街を歩いても声をかけられることなど絶えて久しくなかった私であるが、今朝「彼女になって欲しい」と申し込まれた。「突然ですが〜」「こんな手段ですみません」などの礼を尽くした表現に思わずぐらっときて、「多分私の方が年上ですけど、よろしくお願いします。田中よもえ。55歳」と返事をしようかと思ってしまった。まったく朝の5時に変なメール送ってくるなよな! こっちは寝ついたばっかりだったのに。「18歳以上希望」って何だ、ばか。
と寝不足気味で始まったG.W.です。9連休初日の今日は髪を切りに行って来ました。私は美容院に行くとたいてい怒られる。余りにも構わな過ぎると言うのだ。自分ではそう身汚くしているつもりはないが、世間的には許されないらしい。「ブローとかしてます?」「してませーん」「…少しぐらいやらなきゃだめですよ!」って感じ。今までの担当はすでに諦めてくれていたんだが、彼が他店に移動になってしまったので、新しい人にまた慣れてもらうまで大変だ。それにしてもカット&カラーをやるとホントに半日潰れてしまう。その間与えられる雑誌がまるで興味のないファッション雑誌ってのがツラい。もう少し読み物系を…と思ったら、ファッション以上に興味のない女性週刊誌。どうにかしてくれ。
でその後は春風に誘われて街をぶらぶら。ぶらぶらしていたらとっても可愛いカエルに出会ってしまった。小学生とか中学生がたむろしているような店で「うそこれってかわいくなーいー?」「うわーかわいーほしー」なんて会話の中に立ちすくみ、手にしたカエルをじっと見つめて迷うこと5分。過剰出費気味のここ最近だし、カエルのコレクションは増えるばかっりなので諦めようとはしたのだけど、「私を買って」光線に耐えきれず、黄色のカエルと緑のカエルが抱き合ってる縫いぐるみを買ってしまった。もう可愛くて可愛くて。こういう時にデジカメがあればいいのにと思うが、こうカエルに熱をあげるのは私くらいか。
明日から田舎に帰るのでしばらく更新できないと思います。できたら途中で1回くらい、とは思っているんですが。
私は元来、慎重と言えば聞こえはいいが、決断力のない方だと思う。それが如実に現れるのが買い物で、何か欲しいものがあっても検討に検討を重ね、より安い、あるいは良質の商品を探し、やっと買うのを決意した時には目的の商品は売り切れになっていて「ああ、あの時買っておけば…!」と悔し涙に暮れるってのを飽きもせずに繰り返している。それではいけない、とずっと思っていた。欲しい時が買い時なのだ。お金がないとかその他モロモロの不都合は忘れるのだ。さあ買え!
…ってわけで、『フレンズ』DVDのコレクターズセットを全部、大人買いしちまいました。ちなみにプレーヤーは持っていません。無計画もここに極まれり。
どうやらまたサーバが落ちている。どうするよ…。今はもう少し様子を見るつもりだけど、引越しを考えた方がいいんだろうか。COOL全体が落ちやすいってなら引っ越すんだけど、ダウンしているのは東京だけ。しかもこれがよくあるケースなんだかも分からない。どう判断すりゃいいんだか。なんにせよ、めんどくさいなぁ。ちょい凹んでます。
とこういう時は気分転換のためにマンガを読む。間がいいことに昨日TONOさんの『カルバニア物語』の新刊が出たのだ。長かった、待ってました。『カルバニア物語』はかなり前から私のお気に入りの一つである。ファンタジーとは…言えるのかなあ。舞台は架空の王国なんだけど、竜や魔法やドワーフは出てこない。メインキャラクターはカルバニア王国の女王と、男装好きの公爵令嬢。ふわふわのドレスやレースや女の子同士のお喋りがいっぱいの、今時少女マンガでも珍しい世界を展開している。でもその割に絵柄は全然華美じゃない。モブなんか○(頭)に手足がちょんちょん、とついているだけだったりする。世界観もかなり適当で、単行本に描いてあるカルバニア王国周辺の地図には「この辺はまだ考えていない」国があったりもする。そう、適当ってのはカルバニア物語には欠かせない要素かも、しれない。
