ジョー・R.ランズデールの『ボトムズ』読了。彼の作品は、柄が悪いので有名な(?)ハップとレナードシリーズしか読んでなかったので、あまりの雰囲気の違いに最初の数行だけ戸惑いましたが、いや〜良かったです。ロバート・R.マキャモンの『少年時代』と似ている要素が多いですね。時代も、地域性も、父との関係も、登場人物も重なる部分があって、最後に泣かされるのも一緒(まだ三回忌済んだばかりなので勘弁してください)。マキャモンのほうが「甘い追憶」って感じだったかな。
郷愁をもって描き出される少年時代は、少年だった時代のない私にとってもあまりに美しく、切ない。アメリカ南部の濃密な緑の森、肌に張りつく熱気、息苦しくなるほどの湿気。森の暗がりには人ならぬものが潜んでいる……。もちろん美しいばかりではなく、ちょっとしたきっかけで狂気にまで発展してしまう根深い黒人差別や小さな町の中の絡み合った人間関係、貧困なども生々しく、しかし回想であるだけにドライに描かれています。
ちょっと出来すぎな感はあるけど、パパとママはいいですねえ。クランの襲撃を受けたときのパパの対応がカッコよかった(この箇所でのKKKはちょと間抜け。小さな町ではね)。欠かせない存在、トビーも。あとミス・マギーとジューンおばあちゃんの組み合わせも。敵役のようでそう単純でないレッド治安官のエピソードは悲しい。ボトムズの森は無くなっても、差別はまだ残っているんだろうなあ。『評決のとき』なんて映画もありましたよね。差別が残っているからこそ、日本人には腑に落ちないあの決め台詞で納得できるのでしょう。あの設定は、現代のハズ。
ジャンルとしては一応ミステリになるのかしら……。でも殺人事件の謎解きは、話の主流ではありません。登場人物の紹介のときに「なんで?」と思ったコトが、犯人がわかったときに納得はできるけど、警察組織もなく科学捜査の「か」の字もない状態では犯人当ては難しい。この犯人、ストライクゾーンが広すぎだし。それでも、11歳の少年ハリーの目を通して語られる物語には引き込まれずにはいられません。
彼と一緒にドキドキしたり、恐怖を味わったり、ショックを受けたり、悲しんだり、誇らしく思ったりして、そして章ごとに老人ホームのベットの上に引き戻される。うわ、ランズデールさん巧いなあ。
……最後に戻るのは、きっと育った家なのだろう。父がいて、母がいて、太郎と姫とヨノがいて、低い緑の山に囲まれたあの福島の家を、たぶん私は思い浮かべるのだろう。
ま、11歳まで遡ったりしないけど(大人になってからのほうが楽しかった)。あとたぶん妹もいると思うんですけどね。でもまだ生きてる人を並べて書くのは、ねえ? さらに思い浮かべる田舎の家は、カメムシが大量発生したり、猪が道を掘り返したりはしないのでしょう。記憶はいつも、優しい。
フランス大会を見ました!……と胸を張って言える日付じゃないですが。ああファイナルまでにNHK杯も見られるかしら……。
まずは女子、ロシアの16歳ポリーナ・コロベニコワから。ロシア大会のときはそう印象に残らず――つか(放映されたっけ?)って感じだったのに、ショートの『ロミオとジュリエット』がとても素敵なプログラムでした。ちょっとスカートが透けすぎだったけど、衣装も淡いピンクでジュリエットっぽくてとても可愛い。雰囲気の作り方が上手く、16歳とは思えない情感たっぷりの演技で喜んでいたら、フリーの『白鳥の湖』はこれが同じ人?と思うくらい酷い出来でした。曲に全然合っておらず、演技もめためた。実力はあるけど、まだ不安定なのかもしれませんね。でも今後が楽しみです。
マエ・ベレニス・メイテは華奢な体格ではないので、ショートのピンクよりフリーの金色がよく似合います。ジャンプも力強いし別に悪くはないんだけど、ナゼか演技を冗長に感じて(まだ終わらないの?)と思ってしまうんですよねえ。注目の14歳ユリア・リプニツカヤは、私の好みからするとまだまだです。若い選手の多くは、動作のつなぎ目がなめらかじゃない。ショートの『剣の舞』はまさにその見本で、全然面白みがありません。スピンでやっと(スゴいなあ)と思う程度。失敗は珍しいそうですが、今大会ではフリーでジャンプのミスが目立ってました。今大会でも中国大会でも解説に「エッジが浅い」と言われていましたね。私はエッジの深い浅いってのはよく分からないんですが、面白みを感じないのはそのせいなのかな?
