4月10日の高円寺、5月7日の渋谷と、素人の乱の呼びかけによる脱/反/卒原発のデモに参加してみたのですが、今日は初めての交流会に参加してきました。デモに参加するのにも勇気が要りましたが、人見知りの私にとっては知らない人がいっぱいいる飲み会に参加するのもドキドキものです。それでも同じ不安を怒りを抱え、希望を持っている人たちと話してみたかった。ですので会社帰りの20時、会場は新宿の居酒屋に足を踏み入れました。
―――すごくすごくすごく、楽しかった。ほとんどがデモの参加者なのかと思っていたけど、デモ未体験の人も多かったみたいです。そっか、デモは拒否反応あるけど飲み会ならって人も、多いのか。いろいろ勉強している方もいれば、自分は気にしてないんだけど仕事柄心配をしている人が周りに多くて話を聞きたくて、って方もいました。私がたまたま座ったテーブルに同じ市出身の女のコがいて、現地に身内がいる人間ならではの話もできました。
「無関心な人や怖い話は止めてくれって人と、どうやったら原発の問題を話し合えるか」ってのには皆困っているみたいで、その心境はよくわかる。私も親しい友達とは話せる(事故前からそうゆう集団だったワケじゃありません)けど、それ以外の人にどう話題を振ればいいか分からない。ときどき、あまりの温度差にどうしようもない無力感を覚えます。「福島の人たち、可哀想だよねー」で終わる話じゃないのに!
そんなだから、多くの人が集まる飲み会になったのだと思います(160人くらい?)。温度差のない人たちと話したかった。自分だけが大騒ぎしてるんじゃないと実感したかった。ジャーナリストの岩上安身さん、女優その他いろいろな肩書きをお持ちのの松田美由紀さん、作家の雨宮処凛さんもいらっしゃってました。話して話して話して、22時の閉会で帰る人もいたけれど、私は23時過ぎまでお話ししてました。
ホントにね、福島だけの問題じゃないんだよ。関東だけの話じゃないんだよ。福島を収束させ、人が安心して住める状態に持っていって欲しい気持ちはもちろん強いけど、それで終わらせちゃいけないんだ。日本の、いや世界のどこでだって、こんなニュースは二度と聞きたくない。もう二度と。
車を、買うコトにしました。もともとは父母が自分たちの老後のために、買おうと予定していた車です。それがあれやらこれやらあって紆余曲折の末、私が引き受ける羽目になりました。東京生活では車は必要ないし、たまの旅行はレンタカーで十分なんだけど、田舎の家を維持するためには車があったほうがいい。地震の前からそう思っていましたが、地震後は切実な必要になりました。原発に万が一があった場合、うちの田舎みたいな僻地で逃げる足が無くてはどうしようもありませんもん。
なーんて嫌な理由があったとしても、やはり大きな買い物をするのは楽しいものです。置き場所と私の運転技術から、買うのは軽と決めていました。最初候補にしたのは、ダイハツの新型ムーヴ。……CMが好きだったからです。ちょうど新型ムーヴを取り上げている雑誌があったのでそれを買って、そしたらスズキのMRワゴンにも食指が動いてしまいました。仲間内で唯一マイカー持ちのUにつき合ってもらって、今日は両方の試乗dayです。
祖母宅に置いてある父の車に乗って、まず向かったのはスズキのお店―――なんですが、途中でさっそく迷います。住宅街をぐるぐる回って走って、ようやく着いたお店では店長のS石さんが待ち構えていました。さっそくMRワゴンを見せてもらいますが……う〜ん、なんせ今乗っている車がH10年製なので、なにもかもステキに見えて仕方ない。Uを助手席に、道案内のS石さんを後部座席に乗せて、付近を一回りもしてみます。今の車がスズキのアルトだからか、違和感なく乗れますね〜。
ちょっと笑ってしまったのがウィンカーの音。ん、ちゃ、ん、ちゃ、と擬音をつけたくなるような音で、なんかマヌケです。新型のMRワゴン、顔もむくれ顔なんですよねー。カワイイなあ。新型エンジンとかは、正直全然わかりません。キーレスプッシュスタートとかCVTとか、いろいろ新しくなってるのに「うわああ〜」と言ってるレベルですから。店に戻って他の車種を見せてもらったり、詳しい説明を聞いたりします。さすがはカーオーナーで、Uが私よりも突っ込んだ質問をしてくれていました。
