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「あっ、コレ前に読んでツマラナイと思った本じゃん！」というのを防ぐために、2001年7月より記録を開始した読了本リスト。感想なんてちゃんとしたモンじゃなしだが、一応の評価は5段階で++は「ヤラれた」、+は「面白い、刺激になる、考えさせられる、etc.」一番範囲が広いかも。0は「いい暇つぶし（褒め言葉）」、-は「好きじゃない」、--は「不愉快」。再読本は評価が変わったときのみ+-つけ。（特に0と+との境目は、そのときの気分によって変動アリ）。著者苗字のあいうえお順で共著の場合は両方にリストアップ。でも3人以上だと【他】扱い。

た □ち □つ □て □と

• ロアルド・ダール　『チョコレート工場の秘密』　（+）…ならのさんのオススメに従って旧訳版で。うわああ〜チョコレートが美味しそう！ これは子供の頃に読みたかった本の1冊だなあ（今でも十分面白いけど）。（2007.3.25）
• ロアルド・ダール　『ガラスのエレベーター宇宙にとびだす』　（0）…子供の次に槍玉にあがるのは老人ですか(笑)。あれでハッピーエンドかと思ったら、まだまだ始まりだったのね。（2007.4.18）
• 平安寿子　『あなたがパラダイス』　（+）…うおっと！ これはかなりのツボでした。主人公たちは私よりもちょっと年上（40代or50代）なのだけど、語り口は若々しくて（たとえ生活は生々しくとも）、なにより日常から離れた“逃げ場”があるのに親近感わきます。熱いジュリー語りに、今の沢田研二のライブが見たくなりました。（2008.3.2）
• 平安寿子　『くうねるところすむところ』　（+）…この人の、「人生上手くいかないことはままあるけれど、たとえ1％でも2％でも夢があるだけで、けっこう楽しく生きていける」みたいな雰囲気が好きだわ。なんか、元気になる。（2008.4.17）
• 平安寿子　『恋愛嫌い』　（+）…3人全員にちょっとずつ共感しちゃうなあ。平さんの作品には、そうゆうのが多い。中でも「人の目を気にする／しない」の翔子の話はよく分かる。あと鈴枝の「前向きの国に行け！」も。3人の距離感も好きだなあ。（2009.10.16）
• 平安寿子　『幸せになっちゃ、おしまい』　（0）…彼女の「空気を読む」って言葉の解釈はちょっと違う気がするなあ。読み手として想定されている年齢が私より若いし、好き嫌いをハッキリ言う方だけに受け入れられない部分もありましたが、好きなバレエを語ってる文章はとっても好き。いくつもの舞台を見に行きたくなりました。（2009.11.7）
• 平安寿子　『神様のすること』　（+）…平さんが正直すぎて、なんかもう、身につまされるなあ。つまされすぎて、胸が痛いなあ。この本には彼女の勝手な思い込みもたくさん詰まっているだろうけど、勝手に思い込まないと整理できないんだきっと。それが、勝手な思い込みが、生きてる人間の特権なのかもしれない。（2010.6.22）
• 平安寿子　『心配しないで、モンスター』　（0）…うみゅー。私ゃまだまだ、この人の心境には届かないなあ。届きたいのかどうかも疑問だなあ。わかるわかる、よりも、ちょっと引いてしまうもの。反抗期の娘の話は、ほんのり良かった。（2013.11.4）
• 平安寿子　『コーヒーもう一杯』　（0）…すんなり過ぎるほどすんなり読めるんだけど、人間関係が単純すぎるかなあ〜。人間関係っていうか、主人公の誰かに対する気持ちが0が1かしかない感じ。祝福と嫉妬って濃度を変えながら同時に存在したりもすると思うんだけど。（2013.11.25）
• 平安寿子　『こんなわたしで、ごめんなさい』　（0）…すらすら読めて、そこそこ面白い。表題作が一番良くて、最後ちょっとぐっときた。（2014.1.31）
• アン・タイラー　『歳月の梯子』　（+）…特に言うほどの不満もなく悲愴な決意もなくふらーっと家出しちゃう気持ちや、自分から家を出たくせに「なんで誰も迎えに来てくれないんだ」と思っちゃう気持ちは、ナゼと言いたくなるくらい共感しちゃったんだけど、最後にあんなに簡単に戻れちゃう気持ちはちょと分からん。新たに得た関係やポジションに未練はないのかな。家に帰っても持ち続けていられるのかしら。（2005.9.28）
• たかぎなおこ　『浮き草デイズ 1』　（+）…行動の前に石橋たたいてたたいて結局渡らなかったりする私には、この行動力は羨ましいです。そゆ人だから、こうやって本を出せたりするんだろうけど。あと、その時はしんどくても、後から振り返ってしみじみ愛しい記憶ってのは大事ですよねー。（2010.1.19）
• たかぎなおこ　『浮き草デイズ 2』　（+）…なんだか他人事とは思えなくて、最後の思いもかけぬ展開では駆け寄って「おめでとー」と手を握りたくなりました。ぎりぎりで生活しながら、それでも続けていけるってスゴイことだ。ホントに。（2010.2.2）
• たかさきももこ　『女ひとりで海外団体ツアーに参加してます』　（+）…女ひとりじゃ治安が心配でツアー、という選択肢はよくわかる。それにこの人の、人との距離の取り方が自分と似ている気がして共感しました。大阪のおばちゃんの話とか、ほろっと来ちゃった。私もやっぱ途中でちょっと距離取って、あとで写真もらって後悔しそうだ…。それにしても、女ひとりモノ、多いですね。（2020.3.25）
• 鷹沢のり子　『山歩き 始めました』　（+）…面白かったんだけど――この人、グループ登山には向いてないんじゃないの？（そして雨女？） あと職業柄か、問題意識の強い人だなーと思った。後書きにはだんだん登山を楽しめるようになったと書いてあるけれど、でも最後まで「登山の楽しさ」より「気になったコト」のほうに比重があるように感じる。（2008.5.13）
• 高島俊男　『お言葉ですが…』　（0）…へえそうだったのか！とか、それは私も気になるよーとかがあんまり無くて「別にそんなのどうでもイイや」な感じが多かった。あとたぶん、語り口も好きじゃない。こうゆうツッコミものは好きな筈なんだけどなあ。（2006.12.4）
