも「痛めた」のとは感覚が違う。もっと表面が痛い感じ。…こ、これは…筋肉痛だあ! 次の朝起きたらもうばりばりに筋肉痛。あーん、体がふやけすぎてるよー。もともと私は腹筋より背筋が極端に弱いんだけど、でもこれは情けなさすぎ。鍛えねば!

今回のログ(写真つき)はコチラ

2003.6.24

清水玲子さんじゃないけれど「金はかかるし危険だし寒いし用意は大変だし後始末も大変だし荷物は嵩張って重いし船に酔うし活性酸素は発生するし怪我はするし、誰に頼まれたってワケじゃないのに、わざわざお金払ってあたし何をやっているんだろう…」ってのが、ダイビングです。おととしの今ごろの日記を読むと、まだ軽器材しか持ってなくて、ウェット購入も「荷物が嵩張りそうだからイヤ」と乗り気ではなかった様子。まさかその2年後に、ウェットどころか重器まで買っていようとは…。えへ。

さて土曜日。3時間半の睡眠から目覚め、ぼけぼけと出発。途中で朝食をパクつき、ピックアップしてくれる伊豆の駅に向かう。今回は驚異の晴れ女が不参加なので天気を心配していたのだが、前日、一緒に器材を引き取りに行ったときに「もし明日台風の影響が残ってて流されて死んじゃったら、3人揃って化けて出るからね!」と脅したのが効いたのか、快晴。風もほとんどなし。海の中の予想はできないけど、ちょっと期待できるかも。東伊豆で、去年さんざんお世話になったショップのスタッフと半年ぶりに再会し、今回の目的地、富戸へ向かって出発。

富戸の漁港についてみると、波もなく、浅瀬の水は澄み切っている。うひゃー、期待が膨らむなー。今回は潜れればイイや、透明度がなくても久しぶりにスキルの練習ができればイイや、ってくらいのつもりでいたから、嬉しい。器材のセッティングも、思い出し思い出し何とか終了。そしてガイドのSさんに引き連れられて海へ…。と、ここからが大変だった。私らの他に客がいなくて、いくらゆっくりやっても他の客に迷惑をかける心配がないので、ガイドのSさんが教官モードに突入してしまったのだ。「潜降は、自力で何とかしてください。どーーーーーしてもダメなら引っぱってあげるけど、しばらくは見てるから」という彼の言葉に、一抹の不安を覚えながら私たちは沖に泳ぎだしたのでありました。

結果、少し重めのウェイトをつけていながら、フリー潜降失敗。Sさんと一番うまい友人はすーっと潜って海底で待っているというのに、私ともう一人は海面でじたばたじたばた…。潜れないからって焦って動くと余計沈めなくなるのは分かっているけど、やっぱ焦ってしまう。息を吐いて吐いて吐いて少ーし沈んでも、苦しくなって息を吸ってしまって再浮上。ええいいっそ頭から!と思うと、耳抜きができなくて失敗。下を見るとSさんが腕組みをしてじーっと見ている。ひーん、助けてくれないのねーっ、ホントに自力でやんなきゃダメなのねーっ、と心の中で半泣きになりながら、もがき続ける時間は長い。実際は10分ぐらいだと思うけど、いつまで経っても終わらないかと思った。

やっとの思いで潜ったら、今度はマスクが曇る。曇り止めはしてきたのに、何でだ〜。こうゆう場合、マスクの中にわざと水を入れて曇りをとるのだけど、ダイビングの何が怖いってマスククリアが私は一番怖い。全然見えないワケじゃないし、もうこのまま行っちゃおう、と思ったが、教官モードのSさんは見逃してくれなかった。マスクを指差すので「曇りを取れ」と言ってるのはすぐにわかったんだけど、マスククリアをしたくない私は「このままでいい!」とOKサインを出す。でもSさんは首を横に振って許してくれない。分かったよやればイイんでしょやれば!