と、その時。店の前の道を、サイレンを鳴らして通り過ぎる車がありました。ふと気付くと、煙くさい。「近くで事故があったみたいです!」と店員さんが言うので、野次馬根性に駆られて扉まで行ってみると、事故現場は見えなかったものの黒い煙がすぐ近くからもくもくと立ち昇っているのが見えました。「車が燃えているみたいなんで、煙吸わないほうがいいですよ」と注意され屋内に戻りましたが、うわ〜怖いなあ。車の被害だけで済めばいいんですが(後からニュースチェックしましたが出ていなかったので、大きな怪我をした方はいなかったみたいです。ホッ……)。
スズキとダイハツとの予約に3時間の差をつけておいたので、(途中で時間余るだろうから食事して)と予定していたのですが、ありゃ、全然時間がありません。ので空きっ腹を抱えて、次のダイハツに向かいます。行ってみてビックリ、スズキが「町の自動車整備工場の傍らで販売もしてますよー」な雰囲気だったのに、ダイハツはいかにも「ディーラー」な感じ(て、別にメーカーの差じゃなくて単にそうゆう店舗に行っただけなんでしょうけど)。こちらでも店長のY田さんが相手をしてくれます。
ムーヴに乗った感想は、とにかく広いっ。幅も長さも軽規格でMRワゴンと変わらないのに、なんでこんなに広く感じるのでしょう。もっと大きな車に乗っているように錯覚するので、走ってるときも車幅感覚がわからなくなってしまうくらいです。グレードがXだとカーナビもバックモニタも標準で付いているし、Uはムーヴが大変気に入ったご様子。うん、確かに街乗りだけならムーヴかなあ〜。でも私の用途(高速、山道メイン)に合ったグレードで見積出してもらうと、ムーヴは高すぎるんですよねえ〜。
あと面白かったのは、初体験のアイドリングストップ。ホントに今のは出来がいいんですね〜。慌てて発進するときは一瞬遅れる感覚がありますが、普通にブレーキからアクセルに足を移動するときは、違和感なくエンジンがかかります。街を一回りした後、店でまたまた他の車種を見せてもらい、もうおなかいっぱい。でも胃は空っぽなので、夕食へと場所を移し検討に入りました。Uは「To-koの用途でもXでいいんじゃない?」ととにかくムーヴ押し。うんうん、気持ちは分かります。でも予算的にも、今日回った2つの店舗の雰囲気でも、私はスズキかなあ〜。
例えばオプションをつけるとき、S石さんは欲しいのだけをつけた見積を出してくれたんですよ。でもY田さんは欲しいのが入ったパックをオススメしてきた。カーナビも「他の店で買ったの、持ち込んでもいいですか?」と聞くと、S石さんは「どうぞどうぞ、ご自由に」。Y田さんは「ここで付けるなら、カタログから選んでいただくことになっているんですよー」。S石さんのほうが、いろいろ融通利かせてくれてお付き合いできそうです。
ま、今日は見積もらってきただけなので。後はS石さんがどれだけ値引きをガンバってくれるか、楽しみです。
免許更新のため、チャリを引っ張りだして鮫洲の運転免許試験場まで行ってきました。いやいや久しぶりに乗ったら足の筋肉が落ちている! 最近山歩きも行っていないので、またもや人並み以下の筋肉になってしまったようです。私が自転車押して歩いている坂を、ママチャリのおばさんがすーっと登っていくんだもの。情けないったらありゃしない。おまけに道にも迷いました。方向音痴を自覚しているくせに、どうして地図を持たずに出かけるのかしら。
まぁでもなんとか試験場に着きました。公共交通機関で来いとハガキに書いてあったから、駅前の駐輪場にチャリを置いて歩いて行ったのに、なんだ駐輪場あるじゃん。ちょうど昼休みが終わる時間らしく、窓口にできた長い列が動き始めたトコロでした。んで久しぶりに来てみると、いろいろ制度が変わっているんですねー。暗証番号なんか何に使うのかと思ったよ。視力を検査し、手数料を払い、写真を撮って、ほとんど内容のない30分講習を受けて。