• 高島俊男　『中国の大盗賊・完全版』　（+）…面白いなー、中国。現実に生きてる人にはたまったもんじゃないだろうけど、でも読み物としては面白い。めちゃくちゃもスケールがでかいわ。（2008.6.18）
• 高瀬美恵　『庭師（ブラック・ガーデナー）』　（+）…説明しすぎの感ありだが面白かった。結局誰がやってるのかわからないままのが怖かっただろうけど。だからこそのホラーなんだろうけど、ホラーじゃない（と考えている）前半の生活の描写が怖かった。ああゆう人たち、いそうだ。サイトの文章もいかにもありそうで怖い。フリーライターはもうちょっとインターネット使うんじゃないかと思ったけど、どうなんだろ？（2005.12.14）
• 高楼方子　『十一月の扉』　（++）…いやー、久しぶりにヤラれた。舞台は梨木香歩さんを思わせるけど、梨木さんのより健全な感じがする。期間限定だからでしょうか？ ぎゅっと鷲づかみにされました。（2008.1.18）
• 高野和明　『13階段』　（+）…日記に書くのでパス。（2005.5.26）
• 高野和　『七姫物語』　（+）…ああ、これは好きだなあ。語り手の空澄がとっても好みだし、トエ様テン様もいい感じ。この2人の道がいずれ別れてしまうのかも含めて続きがとても気になります。（2008.10.16）
• 高野和　『七姫物語 第二章 世界のかたち』　（0〜+）…第二章は姫たちの顔見せと、世界の説明？ あんまり展開はなかったけど、雰囲気はやっぱり好き。（2008.11.8）
• 高野和　『七姫物語 第三章 姫影交差』　（0〜+）…こうゆう話の進め方で、物語は展開してくんだろうか。1話で1人ずつ姫が減っていくのかと思ったけど、かなりもうちょい悠長な話みたいだ。（2008.11.24）
• 高野和　『七姫物語 第四章 夏草話』　（+）…一巻目に次いで面白かったです。カラ目線の話が好きなんだな、私は。さて次巻では多少話が動くのでしょうか？ それともまたなぁなぁで丸く収まってしまうのか？（2008.12.19）
• 高野和　『七姫物語 第五章 東和の模様』　（+）…うん、今回は面白かったです。話はこのくらい展開してくれるほうが、好みです。今までよくわかんなかった五宮と六宮が描かれてるのも、よかった。エヅやハルセに寄り道しなかったのも正解だと思う。（2009.1.19）
• 高野和　『七姫物語 第六章 ひとつの理想』　（+）…最終巻が出るのを待っているうちに忘れてしまって、最終巻を読むのが遅くなってしまったけど、意外と前作までの流れを覚えているものでした。ま、たぶん好きだったからだけど。この人の文は易しいのにすっと頭に入ってこなくて、それが面白いようなもどかしいような。でもこのラストは好きです。あっけなさ過ぎても、それがいい。（2012.2.3）
• 高橋郁代　『ル・ベスベ花物語』　（0）…花のアレンジはあまり興味がないので（花は好き）ほーほーとただ肯きながら読んでました。知人にも花にハマって仕事にしてる人がいるけど、こんな感じか。高橋さんの花屋は確かに独特で素敵だと思えるんだけど、気になったのは「コマクサを買った」という話。売り買いしていいの？と思わずネットで調べちゃった。どうやらいいらしいけど、盗掘問題があるだけに、高山植物は現地で見て欲しいなあ〜と思う。（2011.6.10）
• 高橋庄太郎　『トレッキング実践学』　（+）…この手の本は何冊か読んでますが、これは面白かった。ときどきパラパラめくって忘れないようにしたいです。（2010.8.11）
• 高橋由佳利　『トルコで私も考えた』　（+）…トルコ、も一度行きた〜っい！（2002.10.6）
• 高橋由佳利　『トルコで私も考えた 2』　（+）…ああアレはこういう名前のものだったのか！と思い当たるコトいっぱい。トルコ！トルコ！（2002.10.8）
• 高橋由佳利　『トルコで私も考えた 4』　（+）…息子のケナンくんがいい味だしてる。このマンガ読むだけでトルコが好きになっちゃうなあ。また行きたい。（2005.6.5）
• 高橋由佳利　『トルコで私も考えた 3』　（+）…トルコ行きたーいっと、このシリーズ見るたび思う。それにトルコ人も好きになる。私が行ったときもずいぶん親切にしてもらったっけ。（2005.7.31）
• 高畑京一郎　『タイム・リープ あしたはきのう』　（+）…すんなり読めて面白い。出来すぎの和彦くんは少女マンガのヒーローのようで（褒め言葉）ちょと笑っちゃうんだけど、私、こうゆうのもまだまだ感情移入して読めちゃうんだよな。あはは（と、笑ってごまかす）。ヒロインも可愛い。しかし「あとがきがわりに」は無い方が良いんじゃなかろか。あと冒頭のシーンに飛ぶ理屈がわからないんだけど…そこをツッコむのは野暮ってもん？（2003.3.4）
• 喬林知　『今日からマのつく自由業！』　（+）…異世界から呼ばれて魔王に、って他のシリーズにもあったな。作風はだいぶ違うけど。語り口がけっこう好みなので、ぼちぼち続きを読んでいこうかと思います。（2009.8.23）
• 喬林知　『今度はマのつく最終兵器！』　（+）…考えが浅くてカッとなって突っ走って後悔する主人公って基本的に好きじゃないのだけど、ユーリはナゼか許せるなあ。自分のしたコトにちゃんと向き合うからかしら。（2009.12.12）
• 喬林知　『今夜はマのつく大脱走！』　（+）…現状把握能力のなさといい、後先考えない言動といい、自分の常識がどこでも通用すると思うおめでたさといい、好きになれないハズのキャラクターなんだけどなー＞渋谷有利。でも楽しんで読んでます。そして能天気な設定だなあと思っていたこの話にも、とうとう変化が？（2010.1.13）
• 喬林知　『今度はマのつく風が吹く！』　（0）…毎度同じ展開に、ちょっと飽きてきちゃったぞ。てか、1巻の人間と魔族との戦争の話はどうなったんだろ？ 主役級かと思われたキャラクター、あれから出てきてなくない？（2010.2.3）
• 喬林知　『きっとマのつく陽が昇る！』　（0）…村田くん乱入で、場の雰囲気読めない人が増えてしまったでないの〜。どんどん壊れていくギュンターも、もうそろそろいいよって感じ。でも新展開で気になってたキャラも出てきたので、もうちょっと読んではみます。（2010.4.19）
