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久しぶりにのめりこんでしまったゲーム。というか、こんなに惚れ込んだのは初めてかも。 ゲームバランスが悪いとか、暗すぎるという評も聞きますが、惚れてしまったらそんなものは問題ではありません。イベントが長すぎてしかも途中でセーブができないから、死んでしまったら延々プレイした時間が無駄になるとか、歩くたびに体力がなくなるので迷子になっただけでも死んでしまうとか、そんなのは全然構いません。魔王側でプレイするときに、手下の魔物側の行動が指示できないとか、敵が魔王に直接攻撃をかけてきたら防ぎようがなくてざくざく斬られるとか、しかも魔王自身には回復魔法もないとか、それも平気です。一度始めたら1時間以上はやめられないゲームでも、面白ければ無理にでも時間を作ります。そう、魔王ルキュの魅力の前では全ての不満は消え去るのです…。 いや、でもホントマジに面白いゲームです。ただ独力で進めるのはかなりキツイ。私は攻略本を見てプレイするのは好きじゃないので自力で始めてしまったんですが、途中で二進も三進も行かなくなって、インターネットでダークゲートの攻略サイトを探してしまいました。こちらの掲示板でお世話になってやっとクリア。 千年前に聖騎士によって封じられた魔王ルキュが復活してから世界を滅ぼすまでの7日間の物語で、勇者ファルコと魔王ルキュの両サイドから交互に話を進めます。徐々に明らかになる千年前の話や魔王を阻もうとする人間たちの話も面白くて、3〜4日目辺りからストーリーに引きずり込まれます。特に6日目にファルコが闘わなくてはいけない相手がいい。完璧イッちゃってます。悪役はこうでなくっちゃ。 そして何より魔王ルキュ。もうこのゲーム作った人、私のことを知ってるんじゃないの? ってくらい私のツボを押さえてます。絵はきれいとは言えません。でもそこは想像力でカバーです。台詞のひとつひとつがすごいのですが、例えば普通は「(お前は)私には無理だと言うのか?」と言うところで、ルキュは「私には無理だと、お前は言うのか?」と言うのです。…わ、分かります? あとはエンディングがいい。4種類のエンディングがあるのですが、どれもそれぞれ味があります。エンディングの画面、間が絶妙です。言葉の繰り返しとか、リズムとかすごく気持ちいいです。一番好きなエンディングはルキュが夢を見るパターン。どうぞ行きついてみてください。 Copyright© 2001-2006 To-ko.All Rights Reserved. |