初めて、ゴールド免許を手に入れました。違反でつかまったのは免許取得してすぐの1回だけなのに、違反の時期とか誕生日とかの関係で今までずーっとゴールドになれなかったのよね。まぁ途中に報告してない事故起こしてたりもするから、分不相応だったとも言えますが。今年からは運転する機会も増えるので、このままゴールド保持できるよう気をつけます。
家の近くに帰り着くまで、雨は降り出さないでくれました。良かった。
U・Y・Kと私の4人が久々に揃って、映画『岳』を観てきました。Y以外は皆原作ファンなので、不安と期待が半分半分―――いや正直、キャストを聞いたときは(たぶんダメだろうな〜)の気持ちがほとんどだったのですけど、公開後意外に評判がいいので、期待がちょっと育ってきていたのです。それに山岳救助の話で人の死は必ずあるでしょうしね。涙もろい最近、3人の前でぼろぼろ泣いてしまったら恥ずかしいな〜なんて、思っていたのです。
が。映画が終わり場内が明るくなって私の口から漏れたのは「うへへへ…」という笑い声でした。いやだってだって! もう後半ずっとおかしいのをガマンしていて、これ笑う映画じゃないんだから!感動シーンなんだから!と思いながらもおかしくて、終わったらつい、口が緩んでしまったのです。顔を見るとUもKもずいぶん微妙な笑みを浮かべています。
「……面白かったよね!」「うん面白かった、2時間飽きさせなかったね!」「斜めから見ちゃダメだよ、まっすぐ!」「上を向いてね!」。げらげら笑いながら映画館を出て、近くの居酒屋で思いの丈を語ります。もうね、三歩と久美の背景に(いつからそんな重い過去が!)とツッコミたくなった辺りから(これは原作とは全然違うんだから、そう思って観よう!)と思ったんですけど、そしたらますます楽しくなっちゃって……。
エピソードを盛り込みすぎて一つ一つが細切れになっちゃっているから、悲惨なシーンがあってもすぐ通り過ぎてしまう。もう少し、本筋となる一つの話をじっくり描けばよかったのに。さすがにナオタのエピソードではちょっと泣いてしまったけど、後はおかしいほうが勝ちました。もう最後の1日の辺りでは口元が緩むばっかりで、正人が表彰状(?)を見上げた瞬間に(おっ、正人までもが暗い過去を語り始めるか!?)と思ってからはもう脳みそがネタ探しモードになってしまって―――。
三歩が出て「ちょっと散歩行ってきま〜す」って出て行くシーンで正人がすんごい真面目な顔で「三歩が……散歩……?」と呟いてくれないかなー(未だに小劇場時代の佐々木さんを求めてしまうのでお許しください)とか、雪に倒れ込むシーンで(ここで「完」の文字がかぶってきたら)とか飛び込むシーンで(飛び込んだ先が底なしでぴゅーっと落ちていったら、あるいは先客2人の上に落ちて潰してしまったら)とか期待してしまう始末で、もう何もかもがおかしいレベル。だいたいあの日の時間設定はどうなってるんでしょー? 山から町行って戻って登頂して救助して? 地理設定も気になるところです。発生してすぐ消滅する爆弾低気圧といい、早すぎる救助といい、ツッコミどころ満載。
でもね、楽しかったですよ。原作と違うからって腹が立つような映画ではありませんでした。景色はさすがにキレイだし、映画館で観て良かったです。ただ、山に登る魅力がわかる映画ではないですね〜。これはよくある危機脱出映画だと思います。舞台が山になっただけ。ちなみに原作を知らないYの感想は「三歩の服装がキレイすぎる」でした。うん、確かにあれじゃ山のベテランには見えないね〜。あと小栗旬って、女子に向かっての邪気のない笑顔ってできないんだなって思いました。