• 喬林知　『いつかマのつく夕暮れに！』　（0）…ん〜。有利くん、目の前の問題に振り回されすぎだぜ。このシリーズ、おふざけ方向に走らなければ面白くなりそうなのになあ。読者がおふざけを求めているの？ 本当に？（2010.5.2）
• 喬林知　『天にマのつく雪が舞う！』　（0）…ラノベに手を出すと、最初は面白いと思ってもだんだん遊びがウザくなってくるという、いつものパターンから抜け出せません。この巻は、けっこうシリアスパート多いんだけどな。止め時考えながら読むようじゃダメね。（2010.5.16）
• 喬林知　『地にはマのつく星が降る！』　（0）…真面目路線に傾いたほうがやっぱイイよ、このシリーズ。急に大人になってしまったヴォルフが有利を諫めるトコとか、ワリと好き。（2010.5.29）
• 喬林知　『めざせマのつく海の果て！』　（0）…今回も真面目路線続き。よしよし。人間世界にばっかかまけているせいか、魔王がどんどんヘナチョコになてるキライはあるけれど。（2010.6.6）
• 喬林知　『これがマのつく第一歩！』　（0）…なんか、話、進んだ？って感じの巻。まぁ1/3が番外編なせいもあるけど、でも進展がなさすぎる。（2010.6.30）
• 喬林知　『やがてマのつく歌になる！』　（-）…シリーズ読み始めるとなかなか止められない自分の性格が恨めしい。有利がサラレギーに疑惑を抱くきっかけが全然わからないんだけど？ あとそろそろ有利、人の国の事情を学ぶ努力をしようよ。目の前のコトにばかり反応してないで。（2010.8.5）
• 喬林知　『宝はマのつく土の中！』　（0）…おお、今回はおふざけが少なくてイラつかなかったぞ！ ただでさえ広げすぎた風呂敷をさらにいっそう複雑にしようとしてるから、ひと段落ついたらシリーズ追いかけるの止めよう、という気持ちが変わるコトはないけれど。（2010.9.22）
• 喬林知　『箱はマのつく水の底！』　（0〜-）…一区切りついたら読むのやめよう、と思ってるシリーズって当然だけど全然気乗りがしないなあ。最初のうちは、けっこう面白いと思っていたのにね。（2010.11.6）
• 喬林知　『砂はマのつく途の先！』　（0）…作者は後書きで「ギャグが少ない」とか書いてるけど、少なくていい。どうせ上滑りするギャグなんだから。真面目に書いたほうがずっと面白くなると思うよ。（2010.12.19）
• 喬林知　『故郷へマのつく舵をとれ！』　（0）…あ〜〜〜やっと区切りがついた。これでこのシリーズは終わりにしたいと思います。最初は、面白いと思ったのになあ〜〜。（2011.1.19）
• 高峰秀子　『コットンが好き』　（+）…彼女の書いた本を初めて読んだけど、カッコいい価値観を持ってる方なのだなー。確固たる美意識のある人って、すごく好き。趣味の方向性も私の好みで、彼女お気に入りの品々の写真も楽しかった。（2005.1.17）
• 高群逸枝　『火の国の女の日記　上・下』　（+）…うひー何ヶ月かかったんだー。同じく時間をかけないと読めない『女性の歴史』は私の大事な本だけど、これはダメ。彼女のかかえる矛盾は痛々しすぎる。特に若い頃なんか読んでられない。（2002.2.17）
• 滝川一廣　『「こころ」はどこで壊れるか』　（+）…思春期の話とか、いくつかすんなり納得できない説もあるけど、読みやすいし興味深い。（2001.7.26）
• 瀧田信之　『それ、恋愛じゃなくてDVです』　（0）…DV関係を自覚してそこから抜け出せた人の心の動きとか経緯とかが読みたかったなー。（2017.11.11）
• ジョン・ダグラス／マーク・オルシェイカー　『マインドハンター FBI連続殺人プロファイリング班』　（0）…こうゆう本やらフィクションやらでみるシリアルキラーは実際よりずいぶんマイルドになっているんだろうとは思うけど、それでも理解の外にある。理解できない人もいるってのが知りたくてこの手の本を読むのかも。（2018.10.22）
• 武田泰淳　『貴族の階段』　（+）…面白かった。2・26事件を美化するのってもともとあまり好きじゃないので、こうゆう目線はすんなり頷ける。氷見子や徳川さんはいろいろ考えて、それでも最後まで無力なのね……。達観してて強かでもあって、でも無力。ああ、切ねぇなあ。（2009.11.26）
• 武田雅哉　『〈鬼子（グイヅ）〉たちの肖像』（　（+）…日本人がこんな一方的に、と思うとちょっと悲しい気分にもなるけれど、原因はあるのだし、だいたいお互い様だしね。こうゆうのをお互いに楽しめるような関係になれると、いいのになぁ。（2008.5.8）
• 武田百合子　『犬が星見た ロシア旅行』　（+）…彼女の目線や語り口が好き。淡々と乾いているような、そうでもないような。（2006.6.30）
• 』竹本住大夫　『文楽のこころを語る　（+）…予習ばっかりしてないで文楽観ろって感じなのですが、次の東京公演が12月なのでいたしかたない。とにかくはやく、何が語られているのかわかるようになりたいわ。（2008.10.10）
• 嶽本野ばら　『下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん』　（+）…日記に書くのでパス。（2006.5.10）
• 嶽本野ばら　『下妻物語・完〜ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件〜』　（+）…長〜く続いたシリーズみたいな感想だけど、殺人事件はどうでもよくて、ただイチコと桃子にまた会えただけで嬉しかったり。最後はちょっと寂しかった。あの2人なら大人になったりしないで、いや大人になっても、ずっと続けていけそうだったから。（2006.11.21）
• 多戸雅之　『緑の迷路』　…（2007.7.7再読）
• 多戸雅之　『緑の標的』　…（2007.7.7再読）
• 太宰治　『お伽草紙』　（-）…いや〜ツマラなかった！ 『新釈諸国噺』なんか、何がいいんだかサッパリだわ。読みたかった『カチカチ山』含む『お伽草紙』はまぁまぁだったけど、でももっと料理の仕様はあるだろう。（2010.4.24）