思い切って水をちょろっとだけ入れてマスククリア。けど水の量が足りなくて、マスクの左目部分しか曇りが取れない。私はそれでもずいぶん視界がクリアになったので「もういい、私は左目だけで見るからこれでいいんだーっ」とOKサインを出してるっつーのに、Sさんはわざわざ水中スレートに「曇ってる」と書いてくる。ひーっ鬼ーっ。またもや半泣きになりながら、水を入れてマスククリア。…あれ? 以前ほど、怖くない。去年までは水が少し入っただけでパニックの予兆を感じたもんだけど、今回は落ち着いていられる。怖くないワケじゃない。けど、がまんできる。

潜降失敗で喪失した自信が、ちょっぴり戻ってくる。去年の目標も「自力潜降ができるようになる」で、今年も同じで、進歩ないなーと悲しくなっていたのだけど、違うところでちょっとレベルアップしてるじゃないか。歩みはノロいけど、一応前進はしているぞーっ。嬉しくなったついでに調子にのって、デジカメでの水中撮影にもチャレンジ。水中だと対象物がちゃんとフレームに入っているかよく分からないが、適当に写してみる(あとで見たら、半分はワカメしか写っていなかった)。写真を撮りながら泳いでいると、不意に私の腹のすぐ下を……蛇のようなものが…ぴひゃ〜っとすごい勢いで通り抜けていった。あれは…ウツボだーーーっ。ひーーーっ。

陸にあがってから聞いてみると、泳いでいったのはトラウツボだそうな。ウツボたちは怖い顔をしているけれど、こちらが驚かさないかぎりそんなに危険ではない。けっこう臆病だそうで、そういえば穴から顔だけだして周囲を窺っている姿しか見たことない。Sさんも「ウツボがあんな行動とるのは珍しいんだよねー」とびっくりしていた。水中での私もびっくりして「うひゃー」と両手をあげて驚きをアピールすると、「俺もびっくりした!」とSさんも同じポーズを返してきた。水中での会話の一例。

えーっと、すみません。続きます。

2003.6.23

梅ジャムを友人に試食してもらった。初めて作ったので、おそるおそる「どう?」と聞くと、「売れるよ、これ!」とお墨付きをもらう。ぃやったーい!

さて。台風が低気圧に変わり、風がぴうぴう吹き荒れた先週の金曜、ダイビング器材の店、□×に器材を引き取りに行った。シーズン前のせいか今回も店は混んでいて、4人で、しかも全員重器購入という私たちは時間がかかるからか後回しにされ、結局店を出たのはまた閉店時間を1時間も過ぎてから。次の日は今年初のダイビングだというのに、長時間待ったり、サイズの確認をしたり、メンバーズカードの申し込みをしたり、買物パワーを持ち合わせていない私はもうクタクタ。

初めてのマイ・ギアは、レギュがBism、BCDとオクトとゲージがOCEANICでセット価格87,000円也。当初狙ってた88,000円のセットから、BCDのランクを落としてレギュのをあげて価格を調整したのだけど、どうやら店のミスでBCDのランクが落ちていなかったらしい。先々週は「定価6万、売値25,700円のと同等レベルのBCD」を選んだつもりだった。店員さんも「うーん、初めて入荷したんですけど、安い割に使いやすそうですねー、このBCD。この品質でこの値段だったら、も少し入れなくちゃ」と言っていたし、試着してみてもフィット感が優れていたし、掘り出し物を見っけたのだと思っていた。ところが。

今回行ってみたら、私たちの選んだBCDの上に値札が新しく大きく掲げてあって「定価98,000円、売値46,200円」と書いてあるではないか! …? いくらセット割引があるといっても、このBCDを組み入れて87,000円は安すぎる。だってレギュも47,300円するんだもの。さらにオクトとゲージが付くんだもの。さては店員さん間違ったね!? 25,700円のと同等レベルってのが勘違いだったのね? もともと大幅値引きをしてるのに、更に万単位で値引きして私らに売っちゃったのね? でももうセット価格として品番書いて見積作っちゃったから「間違いました」なんて言えないのね?………ラッキー!