エリザベータ・トゥクタミシェワはフリーでやってくれました。ショートでは今ひとつの出来で、実況アナが「去年の勢いはありませんねー」としきりに言っているのに、解説の横谷さんが「でも演技力なんかは去年より格段に良くなっている」と遠慮がちに擁護していて、私も横谷さんと同意見だったので(私は今年のトゥクタミシェワのほうが好きだよ! ジャンプだけで出来を判断するんじゃない!)と思っていたんですが、フリーではジャンプもしっかり決めてムードある演技を見せてくれました。演技後のガッツポーズが嬉しかったなあ。このままガンバれ!
アシュリー・ワグナーは貫禄の演技でした。出てきた瞬間から「若いのがいくら台頭してこようが、勝つのは私よ」的な、「姐さん!」と呼びたくなる雰囲気を醸しだしています。昔は線が細く、キレイだけど特徴のない滑りで、アリッサ・シズニーと区別がつかなかったのが嘘のよう。去年のプログラム『ブラック・スワン』で一皮むけたように見えます。ステップでもう少し見せてくれればいいのにって不満はありますが、ショートなんか(えっもう終わり?)と感じるほどでした。でもジョアニー・ロシェットほど逞しくはならないで欲しいなあ〜。
次に男子。久しぶりに解説が佐野稔さんに戻ってて嬉しい! んで、中国大会のときはまるっきり精彩がなかったブライアン・ジュベールが復活してくれました。ショートは前に見たのとまるで別のプログラムであるかのように勢いがあり、楽しい。初めて見るフリーは(まだちょっと調整不足?)って感じでしたけれども、やっぱ彼は見せ方が巧いですねえ。ただ立っているだけでも雰囲気がある選手は好きです。宋楠(ソウ ナン)も怪我から復帰してくれましたが、(あれ?こんな選手だったっけ?)と思うほど、元気がありません。解説の佐野さんによると「怪我のせいで練習不足かも」だそう。前大会でのアクシデントが不運でしたね……。
出来不出来の差が大きいジェレミー・アボットが、今回は良かった。ショートでは4回転を捨てて、その代わりミスのない演技を見せてくれました。スパイの演技も曲にハマっていて、これもアメリカ大会のときとは別のプログラムのようです。彼は―――太ったというより、筋肉がついたんですかね? やっぱりお尻や太ももの辺りがむちむちしてるように見えます。フリーはスローなテンポの曲で、大きなミスはなかったものの、私はショートのほうが好きだなあ。叙情的な曲は彼の雰囲気には合ってるんですけど、合いすぎていて意外性がなくてツマラないんですよね。
めためたに崩れたショートの後の、キス&クライでのフローラン・アモディオの様子には、悪いけどにやにやしてしまいました。何度か顔を上げようとはするものの、すぐに頭を抱えてしまったり顔を逸らしたり、あまりにも分かりやすく打ちひしがれているんですもん。私こうゆう、喜怒哀楽をはっきり表す人って大好き。でもフリーの演技は素晴らしかったです。最初の4回転を着氷した瞬間、佐野さんが超意外そうに声をあげていて、笑った。彼は指の先まで演技がキレイなんで、見ていて気持ちがいいのですよね〜。
そして初優勝おめでとうな無良崇人くん。町田くんも無良くんも今まで「けっこう上手いのに、同時代にスター選手がいて可哀想」な印象だったのに、今期はやっと評価されましたねー。無良くんはカナダ大会8位でファイナル出場の望みがないからか、思い切って滑ってました。フリーの最初のポーズを間違えたそうで、曲がかかった途端にちょっと慌てているのが可愛い。フリーは最後のフリップ以外、ほぼノーミスですもんね。ただ、あの衣装は今イチです。鎧をイメージしてるのかもだけど、重たく見えちゃうんですよね。袖まで鎖帷子風だもんなー。
さて次に見るのはNHK杯だけど―――NHKだと解説が、佐野さんにならないのよね。
もうNHK杯が始まるというのに、やっとロシア大会の録画を見終わりました。フィギュアってある程度は集中して見たいから、ちょっと時間に余裕がなくなるとすぐ溜まっちゃう!