• 太宰治　『津軽』　（0）…青森旅行のあちこちで“『津軽』に紹介されてる”という場所に寄ったので。位置関係とかわかるので旅行後に読んだの正解でした。思ったより読みやすかったけど、後書き読んだらこの時期が彼の安定期だったからなのかしら？（2020.10.3）
• 田澤拓也　『空と山のあいだ――岩木山遭難・大館鳳鳴高生の五日間』　（+）…実話だと思うとなんともはや……。山の装備も救助体制も格段に進歩しているんだなーと思ったし、山を知らない人が救助を引っ掻き回したり教師が保身に走ったりは、たぶん今でも変わらないんだろうなーと思う。（2007.12.21）
• 多島斗志之　『黒百合』　（+）…ああなるほど、だからこのタイトルか。さくっと読めて最後でいろいろがストンと繋がって―――でも“六甲の女王”は何の関係もないんかい！（ないよね？） ちょっとそこが惜しかった。（2009.10.2）
• 立花実枝子／菅野彰　『あなたの町の行きてるか死んでるかわからない店探訪します』　（+）…ぎゃーっ、菅野さんは小説家とは思えないくらい体を張った取材ばかりをやっているけれど、これは体に悪いよー。黒い悪魔のいる店は私も受け付けない！ しかも完食ルールってなんだそれ。菅野さんの日常ぐだぐだ日記がなければ、耐えられませんっ。（2011.10.2）（2013.5.27再読）
• 日明恩　『ロード＆ゴー』　（+）…こうゆう業界の内幕モノ（？）好き！ 先が気になって、明け方まで頁をめくる手を止められませんでした。ただ脇役がやたら出てきて（誰だっけ？）になるコトもしばし。調べてみると、他の作品とリンクしてるかららしいです。（2011.10.11）
• 日明恩　『それでも、警官は微笑う』　（+）…うわー熱いねー。でも不快指数は上がらないかな、と楽しく読んでいたのに、結局『踊る大捜査線』ですかちょっと拍子抜けしませんか。潮崎が好きだっただけに残念です。だって『踊る〜』に精通してるキャラがそれしちゃダメでしょう。あと巻末解説の書評家さん、作者の名前を間違って覚えてないですか？ それとも誤植？（2011.10.31）
• 日明恩　『鎮火報 Fire's Out』　（+）…これも熱いねー。でも主人公がちょっとヒネているので、熱さにワンクッションあっていいです。そして雄大くんは皆に愛されすぎ（笑）。登場人物がかぶるので、『ロード＆ゴー』よりこっちを先に読んだほうが良かったな。（2011.11.5）
• 日明恩　『そして、警官は奔る』　（+）…潮崎くん、幼児化してないか。んでナナミちゃんは結局強制送還なのか。発端の種類の事件は生理的に読むのもキライなんだけど、重点が置かれているのがそこじゃなかったので、目をそむけずに読み続けるコトができました。んでもやっぱり犠牲になる人が辛すぎる。（2011.11.14）
• 日明恩　『埋み火 Fire's Out』　（+）…男の世界の物語のようでいて、この人の書く物語は女性（しかも“腐”の入った）の書く物語だなあ〜と思う。だからこそ面白い部分も多いんだけど、でもときどき熱すぎて気恥ずかしい。ところで私も守の「あの人」がわかってないんですが、鈍すぎ？（2011.11.22）
• 日明恩　『ギフト』 　（+）…おお、それほど熱くない！(笑)。日明さんの書くキャラってちょっと繊細すぎるんじゃ？（だから熱いのか？）と思うし、これもその感が無いではなかったんだけど、1つの話を掘り下げる形じゃなかったからすんなり読めました（個人的には母親と犬の幽霊でつい思い出してしまって堪らなかった）。しかし救われる須賀原はいいとして、見続けなくちゃならない明生くんは大変だろうなあ〜。（2011.12.7）
• 瀧波ユカリ　『はるまき日記 偏愛的育児エッセイ』　（0〜+）…江古田ちゃんみたいな作品だとどうしても主人公と作者を同一視してしまうので（ああイメトレで産んだ子がはるまきちゃんに…）みたいな、間違った感慨を抱いてしまう。しかし江古田ちゃんが……じゃない、瀧波さんが札幌に移住していたとはちと驚いた。（2012.12.12）
• 田中宏巳　『BC級戦犯』　（0）…著者本人が書いているように、欲張りすぎたんじゃなかろうか。第一部はばっさりいらなかったと思う（だって第二部にほとんど被っているんだもん）。この人が書きたかったのは『BC級戦犯』じゃなくて『戦争の構造』の方じゃなかったんですかね？（2007.3.8）
• 田中光嘉、赤木正和　『だいこんダイバー!?』　（0〜+）…友達に偉そうに説教したのに最近この手の本を読んでないな〜と手に取ってみました。ちょっと、このところ油断してたかな。せっかく実験したダイコンの比較データが出てこないのは「え〜〜！」でした。（2011.2.19）
• 田中ロミオ　『人類は衰退しました』　（0〜+）…楽しく読みました。妖精さんが可愛い（そしてちょっと怖い）。ぜひ続きが読みたいって程ではないけど、近くにこのシリーズが転がっていたら手を伸ばすかな〜って感じです。（2012.7.17）
• 田辺聖子　『孤独な夜のココア』　（2003.10.20たぶん再読）…田辺聖子さんは特別好きではないんだけど、ちょっと人恋しいときなんかに、ほわんと読める作家さんだと思う。
• 田辺聖子　『ジョゼと虎と魚たち』　（+）…ああ、これは好きだなあ。短編集を楽しめるコトって滅多にないのだけど、これは一つ一つが面白かった。じわん、と染みてくる。（2003.11.12）
• 田辺聖子　『愛の幻滅』　（0〜+）…気持ちには違和感感じずについていける（とゆうか、リアルだなーと思う）んだけど、ハマれないのよねー。題材のせいか。（2005.3.9）
• 田辺聖子　『古典の森へ−田辺聖子の誘う』　（+）…これは面白かった！ 日記にもちらっと。（2005.9.1）
• 田辺聖子　『霧ふかき宇治の恋』　（+）…生活や美意識があまりにも違うから仕方ないんだけど、薫や大君や浮舟にはほんとにほんとにイライラするの！！ ―――でも面白かった。こんな尻切れトンボだとは知らなかったけど。あそこで止めたのが作者の本意って田辺さんの感覚は、まだ私には分からないや。（2005.10.28）