んなワケで、めちゃ安で購入したマイ器材。一緒に買ったキャリーバッグ(SAS)に入れて、ごろごろ持ち帰りました。キャスターはついているけど、階段はさすがにキツい。店を出て食事をして(ダイビング前なので酒は控えて)友達の家になだれ込んだのが、日付が変わって土曜日になってから。用意をして寝たのが2時。その日は伊豆まで行くので、朝は5時半起き。ダイビング前の夜更かしは厳禁なのにー。天気予報は晴れ。だけど波高し。さあ大丈夫か初ダイブ。続きは明日。

2003.6.19

日曜日は梅もぎに。一日中雨の予報だったけど、日頃の行いがいいせいか、ときどきパラつく程度で済んだ。でも葉っぱは濡れているから、揺すると水滴が落ちてくる。結局びしょ濡れ。私も久しぶりに行ったので、最初は脚立を使うにも木に登るにも慎重だったけど、次第に「あと一歩踏み出してもこの枝は折れない!」と思うようになってしまう。5cm先の梅の実を取るために、脚立の上で無茶なポーズをしてみたり。報酬は梅の実、という誘いに乗ってくれた私の果実酒作りの師匠でもある友人も、滅多にしない木登りを楽しんでくれたようで良かった良かった。

今年はいつもよりちょっと早めに行ったのに、実は熟れすぎなくらい。実感ないけど暖かかったのかしら…? 熟れすぎな実をはじきはじき、それでも彼女と私と父親とで、30kgの米袋5つ分を収穫。小枝で腕を引掻いて切り傷だらけになった甲斐があるってもんである。収穫のほとんどは父が持って帰って実家で梅干になる(私は出来あがってからもらう)のだけど、せっかくもぎたての梅があるのだからと、友人と2〜3kg ぐらいずつを袋に詰めて土産にした。なるべく傷のない、キレイな実を厳選して。日曜日は疲れちゃったので、月曜日、まとめて始末をつける。

梅の実を使って作ってみました奥のが、梅酒。瓶を買うときに「2Lので足りるのか?(いや絶対に足りない。けど置く場所が!)」と迷いに迷った。実家でも梅酒を漬けるので結局2Lで我慢したけど、あーん、やっぱ梅酒は大きな瓶で漬けたいよう。色がこんななのはブランデーを使ったから。実家のは焼酎で漬けるので、違った味のを作ってみました。でも、漬けたあとでは遅いけど、色はやっぱ透明がいいなー。果実酒がだんだん色づいていく様子が楽しめないじゃない? 来年はホワイトラムでも使ってみようかしら。

左の1L瓶は梅サワー。入っているのは梅と砂糖と水とりんご酢。すぐに飲めるようになるみたいだし、これからの夏場にちょうどいい飲み物になってくれるコトを期待。初めて作ったので、どんな味になるのかが楽しみです。そして小さな瓶2つと小皿は、梅ジャム。これも初挑戦の品。

本には材料と同量の砂糖(「梅は酸味が強いので砂糖の量は多目にします!」)と書いてあったけど、そりゃいくら何でも甘すぎる気がしたので、砂糖の量は半分に減らしてみた。減らしすぎたら足が早くなったり、トロッとしなくなったりしちゃうので、その辺が限度かなーと思ったんだけど、結果はそれで大成功。もう私ってば天才! 味もトロみもばっちりです。あと白い粒が入っているの、分かるかなぁ。種を金槌で叩き割って出した、梅の実の核です。入れると香りがよくなるそうな。ジャム作りってば意外に力技ですなー。(思ったより簡単に割れてくれたけど。)

こゆ作業、大好きです。

2003.6.18

土曜日は、友人が出展しているミニチュアショーに行ってきた。リピーターが順調に増えているようで、回を増すごとに賑やかになっているそうな。友人の作っているミニチュアもどんどん細かくなってきていて、触るのが怖いくらいだ。壊しはしないかとヒヤヒヤする。友人のように自分で作る人はパーツパーツに興味があるみたいで、一緒に見て回っても「あ、この植木鉢カワイイ」とか「この食器、いいなあ」とかやっている。そうゆうのを上手く組み合わせて作った完成形(ドールハウスとか、ある程度ボリュームのあるもの)が、すぐに頭に浮かぶんだろう。才能だよなあ。

私はそこまでハマりこむ気はないので、完成形を見て楽しむのがメイン。なんかの審査で金賞〜銅賞をとったドールハウスが3つ並んでいて、その銀賞のが気に入った。煉瓦造りのイタリアンレストランで、外はオープンテラス。木の椅子には中身の詰まった紙袋が置いてある。窓から覗き込むとテーブルの上には料理やビールのグラスが並び、一隅はパン焼きスペースになっていて、いろんな種類のパンが並んでいる。キッチンのシンクには鍋が無造作に突っ込まれていて、ピザを焼くための窯もどっしり据えられている。うーん、細かい。隣には金賞を取った和風の家屋があり、作者らしきおじいさんが「いやーボケるよりこうゆうの作ってた方が楽しいでしょ!」と、嬉しそうにお客さんの応対をしていた。うふー、いいですねぇ。