さてこの、一見“小学生にも安心して読ませられる、健全路線まっしぐら”にも見える作品だが、侮ってはいけない。単純な絵柄や、お気楽なキャラクターや、あっさり語られるエピソードに騙されてはいけない。これがなかなかシビアな世界なんである。いや世界はシビアではないか。エピソードがシビアなのかも。シビアではあるんだけど、でもどこかお気楽。そこが好きだ。読むたびに幸せになれる作品はいくつかあるけど、これは間違いなくその一つ。カルバニアを読んでいて、気がつくと顔がにへにへしている。ああ、いい大人になっていてもお姫さま王子さまのマンガを楽しめる人間でよかった、とツクヅク思う。COOLはまだ復旧してないけど、とりあえず続きを読もうっと。
ふう。やっとサーバが復旧しました。って私はただただ待っていただけですが。見捨てずに来てくれてありがとうです。
【COOLの東京サーバがすごく不安定になっていて自サイトにアクセスできない。この日記もいつアップできるんだか。昨日なんか「該当ページは削除された可能性があります」の画面が出てきて自分でもびっくりした。某掲示板で「ぷらぷらすはネスケだと完全表示されていない」と教えていただいたのでチェックしたいのに、間が悪すぎる。ひょっとしたら私が多用している“スタイルの指定”が悪いのかと思っているんだが…。COOLのサイトによればメンテナンスで少なくとも今日の夜9時まではこの状態が続くらしい。きぃっ。】
【 】で囲んだ上の文章は昨日書いたんだけど、メンテナンスが終わったかと思うとカウンタがぶっ壊れているわ、サポート掲示板を見てみると会員の個人データが流出したとかハッキングされたとか物騒な書き込みがあるわで、ひたすら慌てているうちに日付が変わってしまった。個人情報が漏れたってのは怖い話なので、会員登録する際にどこまでのデータを提出したのか調べようとしたけれども、登録情報を見るページにも入れない。しばらくあっちを調べこっちを調べしていたのだけれど、なんせもう終わってしまったことで全容はわからないし、きちんと把握している人も見つからなかったので、途中であきらめて放り出してしまった。落ちついたらでも仕方ないから、ちゃんと説明してくれるといいんだけど。
さてと話を変えて。会社帰りに東京駅に行ってバスの予約をしてきた。いつもは電車で実家に帰るのだけど、今回は金欠の友人と一緒に行くので長距離バスを使う。東京からバスってのは初めてなので、乗り場にも初めて行った。それにしてもなぜバスターミナルって夜逃げのイメージがあるんだろ。バスの出発を待つワケありげなおじさんやお姉さんを見て、勝手な妄想を膨らませたくなってしまいました。ワケありげってところから、きっともう既に妄想なんだろうが。
GWに帰省するのは久しぶりなので、すごく楽しみだ。都合が合えば地元の友達ともデートできるかもしれないし。彼女はときどき風の色や匂いや温かさ、草の色合い、空の高さなんかを綴った手紙をくれる。その度に彼女が羨ましくなるんだけど、今回はその中に帰れるので嬉しくて仕方ない。お正月やお盆にはいつも帰っているが、5月は特別だもんね。緑はまだ若いし、出始めの野菜は美味しいし。不安といえば「免許と初心者マークを忘れずに持って来い」と言ってきた父か。もちろん練習はするつもりだけど、あまり鬼教官ごっこに熱中されても困る。卒業試験を間近に控えた母と共同戦線でも張ろうかなーと今から防御方法を考えている。そういや母は既にキジを轢いたそうである。田舎の道にも危険はいっぱいだ。
来月はGWで実働時間が減ってしまって、時給労働者の私にはキツい月になるのが分かってはいるのに、無性にDVDプレーヤーが欲しくなってしまった。これは全て『フレンズ』の吹き替えのせいだ。レイチェルの声が『ビバヒル』のドナと同じだと一度気付いてしまったら、もうダメ。レイチェルは好きなのにあの話し方を聞くたびに絞め殺したくなる。たしかに帰省の旅費やら何やらで財政はキツい。キツいが、この殺人衝動を押さえるためならやむを得まい…。と、何とか自分を騙そうと努力中。