ぐだぐだと怠惰な週末を過ごしていた昨日土曜日、Uから「明日、海に行かない?」とお誘いメールが入りました。そろそろ海に復活したい気持ちも高まって来週辺り行こうかと考えていたけど、えっ、明日? 明日は免許の書き換えに行くつもりだったんだけど……。しかしふと窓に目を向けると、外にはとても気持ちの良さそうな青空が広がっています。こんなに天気がいい日に遊ばないのはもったいない! 免許は今度にして、久々の海に行くコトに決めました。
そして今日。久々の早起きをして、3ヶ月ぶりの伊豆を目指します。いつもの駅に着いてちょっとすると、Tさんが迎えにやってきました。「遅れてすみません〜。今、UさんからTo-koさんの田舎が大変だって話を聞くのに夢中になってて出るの遅れちゃいました〜」。はい、そうなんです、大変なんです(←原発から25km)。ですので今日は、リフレッシュさせてください。聞くと地震以来やはり客足が鈍くなってて、今日もゲストは私たちだけとのこと。あらら、こっちも大変ですねぇ。
ショップに着くと、Sさんと、先に着いていたUが迎えてくれました。Sさんは前回潜ったときにも会っていなかったので、ずいぶん顔を見ていないんですが、ちっともそんな感じはしません。積もり積もった話をしながら準備を整え、今日のポイントI.O.P.に向かいます。う〜ん、今日も雲ひとつ無いいいお天気! ザ・五月晴れ!といった感じです。海もベタベタでダイビング日和―――なのに人が少ないのは、やっぱ地震&原発の影響だろうなあ。これでも戻ってきたらしいけど。
準備を進めていると、Sさんが「今年は春のワリに水がいいよー。悪いときでも7〜8mは見えるから」と言います。……聞いた途端、ふと悪い予感が胸を過ぎりました。というのも私が密かに思っているSさんジンクスがありまして……。Sさんが海に入る前に「いいよ」とか「○○が見られるよ」と言ったら、当たらない、と……。さて今日はどうでしょう。3ヶ月ぶりのセッティングでちょっともたもたしながら、それでも重たい器材を背負ってエントリー。
―――わはは、ジンクス、大当たり! いかにも春〜な海です。緑の味噌汁。海藻が狭い視界の中でゆらゆらと揺れていて、気を抜いたら酔ってしまいそう。海は空いているはずなのに、パターンの1の根コースなので他のグループと何度かすれ違います。でも透明度が悪いので、他のグループの接近に気付くのはホント触れ合いそうな距離になってから。初心者の頃はこうゆうときガイドとはぐれるのが怖くて、ガイドのフィンしか見ないで1本終わってしまったりもしたんですが、さすがに今では心臓も強くなっている。これでもちゃんと楽しめちゃうんですよねー。
生物はなかなか見つかりません。こんなときは魚も岩陰で休んでいるのが多くって、見つかるのはウミウシくらい。クエ穴に寄って帰りには1本目のお目当て、ダンゴウオを探します(←Sさんたちが)。これはちゃんと見つかって、赤いお手頃サイズのを今シーズンもカメラに収めるコトができました。満足したところで1本目を終え、昼食休憩。地震や原発も含めて溜まった話をしつつ、それでもずっと笑いっぱなし。ああ、やっぱり私、このショップが好きだなあ〜。
2本目は砂地へと向かいました。1本目は深場でも透明度は変わらなかったのですが、ひょっとして違う潮が入っているかもと期待して。これが大当たり! 最初のうちは1本目と変わらずもやもやで、不意に目の前をクロホシイシモチの子供の群が横切ったりします。そこから徐々に深度を下げると冷た〜い水を感じるのと同時に、あれ、見える、見えるんじゃない? 遠く、10m以上先まで見渡せるようになります。水も青い! 生き物はナガレメイタガレイや正体もわからない稚魚くらいだったけど、でも嬉しい。
後半、岩場に戻ってからはワリと賑やかでした。イロケロ見て、巨大なヒラメを見て、も一つ別のイロケロ見て、寒くなってきたトコロで浅場に上がり、エキジット。海の状態はけっしていいとは言えないけど、ああ楽しかった〜。水温は14〜16度でまだ冷たいけれど、海の中で冷えても陸に上がるとぽかぽか陽気というのは嬉しい限りです。そうそう、ずっと気になっていた石巻のショップ、店は流されたけど人的被害はなかったそうです。良かった〜!
