藤原緋沙子『花鳥』読了。……つまらなかったです。徳川第7代将軍家継の生母、月光院が主人公なのだけど、江戸時代の話だとつい、よしながふみの『大奥』ではどう描かれていたか、記憶を探ってしまう。本をそっちのけで記憶をたどり(ああ、あのエピソードの代か)と思い出したところで、やっと落ち着いて本に戻ります。でもそしたら忠臣蔵が出てきて……ヤな予感。なんの疑いもなく、赤穂浪士を正義とする路線を採る作家とは、相性が悪いのです。(あと二・二六事件も)
私はナゼか子供の頃から忠臣蔵が好きじゃありませんでした。判官びいきの気が強いからかな。浅野内匠頭に恨みはありませんが、一方的に悪人とされる吉良上野介をひいきしたくなるのです。むか〜し、たった一回だけ吉良を被害者として扱ったドラマを見た淡い記憶があって、もう一度見たいとずっと思っているんだけど、あれは現実だったかしら。浅野内匠頭が十を聞いて一を知るような全然できない子で、なのに「ちゃんと教えてくれないから!」と逆恨みされて、吉良こそいい迷惑って感じのドラマだったのだけれど。
本に戻ると、予感のとおり最後までずっとつまらなかったです。だいたい作者がどうして月光院を書こうと思ったのかわからない。月光院に対する愛を感じない。美人なだけじゃなくて心映えも優れていたと書いてあるけど、具体的なエピソードがないので説得力がない。なにも何かを正としてるワケじゃないです。私の好みと全然違う人物造形でも、共感できたら、面白かったら、あるいは憎たらしかったら、それでいい。なのに、な〜んも感情が動かないんだもの。
さ〜て、口直しに『大奥』の家宣・家継時代でも読み返そうっかな。
ご無沙汰してます。To-koです。そして、明けましておめでとうございます。やけに暗〜い前回の日記を書いてから、なんと1年が経ってしまいました。う〜んビックリ!
近況(というか昨年の出来事)ですが、5月に祖母が息子(←私にとっては叔父)の住む近県に移り、初夏には怒涛の仕事も落ち着き(つか安月給なのでもっと残業させてくれないと生活が…のレベル)、徐々に海に山にという日常に戻りました。が、私がプチ怪我続きだったり、週末の天気が安定しなかったりで、外遊びはいつもより少なめ。つまり体を動かす機会が減ったので、怒涛の仕事続きだった時に増えた体重をキープ中。秋に3泊で熊野古道を歩くも全然体重が減らなかったので(それは歩いた分、食べていたからであろう)、さすがにマズいと思って暮れにジムに通い始めました。続けられるかどうかはまだ未知数です。
というワケで、私は変わらず何とかやっています。ただ、あまりにも家と仕事場の往復が習慣になってしまったので、今年はもう少し外に出ていきたいなあ〜と。ジムに通ったり、友達と遊んだり、親戚に会ったり、海に潜ったり、山に登ったり、旅に出たり。この日記もせめて月一では更新して生存報告していきたいな、と(誰にだ)。今年の目標というほどのコトではありませんが、生活を楽しんで、人とのご縁を細々とでも大事に保っていきたい、という心境の今日この頃です。
未だにここを覗いてくれる方がいるかはわかりませんが、もしいらっしゃるなら、ありがとう。そして、皆さまも良い一年をお過ごしください。