ランチに天丼を食べた。小鉢がついているんだが、納豆。丼モノに納豆って…。そういやこの店では親子丼と一緒に温泉玉子を出してきたことがあったっけ。もう少し組み合わせを考えた方がいいと思う。席に戻ったら普段あまり付き合いのない上司がお饅頭を持ってやってきた。「これ、食べていいよ」「あ、ありがとうございます」「イヤいいんだ、それ昨日から置いてあった奴だから。」 …この扱われ方はなんなんだろう。
さて昨晩、妹がハサミを持って部屋にきた。襟足が伸びてきて微妙にはねるからカットしてくれ、という。そこでチョキチョキ切ってやっていると「何ミリくらい残ってる?」と聞いてきた。ミリ単位よりも長いよ、と答えると、切ってくれもっと切ってくれ刈り上げてくれ、と注文を出す。刈り上げはやったことないし失敗すると悲惨だとは言ったのに、いいのだ刈れ思いきってやってくれ、とうるさい。気は進まなかったが仕方なくハサミの刃を横に寝かせて刈り上げた。「どう?」と妹。「……ヘンだよ」「え?虎刈りになってるの?」「…っていうか、…おぼっちゃまくん?」
彼女の襟足は、ひどくみっともない状態になっていた(私がやったんだけど)。不安になったらしく妹は鏡の前に飛んでいった。が、すぐに満足そうに戻ってきてこれでいいのだ、と言う。え?ホントに? …結局その後も妹の指示通りに切ったり剃ったり。私も最善は尽くして妥協点までにはこぎつけた。しかし私の方はかなりの不満を残す仕上りだと思っているのに、妹の方は「ばっちり」と言いきっている。単に私の美意識が保守的なんだろうか。世間的にはあれでOKなんだろうか。妹の仕事仲間がどう評価を下すのか、今はそれだけがたのしみ心配だ。
アホガメさんが4月14日の日記で私の旅行記を取り上げてくれた。(ありがとうございました。) その時のコメントがきっかけになって、最近いろいろと考えている。最初に考えていたのは“どうして私は旅行を重視しているのか”だった。そっちは私なりの答えらしきモノは出たと思うが、長くなりそうだから、そのうち別ファイルで書く予定だ。ただ文章にすると事実よりも大げさになっちゃいそうなので、どう書けばいいか考え中。で、今はそこから派生したアホガメさんのコメントとはもう全然関係ないモロモロを、暇あるたび頭の中でこねくり回している。
そんな状況だったので、昨日は妹とワインを飲みながら話し込んでしまった。まあ話はあっちに飛んだりこっちに飛んだりで忙しかったのだけど、中でお互いの人生設計に話が及んだ。私の「で、君のはどうなってるの?」の問いに、妹はしばらく考えて「今の仕事をできるところまでやる。できなくなったらその時考える」と答えた。妹の仕事は普通の会社勤めよりもかなり早い時期で、リタイアのボーダーが引かれているのだ。彼女のあまりにも何も考えていないお気楽な人生設計に一瞬絶句したが、考えてみると私のも似たようなモノである。今の仕事はいいところ後10年だし、その後は具体的に考えていない。
私たち2人とも人生設計に結婚を組み入れていない。絶対しないと決めているワケではない。上手いこと回ればするかもしれない。だが必須条件ではない。そこでお互いが今の仕事を辞めた後にできうる、あるいはやりたい仕事の話とか、物事の優先順位の話とか、先週のケンカの話とか、私たちにしてはかなり突っ込んだ話をした。していたハズなんだが、気がついたらこういう場合のいつもと同じ結末に落ち着こうとしていた。ここで疑問なんだけど、なぜ人生について私たちが語ると最後には当った宝くじをどう分配するか、ってさもしい話になってしまうんだろう。ホントーに不思議だ。
待ち望んでいた『フレンズ3』の放送を見た。オープニングやいつもの音楽で「ああフレンズだぁ…」とすごく嬉しくなったのだけれども、すぐに居心地が悪くなってきた。心配していたとおりで、声優の声がイメージと合わないのだ。6人の主要人物のうち、3人がダメ。特にロス。ちょっと頼りなくて押しの弱い彼に、なんであんな男くさい声を当てるんだ? 本当の声はキャラクターのイメージ通りで情けない声なのに。