さて女子から。フリーでキーラ・コルピに逆転されたものの、ショートで1位にたったグレイシー・ゴールドは、カナダ大会のときより断然いい演技を見せてくれました(あのときの感想には名前も出てきてないくらいだもん)。フィギュアが好きなのは、芝居と同じようにナマモノだからかも知れません。同じ選手・同じプログラムでも、その日の出来で全然違うものに見えるもの。こんなにいい選手だったっけ?、こんなにいいプログラムだったっけ?とビックリするコトも多いのです。
村上佳菜子ちゃんはショートで出遅れてしまいました。彼女の今シーズンの滑りはけっこういいと思うんですが、点数が伸びませんねえ〜。素人目にはわからない部分で、ちょこちょこマイナスされているのかしら。でも去年よりは上り調子なので、そのうちばーんと飛躍があるんじゃないか、と期待してます。逆に今シーズン安定しているのは優勝のコルピ。去年の出来が記憶にないので、たぶん一気にブレイクしたんじゃないかと思います。一番に枠を獲得して、初のファイナル出場です。
アリーナ・レオノワはアメリカ大会よりは出来がよく、ショートでは4位だったので(もしかして!)と期待しましたが、フリーでぐずぐずになってしまいました。彼女の演技はとても好きなので残念です。3位のアグネス・ザワツキーは、フリーの青い衣装がとても素敵でした。全体的にまとまっていて、安心して見ていられます。これで、表彰台に金髪美人3人が並ぶ結果になりました。ロシア大会なのにロシアの選手が揮わなかったのが、ちと寂しい。
さあ次は男子。これに優勝しないとファイナル進出がかなわないというプレッシャーからか、織田くんのショートは素人目にもわかるくらい、がちがちでした。しかしそれで開き直ったのかフリーはすごく良かった。失敗は冒頭の4回転だけで、残りのジャンプでは持ち前の伸びやかな着氷を見せてくれました。これがショートでもできていれば……っ。それにしても男子の4回転はどきどきします。決まれば迫力なんですが、転倒する選手も多くって流れが切れちゃうから、これで明暗が分かれます。
小塚くんは安定していますね。ジャンプを失敗しても、ムードを作るのが上手いから、終わったときには失敗のコトなんか忘れちゃってます。今回も手堅くまとめて2位。ちょっとビックリしたのは、29歳のベテラン、コンスタンティン・メンショフ。今まであまり印象になかった選手なんですが、フリー冒頭のスピードに目を見張りました。ショートで2位だったしこのまま初の表彰台か?と思ったのに、後半失速しちゃって結果は4位。惜しい。
んで優勝は、当然のようにチャン。カナダ大会よりはジャンプも決まり(フリーの4回転2回は見事!)、こうなると彼の独壇場ですね。以前気に入らなかった指先の雑さもだいぶ改善されていて(う〜んやっぱ上手いなあ)と素直に思えます。ま、後半にジャンプのミスも多かったのに、フリー2位の織田くんと20点以上も差がつくってのは、やはり納得いかないんですが。あとさあ。フリーを棄権しちゃったとはいえ、久々に競技に復活したジョニー・ウィアーのショートも放映しないってどうなのさ。
また1年がたって、今日は父母の三回忌でした。今回も祖母と、父方母方の兄弟妹にその子供たちも集まってくれ、一周忌のときと同じく天気が心配な予報だったのに雨も降らず、滞りなく法要を済ますコトができました。次は七回忌だから、これで毎年喪服を着る生活は一段落かな。あっという間だったような、まだそれしか経っていないのかと意外なような、複雑な気持ちです。
だけどまだ、田舎に帰ると父母がいるような、そんな気もするんだ。まだ。
10月頭にやっていた、フィギュアスケートの『ジャパン・オープン』、『メダル・ウィナーズ・オープン』、『カーニバル・オン・アイス』の録画をやっと見ました。今さら感想書くのもどうかなーと思ったんだけど、見たらすごく面白かったんで、書かずにはいられないわ。いいんだ、自分のHPだもん。
『ジャパン・オープン』は日本の圧勝でしたね。あっこちゃんは本調子ではありませんでしたが(それでもけっこういい点数)、小塚くんも真央ちゃんも出来はなかなか。高橋大輔のフリープログラムは、グランプリシリーズのときより断然良かったです。そうか本来はこうゆう流れなのか、とよく分かった。北米チーム、欧州チームは調子が悪かったですねえ。やっぱ個人戦のグランプリシリーズのほうに焦点を持ってきているのかしら。その中でアシュリー・ワグナーが1人健闘して、迫力の演技を見せてくれました。