そうゆう大きいのは店やイベントでしか飾れないだろうけど、もっと手頃な、棚の上にでも置けそうなサイズのもたくさんある。今回は私好みの作品を作る方が出展していたので、何度も何度も見にいってしまった。まず目につくのは、ほの暗いイメージでまとめられた書斎とワインセラー(の中に作られたレストラン?)。書斎は細長い半円のスペースで、両脇に天井までの背の高い本棚。中心が同じ高さの窓とテーブル。テーブルの上に読みかけの本とコーヒー。うわー、こうゆう書斎欲しい!って感じ。ワインセラーは小さな樽の中に作られていて、床には木のテーブルと椅子が2つ。壁の棚にはワインの瓶が並べられているし、立てかけられた黒板には手書きのメニュー。うわー、こうゆう酒蔵が欲しい!(<おい。)

そゆタイプと対照的に、いくつか種類のある「庭の風景」は、どれも明るい陽光が降り注いでいるイメージ。バーベキューもできる東屋つきの一番大きいのもいいし、門の辺りの一角を切り取った空間も可愛らしすぎ。白い木の柵と赤い郵便箱、花壇の脇にはジョウロが出しっぱなしになっていて、水道の蛇口の下のブリキのバケツには、切り取った花が突っ込んである。使いっぱのスコップも転がっている。わかるわかるそのイメージ。高い青い空とか、そこにぽっかり浮かんだ雲とか、こじんまりした可愛い家とかまで思い浮かぶもの。いい出来のミニチュアってイメージが広がるよなー。

普段あんまり縁のない、可愛らしいちんまりした雑貨をたっぷり堪能。ダイビング器材で散財してなかったら、ふらふら財布を開いてしまったかも。惜しいような助かったような。

2003.6.16

先週の金曜日、残業も振り切ってダイビング器材の量販店、□×に行ってきた。「まだ買うとは決めてない。説明を聞くだけ」と言いつつ、集まったダイビング仲間4人全員、10万以上を握り締めている。8時閉店の店に入ったのが7時ちょっと前。そして説明を聞いて聞いて聞いて聞いて……るうちに、当たり前だけど話はどんどん具体的になっていった。「金額が上下してもいいから、セットの中身って変えられます?」「BCDの値段の差ってどこから来てるんです?」「BCDとレギュ、どっちを大事にした方がいいですか? どっちが悪いとストレスたまります?」。とりあえず見るだけ、とりあえず説明を聞くだけ、とりあえず見積出してもらうだけ…って、どっかで読んだな、この流れは。

『よしえさん』の流れに沿えば、あとは「とりあえず買うだけ」。今回相手をしてくれた店員が強力にプッシュしてくるのは、セット品より17,000円も高いレギュである。「今まで僕のオススメはMares(ダイビング器材の大手)だったんですけど、こないだ友達にこれを借りて使ってからは、こっちに転びました。とにかく楽なんですよ!」…って体験談を持ち出されちゃあ敵わない。レギュが高くなった分、BCDのランクを落とす。が、ラッキーなコトにこないだ見た目で気に入ったBCDよりも、安いのの方が体にフィットするではないか。安いのの耐久性は多少おちるので、「10年はもちますよ!」と自信をもって断言はできないようだったが、いろいろ気を使ってデザインしてあるのは気に入った。

気がつけば閉店時間はとっくに過ぎ、客は私たちだけになっている。「うちは閉店時間までに店に入ってもらえばOKなんで、大丈夫ですよー」と店員さんたちは笑ってくれるが、恐縮。すみませんすみません。BCDとレギュには時間をかけた分、ゲージとオクトパスはさっさと選び、全員めでたくマイ・ギアを決定し注文した。ほとんど同じだけど。買えば使いたくなるのが道理で、店を出て腰を落ち着けたら「で、いついく?」という話になる。今度の金曜日に揃った品物を受け取って…週末? 梅雨まっさりで台風6号も発生しているのに? まだ冷たいかもしれないし、濁ってそうなのに?

迷った挙句、ダイブ・ツアーにとりあえず申し込みだけ、するコトにしました。さあどうなる次号。

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