あと観客の笑い声がやけに耳障り。以前「すぐに慣れる」と書いたし、実際ビデオで見たときは全然平気だった。それなのに昨日は気になってしまったのは、これも吹き替えのせいじゃないんだろうか。たとえ字幕に頼って意味を理解していても、英語のリズムとか抑揚を聞くのは意外に大事なんじゃないかなぁ。ぽんぽんと言い合うところが日本語だとやっぱり重くなるし、それほど面白くなくなる。あの海外コメディ特有のア〜ッハッハッハッハァッハッハ!って大げさな笑い声が、日本語とうまくマッチしない。どうせならあの笑い声も吹き替えたらどうよ。
それともこれは全て、字幕版で先にイメージを固めてしまったから違和感を感じるだけなんだろうか。私は映画にしろビデオにしろ字幕派であるが、吹き替えが全部ダメというほどではない。ERだってアリーだってダーマ&グレッグだってTVでは吹き替えで見ているし、それで平気だ。そういやダーマ&グレッグには笑い声が入っていたような…。これも入っていたかいなかったか今すぐに思い出せないくらい、気にしていない。となるとやっぱり慣れの問題? 慣れれば平気になってくれるんだろうか。そうだといいんだけど。吹き替えのせいで好きなコメディがつまらなくなっちゃうなんて悲し過ぎる。まあサードシーズン以降のビデオリリースがあるのかどうかはっきりしない以上、文句をいいつつもこれからも見るしかない。止める気はないから、願わくは素直に見られるようになりますように。
ところでレイチェルの声をやってる声優さんは『ビバリーヒルズ青春白書』のドナの声もやってるんですね。彼女の声は割合イメージに近かったんだけど、恋人のロスに甘えているところで「あれ?この声とこの言い方、つい最近聞いた…。どこでだったっけ」と気になった。その後もずっと気をつけて聞いていたんだけど、結局自力では分からなかった。人の顔や声を覚えるのは苦手なのだ。調べてみてやっとドナの声だと分かって「ああだからヤな感じがしたんだ」と納得する。『ビバリーヒルズ〜』はめちゃ嫌いなのだ。友人によると高校生編はよかったのだという。だけど私は社会人編しか見たことがない。最近その後にやってるダーマ&グレッグにチャンネルを合わせるので、ときどき時間がズレたりするとついうっかりビバヒルも見てしまうのだ。毎回見ているワケじゃないのに、ビバヒルの登場人物たちはいっつも仲違いばっかりしている。あの妙な閉塞感のある人間関係とか登場人物の視野の狭さとか度量のなさとか、あれはアメリカの『渡る世間は鬼ばかり』なのでは? 少なくとも私の中では同類項。いや『渡る〜』もちゃんと見たことは一度もないんだけど、そんな話なんだよね?
先週末に触れたケンカだが、結局不発に終わってしまった。同居始めて以来の真面目な話し合いをしなきゃいけない、下手したら同居解消だと思いつめていたのは私一人で、妹は次の日けろっとした顔で帰ってきた。全て勘違いだと言われてしまえばコトの顛末を書くのもばかばかしいが、自分の気持ちを整理する意味で、ちょっとだけ書く。
私は、妹が私に対して怒っているのに何も言わず、怒っているという意思表示をすることもなしに、ただ私と一緒にいたくないから別の人のところに逃げていったと思って怒っていたのだ。妹が怒る(かも知れない)状況があって、その後彼女は不機嫌そうで、で、いきなり「泊まってくる」と出ていってしまったのだった。私の嫌いな行動に、「あの時は黙っていたけど実は怒っていた」とか「ああ言ったけどホントは別のことを言いたかった」と後になってから言い出すってのがある。相手の感情に鈍感なこちらに非があると言われればそれまでだが、何に傷つくのかなんて人それぞれで、その全てを知るのは無理だと思うのだ。こっちが何の気なしに冗談で言ったことが人を傷つける場合もあるだろうし、逆の場合もあるだろう。だから私に傷つけられた場合には、ちゃんとそれを私に伝えて欲しい。
もちろんこれは程度問題で、例えば「To-koはああ言ったんだよね〜。あの時はさすがにムッとしたよー、あははー」と後から笑い飛ばせるなら、その時黙っていても全然気にならない。こっちも「じゃあその時言ってよー」とか「ごめんよー」って笑って、それで済む。だけど不満がどんどんどんどん澱のように積もり重なっていって、ある日突然爆発されちゃうのが、私は怖い。怖いし、腹が立つ。で、妹はどちらかと言うと“いきなり爆発型”のタイプなのだ。少なくとも私の前では。