『メダル・ウィナーズ・オープン』も面白かった! 嬉しかったのは、久しぶりにキミー・マイズナーを見られたコト。実は、シーズンが始まる前にふと(そう言えばキミー・マイズナーってどうなったんだっけ?)と思い出していたのよねー。今回は点数が伸びなかったけど、ぜひ競技に復帰して欲しいです。あっこちゃんが国際大会で活躍しだした年齢を思えば、彼女もまだまだやれる、やって欲しいと思います。
愛くるしい笑顔は現役時代のままの、イリーナ・スルツカヤも懐かしかった〜。アイスショーとかは見ていないので、荒川静香のコスチューム姿を見たのはたぶん引退以来だと思うんだけど、体型変わりましたねえ。ずっとほっそりしてない? 未だプロとして活躍するだけあって、演技は安定感あって見応えもありました。優勝おめでとう。
そして男子。最初のジェフリー・バトルは(え、まだ現役なんじゃ?)という出来。引退しちゃってるのがもったいない。2番手に本田武史。彼もコスチューム姿を見るのは久々で(そうそう、昔の日本人選手はこんな風に残念な感じだった)と懐かしく思い出していたら(いやだいぶ絞ったらしいけど)、彼が滑り出して1分もしないうちに録画がブツッと―――ぎゃーっ録画失敗してるーっ! キャンデロロ見たかったのにーっ!
一番楽しかったのは、点数関係ない『カーニバル・オン・アイス』。エキシビションはほとんど地上波では流してくれないので、初めて見るナンバーも多くて興奮しっぱなしでした。だって怪我でGPシリーズ欠場の成ちゃんが! リフトもスロージャンプも前に見たときよりずっとキレがあって、マーヴィン・トランとのダンスも息がぴったりで小気味が良くて、大会で彼らの姿を見られないのが本当に残念です。彼らの演技を、もっともっと見たい。早く肩が良くなりますように。
カート・ブラウニングはカッコよすぎます! なにこのカッコいいおっちゃんは!と鼻息荒くしてしまいました。……そのワリに、現役時代をよく覚えていないんだよなあ。鳥頭が悲しい。録画に失敗していなければ、彼の演技をもう1つ見られたのに……。小塚くんの『ギターコンツェルト』は、正直、あまり好きなプログラムではなかったのですが、今回は布袋寅泰の生演奏で、途中からカート・ブラウニングとジェフリー・バトルも入ってきて、うひゃあああっ(←もう、言葉にならない)。
高橋大輔のタンゴも良かった。このキレを見ちゃうと、佳菜ちゃんがフリーでやってるタンゴはまだまだだってのが、よく分かります。そうなのよー、タンゴはねっとり感がないとね! 真央ちゃんのメリー・ポピンズも、すごくすごく可愛かった。試合でもこのぐらい表情を出すプログラムをやればいいのに、と思ってしまいますが、プレッシャーがないからこそ出せる表情なのかな。
試合では見られない表情や、コンビや、プログラムを見られるのが、お祭りならではの醍醐味ですよねえ。あ〜〜〜楽しかった♪
フィギュアスケート、グランプリシリーズ中国大会を見ました。まず最初に、観客席のマナーに関する私の心配は杞憂でございました。日本人選手の演技にも歓声が、TVで見る限り、他の国の選手に対するより大きな歓声が上がっていたように聞こえました。余計な心配して、たいへん失礼いたしました。ま、厳戒態勢ではあったようですけど、でも良かったよおお〜。
しかしさー、真央ちゃんが出ると放映時間は一気に延びるのね。ふーんふーん。いいんだけどさ、延びた時間で何してるかっていうと、真央ちゃんの演技を3回も繰り返し放映したり、同じインタビューを何度も流したりしか、しないのね。外国人選手だとショートかフリーのどっちかしか放映しなかったりも、するのに。中途半端で気持ち悪いよ、これ。あと映像が天井アングルになるたび、苛っとする。スピンの美しさが台無しだよ。
と、まず言わねばならぬコトと不満を書いておいて、さあ感想をば。なぜか今回は女子が先の放映(男子のほうが盛り上がったから?)。注目の真央ちゃんは、フリーの演技がとても良かった。ワグナーの黒鳥みたいなドラマ性はないけれど、真央ちゃんには白鳥のほうが似合っています。でも「強い白鳥」には見えなかったな。しなやかで可愛かった。ショートも楽しくて良いんですが、こっちは衣装がダメだ……。あの派手すぎるオレンジは、浮いて見えます。でもま、とりあえず優勝おめでとう!