• 田辺聖子　『花衣ぬぐやまつわる…… -わが愛の杉田久女-上・下』　（0）…日記に書くのでパス。（2006.2.18）
• 田辺聖子　『炎の女たち‐わたしの日本女性史‐』　（2006.5.31再読）
• 田辺聖子　『千すじの黒髪‐わが愛の与謝野晶子‐』　（2006.6.5再読）
• 田辺聖子　『田辺聖子全集 13』　…収録は『千すじの黒髪‐わが愛の与謝野晶子‐』と『花衣ぬぐやまつわる…… -わが愛の杉田久女-』でどちらも再読（杉田久女のは再読なのを忘れてたけど）。（2017.6.26）
• 谷川健一　『神・人間・動物‐伝承を生きる世界‐』　（+）…面白かった。つか、最初の方なんか読んでてナゼか涙が出てきたよ。白鳥に向けられた銃口の前に立ちふさがった村民、とかその辺りで。ところで私の父方の本家ではお狐さまを祀っているので、犬を飼いません。祖母は憑かれたコトもあったとか。（2006.7.20）
• 谷口凱夫　『アルプス交番勤務を命ず』　（+）…ものの言い方とか考え方とか、ちょっとあんまり好きになれない感じもあるんだけど、現場の人の言葉の重みってコトで+評価。（2008.9.19）
• ジョン・ダニング　『死の蔵書』　（+）…この主人公はかなり好きな方だわ。謎解きや結末はどうなのよ？と思わないでもないものの、でも同じ主人公でシリーズになっているらしいので続きも読もう。それにしても―――本が、高い！（2006.6.8）
• ジョン・ダニング　『幻の特装本』　（0〜+）…一作目の方が面白かったなー。事件の展開も会話も凝りすぎ。マンネリ化を避けるための工夫があまりいい方向に向いていない。（2006.6.28）
• ジョン・ダニング　『失われし書庫』　（0）…このシリーズの4作目はもう読まない。思うに1作目の主人公の職替えが失敗だったんじゃないかね？ 「警官なのに本好き」とプラスのイメージギャップのあった人が、「本屋なのにタフガイ気取り」のマイナスギャップの人になってしまったから――て、職業偏見に満ち満ちてますが。（2006.7.30）
• シェリダン・アンダーソン／田渕義雄　『メイベル男爵のバックパッキング教書』　（+）…初版が1982年だから四半世紀以上前か！ この時代からゴアテックスはあったんだ、とか、この時代には万歩計って名前がなかったんだ、とか、移り変わりが面白かったです。全然変わってないコトも多いしね。（2010.1.17）
• 田村京子　『北洋船団 女ドクター航海記』　（+）…後で日記に。（2004.4.4）
• 田村京子　『捕鯨船団 女ドクター南氷洋を行く』　（+）…最後の電報の辺りでじーんときて泣いてしまった。ホントにいい経験したよな、この人。著者の人柄あってこその経験だろうけど、羨ましい。（2004.4.11）
• 田原浩一　『おタハラ部長のお上手ダイバー養成新書』　（+）…うん、これは分かりやすいし、読み応えあり。今度いろいろ試してみよう。（2003.7.27）
• 田原浩一　『おタハラ部長の続・お上手ダイバー養成新書』　（+）…これもやっぱ私にはまだ早い感があるのだけれど、でも興味深い章もいくつか。（2003.8.18）
• 檀一雄　『檀流クッキング』　（+）…この本欲しい。どっかの古本屋で見つけたら買おう。「先生方のいうことを、一切聞くな。檀のいうことを聞け」と言われたら買わずにいらりょうか。手元に置いて料理の参考にしたい。（2006.6.7）
• 譚[王路]美　『譚夫人の欲深的香港の旅 コンプリート・ガイドブック』　（+）…ろみさんのろは王偏に路。彼女の≪古きよき香港≫に対する深い愛情はとってもよく伝わってくるんだけど、その分香港以外に対する視線が冷たい辺りがちょっとキツい。しかし「チャイナ服をフランス製の高級生地を選んで職人に仕立ててもらう」のって、中流階級なの……？ ホントに……？（2007.5.8）

■ち

• 千葉敦子　『「死への準備」日記』　（0）…20歳前後の頃、千葉さんの本を続けて読んでたコトがあって、他の本でお名前を見たのをきっかけに久々に手に取ってみた。昔はカッコいい、と思ってたのかな。今は……あまり……。最後まで何かをしよう、というそのエネルギーは凄いとは思うけど。（2010.4.1）
• チョ・ナムジュ　『82年生まれ、キム・ジヨン』　（+）…韓国の女性は強いイメージがあったので、日本と同様の根強い女性蔑視があるというのは意外だった。でも立場は同じでもやっぱり強い印象があるな。少なくとも問題があることを指摘し立ち上がろうとしているのだから。女性が強いかどうかに関係なく、この手の話は世界各地にあるのだろう。思い当たる女性は多いだろうけど、男性ともこういう話ができるといいなと思う。（2020.12.5）
• 陳凱歌　『私の紅衛兵時代』　（+）…ああ。やっぱ張承志の書いたのとはずいぶん違う。印象が。氷室さんの言うように、「真実は一つではない」。（2004.2.10）
• ジル・チャーチル　『ゴミと罰』　（2002.3.4再読）
• ジル・チャーチル　『毛糸よさらば』　（2002.3.5再読）
• ジル・チャーチル　『死の拙文』　（再読）…前読んだときより好きになってるなー、このシリーズ。My Favoriteに入れちゃれ。（2002.3.7）
• ジョン・チャドウィック　『線文字Ｂ−古代地中海の諸文字−』　（0）…ちょっと触れてるだけなのに、サイモン・シンさんが書いてた方が面白い。でもヨーロッパ旅行中に偶然スケッチしてたファイストスの円盤が出てきたのは嬉しい。あれって文字だったのね。（2002.5.28）
• ジョン・チャドウィック　『線文字Bの解読』　（0〜+）（2002.7.4）
• テッド・チャン　『あなたの人生の物語』　（+）…なんつーか“知の希求”に満ち満ち溢れた短編集でした。面白かった。『地獄とは神の不在なり』はちょっと毛色がちがったけど、一番好きなのはこの話。（2008.4.14）
• 張承志　『紅衛兵の時代』　（+）…“紅衛兵”というものにしっかりしたイメージも持てていないのでピンとこない箇所も、共感しづらい箇所も多かったのだけど、歴史的な時代の渦中にありながら、すごく誠実に自分の過去を見つめているなあと思う。他の人の目から見た同じ時代も読んでみたい。（2004.1.23）