ケンカした挙句に飛び出すなら、それは仕方ない。言いたいことを言い合ったなら、気持ちが落ち着けばお互いに反省もするだろうし、歩みよりもできる。なのに何に怒っているのか、どうしたいのかを私に向かって言ってくれないのでは、こちらも反省のしようがない。ってことは2人の関係は改善されない。ってことは私とやっていく気がない。ってことは一緒には住めない。…とさすがは妄想女王で、一人暮しをするとしたらいくらぐらいの家賃なら払えるかとか、共通の家具はどうするか、まで考えていたのだ。悶々と。それなのに帰ってきた妹は「出ていったのはたまたまで、別に怒っていたワケじゃない」と言うので、それで終わってしまった。
こうして書くと自分でもばかみたいだと思うし、どうしてあそこまで怒ったのかもよく分からないが、その場のムードとか私たちの関係とか、いろいろタイミングが悪かったのだろう。昨日は仲良くワインを飲んで、ゲームをして遊んだのでご心配なく。
とりあえず勘違いで終わった今回の一件(自分では今でも丸っきりの勘違いだとは思っていないのだけど)では、かなりいろいろと考えた。対人関係において私は高望みをしすぎているんだろうか、とか、そういう私は相手を疲れさせてしまうんだろうか、とか。多分こういったことをぐだぐだ考えること自体が、鬱陶しい性格なんだろうなぁ。
今の私にササった『いっぱしの女』から、その中で触れられていた映画『追憶』を見て、今はアリス・ウォーカーの『カラー・パープル』を読んでいる。『いっぱしの女』はもう何度も何度も読んでいるのに、『追憶』『カラー〜』に手を出す気に初めてなった。今のタイミングで出会えて良かったと思う。『追憶』なんか今じゃなかったらただの“ぴんとこない”話で終わったかも知れない。今回のケンカ(未満)のちょっとした成果。
昨夜とある出来事があって、そのときはちょっとムッとしたくらいだったのに時間が経つにつれて腹が立って腹が立ってどうしようもなくなった。当たるべき相手は眼前にいず、電話をかけようかとも思ったが話が長引きそうだったし、ちゃんと顔を合わせて話した方がいいと思ったのでガマンした。普段はあまり物に当たったりしないのだが、昨日は他にはけ口がないので当たってみる。あまりスッキリしない。その後も悶々といろいろ考えて今朝起きてからも続きを考えて、不意に氷室冴子さんのエッセイが読みたくなった。読みかけの本を放り出して『いっぱしの女』をひっぱり出す。それを電車の中で読んでいたら、2番目の『夢の家で暮らすために』が今の私にはぐさぐさとササってしまって、涙がこぼれそうになって困った。要は同居中の妹とケンカしただけなのだけど。いや、ケンカできなかっただけ、と言った方がいいのか。なんか要領を得ない話で申し訳ないが、結果がでたらちゃんと書きたいと思う。
さて気持ちを切り替えて昨日の続き。
昨日書いたように、うちの近所の使えるレンタルビデオ屋というとTSUTAYAしかない。新作を見たい場合はそれでいい。あそこは新作を必要以上にずらっと並べているから、リリース直後は無理としてもちょっと待てばほぼ確実に借りられる。問題は古い作品だ。まずTSUTAYAは目的の作品が探しにくい。少なくとも私んちの近所のTSUTAYAは。作品はジャンル別に並んでいるのだが、分類が細かすぎて目的のが“ドラマ”に入るのか“青春モノ”に入るのか“恋愛モノ”に入るのかまず分からない。この間探したのはヒッチコックの『裏窓』なんだけど、まず探した“洋画・サスペンス”のコーナーにないのだ。いや『裏窓』はあったんだけど、それはクリストファー・リーヴ主演のリメイク版だった。リメイク版があるんだから、大元だって近くにあると普通思うではないか。まさかヒッチコックまでないのか?と思ったが、実はあった。“洋画・クラシック”に。分かりにくいっつーの!