ロシアの新星ユリア・リプニツカヤは、やっぱまだ「若いなあ」な印象。あんなに柔軟性があるのに、演技が硬く見えるんですよね。特にショートの演技は、ぱきぱきと動作をこなしているだけって風で、ツマラなかった。でもスピンは軸が細〜くなるから回転が速くって、見事でした。彼女はこれからの成長に期待だなー。キーラ・コルピはベテランの貫禄で、大技はなくても演技で魅せてくれます。あと彼女は衣装の選び方が上手ですよね。ショートの緑のもフリーの濃い紫のも、すごく似合ってました。
長洲未来は、なんで中国大会しか出ないの? 調子が悪いようでもないので、1回しか見られないのが残念です。解説の田村岳斗さんが「体がガッシリしましたよね!」と言ってたけど……公共の電波でそれは正直すぎないか……。私は去年、「太った」と書いたけど、今年は「大人の体型になったなあ」と思いましたよ。たぶん初めて見る李子君(リ シクン)のショートは良かった。フリーでは失敗が目立ちましたが、可愛く清楚な正統派って感じで、今後が楽しみです。
でも確か去年、耿氷娃(コウ ヒョウワ)にも同じような感想をもったんですよねえ。今年は調子が悪いようで、フリーは棄権してしまって残念でした。あとスウェーデンのヨシ・ヘルゲソン! 頭がとっても小さいのか体がとっても大きいのかわからないけど、頭と胴体のバランスでめちゃくちゃガッシリに見えます。プログラムの途中で「ゴリラが胸を叩いてる……」と思っちゃった一瞬がありました。あ〜んごめん。
そして男子。町田くん、化けましたねえ! アメリカ大会のときはそれほど魅力を感じなかったのに、表彰台に上って自信がついたんでしょうか、今回はショートがとても良かった(つか、アメリカ大会のときは彼のショートは放映されなかった)。動きにキレがあって、その前に滑ってた選手たちとはスピードが違いました。フリーも前回よりずっと良かった。(背中はキレイなんだけど、あと足が5cm上がれば決まるのに…!)というモヤモヤを、今回はほとんど感じませんでした。あとは肌さえ……(←しつこい)。
煖エくんは、ショートではさすが。町田くんの見事な演技の後だったのに、うわ〜やっぱ高橋大輔は魅せ方が違うなあ〜と目を奪われましたもんね。ちょっと古いロックの雰囲気も彼にぴったり。フリーは残念ながらジャンプが安定せず、プログラムとしてもぶつ切れの感が否めませんでした。NHK杯までになんとか立て直して、ファイナル出場目指して欲しいです。あ、3位のセルゲイ・ボロノフのプログラムは、ジャンプのためでしかないものに見えて、あまり好みじゃありません。
残念だったのは、直前練習のアクシデントで宋楠(ソウ ナン)が怪我をして棄権してしまったコト。ショートでは彼の演技は放映されなかったので、今回は彼の演技は見られませんでした。確か、けっこう好みの選手だったんだけどなあ〜。ジュベールも調子が悪いらしく棄権してしまったし、日本人2人のトップ争いは見応えがあったけど、それ以外はあまり面白くない展開でした。つか、男子は放映する選手が少なすぎるよー。
さて次はロシアだっけか? レオノワはもちろん出るよね?