• ノーム・チョムスキー　『9.11　アメリカに報復する資格はない！』　（+）…今更だが私は知らないコトが多すぎる。（2002.8.21）
• チョン・ギョンニン　『密愛 私の生涯でたった一日だけの特別な日』　（+）…夫に浮気されて自分の基盤がガタガタになって、自分も浮気して家庭崩壊って、この手の話はあまり得意じゃないんだけど、これは意外に読めた。何だろうねー。浮気相手をワリと冷静に見てるからかな。（2006.9.14）

■つ

• 柄刀一　『アリア系銀河鉄道 三月宇佐見のお茶の会』　（0）…こうゆうの、キライじゃないです。最後の『アリスのドア』が一番好きかな。『言語と密室のコンポジション』もなかなか。（2008.7.26）
• 月山もも　『ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山』　（+）…これはかなり好き。地元にお金を落とす、という信念のとおりけっこう散財していて私は同じ旅はできないけど（それにもうこの人ほど食べられない）、ひとり旅の参考にさせてもらおうっと。（2023.5.7）
• 筑波昭　『津山三十人殺し−日本犯罪史上空前の惨劇』　（+）…事件の概要は知っていたから今さらショックは受けないけれど、事件の描写の辺りを読んで「元気だなぁ…」と思ってしまった。アドレナリン大放出だったんだろうけど、それにしても元気だ。（2007.6.30）
• つだかつみ／中沢正人　『競作かわら版 落語と江戸風俗』　（+）…これも面白かった。題名だけは知っている話の筋も分かるし、当時の風俗もイラストで描かれているし。が、落語の面白さは、これは聞かなきゃわからないだろうなあ…。（2006.3.9）
• 土屋敦　『なんたって豚の角煮』　（0）…う〜んすごい、角煮愛が溢れている。今度豚バラの安売りしてたら、基本の角煮はこりゃどうでも作らなきゃな（銘柄豚なんか買わないぜ）。（2012.1.17）
• 筒井康隆　『鍵』　（0）…短編の面白みっていつもよく分かりません。←じゃあ読まなきゃイイのに。（2002.9.18）
• 筒井康隆　『家族八景』　（-）…確かに、主人公の七瀬がヒドすぎる。人の心を読めてしまうエスパーの話は数あれど、ここまでイヤな…ちがう、イヤラシイ性格のエスパーは少ないんじゃないだろか。もともと負の興味で読んだんだけど、ムカつくだけなので続編は読みませぬ。（2003.8.20）
• 筒井康隆　『宇宙衛生博覧会』　（0〜-）…これに収録されている『関節話法』がクダらない、と聞いて読みたくなったんだけど。んでほとんどが聞いたとおり「くだらねー(笑)」って感じの短編集なんだけど。『問題外科』はダメだなあ。『顔面崩壊』くらいまでなら「グロっ」と顔をしかめながらでも読めるのに。どうも筒井康隆は苦手らしいので、興味を惹かれてたもう１冊はパス。（2003.9.6）
• 筒井康隆（作）・永井豪（絵）　『三丁目が戦争です』　（0）………これを私にどうしろと(笑)。いやでもこの2人で絵本ってスゴイなあ。81ページ目からの展開も文章もスゴすぎる。（2006.7.6）
• 都筑道夫　『誘拐作戦』　（+）…ああまだ携帯ないんだ〜とか時代の変化が面白い。さすがに古く感じるけれど、軽〜くさらっと読めるのが良かった。あの人まで殺しちゃうとは思わなかったけどね。（2008.6.22）
• 恒川光太郎　『夜市』　（0）…これを読むなら私は今市子の『百鬼夜行抄』を読むわなあ。文章のほころびが世界のほころびのように思えて、今ひとつノリ切れない。（2010.10.4）
• 恒川光太郎　『雷の季節の終わりに』　（+）…『夜市』は評判のワリに「どこかで読んだような」感が拭えなくてノれなかったんだけど、これは良かった。すごく良かった。ただ、ラスト近くまでぐいぐい読ませるのに、読み終わるとなんだか尻すぼみだった気が……。いや悪くはないんだけど、でも終盤までで期待を高めすぎたかな。（2011.12.13）
• 津野敬子　『ビデオで世界を変えよう』　（+）…タイトルで予想するよりずっと面白かった。何事によらず、何かを人より早く始めて、そしてそれを続けている人の話は面白い。（2006.8.1）
• 津原泰水　『綺譚集』　（+）…粘った、赤黒い、どろんとした血の匂い。こうゆうのを読みたいモードになっているときは、悪くない。（2008.8.23）
• シュテファン・ツワイク　『マリー･アントワネット　上・下』　（2004.3.9再読）
• シュテファン・ツワイク　『ジョゼフ・フーシェ−ある政治的人間の肖像−』　（+）…フーシェに全然好意を持てないので、今イチ。（2004.5.15）

■て

• ジョセフィン・テイ　『時の娘』　…（2017.7.10再読）
• ジェフリー・ディーヴァー　『ボーン・コレクター』　（+）…映画は映画でよかった（原作より先に見るかぎり）が、原作とは全然雰囲気が違うー。『静寂の叫び』は後半のヒロインの行動に感情移入できなくてダメだったんだけど、このシリーズは続けて読もう。（2002.12.8）
• ジェフリー・ディーヴァー　『コフィン・ダンサー』　（+）…途中で真犯人（黒幕も殺し屋も）分かったし、中だるみした部分もあったけど、でも最後でまた盛り返した。この殺し屋は徹底してて良い。（2002.12.12）
• ジェフリー・ディーヴァー　『エンプティー・チェア』　（+）…日記に書きましたん。（2002.12.16）
• ジェフリー・ディーヴァー　『石の猿 上・下』　（0〜+）…危機的状況のパターンがどれも同じ。死亡フラグが赤らさますぎ。読みやすくて読まされるけど、こんなだったっけ？ それに最後の「ナゼ？」は私最初から疑問だったよ！ あ、でもポーイーの行く末は納得でした。つか、そうじゃなきゃ。（2010.9.28）
• ジェフリー・ディーヴァー　『魔術師 上・下』　（0〜+）…Aでした〜嘘でした〜ホントはBでした〜嘘でした〜の繰り返しがクドすぎ！ それに変なトコロで鈍い。後書きにあった「凝りすぎて物語が破綻してる」っての、この巻にもあると思うわよ。でも、読ませるんだけどね〜。（2010.10.27）