ショップに戻り、ログ付けをしてお喋りをして、帰りはUの車で伊豆を離れました。また近いうちに来られますように。途中でユッケ食中毒事件の話をしていたら焼肉が食べたくなってしまったので(←おい)、Uの自宅近くで肉をパクついて別れました。生肉、美味しゅうございました。
昨日の夜、TVで浜岡原発の停止に関するニュースをやっていて、スズキの会長がコメントを求められていたのでギョッとした。―――いやギョッとする必要はないんだけど、田舎の家の維持のために近いうちに車を買う予定があって、今のところそれがスズキの軽になりそうなのだ。えっここで会長が変なコト言いだしたらスズキの車が買えなくなっちゃう…!と、とっさに思ったワケなのです。そしたら原発停止を「高く評価する」って内容だったので、胸をなで下ろしました。
いや〜もう原発を気にしていると、思ってもみないトコロで生活に影響が出るなあ(かなりの時間を割いて情報を追っかけたり、デモに参加したり、議員にメール送ったりするのは別としても!)。メインバンクも脱原発を宣言した城南信用金庫に変わったし、孫社長がガンバっているのを見ると、携帯をソフトバンクからAUに変えたのを後悔しちゃいそうだ。う〜んう〜ん、近所のショップの店員の態度があんなに悪くなくて、山でもうちょっと入ってくれたら、今すぐにでもソフトバンクに戻すのに……。
地震以来―――つか原発事故以来ずっと、外に視線が向きませんでした。毎年見とれている通勤路の桜並木も、今年はなんだか悲しかった。桜の華やかさが気持ちに馴染まず、散り始めたときはホッとしたくらいです。初めて新緑がキレイだな、と思えたのは、4月26日のエネルギーシフトパレードに行ったとき。代々木公園の木々の淡い緑に目を奪われました。気付かないうちにこんなに美しい季節になっていたんだと、ビックリした。そしてG.W.が終わった今日、通勤路の桜の葉の緑が色濃くなっているのに、また不意に気付きました。もう東京は初夏なんですね。
こうして少しずつ、気持ちが外に向いていくのでしょう。海や山にも、そろそろ行きたい気分になってきました。もちろん被災地、特に福島、原発のことを忘れはしません。一瞬だって、忘れられない。やり続けなきゃいけないコトもたくさんあります。でも、気持ちが外に向いてくれたのは、正直嬉しい。長く長く長くつきあっていくためには、視界が広くなくちゃダメなのです。どっぷり浸かってしまっては、続かない。空を見上げて、大きく息を吐きましょう。
今日はまた素人の乱の呼びかけによる、渋谷デモに参加してきました。どんよりした空に(降らなければいいな〜)と思いながらも出かけたんですが、集合場所に着く直前に雨が降り出してしまいます。さすがにこのご時世、濡れて参ろうな気分にはなれませんので、コンビニで傘を買って参りましょう。けやき並木の辺りでは(あれ、あんまり人が来てない?)な感じでしたが、ちょっと進むとステージの周りに人垣ができていました。
小雨の中での集会でしたが、会場の熱気は徐々に上がっていきます。1時間ほどのアピールの後、高円寺でも聞いた曲を合図に、渋谷の街に出発……するハズでした。ところが公園出口から、行列がなかなか進みません。こりゃ後ろのほうだと出発するまでに時間かかるな、と思って一度列を離れ、先頭近くの集団に潜りこみました。歩き始めてちょっとで雨もあがり、その後はなかなか気持ちよく歩けました。
ただ誘導をする警官がやたら多くて、うるさかったです。デモ参加者は規制を守って歩く人が大半なのだから、無駄な人手と時間とエネルギーを使ってるんじゃないか、と思うほど。あと渋谷の駅前辺りに、反原発デモに反対してる人たちがいました。……10人、いるかいないか? 何を言っているのかわからないくらいで、「あれ、デモを応援してくれてたんじゃないの?」と言ってる人もいたくらい。よく聞くと「国の決めた事に逆らうな! 非国民!」とか叫んでましたよ。……自分は校則破りまくりなくせに、人の校則破りにはうるさい昔の不良みたいだ……。
サウンドカーの上でrumiさんという方が(←高円寺のデモの動画を見て「この人好きだな」と思っていたら、今回は実際に生の声を聞けました)、「デモなんかやってる暇があったら福島を支援に行けって言うヤツがいる。これをするならあれをやれ、あれをやるならそれをやれ、そんな言い草は大っ嫌いだ。私は全部やる。デモもするし、福島の支援もする。代替エネルギーについての勉強もする。すっごく大変だけど、全部やる!」と叫んでいて、ああやっぱこの人好きだーと嬉しくなりました。
渋谷の街をぐるっと回って、薄暗くなった頃、代々木公園に戻ってきました。そのまま後続のグループが戻ってくるのを待とうと思っていたのだけれど、いつまで経っても次が来ない。モスに入って軽食を食べてもまだ来ない。えーっ?(この時点では知らなかったけど、この日は警察のデモ分断作戦がヒドくて、15,000人の参加したデモは細切れにされて、しかも間をめちゃくちゃ空けられたらしい)。たぶん知り合いが参加してるんだけどなー、と思ってデモのコースを逆に辿り、3つめのグループで彼を見つけましたが、いい加減疲れていたのでちょっとだけ話をして、先に帰らせてもらいました。
私は全部やれてないし、全部やれるとも思えないけど、でも全部やれる人を尊敬するし、少しでもそっちを目指したい。やっても何も変わらない、とか言うのは、もう止めた。