縞さんが、「会社を辞めます」と席まで挨拶に来てくれました。縞さんは私が1人で山を歩くようになったのと同じ頃やっぱり山を始めて、いろいろと山の話をしました。山の話しかしなかったから全然知らなかったけど、前から仕事を辞めたかったそうで、まあ〜〜〜嬉しそうな顔! すんごいにっこにこしてるので、寂しい気持ちになってるのがバカらしくなっちゃいました。
彼とは最初のうちこそ山でばったり出会ったりもしたのですが(雲取とか飛龍とか)、私とは歩くスピードも距離も全然違うし、どんどん人のいない方いない方へと行っちゃって、最近は「誰もいない○○山のてっぺんでテント張った」とか「全然登山道のないこのエリアの尾根を歩く」とか、もう私には参考にもできない山歩きをしていて、どこまで行っちゃうんだろう……と半分呆れて話を聞いてました。遭難しないか、心配したりも。
そんな彼が「山を始めたとき、最初は日帰りの山しか考えてなかったんですよー。でもTo-koさんがテント買うって話を聞いて、あ、それもアリか!と思って、自分も買った。あの時To-koさんと話してなかったら、こんなに嵌ってなかったかも」と言ってくれて。多分にお愛想入ってるだろうし、山をやってたら絶対どこかでテント持って歩いている人に出会って、私と話してようが話してなかろうが、いつかは自力で今の山歩きスタイルに辿りついただろうってのも分かってるんだけど、でもなんか嬉しかった。
今どき珍しく携帯もメルアドも持っていない人だけど、「どこかの山できっとばったり逢えますね」ってお別れの言葉は、かなり実現の可能性が高いと思っている。お元気で。