• ジェフリー・ディーヴァー　『十二番目のカード 上・下』　（+）…前作ほど鼻にはつかなかったけど、あ〜またどんでん返し？って感じ。それに最後の真相が……。そんな証拠不十分な推測だけで裁判に勝てるんですかね強い弁護士さえいれば？（←勝てるんだろうな……。）（2011.12.7）
• ジェフリー・ディーヴァー　『ウォッチメイカー 上・下』　（0）…どんなに緊迫した場面でも「どうせライムが先を読んでるんでしょー」としか思えない。煙幕の事件を起こさないでさっさと本命実行しとけば成功したんじゃ？とは思うけど、最後に彼が逃げてくれたのは良かったです。（2012.1.13）
• ゴードン・Ｒ・ディクスン　『ドラゴンの騎士−ドラゴン・ウォーズ2−　上・下』　（+）…いったいいつから副題がついたんだ？ と思ったら、向こうでは何作も続きがでてるのね！ なのに未訳なんてヒドいよ。かなりご都合主義ではあるけれど、このシリーズ、やっぱり好きだ。登場人物たちが魅力的なんだもの。（2004.4.29）
• フィリップ・K.ディック　『高い城の男』　（-）…読んでて“不愉快”ってワケじゃないのですが、どうゆう話なのか何を書きたかったのかがさっぱり把握できず、“いい暇つぶし”とも言いがたいので-評価。文章は読みやすいのにねー？（2008.7.8）
• イサク・ディーネセン　『バベットの晩餐会』　（0〜+）…不思議な雰囲気。バベットはそれでいいのか、とつい思ってしまうのは凡人の悲しさか。でもカッコいい。バベット。併録の『エーレンガート』も良かった。口は達者なのにいざとなると彼女の迫力にたじたじのカゾッテもよし。（2005.12.18）
• アイザック・ディネーセン　『アフリカの日々』　（+〜++）…歴史を思えばいろいろと考えることもあるけれども、でもこの人のものの感じ方、捉え方、語り方はすごく、すごく好きでした。この人の描くアフリカのイメージはあれだ、伸たまきさんの『パーム・シリーズ』に出てくるアフリカの風景だ。（2008.3.5）
• ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア　『たったひとつの冴えたやりかた』　（+）…久々にSFっぽいSFを読んだ気がする。懐かしくて、面白かった。（2007.5.9）
• クルト・ディームベルガー　『K2 嵐の夏』　（0）…ここまでギリギリの挑戦でも、それでも頂上に向かうのを止められないものなのだね……。著者はロマンチストなのか、文章がかなり感傷的です。パートナーを失ったせいも多分にあるんだろうけど、クライマーにはロマンチストが多い気がする。なんとなく。（2010.6.11）
• ケリー・テイラー=ルイス　『シャクルトンに消された男たち 南極横断隊の悲劇』　（++）…日記にちらっと。（2008.3.28）
• G.ウェストン・デウォルト、アナトリ・ブクレーエフ　『デス・ゾーン8848m―エヴェレスト大量遭難の真実―』　（+）…うん、やっぱ『空へ』とはずいぶん印象が違う。お国柄で、ガイドに何が求められるのかが違うって話は興味深かった。仕方ない部分もあるんだろうけど、でも日本人からするとツアーのあり方がずいぶんいい加減な印象をも受けます。（2012.10.17）
• デヴィッド・デュビレ　『水の中の光と時間』　（+）…写真集。もうもう何も言いますまい。この中に、ちょこっとだけとはいえ、日本の写真（しかも伊豆だ！）があるのが嬉しい。（2008.10.9）
• ボストン・テラン　『神は銃弾』　（+）…ちょっとズレれば「カッコつけてるだけでくだくだしい」文体だし、中盤辺りまでは主人公コンビのボブとケイスが好きになれなかったんだけど、いやでも中盤以降はいいねー。私は好きだ。（2007.2.8）
• 天童荒太　『ムーンナイト・ダイバー』　（0）…特殊なスーツを使っているようだけど、スーツ内の空気を抜くのは背中のファスナーを閉めた後じゃないのかな、と思ったり。しかしこの話でいったい何を伝えないんだろ？ 作者もハッキリわかっていないのか、伝えたい内容が大したコトじゃないのか、どっち？（2020.7.18）

■と

• 東條さち子　『主婦でも大家さん 頭金100万円でアパートまるごと買う方法』　（+）…雑誌の公告で気になって読んでみたんだけど、予想と違って面白かった！ もっとHowto本かと思ってた（←アパート経営をやってみようと思っているワケじゃないです）けど、いやいやギャンブル本ですね。パチンコもできない小心者にはできないなあ。（2010.10.8）
• 唐仁原教久　『雨のち晴れて、山日和』　（0）…もっと年齢を重ねたらどうかは分からないけれど、今のところ私は「もう好きで好きで好きで気持ちが溢れてもうどうしたらいいんだか」って文章が好きなので、これはちょっと淡々としすぎていました。イラストは嬉しいけどね〜。ミヤマキリシマでピンクに染まった山や、吉野の桜はいつか見てみたいなあ。（2009.10.20）
• J.R.R.トールキン　『指輪物語』（1〜6巻）　（再読）…あとでドロ沼劇場に。（2002.3.26）（2003.3.27再読）
• J.R.R.トールキン　『指輪物語』（新版：1〜9巻）　…（2008.1.6再読）（2014.4.18再読）
• J.R.R.トールキン　『指輪物語 追補編』（新版：10巻）　（+）…ほぼ再読、なんだけど。新版に10巻が出ているとは知らんかった。（2008.1.14）（2014.5.1再読）
• J.R.R.トールキン　『ホビットの冒険 上・下』　（2002.4.19再読）（2014.4.4再読）
• J.R.R.トールキン　『ホビット ゆきて帰りし物語 [第四版・注釈版]』　（+）…日記に書くのでパス。（2014.3.28）
• J.R.R.トールキン　『ビルボの別れの歌』　（+）…絵本。ビルボの詩に、灰色港での別れのシーンと『ホビットの冒険』の挿絵がついている。絵がナルニアなので懐かしかった。（2004.4.4）