同じく近所にある図書館だが、これもショボい。借りたい本があった試しがない。だがこっちはビデオ屋に比べれば使えるのだ。検索システムがあるから、目的の本がどの図書館にあるのか、貸出中かどうか、自分の図書館にあるならどの辺を探せばいいか、ちゃんと分かる。ない時も予約をすれば取り寄せてくれるし、どこの図書館にもない場合には買ってもらえる。こういうシステムをレンタルビデオ屋に求めるのは無理だろうか。もちろんプラスαの料金は仕方ないと思う。TSUTAYAくらいあちこちに店舗を持っていれば不可能ではないと思うのだが。
小さなレンタルビデオ屋にもがんばって欲しい。うちの近くにもあるにはあるのだけれど、これが使えない。新作は数が少ないからいつも貸出中だし、旧作もロクに揃っていない。シリーズの途中が欠けていたりもする。目的のが探しにくい。いいトコロなしだ。値段がちょっと安いから最初はこっちに通っていたのだが、あまりにも使えないのでTSUTAYAに鞍替えしたのだ。以前住んでいた地区にあったビデオ屋は、やっぱり新作は全然ダメだったけど旧作が豊富に揃っていて、しかも探しやすかった。そこに住んでいたときは、その小さな店と新作を借りるための大きなレンタルビデオ屋があったので、ちっとも不便を感じなかった。量では大手に敵わないのだから、小さなビデオ屋が生き延びるためには何か得意分野が必要なんじゃないかと思う。ホラーならB級まで全て揃えてる、とか、海外ドラマなら何でもある、とか、単館上映作品に強い、とか。がんばれ町の小さなビデオ屋! 大手が新作に力を入れてる隙に、そっちは別のウリを作ってマニアな客を喜ばせて欲しい。
書き疲れたので後は簡潔に。『裏窓』を見るのは2度目か3度目なんだけど、なぜか勘違いをしていた。犯人を別の人だと思いこんでいたのだ。見てる間中ずっと「あーこうやって疑ってるけど真犯人は別なんだよねー、こっちの人なんだってば。最後の最後まで分からないんだよねー」と思って見ていたのに、結局最後まで私が犯人だと思いこんでいた人は絡んでこなかったので「あれ?」と思ってしまった。ただの記憶違いなんだけど、肩透かしを食った気分。いったいどこで記憶が歪んでしまったのか。NHKでやってたヒッチコックの番組は「あの進行役のアナウンサー邪魔でしかない」と言いたかっただけでした。ゲストが三谷幸喜さんと山田五郎さんだったんだけど、この2人に話をまかせた方がなんぼか良かった。三谷さんもそう喋りが上手い人じゃないと思うけど、彼の場合は内容が面白いからいい。ゲストの会話についていけない進行役なら、いたって仕方ないと思う。(てかもともとが海外のドキュメンタリー番組なら、編集する必要なかったんでは?)
去年の夏頃、無性に見たくなった映画がある。どこかでえらい好意的な評価を受けていたからだ。天地茂主演の『東海道四谷怪談』。古いけど怪談の季節だし天地茂だし、と思って探したが結局見つからなかった。それがちょうど私が探しまわっていた時期にDVDで発売されていたのを、つい最近知った。残念ながら私はDVDを見られる環境にない。だが知り合いに声をかけまくればDVDプレーヤーかプレステ2を持っている人の一人くらいはいるだろう。ソフトさえ押さえれば何とかなる。早速私はTSUTAYAに向かった。万年金欠病なので買うという選択肢は持ち合わせていないのだ。しかし…なんで邦画が棚の1段さえも埋められないの? しかもどれもビデオで借りられるのばっか。古いの見たい人は買えってか? 貧乏人は麦を食えってか? パンがないならケーキを食べればいいってか? だいたいなんで使えるレンタルビデオ屋がTSUTAYAしかないんだ?
と憤りのあまりレンタルビデオ屋のあるべき姿とか、代わりに借りて帰ったヒッチコックの『裏窓』の話とか、NHKでやっていたヒッチコックの話とかに続けようと思っていたのだけれど、それどころではなくなってしまった。予定の話は後日にまわす。ナゼかというと、
ええええええっ!? フレンズ3って民放で放送されてんの!?…ショック。4月からってことは2回分見逃した。サードシーズンのビデオが出るのを首を長くして待っていたのに、ちゃっかり放送されてたなんて。それにしても宣伝が少な過ぎないか、テレビ東京。今までフレンズはWOWOWでしかやっていなかったんだからビデオで初めてフレンズを知って、私と同じようにサードシーズンを心待ちにしてた人って少なくないと思うんだけど、なんでこんなに静かに始まってるのよー! それとも私が情報遅いだけ? みんなちゃんと知ってるの?