• J.R.R.トールキン　『終わらざりし物語 上・下』　（+〜++）…日記にちらっと。（2008.11.21）
• 戸田直弘　『わたし琵琶湖の漁師です』　（+）…読了後すぐ、琵琶湖の外来魚の現況をググってしまいました。恥ずかしながら、琵琶湖でこんなにちゃんと漁が行われているなんて知らなかった。伝統の魚料理を食べに行きたいです。（2010.1.17）
• バーリー・ドハティ　『蛇の石 秘密の谷』　（+）…「本当のお母さんならもっと分かってくれるハズ」って話は基本的にあまり好きじゃなく、これも最初はちょっとイラついたんだけど、着地点は大好きだなあ！ ジェームズが谷を後にして帰ってくる辺りから涙が止まらなかった。（2005.9.18）
• スティーヴン・ドビンズ　『死せる少女たちの家 上・下』　（0〜+）…恐怖に駆られた人間の集団ほど恐ろしいものはないってのはすごくよく描き出せてる小説だと思うけれども、それを描き出すのにこれだけくだくだしい描写が必要だったのかはちょと疑問。（2005.11.2）
• ホラス・ドブズ　『イルカを追って−野生イルカとの交流記』　（--）…そりゃ私もイルカは好きさ。海で出会えりゃ大喜びするし、一緒にも泳いでみたい。けど「イルカは天使だイルカを邪魔だという漁師は皆嘘つきか密猟者だ」ってイルカにだけ肩入れする人間は、キライ。ドナルドになりきって書いた空想物語など偽善臭がぷんぷんして胸くそ悪くなる。（2006.10.4）
• エイミー・トムスン　『緑の少女 上・下』　（+）…最後に人間に戻らないで欲しかったなあ。結局ジュナは何も失わないのね。いやそれでもイイんだけど、変わったトコロから新たな関係を築いて欲しかった。端々（風呂が汚れる、とか）で結局はエイリアンを見下しているのねって記述に引っかかる部分もあるんだけど、でも面白かったです。続編読みたいので、翻訳して〜。（2012.5.31）
• エイミー・トムスン　『ヴァーチャル・ガール』　（+）…そして人知れずロボットは増殖するのであった……（そうゆうコトするから人間がロボットを怖がるんじゃないかな）な、話じゃないか。スーの変化は残念だったけど、アーノルドはいかにもで上手いなあ。久しぶりにマキャフリイの『歌う船』が読みたくなりました。（2012.6.12）
• 豊崎由美、大森望　『文学賞メッタ斬り! 2007年度版 受賞作はありません編』　（+）…なんで今頃？な読書だけど、受賞作をほとんど読んでないので問題なし！ 2人が揃ってツッコミを入れるときも面白いけど、意見が対立して「なんでこれが分からないの〜？」ってなるともっと面白い。これは他のも読もうっと。（2011.2.19）
• 豊崎由美、大森望　『文学賞メッタ斬り!』　（+）…と、いうワケで最初のを読んでみました。最初っから雰囲気は変わっていないんですねえ。続けて読んでもやっぱり楽しかったです。それぞれ思い入れのあるジャンルが違うのが、また面白いなあ。（2011.2.23）
• 豊田直之　『ダイビング上達クリニック』　（+）…分かりやすいマニュアルを読む感じ。ナビゲーションができるようになりたい、と、初めて思った。（2003.7.15）
• 豊田直之　『ダイビング上達クリニック２』　（+）…ちょっと私には上級すぎ。ここまで気をまわせるようになるのは何時の日か。（2003.7.16）
• マリア・フォン・トラップ　『サウンド・オブ・ミュージック』　（0〜+）…マリアがこんなに“神の導き”を大事にしていたとは…。しかしそうだよなー。修道女になるはずだったんだもんね。あと映画がかなり原作に忠実だったんだなってトコロがびっくりでした。一応アメリカ編も読もうかな。（2007.5.8）
• マリア・フォン・トラップ　『サウンド・オブ・ミュージック アメリカ編』　（0）…マリアのバイタリティは好きだなあ。「計画を立てる楽しさ」を知ってる人間は強いよ。（2007.5.27）
• ローリー・リン・ドラモンド　『あなたに不利な証拠として』　（0）…う〜ん、つまらなくはないんだけど。なんで最後に神秘体験に行くのかな。5人がもう少しちゃんと絡まったほうが、私は好み。（2008.5.18）
• ピーター・トレメイン　『アイルランド幻想』　（+）…これは良質の短編集。アイルランドはよく知らないながらも、物悲しく幻想的ででも力強い物語の中に、その自然や歴史がしっかりと織り込まれ、まざまざとイメージできる。邦訳されているという歴史ミステリもぜひ読まなきゃ！（2007.3.4）
• ピーター・トレメイン　『蜘蛛の巣 上・下』　（+）…時代と主人公の職業からカドフェルみたいのを想像してたけど、雰囲気はだいぶ違う。か〜なりプライドの高いフィデルマが好きになれるかどうか、まだ判断は保留中だが（ときどき可愛げがあるので）、シリーズが出るなら読みたい。（2007.3.17）
• ジム・ドワイヤー／ケヴィン・フリン　『9.11 生死を分けた102分 崩壊する超高層ビル内部からの驚くべき証言』　（+〜++）…TVから離れられなかったあのときは今でも鮮明に覚えている。実際にあの場所にいた人たちに、何がおこったのか。どうふるまったのか。当たり前だけど、わかっていたけど、どっちの側にも“人間”がいるんだよおおおお。読んでよかった。（2007.7.10）
• ジム・トンプスン　『死ぬほどいい女』　（0〜+）…後半をどう受け取ればいいのかよく分かんなかったけど、ナゼか面白かった。“小悪党のショボい事件”という解説に納得。私は共感命で読むので、こうゆうのを心底面白いとは思えないんだけど、解説や書評で人がどう受け取っているのか読むのは好きだ。（2005.6.26）
• ジム・トンプスン　『深夜のベルボーイ』　（0〜+）…どうしようもない主人公なのに、ナゼ「けっ」でポイ捨てできないのかなー。つい同情しちゃって悲しい気分になるのはナゼだろう。ムカつくだけの主人公と何が違うんだろう。（2008.9.24）
• ジム・トンプスン　『残酷な夜』　（0〜+）…うーん。ジャンルを否定する気はないし、惹かれる部分がないとも言いきれないんだけど、どうも私とは根本的に相容れない気がするよ、ノワールって。（2008.11.7）