天地茂で検索かけたついでに、フレンズのビデオの続きがでるのかどうか調べようとしただけなのに、何てこった、まさか放送されていようとは。まあ知らないうちに終わっちゃってた可能性もあるから、それよりは全然マシなんだけど、やっぱりショックだー。宣伝足りないと思うよ、絶対。何考えてんだろ。フレンズみたいに観客の笑い声が入るのを毛嫌いしちゃう人もいるけど、それさえ慣れればいい作りのコメディ多いのに。笑えて、時々ほろりときて。泣けーっ泣けーって路線のドラマよりも、コメディの中で不意をつかれる方が私は好き。もちろん笑えるだけでもOK。フレンズは主要人物たちの関係も好きだしね。来週からはきちんと押さえなっきゃ。しかし不安材料が一つだけ。テレビ東京ってことは吹き替えかなぁ。二ヶ国語放送かもしれないけど、コメディを英語で見るほどヒアリングできないし。字幕だと流れが分かって、ときどき簡単な台詞だと字幕と違うこと言ってるのが分かって、一番いいんだけど。とにかくイメージが合うのを期待しよう。あーそれにしても悔しい。
珍しく眠れなかった。電気を消したのは3時近かったのに、目を瞑ってもなかなか眠りは訪れない。ひっきりなしに寝返りをうって寝やすい位置を探す。時計の針の音がうるさい。あっちに向きを変えこっちに向きを変え…いつの間にか浅い眠りに入っていたようだ。夢を見た。殺人、容疑をかけられたまま行方不明になった女、彼女の無実を信じる人(私)、逃亡生活…とどこかで読んだ小説のような内容で、私の夢にしては珍しいものじゃない。しかしラストがちょっと変わっていた。私はどこか暗い場所にいる。暗闇の中から人間が現れる。武士だ。彼はゆっくりと近付いてくると、私に向かって重々しくこう告げた。「私は生固め侍。固めるのが苦手だからプリンは上手く作れない」 次の瞬間、目が覚めた。
………。…ちょっとさぁ…夢は脳の暴走だっていうけど、暴走しすぎじゃないのか私の脳。生固め侍って何よ。何でプリンを作るのよ。寝ぼけ頭のツボにはまって笑っちゃったじゃないの。明け方突然目を開けたと思ったら布団の中でニヤける女って不気味だよ、傍から見るとさ。そう言えば以前、父親が飛行機に爆弾を仕掛けようとして逮捕される夢を見た。「なんでそんなことやったんだろう」と聞く私に、母はこう答えた。「自分のボヘミアン魂を証明したかったんでしょ」 夢の中で私はその答えに納得してしまった。あの時も目覚めてから笑ったっけ、ボヘミアン魂に。自分の脳ながらいったい何を考えているのか、変な夢を見ると誰かに分析して欲しくなる。
気分的に長いこと低空飛行を続けていたが、最近やっと上昇してきたような気がする。やっぱり何かキッカケがあった訳じゃない。季節の変わり目に感傷的になるような繊細な神経なんか持ち合わせていなかったハズだが他に原因も見当たらない。いよいよ繊細デビューか。(<違う。)
ゲンキンなことに元気が出てくるとちゃんと料理をしたくなる。そこで「THE!おいしい番組」最終回で福留さんが紹介していた山芋スープを作ってみた。これ、美味しい。しかも簡単。だし汁にシメジを入れて塩と醤油で味付けしてすりおろした山芋ととき卵を入れてさっと火を通して仕上げに三つ葉を散らすだけ。単純な料理なのでダシはきっちり取った方がいい。あと火はあまり通しすぎちゃダメ。体があったまるメニューだからもう少し寒い季節の方が向いているかもしれない。あの料理番組は参考になるレシピが多くて好きだったのに、終わっちゃったのは残念だ。レギュラーの森公美子さんも大好きだし。あ、料理の方はスープだけじゃなくて豚肉のソテーとゴマ豆腐のサラダも作りました。そして全部平らげましたとも。祝復活。
先週の水曜日に見た芝居の話。ワケあって全然期待しないで見に行った。その劇団は何年か前からどんどん役者が辞めていってしまっていて、実情は知らないが傍目から見ていると存続も危なそうなのだ。残った数少ない役者さんのうちの一人が私は大好きで、今回は彼の一人芝居だった。でも話は一人芝居のための書き下ろしではなくて、以前フルメンバーが揃っていたときに上演したものの焼き直しだ。しかも照明なし音響なし。おまけに劇場の席数は294。無茶だと思う。席は全部ふさがっていて通路にも補助席が出ていたくらいだから、興行的には黒字だったかもしれない。だけどあの劇場の空間は彼が一人で埋めるには広すぎた。もっと小さな表情の一つ一つが見えるような劇場だったら良かったと思う。それでも脚本演出部分でキツかったとは思うが、少しは入りこめたかもしれない。まあ期待度がゼロだったので思ったよりは面白かったけど、それじゃイヤなのだ。彼にはもっともっと活躍して欲しい。劇場で配られたチラシによると、どうやら地元関西では他の劇団に客演をしていたりもするみたいだ。ちょっとホッとした。今度東京に来るときはもっとハジケタ姿を見せてくださいね、保村さん!
…………私って……。2日前の日記を読み直し、酔っ払って更新なんて二度とやるまいと固く固く決心。私の決心なぞトウフほどの固さしかないが賞味期限分くらいは持つだろう。消したいけど自戒のために残しておきます。
電車の中で手帳に何やら一生懸命書いているおじさんがいた。私はデカいので小柄な彼の肩越しにその手帳を読むことができる。間の悪いことに手元に文庫本の1冊もなく、活字中毒の私は読むものを欲していた。いや、ホントは何の気なしに読んじゃっただけ。最初彼が書いていたのは貯金の額の推移だった。“何月何日+10万…”おお結構手堅く貯めている。感心していると今度はスケジュールの調整が始まった。彼の手帳は1ページに1週間の予定を書くタイプ。手帳を開くと見開きで2週間分のスペースがある。さすがに内容を見るのは自粛したんだけどちょっと気になる点があった。ページの上、欄外の空白部分に〈 〉でくくって大きな字で何やらが書いてある。4月頭のページには〈心機一転!〉、次の週のページには〈体調維持!〉。…? ちょっと考えたがすぐに分かった。その週の目標に違いない。そうだよね、4月は部署変えとか異動があって気持ちを切り替える必要があるし、2週目くらいには顔合わせだとか新しい担当の接待だとか飲む機会も増えるに違いない。私だって1日に泥酔して3日に飲み会行って昨日も芝居帰りに飲んで食って、さすがに胃が休ませてくれと主張している。自己管理はしっかりしなくちゃ。しかしマメな人だ。そいで第3週の目標は何なのだ? 私の声が聞こえたかのように彼がページをめくる。そのページの余白部分には、黒々と、〈心機一転!〉と書かれていた。…転がってばかりでどうするよ…。展転反側?
いえーい。酔っ払ってまーす。新体制での顔合わせの飲み会に行ってきました! 日曜日に飲みすぎたので今日は控えめにしようと思ってたのに、でろでろ。だって周りが次から次へと注ぐんだもん。どうして皆飲んでる最中にああ気をまわすですか。身分は一番下っ端なのに注ぐより注がれる方が多かったよ私。気を使うの苦手なんだよぅ。飲むときは楽しく飲まなっきゃ。…まさか黙って怒ってたりしないよね?ね? そう言えば誰かが手酌は縁遠くなるって言ってったけ。まあいいや今更。
エイプリル・フールの昨日は嬉しいことに天気もよく、予定していたお花見&ハイキングに行ってきた。空気はまだ冷たかったけれど歩いていると次第にぽかぽかしてくるちょうどいい気温。行った場所は鎌倉。覚悟はしていたけれどすごい人出だった。まあこの週末を逃したらお花見できないし、土曜は天気悪かったし、仕方ない。それに北鎌倉に降り立ったときはどうしようかと思うほどの人出だったが、急な階段を上ってハイキングコースに入ったらそれも少なくなってホッとした。全部で2時間ちょいの軽いコース。途中一直線に伸びる若宮大路の桜から由比ケ浜までを一望できるポイントもあって気分がいい。雨のあとだけあって富士山もきれいに大きく見えていたからお得気分倍増。
ただやっぱり下界に下りてくると人ごみにやられる。楽しみにしていた蕎麦屋さんも混んでいて入れなかったし、何かを買おうとしても行列なしには買えない。地元だけあってあちこちに貼ってあったのがNHKの大河ドラマ『北条時宗』のポスター。ああカッコいいよぅ。私ゃ今北条時輔役の渡部篤郎さんにハマっているのだ。ああいう“光と影”ってシチュエーションに弱いから。それに渡部さんの演技が艶っぽくってねぇ…。ああ語り出したら止まりません。時宗はどうでもいい。あのポスター欲しいんだけど、どうやったら手に入るんだろう。NHKに頼んだらどうにかなるのかなぁ。少しならお金を払ってもいいんだけどな。
鎌倉からは早々に退散して後は友人宅で飲み会。かなりの急ピッチでしかもチャンポンで飲んで更には暴れたので、珍しく帰りに気分が悪くなってしまった。倒れこむように寝て、今日ふらふら状態で会社に出る。年度始めの仕事は金曜日にやった席替え作業の荷物の整理。頭を使う作業でなくて助かった。3月末の決心はどこに行った?の二日酔いで始まった新年度。